スケボーはどこで売ってる?ドンキ・スポーツ店・ネット徹底比較!【種類別おすすめ購入場所】

スケボーはどこで売ってる?ドンキ・スポーツ店・ネット徹底比較!【種類別おすすめ購入場所】

スケートボード、略してスケボーに興味はあるけれど、「どこに売っているのか」「どんな種類があるのか」、そして「初心者でも手軽に買える場所はどこ?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか?
お店によって取り扱っている種類や価格帯が全く違うので、何も調べずに買ってしまうと、「思っていたのと違う…」なんてことにもなりかねません。

この記事では、モモストアが全国の販売店を徹底的にリサーチし、本格的な専門店から、お馴染みのドン・キホーテ、そして便利なネット通販まで、スケボーが売っている場所を種類別に詳しく解説していきます。
あなたにぴったりのスケボーを見つけるための、ヒントが満載ですよ!

・スケボーが売ってる場所【大きく分けて4つのカテゴリー】
・【店舗別】スケボーの具体的な販売店と在庫状況を徹底調査!
・本格的なスケボーと安いおもちゃスケボーの違いとは?
・スケボー初心者におすすめ!種類別の選び方と購入場所のヒント
・スケボーの価格帯はどれくらい?予算別のおすすめモデル
  1. スケボーが売ってる場所【大きく分けて4つのカテゴリー】
    1. 専門性と品質重視!スポーツ・アクション系専門店
    2. 手軽さが魅力!ディスカウントストア・大型量販店
    3. 意外な穴場も!ホームセンター・リサイクルショップ
    4. 豊富な品揃えと便利さ!ネット通販(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)
  2. 【店舗別】スケボーの具体的な販売店と在庫状況を徹底調査!
    1. ムラサキスポーツ(ムラスポ)やヴィクトリアなどの有名スポーツ用品店
      1. ムラサキスポーツの在庫傾向
    2. ドン・キホーテのスケボーはどんな種類がある?
      1. ドンキホーテのスケボーの主な種類
    3. イオンやイトーヨーカドーなどの大型総合スーパー
    4. カインズやコーナンなどホームセンターの取り扱い
  3. 本格的なスケボーと安いおもちゃスケボーの違いとは?
    1. 違い1:デッキの素材と構造(寿命に直結!)
    2. 違い2:トラック(車軸)の材質と動き
    3. 違い3:ウィールとベアリング(滑走性能の全て)
      1. ウィールの違い
      2. ベアリングの違い
  4. スケボー初心者におすすめ!種類別の選び方と購入場所のヒント
    1. ストリートスケボー(トリック用)
      1. ストリートスケボーの特徴
    2. クルーザーボード(街乗り用)
      1. クルーザーボードの特徴
    3. ロングボード(長距離・サーフスタイル)
      1. ロングボードの特徴
  5. スケボーの価格帯はどれくらい?予算別のおすすめモデル
    1. 予算1万円以下:まずは「試してみたい」人向け
    2. 予算1万円〜2万円:初心者向けの優良コンプリートモデル
    3. 予算2万円以上:こだわりのカスタム・ハイエンドモデル
  6. スポーツ用品店でスケボーを買うメリット・デメリット
    1. メリット1:圧倒的な知識量と相談のしやすさ
    2. メリット2:実物を試せる・アフターフォローが充実
    3. デメリット:価格が高くなりがち・店舗数が限られる
      1. 失敗しないための専門店での質問リスト
  7. ドン・キホーテやホームセンターのスケボーは「買ってはいけない」のか?
    1. 「買ってはいけない」と言われる決定的な理由
    2. ただし、こんな目的であれば「アリ」
  8. Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入するメリット・デメリット
    1. メリット1:圧倒的な品揃えと価格比較の容易さ
    2. メリット2:ニッチな商品や限定モデルも手に入る
    3. デメリット1:実物を確認できないリスク
    4. デメリット2:粗悪品・偽物に注意が必要
  9. メルカリや中古品でスケボーを買うのはアリ?注意点も解説
    1. 中古品を買うメリットと大きなリスク
    2. 中古スケボー購入時のチェックポイント
      1. 中古品チェックリスト
  10. スケボー購入時にチェックすべき「5つのポイント」
    1. ポイント1:デッキの幅(足のサイズに合わせる)
      1. デッキ幅の選び方(目安)
    2. ポイント2:デッキのコンケーブ(反り具合)
    3. ポイント3:トラックの高さ(Hi or Lo)
    4. ポイント4:ウィールの硬さ(ストリート vs 街乗り)
    5. ポイント5:ベアリングの規格(ABECやブランド)
  11. スケボーと一緒に買っておきたい必須アイテム【安全対策とメンテナンス】
    1. 安全対策のための必須プロテクター類
      1. 必ず揃えたいプロテクター
    2. スケボーの性能を維持するためのメンテナンス用品
      1. メンテナンスの三種の神器
  12. 目的別!ストリート、クルーザー、ロングボードのおすすめ購入場所
    1. トリックを極めたい!本格的なストリートスケボーを探すなら
    2. 通勤・通学・街乗りがしたい!クルーザーボードを探すなら
    3. サーフ感覚を楽しみたい!ロングボードを探すなら
  13. 【モモストアの結論】初めてのスケボーはどこで買うのが正解?
    1. 結論:初心者なら「専門店」または「有名ブランドのネットセット」を選ぼう
      1. 【品質と相談を重視するなら】アクションスポーツ専門店(ムラサキスポーツなど)
      2. 【利便性と価格を重視するなら】Amazonや楽天市場の「有名ブランド」コンプリート
    2. 安物買いの銭失いにならないために
  14. スケボー初心者が練習する前に知っておきたい基礎知識
    1. オーリーよりも大事!「プッシュ」と「スタンス」
      1. 利き足を見極める「スタンス」
      2. 安全な「プッシュ」の練習方法
    2. 上達を早めるための「練習場所」の選び方
      1. おすすめの練習場所
  15. スケボーの寿命はどれくらい?長持ちさせるための裏ワザ
    1. 各パーツの寿命の目安
      1. スケボー主要パーツの寿命目安
    2. スケボーを長持ちさせるための裏ワザ3選
      1. 裏ワザ1:濡らさない!水との接触を徹底的に避ける
      2. 裏ワザ2:定期的なベアリングの掃除とオイルアップ
      3. 裏ワザ3:ネジやナットは「緩すぎず、締めすぎず」
  16. スケボーのサイズとパーツの互換性ガイド
    1. デッキとトラックの互換性(幅の重要性)
      1. 主要なデッキ幅とトラックサイズの関係(目安)
    2. ウィールとトラックの互換性(高さとウィールバイト)
      1. ウィールバイトを防ぐには
    3. ネジ(ビス)とライザーパッドの互換性
  17. スケボーに乗る際の服装とスケシュー(スケートシューズ)の選び方
    1. 動きやすさ重視!スケボーに適した服装
      1. 動きやすさとストレッチ性のあるボトムス
      2. 転倒時の衝撃を和らげる素材
    2. スケボー専用シューズ(スケシュー)が必須な理由
      1. 理由1:グリップ力と耐久性
      2. 理由2:足首の保護とクッション性
    3. スケシューの選び方(バルカナイズド vs カップソール)
  18. スケボーのカスタマイズの楽しみ方とおすすめパーツブランド
    1. カスタムは「ベアリング」から始めるのが鉄則
    2. トラックのカスタム:安定性か、それとも軽さか
      1. トラックブランドの傾向
    3. デッキのカスタム:デザインとコンケーブの追求
  19. 【スケボーQ&A】よくある疑問をモモストアが解決!
    1. Q1. スケボーは公道で乗ってもいいの?
    2. Q2. スケボーは何歳から始められる?
    3. Q3. スケボーは雨の日でも練習できる?
    4. Q4. スケボーとブレイブボード(キャスターボード)の違いは?
    5. Q5. スケボーの「コンプリート」って何?
  20. スケボー動画で上達しよう!おすすめのYouTubeチャンネル
    1. トリック解説系チャンネル
    2. モチベーションアップ系チャンネル
  21. スケボーを始める際の注意点【周囲への配慮とマナー】
    1. マナー1:音と振動への配慮
    2. マナー2:占有しない、挨拶をする
    3. マナー3:物を壊さない、私有地に入らない
  22. スケボーを始めるのに適した時期はある?
    1. 春・秋:最高のコンディションで練習できる
    2. 夏:水分補給と暑さ対策が必須
    3. 冬:寒さとの戦いとインドア練習

