ピルは薬局やドラッグストアで買えるの?購入方法と緊急時の選択肢を解説!
ピルの購入を検討している方にとって、「手軽に薬局で買えたら便利なのに」と思うのは当然ですよね。
しかし、現状の日本では、ピルの種類によって購入方法が大きく異なります。
特に低用量ピルは原則として処方箋が必要ですし、緊急で必要なアフターピルも特殊な状況にあります。
この記事では、薬局での購入可否から、スムーズに入手できるオンライン診療、さらに知っておくべき価格や注意点まで、モモストアが詳しく解説していきます!
あなたに合った安心できるピルの入手方法を見つけていきましょう。
・低用量ピル(OC/LEP)の購入場所は「病院」か「オンライン」の二択
・アフターピル(緊急避妊薬)の購入ルートは3パターンある
・薬局でアフターピルが買える!試験販売の対象店舗と購入条件
・ドラッグストアでの市販化が進まない理由と背景にある議論
- 【結論】低用量ピルは薬局で買えない?アフターピルはどうなの?
- 低用量ピル(OC/LEP)の購入場所は「病院」か「オンライン」の二択
- アフターピル(緊急避妊薬)の購入ルートは3パターンある
- 薬局でアフターピルが買える!試験販売の対象店舗と購入条件
- ドラッグストアでの市販化が進まない理由と背景にある議論
- オンライン診療でピルを購入するメリットとデメリット
- ピルの種類別!ざっくりとした値段相場をチェック
- 病院(婦人科・産婦人科)で処方してもらう流れと費用
- オンライン診療の具体的な流れと、薬が届くまでの日数
- 海外通販(個人輸入)は危険!絶対に避けるべき理由
- ピル購入前に知っておきたい副作用と相談先
- 【モモストアおすすめ】ピルを早く、安く手に入れる方法
- まとめ:ピルが欲しいならまずはオンライン診療がおすすめ!
【結論】低用量ピルは薬局で買えない?アフターピルはどうなの?

「ピル」と一言で言っても、実は様々な種類があり、それぞれ法律上の位置づけや購入方法が大きく異なります。
まず、一番知りたいであろう「薬局で買えるのか?」という結論からお話ししましょう。
低用量ピル(OC/LEP)は市販されていません
避妊や月経困難症、子宮内膜症の治療などに使われる低用量ピル(OC: 経口避妊薬、LEP: 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)は、現在の日本の制度では「医療用医薬品」に分類されています。
この医療用医薬品というのは、医師の診察を受けて、処方箋を出してもらわなければ手に入れることができないお薬のことです。
私たちが風邪を引いたときにドラッグストアで買うことができる「一般用医薬品」とは全く異なりますので、残念ながら、マツモトキヨシやスギ薬局、ウエルシアなどの一般的なドラッグストアや薬局で、処方箋なしで低用量ピルを購入することはできません。
これは、「医師法」という法律で、医師の診察なしに治療を行うことが禁止されているからです。ピルはホルモン剤であり、副作用のリスクも考慮する必要があるため、必ず医師の診察が必要とされています。
もし、通販サイトなどで「処方箋不要」として低用量ピルが売られていた場合、それは海外から個人輸入されたものであり、品質や安全性が担保されていません。偽物や粗悪品である可能性も否定できませんので、絶対に手を出さないでくださいね。
アフターピル(緊急避妊薬)は「試験販売」中!
一方、望まない妊娠を防ぐためのアフターピル(緊急避妊薬)については、少し状況が異なります。
こちらは緊急性が非常に高く、服用までの時間(性行為から72時間以内、または120時間以内)が短ければ短いほど、避妊効果が高まるという特性があります。
そのため、厚生労働省は2023年11月より、「緊急避妊薬の適正販売に係る環境整備のための調査事業」という名の試験販売を、全国の一部の薬局で開始しました。
これは、将来的にアフターピルを市販化(OTC化)するかどうかを検討するための大切な調査の一環です。
この試験販売に参加している薬局では、医師の処方箋なしに、薬剤師との面談を経てアフターピルを購入することができます。
ただし、この試験販売には細かい条件が設けられており、誰でも、どこの薬局でもすぐに買えるというわけではありません。詳細は後述しますが、この制度によって、緊急時に薬局で購入できるという新たな選択肢が加わったのは大きな進歩だと言えます。
つまり、現状のピル購入の結論をまとめると、以下のようになります。
| ピルの種類 | 薬局・ドラッグストアでの購入可否(処方箋なし) | 主な購入方法 |
| 低用量ピル(OC/LEP) | 不可(医療用医薬品のため) | 病院・クリニック、オンライン診療 |
| アフターピル(緊急避妊薬) | 一部の薬局で試験販売中(薬剤師の面談必須) | 病院・クリニック、オンライン診療、試験販売薬局 |
次の章からは、それぞれのピルの具体的な購入方法について、もっと詳しく見ていきましょう。
低用量ピルやアフターピルを安全かつスムーズに入手するためには、信頼できる医療機関やオンラインサービスを利用することが最も重要です。薬局での購入を検討されていた方も、ぜひ他の選択肢も検討してみてくださいね。
知っておきたい!ピルの分類と用途
ピルには大きく分けて以下の種類があります。
- 低用量ピル(OC/LEP):
主に避妊を目的とした「OC(経口避妊薬)」、または月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とした「LEP」があります。毎日決まった時間に服用し、ホルモンバランスを整えます。 - 中用量ピル(月経移動):
生理日をずらしたい場合などに一時的に服用するピルです。低用量ピルよりホルモン量が多く、副作用も出やすい傾向があります。これも医療用医薬品です。 - アフターピル(緊急避妊薬):
避妊に失敗した、または避妊できなかった場合に、妊娠を防ぐために緊急で服用するピルです。服用できる時間に制限があるため、時間との勝負になります。
どのピルを希望されているかによって、進むべきルートが変わってきますので、まずはご自身の目的を明確にすることが大切です。
低用量ピル(OC/LEP)の購入場所は「病院」か「オンライン」の二択
定期的に服用して避妊効果を得たり、生理痛を改善したりする目的の低用量ピルは、薬局では買えないことが分かりましたね。
では、一体どこに行けば安全に入手できるのでしょうか?
