キウイが売ってないのはなぜ？2025年の最新販売状況と供給の見通し

「最近、スーパーでキウイを見かけない…」「いつも買っていたゴールドキウイが全然売ってない！」と不安になって検索された方も多いのではないでしょうか？
特に2025年というキーワードで調べられているということは、何か供給に問題があったのでは？と心配になりますよね。

安心してください！結論から言うと、キウイの供給は世界的に見て非常に好調で、過去最高の生産量を記録しているんですよ。
では、なぜ一部で「売ってない」「品薄」という声が上がっているのか？モモストアがその原因を徹底的に調査しました！

キウイが売ってないと感じる！その「時」と「場所」の共通点

キウイが店頭に並んでいないと感じるのには、実はいくつかの共通するパターンがあります。これは単なる偶然ではなく、キウイフルーツの流通構造や産地のサイクルが関係していることが多いんです。
あなたが「売ってない！」と感じたのは、以下のどのパターンに当てはまりますか？

「売ってない」と感じやすい時期は主に2回ある

キウイは年間を通してスーパーで見かけることが多いですが、これはニュージーランド産（主に南半球）と国産（主に北半球）のリレーによって成り立っています。
しかし、この産地が切り替わる時期、つまり「端境期（はざかいき）」には、どうしても在庫が薄くなったり、店頭から姿を消したりする現象が起こりがちです。具体的な時期は以下の通りです。

• 春先（4月〜5月）：ニュージーランド産が終わり、国産が本格的に出回る前の時期。チリ産や欧州産で補填されますが、供給が不安定になりやすいです。
• 秋口（9月〜10月）：国産キウイの在庫が減り、ニュージーランド産がシーズンを終える時期。新しいシーズンの収穫が始まるまでのわずかな期間ですが、このタイミングで棚が空になることがあります。

特に特定のブランドや品種（例：ゼスプリのサンゴールド）が一時的に見えなくなることで、「キウイ自体が売ってない」という印象が強くなるのですね。

地方の小規模店舗では特に品薄になりやすい理由

大都市圏の大型スーパーやデパートの生鮮食品売り場では、輸入量や在庫量が豊富なので、品切れが起こることは比較的少ないです。
一方で、地方の小規模なスーパーや、ドラッグストア併設の生鮮コーナーなどでは、仕入れのロットが小さいため、端境期や輸送遅延の影響をダイレクトに受けやすくなります。
輸送コストを抑えるために、旬の時期以外は仕入れを一時的にストップする店舗もあるため、「いつものお店にない」＝「どこにも売ってない」と感じてしまうわけです。

また、昨今の異常気象や世界的な物流の乱れは、フルーツの流通にも影響を与えています。
船の遅延や港での検疫の遅れなど、一つでも歯車が狂うと、それが店頭の在庫に響いてくるのです。とくに日本の検疫は厳格なので、品質を保つためのチェックにも時間がかかります。

こうした複合的な要因が重なることで、キウイファンにとっては「売ってない！」と焦ってしまう状況が生まれているのです。しかし、安心して対策を練るために、まずは2025年の最新状況を見ていきましょう。

2025年最新情報！キウイの供給は本当に「品薄」なの？

ご心配されている「2025年」のキウイ供給状況ですが、最新の市場調査や主要な輸出国の報告を総合すると、実は驚くほどポジティブな状況が判明しています。

世界一の生産国ニュージーランドは「記録的な豊作」

日本に輸入されるキウイの約半分を占めるニュージーランド（主にゼスプリ）のキウイフルーツ業界は、2025年シーズンにおいて、過去最高の収穫量を記録すると発表しています。具体的な数値で見ると、200万トレーを超える見込みで、前年を上回る豊作です。
これは、現地の栽培技術の向上と、全体的に良好な天候に恵まれた結果と言えます。

ただし、ここで注意が必要なのは、この「豊作」がすべての品種に均等に当てはまるわけではないという点です。
特に人気の高い「サンゴールドキウイ」や新興の「ルビーレッドキウイ」は需要が急増しており、生産量が伸びているとはいえ、日本だけでなく世界中の市場へ出荷されるため、店舗によっては一時的に品薄になる可能性は否定できません。

