ピジョン「母乳相談室」はどこで買える？確実な販売ルートを徹底解説！

ピジョンから発売されている「母乳相談室」は、
「どこを探しても見つからない！」
「赤ちゃんが乳頭混乱を起こして困っている」
というママたちが最後にたどり着く魔法のような哺乳瓶ですよね。

ですが、その名の通り、この商品は一般のベビー用品店やドラッグストアには置いていません。

「じゃあ、一体どこで買えるの？」という疑問にお答えするために、確実な入手ルートと、
オンラインで買うときのおすすめショップ、そして「母乳実感」との違いを詳しくまとめました。
もうこれで「母乳相談室」探しで迷うことはなくなりますよ！

「母乳相談室」はなぜ店頭で見かけないの？商品の特殊性を解説

まず、一番知っておいていただきたいのが、この「母乳相談室」という商品の特殊な立ち位置です。

結論から言うと、「母乳相談室」は一般消費者向けの商品として作られていないからです。

ピジョンの公式見解でも、この商品は「業務用の商品」として位置づけられています。
そのため、通常の流通ルートであるベビー用品店やドラッグストアの店頭には並ばないようになっているんですね。

開発の経緯と「トレーニング用」としての役割

この哺乳瓶は、助産師の故・桶谷そとみさんが考案した「桶谷式母乳育児相談室」で、直接授乳ができるようにトレーニングを行う目的で共同開発されました。

つまり、「ミルクを飲ませるため」ではなく、「おっぱいに戻るため」に作られているんです。ここが、他の哺乳瓶と大きく違う点です。

具体的にどのような用途で使われているかというと、以下のようなケースです。

• 乳頭混乱の解消: 簡単に飲める哺乳瓶に慣れてしまい、おっぱいを嫌がるようになった赤ちゃんに、おっぱいの飲み方に近い感覚で飲んでもらう練習のため。
• 直接授乳の練習: 扁平乳首や陥没乳首など、乳房の形に一時的な問題があって直接授乳が難しい場合に、口の開け方やくわえ方を習得させるため。
• 入院中の使用: 多くの病産院で、産後のママと赤ちゃんが直接授乳にスムーズに移行できるよう、最初の哺乳瓶として採用されていることが多いです。

このように、専門家の指導のもとで「一時的なトレーニング」として使用されることが前提となっているため、一般の店頭での販売は避けられている、というのが本当の理由なんですね。

だから、もし店頭で探しても見つからなくても、それはお店の品揃えが悪いわけではなく、商品の販売ルートが特殊なんだと理解しておきましょう。

でも、安心してください。次のセクションで、私たちママでも確実に入手できる3つのルートを詳しくご紹介しますね！

また、商品の特殊性や最新情報については、メーカーの公式サイトなどで確認してみるのもおすすめです。（ピジョン Q&Aはこちら）

「母乳相談室」を確実に入手できる3つの場所と購入時の注意点

「母乳相談室」は店頭にないとはいえ、一般のママでも購入できるルートはちゃんと確保されています。特に乳頭混乱で困っている場合、一刻も早く手に入れたいですよね。

ここでは、最も確実な3つの購入ルートと、それぞれのメリット・デメリット、注意点について解説します。

産婦人科・病産院から購入する

最も信頼性が高く、すぐに手に入る可能性が高いのが、出産した病院や、地域の産婦人科、小児科です。

多くの病産院では、退院指導の一環として、必要と判断されたママに対して、院内で販売していることがあります。また、使用方法についても助産師さんから直接アドバイスがもらえるので、初めて使う方にとってはこれが一番安心なルートと言えます。

メリット	購入後すぐに使用できる、助産師による指導が受けられる、商品の信頼性が高い。
デメリット	病院によって在庫や取り扱いがない場合がある、価格が定価の場合が多い。
注意点	退院後、もし必要になった場合は、まず電話で在庫を確認してから訪問しましょう。

桶谷式母乳育児相談室で購入する

「母乳相談室」は、桶谷式母乳育児推進協会とピジョンの共同開発品です。桶谷式の助産院に行けば、ほぼ確実に購入できます。

ここでは、乳房マッサージや授乳相談とセットで利用することが一般的です。トレーニングの専門家である「桶谷式乳房管理士」の指導を受けながら購入できるため、この哺乳瓶の効果を最大限に引き出すことができます。