低用量ピルを購入するための選択肢は、大きく分けて「病院(クリニック)での対面診療」と「オンライン診療」の二つしかありません。
病院・クリニック(対面診療)での処方
最もオーソドックスで安心感のある方法が、婦人科や産婦人科といった医療機関を受診する対面診療です。
対面診療の最大のメリットは、医師と直接顔を合わせ、細かく体調や持病について相談できる点にあります。特にピル初心者の方や、血栓症などの副作用が心配な方にとっては、医師や看護師にその場で質問できるのは心強いですよね。
【対面診療の基本的な流れ】
- 問診票の記入:
現在の症状、生理周期、既往歴、喫煙の有無、服用中の薬などを記入します。 - 診察とカウンセリング:
医師が問診票に基づき、ピルの種類や服用方法について説明してくれます。ここで血圧測定や体重測定を行うことが多いです。内診(内側の診察)は必ずしも必須ではありませんが、症状によっては行われることもあります。 - ピルの処方:
診察結果に基づき、適切なピルが処方されます。 - 薬局での受け取り:
病院内の薬局、または外部の調剤薬局でピルを受け取ります。
【対面診療のデメリット】
対面診療は安心ですが、以下のようなデメリットを感じる方も多いでしょう。
- 待ち時間が長い:
特に婦人科は予約をしていても待ち時間が長くなる傾向があり、仕事や学業で忙しい方には大きな負担になります。 - 場所の制約:
自宅や職場の近くに婦人科がない場合、移動に手間がかかります。 - 精神的なハードル:
「ピルをもらいに行く」という行為自体に抵抗を感じる方も少なくありません。他の患者さんの目も気になるという声も聞かれます。
初診時は対面でしっかり相談し、問題がなければ次からはオンライン診療に切り替えるという方法もおすすめです。
オンライン診療という新しい選択肢
近年、低用量ピルの処方において急速に利用が広がっているのがオンライン診療です。
これは、自宅や好きな場所から、スマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受け、ピルを処方してもらう方法です。2019年からは初診からのオンライン診療が認められるようになり、一気に利用しやすくなりました。
【オンライン診療の魅力】
- 場所を選ばない:
自宅から一歩も出ずに診察が完了します。 - 待ち時間が少ない:
事前に予約し、予約時間になったら診察が始まるため、病院の待ち時間がほぼありません。 - プライバシー保護:
誰にも会わずに診察を受けられるため、「病院に行くのが恥ずかしい」という精神的なハードルが格段に下がります。 - 薬の配送:
処方されたピルは、自宅や指定の場所に郵送で届きます。最短で翌日に届くサービスもあります。
オンライン診療は、忙しい現代の女性にとって、継続してピルを服用するための強い味方となっています。詳細は後の章で詳しく解説しますが、特に避妊目的での継続的な服用を考えている方には、モモストアとしても最もおすすめしたい方法です。
ただし、オンライン診療の場合も、必ず医師による診察と処方箋が必要です。これは、ピルを安全に使うための日本のルールなので、しっかりと守って利用してくださいね。
アフターピル(緊急避妊薬)の購入ルートは3パターンある
緊急事態に備えて、アフターピルの購入ルートはしっかりと把握しておきたいですよね。
低用量ピルと異なり、アフターピルは緊急性が高いため、「いかに早く、確実に手に入れるか」が重要になります。
現在、アフターピルを入手するためのルートは、大きく分けて以下の3つがあります。
病院・クリニックでの対面診療(最も確実なルート)
従来からある、最も確実な購入方法です。
産婦人科や婦人科を受診し、医師の診察を受けて処方箋を出してもらいます。
緊急時であるため、多くの病院では「緊急避妊外来」のような形で、なるべく早く診察を受けられるように配慮していますが、土日祝日や夜間だと対応できない場合もあります。
- メリット:
医師が直接診察するため、避妊失敗の状況や健康状態に合わせて、最適な薬を選択してもらえます。安心感が最も高い方法です。 - デメリット:
診察時間に制限がある、移動時間がかかる、待ち時間が長い可能性がある、など「時間」が最大のネックになります。
【緊急時の病院選びのポイント】
万が一に備えて、以下のポイントを事前に調べておくと安心です。
- 夜間や土日祝日の救急対応をしているか
- ホームページに「緊急避妊」や「アフターピル」の記載があるか
- 自宅や職場からすぐにアクセスできる場所にあるか
もちろん、緊急事態なので、まずは最寄りの病院に電話して「アフターピルを希望している」と伝えてみましょう。適切な案内をしてくれるはずです。
オンライン診療(時間を選ばない最速ルート)
緊急時に最もおすすめしたいのが、オンライン診療を利用する方法です。
アフターピルは服用までの時間が命なので、「病院に移動する時間」さえ惜しい場合があります。
オンライン診療であれば、夜間や早朝でも対応しているクリニックが多く、スマホ一つで診察を受けられます。
- メリット:
24時間対応のサービスもあり、時間的な制約が少ない。誰にも会わずに診察を受けられ、精神的な負担も少ない。最短即日で薬の受け取りが可能なサービスもあります(バイク便など)。 - デメリット:
薬の配送に時間がかかる場合がある(即日配送地域外の場合)。対面での診察がないため、少し不安を感じる人もいるかもしれません。
