自動車のヒューズはどこで売ってる?種類と緊急時の対処法まで徹底解説
突然、車の電装品が動かなくなったとき、まず疑うべきはヒューズ切れですよね。
特に夜間や、遠出先でそうなってしまうと、とても困ってしまいます。
「どこに売っているんだろう?」「規格が合わないとどうなるの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、車のヒューズが売っている場所を、緊急度の高い順にご紹介し、さらには正しいヒューズの選び方、交換の仕方、そしてヒューズが切れる根本的な原因まで、モモストアが詳しく解説していきます。
これを読んでおけば、いざという時も冷静に対処できるはずです。
・【カー用品店】オートバックスやイエローハットの在庫状況と品揃え
・【ホームセンター】カインズやコーナン、DIYショップでの取り扱いの有無
・【100円ショップ】ダイソー・セリアでヒューズは買える?注意点も解説
・【コンビニ・ドラッグストア】緊急時に駆け込める意外な販売場所
- 車のヒューズが切れた!すぐに対処したい時の販売店リスト
- 【カー用品店】オートバックスやイエローハットの在庫状況と品揃え
- 【ホームセンター】カインズやコーナン、DIYショップでの取り扱いの有無
- 【100円ショップ】ダイソー・セリアでヒューズは買える?注意点も解説
- 【コンビニ・ドラッグストア】緊急時に駆け込める意外な販売場所
- 車のヒューズの選び方|アンペア数と形状を確認しよう
- ヒューズの基本的な「種類」と「色」の意味を徹底解説
- ヒューズ交換に必要な工具(ヒューズプーラー)はどこで手に入る?
- ヒューズが切れる原因は?交換する前に知っておきたいこと
- 自力でヒューズ交換する手順と失敗しないための注意点
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で買うメリット・デメリット
- 規格外のヒューズを使ったらどうなる?危険な行為と安全な対処法
- 【モモストアの結論】ヒューズを探すならこの店舗が確実!
車のヒューズが切れた!すぐに対処したい時の販売店リスト

車のヒューズが切れると、ヘッドライトや室内灯、シガーソケット、ナビといった重要な電装品が使えなくなることがあります。そんな時、一番大切なのは「今すぐどこで手に入るか」ですよね。
ここでは、ヒューズを確実に購入できるお店から、緊急時に頼りになる意外な場所まで、販売店の特徴を徹底比較していきます。
結論から言うと、ヒューズの品揃えと確実性を求めるなら、カー用品店やホームセンターが断然おすすめです。
しかし、夜間や地方で近くにそういった店舗がない場合は、コンビニやドラッグストアなど、24時間営業のお店も選択肢に入れる必要があります。
まずは主要な販売場所を、取り扱い品種と在庫の確実性で比較した一覧表をご覧ください。
| 販売場所 | 品揃えの豊富さ | 在庫の確実性 | 購入のしやすさ(緊急時) |
| カー用品店(オートバックスなど) | ◎(ほぼ全種類) | ◎(確実に在庫あり) | ○(営業時間内に限る) |
| ホームセンター(カインズなど) | ○(主要な種類は揃う) | ○(ほぼ在庫あり) | △(夜間は閉店) |
| 100円ショップ(ダイソーなど) | △(小型・低アンペアのみ) | △(店舗による) | ○(商業施設内に多い) |
| コンビニ・ドラッグストア | ✕(ほぼ取り扱いなし) | ✕(ごく稀なケース) | ◎(24時間営業) |
| ネット通販(Amazonなど) | ◎(セットがお得) | ◎(常に在庫あり) | ✕(すぐには手に入らない) |
この表からもわかる通り、品揃えと確実性を両立できるのはカー用品店です。しかし、車が動かない状況でカー用品店まで行くのが難しい場合もありますよね。
その場合は、まず最寄りのホームセンターを確認し、もし間に合わなければ、Googleで「最寄りのカー用品店」を検索してみてください。