過去数年の供給難が「2025年もヤバい」と思わせている

「2025年が売ってない」という不安の背景には、2023年や2024年シーズンに発生した大きなトラブルが影響していると考えられます。実際にこれらの年は、キウイファンにとって厳しい状況でした。

時期	主な発生トラブル	日本への影響
2023年シーズン	ニュージーランドでのサイクロン「ガブリエル」や霜害	輸出量が大幅に減少し、店頭価格が高騰
2024年シーズン	品質のばらつき、国内での労働力不足	高値傾向が続き、品質に対する不満も一部発生

しかし、これらの問題は業界全体で改善策が講じられており、2025年シーズンは特に品質管理体制が大幅に強化されています。
例えば、船積みする際の品質チェックを厳格化するなど、過去の失敗を活かした取り組みが進められているため、今年の供給は期待して良さそうです。

最新の市場予測は「価格の上昇」を予測

生産量が増えても、必ずしも価格が下がるわけではありません。世界的なインフレ、輸送コストの上昇、そして何よりもキウイの健康志向の高まりによる「需要の急増」が続いています。
そのため、キウイ市場は世界的に規模が拡大傾向にあり、2032年までに市場規模が2023年の2.5倍に拡大するという予測も出ています。（参照：Kiwi Fruit Market Size, Share, Growth & Trends, Analysis, 2032）
結果として、2025年もキウイは「売ってない」わけではないけれど、「以前よりも高い値段で売られている」と感じる可能性が高いでしょう。価格については、別の見出しで詳しく解説しますね。

ゼスプリ社のキウイ供給見通しと過去の不作による影響

キウイと言えば、日本市場のトップブランドである「ゼスプリ社」抜きには語れません。スーパーで「売ってない！」と感じたとき、真っ先に影響を受けているのは、このゼスプリキウイの流通状況であることがほとんどです。

ゼスプリ2025年シーズンの出荷予測

ニュージーランドのキウイフルーツ生産者協会（NZKGI）によると、2025年シーズンは、前述の通り記録的な収穫量を達成しました。
ゼスプリ社はこの大量のキウイを世界中に送り出す計画を進めており、日本向けにも潤沢な量が割り当てられる見込みです。

特に注目の品種の予測は以下の通りです。

品種名	2025年予測	対前年比の傾向	特徴
サンゴールド	大増産（主力品種）	微増～大幅増	高糖度で人気。贈答品需要も高い
グリーン	安定供給	横ばい～微増	酸味と食感のバランスが良い定番
ルビーレッド	供給量が2倍に拡大	大幅増	販売期間が短く希少。シーズン初期に集中

特にルビーレッドは、販売期間が短いことで「売ってない！」と嘆く人が多い品種ですが、2025年は供給量が倍増する見込みで、より多くの人が楽しめるチャンスが広がりそうです。
ただし、販売期間が短いこと自体は変わらないため、見かけたらすぐにゲットするのが鉄則です。

過去の異常気象がもたらした教訓と品質向上への取り組み

キウイの生産は、天候に大きく左右されます。特に2023年シーズンのニュージーランドでは、大きな気象災害が続き、収穫量が大幅に落ち込みました。
この影響は翌年にも尾を引き、消費者のもとに届くキウイの品質にもばらつきが出てしまいました。

過去の品質問題の原因として、COVID-19パンデミック中の労働力不足が挙げられています。人手不足で急いで収穫した結果、果実が傷つきやすくなり、輸送中に品質が低下してしまったのです。（参照：Tough year for kiwifruit – Rural News Group）
しかし、ゼスプリ社はこれを受け、品質管理の専門家を輸送船に配置したり、収穫・選果基準を厳格に見直したりと、再発防止策を徹底的に実施しています。
その結果、2025年シーズンは「量」だけでなく「質」も向上することが期待されていますよ。

ちなみに、ゼスプリ社はキウイの販売促進にも力を入れており、毎年恒例の「キウイブラザーズフィギュア付きパック」など、話題づくりにも余念がありません。
このようなプロモーションも、キウイへの関心を高め、結果的に店頭での競争率を高める一因になっているとも言えるでしょう。

