シングルモルト「カーデュ12年」は本当に終売した?現在の入手方法と価格推移を徹底解説!
ウイスキー好きの間で長年親しまれてきたスペイサイドの銘酒、「カーデュ12年」の終売の噂を聞いて、驚きとショックを受けた方も多いのではないでしょうか?
フルーティで華やかな香りと、スムースで飲みやすい味わいから「乙女のウイスキー」とも称され、シングルモルト入門者から愛好家まで、多くのファンに愛されてきた銘柄です。
筆者(モモストア)もカーデュの大ファンの一人として、この終売騒動の真実と、今、どうすればその美酒を手に入れられるのかを徹底的に調査しました。
この記事では、終売の背景から、現在の市場価格、そして確実に入手するための具体的な方法まで、知りたい情報をすべてお伝えします。
・「カーデュ12年」が終売となった背景にあるウイスキー業界の事情
・「カーデュ12年」の後継はどれ?代わりに飲めるおすすめ銘柄3選
・「カーデュ12年」終売後の現在の市場価格はどのくらい?
・今「カーデュ12年」を手に入れるための確実な入手方法
- 「カーデュ12年」は本当に終売したのか?最新の状況を徹底調査!
- 「カーデュ12年」が終売となった背景にあるウイスキー業界の事情
- 「カーデュ12年」の後継はどれ?代わりに飲めるおすすめ銘柄3選
- 「カーデュ12年」終売後の現在の市場価格はどのくらい?
- 今「カーデュ12年」を手に入れるための確実な入手方法
- 「カーデュ12年」の魅力とは?味わいの特徴と「乙女」と呼ばれる所以
- 「カーデュ12年」の美味しい飲み方!おすすめのハイボールレシピ
- カーデュ蒸溜所の歴史と「カーデュ」が持つ特別な価値
- 「カーデュ12年」の代わりに楽しむ!スペイサイドのおすすめウイスキー
- カーデュファミリーの他のラインナップも終売の危機にあるのか?
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入はまだ可能?
- 買取専門店やフリマアプリ(メルカリ)での取引状況と注意点
「カーデュ12年」は本当に終売したのか?最新の状況を徹底調査!

まず、最も気になるのが「カーデュ12年」が本当に終売したのか、という点ですよね。
結論からお伝えすると、日本国内においては、事実上の終売状態にあると見て間違いありません。
公式アナウンスの有無と販売戦略の真相
ウイスキーの終売というと、メーカーから大々的なプレスリリースが出るイメージがあるかもしれませんが、「カーデュ12年」に関しては、その発表の仕方が少し複雑でした。
製造元であるディアジオ社からは、特定の地域や市場での流通を絞る、あるいは別のラインナップに切り替えるといった戦略的な変更のアナウンスが主で、「全世界で完全に製造を停止する」といった断定的な声明は、すぐには出ませんでした。
しかし、長年カーデュを取り扱ってきた国内の正規輸入代理店や主要な酒販店の棚から一斉に姿を消したこと、そして「終売」という情報が酒類専門誌や業界ニュースで広まったことから、ファンは「もう手に入らない」と認識せざるを得なくなりました。
これは、蒸溜所の供給能力や、世界的なウイスキー需要の高まり、そして親会社であるディアジオのブランド戦略が複雑に絡み合った結果なんです。特に、後述するジョニーウォーカーの原酒としての役割が大きいとされています。
公式発表を待つよりも早く、市場から商品が消えていくという、ウイスキーブームならではの現象と言えるでしょう。終売情報の正確な背景を探るため、製造元のディアジオのニュースリリースを検索してみるのも一つの方法です。
ディアジオの公式アナウンスを検索
ちなみに、この終売は、12年という熟成年数を明記したボトルの供給を優先的に絞るという形で行われました。熟成年数表記のないNAS(ノン・エイジ・ステートメント)ボトルへの移行は、世界的なトレンドでもあります。
国内外の販売状況と「終売」のタイムラグ
国内で「カーデュ12年」が手に入りにくくなったのは、数年前から段階的に進行していました。
初期の段階では、日本の正規ルートでは枯渇しても、並行輸入品として一時的に入ってくることがありました。しかし、現在ではその並行輸入品のルートも細くなり、海外の免税店や主要なリカーショップでも見かけることが極めて稀になっています。
筆者が海外のウイスキー専門フォーラムをチェックした限りでは、ヨーロッパ圏の一部地域ではまだ流通が続いているという情報もゼロではありませんが、それは本当にごくわずかな在庫を指しているようです。
国別の終売タイミング(モモストア調査)
| 地域 | 終売が顕著になった時期(目安) | 市場の状況 |
| 日本 | 2020年〜2021年頃 | 正規ルートから完全に姿を消す。プレミア価格で取引開始。 |
| ヨーロッパ主要国 | 2021年〜2022年頃 | 在庫が徐々に枯渇。NASの「カーデュ・ゴールドリザーブ」などが主流に。 |
| アメリカ | 2022年以降 | 流通量は元々少なめ。終売情報とともに価格が急騰。 |
このように、世界的な終売の流れは避けられない状況であり、「カーデュ12年」は名実ともに「レアボトル」の仲間入りを果たしたと言えるでしょう。
特に日本のファンにとっては、この終売は非常に痛手です。あのスムースで甘美なスペイサイドモルトを、気軽に楽しめた時代は終わりを告げたのかもしれませんね。
でも、諦めるのはまだ早いです。この後の章で、諦めずに探す方法や、カーデュの精神を受け継ぐ代替品について詳しく見ていきましょう!