続いて、それぞれの販売場所について、さらに具体的な情報を見ていきましょう。
【カー用品店】オートバックスやイエローハットの在庫状況と品揃え
ヒューズを探すなら、やはりカー用品店が最も確実で安心できる場所です。大手チェーン店であるオートバックスやイエローハットなどは、まさにヒューズの宝庫と言っても過言ではありません。
カー用品店では、一般的な平型ヒューズはもちろんのこと、ミニ平型、低背型といった様々な車種で使われている規格のヒューズを、アンペア数ごとに豊富に取り揃えています。しかも、単体での販売だけでなく、よく使うアンペア数がセットになった商品も充実しているため、予備として購入しておくのにも最適です。
カー用品店で購入するメリットと特徴
カー用品店での購入には、以下のような大きなメリットがあります。
- 専門知識を持つ店員さんがいる: もし自分の車にどのヒューズが合っているか分からなくても、車検証や現車を見せれば、専門の知識を持った店員さんが適切にアドバイスしてくれます。これは特に初めてヒューズ交換をする方にとっては非常に心強いポイントです。
- 関連工具も一緒に買える: ヒューズ交換には、小さなヒューズを抜き差しするための「ヒューズプーラー」という専用工具があると便利です。カー用品店なら、ヒューズ本体と一緒にこの工具や検電テスターなども簡単に手に入ります。
- 幅広いアンペア数に対応: 5Aや10Aといった低アンペアから、30Aや40Aといった高アンペアまで、あらゆる種類が揃っています。古い車や特殊な輸入車用のヒューズが置いてあるケースもあります。
ただし、カー用品店は基本的に営業時間が決まっているので、深夜や早朝のトラブルには対応できないのがデメリットです。また、郊外にある店舗も多いため、アクセスについても事前に調べておくと安心ですね。
ヒューズの探し方のコツ
店内でヒューズを探す際は、カーアクセサリー売り場、または電装品関連のコーナーに陳列されていることが多いです。
多くの場合、アンペア数ごとに色分けされて分かりやすく並んでいるので、自分の車の取扱説明書やヒューズボックスに記載されている情報(アンペア数と形状)を必ず確認してからレジへ向かってください。
もし「お店が遠くてすぐに行けない」という状況で、後日確実に手に入れたい場合は、事前に電話で在庫を確認することをおすすめします。
【ホームセンター】カインズやコーナン、DIYショップでの取り扱いの有無
カー用品店に次いで、ヒューズの取り扱いが期待できるのがホームセンターです。カインズ、コーナン、DCM、コメリといった大手ホームセンターでは、DIYや修理用の部品として、車のヒューズも比較的多く取り扱われています。
特に自動車関連の消耗品コーナーや、電気部品コーナーに置かれていることが多いです。ホームセンターはカー用品店ほど専門的ではありませんが、生活に密着した店舗が多い分、自宅近くで見つけやすいという大きなメリットがあります。
ホームセンターでの品揃えの特徴と注意点
ホームセンターにあるヒューズは、主に一般的に流通している平型ヒューズとミニ平型ヒューズが中心です。低背型ヒューズは店舗によっては置いていないこともあるので注意が必要です。
| ホームセンターの特徴 | 詳細 | 注意点 |
| 取り扱い種類 | 平型、ミニ平型がメイン。 | 低背型ヒューズは要確認。 |
| アンペア数 | 10A、15A、20Aなどの中間が充実。 | 特殊なアンペア数は見つかりにくい。 |
| 関連商品の有無 | 配線や端子、電工ペンチなどが豊富。 | ヒューズプーラー単体での販売は少ない。 |
| 価格帯 | カー用品店と比べて少し安価な場合も。 | セット品の種類は少ない傾向。 |
ホームセンターのメリットは、土日祝日も比較的遅くまで営業している店舗が多いことです。急なトラブルでも、夕方以降に駆け込める可能性が高いのは助かりますね。
プロが教える!ホームセンターでのチェックポイント