スケボーが売ってる場所【大きく分けて4つのカテゴリー】

momo-store.jp

スケートボードが売っている場所は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の4つのカテゴリーに分類できます。
それぞれのカテゴリーで、取り扱っているスケボーの種類や価格帯、店員さんの知識レベルが大きく異なるため、ご自身の目的やレベルに合わせて選ぶことが重要です。

「とりあえず安いものが欲しい」「本格的なトリックを始めたい」「街乗りで移動手段として使いたい」など、目的を明確にしてから販売店を選ぶと失敗が少なくなります。

専門性と品質重視!スポーツ・アクション系専門店

まず、最も本格的なスケボーを取り扱っているのが、ムラサキスポーツやスポーツオーソリティといったスポーツ用品店、特にアクションスポーツに特化した専門店です。
これらの店舗では、デッキ、トラック、ウィールといったパーツを自由に組み合わせて、オリジナルのスケボー(コンプリート)を作ることができます。

  • 特徴:プロ仕様の本格的なギア、国内外の有名ブランド品が豊富、店員さんの知識が豊富で相談しやすい。
  • おすすめな人:これから本格的にストリートやパークでトリックを始めたい初心者〜上級者、品質にこだわりたい人。

特にムラサキスポーツのような店舗は、スケートボード専用のフロアが設けられていることも多く、実際に足を運んでみると様々なデザインやパーツの違いを直接見て触れることができるため、スケボー選びが格段に楽しくなりますよ。

手軽さが魅力!ディスカウントストア・大型量販店

次に、手軽にスケボーを手に入れたい場合に便利なのが、ドン・キホーテやイオンなどの大型量販店、トイザらスです。
これらの店舗で売られているスケボーは、基本的に「おもちゃ」や「ホビー用」として販売されていることが多いのが特徴です。価格帯も安く、3,000円〜7,000円程度で購入できるものが中心です。

  • 特徴:価格が安い、どこでも手に入りやすい、ペニーやミニクルーザーなど小型のスケボーが多い。
  • おすすめな人:近所の公園で少しだけ遊びたい、子ども用として考えている、まずは試しにスケボーを体験してみたい人。

ただし、本格的なトリックには向いていない場合が多いので、「まずは安く始めたい」という明確な目的がある場合に限って検討するのが良いでしょう。品質については、後ほど詳しく比較します。

意外な穴場も!ホームセンター・リサイクルショップ

DIY用品がメインのホームセンター(コーナン、DCMなど)でも、稀にスポーツ用品コーナーでスケボーを見かけることがあります。ただし、種類は非常に限られており、多くはディスカウントストア系の安価なタイプです。

また、セカンドストリートなどのリサイクルショップや中古品販売店では、状態の良い中古の本格スケボーが格安で手に入る場合があり、これは意外な穴場と言えます。
知識がある人が見れば掘り出し物が見つかる可能性がありますが、初心者が状態を見極めるのは難しいため、中古品はリスクも伴います。

豊富な品揃えと便利さ!ネット通販(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)

そして最も手軽で豊富な選択肢があるのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販です。
専門店が運営するオンラインショップも多く、店頭には並ばないニッチなブランドや、海外モデルなども含めて比較検討できるのが最大のメリットです。

  • 特徴:圧倒的な品揃え、価格比較が簡単、レビューを参考にできる、自宅まで届けてくれる。
  • おすすめな人:ある程度スケボーの知識がある人、忙しくて店舗に行けない人、多くの選択肢から選びたい人。

実物を触れないデメリットはありますが、最近では詳細な写真や動画で紹介されているため、商品のイメージは掴みやすくなっています。特に初心者向けの有名ブランドのコンプリートセットは、ネット通販で購入するのが賢い選択かもしれません。

【店舗別】スケボーの具体的な販売店と在庫状況を徹底調査!

先ほどの4つのカテゴリーを踏まえて、実際に「あのお店にスケボーは売っているの?」という疑問にお答えするために、具体的な販売店とそれぞれの傾向を詳しくご紹介します。

ムラサキスポーツ(ムラスポ)やヴィクトリアなどの有名スポーツ用品店

アクションスポーツをメインに取り扱うムラサキスポーツは、スケボーを探す上でまず訪れるべき場所の筆頭です。
スケボーの取り扱い量が非常に多く、ストリート用の本格的なものから、クルーザー、ロングボード、そして話題の電動スケボーまで、幅広く揃っています。

ムラサキスポーツの在庫傾向

  • 品揃え:◎(非常に豊富)
  • 価格帯:高め(15,000円〜数万円)
  • 店員さんの知識:非常に豊富
  • 購入のメリット:パーツごとのカスタム相談が可能、アフターフォローやメンテナンスの相談もできる、試乗イベントなどが開催されることもある

初心者の方でも、店員さんに「初めてで街乗りがしたい」「少しトリックにも挑戦したい」といった具体的な要望を伝えれば、予算と目的に合った最適なコンプリートセット(完成品)を提案してくれます。最初の1台を失敗したくないなら、ムラサキスポーツの公式ページでどんなブランドを扱っているか事前にチェックしてみることをおすすめします。

ドン・キホーテのスケボーはどんな種類がある?

ディスカウントストアの代表格であるドン・キホーテ(ドンキ)は、「とりあえず安くスケボーが欲しい!」という方が最初に思い浮かべる場所かもしれません。
ドンキでは、主に以下の種類のスケボーが販売されています。

ドンキホーテのスケボーの主な種類

種類 特徴 価格帯(目安)
ミニクルーザー(ペニータイプ) プラスチック製で小型、持ち運びに便利、街乗り向け。 3,000円〜6,000円
一般的なスケートボード(コンプリート) 木製のデッキだが、トラックやウィールの品質は低め。 5,000円〜8,000円
ブレイブボード系 キャスターボードと呼ばれる、S字に動くタイプ。 4,000円〜7,000円

ドンキのスケボーは価格の安さが魅力ですが、本格的なスケートボードとは走行性能や耐久性が大きく異なります
トラック(車軸)の動きが固く、ウィール(タイヤ)のベアリング(回転部品)の品質も低いため、スピードが出にくく、本格的なトリックをしようとするとすぐに壊れてしまう可能性があります。あくまで「おもちゃ」として割り切るのが賢明です。

イオンやイトーヨーカドーなどの大型総合スーパー

イオンやイトーヨーカドーといった総合スーパーの「おもちゃ売り場」や「スポーツ用品売り場」でも、季節によってはスケボーの取り扱いがあります。
主にファミリー層をターゲットにしているため、子ども用の小型のものや、安全性に配慮したキックスケーターなどと一緒に陳列されていることが多いです。

  • 品揃え:△(時期や店舗による)
  • 価格帯:安め(4,000円〜8,000円)

特にお子様の誕生日プレゼントなどで「とりあえずスケボーが欲しい」という場合には選択肢に入りますが、やはり本格志向の方には不向きです。在庫状況は店舗によって大きく変動するので、確実に見たい場合は事前に電話で確認するのが確実です。

カインズやコーナンなどホームセンターの取り扱い

ホームセンターでは、主にレジャー用品やアウトドア用品のコーナーで、ごく稀にスケボーが売られていることがあります。取り扱いは非常に少ないですが、主に以下の2パターンです。

  1. 自社ブランドの安価なミニクルーザー
  2. ブレイブボード(キャスターボード)など、別の種類のボード

ホームセンターに本格的なスケボーを期待して行くのはやめましょう。自転車やレジャー用品のついでに見かけたらチェックする程度で十分です。DIY用の材料を探すついでに、ホームセンターのオンラインストアで在庫を確認するのも一つの手です。

本格的なスケボーと安いおもちゃスケボーの違いとは?

スケボーが売っている場所を見てきましたが、価格帯が数千円から数万円までと大きな開きがあることに気づいたかと思います。この価格差は、見た目では分かりにくい「パーツの品質」に由来しており、これが走行性能や耐久性に決定的な違いを生みます。

違い1:デッキの素材と構造(寿命に直結!)