「カーデュ12年」が終売となった背景にあるウイスキー業界の事情
一つの人気銘柄が市場から姿を消す背景には、単なる「売れないから」といった理由ではなく、もっと複雑で大きな業界の構造的な問題が横たわっています。
「カーデュ12年」の終売も例外ではなく、その背景には、ウイスキー業界全体が抱える「原酒不足」と「ブランド戦略」という二つの大きな要因があります。
原酒不足とディアジオのブランド戦略
スコッチウイスキーは、最低でも3年間、多くの銘柄は10年以上の熟成期間が必要です。
世界的なウイスキーブームが起こったのは、ここ10年ほどのことですが、今売られているウイスキーの原酒は、そのブームが始まる前の、あるいは始まったばかりの頃に仕込まれたものなんです。
つまり、需要の爆発的な増加に、供給(=熟成された原酒)が追いついていないという、非常に深刻な状況が続いています。
特に「カーデュ12年」の所有元であるディアジオ社は、世界最大の酒類メーカーであり、そのポートフォリオには世界で最も売れているスコッチウイスキーである「ジョニーウォーカー」があります。
ディアジオ社の抱えるジレンマ
- シングルモルトの需要増加: カーデュ単体の人気も高まり、12年表記のボトルを出すための原酒消費が増える。
- ジョニーウォーカーの原酒としての役割: カーデュは、ジョニーウォーカーのキーモルト(重要な構成原酒)の一つであり、その華やかでスムースな味わいを支えています。
この二つの需要が競合したとき、会社全体の売上とブランド力を維持するためには、ジョニーウォーカーへの原酒供給を優先せざるを得ないという判断が下されました。
熟成年数を明記しないNAS(ノン・エイジ・ステートメント)の「カーデュ・ゴールドリザーブ」などが登場したのは、この原酒のやり繰りを柔軟に行うための戦略的な行動と言えるでしょう。
これは、単に「カーデュ12年」を終売にしたというよりも、「カーデュ」という蒸溜所自体が持つ価値を、より大きなブレンデッドウイスキーの成功のために捧げている、という壮大な背景があるんです。
ブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」への影響
先ほども触れましたが、カーデュ蒸溜所は、ブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」の歴史と深く結びついています。
カーデュの創業者の妻、ヘレン・カミングスは、ジョニーウォーカーに原酒を安定的に供給することで、同ブランドの発展に大きく貢献しました。
その結果、カーデュはジョニーウォーカーの「核」とも言える存在となり、特に「ジョニーウォーカー ブラックラベル」のスムースでリッチな味わいは、カーデュの貢献なくして語れません。
「カーデュ12年」を終売にしてでも、カーデュの原酒をブレンデッドに回すのは、「個」よりも「全体」のブランドを維持・強化するというディアジオの明確な戦略の表れです。
もちろん、ファンとしては「12年」という完成されたボトルが手に入らなくなるのは寂しいですが、ジョニーウォーカーを飲むときには、「この中にはカーデュの魂が息づいているんだ」と感じることもできるでしょう。
近年、世界的なブランドがどのようにしてウイスキーの供給バランスを調整しているか、詳しく知りたい方は「ディアジオの戦略」について調べてみると、ウイスキー業界の裏側が見えてきて面白いですよ!
ディアジオ社のブランド戦略を検索
「カーデュ12年」の後継はどれ?代わりに飲めるおすすめ銘柄3選
「カーデュ12年」が終売となっても、あのフルーティで甘く、スムースな味わいを求めている方は多いはずです。
完全に同じものはありませんが、カーデュの特徴である「スペイサイドらしい華やかさ」と「飲みやすさ」を兼ね備えた、代替品として自信をもっておすすめできる銘柄を、モモストアが厳選してご紹介します!
これらを飲むことで、「カーデュロス」を少しでも埋めていきましょう。
代替品として注目すべき銘柄の選び方
カーデュ12年の特徴は以下の3点に集約されます。
1.スペイサイドモルトであること
2.シェリー樽の影響が穏やかで、フルーティさが際立っていること
3.非常にスムースで、アルコール感が立ちすぎないこと(飲みやすさ)
この条件をクリアする銘柄を探すことが、後継者探しの鍵となります。特に、シェリー樽熟成がメインの銘柄(例:マッカラン)よりも、バーボン樽を主体として熟成された、軽快なタイプに注目するのがおすすめです。
以下の3銘柄は、価格帯も考慮しつつ、カーデュファンを納得させるだけのポテンシャルを持っていると確信しています。
価格帯別!カーデュの代わりに楽しめるおすすめ3選
それぞれの特徴と、カーデュとの比較をまとめてみました。
| 銘柄 | カーデュとの類似点 | 味わいの特徴(違い) | 価格帯(目安) |
| グレンファークラス 12年 | スペイサイドモルト。華やかな香り。 | カーデュよりシェリー感が強く、スパイシーさも持つ。力強い。 | カーデュ12年終売前とほぼ同じ |
| グレンモーレンジィ オリジナル | 非常にスムースな口当たり、フルーティさ。 | バーボン樽の影響が強く、柑橘系の香りがより豊か。繊細でエレガント。 | ややカーデュより安価 |
| クライヌリッシュ 14年 | ディアジオ系列で、ややオイリーで複雑さがある。 | 海岸沿いの蒸溜所らしいワックス感があり、カーデュより個性派。しかし飲みやすい。 | カーデュ12年終売前より高価 |
特に「グレンモーレンジィ オリジナル」は、カーデュと同じく非常にスムースで飲みやすいのが大きな魅力です。
「乙女のウイスキー」が女性的な優しさと表現されるなら、グレンモーレンジィは「上品な貴婦人」といったイメージでしょうか。どちらも華やかで、ウイスキー初心者にもおすすめできる点では共通しています。
また、カーデュと同じくジョニーウォーカーのキーモルトであるクライヌリッシュは、少し個性的ですが、ディアジオの持つ原酒の魅力を感じられるボトルとしておすすめです。
モモストアが自信を持っておすすめする「グレンモーレンジィ オリジナル」
筆者(モモストア)が個人的に最もカーデュファンにおすすめしたいのは、やはりグレンモーレンジィ オリジナルです。
カーデュが持つ「蜂蜜のような甘さ」と「洋ナシのようなフルーティさ」に近い要素を持っているからです。
なぜグレンモーレンジィがおすすめなのか?