国産キウイの収穫量減少と「小玉傾向」の具体的な影響

日本で売られているキウイは、ニュージーランド産だけではありません。秋から冬にかけては、愛媛県、和歌山県、福岡県などを中心とした国産キウイが出回ります。しかし、こちらの状況も「売ってない」感覚に影響を与えています。

農林水産省の調査に見る国内生産の厳しい状況

農林水産省が公表したデータによると、国内のキウイフルーツの収穫量は、前年産と比べて数パーセント減少しています。（参照：令和6年産キウイフルーツの結果樹面積、収穫量及び出荷量 – 農林水産省）
この減少の主な要因は、異常な高温と少雨による影響です。

＜国産キウイに影響を与えた主な気象要因＞

1. 果実肥大期の高温：果実が大きく成長する時期に気温が高すぎたため、生育が阻害され、全体的に小玉傾向になりました。
2. 樹勢の低下：収穫前年の高温により樹自体が弱ってしまい、翌年の花つき（着花数）が減少したこと。

つまり、「採れるキウイの絶対数が減った」ことに加え、「大玉のキウイが市場に出回りにくくなった」というダブルパンチが起こっているのです。
スーパーで見慣れたサイズがないと、それだけで「品薄だ」と感じてしまうのは自然なことですよね。

小玉化が進むとどうなる？消費者と生産者への影響

キウイが小玉化すると、消費者にとっては以下のような影響があります。

• パックあたりの個数が増える：同じ重量でも小粒なキウイが増えるため、見た目はお得に感じるかもしれませんが、一つあたりの満足度が下がる場合があります。
• 店頭での目減り：小売店側は「大玉」の規格で仕入れ値を決めていることが多いため、大玉が減ると売り場に並べる商品が一時的に不足しやすくなります。
• 価格競争の激化：高品質な大玉は、当然ながら希少性が増すため、高級スーパーやデパートで高値で取引される傾向が強まります。

また、生産者側にとっても、小玉化は深刻な問題です。労力は変わらないのに、市場価値の高い大玉が採れないため、売上が減少し、キウイ栽培からの撤退を考える農家も出てくるかもしれません。
こうした国内の生産体制の不安定さも、「キウイが売ってない」という感覚をさらに助長していると言えます。

国内産の隠れた穴場品種を探すのがおすすめ

国産キウイは、ヘイワード種（グリーンキウイの原種）が主流ですが、最近は「レインボーレッド」や「紅心（こうしん）」といった赤みがかった希少品種も人気です。
これらの品種は、まだ市場全体に占める割合は小さいですが、契約栽培が増加している地域もあり、特定の直売所や通販サイトでは安定して手に入ることがあります。
「売ってない」と嘆く前に、ちょっとマイナーな国産品種に目を向けてみるのも、賢いキウイ生活のヒントになりますよ。

キウイが店頭から消える！季節の変わり目「端境期」の仕組み

「売ってない」問題の最大の原因とも言えるのが、前述した「端境期（はざかいき）」です。
キウイは、世界地図で見て「南半球」と「北半球」がバトンタッチすることで、年間を通して途切れることなく供給されています。このバトンタッチがうまくいかないと、私たちの食卓からキウイが消えてしまうのです。

南半球産（ニュージーランド、チリなど）のサイクル

ニュージーランドは南半球にあるため、日本とは季節が真逆になります。彼らの収穫期は、日本の真冬から春先にかけてです。

時期	ニュージーランドの状況	日本市場への供給
2月～4月	収穫・選果・船積み開始	船便で日本へ到着・販売開始
5月～10月	メインの販売期間	サンゴールド、グリーンが最も出回る時期
11月～1月	在庫が薄くなる、終盤	在庫切れを起こしやすい（端境期）

この表にあるように、ニュージーランド産が終盤を迎える11月～1月頃は、在庫の調整が最も難しい時期です。
特にクリスマスやお正月を控えた時期は、他の果物との競合も激しくなるため、小売店側が「キウイの棚」を縮小することもあり、結果として「売ってない」状況が生まれます。

