バドミントンラケットはどこで売ってる?価格帯や選び方も徹底解説
「急にバドミントンをすることになったけれど、ラケットってどこで買えばいいの?」
「本格的なものを買いたいけど、専門知識がなくてお店で聞くのもちょっと気が引ける…」
そんな風に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?バドミントンラケットは、実は販売場所によって品揃えや価格、そして何より店員さんの専門知識が大きく変わるんです。
この記事では、遊び用から本格的な競技用まで、バドミントンラケットが売っている場所を徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
さらに、レベル別のおすすめ価格帯や、失敗しないためのラケット選びの重要ポイントまで、モモストアが分かりやすくお伝えしますね。これを読めば、あなたにぴったりの「最高の1本」を見つけることができるはずですよ!
・【初心者向け】大型スポーツ用品店(ゼビオ・アルペン・デポなど)の品揃えとメリット
・ラケット専門店で購入するメリットとは?プロの助言で失敗しない選び方
・オンラインショップ(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)の圧倒的な品揃えと注意点
・100均(ダイソー・セリア)やホームセンターのラケットは使える?用途を解説
- バドミントンラケットの主要な販売店を徹底比較!どこで買うのが正解?
- 【初心者向け】大型スポーツ用品店(ゼビオ・アルペン・デポなど)の品揃えとメリット
- ラケット専門店で購入するメリットとは?プロの助言で失敗しない選び方
- オンラインショップ(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)の圧倒的な品揃えと注意点
- 100均(ダイソー・セリア)やホームセンターのラケットは使える?用途を解説
- バドミントンラケットの価格帯をレベル別にチェック!予算の目安
- 【重要】初心者・中級者・上級者で「選ぶべきラケット」はこんなに違う!
- 失敗しないラケット選びの3大ポイント(重さ・バランス・シャフトの硬さ)
- 人気のバドミントンラケットメーカーとそれぞれの特徴を解説
- ラケット購入時に一緒にチェックしたい必須アクセサリー(シャトル・ケース・グリップテープ)
- ガットの選び方がプレーを左右する!テンション(張りの強さ)の目安
- 遊び用と本格的な試合用ラケットの見分け方と素材の違い
- 中古やメルカリで購入するのはアリ?お得に手に入れる方法とリスク
- ラケットを長く愛用するために!正しい保管方法とお手入れのコツ
- 遊びのバドミントンに最適!レジャー用ラケットセットの魅力
- ラケットのグリップサイズ:太さの選び方でパフォーマンスが変わる
- ラケットの素材の違い:カーボンとアルミ・スチールの決定的な差
- ラケットをより使いやすく!Tジョイント(連結部)の構造と役割
- ガットのカラーとデザイン:ファッション性も楽しむ!
- ラケットのシャフトの長さ:ロングとショートのメリット・デメリット
- ラケットの保証とアフターサービス:購入後の安心感をチェック
- ラケットのヘッド形状:ISOMETRICとオーバル(丸型)の違い
- ラケットとプレースタイル:シングルスとダブルスで選ぶべき違い
- ラケットの買い替え時:フレームの寿命とガットの張り替えサイン
- ラケット選びの最後の決め手:デザインと愛着で選ぶ
- まとめと最適なバドミントンラケット購入方法
バドミントンラケットの主要な販売店を徹底比較!どこで買うのが正解?

バドミントンラケットが売っている場所は、大きく分けて「実店舗」と「オンライン」の2種類に分類できます。
実店舗の中にも、「大型スポーツ店」「専門店」「100円ショップ」など様々な選択肢があり、それぞれに強みと弱みがあります。
どこで買うのが「正解」なのかは、あなたがラケットをどんな目的で、どのくらいのレベルで使いたいかによって変わってくるんですよ。
販売場所ごとの特徴とメリット・デメリットを整理
まずは、代表的な購入場所の特徴を、分かりやすい表で比較してみましょう。
この表を見れば、「私はとにかく安く手軽に遊びたい」「いや、絶対に失敗したくないから詳しく相談したい」といった、あなたのニーズに合ったお店がすぐに見つかるはずです。
| 購入場所 | 主な客層・目的 | メリット | デメリット | 価格帯の目安 |
| ① 大型スポーツ店 (ゼビオ、アルペン、デポなど) |
初心者、家族、レジャー層 | アクセスが良い、実際に触れる、セット品が豊富 | 専門知識を持つ店員さんが少ないことがある、品揃えに偏りがある | 2,000円~20,000円 |
| ② バドミントン専門店 (ラケットショップなど) |
中級者以上、部活生、ガットにこだわる人 | 専門家によるアドバイス、ガット張りの質が高い、上級モデルが豊富 | 店舗数が少ない、価格が定価に近いことが多い | 5,000円~36,000円 |
| ③ ネット通販 (Amazon、楽天、Yahoo!) |
価格重視、メーカー・モデル指定の人、忙しい人 | 価格が安い、品揃えが無限大、レビューが豊富 | 実物に触れない、偽物のリスク(信頼できる店を選ぶ必要あり)、ガット張りの状態を確認しにくい | 1,500円~30,000円 |
| ④ 100円ショップ・HC (ダイソー、セリア、ホームセンター) |
公園遊び、一時的な使用、シャトルが欲しい人 | とにかく安い、手軽に買える | 品質が低い、重くて使いにくい、競技には不向き | 110円~1,000円台 |
この比較からも分かる通り、目的によってベストな購入場所は異なります。
例えば、友人と公園で少し遊ぶ程度なら100均や大型スポーツ店のセットで十分ですが、「部活でレギュラーを目指したい」「社会人サークルで本格的に始めたい」という方は、専門店や信頼できるネット通販を利用する方が、後悔のない買い物ができるでしょう。
次の見出しからは、それぞれの販売店の特徴をさらに深掘りしていきますね。
【初心者向け】大型スポーツ用品店(ゼビオ・アルペン・デポなど)の品揃えとメリット
「とりあえず今日中にラケットを手に入れたい!」「仕事帰りや週末にサクッと見たい!」という方に最も身近なのが、ゼビオ、アルペン、スポーツデポなどの大型スポーツ用品店ですよね。
こうしたお店は、バドミントン用品だけでなく、野球やサッカー、キャンプ用品など、様々なスポーツの商品を取り扱っているため、店舗数が多く、アクセスしやすいのが最大の魅力です。
大型スポーツ店のここが便利!3つの大きなメリット
大型スポーツ店で購入する際のメリットは、主に以下の3点に集約されます。
- 実際に触って比較できる:ラケットの重さやグリップの太さなど、カタログではわからない「手になじむ感覚」を実際に試すことができます。特に初心者の方は、この「手に持った感じ」が非常に重要になります。
- セット商品が豊富:ラケット2本とシャトルが数個、そして持ち運び用のケースがセットになった「ファミリーセット」や「レジャーセット」が多く販売されています。手間なく一式揃えたい方には最適です。
- ポイントが貯まる・セールが多い:大型チェーン店ならではの会員ポイント制度や、季節ごとのセール(特に新学期前や年末年始など)が頻繁に行われます。有名メーカーのラケットを定価よりもお得に購入できるチャンスが多いのも嬉しいポイントです。
また、多くの店舗には、試し打ち用のスペースや、ガット張りサービス(ストリングサービス)を提供しているカウンターがあります。
ただし、ガット張りのスタッフさんがバドミントン専門の経験者ではない場合もあるため、高度な相談や複雑なテンション指定には対応できない可能性があることは、頭に入れておきましょう。
大型店での賢い選び方:初心者モデルを狙う
大型スポーツ店では、ヨネックス(YONEX)やゴーセン(GOSEN)などの有名メーカーのラケットも取り扱っていますが、中心となるのは初心者やレジャー向けのモデルです。
価格帯は2,000円台から10,000円台が多く、特にアルミやスチール素材を使った耐久性重視のモデルが目立ちます。
もしあなたが本格的にバドミントンを始めるなら、最低でもフレームがカーボン素材のものを選ぶと良いでしょう。カーボン素材は軽くて強度が高く、シャトルを打った時の反発力も優れているため、上達を妨げません。
