【決定版】エタノールどこで買える?主要な販売場所から種類と用途を完全網羅!
「エタノールってどこで売ってるの?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。
消毒や掃除、手作りコスメなど様々な用途で使われるエタノールですが、その種類や販売場所は多岐にわたります。いざ買おうと思っても、ドラッグストアが良いのか、ネット通販が良いのか迷いますよね。
この記事では、エタノールが買える具体的な店舗やネットショップを徹底的に調査し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します!
・【ドラッグストア編】エタノールが買える大手チェーン店一覧と取り扱い種類
・ホームセンターでのエタノールの取り扱い状況と燃料用アルコールの注意点
・コンビニやスーパーでは消毒用エタノールは売っている?
・ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)でのエタノール購入のメリットと選び方
- エタノールは主にどこで買える?販売場所の全体像をチェック!
- 【ドラッグストア編】エタノールが買える大手チェーン店一覧と取り扱い種類
- ホームセンターでのエタノールの取り扱い状況と燃料用アルコールの注意点
- コンビニやスーパーでは消毒用エタノールは売っている?
- ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)でのエタノール購入のメリットと選び方
- 無水エタノールと消毒用エタノール、燃料用アルコールの違いを徹底解説
- エタノールを掃除に活用!具体的な使用例と希釈方法
- アロマや手作りに!無水エタノールを使った便利な活用術
- エタノールを購入する際の注意点!濃度、価格、容量の確認
- 大容量エタノールをお得に買うならどの店舗・サイトがおすすめ?
- 【Q&A】エタノールの引火性や保管方法について知っておきたいこと
- 100均(ダイソー・セリア)ではエタノール関連の商品は買える?
- エタノールを安全に使うための注意点と換気の重要性
エタノールは主にどこで買える?販売場所の全体像をチェック!

エタノールは、その種類と用途が非常に幅広いため、「どこで買えるか」も多岐にわたります。しかし、販売場所を大きく分けると、「実店舗」と「ネット通販」の2種類に集約されます。
あなたがエタノールを何に使いたいかによって、最適な購入先が変わってきますので、まずは全体像を把握しておきましょう。
実店舗で購入できる場所とその特徴
実店舗の最大のメリットは、何と言っても「すぐに手に入る」ことです。急な消毒や掃除に使いたい時、すぐに売り場に直行できるのは便利ですよね。
主な販売場所と、そこで手に入りやすいエタノールの種類をまとめたのが以下の表です。
| 販売場所 | 主な取り扱いエタノールの種類 | 特徴とコメント |
| ドラッグストア・薬局 | 消毒用エタノール、無水エタノール | 最もポピュラーな購入場所。健康管理用品として広く取り扱われており、種類も豊富です。 |
| ホームセンター | 消毒用エタノール、無水エタノール、燃料用アルコール | 清掃用品やDIY用品のコーナーにあり、特に大容量サイズや燃料用アルコールの取り扱いが多いです。 |
| スーパー・コンビニ | 手指消毒用のアルコールジェルやスプレー | 純粋な「エタノール」ではなく、携帯用の消毒用品が中心。日用品売り場に置かれています。 |
| 100円ショップ | アルコールウェットティッシュ、清掃用アルコールスプレー(低濃度) | 「無水エタノール」や「消毒用エタノール」といった純度の高いものは基本的に取り扱いがありません。 |
見ての通り、本格的な「エタノール(無水または消毒用)」を探すなら、ドラッグストアかホームセンターが基本となります。特に無水エタノールは、薬局の専門的な棚に置かれていることが多いです。
ネット通販で購入するメリットと人気の種類
一方、ネット通販(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)のメリットは、「価格の比較が容易」で「大容量のまとめ買いがしやすい」点にあります。また、実店舗では見かけないメーカーの製品や、詰め替え用のお得なセットなども見つけやすいのが魅力です。