特に、すぐに薬が必要な場合は、「薬局での対面受け取り」や「バイク便での即日配送」に対応しているオンライン診療サービスを選ぶことが重要です。オンライン診療は、緊急時の選択肢として今や主流になりつつあります。
一部の薬局での「試験販売」(新しいルート)
そして、冒頭でも触れた、「処方箋なしで薬局で購入する」という新しいルートです。
これは、あくまで「調査研究」という位置づけですが、薬剤師のいる薬局で、医師の診察なしにアフターピルを購入できるようになりました。
ただし、このルートで確実に手に入れるためには、対象の薬局を事前に知っておく必要がありますし、購入にはいくつかの条件があります。次の章でこの試験販売について詳しく掘り下げていきましょう。
アフターピルの購入ルートをまとめた表を作成しました。
| 購入ルート | 診察の有無 | 時間的制約 | 価格相場(自費) |
| 対面診療(病院) | あり(医師) | 大きい(診察時間内) | 約10,000円~20,000円 |
| オンライン診療 | あり(医師/オンライン) | 小さい(24時間対応もあり) | 約10,000円~20,000円(+配送料) |
| 薬局(試験販売) | なし(薬剤師面談のみ) | 中程度(薬局の営業時間内) | 約7,000円~9,000円 |
このように、緊急時の選択肢は増えていますが、何よりも大切なのは「時間」です。少しでも早く行動できるように、各ルートの情報を整理しておきましょう。
薬局でアフターピルが買える!試験販売の対象店舗と購入条件
現在、薬局でアフターピルが処方箋なしで購入できるのは、厚生労働省が実施している「緊急避妊薬の適正販売に係る環境整備のための調査事業」に参加している薬局だけです。
これは、将来的な市販化(OTC化)に向けた重要な一歩であり、私たち利用者にとっても非常に画期的な動きと言えます。しかし、購入するためにはいくつか守らなければならないルールと、知っておくべき対象店舗の探し方があります。
対象店舗は全国約300軒!探し方の注意点
この試験販売に参加している薬局は、全国で約300店舗程度(開始当初の数)と、まだまだ少数派です。
すべての都道府県に存在しますが、地域によっては数軒しかない場合もあります。そのため、「近所のドラッグストアに行けば買えるだろう」という認識だと、必要なときに手に入らないリスクがあります。
【試験販売薬局の探し方】
対象薬局のリストは、調査事業を委託されている日本薬剤師会などのホームページで公開されています。
緊急時に備えて、まずは「ご自身の行動範囲内に対象薬局があるか」をチェックし、緊急連絡先などをメモしておくことをモモストアは強く推奨します。
<参考情報>
試験販売の実施状況や参加薬局に関する最新情報は、厚生労働省の委託事業サイトで確認できます。事前にチェックしておきましょう。
厚生労働省「緊急避妊薬の適正販売に係る環境整備のための調査事業」関連情報
なお、対象薬局であっても、薬剤師が不在の時間帯や、夜間・土日祝日など営業時間外には購入できません。必ず事前に電話で問い合わせて、「アフターピルの試験販売について」「研修を修了した薬剤師がいるか」を確認してから訪問するようにしてください。
薬局での購入時に必要な条件と流れ
薬局でアフターピルを購入する場合、通常の市販薬を買うのとは異なり、非常に厳格なルールが設けられています。これは、この制度が調査研究の一環であり、安全性を最優先しているからです。
【購入の必須条件】
- 年齢制限:16歳以上の女性であること。(16歳・17歳の場合は、原則として保護者の同意が必要です)
- 本人確認:身分証明書(運転免許証、保険証など)の提示が必須です。
- 本人希望:購入・服用を希望する本人が来店すること。(代理での購入はできません)
- 調査への同意:「緊急避妊薬の適正販売に係る環境整備のための調査事業」への参加に同意できること。
- 薬剤師との面談:研修を修了した薬剤師との対面での面談が必須です。
- その場での服用:原則として、薬剤師の目の前で服用することが求められます。
面談では、性交渉があった日時、避妊具の使用状況、健康状態などを聞かれます。プライバシーに配慮した個室やスペースで実施されますが、精神的な負担を感じる方もいるかもしれません。また、その場で服用しなければならないというルールは、不正な転売などを防ぐための措置です。
【薬局での購入の流れ(要予約)】
- 事前連絡・予約:
対象薬局に電話し、アフターピルの購入を希望する旨と、薬剤師の在籍時間を確認し、予約します。 - 来店・身分証明書提示:
薬局に来店し、身分証明書を提示します。 - 問診票・同意書の記入:
調査研究への参加同意書と、詳細な問診票を記入します。 - 薬剤師との面談:
個室で面談を受け、服用方法や副作用、その後のフォローアップについて説明を受けます。 - 薬の受け取りと服用:
薬剤師の目の前でアフターピルを服用します。 - 事後アンケートの提出:
後日、服用後の状況に関するアンケート提出が求められます。
薬局での購入は、価格が比較的安いというメリットがある一方で、予約が必要、購入条件が厳しい、薬剤師の前で飲む必要がある、といったデメリットも理解しておく必要があります。緊急時にこれらの手順を踏めるかどうか、冷静に判断することが大切です。
ドラッグストアでの市販化が進まない理由と背景にある議論
海外、特に欧米諸国では、低用量ピルもアフターピルも、薬局やドラッグストアで処方箋なしで購入できる国が多くあります。それなのに、なぜ日本では低用量ピルの市販化が進まず、アフターピルも試験販売という形に留まっているのでしょうか?