店員さんに「カーボン素材で、バランスがイーブン(均等)な初心者向けラケットはどれですか?」と質問してみるのがおすすめです。
注意点:
大型店では、テニスや卓球のコーナーと隣接していることが多く、バドミントン用品だけに特化した専門知識を持つスタッフが常にいるとは限りません。もし、技術的な相談や、上級者モデルに関する深い知識が必要な場合は、次に紹介する専門店を検討してみてください。
近隣の大型スポーツ店のバドミントン品揃えをGoogleで確認する
ラケット専門店で購入するメリットとは?プロの助言で失敗しない選び方
「部活で使うラケットだから、絶対に後悔したくない」「自分のプレースタイルに合った、最高のラケットを選びたい!」
そう考えているなら、迷わずバドミントンラケット専門店に足を運んでみましょう。
専門店が選ばれる3つの理由:プロの知識と技術
ラケット専門店は、その名の通りバドミントン用品に特化しているため、大型店では得られない、質の高いサービスや商品が手に入ります。
- 専門知識豊富なスタッフ:元競技者や指導者の資格を持つスタッフが常駐していることが多く、あなたの体力、プレースタイル、予算に合わせたラケットを的確に提案してくれます。例えば、「スマッシュを強く打ちたいならヘッドヘビーバランス」「ダブルスの前衛で素早い動きがしたいならヘッドライトバランス」といった具体的なアドバイスが聞けます。
- ガット張りの高い技術:ガット張りは、ラケットの性能を最大限に引き出すために非常に重要な工程です。専門店では、ガット張りの経験が豊富で、正確なテンション(張り具合)で仕上げてくれる職人技を持ったスタッフがいるため、ラケットを最高の状態に保てます。
- 上級モデルと限定品の豊富さ:ヨネックスの「アストロクス」シリーズのハイエンドモデルや、ヴィクター(Victor)、リーニン(Li-Ning)などの海外トップブランドのラケットなど、本格的な競技用モデルの品揃えが充実しています。
専門店でのラケット選びの流れ
専門店に行った際に何を質問すればいいか分からない、という方もいるかもしれません。でも大丈夫。以下の流れで相談すれば、スムーズに自分に合ったラケットが見つかりますよ。
- 現在のレベル・経験を伝える:「初心者でこれからサークルに入ります」「高校の部活で3年間経験があります」など、正直に伝えましょう。
- プレースタイルを伝える:「とにかくスマッシュを打ちたい」「守備やレシーブを重視している」「ダブルスの前衛です」といった、自分が目指すプレーを伝えます。
- 試打ラケットを借りる:多くの専門店では、ガットが張られた試打用ラケットを用意しています。実際にシャトルを打って、ラケットの振り抜きやすさ、打球感、コントロールのしやすさを試させてもらいましょう。
価格について:
専門店は、大型店やネット通販に比べて定価に近い価格設定であることが多いですが、その分、アフターサービスや保証が充実しているというメリットがあります。また、購入後のガット張り替えの際に割引を受けられるサービスがある場合もありますので、お店の会員サービスについても確認してみると良いでしょう。
| 専門店チェックポイント | 詳細 |
| スタッフの対応 | 経験や技術レベルを尋ねてみる。説明が分かりやすいか。 |
| ガット張り機 | プロ仕様の高性能な張り機を使っているか確認。 |
| 試打サービス | 購入前に実際に打てるラケットを貸してくれるか。 |
| アフターサービス | ガット張り替えや、万が一の破損時の保証・修理対応について。 |
オンラインショップ(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)の圧倒的な品揃えと注意点
「とにかく価格を抑えたい」「欲しいモデルが決まっているから、すぐにポチッと買いたい」という方には、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンラインショップが最適です。
実店舗ではスペースの制約上、限られたモデルしか並べられませんが、ネット通販なら、世界中のメーカー、あらゆる価格帯のラケットを指先一つで比較検討できます。
ネット通販の最大の魅力:価格と品揃え
オンラインで購入する際のメリットを具体的に見てみましょう。
- 圧倒的な価格優位性:実店舗を持たないネットショップは、人件費や固定費が抑えられるため、定価よりも大幅に安い価格で販売されていることが多いです。特に型落ちモデルや旧モデルなどは、非常にお得な価格で手に入ります。
- ユーザーレビューの活用:実際に購入した人の「打球感はどうだったか」「ガット張りはどうだったか」といった生の声(レビュー)を参考にできるのは、ネット通販最大の強みです。購入前に、同じレベルのユーザーの評価をチェックしましょう。
- ポイントやセールの活用:楽天やYahoo!ショッピングでは、独自のポイント還元システムや、「お買い物マラソン」などの大型セールが頻繁に開催されます。これらのイベントを利用すれば、実質価格をさらに抑えることができます。
絶対に注意すべき「並行輸入品」と「偽物」のリスク
ネット通販は便利で安い反面、いくつか注意すべきリスクがあります。特に気をつけたいのが「並行輸入品」と「偽物」です。
1. 並行輸入品について:
並行輸入品とは、正規のルート(日本の代理店)を通さずに輸入された商品のことです。
価格は安いことが多いですが、メーカー保証やアフターサービスが受けられない場合がほとんどです。また、商品によっては、品質管理の基準が日本国内の正規流通品と異なる可能性もあります。
2. 偽物(模倣品)のリスク:
残念ながら、特に人気メーカーの高級ラケットには、精巧な偽物が出回ることがあります。
「あまりにも価格が安すぎる」「販売元の情報が不明瞭である」といったショップからの購入は避けましょう。
賢い通販利用のコツ:
信頼できるショップを見極めることが重要です。以下の点をチェックしてください。
- メーカーの「正規販売代理店」であるか:ショップの会社概要などに記載があるか確認しましょう。
- ガット張りのオプションがあるか:ラケット単体(フレームのみ)での販売か、ガット張りが選べるか。信頼できるショップは、張りのテンションを細かく選べる場合が多いです。
- レビューの数と内容:レビュー数が多く、かつ内容が具体的で肯定的な評価が多いか。
ネット通販を上手に利用すれば、お得に、そして効率的に自分に合ったラケットを見つけられますよ。
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100均(ダイソー・セリア)やホームセンターのラケットは使える?用途を解説
「とにかく安く、子供と公園で遊ぶだけだから」「急なレジャーで、使い捨て感覚でシャトルとラケットが欲しい」
そんな時には、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップや、近所のホームセンターを思い浮かべる方もいるでしょう。
100均ラケットの「限界」と「最適な用途」
結論から言うと、100円ショップやホームセンターで売られているバドミントンラケットは、本格的な競技や、継続的な練習には全く向いていません。
なぜなら、これらのラケットは主に以下の素材で作られており、非常に重く、打球感が硬いからです。
- フレーム素材:主にスチールや安価なアルミ合金
- シャフト(柄)の素材:スチール
- ガット:非常に太く、テンション(張り)が低い、または緩い状態で張られている
競技用のラケット(カーボン素材)に比べて、重さは倍近くあることも珍しくありません。
重いラケットは、シャトルを打つたびに腕や肩に大きな負担をかけるため、長時間プレーすると怪我の原因になる可能性があります。
| ラケットのタイプ | 競技用(カーボン) | 100均・レジャー用(スチール/アルミ) |
| 重量(平均) | 約80g~90g(4U/3U) | 約120g~150g |
| 反発力 | 高い(シャトルがよく飛ぶ) | 低い(力を入れないと飛ばない) |
| 耐久性 | ガットは切れるがフレームは強い | フレームが歪みやすい、ガットがすぐに緩む |
| 価格帯 | 3,000円~36,000円 | 110円~1,000円 |
それでも100均・ホームセンターを活用するなら
では、100均やホームセンターのバドミントン用品が役立つのはどんな時でしょうか?