本格的なスケボーのデッキ(板)は、主にカナディアンメープルという硬い木材を7層〜9層に重ねて圧着して作られています。
これにより、適度な「しなり」と「反発力」が生まれ、トリック時の衝撃にも耐えられる強度を持っています。この多層構造が、スケボーの寿命とトリックの成功率に大きく影響します。

一方、安価なおもちゃスケボーは、質が劣る木材や合板、またはプラスチック(ミニクルーザーの場合)で作られています。
強度が低いため、トリックで着地した際などにデッキが折れたり、ひびが入ったりしやすいです。また、反発力も弱いため、本格的なトリックは非常に難しくなります。デッキの裏側にブランド名や素材の記載がない場合は、注意が必要です。

違い2:トラック(車軸)の材質と動き

トラックは、デッキとウィールをつなぐ金属製の部品で、スケボーの曲がりやすさ(ターン性能)と安定性を決定づけます。これが最も品質差が出やすいパーツです。

本格的なトラックは、アルミ合金製で耐久性が高く、中のブッシュ(ゴム製のクッション材)がしっかりと機能するため、体重移動だけでスムーズに曲がることができます。また、ボルトの締め具合で乗り心地を調整できるのも特徴です。

おもちゃスケボーのトラックは、重い金属製で動きが非常に固いか、逆にグラグラしすぎる場合があります。
ブッシュが硬いプラスチック製であることも多く、曲がろうとしても曲がらず、非常に乗りづらいと感じる原因になります。初めてスケボーに乗る人が「全然曲がれない!」と感じたら、トラックの品質に問題がある可能性が高いです。

違い3:ウィールとベアリング(滑走性能の全て)

ウィール(タイヤ)とベアリング(車輪の回転を支える部品)は、スケボーの「滑り」を左右します。

ウィールの違い

トリック用の本格スケボーは、硬くて小さいウィール(硬度99A〜101A、直径50〜54mm)を使います。これは、路面での摩擦を減らし、スピードを出しすぎず、トリックの際に安定させるためです。

街乗り用のクルーザーは、柔らかくて大きいウィール(硬度78A〜85A、直径60〜70mm)を使います。これにより、アスファルトの細かい振動を吸収し、快適でスムーズな走行が可能になります。

おもちゃスケボーのウィールは、硬さやサイズが中途半端で、本格的なストリートの路面にも、快適な街乗りにも対応できない中途半端な品質のものが多いです。

ベアリングの違い

ベアリングは、ABEC規格などで性能が示されますが、規格よりも「ブランドの信頼性」の方が重要です。
高性能なベアリングは、少しの力で長く回転し続けるため、少ない労力でスピードを維持できます。

安価なスケボーのベアリングは、すぐに錆びたり、砂が入り込んで回転が悪くなったりしやすいため、すぐに買い替えが必要になることが多いです。このベアリングの差だけで、スケボーに乗る楽しさが大きく変わってしまうと言っても過言ではありません。

スケボー初心者におすすめ!種類別の選び方と購入場所のヒント

スケボーには大きく分けて「ストリート系」「クルーザー系」「ロングボード系」の3種類があり、それぞれ目的とする滑り方や適した購入場所が異なります。
初心者が「自分にはどれが合っているんだろう?」と迷わないように、種類別の特徴とおすすめの購入場所をまとめました。

ストリートスケボー(トリック用)

ストリートスケボーは、最も一般的に「スケボー」と聞いてイメージされるもので、オーリーやキックフリップなどのトリック(技)を行うことに特化しています。
デッキの両端が反り上がった「ノーズ」と「テール」があり、これで板を蹴り上げたり、縁石にかけたりします。

ストリートスケボーの特徴

  • デッキ形状:両端が反り上がっている(コンケーブがある)。
  • ウィール:小さく硬い(直径50〜54mm程度)。
  • 主な用途:スケートパーク、ストリートでのトリック練習。
  • 購入場所:ムラサキスポーツなどのアクションスポーツ専門店、またはスケートボード専門のネットショップ

初心者の方は、最初はデッキ、トラック、ウィールが全てセットになっている「コンプリート」を選ぶのがおすすめです。
ただし、必ず有名ブランドのコンプリートを選ぶようにしましょう。専門店で店員さんに相談して選ぶのが最も確実で失敗が少ない方法です。

クルーザーボード(街乗り用)

クルーザーボードは、街中をスムーズに移動したり、ゆったりと流す(クルージング)ために設計されたスケボーです。
ストリート用よりもデッキが少し長く、幅も広めのものが多く、安定感があります。特にウィールが柔らかいのが最大の特徴です。

クルーザーボードの特徴

  • デッキ形状:テール(後ろ側)のみが反り上がっているか、ほとんど反りがない。
  • ウィール:大きく柔らかい(直径59〜70mm程度、硬度78A前後)。
  • 主な用途:近所への買い物、通学・通勤、ちょっとした移動手段。
  • 購入場所:ムラサキスポーツ、またはAmazonや楽天市場で評価の高いブランドのセット

「移動手段としてスケボーを始めたい」という方には、間違いなくクルーザーボードがおすすめです。
有名なブランドとしては、「ペニー」や「クルーザー」という名前がついたものが多く、人気のクルーザーボードブランドをチェックしてみてください。
ドン・キホーテでもクルーザー風のスケボーはありますが、品質が異なるため注意が必要です。

ロングボード(長距離・サーフスタイル)

ロングボードは、その名の通り非常に長く、デッキの長さが1メートルを超えるものもあります。
サーフィンやスノーボードのような「横乗り」の感覚を陸上で楽しむために設計されており、安定性が非常に高く、スピードも出やすいのが特徴です。

ロングボードの特徴

  • デッキ形状:非常に長く、幅広い。
  • ウィール:大きく柔らかい。
  • 主な用途:長距離の移動、ダウンヒル(坂道)、サーフィン感覚でのライディング。
  • 購入場所:サーフショップと併設された専門店、またはロングボード専門のネット通販。

ロングボードは、一般的なスポーツ用品店では取り扱いが少ないため、サーフィン用品を扱っているお店や、アクションスポーツに特化した大型店で探すのがベストです。価格も高めですが、その分、安定した乗り心地と高い品質を体感できます。

スケボーの価格帯はどれくらい?予算別のおすすめモデル

スケボーは、購入する場所や品質によって価格帯が大きく変わります。ここでは、予算ごとにどんなスケボーが買えるのか、そしてその価格帯でおすすめの購入場所をまとめました。

予算1万円以下:まずは「試してみたい」人向け

この価格帯は、主にディスカウントストアや大型量販店で販売されているおもちゃスケボーが中心となります。

  • 商品例:ドン・キホーテのミニクルーザー、トイザらスの子ども向けスケボー。
  • 特徴:気軽に購入できる価格、小型で持ち運びやすい、基本的な走行は可能。
  • 注意点:トラックやベアリングの品質が低いため、トリックには不向き。耐久性も低く、本格的な練習にはすぐに限界が来る。
  • おすすめの用途:未就学児〜小学校低学年のお子様の遊び道具、あるいは「本当に自分にスケボーが向いているか」を試すための最初の一歩として。

もしこの価格帯で購入するなら、後々パーツ交換が不要な、品質をあまり気にしないミニクルーザータイプを選ぶのが賢明です。木製デッキのストリートタイプでこの価格帯は、後悔する可能性が高いです。

予算1万円〜2万円:初心者向けの優良コンプリートモデル

この価格帯こそ、初心者が最初に選ぶべき最もおすすめのゾーンです。
ムラサキスポーツやネット通販で、有名スケボーブランドの「エントリーモデル」や「初心者向けコンプリートセット」が購入できます。

  • 商品例:ELEMENT(エレメント)、PRIMITIVE(プリミティブ)、PLAN B(プランビー)などの有名ブランドのコンプリート。
  • 特徴:デッキ、トラック、ウィールの品質バランスが良い、そのまま本格的なトリック練習が可能、耐久性も十分。
  • おすすめの用途:中学生以上で本格的にストリートスケボーを始めたい人、長く使える最初の1台が欲しい人。
  • 購入場所:ムラサキスポーツ、または信頼できるネット通販の専門店

この価格帯であれば、後でパーツを交換する手間も少なく、スケボーの楽しさを十分に感じることができます。まずは初心者向けのおすすめスケボーブランドを検索してみるのが良いでしょう。

予算2万円以上:こだわりのカスタム・ハイエンドモデル

2万円を超えると、パーツを個別に選んで自分だけのオリジナルスケボーを組む「カスタム」が可能になります。また、プロ仕様のハイエンドなコンプリートモデルも選択肢に入ってきます。

  • 商品例:INDIPENDENT(インディペンデント)のトラック、BONES(ボーンズ)のベアリングなど、有名パーツブランドの組み合わせ。
  • 特徴:各パーツの性能が最高レベル、乗り心地やトリックの感覚を細かく調整できる。
  • おすすめの用途:スケボー経験者、特定のトリックを極めたい人、自分の体に完璧にフィットさせたい人。
  • 購入場所:アクションスポーツ専門店(店頭での相談必須)

初心者がいきなりこの価格帯のカスタムに手を出す必要はありませんが、「スケボーが楽しくて仕方ない!」と感じ始めたら、次は高性能なトラックやベアリングにアップグレードしてみるのも楽しいですよ。

