ふくさはどこで売ってる？急な入り用でも間に合う販売店と選び方

突然ですが、ご祝儀袋や不祝儀袋をそのままカバンに入れたり、むき出しで持ち運んだりしていませんか？
それは実はマナー違反なんです。大切な金封を汚れや折れから守り、
渡す相手への敬意を示すために必要なのが「ふくさ」です。

「ふくさが必要になったけど、どこで売っているんだろう？」「急いでいるから、すぐに手に入る場所が知りたい！」
そうお困りのあなたのために、この記事では
ふくさが手に入るすべての購入場所と、慶弔どちらにも使える賢い選び方を
モモストアが詳しく解説します！

ふくさが売ってる場所は？主要な販売店をリストアップ

ふくさが必要になった時、「どこに行けば確実に手に入るのか」を知っておくのはとても大切ですよね。
モモストアが調査した結果、ふくさは主に「専門性の高い店舗」と「日常使いの店舗」の
2つのカテゴリで販売されていることがわかりました。

「慶弔専門」から「バラエティショップ」まで！取り扱い店舗一覧

ふくさは、冠婚葬祭に関する商品であるため、日常的な商品とは少し異なり、特定のコーナーに置かれていることが多いです。
代表的な販売店を、取り扱いの多さや品揃えの傾向と合わせてご紹介します。

【ふくさが買える主要な店舗カテゴリ】

店舗カテゴリ	具体的な店名（例）	品揃えの傾向	緊急時の対応
専門店・デパート	百貨店（三越、伊勢丹など）、ロフト、東急ハンズ、無印良品	種類・色・素材が豊富。高品質なもの、カジュアルなものまで選べる。	営業時間内であれば確実に購入可能。
量販店・大型雑貨店	ドン・キホーテ、イオン、イトーヨーカドー	慶弔グッズコーナーで取り扱いあり。種類は少なめだが、価格は手頃。	夜遅くまで営業している店舗が多く、比較的安心。
100円ショップ	ダイソー、セリア、キャンドゥ	簡易的なものが中心。最低限のマナーは守れる。	安価で手に入り、急な出費を抑えられる。
文具店・書店	大型文具店、一部のチェーン書店	ご祝儀袋などとセットで販売されることが多い。フォーマルコーナーをチェック。	店舗によっては取り扱いがない場合もあるため、事前確認がおすすめ。

特にデパートや専門店では、袱紗（ふくさ）の専門コーナーが設けられていることが多く、
正絹（シルク）を使った本格的なものや、オリジナルのデザインのものなど、
豊富な選択肢の中からじっくりと選ぶことができます。

一方、日常使いの店舗は、次に詳しく解説しますが、
取り扱いの有無が店舗によって異なるため、
「どうしても今日中に欲しい！」という場合は、
事前に電話で在庫を確認するか、デパートや大型量販店を優先して訪れるのが賢明です。

意外と見落としがちな「冠婚葬祭用品店」の存在

最近はあまり見かけなくなりましたが、昔ながらの街には「仏壇仏具店」や「結納品店」といった
冠婚葬祭用品に特化したお店が残っている場合があります。
これらの店舗では、最も格式高く、本格的な素材のふくさを扱っています。

もちろん、コンビニや100円ショップのふくさでもマナー違反にはなりませんが、
もしあなたが「目上の方への贈り物だから最高級のものを」「代々使えるような品格あるふくさが欲しい」
と考えているなら、専門店のふくさを選ぶのがベストです。

専門店で見かけるふくさは、
伝統的な「正絹」のちりめん生地を使用し、色や柄、刺繍一つとっても
非常に繊細で美しいものが多く、
まさに一生ものとして持てる価値があります。

ただし、専門店のふくさは価格帯が高め（数千円～1万円以上）になる傾向があるため、
ご自身の予算や使用頻度に合わせて検討してみてくださいね。

急に必要になった！コンビニ・100均でふくさは買える？

結婚式や葬儀は、突然日程が決まることも多く、
「明日必要になったのに、もうお店が閉まってる！」
と焦るケースは少なくありませんよね。

そんな緊急時に頼りになるのが、コンビニエンスストアや100円ショップです。
ここでは、それぞれの店舗でのふくさの取り扱い状況と、
緊急時の購入のヒントをお伝えします。