- シャトルだけ欲しい時:シャトルコック(羽根)は消耗品です。屋外で遊ぶ程度なら、100均で売っているプラスチックシャトルで十分です。ただし、風に弱いので注意が必要です。
- 一時的な公園遊び:年に数回、家族や友人と公園の広場でラリーを楽しむ程度であれば、十分に使えます。ただし、その後の本格的な競技用ラケットへの移行は、重さの違いに戸惑うかもしれません。
- 修理・応急処置用:ホームセンターでは、グリップテープの代わりになるような滑り止めテープや、ラケットケースとして使える袋など、応急処置や代用品を見つけられる可能性があります。
本格的にバドミントンを「スポーツ」として楽しむなら、やはり最低でも有名メーカーのレジャー向けモデル(3,000円~5,000円程度)の購入を強くおすすめします。怪我の予防と上達の早さが全く違いますよ。
バドミントンラケットの価格帯をレベル別にチェック!予算の目安
ラケットの購入を検討する上で、誰もが気になるのが「価格」ですよね。
バドミントンラケットの価格は、素材や技術によって、1,000円台から40,000円近くまでと非常に幅広いです。しかし、あなたのレベルや目的に合わせて予算を組めば、無駄なく最適なラケットを選ぶことができます。
レベル別!後悔しないための推奨予算
ここでは、バドミントンを始める方々のレベルに合わせた、一般的な推奨予算を解説します。
| レベル | 主な目的 | 推奨予算(ラケット単体) | 素材・特徴 |
| レジャー・超初心者 | 公園、キャンプ場での遊び | 1,000円~3,000円 | スチール、アルミ。セット品が多い。耐久性重視。 |
| 初心者・入門 | 社会人サークル、学校の体育、部活の体験 | 3,000円~8,000円 | アルミフレーム+カーボンシャフト。メーカーのエントリーモデル。 |
| 初級者・部活生 | 部活のレギュラー争い、週に数回練習する人 | 8,000円~15,000円 | オールカーボン製。中級モデルの下位グレード。コストパフォーマンスが高い。 |
| 中級者・競技者 | 競技志向のサークル、県大会出場レベル | 15,000円~25,000円 | 高弾性カーボン。メーカーの主力モデル(TOUR/GAMEグレード)。機能性が高い。 |
| 上級者・プロ | 全国大会出場、指導者 | 25,000円~36,000円 | 最上級カーボン素材。メーカーの最高峰モデル(PRO/ZZグレード)。 |
見ての通り、上級者になるほど価格は高くなりますが、これはラケットに使われているカーボンの質が向上し、より複雑な技術(ヘッドバランス調整、シャフトの硬さ調整など)が組み込まれるためです。
高価格帯ラケットが高くなる理由を深掘り
数万円する高級ラケットは、なぜそんなに高いのでしょうか?それは、以下の「目に見えない技術」が詰まっているからです。
- 高性能カーボン素材:軽くて強度が高く、打った瞬間のエネルギーをシャトルに効率よく伝えることができる特殊なカーボン素材(高弾性カーボン)が使われています。
- 設計技術:空気抵抗を極限まで減らすフレーム形状(エアロダイナミクス設計)や、スイートスポット(シャトルを捉えやすい中心部)を広げる設計など、ミリ単位の設計技術が詰まっています。
- 均一な品質:最高級モデルは、製造工程での品質管理が徹底されており、どのラケットもカタログ通りの性能を発揮するように高い精度で均一に作られています。
しかし、初心者がいきなり高価なラケットを使っても、その性能を十分に引き出すことは難しいため、まずは推奨予算の範囲内から選ぶのが賢明です。上達してから、徐々にステップアップしていくのが、楽しくバドミントンを続けるコツですよ。
【重要】初心者・中級者・上級者で「選ぶべきラケット」はこんなに違う!
バドミントンラケット選びで最も重要なのは、「自分のレベルに合っているか」ということです。
テニスやゴルフと同様に、バドミントンラケットにもレベルごとの特性があり、合わないラケットを使うと、上達が遅れたり、フォームを崩したりする原因になりかねません。
初心者(入門者)が選ぶべきラケットの特性
初心者が優先すべきは、「振り抜きやすさ」と「シャトルを遠くに飛ばす手助け」です。
- 重さ:軽めの4U(80~84g)がおすすめ。軽いと振り遅れにくく、スムーズにスイングを覚えることができます。
- バランス:イーブンバランス(均等)またはヘッドライト(頭が軽い)を選びましょう。操作性が高く、レシーブやネット前での素早い動きに対応しやすいです。
- シャフトの硬さ:「柔らかめ(Flex)」が最適。シャフトが適度にしなることで、力がなくてもシャトルを楽に遠くまで飛ばしてくれます。
- 価格帯:前述の通り、3,000円〜8,000円程度のメーカーのエントリーモデルが費用対効果が高いです。
初心者のうちは、難しい技術よりも「楽しくラリーを続けること」が大切ですから、身体への負担が少なく、自然とシャトルが飛んでくれるラケットを選びましょう。
中級者(競技者)が選ぶべきラケットの特性
中級者は、自分のプレースタイルが確立してくる時期です。ラケットにも「攻撃型」か「守備型」かといった個性を求め始めます。
- 重さ:3U(85~89g)や4Uをプレースタイルに合わせて選択。少し重い方がスマッシュの「重さ」が出ます。
- バランス:
- 攻撃型(スマッシュ重視):ヘッドヘビー(頭が重い)。スマッシュやクリアーで強い球を打ちたい方におすすめ。
- 守備型(レシーブ重視):ヘッドライト(頭が軽い)。ダブルスの前衛や、素早い切り返しを重視する方におすすめ。
- シャフトの硬さ:「中間(Medium)」。よりシャトルを狙った場所に打ち込めるよう、コントロール性能を重視し始めます。
- 価格帯:15,000円〜25,000円程度の、高性能カーボンを使用した主力モデルが中心になります。
上級者(プロ志向)が選ぶべきラケットの特性
上級者は、ラケットの性能を100%引き出せる技術を持っているため、「超攻撃型」か「超操作性重視型」かといった、特化した性能を求めます。
- 重さ:3U~2U(90~94g)など、重いラケットも選択肢に。
- バランス:特化した超ヘッドヘビーか、逆に超ヘッドライトなど、自分のプレースタイルに合わせた極端なバランスを選びます。
- シャフトの硬さ:「硬い(Stiff/Extra Stiff)」。シャフトのしなりを極限まで抑え、スイングパワーを直接シャトルに伝え、一瞬の速さと精密なコントロールを追求します。
このように、ラケットはレベルが上がるにつれて、使用者側に高いスキルとパワーが要求される設計になっていくんです。
失敗しないラケット選びの3大ポイント(重さ・バランス・シャフトの硬さ)
バドミントンラケットを選ぶ際、カタログや店頭で必ず目にするのが「重さ」「バランス」「シャフトの硬さ」の3つのスペックです。
これら3つの要素は、ラケットの「使いやすさ」や「飛びやすさ」を決定づける最も重要な指標であり、ここを間違えると、いくら高価なラケットでも宝の持ち腐れになってしまいます。