• 相談室の予約や訪問が必要ですが、乳頭トラブルや乳頭混乱の根本解決を目指すなら最適な選択肢です。
• 相談室によっては郵送販売を行っている場合もありますが、基本的には対面での指導を推奨されます。

大手オンライン通販サイトで購入する

近くに相談室がない、病院での購入が難しい、または夜間や緊急時ですぐに手配したい場合は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトが頼りになります。

通販サイトでは、医療用品を取り扱うショップや、ベビー用品の専門店が「母乳相談室」を正規品として販売しています。

ただし、注意が必要なのは、フリマサイトや個人輸入品ではないか、販売元が信頼できるかどうかを必ず確認することです。安すぎるものは避けて、信頼できるレビューが多いショップを選びましょう。

オンライン購入のメリットは、価格比較ができたり、自宅まで届けてくれる点、そして24時間いつでも注文できる利便性です。次のセクションで、具体的な通販サイトでの選び方を解説します。

ドラッグストア（マツキヨ・スギ薬局など）での販売状況を徹底チェック

一般的な育児用品は、マツモトキヨシ、スギ薬局、ココカラファインといった大手ドラッグストアで購入できますよね。例えば、ピジョンの「母乳実感」の哺乳瓶や乳首、洗浄用品などは必ず置いてあります。

では、「母乳相談室」はどうでしょうか？結論から言うと、ほぼ全てのドラッグストアで取り扱いはありません。

なぜドラッグストアでの取り扱いがないのか？

この理由は、前のセクションで解説した通り、「業務用の専門商品」という位置づけだからです。

ドラッグストアが取り扱う商品は、多くの消費者が日常的に購入する「一般用医薬品」や「日用品」が中心です。「母乳相談室」のような専門的なトレーニング器具は、販売に必要な専門知識を持つスタッフの配置や、病院・相談室ルートとの兼ね合いから、店頭販売には向かないと判断されているのです。

これは、赤ちゃん用の特殊な医療器具が一般の薬局には置いていないのと同じことだと考えると分かりやすいでしょう。

代わりにドラッグストアで買えるものは？

もし、急に哺乳瓶が必要になったけれど「母乳相談室」が手元にない場合、ドラッグストアで手に入るもので代用できるかどうかが気になりますよね。

ドラッグストアには、ピジョンの「母乳実感」をはじめ、「チュチュベビー」や「NUK」など様々なメーカーの哺乳瓶があります。

ただし、「母乳相談室」が「赤ちゃんに強く吸ってもらうためのトレーニング」に特化しているのに対し、市販の哺乳瓶の多くは「いかに赤ちゃんが楽に飲めるか」を重視して作られています。そのため、乳頭混乱の解消を目的とするなら、代用は難しいと言わざるを得ません。

乳頭混乱で悩んでいる場合は、ドラッグストアで時間をかけて探すよりも、オンライン通販で確実に入手するか、助産院に相談することをおすすめします。時間のロスが、赤ちゃんの哺乳トレーニングにおいて大きな差になることがあるからです。

（母乳実感と母乳相談室の違いに関する公式情報）

ベビー用品店（アカチャンホンポ・ベビザらスなど）に取り扱いがあるか？

ベビー用品専門店といえば、アカチャンホンポ、ベビザらス、西松屋などが思い浮かびますよね。これらの店舗は、育児に必要なグッズが何でも揃う、ママにとっての「聖地」のような場所です。

では、専門的な商品である「母乳相談室」の取り扱いはあるのでしょうか？

残念ながら、ベビー用品専門店でも取り扱いは非常に稀

結論として、大手ベビー用品専門店のほとんどで、「母乳相談室」は通常の商品ラインナップに含まれていません。

これもやはり、商品の特性が「業務・指導用」であるためです。

これらの専門店では、多数の消費者が求める汎用性の高い商品をメインに販売しています。そのため、店頭に並んでいるのは、ピジョンの「母乳実感」シリーズや、他の有名メーカーの哺乳瓶が中心となります。