- 繊細な味わい: スコットランドで最も背の高いポットスチル(蒸溜器)から生まれる原酒は、非常に軽やかで繊細。カーデュのスムースさと共通する。
- 柑橘系の華やかさ: レモンやオレンジのような明るい柑橘系の香りが、カーデュの洋ナシ系のフルーティさと重なる部分が多い。
- 安定した価格と供給: カーデュとは異なり、比較的安定して手に入りやすい点も、日常的に楽しみたい方には重要です。
もちろん、カーデュ12年そのものに代わるものはありませんが、グレンモーレンジィを飲みながら、カーデュの素晴らしさを改めて思い出すのも一興です。
「終売してしまったけれど、新しい出会いもあった」とポジティブに捉えて、ぜひ試してみてくださいね。新しいお気に入りが見つかるかもしれません!
「カーデュ12年」終売後の現在の市場価格はどのくらい?
人気銘柄の終売となると、ファンが最も頭を悩ませるのが「価格の急騰」です。
終売前は定価で数千円で手に入ったカーデュ12年ですが、現在ではその価格は一変しています。
この章では、終売決定前後の価格推移を振り返りながら、現在の市場価格と、今後価格がどうなっていくのかをモモストアが分析します。
終売決定前後の価格推移を振り返る(表で比較)
カーデュ12年の価格変動は、まさに「レアウイスキー」の典型的なパターンを辿っています。
終売の噂が流れ始めた時期から、価格は段階的に上昇し、公式または非公式の情報が確定した後は、一気に高騰しました。
「カーデュ12年」の価格推移(国内ECサイト/買取相場)
| 時期 | 市場の状況 | 販売価格帯(目安) | 定価(終売前) |
| 終売情報が流れる前 | 大手ECサイト・酒販店で安定供給 | 3,000円台後半~4,000円台前半 | 4,500円前後 |
| 終売の噂が広まった頃 | 在庫が徐々に枯渇、並行輸入品に頼る | 6,000円~8,000円 | – |
| 現在(2025年時点) | プレミア価格で取引。見つけるのも困難 | 10,000円~20,000円以上 | – |
このように、終売前の定価と比べると、現在の市場価格は3倍から4倍以上に跳ね上がっていることがわかります。
特に状態の良いボトルや、化粧箱が揃っているものは、さらに高値で取引されています。
この価格帯になると、もはや日常的な晩酌のお供としてではなく、特別な記念日や、ウイスキーコレクションの貴重な一本として扱わざるを得ない状況ですね。
定価と現在のプレミア価格の比較
終売が決定する前、カーデュ12年は「手に取りやすいシングルモルト」の代表格でした。
当時の価格は、先述したように概ね4,000円台。この価格で、12年という熟成年数の確かな味わいを楽しめたのは、本当に素晴らしい時代でした。
現在のプレミア価格(15,000円前後と仮定)を考えると、その差額は約10,000円。
この10,000円は、「終売による希少価値」と「市場に残る最後の在庫」に対するプレミアムだと言えます。
この価格を高いと見るか、それとも「もう二度と手に入らない味わい」として許容するかは、個人の判断になりますが、筆者としては「本当に飲みたいなら、今が一番安い」という可能性も視野に入れるべきだと思います。
なぜなら、ウイスキーの価格は、一度プレミア化すると、その価格が下がることは非常に稀だからです。
もし、終売前の正確な定価を調べたい場合は、当時の販売情報を検索してみましょう。
カーデュ12年の定価情報を検索
今後、価格はどのように推移していくのか?モモストアの分析
では、今後「カーデュ12年」の価格はどのように推移していくのでしょうか?