セブン・ローソン・ファミマ…コンビニは「ほぼ絶望的」

結論からお伝えすると、大手コンビニエンスストア（セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど）でふくさが常時販売されていることは、まずありません。

コンビニには、ご祝儀袋や不祝儀袋、または香典を入れるための「のし袋」は置いてありますが、
それらを包むための「ふくさ」は、ほとんどの店舗で取り扱いがないのが現状です。

なぜなら、ふくさは使用頻度が低く、商品の回転率が悪いと判断されているためです。
コンビニは限られたスペースに売れ筋商品を置くため、
残念ながらふくさは対象外となってしまうことが多いんですね。

【コンビニエンスストアの取り扱い状況】

• ご祝儀袋・不祝儀袋: ほぼ全ての店舗で取り扱いあり
• ふくさ（袱紗）: ほとんどの店舗で取り扱いなし
• 唯一の例外: 極めて稀に、特定の地域や、大規模な葬儀場・結婚式場近くの店舗でのみ取り扱いがある場合がありますが、期待はしない方が賢明です。

もし、夜間に急に必要になった場合は、コンビニではなく、次に説明する「100円ショップ」か「大型雑貨店」の
夜間営業している店舗を探すようにしてください。

ダイソー・セリア・キャンドゥ！100均ふくさのクオリティは？

一方、100円ショップ（ダイソー、セリア、キャンドゥなど）では、
簡易的な「金封ふくさ」が販売されている可能性が高いです。

最近の100均は品揃えが非常に充実しており、
文具・ラッピングコーナーや、冠婚葬祭グッズコーナーに置かれていることがあります。

【100円ショップのふくさの特徴】

メリット	デメリット
価格が安く、緊急時に手軽に手に入る。	素材はポリエステルなどの化繊が主流で、安っぽい印象になりがち。
慶弔両用の紫色のものが多い。	デザインの選択肢は少なく、フォーマルさに欠ける場合がある。
金封をそのまま入れる「金封タイプ」がほとんどで、包む手間がない。	サイズが小さめの場合があり、大きなご祝儀袋は入らないことも。

100均のふくさの素材は、主にポリエステルやナイロンなどの化学繊維です。
そのため、高級感という点ではデパートの絹のふくさには及びませんが、
「金封をむき出しで渡す」という最大のマナー違反を避けるという目的は十分に果たせます。

緊急時や、付き合い程度のカジュアルな場面で使用する分には問題ありませんが、
親族の結婚式や、会社の上司など目上の方に渡す際は、もう少し上質なものを
準備することをおすすめします。

【慶事・弔事】ふくさの色と種類を徹底解説！選び方の基本

ふくさには、お祝い事（慶事）とお悔やみ事（弔事）で
「使える色」と「避けるべき色」があります。
ここを間違えてしまうと、せっかくのマナーが台無しになってしまうため、
しっかりと基本を理解しておきましょう。

「色」の使い分けマナーを完璧にマスターする

ふくさの色には、それぞれ意味があります。
特に大切なのは、華やかな「暖色系」が慶事用、落ち着いた「寒色系」が弔事用という大原則です。

【ふくさの色と用途の早見表】

色	用途	備考
紫（むらさき）	慶事・弔事どちらにも使える（万能色）	一つ持っておくと便利！最も人気のある色です。
赤・ピンク・金・朱色	慶事のみ（お祝い事）	結婚式、出産祝い、入学祝いなどに。
緑・紺・グレー・藍色	弔事のみ（お悔やみ事）	お葬式、法事などに。緑は慶弔どちらでもOKとする説もありますが、弔事向きが無難。

もしあなたが「頻繁に使うわけではないから、一つで済ませたい」とお考えなら、
「紫色のふくさ」を選ぶのが最も賢明な選択です。
紫は古来より高貴な色とされ、慶事・弔事のどちらのシーンにも使える「万能色」とされているため、
迷ったときは紫色を選びましょう。