ポイント①:重さ(ウエイト)の選び方と単位の見方
バドミントンラケットの重さは、一般的に「U」という単位で表記されます。
| 表記 | 重さの目安(g) | 適したレベル・プレースタイル |
| 6U / 5U | 75g以下 | 女性、ジュニア、初心者。非常に軽いため、速いラリーや連打が得意。 |
| 4U | 80g~84g | 最も一般的。幅広い層に人気。ダブルスプレイヤーに人気。 |
| 3U | 85g~89g | 男性、パワーヒッター、競技者。スマッシュの威力を重視するシングルスプレイヤーに人気。 |
| 2U | 90g~94g | 上級者、トレーニング用。非常に重く、高いパワーと技術が求められる。 |
迷ったら、まずは標準的な「4U」から試してみるのが良いでしょう。
重いラケットはパワーが出ますが、振り抜きが遅くなり、疲れやすくなります。軽いラケットは操作性に優れますが、パワーが落ちるというトレードオフの関係があることを覚えておきましょう。
ポイント②:バランス(重心)の選び方
バランスとは、ラケットの重心が「ヘッド(頭)」側にあるか、「グリップ(柄)」側にあるかを示す指標です。
- ヘッドヘビー(頭が重い):攻撃型。スマッシュやクリアーなど、遠くへ強い球を打ち出すためのパワーを生み出しやすい。ラケットの遠心力を利用できます。
- ヘッドライト(頭が軽い):守備型・操作性重視。レシーブやドライブ、ネット前での素早い切り返しなど、細かく速い操作がしやすい。ダブルスの前衛に最適。
- イーブンバランス(均等):オールラウンド型。攻撃と守備のバランスが取れており、初心者から中級者まで幅広く使いやすい。
ポイント③:シャフトの硬さ(フレックス)
シャフトの硬さは、ラケットの「しなり」具合を表します。
- 柔らかい(Flexible):力が弱い人や初心者向け。シャフトが大きくしなり、その反発力でシャトルを遠くまで飛ばしてくれます。力を入れなくても飛距離が出やすいです。
- 硬い(Stiff):力が強い人や上級者向け。シャフトのしなりが少ないため、スイングの力がダイレクトにシャトルに伝わります。打球感が硬く、精密なコントロールが可能です。
この3つのポイントを組み合わせることで、「4Uのヘッドライトで柔らかいシャフト(ダブルス・初心者向け)」や「3Uのヘッドヘビーで硬いシャフト(シングルス・攻撃型)」といった、自分だけの最適なラケット像が見えてきますよ。
人気のバドミントンラケットメーカーとそれぞれの特徴を解説
バドミントンラケットの世界には、世界中のプレイヤーから絶大な信頼を集める有名メーカーがいくつか存在します。
それぞれのメーカーには独自の技術やコンセプトがあり、知っておくことでラケット選びがさらに楽しくなりますよ。
YONEX(ヨネックス):日本の誇る世界のトップブランド
日本のメーカーであるヨネックスは、バドミントン界において世界シェアNo.1を誇る、まさに代名詞的存在です。
世界トッププレイヤーの多くがヨネックスのラケットを使用しており、その技術力の高さは折り紙付きです。
- 特徴的な技術:
- アイソメトリック形状:フレームの形を卵型ではなく四角い形にすることで、スイートスポットを拡大し、ミスショットを減らす技術。
- ローテショナルジェネレーターシステム:ラケット全体に重さを分散させることで、次の一打への準備(切り返し)を速くする技術(アストロクスシリーズなどに採用)。
- 主なシリーズ:
- アストロクス(ASTROX):パワーとスマッシュの威力を追求したヘッドヘビーな攻撃型シリーズ。
- ナノフレア(NANOFLARE):圧倒的な振り抜きの速さと操作性を重視したヘッドライトなスピード型シリーズ。
- アークセイバー(ARCSABER):シャトルを「掴む」感覚を重視した、オールラウンドなコントロール型シリーズ。
VICTOR(ヴィクター):世界的なトッププレーヤーも愛用
ヴィクターは、台湾を拠点とするメーカーで、ヨネックスと並んで世界の競技シーンで存在感を放っています。
特にアジア圏のトッププレイヤーからの支持が厚く、斬新なデザインと高い品質が魅力です。
- 特徴的な技術:
- ソード形状:空気抵抗を考慮した、剣のような鋭いフレーム形状(ブラスターシリーズなど)。
- トライテックス(Tri-Tec):フレームの構造に工夫を凝らし、パワーとコントロールを両立させる技術。
- 主なシリーズ:
- スラスター(THRUSTER):強力なパワーと安定性を持つ攻撃型シリーズ。
- オーラスピード(AURASPEED):スピードと操作性を追求した軽量・ヘッドライトシリーズ。
Li-Ning(リーニン):中国発、独自の技術を追求
リーニンは中国の巨大スポーツメーカーで、近年特にバドミントン分野で急速に勢力を拡大しています。
独自のカーボン技術やフレーム形状を駆使した、個性的なラケットが多いのが特徴です。
- 主なシリーズ:
- キャリバー(CALIBAR):パワーとコントロールを両立させたオールラウンドシリーズ。
- ウィンドストーム(WINDSTORM):超軽量設計で、女性やジュニア、速いラリーを得意とするプレイヤーに人気。
どのメーカーも素晴らしいラケットを開発していますが、まずは店頭で実際に手に取ってみて、デザインやグリップの感触が「気に入るかどうか」も、長く愛用するためには大切な要素ですよ。
ラケット購入時に一緒にチェックしたい必須アクセサリー(シャトル・ケース・グリップテープ)
バドミントンラケットを買ったからといって、すぐにプレーできるわけではありません。
ラケットの他に、シャトル(羽根)や、手を保護するためのアクセサリーなど、一緒に購入しておきたい「必須アイテム」がいくつかあります。
① シャトルコック:用途で選ぶ「水鳥」か「ナイロン」か
シャトルコックは、バドミントンをプレーするための最重要アイテムですが、その素材によって特性が大きく異なります。
水鳥(フェザー)シャトル
- 用途:公式試合、本格的な練習
- 特徴:天然のガチョウやアヒルの羽根を使用。飛行中の安定性、打球感が非常に優れています。プロの試合や部活動では必須です。
- 注意点:非常にデリケートで、折れやすく、消耗が激しいです。価格も高価(1ダース約3,000円~5,000円)。
ナイロン(プラスチック)シャトル
- 用途:レジャー、体育館での軽い練習、屋外
- 特徴:ナイロンや合成樹脂でできており、非常に耐久性が高いです。少々手荒に扱っても壊れにくく、価格も安価(3個入り数百円)。
- 注意点:水鳥に比べて飛行速度が落ちにくく、打球感も劣るため、本格的な競技には不向きです。
あなたが本格的に上達を目指すなら、練習でも水鳥シャトルを使うことをおすすめします。シャトルの飛びの違いに慣れることが、上達への近道です。
② グリップテープ:滑り止めと手の保護
ラケットのグリップ(持ち手)に巻くテープです。ラケット本体には元々レザーや合成皮革のグリップが巻いてありますが、その上からさらにグリップテープを巻くのが一般的です。