北半球産（日本、イタリア、ギリシャなど）のサイクル

北半球のキウイは、日本と同じく秋に収穫されます。

時期	北半球の状況（日本・欧州）	日本市場への供給
9月～11月	収穫期（日本の新キウイが登場）	国産キウイの最盛期
12月～3月	貯蔵・熟成期間	貯蔵された国産キウイや輸入（主に欧州産）
4月～6月	在庫が薄くなる、終盤	在庫切れを起こしやすい（端境期）

この南北の切り替えが、春先（4月～5月）と秋口（11月～12月）に発生するわけですが、近年は地球温暖化や異常気象の影響で、どちらの産地の収穫期も不安定になりがちです。
バトンがうまく渡せず、両方のキウイが同時に品薄になってしまう「ダブル端境期」が起こると、店頭からキウイがほとんど消えてしまう事態になりかねません。これが「2025年も売ってないの？」という不安の核心なのです。

ただし、最近はギリシャ産キウイ（ヘイワード種）なども日本に多く輸入されており、欧州産がこの端境期を埋める役割を果たしてくれています。そのため、もしゼスプリのキウイが見つからなくても、産地を変えて探せば見つかる可能性は高いですよ。（参照：Kiwi market stabilized after a promising start – FreshPlaza）

ゴールド？グリーン？品種によって「売ってない時期」が違う

キウイが「売ってない」と感じる原因の一つに、特定の品種だけが目的になっているというケースがあります。特に人気品種は、販売期間が限定されていたり、生産量がまだ少なかったりするため、店頭で見かける期間が短いのです。

最も店頭から消えやすい品種：ルビーレッドキウイ

ゼスプリのルビーレッドキウイは、その名の通り、断面が赤くて甘いのが特徴です。栄養価も高く、登場するとすぐに話題になる人気品種ですが、残念ながら販売期間が極端に短いのが特徴です。

• 販売期間：ニュージーランド産が3月～5月頃の約2ヶ月間に集中。
• 売ってない理由：果実の性質上、貯蔵性が低く、長期保存に向いていません。そのため、収穫後すぐに市場に出荷され、シーズンが終わるとパタリと店頭から消えてしまいます。

「春先にしか売ってない幻のキウイ」と言われることもあるため、ルビーレッドをお目当てに探している方は、春先のわずかな期間を逃すと、次のシーズンまで待つしかないことになります。

一年中見かけるが在庫調整が入りやすい品種：サンゴールドキウイ

甘くて酸味が少なく、皮がツルツルしているサンゴールドキウイは、今やグリーンキウイを凌ぐ人気かもしれません。流通量も非常に多いのですが、特定の時期に在庫が切れやすい傾向があります。

• 売ってない理由：人気が集中しているため、在庫がスーパーの予想を上回って早く売れてしまい、次の入荷までの一時的な空白期間が生まれやすいです。
• 注意点：主にニュージーランド産がメインで、国産の代替品が少ないため、南北のキウイの切り替え時期（端境期）には、ゼスプリのサンゴールドが棚から一時的に消える現象が起こりやすいです。

サンゴールドは最も安定供給されていますが、それでも「絶対に見つかる」という保証はありません。特に週末の特売日などは、あっという間に売り切れてしまうことがあります。

実は国産にもある！「甘いキウイ」の代表品種

ゼスプリのサンゴールドキウイは魅力的ですが、「甘いキウイが食べたい」という理由であれば、国産の黄色いキウイも選択肢に入れるべきです。

品種名	産地	時期	特徴
東京ゴールド	主に国内	10月～2月	果肉が黄色で、甘みが強い。貯蔵性も比較的高い。
香緑（こうりょく）	主に香川県	10月～3月	美しいエメラルドグリーン。甘みと酸味のバランスが良く、貯蔵で追熟させる。
ゴールデンキウイ	国内の様々な農家	10月～2月	ゼスプリとは別の品種で、追熟させると濃厚な甘さになる。

これらの国産品種は、スーパーよりも道の駅や産直通販サイトで多く取り扱われています。「売ってない」ときは、産地を限定して探してみると、新たな出会いがあるかもしれませんよ。

価格高騰の真実：キウイの値段が上がっている理由と対策

「売ってない」という感覚の裏側には、しばしば「以前より高くて買いにくい」という心理が隠れていることがあります。実際、キウイの価格は数年前と比べて上昇傾向にあります。なぜこんなにもキウイが高くなってしまったのでしょうか？