ホームセンターでヒューズを探す際は、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 自動車用品コーナーを見る: まずはオイルやバッテリー、芳香剤などが並んでいる自動車用品の棚を探しましょう。ヒューズはたいていこの周辺にあります。
- DIY・電気部品コーナーも探す: もし自動車用品コーナーになければ、配線コードや端子、スイッチ類が並ぶDIYや電気部品のコーナーも確認してみてください。汎用品として陳列されていることがあります。
- 必ず現物の形状と比較する: カー用品店と異なり、店員さんの専門知識が浅い場合もあります。必ず切れたヒューズの現物や、ヒューズボックスの蓋に記載された情報と、購入するヒューズの「形状」「アンペア数」をしっかり比較してから購入してください。
ホームセンターでも見つからない、あるいは営業時間外の場合は、次に紹介する100円ショップやコンビニを検討することになりますが、その前に一度、最寄りのホームセンターの営業時間を検索しておくと確実です。
【100円ショップ】ダイソー・セリアでヒューズは買える?注意点も解説
「とにかく安く済ませたい」「近所に100円ショップしかない」という場合、ダイソーやセリアといった100円ショップで車のヒューズが手に入るのかは、多くの方が気になるところですよね。
結論から言うと、ダイソーでは車のヒューズ(ブレード型)の取り扱いがある店舗が多いです。しかし、セリアやキャンドゥといった他の100円ショップでは、取り扱いがないか、あっても家庭用や電子工作用の管ヒューズ(ガラス管タイプ)が中心で、自動車用のブレード型ヒューズの取り扱いは稀です。
ダイソーで見つかるヒューズの種類と限界
ダイソーで販売されている車のヒューズは、主に平型ヒューズの低アンペア帯(例:10A、15A、20A)が数個セットになった商品が多いです。
しかし、ここには大きな注意点があります。
それは、取り扱いがあるのはほぼ「平型ヒューズ」のみで、多くの車種で使われている「ミニ平型」や、最近の車に多い「低背型」の取り扱いがほとんどないということです。
また、100円という価格設定上、品質や耐久性も専門のカー用品に比べると劣る可能性があります。緊急避難的な使用に限定するのが賢明でしょう。
・形状とアンペア数: 平型ヒューズしか置いていない可能性が高いです。必ず切れたヒューズと同じ「形状」と「アンペア数」か確認してください。
・品質: あくまで応急処置用と考え、交換後は早めにカー用品店やホームセンターで購入した正規のヒューズに交換することをおすすめします。
・品切れ: 在庫は安定していません。特に平型以外のヒューズは、ほぼ期待できません。
他の100円ショップやドラッグストアでの状況
セリアやキャンドゥでは、車のヒューズそのものの販売はほとんど確認されていません。家庭用のガラス管ヒューズ(管ヒューズ)を間違って購入しないように注意してください。
また、ウエルシアやマツモトキヨシなどのドラッグストアでは、ほぼヒューズの取り扱いはないと考えてOKです。
100円ショップで購入する場合は、あくまで「形状が合致し、アンペア数が正しい場合」の緊急避難策として利用し、根本的な修理や原因究明は、やはり専門の店舗で行うようにしましょう。
ヒューズの代用品として、間違ってもアルミホイルなどを使うのは絶対にやめてください。火災の原因となり、非常に危険です。
【コンビニ・ドラッグストア】緊急時に駆け込める意外な販売場所
真夜中のドライブ中や、郊外でトラブルが発生した場合、カー用品店やホームセンターは営業していませんよね。そんな時、唯一の頼みの綱となるのが、24時間営業のコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)です。
「まさかコンビニにヒューズが?」と思われるかもしれませんが、これは「ごく稀なケース」であり、基本的にコンビニやドラッグストアは車のヒューズをレギュラー商品として取り扱っていません。
コンビニでヒューズが見つかる「奇跡」の状況
では、どんな場合にコンビニで見つかる可能性があるのでしょうか?