店舗で在庫がある可能性はゼロではない？

ただし、地域に密着した小規模なベビー用品店や、医療用品も取り扱うような特殊な販売ルートを持つ店舗では、ごく稀に取り扱いがある可能性も否定はできません。

もし、どうしても近くの店舗で手に入れたい場合は、以下のような行動をとってみるのがおすすめです。

1. 店舗スタッフに確認: 「母乳相談室（ボニュウソウダンシツ）」という商品名を正確に伝えて、取り寄せや在庫の有無を問い合わせる。
2. 医療用品コーナーをチェック: 店舗によっては、哺乳瓶コーナーとは別に、搾乳器や医療ケア用品のコーナーにひっそりと置かれている可能性も。
3. 西松屋やバースデイなどの店舗: 低価格帯の商品が中心の店舗では、特に専門性の高い商品の取り扱いは期待できません。期待せずにオンラインでの購入を優先しましょう。

何度も言いますが、店頭での購入は時間と労力がかかるため、緊急性が高い場合はオンライン通販の利用が最もスムーズです。特に赤ちゃんが授乳拒否を起こしている時は、ママの体力と精神力を温存することが最優先ですよ。

（桶谷式母乳育児推進協会公式サイト）

人気急上昇！オンライン通販サイトでの購入方法と価格帯

今や「母乳相談室」を最も手軽に、そして確実に購入できるのがオンライン通販サイトです。特にAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手モールでは、複数のショップが取り扱っています。

オンライン通販のメリット・デメリット

メリット	24時間いつでも注文可能、価格比較ができる、自宅まで届く、口コミやレビューを参考にできる。
デメリット	送料がかかる場合がある、偽物や模倣品に注意が必要、届くまでに時間がかかる（即日配送でない場合）。

価格帯の目安

「母乳相談室」は、哺乳瓶本体（耐熱ガラス製160ml）と乳首SSサイズのセット、または乳首単体で販売されています。価格は販売店によって多少異なりますが、目安は以下の通りです。

• 哺乳瓶（本体＋乳首SS）： 1,800円～2,500円程度
• 乳首（SSサイズ単体）： 500円～800円程度

極端に安い価格で販売されている場合は、商品の状態や使用期限（特に乳首は劣化するものなので注意）をチェックし、信頼できる販売店からの購入を心がけてください。特に、海外からの並行輸入品やフリマサイトでの出品には慎重になりましょう。

失敗しないオンラインショップの選び方

オンラインで「母乳相談室」を購入する際に失敗しないためのポイントは3つです。

1. ショップの評価を確認: レビュー件数が多く、高評価を維持しているベビー用品の専門店や医療機器を取り扱うショップを選びましょう。
2. 発送方法を確認: 緊急性が高い場合は、「あす楽」や「即日発送」に対応しているかを確認し、お届け日数を把握しておきましょう。
3. 商品の状態を確認: 「新品未開封」「正規品」であること、そして「SSサイズ」の乳首がセットになっているかを必ず確認してください。他のサイズの乳首（母乳実感など）と間違えて購入してしまうミスが多いので注意が必要です。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで買うならどのショップがいい？

オンライン通販サイトの中でも、特に多くのママが利用するのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの三大モールです。それぞれのサイトには、特徴的なショップと購入のポイントがあります。

楽天市場：ポイント活用と品揃えの豊富さ

楽天市場は、ベビー・マタニティ用品の専門店が多く出店しているため、「母乳相談室」の品揃えやセット販売のバリエーションが最も豊富です。

• 特徴的なショップ: 医療用品店、薬局系のショップ、または「LOVE＆PEACE らぶあんどぴーす」のようなベビー用品専門店などが取り扱っていることが多いです。
• メリット: 楽天ポイントが貯まりやすく、セール期間中は特にお得に購入できます。乳首と本体、または搾乳カップとのセット販売も探しやすいです。
• 選ぶポイント: ショップレビューと、商品のレビュー（特に「乳頭混乱が改善した」といった体験談）を参考にしましょう。

Amazon：配送スピードとシンプルな購入体験

Amazonは、「今すぐ欲しい！」という緊急性の高いママにおすすめです。プライム会員であれば、最短で翌日に届くことが多いのが最大の魅力です。

• 特徴的なショップ: Amazon直販ではなく、マーケットプレイスに出品している販売元をしっかり確認しましょう。ピジョン製品を専門に扱うショップや、信頼できる日本のベビー用品販売業者を選びます。
• メリット: 配送スピードが速く、サイトの操作がシンプルで分かりやすいです。
• 選ぶポイント: 商品タイトルに「【正規品】」などの記載があるか、販売元が日本の企業であるかをチェックしましょう。

