三文判はどこで買える？売ってる場所から失敗しない選び方のコツまで徹底解説！

急に「印鑑が必要です！」と言われて、どこで買えるか困った経験はありませんか？
特に、役所への提出や荷物の受け取りなど、すぐに三文判（既製印）が必要になる場面は意外と多いものです。
この疑問を解決するため、筆者モモストアが三文判が売っている場所から、お店ごとの特徴、さらに失敗しない選び方のコツまで、詳しくご紹介します！
この記事を読めば、もう印鑑探しで焦ることはなくなりますよ。

三文判（既製印）はどんなお店で売ってる？主要な販売場所まとめ

「三文判」と聞くと、安価で手軽な印鑑というイメージがありますが、実は非常に多くの場所で手に入ります。急いでいる時に「どこに売っているか分からない！」とパニックにならないように、まずは主要な販売場所をまとめて把握しておきましょう。

お店のタイプ別にみる三文判の在庫状況と特徴

三文判は、主に「利便性重視」の店舗と「品揃え重視」の店舗に分けられます。あなたの状況に合わせて、最適な購入場所を選ぶのが賢明です。

主要な三文判の販売場所と特徴

店舗カテゴリ	代表的な店舗	特徴・メリット	デメリット
コンビニ・ドラッグストア	セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、マツモトキヨシなど	24時間購入可能、緊急時に便利、駅前など立地が良い	品揃えが限定的、珍しい名字はほぼない
100円ショップ	ダイソー、セリア、キャンドゥなど	とにかく安い（110円）、店舗数が多く探しやすい	品質は簡易的、補充が遅いことがある
ホームセンター	カインズ、コーナン、DCMなど	豊富な種類とサイズ、印鑑関連商品（朱肉など）も豊富	店舗が郊外に多い、印鑑コーナーを見つけるのに時間がかかることも
文具・オフィス用品店	東急ハンズ、ロフト、アスクル（実店舗）など	品質の高いものもある、補充が早い、シャチハタタイプも充実	価格が100均より高め、店舗数が限られる
ネット通販	Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング	珍しい名字も注文可能、自宅にいながら購入、価格比較が容易	手元に届くまで時間がかかる、実物を確認できない

このように、どこで売っているかは、あなたが「どれくらいの緊急度なのか」「珍しい名字なのか」「予算はいくらなのか」によって変わってきます。それぞれの店舗の特徴を頭に入れておけば、急な事態にも落ち着いて対応できますね。
たとえば、今すぐ必要ならコンビニ、安く済ませたいなら100均、珍しい名字ならネット通販、という風に使い分けましょう。

また、意外と見落としがちなのが、スーパーやショッピングモール内にある小さな文具コーナーや、駅前の小さな個人商店です。大型店で取り扱いがない場合でも、こうした場所をチェックしてみると、意外な掘り出し物が見つかることもあります。

【急ぎで欲しい！】コンビニで三文判は買える？店舗ごとの取り扱いを調査！

「明日までに絶対必要！」
「夜中に急に必要になった！」
そんな時に真っ先に思い浮かぶのが、24時間営業しているコンビニエンスストアですよね。結論から言うと、三文判はコンビニでも売っていますが、いくつか知っておくべきポイントがあります。

主要コンビニチェーンでの三文判の取り扱い実態

三文判が売っているかどうかは、店舗や地域によって異なりますが、主要なコンビニチェーンの一般的な傾向をまとめました。

セブン-イレブンでの印鑑の取り扱い

セブン-イレブンでは、店舗によっては文具コーナーに「既製印（三文判）」が置かれていることがあります。ただし、全ての店舗で取り扱っているわけではない点に注意が必要です。置いてある場合も、本当に一般的な名字（佐藤さん、田中さんなど）に限定されていることが多いです。

• 購入の可否：店舗による（文具コーナーがあれば置いている可能性あり）
• 場所：レジ周りではなく、文具や日用品の棚にあることが多い
• 価格帯：数百円程度（1,000円以下）