- ごく一部の店舗: 地域の特性上、深夜にトラックドライバーなどの利用が多いロードサイドの店舗など、ごく一部のコンビニが、お守り程度に簡易なヒューズセットを置いていることがあります。
- フランチャイズオーナーの善意: オーナーや店長が車好きで、個人的な判断で少量の消耗品を置いているケースも稀にあります。
- 過去にカー用品を扱っていた: 以前はカー用品の取り扱いがあった名残で、棚の隅に古い在庫が残っている…という「奇跡」的な状況です。
見ての通り、非常に確率が低いため、コンビニをあてにするのは賢明ではありません。しかし、他に行く場所がない場合は、一応聞いてみる価値はあるかもしれません。
ドラッグストアは「ノーチャンス」
ドラッグストア(マツモトキヨシ、ウエルシア、スギ薬局など)は、カー用品の取り扱いはほぼゼロと考えてください。
例外として、工具やDIY用品を扱うホームセンターと併設されている店舗や、店内に小さな電気部品コーナーがある場合などに、極めて稀に家庭用の管ヒューズが置かれていることはあります。しかし、自動車用のブレード型ヒューズは、まず見つかりません。
緊急時の対応としては、まずハザードランプを点灯させ、安全な場所に停車してから、最寄りの24時間営業の店舗を検索し、ダメ元で店員さんに尋ねるのが精一杯の行動となります。
最も確実なのは、任意保険のロードサービスを呼ぶことです。ヒューズ交換程度であれば、応急処置として対応してくれる場合もありますよ。
車のヒューズの選び方|アンペア数と形状を確認しよう
ヒューズを無事に見つけたら、次に重要なのが「正しいヒューズを選ぶ」ことです。切れたヒューズと違うものを使ってしまうと、最悪の場合、車載機器の故障や、車両火災に繋がる非常に危険な行為となります。
ヒューズ選びで絶対に間違えてはいけないのが、「アンペア数」と「形状」の2点です。
ヒューズ選びの鉄則:アンペア数(A)は「必ず」合わせる
ヒューズの役割は、設定されたアンペア数(電流の量)を超える電流が流れた際に、自身が切れることで回路を遮断し、電装品や配線を守ることです。
もし、切れたヒューズ(例: 10A)よりも大きなアンペア数のヒューズ(例: 20A)を取り付けてしまうと、どうなるでしょうか?
本来、10Aで切れて守られるはずだった配線や電装品に、20A近くの電流が流れ続けてしまい、その結果、配線が熱を持ち、焦げて、最終的には車両火災を引き起こす可能性があります。
| 選び方 | 結果 |
| 元のヒューズより低いアンペア数 | すぐにヒューズが切れてしまう。電装品は動かない。 |
| 元のヒューズと同じアンペア数 | 正常に動作する。正しい選び方。 |
| 元のヒューズより高いアンペア数 | 電装品や配線が焼け焦げる危険大。絶対にNG。 |
ヒューズの交換は、元のヒューズのアンペア数を厳守してください。アンペア数はヒューズ本体の表面に数字で刻印されていますし、色分けでも判別できます。
車のヒューズの主な「形状」を理解する
車のヒューズには、主に以下の3つの形状があります。自分の車に合った形状を選ばないと、そもそも差し込むことができません。
- 平型(ふつう型): 初期から使われている最も一般的な形状です。サイズが大きく、抜き差ししやすいのが特徴です。
- ミニ平型: 平型よりも小さく、最近の車種で主流になりつつあります。平型と低背型の中間のサイズです。
- 低背型(ていはいがた): 最も小さく、ヒューズボックス内の省スペース化のために、近年のコンパクトカーなどで採用が急増しています。小さすぎて抜き差しが難しいため、ヒューズプーラーが必須です。
ヒューズの形状は、切れた現物を見れば一目瞭然です。購入する際は、この形状とアンペア数を同時にチェックシートにメモしていくと間違いがありません。
ヒューズの基本的な「種類」と「色」の意味を徹底解説
先ほど「アンペア数は色分けで判別できる」と触れましたが、ここではヒューズの色とアンペア数の関係、そしてブレード型以外のヒューズの種類について、もう少し深く掘り下げてみましょう。この知識があれば、カー用品店で並んでいるヒューズを見たときに、すぐに目的のヒューズを見つけることができます。