逆に、赤や金色を弔事で使ったり、青や緑を慶事で使ったりするのは厳禁です。
これは相手への失礼にあたりますので、購入時に必ず色を確認してくださいね。

「包むタイプ」と「挟むタイプ」！ふくさの主な種類

ふくさには大きく分けて「風呂敷のように包むタイプ」と「ポーチのように金封を挟むタイプ」があります。使い勝手が大きく異なるので、ご自身に合ったタイプを選んでください。

包むタイプ（伝統的なふくさ、風呂敷ふくさ）

• 特徴: 一枚の布状になっており、金封のサイズに合わせて包み方を変えることができます。最も格式が高いとされています。
• メリット: どんなサイズの金封でも対応可能。伝統的な作法を重んじる場面に最適。
• デメリット: 包むのに少し手間がかかる。

挟むタイプ（金封ふくさ、台付きふくさ）

• 特徴: 封筒やポーチのような形になっており、金封をそのまま差し込んで使います。
• メリット: 圧倒的に使い方が簡単で、スマートに取り出せる。
• デメリット: 金封のサイズによっては入らない場合がある。伝統的な風呂敷タイプに比べるとやや格式が下がる。

最近は、使いやすさから「金封ふくさ」が主流となっています。
特に急な用事でバタバタしている時には、さっと金封を挟むだけで済む金封ふくさがとても便利です。

また、「台付きふくさ」という、台座（色紙のような板）が縫い付けられているタイプもあり、
金封を安定させて包めるため、こちらもおすすめです。

デパート・専門店で買える！ワンランク上のふくさの選び方

目上の方への贈り物や、大切な親族の集まりなど、
「きちんとしたものを用意したい」という時に頼りになるのが、
デパートや専門店のふくさです。
ここでは、専門店ならではの高品質なふくさの選び方と、
チェックすべきポイントを詳しく見ていきましょう。

老舗の格式！「正絹ちりめん」と「西陣織」の魅力

ワンランク上のふくさを選ぶ上で、最も重要なのが「素材」です。
高級ふくさの代名詞とも言えるのが「正絹（しょうけん）」です。

【高級素材の特徴比較】

素材名	特徴・魅力	適したシーン
正絹（シルク）	上品な光沢があり、手触りが滑らか。古くから最高級とされ、格式の高さを示す。	親族や上司など、 特に目上の方への贈答、 格式を重んじる式典。
ちりめん（正絹）	絹糸を強く撚ることで生まれる独特な凹凸（シボ）が、 光沢を抑え、深みのある色合いを出す。	和装の際にもよく映え、 上品で落ち着いた印象を与える。
西陣織	京都の伝統工芸品で、非常に豪華で緻密な織柄が特徴。	特別な結納品や、 一生に一度の記念品として。

ポリエステル製のふくさは手軽ですが、絹製のふくさが持つ
「しなやかさ」や「光の吸収の仕方」は、やはり別格です。
特にちりめん生地は、その立体的なシボのおかげで、金封が滑りにくく、
また、シワになりにくいという実用的なメリットもあります。

デパートのフォーマルコーナーでは、実際に手に取ってこれらの素材感を
確かめることができますので、ぜひ触り比べてみてくださいね。

刺繍や房（ふさ）の選び方とTPO

高級なふくさには、家紋や鶴、松竹梅などの「刺繍」が施されていることがあります。
これは見た目の美しさだけでなく、
ふくさの格をさらに高める要素となります。

• 家紋の刺繍: 非常に格式が高く、代々受け継ぐためのふくさとして使われます。ご自身の家の家紋を入れるのが一般的ですが、最近は簡略化されています。
• 慶事の柄: 鶴、亀、松竹梅、鳳凰など、縁起の良い「吉祥文様」が使われます。
• 弔事の柄: 蓮の花（仏教の場合）、または無地が最も無難です。

また、風呂敷タイプのふくさには、四隅に「房（ふさ）」がついているものがあります。
この房は、ふくさを包んだ時のアクセントになるだけでなく、
房がついていないものよりも「より丁寧」という意味合いを持ちます。

房の色にも意味があり、慶事用は白や金糸、弔事用は白やグレー、黒などの房が使われます。
もちろん、房がないタイプを選んでも問題ありませんが、
細部にまでこだわることで、相手への心遣いがより伝わるものですね。