もし店員さんに聞く場合は、「既製の認印（みとめいん）はありますか？」と聞くとスムーズに伝わります。

ローソン・ファミリーマートでの印鑑の取り扱い

ローソンやファミリーマートでも、セブン-イレブンと同様に、文具や事務用品の品揃えがある一部の店舗でのみ取り扱いがあります。特に都市部の店舗や、オフィス街にある店舗の方が、取り扱いがある確率は高い傾向にあります。

また、最近はコンビニでも「シャチハタタイプ」の簡易的なスタンプ印を置いているケースが増えています。朱肉いらずで便利ですが、公的な書類には使えない場合もあるので、「認印」として使える木製やプラスチック製の印鑑を探していることを明確に伝えましょう。

コンビニで三文判を探すときの注意点

• 取り扱いがない可能性：24時間営業というメリットはありますが、品切れやそもそも取り扱いがない店舗も多いため、確実性は低いです。
• 名字の限定性：主要な名字（約30〜50種類程度）しかないため、少しでも珍しい名字の方は、コンビニでの購入は諦めて別の場所を探した方が時間の節約になります。
• 夜間は補充されない：深夜帯に探しに行くと、日中の売れ行きによっては棚が空っぽになっていることもあります。

結論として、コンビニは「究極の緊急時」の選択肢として捉え、もし見つからなかった場合は、次に紹介する100円ショップやホームセンターに足を運ぶことをおすすめします。

印鑑は、一度買えば長く使うものです。ネットで事前に購入しておけば、急な時に焦らず済みますね。例えば、Amazonで人気の三文判をチェックするのも一つの方法です。

ダイソーやセリアなど100均で売ってる三文判の品質と選び方

「とにかく安く手に入れたい！」という方にとって、三文判が売っている場所として真っ先に候補に挙がるのが100円ショップ（100均）でしょう。ダイソー、セリア、キャンドゥなど、どの店舗でも基本的に三文判の取り扱いがあります。驚くべきはその価格で、もちろん110円（税込）で購入可能です。

100均三文判のメリット・デメリットと品質

100均の三文判は、安さゆえに「すぐに壊れるのでは？」「公的な書類に使える？」と不安に感じる方もいるかもしれません。モモストアが品質と選び方について解説します。

100均印鑑の驚くべきメリット

• 圧倒的な安さ：110円という価格は、他の追随を許しません。失くしても惜しくない、といった用途にも最適です。
• 手軽さ：店舗数が多く、ふらっと立ち寄って購入できます。
• 付属品も揃う：朱肉や印鑑ケースなども全て110円で揃えることができるため、トータルコストが非常に低く抑えられます。

知っておきたいデメリットと品質の実際

品質に関して言えば、100均の三文判は「簡易的なもの」と理解しておくのが現実的です。材質は主にプラスチック製で、木製や水牛などの高級な印材と比べると、耐久性は劣ります。

• 耐久性：落とすと欠けたり、長期間の使用で印影がかすれたりすることがあります。
• 印影の美しさ：既製品のため、文字の美しさやバランスは専門店の印鑑には及びません。
• 珍しい名字：主要な名字（約4,000種類以上ある場合も）はありますが、それ以外の名字は売っていません。また、漢字のフォント（書体）の選択肢もありません。

ただし、日常的な宅配便の受け取りや、社内文書への押印など、「認め印」として使う分には全く問題ありません。公的な書類でも、実印登録をしていない限り、問題なく使用できますのでご安心ください。

100均での三文判の探し方と裏技

100均の三文判は、店舗の規模によって取り扱い数が大きく異なります。大半の場合、文具コーナーの奥や、レジ周りの小さなワゴン、または壁にずらっと名字が並べられた専用の什器（じゅうき）に置かれています。

ダイソーやセリアでの「幻の名字」の探し方

「自分の名字がいつも見つからない…」という方も諦めないでください。ダイソーなどでは、店舗によっては「注文サービス」を行っている場合があります。店頭で見つからない名字でも、店員さんに相談すれば、後日取り置きや取り寄せができるか確認できます。（ただし、このサービスがない店舗もあるため、事前に確認が必要です。）

また、最近の100均では、印鑑の隣に「朱肉いらずのスタンプタイプ」や「訂正印（小さいサイズ）」も売られています。用途に合わせて、これらを活用するのも賢い方法です。