値上がりの3つの主要な要因

キウイの価格高騰は、特定の品種の豊作・不作という一時的な要因だけでなく、世界的な構造変化によって引き起こされています。

輸送費とエネルギーコストの増加

世界的な燃料費の高騰と、円安の進行が最も大きな要因です。ニュージーランドから船で運ばれる輸入キウイは、輸送にかかるコストがそのまま販売価格に上乗せされます。特に、日本は検疫が厳しい国であるため、輸送中の品質管理（温度管理など）にもコストがかかり、これが価格に反映されるのです。

人件費と生産コストの上昇

キウイの生産地であるニュージーランドや国内では、労働力不足が深刻で、季節労働者の賃金が上昇しています。また、肥料や農薬、パッケージングの資材費なども軒並み上がっており、生産者側がコストを吸収しきれなくなっています。これが結果的に「高く売るしかない」状況を生み出しています。

世界的な健康志向による需要の急増

キウイはビタミンCや食物繊維が豊富で、その健康効果が世界的に認知されています。特にアジア圏や欧米での需要が急速に伸びており、日本市場だけでなく、世界のバイヤーが競い合って仕入れている状態です。供給量が増えても、それを上回る需要があれば、価格は下がりません。ゼスプリ社のキウイはブランド力も高いため、付加価値も高くなっています。

賢くキウイをゲットするための価格対策

高くなったキウイでも、工夫次第でお得に手に入れる方法はあります。

対策	具体的な行動	メリット・デメリット
品種にこだわらない	ヘイワード種（グリーンキウイ）や国産の安価な品種を選ぶ	◎価格が安定している ✕甘さや酸味の好みが合わない可能性
業務スーパーを探す	大容量パックや規格外品を扱う業務スーパーや卸売市場に行く	◎単価が安い ✕品質のばらつき、一度に大量購入になる
ネット通販の活用	Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで「訳あり品」や「規格外品」を狙う	◎大量購入で単価を下げる ✕送料がかかる、実物を見られない

特にネット通販は、農家から直接「訳あり品」として安く仕入れられるため、家庭で食べる分には断然お得です。多少の傷や形崩れがあっても、味は変わらないので狙い目ですよ。

キウイはどこで買える？販売が途切れにくい店舗リスト

キウイが「売ってない！」と感じた時、諦めるのはまだ早いです。実はキウイの販売に力を入れており、比較的安定して在庫を確保している店舗があります。お店ごとの特徴を理解して、効率よく探してみましょう。

大規模な品揃えを誇る「コストコ」と「IKEA」の意外な共通点

キウイを安定的に大量に手に入れたいなら、まずチェックすべきは会員制倉庫型店のコストコ（Costco）です。彼らは海外からの輸入ルートを独自に持っていることが多く、ゼスプリキウイを大容量で、比較的安価に販売しています。

また、北欧家具店のIKEAでも、スウェーデンの食品を扱うフードマーケットでキウイを含むオーガニックフルーツが販売されていることがあります。流通経路が通常のスーパーとは異なるため、他の店が品切れでも、ここには在庫があるという意外な穴場になり得ます。

これらの店舗の共通点は、「特定の輸入ルートを確保していること」と「大ロットで仕入れること」です。そのため、多少の在庫調整期間はあっても、長期間「売ってない」状態になることは少ないです。

産直品に強い「道の駅」と「デパートの高級フルーツ店」

国産キウイを探している場合や、高級な大玉を探している場合は、流通ルートが変わってきます。

• 道の駅・農産物直売所：
  地方の道の駅では、地元のキウイ農家が直接持ち込むため、市場に出回らない珍しい品種や、規格外のキウイが安く手に入るチャンスがあります。ただし、収穫期（秋～冬）以外は「売ってない」ことが多いので、時期を狙う必要があります。
• デパート・高級スーパー：
  価格は高いですが、大玉で形の良い、贈答用にも使える最上級品質のキウイは、デパートのフルーツコーナーに集まります。品質を重視するバイヤーが常に安定した供給ルートを確保しているため、高級品は比較的安定して手に入ります。