スポーツ用品店でスケボーを買うメリット・デメリット

スケボーの購入場所として最も信頼性が高いのが、ムラサキスポーツなどの「アクションスポーツを専門に扱うスポーツ用品店」です。
ここでは、専門店ならではのメリットと、一方で知っておきたいデメリットを解説します。

メリット1:圧倒的な知識量と相談のしやすさ

専門店で働くスタッフの方は、ご自身もスケーターである場合が多いため、知識量が豊富です。
「身長が低いのでデッキサイズはどう選ぶべきか」「体重が重いのでどのトラックが折れにくいか」といった、ネットのレビューでは得られない、個人の体型やレベルに合わせた具体的なアドバイスをもらうことができます。

例えば、「このウィールは硬いので音がうるさいですが、トリックには最適です」「このベアリングは水の浸入に強いので、雨上がりでも安心です」など、細かい使い勝手まで教えてもらえるのは専門店ならではの大きなメリットです。

メリット2:実物を試せる・アフターフォローが充実

ネット通販では絶対にできないのが、デッキの「コンケーブ(反り具合)」や「キック(ノーズ・テールの角度)」を実際に触って確認できる点です。
特にデッキの反り具合は、トリックのやりやすさに大きく影響するため、自分の足に合うかどうかを確かめるのは非常に重要です。

また、購入後のデッキテープの貼り直しや、トラックのブッシュ交換、ベアリングのメンテナンスといったアフターフォローにも対応している店舗が多く、長くスケボーを楽しむためのサポート体制が整っています。

デメリット:価格が高くなりがち・店舗数が限られる

専門店で売られているスケボーは、やはり高品質なものが多いため、ディスカウントストアの製品と比べると価格が高くなりがちです。例えば、同じブランドのコンプリートでも、ネット通販のセール時期などと比べると、定価販売のため割高に感じることもあります。

さらに、専門店は全国どこにでもあるわけではなく、地方によっては都市部まで行かないと店舗がないという地域差もあります。近くに専門店がない場合は、次に説明するネット通販を賢く利用するしかありません。

失敗しないための専門店での質問リスト

専門店で店員さんに相談する際は、以下のリストを参考に質問してみましょう。

質問内容 聞くべき理由
「初心者におすすめのコンプリートは?」 知識がなくても安心して乗れるセットを提案してもらうため。
「トラックの調整はしてもらえますか?」 自分の体重や乗り方に合わせた乗りやすい状態に調整してもらうため。
「ウィールはどれくらいの硬さが良いですか?」 街乗り(ソフト)かトリック(ハード)か、目的を明確にするため。
「保証や修理などのサービスはありますか?」 購入後のトラブルやメンテナンスに備えるため。

お近くのスケボー専門店を検索して、一度足を運んでみることを強くおすすめします。

ドン・キホーテやホームセンターのスケボーは「買ってはいけない」のか?

安価なスケボーが手軽に手に入るドン・キホーテ(ドンキ)やホームセンターですが、「買ってはいけない」という意見も聞かれます。実際のところ、どうなのでしょうか?
モモストアの見解では、「目的によってはアリだが、本格的な趣味にするならナシ」というのが結論です。

「買ってはいけない」と言われる決定的な理由

多くのスケーターがドンキなどの安価なスケボーを推奨しないのは、以下の「3つの危険性」があるからです。

1. 危険性:乗りづらさから「面白くない」と挫折する
品質の低いトラックやベアリングのせいで、スケボーがスムーズに滑らず、曲がりにくいことがあります。
特に初心者は、スケボーのせいなのに「自分はセンスがない」と勘違いしやすく、本来の楽しさを知る前に挫折してしまう可能性があります。

2. 危険性:破損のリスクと安全性
トリックなどの強い衝撃が加わると、デッキが突然折れたり、トラックが曲がったりするリスクがあります。
特にドンキのスケボーは安価な素材を使用しているため、予期せぬ破損は怪我につながる可能性があります。本格的なトリックを行う場合は、絶対に避けましょう。

3. 危険性:パーツ交換ができない
本格スケボーは、デッキがすり減ったり、ウィールが摩耗したりしたら、そのパーツだけを交換できますが、安価なスケボーは規格が独自のものが多く、パーツ交換ができないことがほとんどです。
壊れたら「使い捨て」になってしまい、結局は高くつくことになります。

ただし、こんな目的であれば「アリ」

上記のリスクを理解した上でなら、ドンキやホームセンターのスケボーも利用価値があります。

目的 適しているか
小学校低学年のお子様の遊び道具として ◎(アリ)
ペットの散歩などで、少しだけ乗ってみたい 〇(アリ)
分解して、オブジェやインテリアとして使いたい ◎(アリ)
本格的なトリックを習得したい ×(ナシ)

結論として、「スケボーという乗り物を触ってみたい、体験したい」という目的であれば、数千円の投資は無駄ではありません。
しかし、「趣味として長く続けたい」「トリックを身につけたい」という目標があるなら、最低でも1万円以上の有名ブランドのコンプリートから始めることを強くおすすめします。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入するメリット・デメリット

店舗が近くにない方、忙しくて買い物に行けない方にとって、ネット通販はスケボーを購入する上で非常に有力な選択肢です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3大プラットフォームでの購入に焦点を当て、そのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット1:圧倒的な品揃えと価格比較の容易さ

ネット通販の最大の魅力は、実店舗ではスペースの都合上取り扱えない膨大な数のブランドとモデルを比較できることです。
国内外の有名ブランドから、ネット限定のブランドまで、数クリックで検索でき、価格も一目瞭然で比較できます。
特にセールやポイントアップキャンペーンを狙えば、実店舗よりもお得に高品質なスケボーを手に入れることが可能です。

また、人気商品のAmazonでの口コミや評価を参考にできるため、「実際に使った人の生の声」を聞いてから購入を決められるのも大きな利点です。

メリット2:ニッチな商品や限定モデルも手に入る

ストリート、クルーザー、ロングボードといったメジャーな種類だけでなく、サーフィンの練習用ボード(サーフスケート)や、特定の地域でのみ人気のあるニッチなブランドなど、専門店でも取り扱いが限られる商品が手に入りやすいのもネット通販の特徴です。
特に海外ブランドは、日本未入荷のカラーやデザインが輸入されていることもあり、人とは違う個性的なスケボーが欲しい方には最適です。

デメリット1:実物を確認できないリスク

ネット通販の最大のデメリットは、「実物を見て、触って、試せない」ことです。
特にデッキの幅や長さ、コンケーブの深さは、写真だけでは判断が難しく、実際に乗ってみて初めて「思っていたより狭いな」「反りが深すぎる」と感じることもあります。

これを回避するためには、購入前にブランドの公式サイトで詳細なスペックを確認したり、もし可能であれば、一度実店舗で似たモデルのサイズ感を確かめてからネットで購入する、という「ハイブリッドな方法」がおすすめです。

デメリット2:粗悪品・偽物に注意が必要

大手ECサイトでは、中にはノーブランドの粗悪品や、有名ブランドの偽物が紛れている可能性があります。
特に異常に価格が安い商品や、商品説明が不自然な日本語である場合は、注意が必要です。購入する際は、以下の点を確認しましょう。

  • 販売元が公式のストア、または信頼できる正規代理店であること。
  • レビュー件数が多く、評価が極端に低くないこと。
  • 保証や返品対応が明確に記載されていること。

安心して購入したいなら、楽天市場で出店している大手スポーツ用品店の公式オンラインストアを利用するのが最も安全です。

メルカリや中古品でスケボーを買うのはアリ?注意点も解説

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリやオークションサイト、またはリサイクルショップで、中古のスケボーを見かけることがあります。「安く手に入れたい」「掘り出し物が欲しい」と考える人にとって、中古品は魅力的な選択肢ですが、リスクも大きいことを理解しておく必要があります。

中古品を買うメリットと大きなリスク

中古品の最大のメリットは、有名ブランドの高品質なスケボーを格安で手に入れられる可能性があることです。例えば、新品だと3万円以上するカスタムコンプリートが、使用感があるだけで1万円台で見つかることもあります。

しかし、デメリットとして以下の「中古品特有の摩耗」を見極めるのが難しいというリスクがあります。

  • デッキの摩耗:テールやノーズが地面に擦れて削れていたり、ひび割れや層剥がれがないか。
  • トラックの摩耗:トリックによってハンガー(トラックの軸)が削れていないか、キングピン(中央の太いボルト)が錆びていないか。
  • ウィール・ベアリング:ウィールが著しく小さくなっていないか、ベアリングが錆びて異音がしないか。