この背景には、医療、倫理、社会構造、性教育など、様々な要因が絡み合う複雑な議論が存在しています。
医療用医薬品であるピルの副作用と安全性の問題
市販化に慎重な意見の中で、最も重視されているのが「安全性」です。
低用量ピルは非常に安全性が高い薬ですが、ごく稀に血栓症(血管の中に血の塊ができる病気)などの重篤な副作用を引き起こすリスクがあります。
特に、持病(高血圧、片頭痛など)がある方や、喫煙者の方は、そのリスクが高まります。医師の診察や定期的な検査が必須とされているのは、血栓症のリスクを事前に把握し、予防するためです。
- もし市販化された場合、医師のチェックなしで服用が開始され、副作用のリスクを見逃してしまう可能性がある。
- 自己判断での服用によって、かえって健康を損なうことにつながりかねない。
この安全性の確保は、日本の医療の根幹に関わる問題として、非常に重く捉えられています。
不正な転売や倫理的な懸念
アフターピルの市販化については、特に倫理的な懸念が指摘されてきました。
主な反対意見としては、以下のようなものがあります。
- 転売のリスク:
市販薬として手軽に購入できるようになると、本来の目的ではない転売や悪用につながる可能性がある。 - 性教育への影響:
「いつでも手に入る」という状況が、避妊の重要性に対する意識を低下させ、性行為における責任感が希薄になるのではないかという懸念。コンドームの使用率低下を招く可能性も指摘されています。 - 心理的フォローの欠如:
緊急避妊を必要とする女性は、精神的に非常に不安定な状態にあることが多いです。医師や薬剤師による専門的なカウンセリングなしに薬だけ渡すことで、適切な心理的フォローができないのではないかという懸念があります。
アフターピルの試験販売では、薬剤師による面談と目の前での服用を義務付けることで、これらの倫理的な懸念に対応しようとしています。これは、安全性の確保とアクセスのしやすさのバランスを取ろうとする、日本の特殊な状況を反映した措置と言えるでしょう。
今後の見通し:市販化は進むのか?
現在行われている試験販売の結果に基づき、厚生労働省はアフターピルの市販化について最終的な判断を下すことになります。試験販売では、薬剤師との面談によって安全性が確保できているか、また、利用者がこの制度をどのように利用しているかなどが調査されています。
世界的な流れや、女性の健康に対する意識の高まりから、アフターピルについては近いうちに正式な市販化が実現する可能性は高いと、モモストア筆者は見ています。
低用量ピルについても、将来的には「一定の条件(初回は医師の診察必須など)のもとで継続処方のみ薬局で可能にする」といった段階的な緩和が議論されるかもしれません。しかし、現時点では、低用量ピルは引き続き「病院 or オンライン診療」という認識で間違いありません。
オンライン診療でピルを購入するメリットとデメリット
低用量ピル、アフターピルともに、現代における最も便利で現実的な購入手段の一つが「オンライン診療」です。
「わざわざ病院に行きたくない」「忙しくて時間が取れない」という現代のライフスタイルにぴったりなオンライン診療ですが、利用する前に知っておきたいメリットと、注意すべきデメリットをモモストアが詳しくお伝えしますね。
オンライン診療の5つの大きなメリット
オンライン診療がこれほどまでに支持されているのには、明確な理由があります。
- 移動時間・待ち時間がゼロ:
これが最大のメリットです。病院への移動や、待合室での長い待ち時間が一切ありません。予約した時間にスマホの前で待つだけで診察が始まります。これにより、仕事の休憩時間や、帰宅後のリラックスタイムを利用して診察を受けられます。 - プライバシーが完全に守られる:
誰にも見られることなく、自宅の個室などから診察を受けられるため、精神的な負担が非常に少ないです。「病院で知人に会うのが嫌だ」という方も安心して利用できます。 - 24時間・土日祝日対応:
特にアフターピルなど緊急性が高い場合、夜間や休日でも診察を受けられるクリニックが多いです。時間との勝負である緊急時には、最も頼りになる選択肢となります。 - 最短翌日、即日配送も可能:
低用量ピルは最短翌日、アフターピルは地域によってはバイク便などで診察当日の即日配送に対応しているサービスもあります。薬局に行く時間がない方にとって、このスピード感は非常に魅力的です。 - 費用が明瞭で、比較的安い場合がある:
オンライン診療専門のクリニックは、家賃や人件費などの固定費を抑えられる分、診察代やピル代を比較的安価に設定している場合があります。また、交通費もかかりません。
これらのメリットを考えると、「ピルを継続して使いたい」「誰にも知られずに手に入れたい」と考えている方には、オンライン診療が最適解と言えるでしょう。
見落としがちなデメリットと注意点
便利なオンライン診療にも、やはりデメリットや注意すべき点はあります。
- 対面での検査ができない:
血圧測定はご自身で行うことになりますし、血液検査や内診など、対面でしかできない詳細な検査は受けられません。医師は問診のみで処方を判断するため、持病や体調について正確に伝える必要があります。 - 薬の受け取りに時間がかかる:
低用量ピルの場合、郵送となるため、即日手に入れることはできません。土日を挟むと到着が遅くなる可能性もあります。 - 配送料がかかる:
