新型コロナ抗原検査キットはどこで買える?今すぐ購入可能な販売場所と選び方
「あれ?もしかして風邪じゃなくてコロナかも?」 そう感じたときに、自宅に検査キットがあるかどうかで、その後の安心感や行動のスピードが全然違ってきますよね。
特に最近はインフルエンザとの同時流行も心配されていますし、「いざ」という時のために常備しておきたいと考える方が増えています。
この記事では、筆者モモストアが、新型コロナウイルスの抗原検査キットが「どこで」「どうやって」買えるのか、そして「選び方のポイント」まで、詳しく分かりやすく解説していきますね!
- 【結論】新型コロナ検査キットが買える場所と種類まとめ
- ドラッグストアでの抗原検査キット購入の全手順と注意点
- コンビニや100円ショップ(ダイソー・セリア)では買えない?
- 一般用抗原検査キットは「ネット通販」での購入が最も便利!
- 国が承認した「第1類医薬品」キットを選ぶべき理由
- 【唾液 vs 鼻腔】検査キットの検体採取方法別メリット・デメリット
- 新型コロナとインフルエンザの同時検査キットが人気のワケ
- 主要メーカー別!おすすめ抗原検査キットの比較表
- 検査キットの正しい使い方と失敗しないための3つのポイント
- 「陽性」「陰性」「判定不能」の正しい見方と対処法
- 検査キットの正しい保管方法と使用期限のチェック
- 検査キットに関する素朴な疑問Q&A(よくある質問)
- 正しい知識をもって検査キットを有効活用しましょう!
【結論】新型コロナ検査キットが買える場所と種類まとめ

まず結論からお伝えすると、現在、国が承認している「一般用抗原検査キット(OTC)」を購入できる場所は、主に「薬剤師のいる薬局・ドラッグストア」と「インターネット通販」の2パターンに分かれます。
以前は「研究用」と称される精度の保証されていないキットも出回っていましたが、現在は「体外診断用医薬品(第1類医薬品)」として承認されたものを選ぶのが大原則です。この承認されたキットは、医療機関で使われているものと同等の高い精度が期待できます。
販売場所ごとの特徴と、購入時の注意点をまとめた表を見てみましょう。この表を見れば、ご自身のライフスタイルに合わせて、どこで購入するのがベストなのかがすぐにわかりますよ。
| 購入場所 | 特徴 | メリット | デメリット |
| 薬局・ドラッグストア | 薬剤師が常駐している店舗での対面販売 | ・すぐに手に入る ・薬剤師に相談できる ・在庫が確認できる | ・薬剤師のいる時間帯のみ販売 ・プライバシーが確保しにくい ・深夜や早朝は購入不可 |
| インターネット通販 | Amazonや楽天市場などのECサイト | ・24時間いつでも購入可能 ・自宅でじっくり選べる ・価格比較が簡単 | ・届くまでに時間がかかる ・送料がかかる場合がある ・自己責任で選ぶ必要がある |
| 医療機関・クリニック | 発熱外来などで医師の診察を受ける場合 | ・無料で検査できることが多い ・医師の指導のもとで安心 | ・予約や待ち時間が長い ・「キット単体購入」は基本的に不可 |
ご覧の通り、「今すぐ必要」な場合はドラッグストアへ、「常備しておきたい」場合はネット通販を利用するのが、賢い方法と言えるでしょう。
特に重要なのが、販売されているキットが「一般用」として国に承認されているかという点です。これは「第1類医薬品」と表示されているので、必ずパッケージを確認するようにしてくださいね。承認品であるかどうかの情報は、厚生労働省のホームページからも確認できます。
また、検査キットには、鼻の粘膜をぬぐう「鼻腔ぬぐい液」タイプと、唾液を採取する「唾液」タイプの2種類が主流です。どちらも精度に大きな差はありませんが、採取のしやすさや使用感に違いがあるので、後ほど詳しく比較していきます。
季節によってはインフルエンザとの同時流行が心配されますから、可能であれば「新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるキット」を選んでおくと、一度の検査で両方の可能性をチェックできるため非常に便利です。特に小さなお子さんがいるご家庭では、同時検査キットの需要が高まっていますよ。
まずはこの基本情報を頭に入れて、次の章から具体的な購入場所や注意点をチェックしていきましょう。
ドラッグストアでの抗原検査キット購入の全手順と注意点
急な発熱や体調不良で「今すぐに検査したい!」という場合、真っ先に頭に浮かぶのが、身近にあるドラッグストアや調剤薬局だと思います。
マツモトキヨシ、ウエルシア、スギ薬局、ココカラファインなど、大手ドラッグストアの多くで抗原検査キットは販売されていますが、実は通常の買い物とは少し異なる特別な手順が必要になります。これは、抗原検査キットが「第1類医薬品」に分類されるためです。
ドラッグストアで購入する際の必須条件「薬剤師」
第1類医薬品は、副作用のリスクなどを考慮し、購入者に薬剤師が必ず書面または口頭で情報提供や指導を行うことが法律で義務付けられています。
そのため、検査キットの販売は以下の条件を満たす必要があります。
- 薬剤師が常駐していること: 薬局やドラッグストアの営業時間内であっても、薬剤師が休憩中や不在の場合は販売できません。
- 調剤薬局の営業時間内であること: ドラッグストア内にある調剤薬局のコーナーで販売されていることが多く、店舗自体の営業時間とは異なる場合があるので注意が必要です。
- 対面での説明を受けること: 購入者はキットの使い方や注意点について、薬剤師から説明を受け、理解した上で購入する必要があります。
多くの場合、検査キットはレジ前の棚などには並んでおらず、店員さんに声をかけて、薬剤師を呼んでもらうという流れになります。在庫の確認も含めて、まずは店員さんに相談してみましょう。
特に都市部の店舗では夜間や休日も販売していることがありますが、地方では平日の昼間のみの販売というケースも珍しくありません。事前に電話で「抗原検査キットの在庫と、薬剤師の在席時間」を確認しておくと、無駄足にならずに済みますよ。
知っておきたい大手ドラッグストアの販売状況(一例)
| チェーン名 | 主な取扱い状況 | 注意点 |
| マツモトキヨシ | 調剤薬局併設店を中心に販売 | 店舗により在庫・種類が異なる。ウェブサイトで取扱い店舗を確認できる場合がある。 |
| ウエルシア | 調剤受付時間内に販売 | 24時間営業の店舗でも、薬剤師が不在の時間帯は購入できない。 |
| スギ薬局 | 薬剤師による情報提供が必須 | レジでの会計前に、必ず薬剤師のチェックが入る。 |
| ツルハドラッグ | 調剤薬局コーナーで取り扱い | インフルエンザとの同時検査キットの需要も高い。 |
これらの情報からわかるように、ドラッグストアでの購入は「即時性」に優れているものの、「時間帯」と「在庫」の確認が非常に重要になってきます。週末や夜間に急に必要になった時のために、自宅近くのドラッグストアの販売体制を一度チェックしておくと安心ですね。
コンビニや100円ショップ(ダイソー・セリア)では買えない?