ブレード型ヒューズの色とアンペア数の対応表
自動車で最も一般的に使われている平型、ミニ平型、低背型といった「ブレード型」のヒューズは、国際的な規格で色がアンペア数と紐付けられています。
| 色 | アンペア数(A) | 主な用途 |
| 茶(タン) | 5A | 微弱電流、時計、メーター照明 |
| 赤 | 10A | オーディオ、ルームランプ、ハザード |
| 青 | 15A | シガーソケット、ホーン、ブレーキランプ |
| 黄 | 20A | パワーウィンドウ、シートヒーター |
| 緑 | 25A | ワイパー、エアコン、電動ファン |
| 薄茶(ベージュ) | 30A | パワーシート、ヘッドライト |
| その他(濃い緑、オレンジなど) | 3A, 7.5Aなど | 特殊な回路、細かい電装品 |
切れてしまったヒューズが「青色」なら、それは間違いなく15Aのヒューズです。そして、新しいヒューズも必ず「青色」の15Aを選ぶことになります。
ただし、ヒューズのメーカーによって、同じアンペア数でも微妙に色の濃淡が異なることがあります。必ず色の確認だけでなく、ヒューズ本体に刻印されている数字(アンペア数)も最終確認を忘れないでください。
ブレード型以外のヒューズ:管ヒューズとガラス管ヒューズ
最近の車ではほとんど見られなくなりましたが、古い車や、自動車に後付けされた電装品(古いカーナビ、社外品のアクセサリーなど)の配線には、「管ヒューズ」や「ガラス管ヒューズ」と呼ばれるタイプが使われていることがあります。
- 管ヒューズ: 筒状のヒューズで、中に金属の線が入っています。主にバイクや旧車で使われます。
- ガラス管ヒューズ: ガラス製の筒の中に金属の線が入っており、切れているかどうかが外から確認しやすいのが特徴です。家庭用の電化製品や、一部の古い電装品に使われています。
これらのヒューズは、カー用品店よりも家電量販店や電子部品を扱う専門店(秋月電子など)、またはネット通販での購入が確実です。もしこのタイプのヒューズが切れた場合は、ブレード型よりも探すのが少し難しくなることを覚えておきましょう。
ヒューズ交換に必要な工具(ヒューズプーラー)はどこで手に入る?
ヒューズ本体が見つかっても、手で引き抜こうとしてヒューズボックスを傷つけてしまったり、ヒューズが途中で折れてしまったりするトラブルは避けたいですよね。そこで登場するのが、「ヒューズプーラー」という専用工具です。
ヒューズプーラーは、小さなヒューズを簡単かつ安全に引き抜くための専用のプラスチック製ピンセットのような形をしています。
ヒューズプーラーの入手方法と販売場所
ヒューズプーラーは、非常に安価な工具ですが、ヒューズ交換の作業効率を格段に上げてくれます。
- 車載工具に入っている場合: 実は、多くの車は新車購入時から、ヒューズボックスの蓋の裏や、エンジンルーム内のヒューズボックス内に、このヒューズプーラーが標準装備されていることがあります。まずは、車の取扱説明書やヒューズボックスの周辺をよく探してみてください。
- カー用品店: ヒューズが陳列されているコーナーの近くに、必ず置いてあります。単体で数百円程度、またはヒューズセットにおまけとして同梱されていることも多いです。
- ホームセンター: DIY工具コーナーの電気部品の近くや、自動車用品コーナーに置いてあることがほとんどです。
- ネット通販: 数十個セットのヒューズを購入すれば、ほとんどの場合、ヒューズプーラーが特典として付いてきます。
もし車載工具で見つからなかった場合でも、ヒューズと一緒にカー用品店やホームセンターで購入するのが最も手っ取り早い方法です。
プーラーがない場合の応急処置
どうしてもヒューズプーラーが見つからない!でも今すぐヒューズを抜かなければならない!という場合は、以下のような応急処置がありますが、あくまで自己責任で行ってください。
| 代替手段 | 方法 | 注意点 |