もし、どうしても近くの100均で見つからない場合は、手間をかけて探すよりも、楽天市場で三文判を検索してみると、100均並みの低価格で珍しい名字も見つかることが多いですよ。

ホームセンター（カインズ・コーナンなど）の印鑑売り場が穴場って知ってた？

三文判が売っている場所の中で、実は最も品揃えが豊富で、価格と品質のバランスが取れている穴場が、ホームセンター（HC）です。カーマ、コーナン、カインズ、DCMなどの大型店舗を想像してみてください。文具、日用品、工具など、生活に必要なものが何でも揃っている場所には、必ずと言っていいほど充実した印鑑コーナーがあります。

ホームセンターが三文判購入に最適な理由

ホームセンターは、100均やコンビニと比べて、なぜ三文判の購入に最適なのでしょうか？

理由１：圧倒的な名字の種類と在庫量

ホームセンターの文具・オフィス用品コーナーでは、主要な名字だけでなく、中程度の珍しさの名字までカバーしていることが多いです。数百種類から数千種類の既製印を取り揃えている店舗もあり、コンビニやドラッグストアでは見つからなかった名字が、ここならあっさり見つかる可能性があります。

• 種類：既製印だけでなく、朱肉を使わないスタンプタイプ、シャチハタ、そして安価な実印候補となる印材まで選べます。
• サイズ：直径10mmや12mmといった一般的な認印サイズだけでなく、8mmの訂正印、13.5mmといった少し大きめのサイズも売っています。
• 陳列方法：たいていの場合、名字の五十音順に壁一面にズラッと並べられており、探しやすいように工夫されています。

理由２：印鑑作成サービスも利用できる

最も大きなメリットの一つが、「その場で作れる」即日作成サービスを提供しているホームセンターがあることです。店頭に設置された専用の機械（タッチパネル式）を使って、珍しい名字や希望の書体を選び、最短30分～1時間程度でオリジナルの印鑑を作ることができます。

ホームセンターの印鑑即日作成サービスの概要

サービス	特徴	価格帯	所要時間（目安）
既製印（三文判）	棚から選んで即購入	数百円～1,000円程度	1分
即日彫刻サービス	店頭の機械で注文・作成	1,000円～3,000円程度	30分～1時間
本格的な注文	カウンターで材質を選び、後日受け取り	数千円～	数日～1週間

「珍しい名字だけど、今日中に欲しい！」という、緊急性と個別性を両立させたい場合に、ホームセンターは最高の選択肢と言えます。

ホームセンターでの失敗しない探し方

ホームセンターは広大です。印鑑コーナーを探すときは、まず店内の案内図を確認するか、店員さんに「文具・事務用品コーナー」または「合鍵作成コーナー」の場所を聞いてみましょう。印鑑即日作成の機械は、合鍵や靴修理のカウンターの近くに設置されていることが多いですよ。

もし近くにホームセンターがない場合は、Yahoo!ショッピングで印鑑を探すと、レビューを参考にしながら、希望の印材や書体のものを見つけることができます。

急ぎならここ！文具専門店やオフィス用品店での三文判の探し方

ホームセンターが「幅広い生活用品のついで」に印鑑を扱っているのに対し、文具専門店やオフィス用品店は「文具のプロ」として印鑑を取り扱っています。特に、ロフトや東急ハンズのような大型雑貨店、または地元の老舗文具店も、三文判が売っている場所として非常に優秀です。

大型雑貨店・文具専門店で見つかる三文判のバリエーション

これらの店舗では、単なる既製印だけでなく、「印鑑を便利に使うためのアイテム」が充実しています。

デザイン性と機能性を兼ね備えた印鑑

専門店では、シンプルで実用的な既製印（三文判）に加え、キャップレスでスマートに押印できる「ネーム印（シャチハタなど）」のバリエーションが豊富です。ビジネスシーンでも浮かない、おしゃれなデザインのネーム印も多く、日常使いの「認め印」をグレードアップしたい方におすすめです。

• 主な種類：既製認印、ネーム印、訂正印、ツインネーム印（二つの名前が一つになったもの）、日付印など
• 印材の選択肢：プラスチックだけでなく、アルミやチタンなど、耐久性に優れた印材の既製品も一部見つかります。