ピル代以外に、薬を自宅まで届けてもらうための配送料が別途発生します。定期便などで割引になるサービスもありますが、毎回かかる費用として計算に入れておく必要があります。 - 通信環境に依存する:
電波の悪い場所や、通信が不安定な状況だと、診察が途切れてしまう可能性があります。診察を受ける際は、必ず安定したWi-Fi環境などを確保してください。
オンライン診療を利用する際は、特に「初めてピルを服用する方」や「体調に不安がある方」は、初診だけは対面診療を受けてから、オンラインに移行するという慎重なアプローチも検討してくださいね。
オンライン診療が普及してきたとはいえ、自己責任で体調管理を行う意識は忘れずに持ちましょう。
ピルの種類別!ざっくりとした値段相場をチェック
ピルは保険が適用される場合と、全額自己負担となる「自費診療」になる場合があり、それによって価格が大きく変動します。
また、購入ルート(病院、オンライン、薬局)によっても、診察料や薬代の設定が異なります。ここでは、ピルの種類別に、だいたいの値段相場を分かりやすくまとめてみました。
低用量ピルの値段相場(1ヶ月あたり)
低用量ピルは、目的によって保険適用になるかどうかが分かれます。
【低用量ピルの価格帯】
| 目的 | 保険適用 | 自己負担額(1シート/1ヶ月) |
| 避妊目的(OC) | 適用外(自費診療) | 2,000円~3,500円 (別途、診察料・検査費用がかかる) |
| 月経困難症・子宮内膜症の治療(LEP) | 適用あり(3割負担) | 1,000円~3,000円 (別途、診察料・検査費用がかかる) |
保険適用の場合は、薬代がかなり安くなりますが、診察料や検査費用(血液検査など)は別途必要です。
特にオンライン診療の場合、診察料が無料(または非常に安価)で、薬代と配送料だけというサービスも増えており、トータルで見ると病院よりも安くなるケースが多くなっています。
アフターピルの値段相場(1回あたり)
アフターピルは緊急性が高いため、基本的には保険適用外の自費診療となります。
ただし、購入ルートによって価格にバラつきがあります。
【アフターピルの価格帯】
| 購入ルート | 薬の種類 | 自己負担額(1回分) |
| 病院・クリニック | レボノルゲストレル錠(72時間) | 10,000円~20,000円 (別途、診察料がかかる) |
| オンライン診療 | レボノルゲストレル錠(72時間) | 9,000円~15,000円 (別途、診察料・配送料がかかる) |
| 薬局(試験販売) | レボノルゲストレル錠(72時間) | 7,000円~9,000円 (診察料・処方箋料は不要) |
薬局の試験販売が最も安価に見えますが、前述の通り、購入できる薬局が限られている、時間的制約が大きい、といったデメリットがあります。
時間との勝負であるアフターピルにおいては、価格の安さよりも「いかに早く手に入れられるか」を最優先に考えるべきだとモモストアは考えます。
例えば、オンライン診療で少し価格が高くても、深夜に診察が受けられ、翌日午前中に薬が届く(またはバイク便で即日)というスピード感は、お金には変えられない価値があると言えます。
中用量ピル(生理日移動)の値段相場
旅行やイベントに合わせて生理日をずらしたいときに使う中用量ピルも、当然ながら医療用医薬品であり、処方箋が必要です。これも基本的に自費診療となります。
【中用量ピルの価格帯】
- 価格相場:3,000円~6,000円程度(1周期分/約10日〜2週間服用)
- その他費用:別途、診察料がかかります。
中用量ピルは服用を始めるタイミングが非常に重要です。遅くとも生理をずらしたい月の1週間前までには診察を受ける必要がありますので、早めの準備を心がけましょう。これもオンライン診療で手軽に処方してもらうことができますよ。
病院(婦人科・産婦人科)で処方してもらう流れと費用
低用量ピルを初めて服用する方や、不安なく医師に相談したい方は、やはり対面での病院受診が安心です。
ここでは、実際に病院でピルを処方してもらう際の具体的な流れと、初診時にかかる費用について、より詳しく解説していきます。
初めて病院へ行くときの心構えと準備
「婦人科に行くのは少し怖い…」と感じる方もいるかもしれませんが、ピルの処方はごく一般的なことです。
身構えすぎず、以下のものを準備して受診しましょう。
- 保険証:
保険適用となるLEP(治療目的)の場合に必要です。避妊目的(OC)の場合は自費診療ですが、念のため持参しましょう。 - お薬手帳(あれば):
現在服用している薬やアレルギーの情報を正確に伝えるために役立ちます。 - 生理周期の記録:
直近の生理開始日や周期の長さ、生理痛の有無などをメモしておくと診察がスムーズです。
病院に到着したら、まずは受付で保険証を提出し、「ピルの処方を希望」または「生理痛の相談」など、受診目的を伝えます。問診票に記入したら、診察の順番を待ちます。
初診の具体的な流れとチェック項目
医師の診察では、ピルを安全に服用できるかどうかを確認するための、いくつかの重要なチェックが行われます。
- 問診:
持病(高血圧、糖尿病など)、過去の病歴(特に血栓症や乳がんの経験)、家族の病歴、喫煙の有無などを詳しく聞かれます。喫煙は血栓症のリスクを大幅に高めるため、正直に申告することが大切です。 - 血圧・体重測定:
ピル服用開始前に、血圧と体重を把握します。 - 内診・超音波検査(必要な場合):