Yahoo!ショッピング：PayPayユーザーならお得！

普段からPayPayを利用している方や、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーには、Yahoo!ショッピングがお得です。

• 特徴的なショップ: 楽天市場と似たようなラインナップですが、PayPayモールとの連携により、ポイント還元率が高くなるキャンペーンが多いのが特徴です。
• メリット: PayPayポイントを効率よく貯めたり、使ったりすることができます。
• 選ぶポイント: 週末のセールや「5のつく日」など、ポイントアップの日を狙って購入するとお得です。

どのサイトを選ぶにしても、必ず「母乳相談室」の正確な商品名と、製造元（ピジョン）を確認し、安心できるショップから購入するようにしてくださいね。

「母乳相談室」を使うべき？乳頭混乱を防ぐための特徴と使い方

なぜ、「母乳相談室」が乳頭混乱に悩むママたちの救世主と言われているのでしょうか？
それは、他の一般的な哺乳瓶にはない、「赤ちゃんを甘やかさない」特別な構造にあるからです。

他の哺乳瓶との決定的な違いとは？

一般的な哺乳瓶、特にピジョンの「母乳実感」などは、赤ちゃんが軽い力で吸ってもミルクが出るように設計されています。これは、赤ちゃんが疲れないように、ストレスなく栄養を摂取できるようにするためです。

しかし、「母乳相談室」の乳首（SSサイズ・丸穴）は、あえて硬めのシリコンゴムで作られており、穴も非常に小さく、低流量に設計されています。この構造が、以下のようなトレーニング効果を生み出すのです。

• しっかりと吸わないと出ない: おっぱいと同じように、赤ちゃんが口を大きく開け、しっかりと乳首をくわえ、強い力で吸わないとミルクが出てきません。
• 「楽な哺乳」からの脱却: これにより、赤ちゃんは「哺乳瓶も頑張って吸わないと飲めない」と学習し、「おっぱいより楽な哺乳瓶」という認識から抜け出し、おっぱいへの切り替えがスムーズになります。
• 正しい舌の使い方の習得: 硬い乳首を深くくわえることで、正しい舌の動きや吸い方のトレーニングになります。

「母乳相談室」の正しい使い方と注意点

トレーニング用の哺乳瓶なので、ただ使えばいいというわけではありません。効果を最大化するために、以下の使い方を心がけてください。

1. 使用期間を限定する: 乳頭混乱の解消や、正しい吸い方を覚えるための「一時的なアイテム」として使いましょう。目標を達成したら、徐々に直接授乳に戻していきます。
2. 乳首の向きに注意: 乳首の先端が丸く、厚みのある方が上になるように、赤ちゃんの舌の運動を妨げないようにセットします。
3. 途中で休憩を挟む: 低流量のため、赤ちゃんが疲れてしまうこともあります。途中で休憩を挟んで、無理のない範囲で進めることが大切です。

「母乳相談室」は、直接授乳を成功させたいという強い願いを持つママにとって、非常に強力なサポートツールとなります。使い方に迷ったら、必ず助産師さんに相談してくださいね。（ピジョン公式サイトへ）

「母乳実感」と「母乳相談室」の決定的な違いを徹底比較

同じピジョンから発売されている哺乳瓶でも、「母乳実感」と「母乳相談室」は、その設計思想が全く異なります。

特に、「母乳実感」をすでに持っているママは、「乳首だけ変えればいいの？」と疑問に思うかもしれません。ここでは、この二つの決定的な違いを、哺乳瓶の構造と用途の両面から比較します。

構造・スペック比較表

この表を見れば、二つの哺乳瓶の目的が全く違うことが一目瞭然です。

	母乳相談室	母乳実感
目的	直接授乳へのトレーニング（業務・指導用）	スムーズな授乳（一般用）
乳首の硬さ	硬め（強い力で吸う訓練）	柔らかめ（おっぱいに近い感触）
乳首のサイズ	SSサイズ（低流量）のみ	SS, S, M, L, LL（月齢に応じて流量を選択）
びんの素材・容量	耐熱ガラス製160mlのみ	プラスチック/ガラス製、160ml/240mlなど多様
穴の形状	丸穴（低流量）	丸穴/Y字穴（月齢・流量に応じて選択）