ドラッグストアやホームセンターでも買える？意外な穴場を調査

「ふくさ」というと、デパートや専門店を思い浮かべがちですが、
意外な場所に「穴場」があることをモモストアは発見しました！
それが、ドラッグストアやホームセンター、そして衣料品チェーン店です。

ドラッグストアは「ご祝儀袋」がメインでふくさはない？

ドラッグストア（マツモトキヨシ、スギ薬局、ウエルシアなど）は、
日常の消耗品から食品まで幅広く扱っていますが、
ふくさに関しては「取り扱いがない」店舗がほとんどです。

しかし、例外的にご祝儀袋やのし袋を扱う店舗が増えています。
特に大型店や、冠婚葬祭の需要が高いエリアの店舗では、
レジ前や文具コーナーの隅に、のし袋と一緒に
簡易的なふくさが置かれているケースが極めて稀にあります。

【ドラッグストアの取り扱い傾向】

• ご祝儀袋・のし袋: 取り扱いあり（特に駅前や大型店舗）
• ふくさ: ほとんど取り扱いなし
• 穴場を見つけるコツ: 文具コーナーや、ラッピング用品、または仏事関連商品の
  コーナーを、見逃さずにチェックしてみてください。

結論として、ドラッグストアをふくさ購入の第一候補にするのは避けた方が良いですが、
「もし近所に他のお店がない！」という場合の最後の望みとして、
大型ドラッグストアの冠婚葬祭用品の在庫状況を調べてみる価値はあるかもしれません。

ホームセンターと衣料品チェーン店の意外な品揃え

ホームセンター（カインズ、コーナン、DCMなど）や、
衣料品チェーン店（しまむら、アベイルなど）も、実はふくさの穴場です。

【ホームセンターでの購入ポイント】

• 場所: 文具コーナー、または仏壇・神棚コーナーの近く
• 特徴: 主にシンプルな「弔事用」のふくさや、紫色の万能タイプが置かれていることが多いです。
• 価格帯: 比較的安価（500円～1,500円程度）で、金封ふくさが主流です。

ホームセンターは、仏壇や神棚といった仏事関連の商品も扱っているため、
それに付随してふくさの取り扱いがあることがあります。

【衣料品チェーン店での購入ポイント】

• 場所: 礼服（フォーマルウェア）コーナーの小物売り場
• 特徴: 慶事用の華やかなもの（パールやレース付き）や、
  バッグとセットになった「クラッチバッグ型のふくさ」などが販売されていることがあります。
• 価格帯: デザイン性が高いものは2,000円～3,000円程度で、ファッション性を重視する方におすすめです。

特に、しまむらなどの衣料品チェーンでは、
フォーマルバッグや靴と一緒に、慶事用のデザインふくさが販売されていることが多く、
トレンド感のあるものを手軽に手に入れたい場合に最適です。

ふくさをネット通販で買うメリット・デメリットと注意点

「店舗を何軒も回るのは面倒…」
「もっとたくさんの種類の中からじっくり選びたい！」
という方には、ネット通販での購入が断然おすすめです。

しかし、ネット通販にはメリットだけでなく、
いくつか注意すべきデメリットもあるため、
ここではそれらを詳しく解説します。

ネット通販の最大のメリットは「圧倒的な品揃え」と「価格」

実店舗と比べた時、ネット通販には比較できないほどのメリットがあります。

【ネット通販のメリット】

メリット	具体的な恩恵
品揃えの豊富さ	色、柄、素材、価格帯など、数千種類以上から選べるため、 自分のこだわりやTPOに合った一品が必ず見つかる。
価格の比較	Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで、 簡単に価格を比較でき、実店舗よりも安く購入できる可能性が高い。
時間と場所を選ばない	24時間いつでも注文可能。店舗の営業時間を気にしたり、 足を運んだりする手間が一切不要。
レビューを参考にできる	実際に購入した人のレビューを参考に、 「安っぽくないか」「サイズはどうか」などを事前に確認できる。