「近くにドラッグストアがない」「夜中や早朝に急に必要になった」という時、24時間営業のコンビニエンスストアや、手軽な100円ショップで検査キットが買えないか考える方も多いのではないでしょうか?
コンビニ(セブンイレブン・ローソン・ファミマなど)の状況
結論から言うと、現在のところ、主要なコンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)では、国が承認した「一般用抗原検査キット(第1類医薬品)」の店頭販売は行われていません。
その理由は、やはり「薬剤師の常駐義務」にあります。
前述の通り、承認された抗原検査キットは「第1類医薬品」であり、薬剤師による情報提供が義務付けられています。コンビニは医薬品販売の許可を得ている店舗もありますが、薬剤師が24時間常駐している店舗はほぼ存在しないため、法律上の要件を満たせないのです。
ただし、過去には一部のコンビニが、調剤薬局との連携や特定の通販システムを通じて販売していた時期もありました。しかし、店頭で誰でも手に取って買えるような状況にはなっていないことを覚えておきましょう。
「もしもの時」に備えて、コンビニで手に入るものとしては、マスクや除菌シート、体温計といった、体調管理に必要な消耗品が主になります。
100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥ)の状況
こちらも結論から言えば、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップでは、抗原検査キットは販売されていません。
100円ショップで販売されているのは雑貨や日用品が中心であり、医薬品の販売に必要な許可や体制を整えていないためです。また、過去に一部で「研究用」と称するキットが販売されていた時期もありましたが、国が承認していないキットの使用は推奨できません。精度の保証がないため、陰性という結果が出ても安心できず、かえって感染を広げてしまうリスクがあるからです。
【重要】「研究用」キットと「一般用(第1類医薬品)」キットの違い
ここで改めて、この2つの違いをしっかり理解しておきましょう。
| 種類 | 国による承認 | 精度保証 | 販売場所 |
| 一般用(第1類医薬品) | 〇 承認済み | 高い精度が保証されている | 薬剤師のいる薬局・ドラッグストア、ネット通販 |
| 研究用 | × 未承認 | 精度が保証されていない | 過去に雑貨店などで販売されていたが推奨されない |
自己判断で検査をする際には、必ず「第1類医薬品」と記載されたキットを選ぶようにしてください。これが、あなたの健康と、周りの大切な人を守るための最低限のルールになります。
急ぎの場合は最寄りの薬局・薬剤師の在席時間を検索してみることをおすすめします。
一般用抗原検査キットは「ネット通販」での購入が最も便利!
ドラッグストアはすぐに手に入るのが魅力ですが、時間や場所の制約、そして何よりも「人に相談する手間」がかかるのがネックだと感じる方もいるかもしれません。
そこで、モモストアが最もおすすめしたいのが、インターネット通販での購入です。
ネット通販が便利な3つの理由
ネット通販(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)を利用するメリットは、非常に大きいです。
24時間いつでも購入できる利便性
体調不良は夜中に急にやってくるもの。深夜や早朝であっても、スマホやPCから自分のタイミングで注文できるのは、大きな安心材料となります。薬剤師の勤務時間を気にすることなく、ゆっくりと商品を選ぶことができます。
プライバシーが守られ、じっくり選べる
店頭で購入する場合、薬剤師さんとのやり取りが必要なため、体調に関するプライベートな情報を話さなければなりません。また、他の人の目線も気になってしまうことがあります。
ネット通販であれば、誰にも知られることなく、自宅でじっくりと商品の種類や価格、口コミなどを比較検討できます。特に体調が優れない時に、煩わしいやり取りがないのは助かりますよね。
価格比較や同時検査キットの選択肢が豊富
ネット通販では、さまざまなメーカーのキットが並んでいます。例えば、
- 「唾液採取で痛みが少ないタイプ」
- 「最短5分で判定が出る超スピードタイプ」
- 「新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるコンボキット」
など、店頭よりも幅広い選択肢から、ご自身のニーズに合ったものを探すことができます。価格競争も働いているため、ドラッグストアで購入するよりもお得に手に入る場合もあります。
ネット通販での購入手順と注意点
ただし、ネット通販で購入する際にも、第1類医薬品ならではの注意点があります。
ネット通販で第1類医薬品を購入する手順は、一般的に以下の通りです。
- 商品を選び、カートに入れる。
- 注文内容を確認後、購入者情報(使用者の年齢、性別など)を入力する。
- 薬剤師からの情報提供を読む: サイト上に掲載されている、キットの使用方法や副作用に関する情報(リスク情報)を必ず読みます。
- 「確認済み」のチェックを入れる: 情報提供を読んだことを示すチェックボックスにチェックを入れます。
- 薬剤師からのメールを待つ: 注文後、店舗の薬剤師から購入内容に関する最終確認のメールが届くことがあります。
この手順を省略してしまうと、購入がキャンセルされてしまう場合もありますので、情報提供の確認は怠らないようにしましょう。特に、初回購入時は慎重に行うことをおすすめします。
緊急時に備えて、すぐに届くようにあらかじめ予備をAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入して、自宅に常備しておくのが、最も安心できる方法だとモモストアは考えています!