| ラジオペンチ(小型) | 先端が細いペンチでヒューズの頭を優しく挟んで引き抜く。 | ヒューズボックスや周りの端子を傷つけないよう慎重に。 |
| ツメ(指) | ツメがしっかりしていれば、ヒューズの頭を両側から掴んで抜く。 | 非常に抜きにくく、低背型はほぼ不可能。力を入れすぎないこと。 |
| クリップ(紙ばさみ) | クリップをU字型に曲げて、ヒューズの頭に引っ掛けて引き抜く。 | ヒューズボックス内に金属部分を接触させないよう細心の注意を。 |
特に低背型ヒューズは非常に小さく、指先では抜き差しが困難です。安全のためにも、無理せず専用工具を使うか、ロードサービスやプロの整備士に依頼するようにしましょう。
ヒューズが切れる原因は?交換する前に知っておきたいこと
切れたヒューズを交換すれば、一旦は電装品が復活して安心できますが、「なぜヒューズが切れたのか」という根本的な原因を究明せずに放置するのは非常に危険です。原因を解決しなければ、交換した新しいヒューズもすぐに切れてしまうからです。
ヒューズが切れる主な原因は、基本的に「過電流」か「ショート(短絡)」のどちらかです。
原因1:過電流(オーバーロード)
過電流とは、ヒューズが許容するアンペア数以上の電流が、回路に流れてしまう状態を指します。
- 劣化したモーター: パワーウィンドウのモーターやワイパーモーターなどが劣化すると、動かすためにより多くの電流を必要とするようになり、過電流を引き起こすことがあります。
- 大容量機器の増設: シガーソケットに大型のインバーターや複数の充電器などを接続し、許容範囲を超えた電装品を同時に使用した際にも過電流が発生します。
- 規定外の電球やLEDの装着: 許容電流の大きな電球や、取り付け方法が適切でないLEDなどを装着した際に、回路全体に負荷がかかり、ヒューズが切れることがあります。
過電流の場合は、原因となっている電装品のスイッチを切ったり、抜き差しすることで一時的に回避できる場合もありますが、モーター自体の劣化は修理・交換が必要になります。
原因2:ショート(短絡)
ショートは、電気が流れるべきではない場所(主にプラスの配線とマイナスのボディやアース)が何らかの原因で接触してしまうことです。これが最も危険なケースです。
- 配線の被覆の損傷: 経年劣化や、内装品の脱着作業などで配線の被覆が破れ、金属部分がボディなどに接触してしまうとショートします。
- 水の侵入: 洗車や雨などでヒューズボックスや配線コネクタに水が侵入し、電気がショートすることもあります。
- DIYの配線ミス: 後付けの電装品(ドライブレコーダー、ETCなど)の配線作業を自分で行い、誤って配線を接続してしまった場合もショートします。
ショートが原因でヒューズが切れた場合、新しいヒューズに交換しても、配線の接触箇所が直っていない限り、瞬時に再度ヒューズが切れてしまいます。
もし交換後すぐにまたヒューズが切れてしまったら、それはショートが原因である可能性が非常に高いので、無理に何度も交換せず、整備工場で配線チェックをしてもらうようにしてください。
自力でヒューズ交換する手順と失敗しないための注意点
ヒューズの販売場所がわかり、正しいヒューズを選んだら、いよいよ交換作業です。ヒューズ交換自体は、車のDIYの中でも比較的簡単な作業ですが、いくつかの手順と注意点を守らないと、かえってトラブルを招いてしまうことがあります。
交換作業の具体的な手順
以下の手順に従って、落ち着いて作業を進めてください。
- エンジンを停止し、キーを抜く: 必ずエンジンを停止し、イグニッションキーを抜き、電流が流れていない状態にします。バッテリーのマイナス端子を外せれば完璧ですが、そこまでしなくても、キーを抜けばOKです。
- ヒューズボックスの場所を確認する: ヒューズボックスは、主に「運転席の足元付近(メーターパネル裏)」「ボンネット内のエンジンルーム内」のどちらかにあります。取扱説明書で正確な位置を確認してください。