珍しい名字の取り扱いと取り寄せサービス

文具店は、事務用品やオフィス用品を頻繁に購入する法人顧客も多いため、既製印の品揃えも充実させている傾向があります。主要な名字は当然として、一般的な店舗では見つからない珍しい名字の既製品を常時在庫していることがあります。

さらに、店頭に在庫がない場合でも、メーカーに直接発注できる「取り寄せサービス」が充実しているのが最大の強みです。特殊な名字や、指定された書体が必要な場合は、まず文具専門店に相談してみるのが最も確実な方法です。

＜専門店での対応例＞

文具専門店の印鑑サービス

対応内容	特徴	納期（目安）
既製印の取り寄せ	店頭在庫にない名字をメーカーから取り寄せる	数日～1週間
セミオーダー	既製印のインク色や本体の色を変更する	即日～数日
フルオーダー	印材・書体を全て選んで一から彫刻する	1～2週間

専門店での印鑑コーナーの場所

ロフトやハンズなどの大型店では、印鑑コーナーは「文具フロア」や「トラベル・オフィス用品」のエリアにあります。店員さんが詳しいので、遠慮せずに尋ねてみましょう。

急いでいない場合は、ヨドバシカメラのオンラインストアなど、文具に力を入れている家電量販店のネット通販も、選択肢として非常に優秀です。

家電量販店（ヨドバシ・ビックカメラ）でも印鑑は売っている？

「え、電気屋さんに印鑑が？」と思うかもしれませんが、実は主要な家電量販店でも三文判は売っています。特に、大型の店舗や、都市部の旗艦店には、充実した文具・オフィス用品フロアがあり、三文判の取り扱いがあることがほとんどです。

家電量販店の印鑑コーナーの特徴と利点

家電量販店が三文判が売っている場所として優れているのは、その「利便性の高さ」と「ポイント還元」にあります。

アクセスが良い店舗が多い

ヨドバシカメラやビックカメラは、駅前や主要な商業エリアに立地していることが多く、仕事帰りや買い物のついでに立ち寄りやすいのが大きなメリットです。営業時間も比較的長いため、会社勤めの方でも利用しやすいでしょう。

ポイントを使ってお得に購入できる

家電量販店で普段から買い物をしている方は、貯まったポイントを使って三文判を購入できます。数百円程度の三文判であっても、ポイントで購入すれば実質無料で手に入るため、お得感がありますね。

家電量販店で買える印鑑の種類

家電量販店で主に売っているのは、以下の三種類です。

既製印（三文判）

最も一般的なのが、この既製印です。文具コーナーの一角に、名字ごとに並べられています。種類はホームセンターほどではありませんが、一般的な名字は揃っていることが多いです。

シャチハタタイプ（ネーム印）

ビジネスマンの利用者が多いことから、インク内蔵型でキャップを外すだけでポンと押せるシャチハタタイプが豊富に揃っています。本体の色やデザインのバリエーションも多く、手軽な認め印として人気があります。

印鑑作成の即日サービス

一部の大型店舗では、ホームセンターと同様に、印鑑作成の専門カウンターや即日作成機を設置している場合があります。これは、急な転勤や引っ越しで新しい印鑑が必要になった時に重宝します。注文から受け取りまでが非常にスピーディーです。

＜家電量販店の印鑑即日作成サービスの価格感＞

家電量販店の印鑑サービス価格目安

種類	特徴	価格帯（目安）
既製認印	店頭在庫から選ぶ。	500円～800円
シャチハタタイプ	インク内蔵型のネーム印。	1,500円～2,500円
即日彫刻（認印・訂正印）	専用機械で名字を彫刻。	2,000円～4,000円

印鑑コーナーの探し方のコツ

家電量販店の印鑑コーナーは、「文具・事務用品」のフロアか、プリンターやパソコン周辺機器を扱っているフロアの一角にあります。特に、コピー用紙やファイルが並んでいる棚の近くを探してみると見つかりやすいですよ。