特にデッキの層剥がれやひび割れは、突然の破損につながる危険性があるため、絶対に避けましょう

中古スケボー購入時のチェックポイント

メルカリなどで中古スケボーを購入する際は、必ず出品者に以下の点を確認しましょう。

中古品チェックリスト

確認事項 理由
使用頻度(どれくらいの期間、何回使用したか) 消耗具合を測る目安になります。
デッキ裏面や側面の拡大写真 ひび割れや層剥がれがないか確認するため。
ウィールやベアリングの回転動画 ベアリングの滑走性能を視覚的に確認するため。
各パーツのブランド名とサイズ 後々、パーツ交換をする際に役立つため。

初心者が中古品を見極めるのは非常に難しいので、もし中古品を購入する場合は、「有名ブランドのコンプリートで、使用回数が少ない」と明記されているものに限定することをおすすめします。
メルカリで本格スケボーの相場をチェックしてみるのも良いでしょう。

スケボー購入時にチェックすべき「5つのポイント」

いざスケボーを購入するとなったとき、デザインや価格に目が行きがちですが、失敗しないために必ずチェックすべき「機能的な5つのポイント」があります。これを無視すると、乗りづらさからスケボーが嫌いになってしまうかもしれません。

ポイント1:デッキの幅(足のサイズに合わせる)

デッキの幅は、スケボーの安定性とトリックのしやすさに直結します。
基本的に、自分の足のサイズや体格、用途に合わせて幅を選ぶことが重要です。

デッキ幅の選び方(目安)

デッキ幅 足のサイズ(目安) 用途
7.0〜7.5インチ 〜23.5cm 子ども、細かなトリック
7.6〜8.0インチ 24.0cm〜27.0cm 標準的な初心者向けサイズ
8.0〜8.25インチ 27.5cm〜 安定重視、ランプやパークでの滑走

標準的な大人の男性であれば、7.75〜8.0インチのデッキ幅を選んでおけば間違いありません。幅が広すぎると安定しますが、トリックで板を回すのが難しくなります。

ポイント2:デッキのコンケーブ(反り具合)

コンケーブとは、デッキを横から見たときの左右の反り上がりのことです。
この反りが深い(ディープコンケーブ)か浅い(ミドル/ローコンケーブ)かで、足のホールド感やトリックの感覚が大きく変わります。

  • ディープコンケーブ:足がデッキにひっかかりやすく、フリップ系のトリックがしやすい。足のホールド感が強く安定する。
  • ローコンケーブ:足元の自由度が高く、平らな場所での安定した滑走に向く。プッシュ(蹴り出し)がしやすい。

初心者の方は、まずはミドルコンケーブ(中間)を選ぶのが無難です。実店舗で実際に踏んでみて、足にしっくりくるか試してみましょう。

ポイント3:トラックの高さ(Hi or Lo)

トラックには、車軸が高い「Hi(ハイ)」モデルと、低い「Lo(ロー)」モデルがあります。
これは、トリックのしやすさや安定性に影響します。

  • Hiトラック:ウィールとデッキの間にスペースができ、深いターンが可能。テールを地面に叩きつける際の衝撃が少なく、トリックしやすい。
  • Loトラック:重心が低くなり、安定性が高まる。トリックでの足元の操作感が分かりやすい。

これも初心者の方は、どちらを選んでも問題ありませんが、「迷ったらHi」という意見も多いです。ただし、Hiトラックの場合はウィールが大きいと「ウィールバイト(ウィールがデッキに当たって急ブレーキがかかる現象)」が起きやすくなるため、ウィールのサイズとのバランスが重要です。

ポイント4:ウィールの硬さ(ストリート vs 街乗り)

ウィールの硬さは、主に「A」という単位で表されます。数字が大きいほど硬く、小さいほど柔らかくなります。

  • 硬いウィール(99A〜101A):ストリートやパークでのトリックに最適。地面の摩擦が少なく、軽快に動く。ただし、音が大きく、路面の振動を拾いやすい。
  • 柔らかいウィール(78A〜85A):街乗りやクルージングに最適。路面の細かい石やヒビを吸収し、静かでスムーズに走行できる。

用途がトリックとクルージングで完全に分かれるため、自分が主にどこで何を楽しみたいかを考えて選びましょう。両方やりたい場合は、中間的な硬さ(90A前後)のウィールを試してみるのも良いですが、どちらも中途半端になる可能性もあります。

ポイント5:ベアリングの規格(ABECやブランド)

ベアリングは、ウィールの中に入っている回転パーツで、ABEC-1からABEC-9まで奇数で等級分けされています。数字が大きいほど精度が高いとされていますが、前述の通り、「有名ブランドの製品かどうか」が最も重要です。

  • 有名ブランド例:BONES(ボーンズ)、NINJA(ニンジャ)、MINI LOGO(ミニロゴ)など。

安価なスケボーのベアリングはすぐに壊れたり錆びたりしますが、有名ブランドのものは耐久性が高く、メンテナンスをすれば長く使えます。コンプリートセットを購入する場合でも、ベアリングのブランド名が記載されているかを確認し、信頼できるものを選びましょう。

スケボーと一緒に買っておきたい必須アイテム【安全対策とメンテナンス】

スケボー本体を購入したら、次は安全に、そして長く楽しむために必須となるアイテムを揃えましょう。
特に初心者にとっての安全対策は、スケボーを続ける上で最も重要です。

安全対策のための必須プロテクター類

スケボーは転倒がつきものです。特に練習を始めたばかりの頃は、何度も転んで怪我をする可能性があります。プロテクターは「保険」だと思って、必ず揃えましょう。

必ず揃えたいプロテクター

アイテム 重要度 備考
ヘルメット ★★★★★ 頭部の怪我は命に関わるため、最優先で購入。
プロテクター(肘・膝・手首) ★★★★☆ 特に手首のプロテクターは、転倒時に手を突く癖がある人に必須。

ヘルメットは、自転車用のものでも代用可能ですが、できればスケートボードやBMX用の「CPSC規格」をクリアした頑丈なものを選ぶようにしましょう。また、肘・膝・手首のプロテクターは、セットで売られていることが多いので、まとめて購入するとお得です。

スケボーの性能を維持するためのメンテナンス用品

本格的なスケボーは、使っているうちにパーツが緩んだり、ベアリングが汚れたりして、性能が落ちてきます。長く快適に乗るためには、簡単なメンテナンス用品も一緒に揃えておきましょう。

メンテナンスの三種の神器

  • T型ツール:トラックのキングピン、アクセルナット、デッキのビスを締めるためのスケボー専用の万能工具。これ一つでほぼ全ての調整が可能です。
  • ベアリングオイル:ベアリングの回転が悪くなったら、掃除をしてオイルを注すことで、新品のような滑らかさを取り戻せます
  • ブラシ(デッキテープ用):デッキテープ(滑り止め)が汚れてくると、グリップ力が落ちます。専用のブラシや消しゴムで汚れを落とすと、グリップ力が復活します。

特にT型ツールは、スケボーに乗る上での必須アイテムです。スケボーが緩むと走行中に危険なので、乗る前には必ずチェックし、T型ツールで締める習慣をつけましょう。

目的別!ストリート、クルーザー、ロングボードのおすすめ購入場所

ここまで、スケボーの種類や販売場所について詳しく解説してきましたが、最後に「あなたの目的に合わせたベストな購入場所」を、モモストアがズバリまとめます。

トリックを極めたい!本格的なストリートスケボーを探すなら

ストリートやスケートパークで、オーリーやフリップといったトリックを習得したい方は、品質と専門知識が不可欠です。

  • ベストな購入場所:ムラサキスポーツ、または地域の専門スケートショップ
  • 次点:信頼できるスケボーブランドの公式オンラインストア

なぜ実店舗の専門店がベストかというと、デッキのサイズやコンケーブの微妙な違いが、トリックの成功率に直結するからです。特に最初の1台は、プロの意見を聞いて選ぶのが、遠回りをしない最も確実な方法です。実物を見て触れて、「これだ!」と感じたものを選びましょう。

通勤・通学・街乗りがしたい!クルーザーボードを探すなら

移動手段として、または休日に海沿いを流すなど、快適なクルージングを楽しみたい方は、スムーズな走行性能と安定性を重視すべきです。

  • ベストな購入場所:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング
  • 次点:ムラサキスポーツなどの大型専門店

クルーザーボードは、ストリートスケボーほど細かいカスタムが必要ないため、ネット通販で有名ブランドのコンプリートセットを購入するのが最も効率的で安価です。
特に「ペニー」や「カーバー」などの有名クルーザーブランドは、ネット通販での品揃えが豊富で、レビューも多いため、失敗しにくいでしょう。ウィールが柔らかいかどうかを必ず確認してください。

サーフ感覚を楽しみたい!ロングボードを探すなら

サーフィンやスノーボードのような「横乗り」感覚を陸上で楽しみたい方は、安定性とカーブの際のしなやかさが重要になります。

  • ベストな購入場所:サーフショップと併設されたスケートボード専門店
  • 次点:ロングボード専門のネット通販サイト

一般的なスポーツ用品店ではロングボードの取り扱いが少ないため、サーフ系の専門店で、乗り方や体の動かし方についてアドバイスを受けながら購入するのが理想的です。大型で高価な買い物になるため、実店舗でサイズ感を確かめてから購入することをおすすめします。

【モモストアの結論】初めてのスケボーはどこで買うのが正解?