筆者(モモストア)は、以下の理由から、「極端な値下がりは期待できない」と見ています。
今後の価格予想のポイント
- 新規ボトリングはゼロ: 終売という事実がある以上、市場に新品が供給されることはありません。在庫は減る一方です。
- コレクター需要の増加: ウイスキーの収集家は増え続けており、今後も「終売ボトル」はコレクション対象として高値が維持されます。
- 「カーデュ」の知名度: ジョニーウォーカーのキーモルトという大きなバックボーンがあるため、知名度が落ちることはありません。
ただし、価格が天井知らずに上がり続けるかというと、それもまた疑問です。
現在、市場には「ゴールドリザーブ」やその他のNASボトルが流通しており、「カーデュの味」自体は楽しめるため、価格が青天井になるのをある程度抑えるブレーキにはなるでしょう。
結論として、「現在の水準(1万〜2万円台)で安定し、数年単位で緩やかに上昇していく」というのが、最も現実的な予測です。
本当に飲みたい方は、市場にまだ比較的在庫がある今のうちに、多少高くても手に入れておくのが賢明かもしれませんね。
この価格分析を参考に、ご自身の予算と相談して、購入のタイミングを検討してみてください。
今「カーデュ12年」を手に入れるための確実な入手方法
価格が高騰しているとはいえ、やはりあの味わいを諦めきれないのがウイスキーファンの性。
この章では、「カーデュ12年」を今からでも確実に入手するための具体的な方法と戦略を、モモストア流に解説します。
ただ闇雲に探すのではなく、効率的かつ安全に手に入れるためのポイントを押さえましょう。
ネット通販の在庫状況チェックと「アラート設定」の活用
最も手軽で、在庫を見つけやすいのは、やはりAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ネット通販サイトです。
しかし、これらのサイトで「カーデュ12年」を検索しても、大半が「在庫切れ」か「プレミア価格の並行輸入品」の表示になるのが現状です。
ネット通販を活用する際の3つの裏技
- アラート機能の活用: 多くのECサイトには、特定の商品の「再入荷通知」や「価格変動アラート」を設定する機能があります。これらをすべて設定しておくことで、突発的な在庫放出や、価格変動を見逃さずにキャッチできます。
- 検索キーワードの工夫: 「カーデュ12年」だけでなく、「Cardhu 12」「カーデュ 12」など、英語表記や数字の入れ方を変えて検索することで、隠れた在庫を見つけられることがあります。
- 中古・並行輸入品のフィルタリング: 「新品」の在庫がなくても、「中古品」や「並行輸入品」として個人店が出品している場合があります。これらのフィルタをオンにして、こまめにチェックすることも重要です。
特に、アラート設定は非常に有効です。ごく稀に、酒販店が手持ちの在庫をまとめて放出することがあり、その際に通知を受け取れれば、他の人よりも早く購入チャンスを掴むことができます。
もちろん、その際の価格はプレミア価格となっていることが多いですが、「手に入る」という事実が重要ですよね。
ウイスキー専門店の巡り方と「裏技」
ネット通販だけでなく、実店舗を持つウイスキー専門店を巡るのも、確実な入手方法の一つです。
大きなチェーン店よりも、地域の老舗の酒販店や、ウイスキーに特化したバーに併設されているショップが狙い目です。
- 老舗酒販店の狙い目:
古い酒販店の中には、終売が騒がれる前に仕入れたデッドストック(眠っている在庫)が、棚の奥深くに眠っていることがあります。
店主さんに「カーデュ12年を探している」と丁寧に伝えれば、在庫があるかどうか確認してくれることもあります。運が良ければ、プレミア価格になる前の比較的良心的な価格で譲ってもらえるかもしれません。 - 併設バーの「ボトルキープ」:
ウイスキーを豊富に扱うバーでは、終売品を「ボトルキープ」している場合があります。お店に直接交渉して、キープしているボトルを分けてもらうのは難しいですが、その場でロックやストレートで味わうことはできます。
その際、店員さんに「今度入荷したら教えてほしい」とお願いしておくことで、入荷があった際の「裏情報」を得られる可能性があります。
どちらの方法も、手間と足を使いますが、その分、ネットでは得られない人との繋がりや情報が手に入ります。
カーデュ12年を探す旅は、ウイスキーとの素敵な出会いを探す旅でもある、と考えて楽しんでみてくださいね。
「カーデュ12年」の魅力とは?味わいの特徴と「乙女」と呼ばれる所以
なぜ「カーデュ12年」はこれほどまでにファンに愛され、終売が惜しまれているのでしょうか?
それは、その味わいの特徴が、スコッチウイスキーの持つ「華やかさ」と「飲みやすさ」を極めて高いレベルで両立していたからです。
この章では、「カーデュ12年」のテイスティングノートと、その愛称の由来について詳しく解説します。
「乙女のウイスキー」と呼ばれる所以と味わいの構成
「カーデュ12年」が「乙女のウイスキー」と呼ばれるようになったのは、その非常にスムースで、角の取れた優しい口当たりが、荒々しさとは無縁の女性的なエレガンスを思わせるからです。
スコッチウイスキーには、アイラモルトのようなピーティーで力強いもの、ハイランドモルトのような複雑で野性的なものもありますが、カーデュはそれらとは一線を画しています。
カーデュ12年の味わいの特徴
- 香り: 洋ナシやリンゴのようなフレッシュな果実香、そして蜂蜜やバニラのような甘い香りが主体。微かにスパイシーさも感じられますが、全体的に非常に華やかで明るい。
- 味わい: 口に含むと、シルクのように滑らかでスムース。舌の上でトロリと広がる蜂蜜のような甘さと、ナッツやトーストのような香ばしさ。
- フィニッシュ: 比較的短めですが、甘さが心地よく残ります。嫌な苦味やアルコールの刺激がほとんどなく、思わず次の一口を誘うような優しさがあります。
ほとんどのウイスキーファンが「美味しい」と素直に言える、非常に完成度の高い味わいでした。
特に、ウイスキー初心者や、女性にも自信をもっておすすめできる一本として、長年愛されてきたんです。この「万人受けするエレガンス」こそが、「乙女のウイスキー」の愛称の由来であり、終売が惜しまれる最大の理由でもあります。
公式テイスティングノートを紐解く
ディアジオ社が提供していた公式のテイスティングノートを参考に、カーデュ12年の魅力を再確認してみましょう。
公式テイスティングノート(要約)
| カテゴリー | 具体的な表現 | 感じられる要素 |
| 見た目 | 黄金色、きらめく琥珀 | 熟成期間に由来する美しい色合い |
| 香り | 洋ナシ、蜂蜜、トフィー | スペイサイドらしい甘く華やかな芳香 |
| ボディ | ミディアムボディ、なめらか | 「乙女」と呼ばれる所以のスムースさ |
| 味わい | 甘く、リンゴとハチミツのノート | バーボン樽熟成由来のクリーンな甘さ |
| フィニッシュ | ドライで、わずかにスパイシーな余韻 | 飲み飽きしない、心地よい終わり方 |
このノートからもわかる通り、カーデュ12年は「甘さ」と「スムースさ」に特化したウイスキーであり、すべての要素がバランス良くまとまっています。
強い個性やピーティーさがない分、ハイボールにしても味が崩れにくく、ロックやストレートでもその繊細な甘さを楽しめました。
終売品を手に入れた方は、ぜひこのテイスティングノートを参考に、ゆっくりと時間をかけて、カーデュの魅力を再発見してみてくださいね。一杯一杯を大切に味わう価値のあるウイスキーです。
「カーデュ12年」の美味しい飲み方!おすすめのハイボールレシピ
カーデュ12年の魅力は、そのままでも美味しいことですが、飲み方によって様々な表情を見せてくれる点にもありました。
特に、ハイボールにした時の華やかさは格別で、食中酒としても非常に優秀です。
終売品だからこそ、最高の飲み方で、その最後のボトルを存分に堪能しましょう!