互換性について

嬉しいことに、この二つの哺乳瓶は広口タイプで口径が同じです。

• 「母乳相談室」の乳首を、「母乳実感」の哺乳瓶本体に取り付けて使うことができます。
• 逆に、「母乳実感」の乳首を、「母乳相談室」の哺乳瓶本体に取り付けることも可能です。

特に、乳頭混乱を解消するために「乳首だけ」母乳相談室のものに交換したいというママにとっては、この互換性は非常に便利ですね。
もし既に「母乳実感」の本体を持っていれば、まずは「母乳相談室」の乳首だけをオンラインで購入してみるのも一つの手です。

ただし、メーカーはそれぞれ同じシリーズでの使用を推奨しています。キャップと乳首の組み合わせによっては、赤ちゃんの鼻や顎が当たる場合があるため、気になる場合はセットでの使用が最も安心です。

乳首だけ交換したい！乳首のサイズと交換時期はいつ？

「母乳相談室」の哺乳瓶本体は耐熱ガラス製で頑丈ですが、乳首は消耗品です。乳頭混乱の解消を目指すなら、乳首の管理は非常に重要になります。

乳首はSSサイズ（丸穴）のみ！サイズのバリエーションは？

「母乳相談室」の乳首には、SやMといったサイズ展開はありません。

唯一のサイズであるSSサイズ（丸穴・低流量）は、新生児期から使用できることを想定しており、乳頭混乱のトレーニングに必要な「頑張って吸う」という体験をさせるために流量が意図的に抑えられています。

もし、赤ちゃんが成長してSSサイズでは飲むのに時間がかかりすぎるようになった場合は、無理に「母乳相談室」の乳首を使い続ける必要はありません。目標（直接授乳）が達成できていれば、次のステップとして「母乳実感」の乳首（Sサイズ以降）に切り替えていくのが一般的です。

乳首の交換目安と劣化のサイン

哺乳瓶の乳首は、消毒や使用頻度によって必ず劣化します。「母乳相談室」の乳首も例外ではありません。交換時期の目安は以下の通りです。

【乳首の交換目安】

使用期間	使用開始から約2ヵ月
消毒時間	煮沸消毒の累計時間が24時間
異常がある場合	裂け、切れ、白濁、ベタつきなどの劣化が見られた場合

乳首の劣化は、流量が変わってしまう原因になります。せっかく低流量でトレーニングしているのに、乳首が裂けて流量が増えてしまったら、乳頭混乱が再発するリスクが高まります。

特にトレーニング期間中は、乳首の状態をこまめにチェックし、早めの交換を心がけましょう。乳首だけならオンラインで手軽に購入できるので、予備をいくつかストックしておくと安心ですよ。

「母乳相談室」の正しい消毒方法と長く使うためのポイント

赤ちゃんの口に入るものは、常に清潔にしておくことが鉄則です。「母乳相談室」は、哺乳瓶本体が耐熱ガラス製、乳首がシリコンゴム製のため、他の哺乳瓶と同じように様々な方法で消毒が可能です。

主な消毒方法と注意点

ピジョンが推奨する主な消毒方法と、「母乳相談室」で特に注意したいポイントをまとめました。

消毒方法	対象	方法と注意点
煮沸消毒	本体・乳首	沸騰したお湯に5分間浸す。必ず鍋底に触れないように、乳首は変形しないように注意。
薬液消毒	本体・乳首	専用の消毒液に定められた時間浸す。最も手軽で乳首の劣化が少ない方法。
電子レンジ消毒	本体・乳首	専用ケースを使用し、指定された時間加熱する。加熱ムラで変形しないよう注意。
オートクレーブ	本体・乳首	（業務用）病産院で使用される方法。一般家庭では不要。