ドラッグストアは「補充のタイミング」を狙う

近年、食品販売を強化しているドラッグストア（例：マツキヨ、スギ薬局など）でもキウイが販売されています。しかし、こちらは生鮮食品の回転がスーパーほど速くないため、週末や特売日に一気に在庫がはけてしまうことがあります。
狙い目は「納品日」の午前中です。店舗によって納品サイクルが違うので、店員さんにそれとなく聞いてみるのが、新鮮で豊富なキウイをゲットするコツですよ。

オンライン通販（Amazon・楽天）での購入が断然おすすめな理由

店頭で見つからないとき、あるいは「売ってない」と嘆くのが面倒なとき、最も賢い選択肢がオンライン通販の活用です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要な通販サイトは、キウイを購入する上で、店頭にはない多くのメリットを提供してくれます。

オンライン通販の3大メリット

キウイを通販で買うことには、単に自宅に届く便利さ以上の価値があります。

産地直送の「訳あり品」でコストダウンが可能

通販サイトでは、農家や生産者と消費者が直結するモデルが確立しています。これにより、店頭に並ばない「訳あり品」（傷や形崩れ、小玉など）を、格安で大量に購入できます。
家庭で皮をむいて食べる分には、品質は全く問題ありませんし、価格が大幅に下がるため、高騰するキウイの価格対策として最も有効な方法です。

端境期の影響を受けにくい

実店舗の多くは、限られた問屋やルートから仕入れていますが、通販サイトには全国の農家や海外からの輸入業者が参入しています。
そのため、ある地域のキウイが品薄でも、別の地域のキウイを探し出すことができますし、輸入キウイと国産キウイの切り替え時でも、在庫が途切れることなく販売されやすいのです。

「希少品種」や「完熟キウイ」を選べる

ルビーレッドのような販売期間が短い品種や、「キウイフルーツ協会の公式サイト」で紹介されているような珍しい国産品種も、通販なら予約販売や先行販売で手に入れやすいです。（参照：新着情報 – 日本キウイフルーツ協会 公式サイト）
また、「食べ頃」の完熟キウイを専門に扱うショップもあり、追熟の手間をかけずにすぐに美味しいキウイを楽しむことができます。

Amazon vs 楽天市場 vs Yahoo!ショッピング 比較表

主要な3大通販サイトには、それぞれキウイの販売において特徴があります。

サイト名	特徴	おすすめな人
Amazon	即日配送サービス、ゼスプリ公式ストアあり	すぐに欲しい人、ブランド品を確実に買いたい人
楽天市場	全国の農家・産直店が多数出店、訳あり品が豊富	価格重視で大量購入したい人、ポイントを貯めたい人
Yahoo!ショッピング	PayPayユーザーにお得、国内産の珍しい品種も充実	PayPayをよく使う人、国産キウイを探したい人

特に訳あり品のチェックは欠かせません。「キウイ 訳あり 5kg」などのキーワードで検索すると、圧倒的なコストパフォーマンスの商品に出会えるはずです。
店頭で「売ってない」とガッカリするよりも、スマホ一つで全国のキウイを探し回るのが、最も現代的で確実な方法と言えるでしょう。

キウイの旬を逃さない！品種別の収穫時期カレンダー

キウイが「売ってない」のは、単に時期がずれているだけかもしれません。キウイは品種によって収穫期や販売期間が大きく異なります。このカレンダーを参考に、お目当てのキウイの旬をチェックしてみてくださいね。

【国内産】収穫・出回り時期カレンダー

日本国内で収穫されるキウイは、貯蔵・追熟の期間があるため、収穫直後よりも少し経ってからの方が美味しく食べられます。

品種名	収穫時期	店頭出回り時期（旬）	主な産地
ヘイワード（グリーン）	10月上旬～11月	11月～4月	愛媛、福岡、和歌山など
東京ゴールド	9月下旬～10月	10月～1月	国内全般（地域ブランド）
紅心（レインボーレッドなど）	9月上旬～10月	9月下旬～11月上旬	福岡、愛媛など（販売期間が短い）

国産の赤いキウイ（紅心系）は、収穫後すぐに食べられる品種が多く、貯蔵性に乏しいため、秋の短い期間しか出回りません。これを逃すと、「売ってない」期間が長くなりますので、毎年9月後半から意識してチェックしましょう。