もし、店舗に行く時間がない場合は、Amazonで人気のネーム印をチェックするのもおすすめです。ネットなら様々なデザインを比較検討できます。

三文判と認め印の違いって？知っておきたい基本の「き」

三文判を探すときに、「三文判」「認め印」「実印」といった言葉が飛び交って、混乱することはありませんか？三文判と認め印はほぼ同じ意味で使われますが、印鑑の用途を理解しておくと、購入する際の不安がなくなります。ここでは、印鑑の基本的な分類について解説します。

印鑑の３つの種類と使い分け

印鑑は、その用途や登録方法によって大きく以下の３つに分類されます。

実印（じついん）

登録：市区町村役場に登録された公的に認められた印鑑。
用途：不動産の登記、車の購入、遺産相続、公正証書の作成など、法的な効力や責任が伴う重要な取引に使用されます。
特徴：一人一つしか登録できず、フルネームや名字、名前のみなど規定があります。既製品の三文判を実印として登録することも可能ですが、偽造防止の観点から、専門の印鑑店で彫ってもらうのが一般的です。

銀行印（ぎんこういん）

登録：銀行や金融機関に届け出た印鑑。
用途：預金の引き出しや口座開設など、金銭の取引に使用されます。
特徴：実印とは別の印鑑を使うのが鉄則です。防犯上、他人に安易に押されないよう、文字が読みづらい書体（篆書体など）で作成することが多いです。

認め印（みとめいん）と三文判

登録：特に登録の必要なし。
用途：宅配便の受け取り、回覧板の確認、社内の稟議書など、日常的な確認や承認の証として使われます。
特徴：この認め印の中でも、「大量生産されていて安価な既製品」のことを俗に「三文判」と呼ぶのです。つまり、三文判は「認め印の一種」であり、機能としてはほとんど同じと考えて問題ありません。

＜三文判と認め印の関係性＞

印鑑の分類

分類	特徴	三文判として使えるか？
実印	役所登録が必要。重要な取引に。	非推奨（セキュリティ面で）。
銀行印	金融機関登録が必要。金銭取引に。	非推奨（防犯面で）。
認め印	登録不要。日常の承認に。	使える。三文判は認め印の一種。

シャチハタは認め印として使える？

朱肉を使わずインクで押せる「シャチハタ」は、非常に便利で日常の認め印として使っている方も多いですよね。
しかし、シャチハタはゴム製やインク内蔵型のため、印影が変化しやすいという性質があります。そのため、公的な書類や契約書、役所への提出書類など、「永続的な証拠」が必要な場面では、使用を認められていないことが多いので注意が必要です。

結論： 宅配便や回覧板ならシャチハタでOK。
役所や銀行など、重要な書類には、ホームセンターなどで売っている朱肉を使って押すタイプの三文判（認め印）を使いましょう。

三文判の価格相場はいくら？場所によって値段は大きく違うの？

三文判は、その名の通り「三文（非常に安価）」というイメージがありますが、実際に売っている場所によって価格は大きく異なります。ここでは、それぞれの販売場所での価格相場と、価格差が生まれる理由について解説します。

販売場所別！三文判の価格相場一覧

三文判の価格は、材質や店舗の販売戦略によって大きく変動します。

三文判の販売場所別価格相場（朱肉を使用する既製品）

販売場所	価格帯（目安）	価格差の理由
100円ショップ	110円（税込）	大量生産、簡易的なプラスチック印材が主
コンビニ	500円～800円	24時間販売の利便性、少量の在庫管理コスト
ドラッグストア・スーパー	300円～700円	コンビニより安価だが、100均よりは品質が良いとされる
ホームセンター・家電量販店	500円～1,500円	材質の選択肢がある、しっかりとした印材（木材など）を使用
ネット通販（Amazon・楽天）	300円～1,000円	競争原理が働き安価、人件費がかからない分コストが低い

価格差は「利便性」と「品質」にあり！

この価格差は、主に以下の２つの要素によって決まります。

利便性コスト

最も高価なのは、意外にもコンビニです。これは、「今すぐ、どこでも手に入る」という利便性に対する対価が含まれているためです。夜中や早朝、他に店が開いていない時間に購入できること自体に価値がある、と考えましょう。