気になる方は、一度ネット通販で「コロナ 検査キット 第1類医薬品」と検索してみてください。非常に多くの商品が見つかりますよ。
国が承認した「第1類医薬品」キットを選ぶべき理由
ここまでの話で、検査キットには「一般用(第1類医薬品)」と「研究用」の2種類があり、購入すべきは前者であることはお分かりいただけたかと思います。
しかし、「研究用の方が安くて手軽だから、そちらで済ませたい」と考える方もいるかもしれません。なぜ、モモストアがこれほどまでに「第1類医薬品」を選ぶべきだと強く推奨するのか、その決定的な理由を改めて掘り下げていきましょう。
「承認」は国が「性能」を保証した証
「第1類医薬品」として厚生労働省から承認されるためには、製造販売業者が臨床性能試験を実施し、その結果が国が定める基準(陽性一致率や陰性一致率)をクリアしていることを証明しなければなりません。
この承認プロセスを経て初めて、「この検査キットは、感染の有無を判定するために必要な精度を有している」と国がお墨付きを与えることになります。つまり、承認キットの判定結果は、医療現場で使われる検査と同等の信頼性を持っているということです。
一方、「研究用」キットは、この臨床性能試験を行っていない、あるいは基準を満たせなかった製品である可能性が高いです。製造業者もその精度の保証をしていません。パッケージにも「本製品は研究用であり、診断目的で利用することはできません」といった注意書きがされているはずです。
もし研究用キットを使って「陰性」と出た場合、本当にウイルスがいないのか、それともキットの性能が低くて検出できなかっただけなのか、判断がつきません。その結果、「陰性だったから大丈夫」と誤って判断し、感染を広げてしまうリスクを負うことになります。
あなたの検査結果は、あなた自身の行動を決定づけるだけでなく、家族、友人、職場の同僚など、周りの人の健康にも直結する非常に重要な情報です。信頼性の低い情報に基づいて行動することは、社会的な責任を果たす上でも望ましくありません。
第1類医薬品の法的取り扱いが示す重要性
第1類医薬品は、医師の処方箋がなくても購入できる医薬品の中で、特に副作用のリスクが高かったり、新しい成分であったりするものに指定されます。抗原検査キットも、その結果が人の行動に大きな影響を与えるという重要性から、この分類に含まれています。
購入時に薬剤師による説明が義務付けられているのも、このリスクを正しく理解し、誤った使い方をしないようにするための国の配慮です。
確かに、この手続きは面倒に感じるかもしれませんが、これは「正しく使ってこそ、正しい結果が得られる」ということを意味しています。正しい知識を持って、承認されたキットを使うことこそが、最も安全で確実な選択なのです。
万が一の備えとして、自宅に常備するキットを選ぶ際は、価格の安さだけで判断せず、必ず「第1類医薬品」の表示とメーカー名、そして使用期限を確認してから購入してくださいね。
現在、ネット通販でも信頼できるメーカーの承認キットが多数販売されています。AmazonやYahoo!ショッピングで評判の良い商品を探してみるのがおすすめです。
【唾液 vs 鼻腔】検査キットの検体採取方法別メリット・デメリット
抗原検査キットを選ぶ際、多くの方が迷うのが「検体採取の方法」です。主に「唾液(だえき)採取タイプ」と「鼻腔(びくう)ぬぐい液採取タイプ」の2種類があります。
どちらのタイプも、国に承認されたものであれば、その検出精度に大きな違いはありません。しかし、採取時の使用感や、検査をするタイミングに違いがあるため、ご自身やご家族にとって最適なものを選ぶことが大切です。
採取方法別!特徴とおすすめポイント
| 採取方法 | 特徴 | メリット | デメリット・注意点 | おすすめな人 |
| 唾液採取 | 唾液を専用容器に溜める方法。 | ・痛みがなく、簡単 ・小さなお子さんや高齢者にも使いやすい | ・検査30分前の飲食・歯磨き・うがいは厳禁 ・唾液を採取するのに時間がかかる場合がある | ・痛みに敏感な人 ・飲食前など、唾液採取のタイミングを選べる人 |
| 鼻腔ぬぐい液採取 | 専用の綿棒で鼻の奥(2cm程度)をぬぐう方法。 | ・採取が短時間で済む ・唾液の条件(飲食制限など)を気にしなくて良い | ・綿棒を鼻に入れるので、人によっては痛みや不快感がある ・正しい深さ(2cm程度)まで挿入する技術が必要 | ・すぐに検査を済ませたい人 ・痛みに抵抗が少ない人 |
【唾液採取】の注意点を詳しく解説
唾液採取の最大の魅力は、やはり「痛みが少ない」という点です。特に、小さいお子さんに検査を受けさせる場合や、鼻血が出やすい方には非常に有効な選択肢となります。
ただし、正しい判定結果を得るためには、採取前の準備が非常に重要になります。
唾液採取で失敗しないためのルール
- 検査の30分前は飲食・喫煙・歯磨き・うがい薬の使用を避けること: これらの行為は、唾液中のウイルス濃度を薄めてしまったり、検査の妨げになる成分(酸やアルカリ)が混入したりする可能性があるためです。
- 採取のベストタイミングは「起床直後」: 起床直後は、口の中の唾液が最も濃縮されている状態であり、ウイルスの検出率を高めるのに理想的です。ただし、歯磨き前であることが条件です。
- 泡のない唾液を規定量集めること: 泡が多いと、正確な量が測れず、判定に影響が出ることがあります。容器を揺らしたりせず、自然に出た唾液を優しく集めるようにしましょう。
これらの準備を考えると、唾液タイプは時間に余裕を持って、朝一番で検査をしたい方に向いていると言えます。
【鼻腔ぬぐい液採取】のポイント
鼻腔ぬぐい液タイプは、綿棒を鼻の穴から約2cm程度挿入し、内側の壁をゆっくりと5回ほど回転させて粘液を採取する方法が一般的です。
鼻の奥の粘膜に到達するため、一瞬ツンとした刺激を感じることはありますが、検査自体はすぐに終わるため、「パッと済ませたい」という方にはこちらがおすすめです。
鼻腔採取で重要なこと
- 正しい深さ(2cm程度)を守る: 深すぎると痛みを伴い、浅すぎると検体不足で正しい判定が出ない可能性があります。説明書に記載されている深さを守りましょう。
- 両方の鼻から採取する場合もある: キットによっては、片方の鼻だけでなく、両方の鼻から粘液を採取するよう指示されているものもあります。必ず説明書を確認してください。
- 綿棒の先端全体を湿らせる: 粘膜をぬぐう際、綿棒の先端の綿球全体がしっかり湿るように意識して回転させることが、正確な検体を採取するカギとなります。
また、最近は「鼻腔ぬぐい液」と「唾液」のどちらでも採取可能なマルチタイプのキットも登場しています。家族や職場で共有する場合には、両方の選択肢があるタイプを選んでおくと、いざという時に便利ですよ。
新型コロナとインフルエンザの同時検査キットが人気のワケ
新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたとはいえ、季節の変わり目や冬場になると、次に心配になるのがインフルエンザです。
特に、症状が非常に似ているため、「これってコロナ?それともインフル?」と不安になる方は多いでしょう。そんな時に非常に心強いのが、「新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを同時に検出できる検査キット」、通称「同時検査キット」です。
同時検査キットの圧倒的な利便性
同時検査キットが人気を集める理由は、何と言ってもその効率の良さにあります。