乳首を長持ちさせるためのポイント

乳首はデリケートです。トレーニング効果を維持するためにも、できるだけ長持ちさせたいですよね。

1. 消毒は薬液消毒がおすすめ: 煮沸消毒は手軽ですが、シリコンゴムに高温が繰り返し加わることで早く劣化する原因になります。可能であれば、薬液消毒を選ぶと乳首を長持ちさせることができます。
2. 洗浄は優しく: 洗浄ブラシでゴシゴシ強く洗うと、乳首の先端の穴が広がったり、裂けたりする原因になります。優しく、専用のスポンジブラシで洗いましょう。
3. 乾燥は自然乾燥で: 熱風乾燥機にかけると、高温による劣化が進む可能性があります。風通しの良い場所で自然乾燥させるのがベストです。

また、哺乳瓶の消毒に関する最新のガイドラインや製品情報は、ピジョンや各消毒メーカーの公式サイトで確認できます。（母乳相談室 哺乳器 耐熱ガラス製160mlの詳細）

助産師さんが勧める理由は？専門家からの視点

「母乳相談室」は、多くの助産師さんや、桶谷式の専門家から熱烈に支持されています。これは、単に「母乳育児に良いから」という抽象的な理由だけではありません。

専門家がこの哺乳瓶を勧める、具体的な理由を解説します。

「吸い方」をリセットさせる訓練効果

一番の理由は、赤ちゃんの哺乳行動を「リセット」できる点です。

市販の哺乳瓶に慣れた赤ちゃんは、「楽に吸う」という間違った吸い方を学習してしまいます。これでは、おっぱいの複雑な吸い方（強く、深くくわえる）を拒否するようになります。

「母乳相談室」は、その低流量と硬い乳首の形状により、赤ちゃんに「これは楽して飲めるものじゃない。頑張って吸う必要がある」ということを再学習させます。この「学び直し」が、直接授乳へのスムーズな移行を促す、と専門家は考えています。

適切な口の開け方と姿勢の誘導

乳首の形状が、おっぱいをくわえる時と同じように「口を大きく開けて深くくわえる」ことを誘導するように設計されています。

また、ガラス製のボトルは、プラスチック製に比べて重みがあるため、赤ちゃんが安定した姿勢で哺乳に取り組むことができるという利点も指摘されています。

母乳育児を諦めないための精神的なサポート

乳頭混乱は、ママにとって非常に大きなストレスです。「私の母乳ではダメなのかな」と自信を失ってしまうママも少なくありません。

助産師さんは、この「母乳相談室」を渡すことで、「道具を使って正しい方向に導けば、必ずおっぱいに戻れる」という希望と具体的な解決策をママに提供しています。これは、技術的なサポートだけでなく、精神的な安心感を与えるという点で、非常に重要な役割を果たしているのです。

中古はあり？メルカリなどのフリマサイトでの購入はおすすめできる？

「母乳相談室」は使用期間が限定されているため、「中古で安く手に入れたい」と考えるママもいるでしょう。メルカリやラクマなどのフリマサイトでは、実際に出品されているのをよく見かけます。

結論から言うと、哺乳瓶本体（ガラス製）の購入は検討の余地がありますが、乳首の購入は避けるべきです。

哺乳瓶本体（ガラス製）の中古購入の是非

哺乳瓶本体がガラス製であるため、洗浄・消毒がしやすく、中古品でも比較的衛生面でのリスクは低いと言えます。

中古購入のメリット	価格が安い、廃盤品や限定デザインが見つかる場合がある。
中古購入のデメリット	目に見えない傷やヒビがある可能性、付属品（乳首やキャップ）の状態が不明。
中古購入の条件	出品者に使用期間や傷の有無を細かく確認し、購入後に必ず徹底的な消毒を行うこと。

乳首だけは絶対に新品を購入すべき理由

「母乳相談室」の核となるトレーニング機能は、乳首の素材と形状によって成り立っています。そのため、乳首は必ず新品を購入してください。

中古の乳首を避けるべき理由は以下の通りです。

1. 劣化による流量の変化: シリコンゴムは、使用や煮沸消毒を繰り返すことで必ず劣化し、弾力性を失います。すると、穴が広がり、流量が増えてしまう可能性が高いです。
2. トレーニング効果の喪失: 流量が増えたり、ゴムが柔らかくなったりすると、「頑張って吸う」というトレーニング効果が薄れてしまい、乳頭混乱を解消する目的が達成できなくなります。
3. 衛生上のリスク: 赤ちゃんの口に直接触れる部分であり、たとえ消毒済みとされていても、衛生面で万全とは言い切れません。