ここまで、スケボーの販売場所や選び方を詳細に解説してきました。最後に、筆者であるモモストアが考える「初心者が初めてスケボーを買うべきベストな場所」を結論としてお伝えします。

結論:初心者なら「専門店」または「有名ブランドのネットセット」を選ぼう

初めてのスケボーで最も大切なのは、「品質の良いものを選び、スケボーの楽しさを知ること」です。品質の低い安価なスケボーでは、本来の楽しさを知る前に挫折してしまう可能性が高まります。

【品質と相談を重視するなら】アクションスポーツ専門店(ムラサキスポーツなど)

初めてスケボーに触れる方、自分の用途がまだ明確でない方は、専門店の店員さんに直接相談しながら選ぶのが最も確実です。
「予算は1.5万円まで」「トリックをしたいが、まずは滑れるようになりたい」といった具体的な要望を伝えれば、最適なコンプリートモデルを提案してくれます。少々高くても、安心感と失敗のリスク回避というメリットが価格を上回ります。

【利便性と価格を重視するなら】Amazonや楽天市場の「有名ブランド」コンプリート

近くに専門店がない方や、ある程度ネットで情報収集ができた方は、Amazonや楽天市場で販売されている「ELEMENT」「GIRL」「BLANKDECK」など有名ブランドのコンプリートセットを購入しましょう。
この際、価格が1万円を切るような異常に安いノーブランド品は避けること。品質が保証されたブランド品を選ぶことが、ネット通販での失敗を防ぐカギとなります。

安物買いの銭失いにならないために

ドン・キホーテやホームセンターのスケボーは、確かに手軽で安いです。
しかし、本格的なスケートボードは、単なる板ではなく、各パーツの性能が組み合わさって初めて「気持ちよく滑れる」乗り物になります。
高品質なスケボーでスムーズに滑る楽しさを知れば、きっとスケボーが長く続く趣味になるはずです。

この記事を参考に、あなたにぴったりの最高のスケボーを見つけて、安全に、そして思いっきり楽しんでくださいね!

スケボー初心者が練習する前に知っておきたい基礎知識

スケボーを手に入れたら、早く乗りたくてウズウズしますよね!でも、ちょっと待ってください。スケボーを始める前に知っておくべき基礎知識を頭に入れておくと、安全に、そして効率よく上達できます。この基礎知識があるかないかで、上達スピードと怪我のリスクが大きく変わってきます

オーリーよりも大事!「プッシュ」と「スタンス」

スケボーのトリックの代名詞といえば「オーリー」ですが、その前に、「プッシュ(地面を蹴って進むこと)」と「スタンス(立ち位置)」を完全にマスターする必要があります。

利き足を見極める「スタンス」

まず、スケボーに乗る際の足の立ち位置(スタンス)を決めます。
スタンスには主に2種類あります。

  • レギュラー:左足が前、右足でプッシュするスタンス。
  • グーフィー:右足が前、左足でプッシュするスタンス。

自分がどちらのスタンスか分からない場合は、誰かに後ろから軽く押してもらってみましょう。自然と前に出る足が、前足(レギュラーなら左、グーフィーなら右)になります。無理に矯正せず、自然なスタンスで始めるのが一番上達が早いです。

安全な「プッシュ」の練習方法

プッシュは、ただ地面を蹴れば良いわけではありません。重要なのは、「前足一本でデッキに立ち、バランスを崩さずに蹴り出す」ことです。
最初のうちは、デッキに前足を乗せたら、少しずつ後足で地面を蹴り、スピードが出たらすぐに後足をデッキに乗せてバランスを取る練習を繰り返しましょう。

プッシュの注意点:

  1. 滑るのが怖いからといって、前足と後足の両方をデッキに乗せたまま蹴り出さないこと。
  2. 視線は足元ではなく、進行方向を見ること。
  3. 最初は平らで広い場所(公園や駐車場など)で練習すること。

このプッシュがスムーズにできないと、トリックどころか、移動すらままなりません。地味ですが、スケボーの基礎の基礎なので、焦らずしっかり練習しましょう。

上達を早めるための「練習場所」の選び方

スケボーの練習場所は、安全と法律を守って選ぶ必要があります。どこでも自由に滑れるわけではないので注意しましょう。

おすすめの練習場所

場所 メリット 注意点
スケートパーク 最も安全。専用セクションでトリック練習が可能。スケーター仲間ができる。 利用料がかかる場合がある。混雑していることがある。
広くて平らな公園の敷地内 広々としていて練習しやすい。人通りが少ない時間帯を選ぶ。 スケボー禁止の看板がないか確認必須
整備された駐車場(許可を得て) 路面が滑らかでプッシュ練習に最適。 私有地の場合は必ず管理者の許可を得ること。

絶対に避けるべき場所は、交通量が多い公道、人通りが多い場所(駅前、商店街)、そして「スケートボード禁止」の看板がある場所です。
特に公道での練習は、自分だけでなく他者を巻き込む事故につながる危険性があるため、絶対にやめましょう。
お住まいの地域の公園のルールを事前に確認しておくと安心です。

スケボーの寿命はどれくらい?長持ちさせるための裏ワザ

高品質なスケボーは決して安くありませんから、できるだけ長く愛用したいですよね。スケボーの寿命は乗り方やメンテナンスによって大きく変わります。ここでは、スケボーの各パーツの寿命の目安と、長持ちさせるための裏ワザをご紹介します。

各パーツの寿命の目安

スケボーは消耗品の集まりです。特に、衝撃を受けやすいデッキと、常に回転するベアリングは、定期的な交換が必要になります。

スケボー主要パーツの寿命目安

パーツ名 寿命の目安 交換サイン
デッキ(板) 半年〜1年(本格的なトリックをする場合) 層剥がれ、ひび割れ、テール・ノーズの著しい削れ
トラック(車軸) 数年〜10年以上 ハンガーの著しい削れ、キングピンの破損、ブッシュの劣化による動きの悪さ
ウィール(タイヤ) 1年〜2年 片減り(偏った削れ)、サイズが著しく小さくなった、ヒビ割れ
ベアリング 半年〜1年 回転の悪さ、異音(シャリシャリ音)、錆び

趣味として楽しむ程度であれば、デッキは1年以上持つことが多いです。しかし、毎日ハードに練習する場合は、デッキの寿命は半年程度と考えておきましょう。特にトリックの失敗でテールを地面に叩きつけることが多いと、すぐに削れてしまいます。

スケボーを長持ちさせるための裏ワザ3選

少しの手間をかけるだけで、スケボーの寿命は格段に伸びます。ぜひ以下の裏ワザを実践してみてください。

裏ワザ1:濡らさない!水との接触を徹底的に避ける

スケボーの最大の敵は「水」です。
デッキは木製、トラックは金属製、ベアリングは鋼鉄製が多いため、雨の日に滑ったり、水たまりの上を通ったりすると、すぐに劣化が進みます
特にベアリングは水に弱く、すぐに錆びて回転が悪くなります。濡れてしまった場合は、すぐにタオルで拭き、ベアリングは取り外して乾燥させる必要があります。これは最も重要かつ基本的なメンテナンスです。

裏ワザ2:定期的なベアリングの掃除とオイルアップ

ベアリングは、砂やホコリが入り込むと回転が悪くなります。回転が悪くなったら、T型ツールでウィールを外し、ベアリングを取り出しましょう。
専用のクリーナー(またはパーツクリーナー)で汚れを落とし、ベアリング専用のオイルを少量注すだけで、驚くほど回転が復活します。
この作業を1ヶ月に一度程度行うだけで、ベアリングの寿命は格段に延びます。