- オーバーグリップテープ:最も一般的。汗による滑り止め効果と、グリップの太さの微調整のために使用します。消耗品なので、常に予備を準備しておきましょう。
- タオルグリップ:タオル地でできており、吸水性が非常に高いのが特徴。汗っかきの方や、湿度の高い場所でプレーする方におすすめです。
握りやすい太さ、滑らない材質にすることで、スイング中のラケットのブレを防ぎ、コントロールが安定します。
③ ラケットケース:破損防止と持ち運び
ラケットのフレームは非常にデリケートです。特にカーボン製のものは、一点に強い衝撃が加わると簡単に折れてしまいます。
購入時に付属するソフトケースだけでなく、バッグの中で他の荷物とぶつからないように、パッドが入った専用のラケットケースに入れて持ち運ぶようにしましょう。
これらのアクセサリーはAmazonや楽天市場でも非常に豊富に取り揃えられています。ラケットと同時にまとめて購入すれば、送料も抑えられてお得ですよ。
ガットの選び方がプレーを左右する!テンション(張りの強さ)の目安
ラケットのフレームと同じくらい、いや、それ以上に打球感やシャトルの飛びに影響を与えるのが「ガット」(ストリング)です。
ガットの素材、太さ、そして「テンション(張りの強さ)」の選び方一つで、同じラケットでも全く別物のように感じられます。
ガットの選び方:太さと素材の違い
ガットを選ぶ際に考慮すべきは「太さ」と「素材」です。
太さ(ゲージ)
- 細いガット(例:0.63mm、0.65mm):反発力が上がり、シャトルがよく飛びます。シャープな打球感が得られますが、切れやすいのがデメリット。上級者に人気。
- 太いガット(例:0.69mm以上):耐久性が上がり、切れにくいです。マイルドな打球感で、コントロールが安定しやすいのがメリット。初心者やハードヒッターに人気。
素材(構造)
ほとんどのガットはナイロンの多重構造ですが、その表面のコーティングや編み方によって、耐久性重視、反発力重視、コントロール重視に分かれます。
- 反発性重視:コア(芯)が細く、表面の繊維が硬いもの。力がなくてもシャトルが飛びやすい。
- 耐久性重視:コアが太く、外側にコーティングが施されているもの。切れにくい。
テンション(張りの強さ):ポンド(lbs)の目安
テンションとは、ガットをどれくらいの力で張るかを示し、単位は「ポンド(lbs)」で表されます。
テンションは、「高く張るほどコントロール重視」「低く張るほどパワー(反発)重視」になる、と覚えておきましょう。
| テンション(lbs) | 適したレベル | 打球感・特徴 |
| 16~19 lbs | 超初心者、レジャー | 非常に柔らかい。力がなくてもシャトルが楽に飛びやすい。 |
| 20~23 lbs | 初心者、部活の入門 | 標準的。反発力とコントロールのバランスが良い。 |
| 24~26 lbs | 中級者、競技者 | やや硬め。シャトルを掴む感覚があり、コントロールしやすい。 |
| 27 lbs以上 | 上級者、プロ | 非常に硬い。打球感がシビアになるが、最高レベルのコントロールと打撃音が手に入る。 |
ラケットには「推奨テンション」が記載されています。初心者のうちは、その推奨範囲の「下限に近い数値(例:20~22 lbs)」で張ってもらうのが最も安全です。
テンションが高すぎると、フレームの破損リスクも高まりますし、シャトルを飛ばすのにより大きな力が必要になるため、無理のない範囲で、専門店や経験者に相談しながら決めましょう。
遊び用と本格的な試合用ラケットの見分け方と素材の違い
店頭に並んでいるラケットを見ると、見た目はどれも似ているのに、価格が10倍以上違うことがありますよね。
この大きな差は、主に「素材」と「製造方法」の違いから生まれており、遊び用と試合用では、その設計思想が全く異なります。
遊び用ラケットの特徴:安価で壊れにくい素材
主に公園やレジャー、学校の体育などで使われることを想定されたラケットは、「壊れにくさ」と「安価であること」を最優先に作られています。
- 主な素材:アルミ(フレーム)+スチール(シャフト)
- 特徴:金属製であるため、非常に頑丈で、多少乱暴に扱ってもすぐに壊れることはありません。
- デメリット:金属製ゆえに重く、シャフトのしなり(反発力)もほとんどないため、シャトルを遠くに飛ばすのに大きな力が必要です。また、金属疲労でフレームが歪むこともあります。
- 見分け方:価格が3,000円以下のセット品が多いです。ラケットの柄の部分に「STEEL」「ALUMINIUM」といった金属素材の表記がある場合が多いです。
本格的な試合用ラケットの特徴:軽量で高反発な素材
部活や社会人サークルなどの競技で使用されるラケットは、「軽量性」「高反発力」「精密なコントロール」を最優先に、最先端の素材と技術が使われています。
- 主な素材:高弾性カーボン(グラファイト)
- 特徴:非常に軽くて強靭なカーボン繊維を使用しているため、驚くほど軽く、大きな反発力を生み出します。トップモデルでは、空気抵抗を計算した特殊なフレーム形状が採用されています。
- デメリット:一点への強い衝撃には弱く、シャトル以外のもの(床やパートナーのラケット)に強くぶつけると、フレームが折れることがあります。
- 見分け方:価格が5,000円以上で、ラケットに「CARBON」「GRAPHITE」「HM Graphite(高弾性カーボン)」といった表記があるのが一般的です。
あなたがもし「友達と公園でちょっとだけ遊ぶ」レベルを超えて、「ちゃんとスポーツとして楽しみたい」と思っているなら、最低でもカーボン素材のエントリーモデルを選ぶことが、バドミントンをより深く楽しむための第一歩になりますよ。
中古やメルカリで購入するのはアリ?お得に手に入れる方法とリスク
「新品は高いけど、最新モデルを試してみたい」「型落ちでも状態が良いものが欲しい」という場合に、中古品やフリマアプリ(メルカリなど)での購入を検討する方もいるでしょう。
中古ラケットはお得に手に入れられる可能性がある反面、大きなリスクも伴います。
中古品を購入する際のメリットと注意点
中古品には、新品では手に入らないメリットもありますが、リスクを理解しておくことが非常に重要です。
メリット
- 価格の安さ:新品の半額以下、時には1/3程度の価格で手に入ることもあります。
- 旧モデル・限定品の入手:既に廃盤になった名器や、限定カラーモデルなどを手に入れられる可能性があります。
リスク(フリマアプリ等)
- 目に見えない破損(ヒビ割れ):カーボンラケットは、塗装の下に微細なヒビが入っていることがあり、それが原因でガットを張った途端に折れてしまうことがあります。出品者が意図的に隠している場合もあるため、注意が必要です。
- 偽物の可能性:特に人気モデルは、精巧な偽物が出回っていることがあります。見慣れない海外からの出品や、極端に安いものは要注意です。
- ガットの状態:既にガットが張られている場合、そのガットがいつ張られたものか、テンションが適正に保たれているかが分かりません。基本的にガットは張り替える前提で考えましょう。
中古ラケットを安全に手に入れるには?