フリマサイトで本体を購入する場合でも、乳首は必ずオンライン通販などで新品のSSサイズを別途購入して使用するようにしましょう。

安全な商品選びについては、消費者庁の情報を参考にすることも大切です。（消費者庁の安全情報）

H3:「母乳相談室」に取り付けられる搾乳カップもチェック

「母乳相談室」の哺乳瓶は、授乳トレーニング用として優れていますが、搾乳にも非常に役立つアイテムがあることをご存知ですか？

それが、ピジョンから発売されている「さく乳カップ」です。

搾乳カップのメリットと使い方

この搾乳カップは、「母乳相談室」や「母乳実感」の哺乳瓶本体に直接取り付けて使用することができます。

• 片手で簡単搾乳: 左右にくぼみがあり、受け口も広いため、片手で乳房をマッサージしながら搾乳でき、母乳をこぼさずに済みます。
• 直接飲ませられる: 搾乳後、そのまま乳首を装着すれば母乳相談室として赤ちゃんに飲ませられるため、容器の移し替えが不要で衛生的です。
• トレーニングとの両立: 直接授乳のトレーニング期間中も、搾乳した母乳を「母乳相談室」で与えることで、母乳育児を継続しやすくなります。

搾乳器のように大がかりなものではなく、手軽に使えるのが魅力です。手で搾乳する量が多い方や、乳房が張って一時的に搾乳が必要な時に重宝します。

どこで買える？

この搾乳カップも、「母乳相談室」本体と同様に、一般の店頭にはほとんど置いていません。

オンライン通販サイトで「ピジョン さく乳カップ」や「母乳相談室 さく乳カップ」といったキーワードで検索すれば、確実に入手できます。本体と一緒に購入しておくと、非常に便利ですよ。

H3:「母乳相談室」のサイズアップや卒業後の哺乳瓶は？

「母乳相談室」は、SSサイズ・160mlのみの展開で、主に新生児期や乳頭混乱のトレーニング期間に特化した商品です。

赤ちゃんが成長し、飲む量が増えたり、トレーニングが完了したりした後は、次のステップへ移行する必要があります。

ステップ1: トレーニング完了後の直接授乳への移行

最も理想的な卒業の形は、直接授乳への完全移行です。

• 赤ちゃんが自力で上手に深くおっぱいをくわえられるようになったら、「母乳相談室」の使用を徐々に減らしましょう。
• もし、混合で育てる場合は、次のステップとして「母乳実感」などの標準的な哺乳瓶を導入します。

ステップ2: 「母乳実感」の乳首でサイズアップ

「母乳相談室」の哺乳瓶本体（耐熱ガラス製160ml）はそのまま使用し、乳首だけを「母乳実感」シリーズのものに交換するのがおすすめです。

【母乳実感の乳首の目安】

サイズ	対象月齢	穴の形状
S	1ヵ月頃から	丸穴
M	3ヵ月頃から	Y字穴
L	6ヵ月頃から	Y字穴

赤ちゃんが飲むのにかかる時間が短くなり、疲れにくくなるよう、月齢に合わせてステップアップさせてあげましょう。本体がガラス製だと、そのまま長く清潔に使えるので経済的でもありますね。

H3:「母乳相談室」が合わない？その他のトレーニング用哺乳瓶

「母乳相談室」は素晴らしいトレーニング用哺乳瓶ですが、「うちの子には合わなかった」という声も稀に聞かれます。赤ちゃんの個性や吸い付く力はそれぞれ違うので、全ての子に合うとは限りません。

もし、「母乳相談室」でも乳頭混乱が改善しない、または赤ちゃんが強く嫌がる場合は、他のトレーニング用、または特殊な哺乳瓶を試してみるのも一つの方法です。

ドクターベッタ（Betta）の哺乳瓶

ドクターベッタの哺乳瓶は、独特のカーブした形状が特徴です。これは、赤ちゃんが頭を起こした自然な姿勢で飲めるように設計されており、中耳炎や誤嚥を防ぐ目的があります。