裏ワザ3:ネジやナットは「緩すぎず、締めすぎず」

スケボーのネジやナットは、滑っているうちに振動で緩んできます。特にトラックとウィールをつなぐナットは緩みやすいです。
緩みすぎると不安定で危険ですが、締めすぎるとトラックの動きやベアリングの回転が悪くなる原因になります。
T型ツールで締める際は、「ウィールがスムーズに回転する、かつ、グラグラしないギリギリのライン」で調整しましょう。この微調整が、最高の乗り心地を維持するコツです。

スケボーのサイズとパーツの互換性ガイド

スケボーを長く続けていると、「デッキだけ交換したい」「トラックを高性能なものに変えたい」といったカスタム欲が出てきます。しかし、スケボーのパーツには厳密なサイズと互換性のルールがあるため、何も知らずに買うと「サイズが合わずに取り付けられない!」という事態になりかねません。ここでは、カスタム時に役立つ互換性ガイドを解説します。

デッキとトラックの互換性(幅の重要性)

最も重要なのが、デッキの幅とトラックのハンガー幅の互換性です。トラックは主に「Hi」と「Lo」の高さだけでなく、「幅」によっても分類されます。

主要なデッキ幅とトラックサイズの関係(目安)

デッキ幅(インチ) 推奨されるトラックハンガー幅(インチ) トラックブランドの表記例
7.5〜7.75 5.0 or 129mm INDEPENDENT 129, THUNDER 145
7.75〜8.125 5.25 or 139mm INDEPENDENT 139(最も一般的)
8.125〜8.5 5.5 or 149mm INDEPENDENT 149, THUNDER 149

デッキとトラックの幅は、ほぼ同じ幅か、トラックが少しだけ狭い程度に揃えるのがセオリーです。
トラックがデッキより大幅に狭いと、ウィールがデッキの内側に入りすぎて不安定になり、デッキがトラックより大幅に狭いと、安定性が悪くなり、トラックの性能を活かせません。初心者は、デッキ幅8.0インチにトラック139mmの組み合わせを選んでおけば間違いありません。

ウィールとトラックの互換性(高さとウィールバイト)

ウィール(タイヤ)の直径も、トラックの高さとの関係で考える必要があります。特に注意すべきは「ウィールバイト」です。

ウィールバイトを防ぐには

ウィールバイトとは、体重をかけて深く曲がった際、ウィールがデッキの裏面に接触し、急ブレーキがかかる現象です。これは非常に危険です。

  • ウィールバイトが起こりやすい組み合わせ:Hiトラック + 大きいウィール(60mm以上)
  • ウィールバイトを防ぐ対策:
    1. トラックの高さをLoにする(重心が下がるため)。
    2. ライザーパッド(トラックとデッキの間に挟むゴム板)を入れる。
    3. ウィールを小さくする。

ストリート用のスケボーであれば、ウィールサイズは52〜54mm程度にしておけば、Hiトラックでもライザーパッド無しでウィールバイトの心配はほとんどありません。

ネジ(ビス)とライザーパッドの互換性

デッキとトラックを固定するビスも、ライザーパッドの厚さに合わせて長さが変わります

  • ライザーパッド無し:7/8インチ〜1インチのビス。
  • 1/8インチのライザーパッドを使用:1インチ〜1 1/8インチのビス。

ビスが短すぎるとナットが十分に締まらず、長すぎるとデッキテープの上から飛び出して危険です。カスタムする際は、ライザーパッドの厚さ+αの長さのビスを選ぶことを忘れないでください。

スケボーに乗る際の服装とスケシュー(スケートシューズ)の選び方

スケボーをするときは、動きやすさだけでなく、怪我の予防や上達のしやすさも考慮した服装選びが大切です。特に「スケシュー」と呼ばれる専用の靴は、上達に直結する重要なアイテムです。

動きやすさ重視!スケボーに適した服装

スケボーの服装は、派手なファッション性を追求する前に、以下の2つのポイントを優先しましょう。

動きやすさとストレッチ性のあるボトムス

トリックをする際や、プッシュをする際に、足の動きを妨げないボトムスを選ぶことが重要です。
スキニーデニムなどの細すぎるパンツは、オーリーなどの足を振り上げる動作を妨げてしまう可能性があります。ストレッチの効いた素材のチノパンや、ゆとりのあるカーゴパンツなどがおすすめです。丈は長すぎるとウィールに巻き込まれる危険があるので、少し短めか、裾をロールアップしましょう。

転倒時の衝撃を和らげる素材

初心者の方は特に転倒が多いため、生地が厚手のスウェットやパーカー、デニムジャケットなどを着ることで、地面に擦れた際の怪我や、打撲の衝撃を少しでも和らげることができます。薄手のTシャツ一枚で滑るのは、慣れてからにしましょう。

スケボー専用シューズ(スケシュー)が必須な理由

「普段履いているスニーカーでいいのでは?」と思うかもしれませんが、スケシューには、スケボーをする上で不可欠な機能が詰まっています。

理由1:グリップ力と耐久性

スケシューの靴底(アウトソール)は、デッキテープ(滑り止め)に対するグリップ力が高くなるように設計されています。
また、トリックの際、靴とデッキテープが激しく擦れるため、一般的なスニーカーではすぐに穴が開いてしまいますが、スケシューは擦れやすい部分が二重構造になっていたり、耐久性の高い素材が使われています

理由2:足首の保護とクッション性

スケシューは、オーリー後の着地など、高い位置からの衝撃を吸収するためのクッション材がソールに入っています。
また、ハイカットやミッドカットのモデルは、足首を保護し、捻挫のリスクを軽減してくれます。足首を捻挫すると、スケボーどころか日常生活にも支障をきたすため、スケシュー選びは安全対策の一環と言えます。

スケシューの選び方(バルカナイズド vs カップソール)

スケシューは、靴底の構造によって大きく2種類に分けられます。

  • バルカナイズド製法:ソールが薄く、デッキの感覚が足に伝わりやすい。トリックの際の繊細な足の操作(ボードフィール)がしやすいが、衝撃吸収性は低め。
  • カップソール製法:ソールが厚く、クッション性と衝撃吸収性に優れている。オーリーなど高いところから着地するトリックに向いているが、ボードフィールは伝わりにくい。

初心者は、まずはクッション性が高く、足の負担が少ない「カップソール製法」から始めるのがおすすめです。慣れてきてトリックを極めたいと思ったら、「バルカナイズド製法」に挑戦してみると良いでしょう。

スケボーのカスタマイズの楽しみ方とおすすめパーツブランド

スケボーは、完成品(コンプリート)を購入しても、後からパーツを交換して自分好みにカスタムできるのが大きな魅力の一つです。カスタムは、スケボーの性能を向上させるだけでなく、愛着を深める最高の手段となります。ここでは、カスタムの楽しみ方とおすすめのパーツブランドをご紹介します。

カスタムは「ベアリング」から始めるのが鉄則

初めてカスタムに挑戦するなら、最も手軽に、かつ劇的に変化を感じられる「ベアリング」から始めるのが鉄則です。
コンプリートに付属しているベアリングは、標準的なものが多いため、高性能なベアリングに交換するだけで、「滑走の伸び」や「スピードの維持」が全く違ってきます

  • ベアリング交換のメリット:プッシュする回数が減り、疲労が軽減される。滑りがスムーズになり、スケボーがより楽しくなる。

特に、有名な「BONES REDS」などのベアリングは、高性能ながら比較的安価で手に入りやすいため、最初のカスタムパーツとして最適です。

トラックのカスタム:安定性か、それとも軽さか

トラックはスケボーの骨格とも言えるパーツで、カスタムすることで安定性やトリックのしやすさが大きく変わります。

トラックブランドの傾向

ブランド名 特徴 おすすめな人
INDEPENDENT(インディペンデント) 頑丈で耐久性が高い。重厚な乗り心地で安定性重視 グラインドやランプでの滑走がメインの人。
THUNDER(サンダー) 比較的軽量で、繊細なターンが可能。キレのある動きを好む人に人気。 フリップ系のトリックを多用する人。
VENTURE(ベンチャー) INDEPENDENTとTHUNDERの中間的な位置づけ。癖がなく扱いやすい。 初心者〜オールラウンドに楽しみたい人

トラックの交換は、スケボーの乗り心地を最も大きく変えるカスタムです。自分の乗りたいスタイルに合わせて、ブランドを選んでみましょう。

デッキのカスタム:デザインとコンケーブの追求

デッキは最も消耗しやすいパーツなので、必然的に交換の機会が多くなります。
交換の際は、デザインだけでなく、前述した「コンケーブの深さ」や「デッキの素材」にもこだわってみましょう。

  • デッキブランド例:ELEMENT、GIRL、DEATHWISH、BAKERなど。

ブランドによって、デッキのプレス工場が異なり、同じサイズでもコンケーブの深さや反発力が微妙に異なります。いろいろなブランドのデッキを試して、自分に合う「板」を見つけるのも、スケボーカスタムの醍醐味です。

【スケボーQ&A】よくある疑問をモモストアが解決!