中古品でも安全かつお得に手に入れたいなら、以下の方法がおすすめです。
- バドミントン専門店の中古コーナー:専門店で販売されている中古品は、スタッフが専門家の目でフレームの状態をチェックしているため、ヒビ割れなどの大きな欠陥があるリスクが低いです。
- 大手ネット通販(中古専門店):楽天市場やYahoo!ショッピングに出店している中古スポーツ用品の専門店も、検品体制がしっかりしているため安心です。
- フリマアプリでのチェック項目:
- ラケットの保証書やケースが付属しているか(正規品である可能性が高まる)。
- フレーム全体を多角的に写した、高解像度の写真を要求する。
- 「ヒビ割れなし」「ノークレームノーリターン」といった記載だけでなく、「新品で購入した時のレシートがある」など、明確な情報を確認する。
特に高価なラケットを買う場合は、「安物買いの銭失い」にならないよう、少しでも不安がある場合は新品や信頼できるお店での購入をおすすめします。
ラケットを長く愛用するために!正しい保管方法とお手入れのコツ
せっかく自分に合った最高のラケットを見つけても、手入れや保管方法が間違っていると、すぐに性能が落ちたり、最悪の場合はフレームが破損したりしてしまいます。
ここでは、バドミントンラケットの寿命を延ばすための、簡単な3つのお手入れと保管のコツをご紹介します。
コツ①:高温多湿・直射日光は絶対に避ける
バドミントンラケットの素材であるカーボンや、ガット(ストリング)に使われているナイロンは、熱と湿気に非常に弱いです。
- 車内放置は厳禁:夏の車内は50℃以上になることもあり、ガットのテンションが急激に緩んだり、フレームのカーボンの素材を劣化させたりする原因になります。
- 乾燥剤の活用:梅雨時など、湿気が多い時期は、ラケットケース内に乾燥剤を入れておくと、ガットの劣化を遅らせる効果があります。
ラケットは、エアコンの効いた室内や、風通しの良い日陰で保管するように心がけましょう。
コツ②:グリップテープはこまめに交換する
グリップテープは、手の汗や皮脂を吸収し、滑り止めの役割を果たしています。
しかし、汗を吸い込んだまま放置すると、衛生上良くないだけでなく、グリップが緩んでラケットを強く握りしめる原因となり、怪我にもつながります。
- 交換目安:週に2~3回練習する方であれば、1ヶ月に1回程度の交換が目安です。
- お手入れ:練習後、すぐにケースにしまうのではなく、風通しの良い場所で陰干しをして、湿気を飛ばしてからしまうようにしましょう。
コツ③:ガットは切れていなくても定期的に張り替える
「ガットが切れていないから大丈夫」と思っていませんか?実は、ガットは張った瞬間から少しずつテンションが緩んでいます。
テンションが緩んだガットでプレーを続けると、シャトルを飛ばすのにより大きな力が必要になり、肩や肘に負担がかかります。
| 練習頻度 | 推奨される張り替え期間 |
| 週1~2回 | 3ヶ月~6ヶ月に1回 |
| 週3回以上(部活など) | 1ヶ月~3ヶ月に1回 |
特にカーボンフレームのラケットは、ガットが切れたまま放置すると、ガットが張られていない部分のフレームに力が集中し、破損の原因になります。
切れたらすぐに専門店で張り替えるか、予備のラケットを使うようにしましょう。これらのひと手間が、ラケットの寿命を大きく左右します。
遊びのバドミントンに最適!レジャー用ラケットセットの魅力
本格的な競技用ラケットは必要ないけれど、友達や家族と庭や公園で気軽にバドミントンを楽しみたいという方にとって、レジャー用のラケットセットは非常に魅力的な選択肢です。
手間なく、その場ですぐにプレーを始められるのが最大のメリットですね。
レジャー用セットに含まれるものと特徴
多くのレジャー用ラケットセットには、通常、以下のものが含まれています。
- ラケット2本:アルミまたはスチール製の安価で丈夫なラケット。
- シャトルコック:屋外での使用を想定したナイロン製シャトルが2~3個。
- ケース:ラケットとシャトルを収納できる簡易的なケース。
価格帯は、大手スポーツ店やホームセンターで2,000円~5,000円程度が主流です。
競技用とレジャー用、ココが違う!
レジャー用ラケットは、競技用ラケットと比べて性能面で大きな違いがあります。
| 項目 | レジャー用ラケット | 競技用ラケット |
| 素材 | スチール、アルミ(金属) | カーボン(炭素繊維) |
| 重量 | 重い(120g以上) | 軽い(80g~90g) |
| ガットテンション | 低い(16~18ポンド程度) | 高い(20~30ポンド程度) |
| 打球感 | 硬く、鈍い。 | 軽く、反発力が強い。 |
レジャー用ラケットのシャフトはほとんどしならないため、強いスマッシュや、コート奥までクリアーを飛ばすのは非常に難しいです。
しかし、「ラリーが続くこと」自体を楽しむのが目的であれば、十分その役割を果たしてくれます。
もし、レジャー用で始めて「もう少し上手くなりたい」と感じたら、その時がカーボン製のエントリーモデルにステップアップする良いタイミングですよ。
ラケットのグリップサイズ:太さの選び方でパフォーマンスが変わる
ラケット選びの3大ポイント(重さ・バランス・硬さ)の他に、実は「グリップサイズ」も非常に重要です。
グリップが太すぎる、あるいは細すぎると、ラケット操作が不安定になり、シャトルを正確に打てなくなってしまいます。
グリップサイズの表記(Gサイズ)と適正
ヨネックスなどの主要メーカーでは、グリップの太さを「G」というアルファベットと数字で表記しています。
| 表記 | 太さ(円周の目安) | 適したプレイヤー |
| G4 | 最も太い | 手が大きな男性、太いグリップを好むプレイヤー |
| G5 | 標準 | 最も一般的。成人男性・女性の標準サイズ。 |
| G6 | 細い | 手が小さな女性、ジュニア。繊細な操作を好むプレイヤー。 |
日本ではG5が最も普及していますが、最近は素早いラケットワークのためにG6を選ぶプレイヤーも増えています。
グリップの太さによる違い
グリップの太さは、あなたのプレーに以下のような影響を与えます。
- 太いグリップ:
- 握り込んだ時に力が入るため、スマッシュなどのパワーショットが打ちやすい。
- 手首の可動域が狭くなるため、細かいラケット操作(ドロップやヘアピン)が難しくなることがある。
- 細いグリップ:
- 手首を使いやすく、繊細なラケット操作(ネット前の技)がしやすい。
- オーバーグリップテープを巻いて、自分好みの太さに調整しやすい。多くのプロ選手は細いグリップを選び、テープで調整しています。
初めてラケットを買う方は、標準のG5を選び、もし細いと感じたらオーバーグリップテープを二重に巻いて調整しましょう。
逆に太いラケットを細くするのは難しいので、「迷ったら細めを選んで、テープで太く調整する」という考え方で選ぶと失敗が少ないですよ。
ラケットの素材の違い:カーボンとアルミ・スチールの決定的な差
これまでの項目でも触れてきましたが、ラケットの「素材」は、その性能を決定づける最重要ファクターです。
ここでは、「カーボン」と「アルミ・スチール」の決定的な違いを掘り下げて解説します。
【試合用】カーボンの優位性:軽さと反発力
競技用ラケットに使われるカーボン(グラファイト)は、炭素繊維を固めた素材で、航空機やF1マシンにも使われる「軽くて強い」夢のような素材です。
- 軽量性:アルミやスチールの約半分の軽さで、ラケット全体の重量を抑えられます。これにより、スイングスピードが劇的に向上します。
- 反発力とパワー伝達:カーボンは「しなり」やすく、「しなり戻り」が速い特性を持っています。シャトルを打った瞬間の力を効率よくシャトルに伝え、遠くまで楽に飛ばすことが可能です。
- 耐久性(強度):正しく使えば非常に頑丈ですが、横方向からの衝撃(ぶつけるなど)には弱いという弱点があります。
【レジャー用】アルミ・スチールの特徴:安価と頑丈さ
主にレジャー用セットに使われるアルミやスチールは、金属素材です。
- 安価:大量生産が容易で、原材料費もカーボンより遥かに安いため、低価格で販売できます。
- 頑丈さ:金属は曲がったり歪んだりしますが、すぐに折れることは稀です。初心者同士のプレーで、ラケット同士が軽く当たっても壊れにくいです。
- デメリット:非常に重く、カーボンラケットに慣れている人には、「振るのがつらい」と感じるほどの重さです。反発力も低く、シャトルが思うように飛びません。
本格的にバドミントンを始めるなら、カーボン素材が必須です。競技レベルが上がると、このカーボンの質(高弾性カーボンなど)や配合技術が、ラケットの性能をさらに引き上げます。
ラケットをより使いやすく!Tジョイント(連結部)の構造と役割
バドミントンラケットのフレーム(枠)とシャフト(柄)を繋いでいる部分を「Tジョイント」、または「ジョイント」と呼びます。このTジョイントの構造も、ラケットの性能に大きく関わっているんですよ。
Tジョイントの役割:フレームとシャフトの結合
Tジョイントは、ラケットがシャトルを打つ際の衝撃を受け止め、フレームとシャフトの力の伝達をスムーズにする役割を担っています。
この部分がしっかりしていないと、シャトルを打った時にフレームがブレてしまい、コントロールが不安定になります。
バドミントンラケットには、主に以下の2種類のTジョイント構造があります。
① 内蔵Tジョイント(Built-in T-Joint)
- 特徴:フレームとシャフトのつなぎ目が、外からは見えないように一体化されています。
- 素材:カーボンラケットの多くで採用されており、つなぎ目がないかのようにスムーズな形状をしています。
- メリット:軽量で、フレームとシャフトの一体感が高く、打球時のブレが少ないため、コントロール性能に優れています。
② 外付けTジョイント(External T-Joint)
- 特徴:フレームとシャフトが、金属やプラスチックのパーツで物理的に結合されています。
- 素材:主にアルミやスチールなどのレジャー用ラケットで採用されています。
- メリット:製造コストが安く、金属製なので頑丈で壊れにくいです。
- デメリット:つなぎ目の部分に重さがあるため、ラケットの振り抜きが悪くなったり、打球時の振動が手に伝わりやすくなったりします。
本格的な競技用ラケットを選ぶ際は、内蔵Tジョイントが採用されているかどうかをチェックしてみましょう。これは、そのラケットが高い技術と品質で製造されていることの一つの証拠になります。
ガットのカラーとデザイン:ファッション性も楽しむ!