- 検体採取はたった1回: 鼻腔ぬぐい液や唾液の採取は一度で済みます。痛みや不快感も一度で終わるため、特に体調が優れない時には助かります。
- 待ち時間も1回分: 検査カセットに検体を滴下して結果が出るまでの時間も、15分〜20分程度と単独キットと変わりません。一度の待ち時間で、新型コロナ、A型インフルエンザ、B型インフルエンザの3つの判定結果を同時に得られます。
- 早期の医療機関受診をサポート: どちらのウイルスに感染しているかが早期に判明すれば、すぐに適切な医療機関を受診し、必要な治療(インフルエンザであれば抗インフルエンザ薬の服用など)を始めることができます。
発熱や喉の痛みといった症状が出た場合、自己判断でどちらの感染症か決めつけるのは危険です。しかし、2種類のキットを立て続けに使うのも、体力的にも精神的にも負担が大きいですよね。同時検査キットは、そうした検査の負担を劇的に軽減してくれる、まさに今の時代に最適なアイテムと言えるでしょう。
同時検査キットを選ぶ際の注意点
同時検査キットも、単独のキットと同様に「第1類医薬品」として承認されているものを選ぶことが絶対条件です。
特に注意したいのは、インフルエンザの検査です。インフルエンザウイルスは感染初期(発症直後)だと、まだウイルス量が少なく、キットで検出できない場合があります。
一般的に、インフルエンザの検査は「発症から12時間〜48時間以内」が推奨されています。そのため、もし発症してすぐのタイミングで同時検査キットを使用して「陰性」と出たとしても、症状が続くようであれば、時間をおいて再検査するか、医療機関を受診するようにしてください。
同時検査キットの構造(一例)
多くの場合、検査カセットには3つの判定ラインが表示されます。
| ライン表示 | 意味 | 結果 |
| C(コントロール) | 検査が正しく行われたことを示すライン | Cラインが出ていない場合は「判定不能」 |
| T(テスト)/SARS-CoV-2 | 新型コロナウイルス抗原の検出ライン | ラインが出れば「陽性」 |
| Flu A/Flu B | A型/B型インフルエンザウイルスの検出ライン | ラインが出れば「陽性」(A型かB型で場所が分かれていることが多い) |
同時に複数の感染症をチェックできる同時検査キットは、特にインフルエンザが流行するシーズンには品薄になりがちです。そのため、冬場になる前に、Amazonや楽天市場などのネット通販で事前に購入して常備しておくことを強くおすすめします。
主要メーカー別!おすすめ抗原検査キットの比較表
いざネット通販やドラッグストアで検査キットを選ぼうとしても、色々なメーカーから様々な製品が出ていて、「どれがいいのか分からない」と迷ってしまうかもしれませんね。
ここでは、国に承認されているキットの中でも、特に信頼性が高く、市場で人気の高い主要メーカーの製品を比較し、それぞれの特徴をまとめてみました。選ぶ際の参考にしてください。
人気キットのスペック比較
※以下の情報は、市場で販売されている一般用抗原検査キット(第1類医薬品)の一例であり、最新の情報や在庫状況は各ECサイトや販売元でご確認ください。
| メーカー名 | 主な商品名(一例) | 検体採取方法 | 判定までの時間 | キットの特徴 |
| 富士レビオ | エスプライン SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用) | 鼻腔ぬぐい液 | 約15分 | ・新型コロナとインフルの同時検査が可能。 ・業界で高い信頼性を持つメーカー。 |
| 大正製薬 | Panbio COVID-19 Antigen ラピッド テスト(一般用) | 鼻腔ぬぐい液 | 約15分 | ・大手製薬会社の安心感。 ・シンプルな操作で結果が見やすい。 |
| 興和(コーワ) | アンスペクトコーワ SARS-CoV-2(一般用) | 唾液 | 約15分 | ・唾液採取タイプで痛みが少ない。 ・唾液なので鼻腔採取が苦手な方に最適。 |
| コージンバイオ | KBM ラインチェック nCoV/Flu(一般用) | 鼻腔ぬぐい液 | 約15分 | ・こちらも同時検査が可能。 ・変異株にも対応した製品が多い。 |
| ロート製薬 | ドゥーテスト・h(一般用) | 鼻腔ぬぐい液 | 約15分 | ・妊娠検査薬などでも有名なメーカー。 ・信頼性が高く、分かりやすい説明書が付属。 |
キットを選ぶ際の「裏ワザ」的なチェックポイント
基本的な性能は国が保証していますが、実際に使う人にとっての使いやすさも重要です。
チェックポイント1:採取の簡単さ
前述の通り、唾液か鼻腔かは大きなポイントですが、特に唾液タイプを選ぶ場合は「唾液をどれくらい集める必要があるか」もチェックしましょう。少量で済むキットは、体調不良で唾液が出にくい時にも役立ちます。
チェックポイント2:判定ラインのわかりやすさ
判定窓が小さすぎたり、ラインの色が薄すぎたりすると、体調が悪い時に結果を見間違える可能性があります。パッケージ写真などで判定窓が大きく、ラインがしっかり出るタイプを選ぶと安心です。
チェックポイント3:セット内容の充実度
キットによっては、検体採取を補助するための「スタンド」や「ビニール袋(廃棄用)」が付属していることがあります。これらが揃っていると、検査後の処理までスムーズに行えるため、特に初めて検査をする方にはおすすめです。
ネット通販なら、これらの情報を写真や商品説明、そして実際に購入した人の口コミでじっくり確認できるのが嬉しいところですね。
検査キットの正しい使い方と失敗しないための3つのポイント
国が承認した精度の高い検査キットを選んでも、使い方が間違っていると、正しい結果は得られません。特に、誤って「陰性」と出てしまうと、自分だけでなく周りの人にも感染を広げてしまうリスクがあります。
ここでは、モモストアが、検査キットを使う際に絶対に守ってほしい「正しい使い方」と、失敗しないための3つの重要なポイントを解説します。
【基本】使い方を間違えないための黄金ルール
どんなキットにも共通する黄金ルールは、たった一つ。それは、「付属の説明書を最後まで、完全に読み切ること」です。
「使い方は簡単だから」と、つい説明書を見ずに進めてしまいがちですが、キットによって
- 唾液を採取する量や深さ
- 抽出液に入れる滴数
- 判定までの正確な待ち時間
などが細かく異なっている場合があります。これらのルールを一つでも破ると、正確な判定ができなくなるため、面倒でも必ず目を通しましょう。
失敗しないための3つの重要ポイント
ポイント1:最適なタイミングで検体を採取する
検査は、発熱などの症状が出始めた日を「0日目」として、2日目以降に行うことが推奨されています。抗原検査は、ウイルス量が多いほど正確に検出できるからです。発症直後(0日目や1日目)はまだウイルス量が少ない可能性があるため、陰性と出ても安心せず、時間をおいて再度検査することが重要です。
また、前述した唾液採取の際の「飲食・歯磨き制限(30分前)」、鼻腔採取の際の「正しい深さ(2cm程度)」も、この「最適なタイミング」に含まれると考え、厳守してください。
ポイント2:判定時間を1分たりともズラさない
キットの説明書には、「〇〇分後に判定してください」と明確に記載されています。例えば「15分後」とあれば、14分でも16分でもなく、正確に15分後に判定窓を確認してください。
なぜ時間厳守が重要なのか?