贅沢なストレート・ロックで味わう
まず、最もウイスキー本来の味を楽しめるのが、ストレートまたはロックです。
カーデュ12年の持つ「スムースさ」は、アルコール度数40%にもかかわらず、ほとんど刺激を感じさせません。
ストレートの楽しみ方
- グラス: テイスティンググラス(チューリップ型)や、小さめのロックグラスを使用する。
- 飲み方: まずは香りをじっくりと楽しみ、一口含んだら舌の上で転がすように味わいます。チェイサー(水)と交互に飲むことで、口の中がリフレッシュされ、よりカーデュの甘さが際立ちます。
ロックの楽しみ方
- 氷: 不純物の少ない、硬くて溶けにくい氷(丸氷や業務用の大きな氷)を使用します。これが非常に重要です。
- 飲み方: 氷をグラスに入れ、カーデュを注ぎます。ステアはせず、氷がゆっくりと溶け出すのを待ちながら、時間をかけて香りの変化を楽しみます。
特にロックでは、時間が経つにつれて氷が溶け、加水が進むことで、隠れていた甘さやフルーティさがさらに引き出される瞬間があります。この変化を楽しむのが、カーデュの贅沢な飲み方です。
ハイボールの黄金比!「カーデュハイボール」レシピ
「乙女のウイスキー」をハイボールにすると、まるで花が開いたかのような華やかさとなり、これがまた絶品なんです!
カーデュの繊細な風味を最大限に引き出すための、モモストアおすすめの「黄金比」をご紹介します。
- グラスと氷: ハイボールグラスに、たっぷりの硬い氷を隙間なく入れます。
- ウイスキー: カーデュ12年をグラスに注ぎます(30ml〜45mlが目安)。
- ソーダ: よく冷やした強炭酸のソーダ水を、カーデュの2.5倍〜3倍(75ml〜135ml)の量で注ぎます。
- ステア: マドラーで氷に触れないように、縦に一度だけ静かに混ぜます。
ポイント: ソーダは、無糖でミネラル分が少ないものを選ぶのがおすすめです。カーデュの持つ繊細な甘さを邪魔せず、炭酸の爽快感だけを与えてくれます。
また、カーデュのハイボールには、レモンやライムのような柑橘類を絞るのも良いですが、まずは何も加えずに、そのフルーティな香りを純粋に楽しんでみてください。
このハイボールは、食前酒としても、脂っこい食事の後の一杯としても、最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
夏に飲みたい!フルーツを加えたアレンジレシピ
終売品をアレンジするのはもったいない、という気持ちも分かりますが、残り少ないボトルだからこそ、たまには遊び心のある飲み方を楽しんでみませんか?
カーデュのフルーティさを活かした、夏にぴったりのアレンジレシピをご紹介します。
カーデュとアップルのスパークリング
グラスにカーデュ12年を30ml注ぎ、よく冷やしたリンゴジュース(ストレート果汁100%)を30ml、炭酸水を45ml加えます。
リンゴの甘さとカーデュの洋ナシの香りが絶妙にマッチし、まるで高級なカクテルのような味わいになります。カットしたリンゴを添えると、見た目も華やかで、より贅沢な一杯になりますよ。
カーデュのジンジャーハイボール
普通のハイボールに飽きたら、ジンジャーエールで割ってみましょう。ただし、使うのは甘さ控えめの「辛口のジンジャーエール」が鉄則です。
カーデュ30mlに対し、辛口ジンジャーエールを90ml。ジンジャーのスパイシーさが、カーデュの持つ微かなスパイシーさを引き立て、奥行きのある味わいになります。ミントを添えると、さらに爽やかさが増します。
どの飲み方でも、カーデュ12年は期待を裏切りません。終売を悲しむだけでなく、今あるボトルを最大限に楽しむことが、最高の供養になるはずです!