- 切れたヒューズを特定する: 蓋の裏などに記載されたヒューズの配置図と照らし合わせ、どの電装品のヒューズが切れているかを確認します。切れているヒューズは、ヒューズの頭にある金属線がプツンと切れているので、目視で確認できます。
- ヒューズプーラーで抜き取る: ヒューズプーラーで切れたヒューズを垂直に挟み、ゆっくりと引き抜きます。この際、ヒューズボックスの周りの端子に触れないように注意してください。
- 新しいヒューズを差し込む: 抜き取ったヒューズと全く同じアンペア数と形状の新しいヒューズを、プーラーで挟むか、指で垂直にゆっくりと差し込みます。奥までしっかりと、カチッと差し込むことが重要です。
- 動作確認: キーをACCやONの位置に戻し、交換した電装品(例:シガーソケット、ルームランプなど)が正常に作動するかを確認します。
絶対に失敗しないための注意点
作業中にミスをすると、ヒューズボックス本体の故障や、さらに深い電気トラブルに繋がる可能性があります。
- 電源を切る: 何度も言いますが、エンジン停止とキーOFFは必須です。
- ヒューズの向き: ブレード型ヒューズには向きはありませんが、挿入時は必ず垂直に差し込むようにしてください。斜めに差し込むと、端子が曲がってしまう恐れがあります。
- 予備は必ず用意する: 交換に成功しても、トラブルの原因が残っていると、すぐにまた切れる可能性があります。予備のヒューズは常に車内に準備しておくことを強くおすすめします。
- 交換後の確認: 交換後、再度すぐにヒューズが切れてしまった場合は、配線のショートが濃厚です。自己判断せずに、すぐにプロに相談しましょう。
安全かつ確実な交換のために、ぜひヒューズ交換の動画を一度見てから作業に取り掛かると、より安心です。
ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で買うメリット・デメリット
緊急時ではなく、普段から予備のヒューズを用意しておきたい、あるいは特殊なアンペア数や形状のヒューズを探している場合は、ネット通販(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)の利用が断然おすすめです。
ネット通販は、実店舗にはない圧倒的な品揃えと価格の安さが魅力ですが、いくつかのデメリットも存在します。
ネット通販でヒューズを買うメリット
| メリット | 詳細 |
| 圧倒的な品揃え | 低背型、ミニ平型、平型、さらには管ヒューズまで、全ての種類とアンペア数が揃う。特殊なものも見つかる。 |
| 価格の安さ | 実店舗で購入するより、1個あたりの単価が非常に安くなる。特に多種のアンペア数がセットになった商品は非常にお得。 |
| セット販売の充実 | よく使うアンペア数(5A, 10A, 15Aなど)が100個単位でセット販売されており、ヒューズプーラーも付属していることが多い。 |
| 口コミで確認 | 購入者のレビューを見て、自分の車種に適合するかどうかや、商品の品質を事前に確認できる。 |
特にAmazonでは、「ヒューズセット 車」などで検索すれば、さまざまなサイズがセットになった商品がすぐに見つかりますし、楽天市場やYahoo!ショッピングでは、専門のカー用品店が出店しているため、高品質な純正品に近いヒューズを見つけやすいです。
ネット通販でヒューズを買うデメリット
一方で、以下のデメリットも理解しておく必要があります。
- すぐに手に入らない: 配送を待つ必要があるため、緊急時には全く役に立ちません。
- 現物確認ができない: 写真だけで判断する必要があるため、サイズや形状の微妙な違いを判断しにくい場合があります。
- 品質の見極め: あまりにも安価な海外製品などは、ヒューズの特性が不安定である可能性もあります。信頼できる販売元のレビューをよく見て選ぶ必要があります。
そのため、緊急時は実店舗で購入し、後日予備をネット通販で大量に仕入れておく、という使い分けが最も賢い方法だと言えます。
規格外のヒューズを使ったらどうなる?危険な行為と安全な対処法