- 早すぎると: ウイルスと試薬が十分に反応する時間がなく、本当は陽性なのに「陰性(偽陰性)」と出てしまう可能性があります。
- 遅すぎると: 試薬が乾燥し始め、判定ラインとは関係のない「非特異的な線」が現れてしまい、本当は陰性なのに「陽性(偽陽性)」と誤認する可能性があります。
タイマー機能を使って、正確な時間を計りましょう。判定時間になったら、すぐに確認し、その結果を記録することが大切です。
ポイント3:環境と衛生面に細心の注意を払う
検査は、清潔で平らな場所で行いましょう。検査を始める前には、必ず石鹸で手を洗い、可能であればアルコール消毒をしてください。
また、採取した検体(唾液や鼻水)にはウイルスが含まれている可能性があります。検体を抽出液に入れたチューブや、使用済みの綿棒、検査カセットなどは、絶対に素手で触ったり、そのままゴミ箱に捨てたりしないでください。
多くのキットには、検査後の廃棄物を入れるためのビニール袋が付属しています。これに入れ、しっかりと密閉した上で、自治体の指示に従って廃棄してください。使用後のキットの正しい廃棄方法については、地方自治体のホームページで確認するのが確実です。
これらの3つのポイントを守れば、キットの性能を最大限に引き出し、正確な結果を得ることができますよ。
「陽性」「陰性」「判定不能」の正しい見方と対処法
いよいよ判定時間になり、検査カセットの判定窓を見る時が来ました。ここに現れるラインが、あなたの次の行動を決定づけることになります。結果のラインの見方を正確に理解し、それぞれの結果に応じた適切な対処法を知っておきましょう。
判定ラインの基本構造
抗原検査キットの判定窓には、基本的に2つのアルファベットが印字されています。
- C (Control) ライン: コントロールライン。検査が正しく行われたことを示すラインです。検体の量や試薬が正しく流れたかをチェックする役割があり、このラインが出なければ、結果は無効です。
- T (Test) ライン: テストライン(検出ライン)。新型コロナウイルス抗原が検出されたことを示すラインです。
結果パターン別!正しい見方と取るべき行動
| ラインの状態 | 判定 | 結果の解釈と取るべき行動 |
| CラインとTラインの両方が出る | 陽性 (Positive) | 新型コロナウイルス抗原が検出されました。 →すぐに自宅療養を開始し、自治体の指示に従って医療機関への相談や受診をしてください。ラインがどんなに薄くても陽性です。 |
| Cラインのみが出る | 陰性 (Negative) | 新型コロナウイルス抗原は検出されませんでした。 →ただし、偽陰性の可能性もあるため、症状が続く場合は時間をおいて再検査するか、慎重に行動してください。 |
| Cラインが出ない (Tラインの有無に関わらず) | 判定不能 (Invalid) | 検査が正しく行われませんでした。 →検体不足、試薬の不足、操作ミス、使用期限切れなどが考えられます。新しいキットで再検査してください。 |
特に注意!「陽性」と出た場合の具体的な対処法
もしTラインが薄くても出た場合、それは「陽性」です。パニックにならず、落ち着いて以下の行動を取ってください。
自宅療養の開始と外出自粛
陽性と判定された時点で、直ちに仕事や学校を休み、外出を自粛してください。これは、他の人に感染を広げないための最も重要な行動です。
医療機関への連絡と相談
発熱や咳などの症状があり、体調が優れない場合は、かかりつけ医や発熱外来に電話で連絡をしてください。その際、「市販の抗原検査キットで陽性が出たこと」を必ず伝えてください。医療機関によっては、検査結果を医師が確認することで、改めてPCR検査などをせずに診断が確定する場合もあります。
周囲への連絡と注意喚起
同居家族や職場の濃厚接触者にも、陽性となったことを速やかに伝えましょう。特に同居家族には、感染予防策(部屋を分ける、食事の時間をずらす、マスク着用など)を徹底してもらう必要があります。
新型コロナウイルスに関する最新の診断・治療の情報は日々更新されています。必ず厚生労働省や自治体の公式情報を確認し、適切な対応を取るようにしてくださいね。
検査キットの正しい保管方法と使用期限のチェック
抗原検査キットは、いざという時の「お守り」として、自宅に常備しておくのが理想的です。しかし、ただ購入して棚に置いておくだけでは、いざ使おうと思った時に「正しく使えない」状態になっている可能性があります。
正しい性能を維持し、確実に結果を得るために、保管方法と使用期限のチェックは非常に重要です。
「冷蔵保存」か「室温保存」かを必ず確認!
抗原検査キットは、非常に繊細な試薬が含まれているため、温度変化に弱いものが多いです。キットによって、「冷蔵(2~8℃)」保存が指定されているものと、「室温(1~30℃など)」保存が可能なものがあります。
パッケージや説明書の「保管方法」欄を必ず確認し、指示された通りに保管してください。誤った温度で保管すると、試薬の性能が劣化し、正しい判定結果が得られなくなる可能性があります。
冷蔵保存キットを使う時の注意点
冷蔵庫に保管していたキットをすぐに使おうとすると、キット本体が冷たいままの状態になります。この状態で検査を始めると、試薬の反応が遅れたり、結露によって判定窓が曇ったりする原因になります。
冷蔵保存が指定されているキットは、使用する直前に冷蔵庫から取り出し、少なくとも30分〜1時間かけて室温(15〜30℃程度)に戻してから使用してください。これは、正確な判定を得るための非常に重要なステップです。
使用期限は「Exp.」をチェック
医薬品である検査キットには、必ず「使用期限(Exp.)」が記載されています。これは、「この期限を過ぎると、メーカーが保証する精度を維持できなくなる」ことを意味します。
慌てて使おうと思った時に使用期限が過ぎていた、という事態は避けたいですよね。購入した際に、すぐに以下のことを行ってください。
- パッケージに記載されている使用期限(例:2026.09)を確認する。
- 自宅の在庫リストやカレンダーにメモをしておく。
- 冷蔵庫などに保管している場合は、目立つ場所に期限を記載したメモを貼っておく。
使用期限が近いキットは、期限が切れる前に買い替えを検討し、新しいものを常備するようにしましょう。特にネット通販では、使用期限が長めの製品を選ぶことができる場合が多いので、購入時に確認しておくと安心です。
【廃棄方法】使用済みのキットは「燃えるゴミ」でOK?