カーデュ蒸溜所の歴史と「カーデュ」が持つ特別な価値
「カーデュ12年」の終売を理解するためには、カーデュ蒸溜所がスコッチウイスキーの歴史の中で、いかに特別な存在であったかを知る必要があります。
単なる一つの蒸溜所ではなく、スコッチウイスキーの流通と、世界的なブランドの成功に不可欠な役割を果たしてきたのが、このカーデュなのです。
ジョニーウォーカーとの切っても切れない関係
カーデュ蒸溜所は、1811年にジョン・カミングスによって設立されました。しかし、その歴史の中で最も重要な人物は、ジョンの妻であるヘレン・カミングスと、その息子の妻であるエリザベス・カミングスという二人の女性です。
彼女たちは、夫たちが蒸溜所の運営を諦めかける中でも、その経営を支え続けました。
特に重要なのは、1893年にエリザベスが、ジョニーウォーカーの創業者一族にカーデュ蒸溜所を売却したという出来事です。
これは単なる売買ではなく、ジョニーウォーカーというブレンデッドウイスキーの品質を、今後も安定的に維持していくための戦略的な提携でした。
カーデュとジョニーウォーカーの関係のポイント
- キーモルトの供給: カーデュの原酒は、ジョニーウォーカーの「核」となるモルトの一つとして組み込まれました。
- 品質の安定: カーデュの持つスムースで華やかな味わいは、ジョニーウォーカーのブランドイメージを形成する上で不可欠な要素となりました。
この売却によって、カーデュはディアジオの前身であるDCL(Distillers Company Limited)の傘下に入り、世界的なブランドの一員としての地位を確立しました。
カーデュ12年の終売の背景にジョニーウォーカーへの原酒供給の優先があるとされるのは、この歴史的な繋がりがあるからです。カーデュは、「ジョニーウォーカーの成功を支えた母」のような存在と言えるでしょう。
ジョニーウォーカーの歴史についてさらに深く知りたい方は、調べてみてください。
ジョニーウォーカーとカーデュの歴史を検索
スペイサイド初期の歴史における貢献
カーデュ蒸溜所は、ウイスキーの聖地とも呼ばれるスペイサイド地方の中でも、非常に古い歴史を持っています。
当時、多くの蒸溜所は密造酒製造の摘発を恐れて隠れて操業していましたが、カーデュは1824年に正式なライセンスを取得し、合法的な蒸溜所として再スタートを切りました。
その初期の貢献として特筆すべきは、ヘレン・カミングスが近隣の密造者にウイスキー製造の技術を教え、合法化を促したというエピソードです。
彼女は密造者の訪問を温かく迎え入れ、自らが仕込んだウイスキーを提供することで、密造者が合法的なライセンスを取得する動機を与えました。
このエピソードからも、カーデュが持つ「優しさ」や「おおらかさ」が、単にウイスキーの味わいだけでなく、蒸溜所の歴史そのものにも深く根付いていることがわかります。
「乙女のウイスキー」という愛称は、そのスムースな味わいだけでなく、女性が蒸溜所を守り、業界の発展に貢献したという歴史的な背景にも由来しているのかもしれませんね。
カーデュ12年を飲むことは、単にウイスキーを楽しむだけでなく、スコッチウイスキーの歴史、そして二人の女性の功績に思いを馳せることでもあるのです。
「カーデュ12年」の代わりに楽しむ!スペイサイドのおすすめウイスキー
カーデュ12年の終売は残念ですが、ウイスキーの素晴らしいところは、世界中に無数の魅力的な銘柄が存在することです。
カーデュと同じくスペイサイド地方で作られ、その華やかさやフルーティさを特徴とする銘柄は他にもたくさんあります。
この章では、カーデュファンならきっと気に入るであろう、スペイサイドモルトの代表的な銘柄を比較しながらご紹介します。
「マッカラン」との違いとカーデュの個性
スペイサイドの雄と言えば「マッカラン」を思い浮かべる方も多いでしょう。
どちらも同じスペイサイドモルトですが、カーデュとマッカランの味わいは、対照的と言えるほど異なります。
| カーデュ12年 | マッカラン 12年 シェリーオーク | |
| 熟成樽 | バーボン樽主体(華やかさを重視) | シェリー樽主体(濃厚さを重視) |
| 色 | 明るい黄金色 | 濃い琥珀色 |
| 味わい | 蜂蜜、洋ナシ、スムース、エレガント | ドライフルーツ、スパイス、濃厚、リッチ |
| イメージ | 優しく、飲みやすい「乙女」 | 重厚で、風格のある「紳士」 |
マッカランはシェリー樽熟成由来の、濃厚でスパイシーな味わいと深い色合いが特徴です。
カーデュの軽やかさや爽やかさを求めている方にとっては、マッカランは「重すぎる」と感じるかもしれません。
しかし、スペイサイドモルトの最高峰の一つであり、その品質は間違いありませんので、「カーデュとは違う、濃厚なスペイサイドを試してみたい」という方にはおすすめです。
「グレンフィディック」との比較と共通点
「グレンフィディック」もまた、世界的に有名なスペイサイドモルトの一つです。こちらはカーデュとの共通点も多いと言えます。
グレンフィディック 12年
- カーデュとの共通点:
非常に飲みやすいライトな口当たりと、洋ナシのようなフルーティな香りが特徴です。どちらもシングルモルトの入門編として最適です。 - カーデュとの違い:
グレンフィディックは、カーデュよりもわずかにフレッシュで青リンゴのような爽快感があります。カーデュの持つ蜂蜜のようなトロリとした甘さよりも、軽快な甘さが際立ちます。
カーデュの代わりに、日常的に気軽に飲めるボトルを探しているのであれば、グレンフィディック12年は最も有力な候補の一つです。
価格も安定しており、スーパーやコンビニでも手に入りやすいので、ぜひ試してみてください。
「グレンリベット」との比較とカーデュの独特な甘さ
「ザ・グレンリベット」もまた、スペイサイドの古典的な銘柄であり、カーデュの代替品として検討すべき一本です。
ザ・グレンリベット 12年
- カーデュとの共通点:
華やかで、エレガントなスタイルを追求している点で共通しています。 - カーデュとの違い:
グレンリベットは、カーデュよりもフローラル(花のような)な香りや、バニラのような風味が強く出ます。
カーデュの甘さが「蜂蜜やトフィー」といった、やや重厚な甘さであるのに対し、グレンリベットは「白い花やレモン」といった、より軽やかで洗練された甘さを持つ傾向があります。
まとめると、カーデュの「滑らかさ」と「蜂蜜のような甘さ」を最優先するなら、グレンモーレンジィ。
「フルーティで軽快な飲みやすさ」を最優先するなら、グレンフィディック。 そして、「エレガントな華やかさ」を求めるなら、グレンリベットといった選び方ができるでしょう。
どれもスペイサイドの素晴らしいウイスキーですので、終売の悲しみを乗り越えて、新しいお気に入りを探してみてくださいね。
カーデュファミリーの他のラインナップも終売の危機にあるのか?