子宮や卵巣に異常がないかを確認するため、内診や超音波検査が行われることもあります。特に、生理痛がひどいなど治療目的の場合は、子宮内膜症などの有無を調べるために実施されることが多いです。 - 血液検査(必要な場合):
肝機能や、血栓症に関連する因子(血液凝固能)などを調べるために血液検査を行うこともあります。
医師はこれらの情報から、服用しても安全であると判断した場合にのみ、ピルを処方してくれます。分からないことや不安なことは、この時に遠慮なく質問しましょう。特に初めての服用は不安が多いものですから、丁寧に説明を聞くようにしてくださいね。
初診時にかかる費用の内訳
病院での初診時には、ピル代だけでなく様々な費用がかかります。
【初診時の費用内訳(避妊目的・自費診療のケース)】
| 費用の項目 | 目安の価格 | 特記事項 |
| 初診料・再診料 | 2,000円~5,000円 | 病院によって大きく異なります。 |
| ピル代(1シート) | 2,000円~3,500円 | ピルの種類によって異なります。 |
| 各種検査費用 (血液検査、超音波検査など) |
0円~10,000円 | 検査内容は医師の判断によります。 |
| 合計(目安) | 5,000円~18,000円程度 | 検査の有無で大きく変動します。 |
血液検査など詳細な検査を受けると、初診の費用は高くなる傾向にありますが、これは安全にピルを服用するための必要経費です。
この初診の費用は少し高く感じられるかもしれませんが、次月以降は再診料とピル代のみとなるため、費用は抑えられますよ。
もし費用を抑えたい、または検査の必要がないと判断される場合は、診察料が安く、検査を省略できることが多いオンライン診療を検討してみましょう。
オンライン診療の具体的な流れと、薬が届くまでの日数
オンライン診療は便利そうだけど、「具体的にどうやって申し込むの?」「本当に翌日には届くの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは、オンライン診療でピルを処方してもらう際の、予約から薬が届くまでの具体的なステップを、モモストアが分かりやすく解説します。
オンライン診療の基本的な5つのステップ
ほとんどのオンライン診療サービスは、以下の5つのステップで完結します。病院に行くよりもずっと手軽だと感じられるはずですよ。
- サービスを選ぶ・予約する:
ご自身の目的に合ったオンライン診療サービスを選び、会員登録をします。ウェブサイトやアプリから、診察を受けたい日時を選択して予約を入れます。 - 問診票の記入:
体調、既往歴、アレルギー、服用中の薬、喫煙の有無など、病院での問診票と同じ内容をオンラインで入力します。 - 医師の診察(ビデオ通話):
予約時間になると、サービス内のチャットやビデオ通話機能を使って、医師とつながります。顔出しが必須のサービスが多いですが、音声のみで対応している場合もあります。 - 決済・処方:
医師が処方を決定したら、クレジットカードなどで決済を行います。決済完了後、処方箋情報が薬局に送られます。 - 薬の受け取り:
処方されたピルが、指定した住所(自宅やコンビニなど)に配送されます。
診察自体は、約5分から15分程度で完了することが多く、非常にスピーディです。事前に問診票をしっかり記入しておくことが、診察時間を短縮するコツですよ。
薬が自宅に届くまでの日数(低用量ピルとアフターピルの違い)
オンライン診療を選ぶ上で、最も重要なのが「薬がいつ届くか」という点です。
【低用量ピルの場合】
低用量ピルは緊急性が低いため、通常の宅急便やゆうパケットなどで配送されます。
- 最短:診察日の翌日
サービスや居住地域によりますが、午前中に診察が完了すれば、最短で翌日にはポスト投函または手渡しで届きます。 - 通常:1日~3日程度
配送業者や天候、週末を挟むかどうかで日数は変動します。毎月定期的に届けてもらう「定期便」を利用すれば、ピルが切れる心配もなく、配送手数料が安くなるなどお得ですよ。
【アフターピルの場合】
アフターピルは緊急性が高いため、配送方法も特別です。
- 最速:診察当日の数時間後(即日配送・バイク便)
東京都内や大阪市内など、特定のエリアに限定されますが、緊急度の高いアフターピルをバイク便などで診察後すぐに届けてくれるサービスがあります。料金は高くなりますが、時間との勝負なので検討する価値はあります。 - 最短:診察日の翌日午前中
即日配送エリア外でも、できるだけ早く届くように対応してくれます。
アフターピルをオンライン診療で処方してもらう場合は、必ず事前にサービスのウェブサイトで「最短配送日数」と「対応エリア」を確認してください。また、配送に関する問い合わせ先もメモしておくと、万が一の際に安心です。
オンライン診療は、病院の移動・待ち時間という無駄な時間を徹底的に省き、必要な薬を最速で届けることに特化したシステムです。時間を大切にしたい現代の私たちにとって、最適な選択肢の一つだと言えるでしょう。
海外通販(個人輸入)は危険!絶対に避けるべき理由
インターネットで「ピル」と検索すると、「処方箋不要」「激安価格」といった魅力的な謳い文句で、海外製のピルを販売しているサイトを見かけることがあります。
これは、個人輸入代行業者などを介した「海外通販」という購入方法です。価格の安さに惹かれるかもしれませんが、モモストアは声を大にして言います。海外通販は絶対に利用しないでください!