材質と耐久性

100円ショップの印鑑は、コスト削減のためほぼプラスチック製です。対して、ホームセンターやドラッグストアで売っている数百円の三文判は、木材（柘植・つげ）や耐久性のあるプラスチックを使っていることが多く、長く使いたいなら数百円の印鑑を選んだ方が安心です。

ネット通販の価格破壊力

ネット通販、特にAmazonや楽天市場では、名前を入れて彫ってもらう「オーダーメイドの認印」であっても、1,000円以下で販売されていることが珍しくありません。これは、店舗運営や人件費を抑えられるネットならではの強みです。
「どうせなら珍しい名字も作っておきたい」「少しでも文字のバランスが良い印鑑が欲しい」という方は、多少の納期がかかっても、ネット通販を利用するのが最もコスパが高いと言えます。

長く使う印鑑だからこそ、価格だけでなく、押印したときの感触や印影の美しさも重視して選びたいものですね。印鑑は実物を見ないと分からない部分もあるので、初めて購入する場合は、印鑑のレビュー動画などを参考にするのもおすすめです。

三文判を選ぶときに失敗しないための３つのチェックポイント

三文判が売っている場所はたくさんありますが、いざ売り場に立つと「どれを選べばいいの？」と迷ってしまいますよね。実は、三文判を選ぶ際には、品質や用途に関わる重要なチェックポイントが３つあります。これを知っておけば、「押したら滲んだ」「役所で使えなかった」という失敗を防げます。

チェックポイント１：印鑑の材質（印材）を確認する

三文判といえども、材質によって耐久性が大きく異なります。長く使いたいなら、ここは妥協しない方が良いでしょう。

プラスチック製（最も安価）

• 特徴：100均や安価な三文判のほとんどがこれ。非常に軽くて扱いやすい。
• 注意点：耐久性が低い。強い衝撃で欠けたり、経年劣化で変色したりすることがあります。

木材・柘植（つげ）製（おすすめ）

• 特徴：ホームセンターや文具店で多く見られる、木製の印鑑。適度な重みがあり、手になじみやすい。
• おすすめ理由：耐久性があり、公的な書類でも安心感があるため、認め印として最も人気があります。価格も数百円～1,000円程度と手頃です。

アクリル・その他の樹脂（デザイン重視）

• 特徴：透明なものやマーブル模様など、デザイン性が高いものが多い。
• 注意点：材質によって硬さにバラつきがあり、印影がシャープに出ないものもあるため、購入前に試し押しができると安心です。

チェックポイント２：印鑑のサイズと用途を合わせる

三文判の標準サイズは、直径10.5mmまたは12mmです。サイズを間違えると、バランスが悪く見えたり、書類の捺印欄からはみ出たりすることがあります。

• 認印（日常使い）：直径10.5mm（最も一般的）または12mm。少し大きめの12mmを選ぶと、印影がハッキリして見栄えが良いです。
• 訂正印：直径6mmまたは8mm。非常に小さいサイズで、書類の訂正専用に使います。間違えて認印として使わないように注意しましょう。
• 実印：13.5mm～15mm。認め印よりも一回り大きなサイズを選ぶことで、用途を区別するのが一般的です。

三文判として買うなら、基本は10.5mmを選んでおけば間違いありません。

チェックポイント３：朱肉を使用するタイプか確認する

前述の通り、シャチハタタイプは公的な書類に使えない場合が多いです。あなたが三文判を探している理由が「役所への書類提出」や「会社の重要書類」であれば、必ず朱肉を別に用意して押すタイプの印鑑を選んでください。

特に、100均やコンビニではシャチハタタイプが多く売られているため、購入前に「朱肉を使う印鑑ですか？」と確認するか、パッケージをよく見て、「既製認印」や「木製印鑑」と書かれているものを選びましょう。

これらのポイントを意識して、三文判が売っている場所で探せば、用途に合った最適な一本を選ぶことができますよ。

ネット通販（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）で三文判を買うメリットと注意点

「店舗を探して回るのが面倒」「自分の名字は売ってないことが多いから諦めている」という方には、ネット通販で三文判を購入するのが最もおすすめです。自宅にいながら、安価で、しかも珍しい名字の印鑑を手に入れることができます。