使用後のキットは、ウイルスが付着している可能性があるため、「感染性廃棄物」として扱う必要があります。
基本的には、キットに付属しているビニール袋や、市販の二重にしたビニール袋に入れ、しっかりと密閉し、燃えるゴミとして捨てることが推奨されています。
ただし、お住まいの地域によって、医療系の廃棄物に対するルールが異なる場合があります。念のため、自治体の清掃局などに正しい廃棄方法を確認するようにしてください。
検査キットに関する素朴な疑問Q&A(よくある質問)
抗原検査キットについて、読者の皆さんから寄せられそうな、いくつかの素朴な疑問にモモストアがお答えしていきますね!
Q1: 薬局やネット通販以外で、無料で検査を受けられる場所はありますか?
A1: 感染状況や国の制度によって状況は常に変わりますが、現在、無症状で不安を感じている方を対象とした「無料検査」の実施は縮小傾向にあります。ただし、発熱などの症状がある場合は、医療機関(発熱外来)を受診することで、医師が必要と判断すれば検査(PCR検査や抗原検査)を受けることが可能です。
この場合、キットを購入するわけではありませんが、診察料や検査費用が発生する場合があります。お住まいの地域の発熱外来の検索と予約状況を確認することが大切です。
また、企業や学校などが、独自に無料で検査キットを配布したり、職域接種と合わせて検査を提供したりするケースもありますが、一般の方がどこでも無料で手に入れられるという状況ではないことを理解しておきましょう。
Q2: 検査キットの価格はどのくらいですか?安すぎるものは要注意ですか?
A2: 国が承認した「一般用抗原検査キット(第1類医薬品)」の価格は、製品や販売場所、購入する個数によって異なりますが、1回分あたり1,000円台後半〜2,500円程度が主流です。インフルエンザとの同時検査キットは、少し高くなる傾向があります。
安すぎるものには注意が必要です。特に、極端に安い価格で販売されている場合、「研究用」キットである可能性が高いです。繰り返しますが、「研究用」は精度が保証されていません。価格の安さよりも、「第1類医薬品」という承認マークが付いているかを最優先で確認してください。
ネット通販では、セット販売(5回分など)で買うと、1回あたりの単価が安くなる場合が多いので、ご家族で常備する場合はセット購入がおすすめです。
Q3: 判定ラインがすごく薄いのですが、これは陽性ですか?
A3: はい、判定時間内にT(テスト)ラインにどんなに薄くても線が出た場合、それは「陽性」と判定されます。これは、ごくわずかでもウイルス抗原が検出されたことを意味するからです。
ラインが薄いからといって「軽症だろう」と自己判断せず、必ず陽性者として自宅療養を開始し、医療機関に相談するなど、適切な行動をとってください。
ただし、前述の通り、判定時間を大幅に過ぎてから現れた薄い線(非特異的な反応)は、正しい陽性反応ではない可能性があります。必ず説明書に記載された判定時間内に現れた線であるかを確認してください。
Q4: 検査キットが手に入らない場合、どうすればいいですか?
A4: もし体調不良で検査キットが手に入らない場合は、無理に検査を試みず、まずは「自宅で安静にする」ことを最優先してください。
そして、発熱や咳などの症状がある場合は、早めに医療機関に電話で相談し、医師の指示を仰ぎましょう。医療機関で検査を受けることができる場合があります。また、薬局の在庫がない場合は、Amazonや楽天市場などのネット通販で注文し、届くまでの間は自宅で人との接触を避けて待機するのが最善の行動です。
最も重要なのは、体調が悪い時に無理して外出して感染を広げないことです。いざという時のためにも、やはり日頃から予備を自宅に常備しておくことが、一番の対策になりますね。
正しい知識をもって検査キットを有効活用しましょう!
この記事では、新型コロナウイルスの抗原検査キットがどこで買えるのか、そしてその正しい選び方や使い方について詳しく解説してきました。
最後に、特に重要なポイントをおさらいしましょう。
- 購入場所は「薬剤師のいる薬局・ドラッグストア」か「ネット通販」のどちらかです。
- 必ず国が承認した「第1類医薬品」と表示されたキットを選んでください。
- 唾液タイプ、鼻腔タイプ、同時検査キットなど、ご自身のニーズに合った種類を選びましょう。
- 検査は、説明書をよく読み、判定時間を厳守することが、正確な結果を得るための絶対条件です。
- 「陽性」と出た場合は、すぐに自宅療養に入り、医療機関に電話で相談しましょう。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変わり、個人の判断に任されることが多くなった今だからこそ、正しい知識を持って自己検査キットを有効活用することが、自分と大切な人を守ることに繋がります。
急な体調不良に備えて、今日のうちにネット通販で予備を準備しておくことを、モモストアは強くおすすめしますよ!