【輸入産】販売・供給時期カレンダー

主にニュージーランド産（ゼスプリ）がメインですが、南北の産地リレーを理解することが重要です。

産地	主な品種	日本での販売時期	注意点
ニュージーランド	サンゴールド、グリーン、ルビーレッド	3月～11月頃	ルビーレッドは3月～5月のみ
チリ	ヘイワード（グリーン）	4月～6月頃	ニュージーランド産との端境期を埋める
欧州（ギリシャ、イタリア）	ヘイワード（グリーン）	11月～3月頃	国産キウイの終盤を補う

キウイが最も豊富に出回る時期は、国産と輸入産が重なる11月～1月、そしてニュージーランド産が本格化する5月～8月です。この時期を把握しておけば、「売ってない」という心配はかなり減るはずです。

「食べ頃」の旬と「収穫」の旬は違う

キウイは、収穫されてから追熟させることで甘くなります。たとえば、国産キウイは10月に収穫されても、すぐに食べられるわけではありません。
お店に並んでいるキウイは、すでに追熟処理がされているか、追熟が必要な状態のどちらかです。
「売ってない」と感じる時、もしかしたらお店が追熟の手間を避けるために仕入れを控えているだけかもしれません。追熟前の硬いキウイであれば、産直サイトなどで手に入る可能性もありますよ。

2025年に注意したい！キウイがなくなる可能性のあるトラブル

2025年、キウイの供給は全体的に安定していると見られますが、それでも「キウイがなくなる」事態を引き起こしかねない、いくつかのリスク要因は存在します。これらを知っておくことで、もしもの時に焦らず対応できます。

国際的な地政学リスクと輸送ルートの寸断

キウイの多くは、ニュージーランドやチリから遠い航路を経て日本に運ばれてきます。
もし、主要な輸送ルート（例えば、スエズ運河やパナマ運河など）で国際的な緊張や紛争が発生し、船の運行が停止したり、大幅に迂回を余儀なくされたりすると、日本への到着が数週間単位で遅れる可能性があります。

特にキウイは温度管理が重要なため、輸送期間が延びることは、品質の劣化にも直結します。そうなると、供給量が減るだけでなく、店頭に並べられる「良品」の割合も減ってしまい、「売ってない」どころか「買いたくない」品質になってしまうリスクもあります。
これは農産物全般に言えることですが、キウイのように輸入に頼る部分は、国際情勢に大きく左右されることを頭に入れておきましょう。

突発的な自然災害（サイクロン・地震）

ニュージーランドの主要なキウイ産地であるベイ・オブ・プレンティ地方は、過去にもサイクロンや大規模な洪水に見舞われ、甚大な被害を受けました。
2025年の豊作予測は、あくまで「現時点での見通し」であり、収穫期やその直前に大規模な気象災害が発生すれば、その予測は一瞬で崩れてしまいます。
特にキウイの木は、一度ダメージを受けると回復に数年かかるため、突発的な災害は即座に供給減に繋がります。

検疫で問題が発生する可能性

日本は、海外からの農産物に対して非常に厳しい検疫基準を設けています。過去には、キウイに深刻な病害である「PSA（キウイかいよう病菌）」が発生した際、一時的に輸入がストップするなどの措置が取られたこともあります。
2025年、新たな病害虫が発見されたり、輸入時の検査で規定以上の農薬が検出されたりすると、そのロット全体が出荷停止となり、これもまた「売ってない」状況を突然引き起こす原因になります。

これらのリスクは、私たち消費者がコントロールできるものではありませんが、リスクの分散として、国産キウイの時期をチェックしたり、複数のオンラインショップをフォローしたりすることが、キウイ生活を守る上での最大の防御策となります。

モモストア流！「売ってない」時でもキウイを楽しむ裏技

「売ってない」状況が続いても、キウイへの愛は諦めたくないですよね！
モモストアが実践している、キウイが手に入りにくい時期でも、キウイを最大限に楽しむための裏技をこっそり教えちゃいます。