ネット通販で三文判を買う４つのメリット

珍しい名字でも見つかる、作れる

これがネット通販最大のメリットです。店舗型の既製印では数百〜数千種類の名字しか用意できませんが、ネットの印鑑専門店では、ほぼ全ての名字に対応しており、旧字体や特殊な読み方の名字もオーダー可能です。既製品と同じくらいの価格帯（数百円〜）で「セミオーダー」できるショップも多数あります。

書体（フォント）を選べる

店舗の三文判は、基本的に「古印体（こいんたい）」という書体で統一されています。しかし、ネットなら楷書体、行書体、篆書体など、様々な書体を選べるため、「他とは違う、オリジナリティのある印鑑が欲しい」という要望に応えられます。特に、セキュリティを重視するなら、読みづらい篆書体や印相体を選ぶことも可能です。

価格比較が容易で、お得な商品が見つかる

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングには、無数の印鑑ショップが出店しています。検索窓に名字を入力するだけで、価格、納期、レビューを比較検討でき、一番コスパの良い商品を見つけ出すことができます。

高品質な印材も手軽に購入可能

三文判の価格で、黒水牛やチタンなどの高級印材の試し版のような印鑑を購入できることもあります。耐久性や押印のしやすさにこだわりたい方には、非常に魅力的です。

ネット通販で三文判を買うときの注意点

非常に便利なネット通販ですが、いくつかの注意点があります。

納期に余裕を持つ

既製品であっても、注文から発送までに1〜2日、手元に届くまでに数日かかります。「今日中に必要！」という緊急時には向いていません。納期を確認し、余裕をもって注文しましょう。

印影の仕上がりをよく確認する

特にフルオーダーに近い形で注文する場合、仕上がりのイメージが重要です。多くのショップでは、「印影プレビューサービス」を提供しています。必ずこれを利用して、文字の太さやバランスが自分のイメージ通りか確認してから注文を確定してください。

送料をチェックする

印鑑本体が安価でも、送料が別途数百円かかる場合があります。「送料無料」のショップを選ぶか、他の文具とまとめて購入するなどして、トータルコストを抑える工夫が必要です。

急いでいないなら、ネット通販は三文判の購入場所として最もおすすめできます。高品質でコスパの良い印鑑を、この機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。

珍しい名字・旧字体の三文判を探すならココがおすすめ

「普通の名字じゃないから、100均やコンビニでは絶対に売っていない…」と、三文判探しに苦労している方も多いはずです。特に、旧字体や、特殊な読み方をする名字は、店頭の既製品でカバーすることはほぼ不可能です。しかし、諦める必要はありません。珍しい名字や旧字体でも三文判が手に入る、おすすめの場所をご紹介します。

おすすめの購入場所ベスト３

ネット通販の「オーダーメイド認印」（最も確実）

前述しましたが、やはり珍しい名字を探すなら、ネット通販が最も確実です。多くの印鑑ショップは「全国の名字対応」を謳っており、旧字体の「髙」「﨑」「」なども、指定すれば対応してくれます。価格も、普通の三文判と大差ない数百円～1,000円程度で作成可能です。

• メリット：ほぼ全ての名字に対応、自宅から注文できる、価格が安い。
• デメリット：手元に届くまで数日かかる。
• 探すコツ：商品ページで「備考欄に希望の名字を記入してください」と記載されているショップを選びましょう。

ホームセンターの「即日彫刻機」（緊急時に強い）

「珍しい名字だけど、今日中に必要！」という、緊急度の高い場合は、ホームセンターの即日彫刻機が頼りになります。この機械は、店頭に並んでいる既製品とは異なり、その場で文字データを入力し、印材を削って印鑑を作成します。対応できる名字の種類は非常に多く、旧字体にも対応していることが多いです。ただし、機械によっては対応できない文字もあるため、必ず試してから注文しましょう。

• メリット：最短30分～1時間で受け取り可能、多くの名字に対応。
• デメリット：店舗が限られる、価格が既製品より高い（2,000円～程度）。

文具専門店・印章専門店（相談しながら選びたい人向け）

地元の老舗の印章店や、文具専門店のカウンターでは、専門の店員さんに相談しながら注文できます。「この名字は旧字体と新字体、どちらで作成すべきか」といった、細かい疑問にも答えてもらえるのが魅力です。価格は高めになりますが、「一生もの」の感覚で、品質の高い印鑑を時間をかけて選びたい方におすすめです。