• 乳首は「ブレイン乳首」など、様々なタイプがあり、赤ちゃんの吸い方に合わせて選べます。
• トレーニング用ではありませんが、正しい姿勢で飲むことを促すため、授乳トラブルの解決に役立つことがあります。

メデラ（medela）の特殊乳首・哺乳瓶

スイスの医療機器メーカーであるメデラには、授乳トラブルを抱える親子向けの特殊な哺乳瓶があります。

• スペシャルニーズフィダー: 口蓋裂など、生まれつき哺乳に困難がある赤ちゃん向けの特殊乳首。
• Calma（カーム）: 赤ちゃんが自分で吸引圧をコントロールして飲めるように設計された乳首で、おっぱいを飲むのと同じメカニズムでミルクを飲めます。乳頭混乱防止に非常に有効とされています。

これらの特殊な哺乳瓶は、小児科や助産院で紹介されることが多いため、まずは専門家に相談し、アドバイスを受けてから購入を検討することをおすすめします。（メデラ公式サイト）

「母乳相談室」に関するよくあるQ&A総まとめ

「母乳相談室」について、ママたちが抱きやすい疑問をQ&A形式でまとめてみました。あなたの疑問もここで解決するかもしれませんよ。

Q1. 「母乳相談室」はいつまで使えますか？

A. 主に新生児期から生後1～2ヵ月頃までの乳頭混乱のトレーニング期間に使われます。

この哺乳瓶の乳首はSSサイズのみで、低流量です。赤ちゃんが成長し、飲むスピードが速くなると、時間がかかりすぎて疲れてしまうようになります。
トレーニングの目的が達成できた、または赤ちゃんが飲む量が増えたと感じたら、次のステップ（「母乳実感」のSサイズ乳首など）に切り替えることを検討しましょう。

Q2. びんの容量は160mlしかないけど、足りなくなったらどうすればいい？

A. 「母乳相談室」はトレーニング用なので、1回の哺乳量が多くなる月齢になれば、基本的には卒業が推奨されています。

もし、トレーニングを継続したいけれど160mlでは足りない場合は、以下の方法があります。

• 「母乳実感」の240ml本体を使用: 母乳相談室の乳首は「母乳実感」の本体（240ml）に装着可能です。この組み合わせで対応できます。
• 回数を分ける: 1回あたりの量を減らし、短時間で複数回に分けて与える。

ただし、飲む量が増えたら、トレーニングの成果が出ている証拠です。無理なく直接授乳への移行を目指しましょう。

Q3. 乳首の穴を広げて使ってもいいですか？

A. 基本的には推奨されません。

「母乳相談室」のトレーニング効果は、その低流量にあるからです。穴を広げてしまうと、市販の哺乳瓶のように楽に飲めるようになり、乳頭混乱が再発するリスクが高まります。

ただし、口コミなどでは「時間を短縮したい」「疲労を軽減したい」といった理由で自己責任で穴を少し広げる方もいます。もし流量を調整したい場合は、必ず助産師さんなどの専門家に相談し、指導を受けてからにしましょう。

まとめ：「母乳相談室」の確実な入手方法と購入のヒント

ピジョンの「母乳相談室」は、乳頭混乱の解消や、直接授乳へのトレーニングに特化した、非常に優秀な「業務用」の哺乳瓶です。

だからこそ、一般のベビー用品店やドラッグストアの店頭には置いていない、という特殊な販売ルートになっています。

最後に、確実な入手方法と購入時のポイントをまとめておきましょう。

確実な入手ルートはこの3つ！

1. 病産院・小児科: 最も信頼性が高く、指導も受けられる（在庫要確認）。
2. 桶谷式母乳育児相談室: 専門家の指導のもとで購入できる（トレーニングに最適）。
3. 大手オンライン通販サイト: Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの医療用品店・ベビー専門店で新品を確実に入手（緊急時におすすめ）。

「乳首だけ」なら、オンライン通販で手軽に購入できます。本体は「母乳実感」との互換性もありますので、まずは乳首から試してみるのも良いでしょう。

この哺乳瓶は、あなたの母乳育児を諦めさせないための強力な相棒になってくれます。焦らず、赤ちゃんと一緒にトレーニングを乗り越えていきましょう！
困ったときは、いつでも助産師さんや専門家を頼ってくださいね。