抗原検査キットをネット通販で購入する際の流れとメリット
ネット通販は24時間いつでも購入でき、多くの種類のキットを比較できる点で非常に魅力的ですが、第1類医薬品の特性上、購入にはいくつかのステップを踏む必要があります。
まず、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要なECサイトで「コロナ 検査キット 第1類医薬品」と検索し、希望の商品を見つけます。このとき、レビューや商品説明をじっくり読み、特に採取方法(唾液か鼻腔か)と判定時間、そして使用期限を確認することが重要です。
次に、購入手続きに進むと、必ず「薬剤師からの情報提供」の画面が表示されます。これは店頭での対面説明に代わるもので、キットの正しい使い方や副作用、注意点などが記載されています。面倒に感じても、この情報をしっかりと読み、「確認・同意しました」といったチェックボックスにチェックを入れることが必須です。このステップを怠ると、注文が保留になったり、キャンセルされたりすることがあります。
その後、販売元の薬局から薬剤師による確認メールが届く場合もあります。これは、購入者の状況(年齢、使用目的など)に応じて、追加の注意喚起や質問がないかを確認するためのものです。もしメールが届いた場合は、内容を確認し、迅速に返信するようにしましょう。この一連の流れを経ることで、安心して承認済みの検査キットを自宅に迎え入れることができるのです。
ネット通販のメリットは、自宅の在庫が減ってきたらすぐに注文できる手軽さと、ドラッグストアでは見かけないような複数回セットのお得なパックを選べる点にあります。また、もしインフルエンザとの同時検査キットを探している場合、店頭よりもネットの方が取り扱いが多い傾向にありますので、ぜひチェックしてみてください。
ネット通販の便利さを最大限に活用して、賢く備えましょう。
同時検査キットが子供や高齢者の検査に最適な理由
ご家庭に小さなお子さんや高齢者がいる場合、体調不良時の検査は非常に大きな負担になります。特に、複数の症状が出ている場合に、新型コロナとインフルエンザの両方を疑って検査するのは大変ですよね。
同時検査キットがこれらの世代に最適である理由は、「1回の負担で2つの結果が得られる」という点に尽きます。
例えば、鼻腔ぬぐい液タイプの検査を小さな子供に実施する場合、綿棒を鼻に入れる行為自体に抵抗を示すことが多いです。これをコロナ用とインフルエンザ用で合計2回も行うのは、親御さんにとってもお子さんにとっても大きなストレスになります。同時検査キットであれば、一度の頑張りで全ての検査が完了するため、検査への抵抗感を最小限に抑えることができます。
また、高齢者の場合、体力の消耗を極力避けたいというニーズがあります。発熱などで体力が低下している時に、複雑な操作や長時間の検査は避けるべきです。同時検査キットは、操作手順もシンプルで、判定時間も短いため、体力を温存しながら重要な情報を得ることができます。
さらに、結果が早く判明することで、医療機関への連絡や受診の判断も迅速に行えます。特にインフルエンザは、発症から48時間以内の抗インフルエンザ薬の服用が重要とされていますから、早期の診断が早期の治療開始に直結します。
ご家族の健康を守るためにも、同時流行が予想されるシーズン前には、ぜひ同時検査キットの導入を検討してみてください。購入は、Amazonや楽天市場といった信頼できるECサイトを通じて行うのが、選択肢が多くておすすめです。
発症から何日目に検査するのが最も正確なのか?偽陰性を避けるための知識
検査キットは、ウイルスの抗原(ウイルスの構成物質の一部)を検出する仕組みです。この抗原は、感染者の体内でウイルスが増殖するにつれて量が増えていきます。そのため、検査をするタイミング(発症からの日数)が、結果の正確性に大きく影響します。
一般的に、新型コロナウイルス抗原検査キットが最も正確に機能するのは、発熱などの症状が出始めた日を0日目として、「2日目から9日目」の間とされています。
なぜ発症直後(0日目、1日目)は避けるべきなのか?
発症直後は、まだウイルスが体内で急激に増殖している途中であり、鼻腔や唾液に排出されるウイルス量が少ない可能性があります。この段階で検査をすると、実際は感染しているのに「陰性」と判定されてしまう「偽陰性(ぎいんせい)」となるリスクが高まります。
もし発症直後に検査して陰性だった場合、それを鵜呑みにしてしまうと、知らず知らずのうちに周囲に感染を広げてしまう危険性があります。
偽陰性を避けるための行動パターン
- 症状が出た日(0日目): 検査はせずに、まずは自宅で安静にし、体温を測るなどして様子を見てください。
- 症状が出た翌日(1日目): まだウイルス量が少ない可能性があるため、この日の検査も偽陰性のリスクがあります。引き続き自宅で待機してください。
- 症状が出た2日目以降: ウイルス量がピークに近づいている可能性が高いため、このタイミングで検査キットを使用しましょう。
もし、どうしても早めに検査したい場合は、発症直後に陰性が出ても、2日目以降に必ず再検査をするか、症状が続く場合は医療機関に相談してください。時間をおいて2回検査することで、より正確な情報を得ることができますよ。この知識を持つことが、検査キットを最も有効活用する方法です。
正しいタイミングで検査キットを使用するために、検査の最適時期についての最新情報も常にチェックしておきましょう。
抗原検査キットで「判定不能(Invalid)」が出た場合の具体的な原因と対処法
検査キットで最も困るのが、「陽性」でも「陰性」でもない、「判定不能(Invalid)」という結果が出てしまうことです。C(コントロール)ラインが出ない場合がこれにあたります。
判定不能になる原因はいくつか考えられますが、ほとんどが検査手順における小さなミスや、キットの取り扱いミスによるものです。
判定不能の主な原因
- 検体(唾液や鼻腔ぬぐい液)の不足: 規定の量よりも検体が少なかった場合、試薬が検査カセット全体に適切に流れず、Cラインに到達しないことがあります。
- 抽出液の滴下量ミス: 検査カセットのサンプルウェル(Sのマークがあるくぼみ)に、抽出液を規定の滴数(例:2滴や3滴)よりも多く、または少なく滴下してしまった場合。
- 待ち時間の誤り: 試薬と検体が十分に反応する前に判定した、あるいは長時間放置しすぎた場合。
- 温度の問題: 冷蔵保存のキットを室温に戻さずに使用し、試薬が十分に機能しなかった場合。
- キットの破損や不良: ごく稀に、キット自体に製造上の問題があったり、保管中に衝撃などで破損したりしている場合があります。
判定不能が出た場合の対処法
判定不能が出た場合、その結果は信用できません。必ず新しいキットを使って再検査をしてください。
再検査を行う際は、前回の失敗を繰り返さないように、以下の点を特に注意深く確認しながら進めましょう。
- 使用前の手洗い・消毒を徹底する。
- 検体の採取量を厳密に守る(唾液なら規定のラインまで、鼻腔なら綿球全体が湿るように)。
- 抽出液を滴下する際は、目線の高さで正確な滴数を数える。
- 検査カセットは水平で平らな場所に置く(斜めになっていると試薬が均一に流れません)。
- タイマーをセットし、正確な判定時間(15分後など)を確認する。
判定不能が続くと不安になりますが、それは必ずしも感染しているという意味ではありません。単に検査がうまくいっていないだけです。落ち着いて、もう一度手順を確認し、正しい方法で再チャレンジしてくださいね。
「第1類医薬品」ではない「研究用」キットをフリマアプリで購入しても大丈夫?
フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)では、時折、非常に安価な価格で抗原検査キットが出品されていることがあります。しかし、フリマアプリで販売されているものの多くは、国が承認していない「研究用」キットである可能性が高いです。また、承認済みのキットであっても、個人間での医薬品の売買は推奨されないため、モモストアとしては利用を避けることを強くおすすめします。
フリマアプリで購入を避けるべき3つの理由
- 精度の保証がない「研究用」の危険性: 前述の通り、研究用キットは診断目的での使用が禁止されています。偽陰性のリスクが高く、間違った安心感から感染を広げる原因になりかねません。
- 保管状態の不確実性: 抗原検査キットは、温度管理が非常に重要です。個人が出品している場合、そのキットが適切な温度(冷蔵または室温)で保管されていたかどうかを確認する術がありません。不適切な保管状態だと、使用期限内であっても試薬が劣化している可能性があり、正しい結果が得られないリスクがあります。
- 使用期限切れ・偽造品の可能性: 悪意のある出品者でなくても、購入者が気が付かないうちに使用期限が間近、あるいは切れている可能性があります。また、偽造品や粗悪品が混ざっている可能性も否定できません。
抗原検査キットは、あなたの健康と、社会的な責任に関わる非常に重要な医療機器です。数千円を節約するために、その信頼性を損なうような選択は避けるべきです。
安心・安全に検査キットを購入したい場合は、必ずAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイト、または薬剤師のいるドラッグストアを利用するようにしましょう。これらの正規ルートであれば、商品の品質、保管状態、そして「第1類医薬品」としての承認が保証されています。
もし、どうしてもフリマアプリで安価なキットを見つけた場合は、購入前に必ずパッケージに「第1類医薬品」や「体外診断用医薬品」と記載されているかを確認し、出品者に使用期限と保管状況を細かく質問するくらいの慎重さが必要です。しかし、やはり正規の販売チャネルを利用するのが最も賢明な選択と言えます。
検査キットの結果を証明書として利用できる?陰性証明の必要性について
抗原検査キットは、あくまで「自己診断」を目的としたものであり、その結果を公的な場での「陰性証明書」として利用できるかどうかは、証明書の提出先によって異なります。
自己検査キットの結果が証明書として認められないケースがほとんど
一般的に、
- 海外渡航時の陰性証明
- 企業や学校への提出が必要な公的な証明
- 行政サービスを利用するための証明
など、正式な陰性証明が必要な場面では、医療機関が発行した証明書が求められます。自己検査キットの結果は、誰が、いつ、どのように検査したかを公的に証明できないため、通常は認められません。
医療機関の証明が必要な場合の流れ
正式な陰性証明書が必要な場合は、以下の流れで検査を受ける必要があります。
- 証明書発行に対応している医療機関を予約: 事前に電話やウェブサイトで確認してください。
- 医療機関を受診: 医師や看護師の目の前で検体採取が行われます。
- 検査結果の確認後、証明書が発行される: 検査の種類(PCRか抗原か)や料金は医療機関によって異なります。
ただし、最近では、一部の企業やイベント会場において、「キットによる陰性結果の写真」や「検査結果報告アプリへの登録」などで代用を認めているケースも出てきています。これは主催者側の判断によるものですので、必ず事前に確認が必要です。
自己検査キットは、あくまで「症状が出たときの初期対応」や「家族の感染確認」を目的として使用し、公的な証明が必要な場合は、費用と時間をかけて医療機関を受診するよう計画を立てることが大切です。
証明書発行については、海外渡航の最新情報と陰性証明の要件をチェックしておきましょう。
抗原検査キットの「感度」と「特異度」とは?精度の意味を分かりやすく解説
抗原検査キットの精度を示す指標として、専門的な用語で「感度(SENSITIVITY)」と「特異度(SPECIFICITY)」という言葉が使われます。これらは、キットの信頼性を理解するために非常に重要な指標です。
感度(SENSITIVITY)とは?
感度とは、「本当に感染している人の中で、正しく『陽性』と判定できた割合」のことです。感度が高いほど、感染者を見逃さない(偽陰性が少ない)検査ということになります。
例:感度90%のキットの場合、100人の感染者のうち90人は正しく陽性と判定できますが、残りの10人は陰性と判定してしまう可能性があるということです。
特異度(SPECIFICITY)とは?
特異度とは、「本当に感染していない人の中で、正しく『陰性』と判定できた割合」のことです。特異度が高いほど、感染していない人を誤って陽性と判定しない(偽陽性が少ない)検査ということになります。
例:特異度99%のキットの場合、100人の非感染者のうち99人は正しく陰性と判定できますが、残りの1人は誤って陽性と判定してしまう可能性があるということです。
この2つの指標が私たちにとって意味すること
国が承認した「第1類医薬品」の抗原検査キットは、この感度と特異度が一定の基準(多くの場合90%以上)を満たしていることが求められています。これは、非常に信頼性の高い検査であることを意味します。
特に私たちが注意すべきは、感度です。感度が低いと「偽陰性」となり、感染しているのに陰性だと勘違いして、普段通りの行動をしてしまう危険性があるからです。
もし、承認済みのキットで陰性が出ても、症状が続いている場合や、濃厚接触者であった場合は、「感度100%ではない」ということを念頭に置き、引き続きマスク着用や手洗いなどの予防策を徹底し、可能であれば日を改めて再検査をするという慎重な行動が求められます。
これらの数値は、パッケージやメーカーのウェブサイトに記載されていることがありますので、購入する際にチェックしてみるのも良いでしょう。
検査キットの在庫がなくなる時期はある?常備しておくべき理由
新型コロナウイルスの流行初期と比べると、検査キットの供給は安定しています。しかし、季節的な要因や社会的な状況によっては、一時的に在庫が急激に少なくなる時期があります。そのため、モモストアは「備えあれば憂いなし」の精神で、自宅に常備しておくことを強くおすすめします。
在庫が急になくなる3つのタイミング
- インフルエンザとの同時流行期: 冬場になり、新型コロナとインフルエンザの感染者数が同時に増加し始めると、同時検査キットや通常の抗原検査キットの需要が一気に高まります。特に都市部のドラッグストアでは、売り切れが続出することがあります。
- 大型連休や年末年始: 医療機関が休診になる時期は、自宅で自己検査をしたいというニーズが高まります。連休前に駆け込みで購入する人が増えるため、在庫が急激に減ることがあります。
- 新型変異株の出現時: 新たな感染力の強い変異株が出現し、ニュースなどで大きく報じられた場合、人々の不安が一気に高まり、予防的な購入が増加します。
これらのタイミングで「今すぐ欲しい」と思っても、ドラッグストアでは品切れ、ネット通販では配送に時間がかかる、という事態に陥る可能性があります。体調が優れない時に、キットを探して何軒も店を回るのは、体力的にも大きな負担です。
そのため、ご家庭で数回分のキット(例:家族の人数分+予備)を、適切な保管場所(冷蔵庫や冷暗所)にストックしておくのが賢明です。特に、同時検査キットは需要が高まりやすいため、秋口など、まだ感染者が少ない時期にネット通販でまとめて購入しておくと安心です。
常に「最新の」承認キットをチェックし、使用期限が切れていないことを確認しながら、自宅にストックを維持することが、「いざという時に困らない」ための最大の防御策となるでしょう。