特に、「慶弔両用（紫色）」のふくさを探している場合、
ネット通販なら価格帯やデザインを絞り込んで検索できるため、
短時間で効率よく理想のふくさを見つけることができます。

モモストアのおすすめとしては、「正絹」「ちりめん」といったキーワードで
検索して絞り込むと、質の高い商品が見つけやすいですよ。

ネット通販で失敗しないための注意点

ネット通販は便利ですが、実物を手に取れないという最大のデメリットがあります。
このデメリットをカバーするために、以下の点に注意して購入してください。

• 色味（最も重要）: 画面で見る色と実物の色は、光の加減で異なることが多いです。
  特に慶事用の「赤」や「朱色」は、派手すぎないか、
  弔事用の「緑」や「紺」は暗すぎないか、レビューの画像を参考にしましょう。
• 素材感: 「ポリエステル」と記載がある場合、「テカテカしていないか」を
  写真やレビューで確認してください。安価なものは光沢が強く、カジュアルに見えることがあります。
• サイズ: 最近の金封はサイズが大きいもの（特に豪華なご祝儀袋）もあります。
  購入前に「対応サイズ」を必ずチェックし、
  普段使う金封よりも少し大きめのサイズを選ぶと安心です。
• お届け日数: 注文してから届くまで数日かかるため、急ぎの場合は「あす楽」や「翌日配送」対応のショップを選びましょう。

特に色味や素材感は失敗しやすいポイントなので、
もし気になる商品があれば、ネット通販での失敗談なども調べて参考にすると良いでしょう。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングで買えるおすすめのふくさ

ここでは、主要なネット通販サイトで
モモストアが「これはおすすめ！」と感じた
人気のふくさの傾向と、選び方のコツをご紹介します。

Amazonの選び方：スピードとコスパ重視

Amazonでふくさを探す最大のメリットは「圧倒的な配送の速さ」です。
「急に明日必要になったけど、もう間に合わない！」という状況でも、
Amazonプライム会員であれば、当日または翌日に届けてくれる商品が多いです。

【Amazonのおすすめ傾向】

• おすすめタイプ: 「金封ふくさ」が主流。すぐに使えるシンプルなデザインが多い。
• 価格帯: 1,000円台～3,000円台がボリュームゾーンで、コスパが高い。
• 検索キーワード: 「ふくさ 慶弔両用」や「ふくさ すぐ届く」で検索すると、
  使いやすく、早く手に入るものが見つかります。

また、Amazonでは慶弔セットとして、
「慶事用（赤系）」と「弔事用（グレー系）」の2枚組で販売されている商品も人気です。
初めてふくさを購入する方や、夫婦で使い分けたい方におすすめです。

楽天市場の選び方：多様なデザインと専門性

楽天市場は、「専門店」が多く出店しているため、
Amazonとは異なり、より専門性の高い商品を探すことができます。

【楽天市場のおすすめ傾向】

• おすすめタイプ: 「西陣織」や「正絹ちりめん」など、高級素材のもの。
• 価格帯: 幅広く、1,000円台の簡易的なものから、1万円を超える本格的なものまで揃います。
• 検索キーワード: 「ふくさ 正絹」「ふくさ 老舗」など、
  素材や産地で絞り込むと、質の良いものが見つかりやすいです。

楽天市場では、和雑貨を扱う店舗が豊富なため、
和装に合う柄物や、モダンなデザインのものなど、
ファッション性を重視したふくさを見つけたい時に最適です。

Yahoo!ショッピングの選び方：ポイント利用とギフト需要

PayPayポイントを貯めている方にとって便利なのがYahoo!ショッピングです。

【Yahoo!ショッピングのおすすめ傾向】

• おすすめタイプ: 「台付きふくさ」など、フォーマルな場面で重宝するもの。
• 価格帯: 楽天市場と同様に幅広く、ポイント還元でお得に購入できます。
• 検索キーワード: 「ふくさ ギフト」「ふくさ 贈答品」など、
  贈答品としてパッケージがしっかりしたものが見つかりやすいです。