偽造品・粗悪品が混入しているリスク
個人輸入で取り扱われているピルの多くは、海外で製造・販売されているものです。
日本の厚生労働省による品質チェックを受けていないため、以下の非常に危険なリスクが潜んでいます。
【海外通販の潜む危険性】
- 有効成分の不足・過多:
最も恐ろしいのは、薬の中に本来入っているべき有効成分がほとんど入っていない、または多すぎるというケースです。避妊目的で服用しているのに効果が得られず、望まない妊娠につながってしまう可能性があります。 - 有害物質の混入:
製造過程や流通過程が不明確なため、有害な物質や不純物が混入している可能性も否定できません。健康被害を引き起こすリスクがあります。 - 偽造品(ニセモノ):
ピルに限らず、海外の個人輸入代行サイトでは、パッケージだけを本物そっくりに模した偽造医薬品が数多く流通しています。見た目では全く判別できません。
日本の医師や薬局で処方されるピルは、国が定めた厳格な基準をクリアし、品質が保証されたものだけです。価格が安くても、自分の身体を危険に晒すような行為は絶対に避けましょう。
健康被害が起きた際の対応が不可能
もし、個人輸入したピルを服用して副作用が出たり、健康被害が生じたりした場合、日本の医療制度による十分なサポートを受けることが非常に難しくなります。
- 医師の把握ができない:
服用している薬の成分が不明確であるため、医師が適切な治療法を判断するのが難しくなります。 - 救済制度の対象外:
日本では、医薬品を適正に使用したにもかかわらず健康被害が発生した場合、「医薬品副作用被害救済制度」という公的な制度があります。しかし、個人輸入した医薬品は、この救済制度の対象外となります。
つまり、何か問題が起きても、すべて自己責任で解決しなければならないということです。
日本のルールに則って、必ず医師の診察を受けて、国内で承認されたピルを服用することが、ご自身の身体と未来を守るための唯一の方法だと心に留めておいてください。
<豆知識>「個人輸入」と「オンライン診療」の違い
両者ともインターネットを使いますが、全くの別物です。
| 項目 | オンライン診療 | 海外通販(個人輸入) |
| 診察の有無 | 日本の医師による診察必須 | なし |
| 処方箋 | 日本の医師が発行 | なし |
| 薬の出所 | 国内承認薬(品質保証あり) | 海外の未承認薬(品質保証なし) |
| 安全性 | 非常に高い | 極めて低い(偽造品リスクあり) |
オンライン診療は、あくまで「日本の医療機関が、日本のルールに基づいて、日本の承認薬を処方する」仕組みであり、安全性が担保されています。海外通販とは一線を画す安全な方法ですので、安心して利用してくださいね。
ピル購入前に知っておきたい副作用と相談先
ピルは、正しく服用すれば非常に安全で、生活の質(QOL)を向上させてくれる素晴らしいお薬です。しかし、ホルモン剤である以上、副作用のリスクはゼロではありません。
ピルを安心して始めるために、どんな副作用があるのか、そして、もし体調に変化があったとき、どこに相談すれば良いのかを、しっかりと把握しておきましょう。
知っておくべき主な副作用(飲み始めに多い症状)
ピルの副作用のほとんどは、飲み始めの1~3ヶ月に起こりやすく、体がホルモン環境の変化に慣れるにしたがって自然と治まっていくものが大半です。過度に心配しすぎる必要はありませんが、「こういう変化があるかもしれない」と知っておくことが大切です。
【軽度で一時的な副作用】
- 吐き気・胃のむかつき:
特に服用開始直後に感じやすい症状です。寝る前に服用する、食事と一緒に服用するなど工夫することで軽減できることが多いです。 - 不正出血(マイナートラブル):
生理期間外に少量の出血が見られることがあります。これは体が慣れるまでのホルモンバランスの乱れによるもので、通常は問題ありません。 - 頭痛・乳房の張り:
ホルモンの影響で、軽い頭痛や胸の張りを感じることがあります。 - 倦怠感・眠気:
体が慣れるまで、だるさや眠気を感じる方もいます。
これらの症状は、服用を続けるうちに治まることがほとんどですが、もし症状が続く場合や、我慢できないほどひどい場合は、必ず処方してくれた医師に相談してください。ピルの種類を変えるなどの対応で改善することがあります。
ごく稀に起こる「血栓症」のリスクと初期症状
ピルの服用で最も注意すべき、ごく稀に起こる重篤な副作用が血栓症(けっせんしょう)です。
血液が固まりやすくなり、血管が詰まってしまう病気で、早期の対処が必要です。ピルを飲んでいない人と比べても、そのリスクは非常に低いのですが、万が一に備えて、以下の初期症状を覚えておきましょう。
【血栓症の主な初期症状(ACHES)】
| A | Abdominal pain | 激しい腹痛 |
| C | Chest pain | 鋭い胸の痛み、息切れ |
| H | Headaches | 突然の激しい頭痛(普段の頭痛と違う) |
| E | Eye problems | 目のかすみ、視野の異常、失明 |
| S | Severe leg pain | ふくらはぎの激しい痛みや腫れ |
もし、これらの症状が一つでも、急に、強く出た場合は、迷わずピルの服用を中止し、すぐに救急外来を受診するか、処方医に連絡してください。血栓症は早期に発見し、適切な治療を受ければ回復する可能性が高いため、「おかしいな」と感じたらすぐに医療機関を頼ることが重要です。
血栓症のリスクについてさらに詳しく知りたい方は、以下の専門機関の情報なども参考にしてみてください。
日本産科婦人科学会「経口避妊薬の使用に関するガイドライン」関連情報
不安を感じた時の相談先
「この症状は副作用なの?」「飲み忘れてしまったらどうしよう?」など、服用中に不安になることは誰にでもあります。
そんなときは、一人で悩まず、以下の場所に相談しましょう。
- ピルを処方してくれた医師・クリニック:
症状を一番よく知っているのは、処方医です。再診の予約を取るか、オンライン診療の場合はチャット機能などで相談しましょう。 - 薬剤師:
薬局で受け取った場合は、薬剤師に相談するのも良い方法です。ピルの専門知識を持っています。 - ピル専門の相談ダイヤル:
製薬会社が設けている専用の相談窓口や、自治体などが運営する婦人科系の健康相談窓口を利用するのも有効です。
モモストア筆者から言えるのは、ピルはあなたの健康を守るためのツールだということです。不安を取り除き、安心して服用を継続するためにも、積極的に医療の専門家を頼ってくださいね。
【モモストアおすすめ】ピルを早く、安く手に入れる方法
ここまで、ピルが薬局で買えるかどうかの結論から、病院やオンラインでの購入方法、費用、リスクまで、様々な角度から解説してきました。
最後に、これらの情報を踏まえて、モモストアが考える「低用量ピルを早く、そして継続的に安く手に入れる」ための最適解をご紹介します!