バドミントンラケットの選び方は性能だけでなく、ファッション性も楽しめます。特にガットは、ラケット全体の中で広い面積を占めるため、色を変えるだけで印象がガラリと変わります。
自分だけのオリジナルカラーコーディネート
最近のバドミントンラケットは、フレームの色も非常にカラフルでスタイリッシュなものが増えています。
それに合わせてガットの色を選べば、自分だけのオリジナルな「マイラケット」が完成します。
- フレームと同系色:落ち着いた統一感のある印象を与えます。例えば、黒いフレームに濃いグレーのガットなど。
- フレームと反対色(差し色):ラケット全体にアクセントが生まれ、コート上で目立ちます。黒いフレームに蛍光イエローやピンクのガットなど。
- ガットのロゴ:専門店でガットを張る際、「ステンシルマーク」と呼ばれるメーカーロゴをガットにプリントしてもらうことも可能です。これもファッション性を高める一つの手段です。
ガットの色は、プレーの性能には影響しませんが、お気に入りのカラーだとモチベーションが上がり、より楽しく練習に取り組めるというメリットがあります。
グリップテープも合わせて統一感を出す
ガットの色を決めたら、次にグリップテープの色も合わせてみましょう。
| 目指すイメージ | ラケット+ガット+グリップの組み合わせ例 |
| クール・プロ志向 | 黒ラケット + 白ガット + 黒or白グリップ |
| エネルギッシュ | 青ラケット + 蛍光イエローガット + 青グリップ |
| 可愛い・ポップ | 白ラケット + ピンクガット + 白or薄いブルーグリップ |
特に高校生や大学生の部活生、あるいは社会人サークルでは、ラケットやガット、シューズなどのギアのコーディネートも楽しみの一つです。
自分の好きな色や、チームカラーを取り入れて、バドミントンライフを充実させてくださいね。
ラケットのシャフトの長さ:ロングとショートのメリット・デメリット
ほとんどのバドミントンラケットは、規定で定められた全長675mmの標準サイズ(ロングサイズ)ですが、古いモデルやジュニア用には、少し短いショートサイズのラケットも存在します。
このわずかな長さの違いが、プレーに与える影響は意外と大きいんです。
標準のロングサイズ(675mm)の特徴
現在、市場に出回っている競技用ラケットのほとんどは、このロングサイズです。
- メリット:
- 遠心力が大きくなるため、シャトルを遠くまで飛ばしやすく、スマッシュの威力が増す。
- よりコートの奥まで届くため、クリアーやドロップショットの選択肢が広がる。
- デメリット:
- ラケット全体の質量が大きくなるため、素早い切り返しや連打で若干の振り遅れが生じやすい。
ショートサイズ(約665mm以下)の特徴
ショートサイズは、主にジュニアや、非常に古いラケット、あるいは一部のトレーニング用ラケットに採用されています。
- メリット:
- 全長が短いため、操作性が非常に高い。ネット前での繊細なタッチや、ダブルスでの素早い防御に対応しやすい。
- 体が小さなジュニアでも扱いやすい。
- デメリット:
- ロングサイズに比べてパワーが出にくく、シャトルをコート奥まで飛ばすのが難しくなる。
あなたがこれから本格的にバドミントンを始めるのであれば、ロングサイズ(675mm)を選ぶのが世界の主流であり、最も標準的な選択です。ショートサイズは、あくまでジュニアや特殊な練習目的での使用と考えておきましょう。
ラケットの保証とアフターサービス:購入後の安心感をチェック
バドミントンラケットは、特にカーボン製の場合、フレームの破損というリスクが常にあります。高価なラケットを購入した後に、不運にもすぐに折れてしまった、という事態は避けたいですよね。
そのため、ラケット購入時には、「保証」と「アフターサービス」についても忘れずにチェックしておきましょう。
保証期間と保証対象:正規品であることの重要性
ラケットの保証は、基本的に「メーカー保証」に基づいており、購入日から一定期間内(例:購入後6ヶ月〜1年)に、製造上の欠陥によりフレームが破損した場合に、無償で交換または修理が受けられるサービスです。
- 正規販売店での購入:ヨネックスやヴィクターなどの有名メーカーは、日本国内の正規代理店を通じて販売された商品にのみ、保証を適用しています。
- 並行輸入品は保証対象外:ネット通販で安く売られている並行輸入品は、基本的にメーカー保証の対象外となることがほとんどです。
- 保証対象外のケース:シャトル以外のもの(床、壁、他のラケットなど)にぶつけた、推奨テンション以上のガットを張った、といった使用上の過失による破損は、保証の対象外となります。
特に高価なラケットを買う際は、「保証書」が発行される正規販売店で購入し、保証書とレシートを大切に保管しておくことが非常に重要です。
専門店のアフターサービス:ガット張りの割引
前述の通り、バドミントン専門店で購入する大きなメリットの一つに、「アフターサービスの充実」があります。
- ガット張りの会員割引:ラケットを購入した店舗の会員になることで、ガット張り替え工賃が割引になるサービスを提供していることが多いです。ガット張り替えは頻繁に行うものなので、この割引は長期的に見ると大きな節約になります。
- 修理相談:フレームにヒビが入ってしまった場合など、修理が可能かどうかを専門家に相談できます。自己判断で修理しようとせず、まずは専門店の意見を聞きましょう。
保証期間が切れた後も、信頼できる専門店を「ラケットのかかりつけ医」として持つことで、安心してバドミントンを続けることができますよ。
ラケットのヘッド形状:ISOMETRICとオーバル(丸型)の違い
バドミントンラケットのヘッド(打球する部分の枠)の形状にも、大きく分けて2種類あります。それが、ヨネックスの代名詞でもある「ISOMETRIC(アイソメトリック)」と、伝統的な「オーバル(丸型)」です。
ISOMETRIC(アイソメトリック):スイートスポットの拡大
ISOMETRICは、ヘッドの縦と横の長さを均等に近づけた、四角に近い独自の形状をしています。
- メリット:この形状にすることで、伝統的なオーバル型に比べて、ガットが張られている部分全体が広がり、特にフレームの端の方にあるスイートスポット(シャトルを効率よく打てる芯の部分)が拡大します。
- 効果:スイートスポットが広がることで、多少打点がずれても、安定したシャトルコントロールと反発力が得られます。初心者や中級者にとっては、ミスショットを減らす大きな手助けとなります。
オーバル(丸型):伝統的な形状
オーバル(丸型)は、昔ながらの伝統的なラケットの形状です。
- メリット:縦糸と横糸が交差する部分が多く、ガットをきつく張りやすいため、シャトルを「掴む」感覚が強く、繊細なコントロールショット(ヘアピンなど)がしやすいと言われています。