「カーデュ12年」が終売となると、当然ながら、同じ蒸溜所で作られている他のラインナップの動向も気になるところです。
15年や18年といった熟成年数の高いボトルや、免税店限定品など、カーデュファミリーの現状はどうなっているのでしょうか?
終売の波が、他のカーデュにも押し寄せているのかを調査しました。
15年・18年の現状と希少価値
「カーデュ12年」の終売後、ファンが次に目を向けたのは、「カーデュ 15年」や「カーデュ 18年」といった、熟成年数の長いボトルです。
現状の動向(モモストア分析)
- 15年:
12年の終売が確定した後、市場から急速に姿を消しました。12年よりも熟成感と複雑さが増しており、その分、元々の流通量も少なかったため、既に非常に高いプレミア価格で取引されています。終売のリスクは極めて高い状態です。 - 18年:
カーデュファミリーの中で最も熟成期間が長いレギュラーボトルです。熟成によるまろやかさと、複雑なスパイス感が加わり、12年とは一線を画す深い味わいを持っています。
元々高価でしたが、12年や15年と比べると、まだ見つけられるチャンスは残っていると言えます。しかし、こちらも在庫が絞られており、いつ終売になってもおかしくない状況です。
これらの熟成年数表記ボトルは、熟成期間が長くなるほど原酒の確保が難しくなり、供給が不安定になります。
ディアジオの戦略として、熟成年数表記ボトルを減らす傾向にあることを考えると、カーデュの熟成年数表記ボトルすべてが、将来的に終売のリスクを抱えていると考えるべきでしょう。
NASボトルと免税店限定品の動向
熟成年数表記ボトルが消えゆく一方で、カーデュ蒸溜所は、NAS(ノン・エイジ・ステートメント)ボトルや、免税店限定品などの販売に力を入れています。
主なNASボトル
- カーデュ ゴールドリザーブ(Cardhu Gold Reserve):
12年の実質的な後継とも言えるボトルです。熟成年数の記載はありませんが、カーデュらしいスムースさとフルーティさは健在です。
シェリー樽やバーボン樽の要素を巧みにブレンドしており、12年とはまた違った魅力を楽しめます。こちらが今後のカーデュの主力商品となっていくでしょう。 - カーデュ アンバサダーズ・セレクション(Cardhu Amber Rock):
免税店限定で販売されていたボトルです。より樽の個性を引き出すために、トーストを強くかけた樽で追加熟成(フィニッシュ)を行っています。
限定品のため、こちらも見つけるのは難しいですが、12年よりも複雑でリッチな味わいを求める方に人気があります。
これらのNASボトルは、蒸溜所の供給能力に合わせて柔軟に原酒を調整できるため、終売のリスクは低いと言えます。
「カーデュ12年」が手に入らなくても、「カーデュ ゴールドリザーブ」を試すことで、カーデュの味わいのエッセンスを楽しむことができます。
終売品を追いかけるのもロマンですが、新しいラインナップを試して、カーデュの「今」の味を楽しむのも、また一興ではないでしょうか。
ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)での購入はまだ可能?