裏技その１：冷凍保存で「シャーベットキウイ」を作る

キウイが豊富に手に入る時期（例えば、ニュージーランド産最盛期の6～8月や、国産キウイの旬の12月頃）に、多めに購入して冷凍保存しておくのが最も確実な方法です。

冷凍保存の手順

1. 皮をむき、厚さ1cm程度の輪切りか、食べやすい大きさにカットします。
2. ジッパー付き保存袋になるべく平らに広げ、空気を抜いて密閉します。
3. そのまま冷凍庫へ。

こうして冷凍したキウイは、追熟の心配も無く、そのまま食べるとまるで天然のシャーベットのような食感になります。
特にサンゴールドキウイは凍らせると甘みが際立ち、夏の暑い時期のデザートとして最高です。牛乳やヨーグルトと一緒にミキサーにかければ、即席のキウイスムージーにもなりますよ。

裏技その２：キウイを使った加工品に目を向ける

生キウイが「売ってない」時は、加工品から栄養や風味を摂取するのも手です。

加工品	特徴	メリット
ドライキウイ	ビタミンCや食物繊維が凝縮。	長期保存が可能、手軽なおやつになる。
キウイジャム	国産キウイなど、手作り品の販売ルートがある。	パンやヨーグルトと相性抜群、季節に関係なく楽しめる。
キウイ酵素ドリンク	キウイの栄養素を液体で摂取できる。	体調管理に役立つ、他の果物で代用しにくい。

ドライキウイは、輸入雑貨店やオーガニックスーパーなどで比較的安定して販売されています。生のものとは異なる濃縮された甘酸っぱさが楽しめますよ。

裏技その３：キウイの缶詰・冷凍ピューレを探す

スーパーのフルーツ缶詰コーナーや、製菓材料コーナーにもキウイが隠れていることがあります。
缶詰はシロップ漬けになりますが、ゼリーやパフェのトッピングには十分使えます。また、業務用スーパーなどでは冷凍のキウイピューレが販売されていることがあり、これはムースやカクテルなどに使うのに非常に便利です。
生鮮コーナーに「売ってない」と嘆くだけでなく、加工品の棚まで視野を広げてみてくださいね。

まとめ：キウイ不足の疑問解決と2025年以降の展望

最後に、キウイが「売ってない」という疑問について、これまでの情報を整理し、今後の展望をまとめましょう。

キウイが売ってないと感じる主な原因の再確認

「2025年、キウイが売ってない」という状況は、大規模な供給不足が原因ではありませんでした。その正体は、以下の3つの複合要因によって引き起こされる「局所的な品薄感」です。

1. 南北産地の切り替え（端境期）：春先と秋口に、一時的に在庫が薄くなる。
2. 人気品種への集中：ルビーレッドなど、販売期間が短い品種を狙っている。
3. 国内産の小玉化と価格高騰：大玉が減り、輸入コストが増したことで、心理的に「買いにくい」と感じている。

特に2025年以降は、ニュージーランド産は豊作で量的な安定が見込まれますが、輸送コストや人件費の高騰は続くため、価格は高止まりする可能性が高いと予測されます。

2025年以降のキウイ販売の展望

キウイフルーツ市場は、今後も健康志向の波に乗って成長していくと予測されています。それに伴い、販売ルートも多様化していくでしょう。

• オンライン通販の重要性増大：
  価格競争力のある「訳あり品」や、希少な国産品種が、店頭よりもネットで手に入りやすくなります。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの活用は必須になります。
• 新しい品種の登場：
  ルビーレッドに続く、さらに貯蔵性が高く、ユニークな色や味を持ったキウイが開発され、販売期間の短さを解消する努力が続けられるでしょう。
• ギリシャ・イタリア産の存在感：
  南北の端境期を埋める役割として、欧州産キウイの輸入が増加する傾向にあります。ゼスプリ以外のキウイも選択肢に入れることが、安定供給の鍵となります。

キウイは、まさに今、世界的な需要の高まりと気候変動の狭間で、その流通構造が大きく変化している最中にあります。
「売ってない」と嘆くのではなく、旬の時期を把握し、オンライン通販や道の駅など、複数の購入ルートを確保しておくことが、2025年以降の豊かなキウイライフを楽しむための秘訣ですよ。モモストアの記事が、あなたの不安解消と美味しいキウイ探しの一助となれば嬉しいです！