- デメリット:ISOMETRICに比べてスイートスポットが狭くなるため、正確な打点が要求されます。上級者や、特定の打球感にこだわるプレイヤーに好まれます。
現在の主流はISOMETRIC形状であり、特に初心者の方には、スイートスポットが広いISOMETRICを選ぶことで、ストレスなく上達できるでしょう。
ラケットとプレースタイル:シングルスとダブルスで選ぶべき違い
バドミントンには、1対1の「シングルス」と、2対2の「ダブルス」という2つの大きな種目があり、それぞれのプレースタイルに合わせてラケットを選ぶのが上級者の常識です。
あなたがどちらの種目をメインでプレーするかによって、最適なラケットのスペックは全く異なってきます。
シングルス用ラケット:パワーと持続性
シングルスは、コート全体を一人で守り、相手を左右奥深くへ動かす「持久力と一発のパワー」が求められる競技です。
- バランス:ヘッドヘビー(頭重)を好むプレイヤーが多いです。コート奥からのクリアーや、スマッシュの威力を最大限に引き出すため、遠心力を利用します。
- 重さ:3U(85~89g)など、重めのラケットを選ぶことで、強い打球を打ち続けることを可能にします。
- シャフト:硬め(Stiff)を選ぶことで、強いスイングの力を効率よく伝えます。
シングルスはラリーが長くなりやすいため、終盤までパワーを持続できる体力と、ラケットの力を借りる設計が必要です。
ダブルス用ラケット:スピードと操作性
ダブルスは、コートの半分を二人で守り、ネット前後の攻防や、「超高速なラリーと、素早い切り返し」が求められます。
- バランス:ヘッドライト(頭軽)が圧倒的に人気です。ネット前でのプッシュや、相手のスマッシュに対するドライブ・レシーブなど、一瞬の操作が命です。
- 重さ:4U(80~84g)など、軽めのラケットを選ぶことで、ラケットを素早く動かし、連打に対応しやすくします。
- シャフト:中間~柔らかめを選ぶことで、力の少ない動作でもシャトルを弾き返す反発力を得られます。
ダブルスをメインでプレーする方は、特に「振り抜きやすさ」を重視して、ヘッドライトな4Uモデルを選ぶと、すぐにプレーの質が向上するはずですよ。
ラケットの買い替え時:フレームの寿命とガットの張り替えサイン
バドミントンラケットは、永久に使えるわけではありません。特にカーボン製の競技用ラケットは、見た目では分からなくても、徐々に劣化が進み、性能が落ちていく消耗品です。
「いつ買い替えるべきか?」「ガットを張り替えるサインは?」という疑問にお答えします。
フレームの寿命:買い替えのサイン
ラケットのフレーム(枠)の寿命は、使用頻度や扱い方によって大きく異なりますが、競技者であれば3年~5年が目安と言われています。
- 打球感の変化:以前と同じように打っているのに、「シャトルが飛ばなくなった」「打球音が鈍くなった」と感じたら、フレームのカーボン素材が劣化し、反発力が落ちているサインかもしれません。
- 異音:シャトルを打った瞬間に、「カチッ」「ペキッ」といったこれまでになかった異音が聞こえたら、すぐに使用を中止してください。フレーム内部にヒビが入っている可能性が高く、ガットを切って専門店に持ち込む必要があります。
- 目に見えるヒビ:塗装の割れや、フレームに亀裂が入っているのを見つけたら、絶対にそのラケットでプレーしないでください。ガットの張力で一気にフレームが完全に破損してしまいます。
ガットの張り替えサイン:切れる前のチェック
ガットは切れる前に張り替えるのが理想です。
- テンションの緩み:張った直後より明らかにガットの面が柔らかく(たわむように)なったと感じたら、テンションが緩みすぎです。シャトルを飛ばすのに余計な力が必要になり、腕を痛めます。
- ガットの擦り切れ:ガットがシャトルの羽で摩擦され、表面が毛羽立って細くなっている部分があれば、近いうちに切れるサインです。
切れてから張り替えるのではなく、「3ヶ月に一度」など期間を決めて定期的に張り替えることで、ラケットの性能を常に最高の状態に保つことができますよ。
ラケット選びの最後の決め手:デザインと愛着で選ぶ
これまで、重さ、バランス、硬さ、素材といった、非常にテクニカルな要素について解説してきましたが、ラケット選びの最後の決め手は「愛着」です。
どんなに高性能なラケットでも、デザインが好きになれないと、なんとなく気分が乗らない…ということはありますよね。
直感で「かっこいい」と感じるものを
バドミントンは、ラケットを常に握り、肌身離さず使うスポーツです。
「このデザイン、めちゃくちゃかっこいい!」「この色が好き!」という直感は、実は非常に大切です。
- モチベーションの向上:自分の気に入ったラケットでプレーすることで、練習へのモチベーションが上がり、自然と上達スピードも上がります。
- 自信:デザイン性の高いラケットは、コート上で映え、心理的な自信につながることもあります。
人気モデルのデザインの傾向
現在の人気モデルのデザインには、大きく分けて2つの傾向があります。
- ソリッド&マット(統一感):黒や紺、グレーといった落ち着いた色を基調とし、ツヤ消し(マット)加工を施した、プロ志向のモデル。ヨネックスのアストロクスシリーズなどに多いです。
- ネオン&メタリック(派手さ):青、赤、黄色などのネオンカラーや、メタリックな光沢をアクセントに使った、目立ちたいプレイヤー向けのモデル。
店頭やネット通販で、実際に目を輝かせながらデザインを選ぶ時間も、バドミントンというスポーツの楽しい部分の一つです。
性能面でいくつかの候補に絞り込んだら、最後は「自分のフィーリング」を信じて、最高のパートナーを見つけてくださいね!
まとめと最適なバドミントンラケット購入方法
バドミントンラケットは、遊びから競技まで、あなたの目的に合わせて様々な場所で購入できます。
最適な購入方法をもう一度おさらいしましょう。
| あなたの目的 | 最適な購入場所 | おすすめのスペック |
| 本格的に競技を始める | バドミントン専門店 | カーボン製、4U/3U、イーブン~ヘッドライト、推奨テンションの下限 |
| とにかく安く!モデルが決まっている | Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング | レビュー評価の高いメーカーエントリーモデル |
| 今日中に手に入れたい・実物に触れたい | 大型スポーツ用品店 | アルミ+カーボンシャフトなどのハイブリッドモデル |
| 公園やレジャーで楽しみたい | 100均・ホームセンター | セット品(ただし競技には不向き) |
ラケットは、あなたのプレーを支える大切な「相棒」です。
ぜひこの記事を参考に、あなたのレベルとプレースタイルにぴったりの一本を見つけ、快適で楽しいバドミントンライフを送ってくださいね!