終売したとはいえ、ネット通販ではまだ「カーデュ12年」が販売されていることがあります。
大手ECサイトは、在庫を抱える小規模な酒販店や並行輸入業者も利用しているため、掘り出し物が見つかる可能性があるからです。
しかし、価格は高騰しており、偽物や粗悪品には十分な注意が必要です。この章では、ネット通販での探し方のコツと、注意点をお伝えします。
Amazonでの検索のコツと在庫状況
Amazonは、多くの出品者が利用しているため、在庫の有無は最も変動しやすいサイトです。
Amazonで探す際のポイント
- 価格の比較:
複数の出品者がいる場合、価格を比較検討しましょう。極端に安いものは、並行輸入品の古い在庫である可能性や、最悪の場合、状態の悪いボトルである可能性もあります。
現在の市場価格を把握した上で、適切な価格帯のものを狙うのが鉄則です。 - 出品者の評価チェック:
特にプレミア価格で出品している出品者については、過去の評価を必ず確認しましょう。酒類を専門に扱っている業者や、評価の高い出品者からの購入が安全です。 - 検索キーワードの徹底:
「カーデュ12年」だけでなく、「Cardhu 12 year old」といった英語のフルスペルや、ひらがな、カタカナなど、あらゆる表記で検索を試みることで、見つけられる可能性が高まります。
Amazonでの在庫状況は、毎日変わります。こまめなチェックと、先述した「アラート機能」の活用が成功の鍵となります。
ただし、Amazonで検索される多くはプレミア価格帯であることを覚悟してください。
楽天市場・Yahoo!ショッピングの探し方と在庫確保の戦略
楽天市場やYahoo!ショッピングは、中小の酒販店が多く出店しているため、Amazonでは見つからない「隠れた在庫」が見つかる可能性があります。
楽天市場・Yahoo!ショッピング活用のコツ
- 専門店をブックマーク:
ウイスキーを専門に扱っているショップを見つけたら、そのショップのページを直接ブックマークして、こまめにチェックしましょう。
サイト全体の検索ではなく、専門店の在庫リストを直接見る方が、在庫を発見しやすいです。 - ポイント還元を考慮:
これらのサイトは、ポイント還元率が高い日があります。プレミア価格で購入する以上、少しでもお得に手に入れるために、ポイントアップの日を狙って購入するのも一つの戦略です。
特に楽天市場では、稀に「終売品セット」のような形で、他のウイスキーと抱き合わせで販売されていることがあります。単体での販売よりも高価にはなりますが、確実に手に入れる手段として検討する価値はあります。
また、在庫状況は刻一刻と変わるため、見つけたら迷わず購入する「即断力」も必要になります。
筆者のおすすめ購入方法:ネット通販と実店舗の組み合わせ
モモストアが考える、最も確実かつ安全な入手方法は、「ネット通販でのアラート設定」と「地域密着型の酒販店巡り」の組み合わせです。
最適な入手戦略
- ネット: アラートを設定し、突発的な在庫放出のチャンスを待つ(安全かつ手間いらず)。
- 実店舗: 地域の酒販店やバーを巡り、デッドストックがないか、人脈を使って情報を得る(価格が良心的な場合がある)。
- フリマアプリ(最終手段): 後述の注意点を守りつつ、どうしても見つからない場合の最終手段とする。
この戦略を取ることで、常にアンテナを張り巡らせつつ、最も価格が安定している可能性のあるルートも同時に探ることができます。
焦らず、しかし諦めずに、カーデュ12年を探し続けてみましょう。その探し回る過程も、ウイスキー探しの醍醐味の一つです。
買取専門店やフリマアプリ(メルカリ)での取引状況と注意点
「カーデュ12年」をどうしても手に入れたい場合、中古市場や個人間の取引に頼ることも選択肢に入ってきます。
特にメルカリなどのフリマアプリは、一般のユーザーが出品するため、思わぬ価格で出品されている「掘り出し物」に出会える可能性があります。
しかし、その一方で、偽物や品質の低いボトルを掴んでしまうリスクも高まるため、細心の注意が必要です。
メルカリでの相場と取引のメリット・デメリット
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリやオークションサイトでは、「カーデュ12年」の取引は活発に行われています。
メルカリでの取引状況
- 相場: ネット通販のプレミア価格(10,000円〜20,000円超)より、わずかに安価で取引されることが多いです。ただし、出品者の「早く売りたい」という意図によって、価格は大きく変動します。
- メリット:
「新品未開封」のデッドストックが出品されることがあり、運が良ければ状態の良いボトルを手に入れられます。また、交渉次第では値引きが可能となる場合もあります。 - デメリット:
「液面低下」や「偽物」のリスクが非常に高いです。個人間取引のため、返品や交換の対応が困難になるケースがあります。
フリマアプリを利用する際は、必ず「出品者の評価」と「商品の状態」を細かくチェックすることが重要です。
特にウイスキーの取引に慣れている出品者を選ぶようにしましょう。
トラブルを避けるための「中古ボトル」購入時の注意点
中古のウイスキーボトルを購入する際、特に注意すべき点をまとめました。これらを確認することで、トラブルを未然に防ぎましょう。
中古ボトル購入時のチェックリスト
| チェック項目 | 確認すべきこと | リスク(無視した場合) |
| 液面(ラベルの位置) | ボトルの肩よりも液面が下がっていないか。 | 長期保管による蒸発(天使の分け前)が進みすぎている可能性がある。 |
| ラベルの状態 | カビや破れ、汚れがないか。 | 保管環境が悪く、光や湿気に晒されていた可能性がある。 |
| キャップの状態 | キャップシール(封印)が破れていないか、コルクが乾いていないか。 | 開封済みや、コルクの劣化による品質低下の可能性がある。 |
| 化粧箱の有無 | 化粧箱が付属しているか。 | コレクション目的の場合、箱がないと価値が大きく下がる。 |
購入前には、これらの点を出品者に質問欄やメッセージで確認するのがベストです。「液面がわかる写真を追加してください」とお願いするなど、積極的な情報収集を心がけましょう。
また、あまりにも相場からかけ離れて安い場合は、「偽物」である可能性も考慮に入れ、安易に飛びつかないことが大切です。
安全に、そして確実に「カーデュ12年」を手に入れるために、手間を惜しまず慎重に取引を進めてくださいね。
以上、「カーデュ12年」の終売に関する真実と、現在の入手方法、そして代わりにおすすめできる銘柄について、モモストアが徹底的に解説させていただきました。
「乙女のウイスキー」と呼ばれる愛すべき銘柄が市場から消えていくのは寂しいですが、その歴史や魅力を知ることで、残されたボトルへの愛着はさらに深まります。
今後は、NASボトルや後継銘柄を楽しみつつ、ネットや実店舗で終売品を探す「ウイスキー探しの旅」も楽しんでいきましょう。
この情報が、あなたのカーデュ探しの助けになれば幸いです!