スピードと継続性を重視するなら「オンライン診療」一択
定期的に低用量ピルを服用し、避妊や生理の悩みを解決したい方にとって、最も継続しやすく、費用対効果が高いのがオンライン診療です。
【オンライン診療が最強な理由】
- 圧倒的な利便性:
自宅から診察を受けられ、待ち時間・移動時間がゼロ。予約も24時間いつでも可能です。 - プライバシーの徹底:
誰にも知られずに、ピルが自宅に届きます(郵送時の品名も配慮されていることが多いです)。 - 定期便でお得に:
多くのサービスで、数ヶ月分をまとめて処方・配送してもらう「定期便プラン」が用意されています。これにより、1シートあたりの価格や配送料が割安になることが多く、トータルコストを抑えられます。
もちろん、初診時に検査や対面での相談が必要と感じる方は、一度病院を受診するのも良いでしょう。しかし、2回目以降の再診は、オンラインに切り替えることで、忙しい中でも負担なく継続できます。これが、ピル服用を長続きさせる最大の秘訣です。
アフターピルは「オンライン」と「試験販売薬局」の事前準備を
緊急性の高いアフターピルについては、「事前の情報収集」がすべてを決めます。
- 最速ルートの確保:
万が一に備えて、24時間対応のオンライン診療サービスをいくつかブックマークしておきましょう。特に、即日配送に対応しているエリアかどうかも確認しておくと安心です。 - 薬局ルートの確保:
自宅や職場の近くで、アフターピルの試験販売を行っている薬局を、前述の厚生労働省委託事業のリストなどで探し、連絡先と営業時間をメモしておきましょう。
緊急時には、一刻を争う中で焦ってしまい、適切な判断ができない可能性があります。事前に「もしものときは、このオンラインサービスに連絡する」あるいは「この薬局に電話する」と決めておくことで、冷静に行動できるはずです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで買えるものとは?
低用量ピルやアフターピルといった医療用医薬品は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでは販売されていません。これは法律で禁止されているからです。
ただし、これらのECサイトでは、ピルと併用できるサプリメントや、生理用品、セルフケアアイテムを購入することができます。
- ECサイトで購入できる関連商品例
- PMS(月経前症候群)の緩和をサポートするサプリメント(ビタミン、ハーブなど)
- 生理期間を快適に過ごすための温活グッズやアロマオイル
- 体調管理のための基礎体温計
- 婦人科系の書籍や自己啓発本
ピルは身体の悩みを解決してくれるツールですが、それを補佐するサプリメントやセルフケアも大切です。ピルと合わせて、ご自身の体調をトータルでケアできるアイテムをAmazonなどで探してみるのも良いですね。
Amazonでのセルフケアアイテムを探す
モモストアは、あなたの身体を第一に考えています。安全で確実な方法を選び、安心できるピルライフを送ってください。
まとめ:ピルが欲しいならまずはオンライン診療がおすすめ!
この記事では、「ピルを薬局で買えるのか?」という疑問に答えながら、低用量ピルとアフターピルの最新の購入方法を詳しく解説してきました。
最後に、最も重要なポイントを振り返りましょう。
【ピル購入の重要ポイントまとめ】
- 低用量ピルは薬局では買えない:
医師の処方箋が必須です。購入方法は「病院」または「オンライン診療」の二択です。 - アフターピルは薬局で買える?:
一部の薬局で試験販売中ですが、対象薬局が限られ、購入条件も厳しいです。緊急時には、オンライン診療が最も迅速で確実です。 - スピードとコストを両立するなら:
低用量ピルを定期的に服用したい方は、診察料や再診料が抑えられる傾向にあるオンライン診療の定期便がおすすめです。 - 危険な海外通販はNG:
偽造品のリスクや、健康被害時の救済制度の対象外となるため、絶対に利用しないでください。
ピルは、あなたの健康管理やライフプランにおいて、大きな助けとなる心強い味方です。しかし、医療用医薬品である以上、安全なルートで、医師の指導のもと正しく服用することが絶対条件となります。
もし今、ピルを飲み始めたいと考えているなら、まずは手軽に相談できるオンライン診療のサービスをチェックすることから始めてみましょう。それが、最も早く、そして継続的にピルを手に入れるための賢い選択肢だと、モモストアは自信を持っておすすめします!
自分の身体を大切にして、素敵な毎日を送ってくださいね。