＜珍しい名字の旧字体対応状況＞

旧字体の印鑑作成対応比較

販売場所	旧字体・特殊文字への対応	特徴
100均・コンビニ	×（ほぼ不可能）	大量生産品のみ
ホームセンター（即日機）	△（対応可能な文字が多い）	機械のフォントデータに依存
ネット通販	◎（備考欄などで対応可能）	最も確実で、価格も安価

旧字体を作成する際の注意点

公的な書類で使用する印鑑（実印や銀行印）を旧字体で作成する場合、住民票や戸籍に登録されている文字と全く同じである必要があります。念のため、役所に確認を取ってから注文するようにしましょう。認め印として使う三文判であれば、そこまで厳密である必要はありませんが、統一しておいた方が安心です。

三文判を購入する際のちょっとした疑問Q&A

最後に、三文判が売っている場所を探すときや、実際に購入する際によくある疑問をQ&A形式でまとめました。これで、あなたも三文判のプロになれますよ！

Q1：三文判はどんな書類に使えるの？

A：日常的な「認め印」として幅広く使えます。

三文判は、「実印登録」や「銀行登録」をしていない、日常的な承認行為に使うことができます。具体的には、以下の用途で問題なく使用できます。

• 宅配便や郵便の受け取り
• 回覧板や各種確認書類
• 会社の社内文書、稟議書、有給休暇申請書など
• 引っ越し時のライフラインの契約書類（賃貸契約などは実印が必要な場合もあります）

ただし、実印が必要な重要書類（不動産売買、車の購入、遺産相続など）には使用できません。シャチハタタイプは、役所や金融機関では使用を拒否されることが多いので、朱肉を使う三文判を用意しておきましょう。

Q2：三文判の保管方法で気を付けることは？

A：直射日光と高温多湿を避けて保管しましょう。

特に木材（柘植）の印鑑やプラスチック印鑑は、直射日光や高温多湿の場所に放置すると、変形したり、欠けたりする原因になります。また、印面（文字が彫られている部分）に朱肉が残ったままにすると、朱肉に含まれる油分で印材が劣化することもあります。

• 最適な場所：引き出しの中や、専用の印鑑ケース。
• 使用後：押印後は、ティッシュなどで軽く朱肉を拭き取ると長持ちします。

Q3：印鑑のサイズは男女で変えるべき？

A：認め印としての三文判なら、性別に関係なく10.5mmか12mmでOKです。

昔は「実印は男性が大きく、女性は小さく」という慣習がありましたが、現代では特に決まりはありません。しかし、実印や銀行印など、本格的な印鑑を作る際は、男女でサイズを区別することが多いです。

＜印鑑の一般的なサイズ目安＞

実印・銀行印の一般的なサイズ目安

印鑑の種類	男性（目安）	女性（目安）
実印	15.0mmまたは16.5mm	13.5mmまたは15.0mm
銀行印	13.5mmまたは15.0mm	12.0mmまたは13.5mm
認め印（三文判）	10.5mmまたは12.0mm	10.5mmまたは12.0mm

三文判は「認め印」なので、男性・女性問わず、手になじむ10.5mmか12mmを選んでおけば問題ありません。

Q4：朱肉はどんなものを使えばいいの？

A：押印する頻度によって選びましょう。

朱肉には、大きく分けて「練り朱肉」と「スポンジ朱肉」があります。

• 練り朱肉：伝統的な朱肉で、印影が鮮明で美しく、保存性も高いです。価格は高めですが、重要な書類に押す印鑑にはこれがおすすめです。
• スポンジ朱肉：インクが染み込ませてあるスポンジ状の朱肉で、手軽にポンと押せます。安価で携帯に便利ですが、インクが滲みやすいものもあるため、試し押しが必要です。

三文判が売っている場所（ホームセンターなど）で、「速乾性」と書かれた朱肉を選ぶと、押印後のインク汚れを防げるので便利ですよ。