スケボーを始める方が抱きがちな、よくある疑問について、モモストアがQ&A形式でまとめて解決します。

Q1. スケボーは公道で乗ってもいいの?

A. 結論として、公道で乗ることはほとんどできません。
日本の道路交通法では、スケートボードは「交通の頻繁な道路においては、危険行為となる」と見なされています。つまり、車や人通りが多い公道、車道、歩道での走行は基本的に禁止です。
違反した場合、罰則を受ける可能性もあります。必ずスケートパークや、人通りや車通りが少ない公園(許可されている場合)で練習しましょう。

Q2. スケボーは何歳から始められる?

A. 厳密な年齢制限はありませんが、一般的には5〜6歳頃からが推奨されています。
もちろん、それより早く始めるお子さんもいますが、5歳頃からバランス感覚が発達し、危険を察知する能力も芽生えてくるため、安全に楽しめるようになります。ただし、始める際は必ずプロテクターとヘルメットを着用し、大人の方が付き添ってあげてください。
小さな子には、ミニクルーザーや専用の子ども用デッキを選んであげましょう。

Q3. スケボーは雨の日でも練習できる?

A. 雨の日は、スケボー本体の劣化と安全性の観点から、絶対にやめましょう。
前述の通り、水はデッキの木材やベアリングの錆びの原因となり、スケボーの寿命を著しく縮めます。また、濡れた路面は非常に滑りやすく、重大な転倒事故につながる危険性があります。
雨の日は、室内でバランスボードに乗ったり、動画でトリックのイメージトレーニングをするなど、別の練習に切り替えましょう。

Q4. スケボーとブレイブボード(キャスターボード)の違いは?

A. 構造も乗り方も全く異なります。
スケートボードは4つのウィールが固定されており、主にプッシュで進み、体重移動で曲がります。トリックがメインの遊びです。
ブレイブボード(Jボードなど)は、2つのウィールが360度回転するキャスターになっており、地面を蹴らずにS字に体を動かして進むのが特徴です。移動やバランス運動がメインで、トリックの種類はスケボーほど多くありません。
どちらも「ボードスポーツ」ですが、遊びの目的が大きく違う乗り物です。

Q5. スケボーの「コンプリート」って何?

A. デッキ、トラック、ウィール、ベアリングなど、全てのパーツが組み上がった「完成品」のことです。
バラバラのパーツを選んで組む「カスタム」に対して、「コンプリート」はすぐに乗れる状態のスケボーです。
初心者の方は、まず信頼できるブランドのコンプリートを購入するのが一般的です。慣れてきたら、パーツを少しずつ交換してカスタムを楽しみましょう。

スケボー動画で上達しよう!おすすめのYouTubeチャンネル

スケボーの上達には、実際に滑る練習はもちろんですが、プロの滑りや、トリックの解説動画を見てイメージトレーニングをすることが非常に重要です。ここでは、初心者の上達に役立つ、おすすめのYouTubeチャンネルをいくつかご紹介します。

トリック解説系チャンネル

初心者が最初にぶつかる壁、「オーリー」や「チクタク」といった基本トリックのハウツー(解説)動画を分かりやすく公開しているチャンネルです。

  • ○○スケートボードチャンネル:
    非常に丁寧に、「足の置き方」「体の使い方」を解説しています。スローモーションを多用しているため、細かな動きを理解しやすいのが特徴です。
  • ○○のスケボー教室:
    初心者目線で、失敗しやすいポイントや、練習を続けるためのマインドセットなども解説してくれるため、モチベーション維持にも役立ちます。

これらのチャンネルで、まずは「プッシュ」「チクタク(板の左右に振る動き)」「オーリー」の基本3トリックの動画を繰り返し見て、体の動きをインプットしましょう。

モチベーションアップ系チャンネル

プロスケーターや一般のスケーターのクールな滑りが見られるチャンネルは、「こんな風に滑りたい!」というモチベーションアップにつながります。

  • トランスワールドスケートボーディング:
    国内外のプロスケーターの最新の映像や、ハイレベルなトリックが見られます。滑りのカッコよさ、スタイルを学ぶのに最適です。
  • ○○ストリート:
    日本のストリートでの日常の滑りや、スケートパークでのセッション動画など、身近なスケートシーンを見ることができます。

練習で疲れた時や、トリックがなかなか成功しない時に、こうした動画を見てイメージを膨らませることは、意外と技術向上につながります。動画で見たトリックを次に練習する、という目標設定にも役立ちます。

スケボーを始める際の注意点【周囲への配慮とマナー】

スケートボードは非常に楽しいアクティビティですが、一つ間違えると周囲の方々とのトラブルや、大きな事故につながりかねません。気持ちよくスケボーを楽しむために、必ず守るべきマナーと注意点をご紹介します。

マナー1:音と振動への配慮

スケボーは、特にトリックをする際にデッキを地面に叩きつける「音」や、滑走時の「ガラガラ」という音が非常に響きます。
静かな住宅街や、早朝・深夜の時間帯に練習するのは絶対に避けましょう。
もし練習場所の近くに住宅がある場合は、日中の決まった時間帯に限定したり、柔らかいウィール(クルーザーウィール)を装着して音を抑える工夫をしましょう。

マナー2:占有しない、挨拶をする

公園やスケートパークなど、公共の場所で練習する際は、以下のマナーを守りましょう。

  • 場所の占有をしない:特定のセクション(レールやランプなど)を長時間一人で占有せず、順番を守って利用しましょう。
  • 挨拶とコミュニケーション:パークや広場で滑っている他のスケーターには、「こんにちは」「失礼します」などの挨拶をしましょう。特に他のスケーターの滑走ラインを横切る際は、必ず声をかけることが大切です。
  • ゴミは持ち帰る:練習場所を汚さないよう、出たゴミは必ず持ち帰りましょう。

スケーター同士のコミュニケーションは、情報交換や安全確保にもつながるため、積極的に挨拶をすることをおすすめします。

マナー3:物を壊さない、私有地に入らない

私有地や公共の備品(ベンチ、手すり、花壇など)を、スケボーの練習台として使用するのは絶対にやめましょう。
これは器物損壊にあたる行為であり、スケーター全体のイメージダウンにつながります。
スケボーは決められた場所で、安全に楽しむものです。万が一、物を壊してしまった場合は、すぐに管理者に報告し、誠意を持って対応しましょう。

スケボーを始めるのに適した時期はある?

「スケボーを始めるのに、春がいい?夏がいい?」と、時期について疑問を持つ方もいるかもしれません。結論から言うと、思い立った時が吉日ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

春・秋:最高のコンディションで練習できる

春と秋は、スケボーをする上で最も適したシーズンです。

  • メリット:気温が快適で、汗だくにならずに長時間練習できる。ベアリングの調子も安定しやすい。
  • デメリット:特にありませんが、天候が変わりやすい時期でもあります。

トリックの練習など、集中して汗を流したい時は、この時期に一気にスキルアップを目指しましょう。

夏:水分補給と暑さ対策が必須

夏は日差しが強く、熱中症のリスクが高まります。しかし、日が長いため、夜まで練習できるというメリットもあります。

  • メリット:体が温まりやすく、怪我をしにくい。日が長く練習時間が確保できる。
  • デメリット:熱中症のリスクが高い。デッキテープからの熱で足裏が暑くなる。

夏にスケボーをする際は、必ずこまめな水分補給と休憩をとり、無理をしないようにしましょう。また、日差しを避けるために、早朝や夕方の時間帯を選ぶのも賢明です。

冬:寒さとの戦いとインドア練習

冬は寒くて体が動きにくくなるため、スケボーのオフシーズンと考える人もいますが、集中して基礎を固める絶好の機会でもあります。

  • メリット:空気が澄んでおり、練習場所が空いていることが多い。インドアパークを活用できる。
  • デメリット:体が冷えやすく、怪我のリスクが高まる。防寒対策が必須。

冬は、準備運動を念入りに行い、体を温めてから練習を始めましょう。また、雨や雪の日が増えるため、インドアのスケートパークを探してみるのもおすすめです。

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