Yahoo!ショッピングでは、「ギフトラッピング対応」の商品も多く、
ふくさをプレゼントとして贈りたい場合にも便利です。

ふくさを買う前に知っておきたい！包み方のマナーとルール

ふくさの購入場所と種類が分かったところで、
いよいよ「ふくさを使う上でのマナー」について解説していきます。
正しい使い方を知っているか知らないかで、
あなたの印象は大きく変わりますよ！

慶事と弔事では「包み方」が左右逆になる！

ふくさの包み方は、「慶事（お祝い事）」と「弔事（お悔やみ事）」で
左右対称に、完全に逆になります。これを間違えてしまうと大変な失礼にあたりますので、
必ずマスターしておきましょう！

慶事（お祝い事）の正しい包み方：右開き

お祝い事は、「喜びを包み込む」という意味を込めて、
右から左へ、時計回りに畳んでいきます。

1. ふくさを広げ、菱形になるように置き、中央にご祝儀袋を置きます。
2. 右側の角を中央へ折り込みます。
3. 上側の角を折り下げ、下側の角を折り上げます。
4. 左側の角を折り込み、余った角を裏側に折り込みます。（金封ふくさの場合はこの手順は不要）

最終的に、開く側が「右」になるのが慶事の包み方です。
「喜びは右（陽）から入ってくる」と覚えると忘れにくいですよ。

弔事（お悔やみ事）の正しい包み方：左開き

お悔やみ事は、「悲しみを包み、静かに鎮める」という意味合いがあり、
左から右へ、反時計回りに畳んでいきます。

1. ふくさを広げ、菱形になるように置き、中央に不祝儀袋を置きます。
2. 左側の角を中央へ折り込みます。
3. 上側の角を折り下げ、下側の角を折り上げます。
4. 右側の角を折り込み、余った角を裏側に折り込みます。

最終的に、開く側が「左」になるのが弔事の包み方です。
「悲しみは左（陰）へ流す」と覚えると覚えやすいですね。

金封ふくさの場合の正しい使い方

金封ふくさ（挟むタイプ）は、包む手間がないため、
包み方を間違える心配はありませんが、「左右どちらに金封を入れるか」
という点には注意が必要です。

【金封ふくさの注意点】

• 慶事の場合: ふくさの右側（向かって左側）に金封の端を差し込み、
  ふくさの開きが右側になるように持ちます。
• 弔事の場合: ふくさの左側（向かって右側）に金封の端を差し込み、
  ふくさの開きが左側になるように持ちます。

金封ふくさでも、風呂敷タイプと同じく「開く側を右にする（慶事）」、
「開く側を左にする（弔事）」という基本ルールは変わりません。

結婚式（慶事）で使うふくさの正しい使い方と渡し方

結婚式は、人生で最も華やかなお祝いの場です。
ふくさを使ってご祝儀を渡す際も、
「おめでとう」という気持ちが伝わる、スマートな所作を心がけましょう。

慶事ふくさの色とデザインの選び直し

慶事のふくさは、華やかで明るい色を選ぶのが鉄則です。

【慶事ふくさのベストな選び方】

OKな色	OKな柄	OKな素材
赤、ピンク、朱色、金色、 えんじ、紫（万能色）	鶴、松竹梅、 亀甲文様、無地	正絹ちりめん、 西陣織、サテン
NGな色	NGな柄	NGな行為
グレー、紺、緑、藍色、黒 （弔事の色）	蓮の花（仏教）、 地味な無地（弔事用）	金封がふくさから はみ出している

紫のふくさは確かに慶弔両用で便利ですが、
特に親しい友人や親族の結婚式など、お祝いの気持ちを最大限に表したい場合は、
明るい暖色系のふくさを使うことで、より華やかな印象になりますよ。

また、最近はレースやパールがあしらわれたデザイン性の高い金封ふくさも人気で、
若い世代の女性の間で選ばれています。
ただし、目上の方が多い式典では、派手になりすぎないか、事前に確認しておきましょう。