ヒューズが切れてしまった際に、「同じアンペア数のヒューズが手に入らないから、ちょっとだけ大きなものを使おう」「ヒューズがないから、応急処置で針金やアルミホイルを使おう」と考える人がいますが、これは非常に危険な行為であり、絶対に避けるべきです。
規格外のヒューズを使用した場合、車にどのような危険な影響が出るのかを、モモストアが詳しく解説します。
危険な行為1:アンペア数の大きなヒューズを使う
切れたヒューズ(例: 10A)の代わりに、手元にあった20Aのヒューズを使うと、電装品は動くようになるかもしれません。しかし、これは配線を守る「盾」を失っている状態です。
| 本来の動作 | 10A以上の電流が流れるとヒューズが切れて保護。 |
| 規格外使用時の動作 | 10A, 15A, 18A…と電流が増えてもヒューズが切れず、配線の許容電流を超えて熱を持つ。 |
| 最悪の結果 | 配線が溶解し、焦げ臭いにおいが発生。最終的に車両火災が発生する。 |
ヒューズは、配線の太さや電装品の消費電力に合わせて計算されて設定されています。この設計を無視して高アンペアのものを使うと、車全体の安全性が失われることになります。
危険な行為2:針金やアルミホイルで代用する
ヒューズの金属線の部分が切れたのを見て、「金属なら何でもいいだろう」と、クリップの針金やアルミホイルなどをヒューズの代わりに差し込む行為は、最もやってはいけない応急処置です。
- ヒューズの役割を完全に無視: 針金やアルミホイルは、どれだけ大きな電流が流れても切れません。つまり、回路に流れる電流を遮断する機能が完全に失われます。
- 熱の発生: 過電流により、アルミホイルや針金が真っ赤に熱を持ち、ヒューズボックス周辺のプラスチックを溶かしてしまうことがあります。
ヒューズが切れて動かなくても、まだ車は安全です。しかし、針金などで代用した途端、車は火災のリスクを抱える爆弾へと変わってしまいます。動かなくても安全な場所でロードサービスを呼ぶのが、最も正しい対処法です。
【モモストアの結論】ヒューズを探すならこの店舗が確実!
ここまで、車のヒューズがどこで売っているのか、そして正しい選び方や交換方法について解説してきましたが、最後にモモストアが考える「ヒューズ購入の最適ルート」を、緊急度別にお伝えします。
緊急時(今すぐ動かしたい!)の最適ルート
ロードサービスを呼べない、あるいは自分で何とかしたい場合の優先順位は以下の通りです。
- 最寄りのカー用品店(オートバックスなど)へ向かう: 品揃え、在庫の確実性、専門知識の点で最良です。もし車が動くなら、まずはここを目指しましょう。
- 最寄りのホームセンターへ向かう: 次に確実な選択肢です。ただし、営業時間外には注意が必要です。今すぐ開いているホームセンターを検索してみてください。
- ダイソーを試す(平型ヒューズのみ): もし平型ヒューズしか置いていない車で、近くにダイソーがあるなら、緊急避難的に試す価値はあります。
これらで見つからない、または夜間の場合は、諦めてロードサービスを呼ぶのが、最も安全で費用も抑えられる可能性が高いです。無理な自力での交換や、規格外の使用は絶対にやめましょう。
平常時(予備を準備したい)の最適ルート
予備のヒューズは、いつ切れてもおかしくないので、必ず車載工具と一緒にストックしておくべきです。
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング): 最も安価に、そして自分の車に必要な全種類のヒューズをセットで手に入れられます。予備のヒューズプーラーも手に入ります。
- カー用品店: 品質が保証されたメーカー品のヒューズを、確実に手に入れられます。プロの整備士が使うような信頼性の高いものを選びたい人におすすめです。
ヒューズ切れは、車からの「警告」でもあります。交換後は、なぜヒューズが切れたのか、原因を突き止めるために、一度整備工場で点検してもらうと安心ですよ。
モモストアでは、今後も皆さんのカーライフをサポートする情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!