ご祝儀袋を渡すまでの「3つの所作」

ご祝儀を渡す場所は、主に受付です。
ふくさからご祝儀袋を出す所作にも、正しい手順があります。

【受付でのスマートな渡し方】

1. ふくさを開く: 受付に到着したら、挨拶をしてからふくさを取り出します。
   慶事の包み方（右開き）でふくさを開きます。
2. 金封を乗せる（台付きふくさの場合）: ふくさの台や、開いたふくさの布の上に、ご祝儀袋を乗せます。
   ふくさがそのまま「お盆」の代わりになります。
3. 相手に向けて渡す: ご祝儀袋をふくさの上に乗せたまま、
   「正面（文字が読める向き）」を受付の方に向けて、両手で差し出します。

受付で渡す直前にふくさから金封を出すのはNGです。
必ず、開いたふくさの上にご祝儀袋を乗せた状態で渡してください。
この所作が、「あなたの心を包んでお渡しします」という、
最も丁寧な気持ちの表れとなるのです。

お葬式（弔事）で使うふくさの正しい使い方と渡し方

お葬式や法事といった弔事の場では、
慶事とは打って変わって、「悲しみを共有する」という厳粛な態度が求められます。
ふくさの色や所作も、それに合わせたものを選ぶ必要があります。

弔事ふくさの色とデザインの選び直し

弔事のふくさは、落ち着いた寒色系を選ぶのが絶対的なマナーです。
華美な装飾は避け、極力シンプルで地味なものを選びましょう。

【弔事ふくさのベストな選び方】

OKな色	OKな柄	OKな素材
黒、グレー、紺、緑、 藍色、紫（万能色）	蓮の花（仏教）、 無地	正絹、ちりめん、 マットなポリエステル
NGな色	NGな柄	NGな行為
赤、ピンク、朱色、金色、 明るい色全般	鶴、松竹梅など 慶事の柄	金封がふくさから はみ出している

弔事の場合も、紫色のふくさは使えますが、
最も正式で丁寧とされるのは、「黒色」のふくさです。
黒は弔事のフォーマルカラーであり、どんな状況でも失礼にあたることはありません。

また、弔事用のふくさには、蓮の花の刺繍が施されていることがありますが、
これは主に仏教の葬儀で使用される柄です。
その他の宗教（キリスト教、神道など）の場合は、無地の黒かグレーのふくさを選ぶのが、
最も宗教を問わず対応できる安心な選び方となります。

香典を渡すまでの「3つの所作」

香典を渡す際も、ご祝儀と同様に受付で行います。
悲しみの場であるため、慶事よりもさらに静かで丁寧な所作が求められます。

【受付でのスマートな渡し方】

1. ふくさを開く: 挨拶（お悔やみの言葉）を述べてからふくさを取り出します。
   弔事の包み方（左開き）でふくさを開きます。
2. 金封を乗せる（台付きふくさの場合）: 開いたふくさの台や布の上に、不祝儀袋を乗せます。
   この際、慶事と異なり、ふくさの向きを逆さにして渡さないように注意してください。
3. 相手に向けて渡す: 不祝儀袋をふくさの上に乗せたまま、
   「正面（文字が読める向き）」を受付の方に向けて、両手で差し出します。
   この時も、静かに、一礼を添えて渡します。

弔事の場では、金封を乗せたふくさが傾いたり、揺れたりしないように、
両手でしっかりと持って渡すことが大切です。
故人への弔意と、ご遺族への配慮を込めた、静かな所作を心がけてください。

ふくさの代用はできる？ハンカチなどで間に合わせる方法

どんなに準備していても、「うっかりふくさを忘れてしまった！」
「急な訃報で、準備する時間がなかった…」
という状況は起こり得ますよね。

そんな緊急時に、マナーを極力守って代用できるものはあるのでしょうか？
結論から言うと、いくつかの方法がありますが、
あくまでも「緊急時の最終手段」として考えてください。

「ハンカチ」や「風呂敷」で代用する際のルール

ふくさの代用品として最も適しているのは、無地のハンカチや、小さな風呂敷です。

【代用品を選ぶ際の絶対ルール】

1. 色: 慶事・弔事のルールに厳密に従う必要があります。
   慶事: 明るい色（白、ピンク、オレンジなど）
   弔事: 落ち着いた色（黒、グレー、濃紺、白）
2. 柄: 絶対に無地を選ぶこと。または、極めて地味で目立たない織柄のもの。
3. 素材: ハンカチの場合、綿や麻の清潔なもの。レースや刺繍が派手なものはNGです。
4. サイズ: ご祝儀袋が完全に包めるサイズであること。

特に弔事の場合、白や薄いグレーのハンカチを使うと、
悲しみの場にふさわしい、落ち着いた印象になります。
柄物やキャラクターものがプリントされたハンカチは、マナー違反となるので絶対に避けてください。

代用品を使った場合の包み方と渡し方の注意点

代用品で包む場合も、ふくさの正式な包み方（慶事は右開き、弔事は左開き）
に準じて包むようにしてください。

【代用品使用時の注意点】

• 包む前にアイロンをかける: シワシワのハンカチでは、せっかくの心遣いが半減してしまいます。
  できる限り清潔で、シワのないものを使用しましょう。
• 受付では静かに開く: ハンカチや風呂敷は布が広がりやすいため、
  受付で開く際は、周囲に配慮し、静かに丁寧に行いましょう。
• 渡す時はハンカチを畳んで添える: 金封を代用品から取り出し、
  金封を相手に向けて差し出す際、開いたハンカチは手元で静かに畳んでおきましょう。
  「代用品で失礼します」という気持ちを込めて、普段よりさらに丁寧な所作を心がけてください。

ただし、これらの代用は、あくまで「緊急時」に限られます。
結婚式や葬儀が事前にわかっている場合は、正式なふくさを準備するのが、
大人としての最低限のマナーであることを忘れないでくださいね。

ふくさに関するQ&A：よくある疑問をモモストアが解決！

最後に、ふくさに関してよく寄せられる疑問や、
モモストアが「これは知っておいてほしい！」と感じる疑問に
Q&A形式でお答えしていきます。

Q1. 慶弔両用の「紫」を買えば、一生使える？

A. 基本的には「はい」、一生使えます。

紫色のふくさは、古来より「慶弔両用」とされ、
一つ持っていれば、どんな場面でもマナー違反になることはありません。

特に正絹やちりめんなど、上質な素材のものを購入すれば、
布が傷むことも少なく、まさに「一生もの」としてお使いいただけます。

ただし、次の点だけは注意してください。

• 若すぎるデザイン: 慶事用の派手な柄や、レースが多すぎるものは、
  年齢を重ねると使いにくくなることがあります。
• 弔事の親族: 特に格式を重んじる親族の葬儀では、
  黒色や濃いグレーといった「弔事専用」のふくさを使う方が、
  より丁寧と受け取られる場合もあります。

普段使いには紫色で十分ですが、冠婚葬祭の機会が多い方は、
紫（両用）と黒（弔事専用）の2枚持ちをおすすめします。

Q2. ふくさの色が薄い、濃い…色味の濃淡で格は変わる？

A. 色味の濃淡で格式が変わることはありませんが、印象は変わります。

ふくさの格式は「素材（絹＞化繊）」と「柄（無地＞柄物）」で決まることが多く、
色自体の濃淡で明確な格付けはありません。

ただし、一般的には次のような印象を与えます。

慶事（例: ピンク）	弔事（例: 紺）
薄いピンク: 若々しく、華やかな印象。親しい友人向け。	薄い紺色・水色: 少しカジュアルな印象。
濃い朱色・えんじ: 落ち着いていて、重厚な印象。目上の方にも。	濃い紺色・黒: 厳粛で、正式な印象。喪主側にも使える。

もし迷ったら、慶事も弔事も「中間色」や「濃い色」を選ぶと、
より落ち着いた、大人の印象を与えることができますよ。

Q3. ふくさと袱紗（ふくさ）って何が違うの？

A. どちらも同じ意味ですが、「袱紗」は正式な漢字表記です。

元々「袱紗」は、贈り物を包む風呂敷のような大きな布を指していました。
これが時代とともに簡略化され、
金封を包む「ふくさ」として使われるようになったのです。

最近では、金封を挟むタイプのものは「金封ふくさ」や「挟みふくさ」などと
呼ばれることも多いです。
会話の中では「ふくさ」で全く問題ありませんので安心してください。