特に、清掃やアロマテラピーなどで頻繁にエタノールを使う方は、ネットでの大容量購入が最も経済的です。ただし、ネット通販で購入する際は、引火性の液体であるため、配送方法が限られていたり、時間がかかったりする場合がある点には注意が必要です。
次の見出しからは、それぞれの販売場所について、さらに具体的な店舗名や、購入時のポイントを深掘りしていきましょう。
【ドラッグストア編】エタノールが買える大手チェーン店一覧と取り扱い種類
エタノールを「薬」として、または「衛生用品」として探す場合、まず頭に浮かぶのがドラッグストアですよね。実際、ドラッグストアはエタノールの取り扱いが最も安定しており、手軽に購入できる場所と言えます。しかし、一口にドラッグストアといっても、チェーン店によって取り扱い製品や陳列場所が異なります。
ここでは、大手ドラッグストアチェーンのエタノール取り扱い状況と、店頭でよく見かける種類について解説します。
主要ドラッグストアチェーンの取り扱い傾向
ほとんどの大手ドラッグストアでは、以下の2種類のエタノールが陳列されています。
- 消毒用エタノール(第3類医薬品または医薬部外品): 主に殺菌・消毒を目的とした製品。エタノール濃度が76.9~81.4%に調整されており、最も消毒効果が高いとされています。
- 無水エタノール(試薬または雑貨): エタノール濃度が99.5%以上の高純度製品。掃除や加湿器の清掃、アロマオイルの希釈などに使われます。消毒には向いていません。
各チェーン店の具体的な取り扱い傾向は以下の通りです。
| チェーン店名 | 取り扱い傾向 | 探し方のヒント |
| マツモトキヨシ | 自社ブランド(PB)製品も充実。無水・消毒用の両方あり。 | 衛生用品コーナー、または薬剤師がいる医薬品コーナーの近く。 |
| ウエルシア | 医薬品・日用品の品揃えが豊富。無水エタノールも比較的見つけやすい。 | 絆創膏やガーゼなどの救急用品の棚、または洗剤・清掃用品のコーナー。 |
| スギ薬局 | 消毒液・うがい薬の隣に陳列されていることが多い。 | 比較的コンパクトなサイズ(500ml前後)が中心。 |
| ココカラファイン | プライベートブランド(PB)で消毒用アルコールスプレーを扱うことも。 | マスクや手袋などの感染対策グッズ売り場も要チェック。 |
無水エタノールは、消毒用エタノールよりも陳列数が少ない傾向にあります。もし見当たらない場合は、店員さんに「無水エタノールはありますか?」と尋ねてみてください。医薬品の棚の奥に保管されていることもあります。
消毒用エタノールと無水エタノールの価格帯比較
ドラッグストアでのエタノールの価格は、メーカーや容量によって大きく変動しますが、一般的な目安を知っておくと、お得に購入できます。特に、頻繁に使う場合は、大容量の詰め替え用を選ぶのが鉄則です。
無水エタノール(500mlボトル):
価格帯は1,800円~2,500円程度が多いです。ブランド力のあるメーカー品や、注ぎ口が便利なボトルは高めになる傾向があります。
消毒用エタノール(500mlボトル):
こちらは無水エタノールよりもやや安価で、1,000円~1,500円程度が相場です。特にドラッグストアのPB商品は、1,000円を切ることもあります。
注意点として、アルコール濃度の低い「除菌用アルコール」は、さらに安価ですが、純粋なエタノールとは異なるため、用途を間違えないようにしましょう。購入前に必ず成分表を確認することが大切ですよ。(参考:エタノール濃度と用途の違いを検索してみる)
ホームセンターでのエタノールの取り扱い状況と燃料用アルコールの注意点
ドラッグストアが見つからない地域や、大掃除などで大量に使いたい場合に心強いのがホームセンターです。ホームセンターは、清掃用品、塗料、DIY、キャンプ用品など、様々な専門的なアイテムが揃っているため、エタノールの品揃えも非常に独特で豊富です。
ホームセンターで手に入る3種類のエタノール
ホームセンターでエタノールを探すと、ドラッグストアにはない「第三の種類」に出会うことがあります。それは、「燃料用アルコール」です。
ホームセンターで一般的に取り扱われているエタノールとその用途をまとめました。
ホームセンターで見かけるエタノールの種類
- 無水エタノール: 清掃、シール剥がし、電子機器の掃除など。大容量(1Lや2L)の取り扱いがあるのが特徴。
- 消毒用エタノール: 救急用品売り場や衛生用品売り場に。ドラッグストアと共通の製品が多い。
- 燃料用アルコール: キャンプ用ストーブの燃料、理科の実験用アルコールランプの燃料など。
特に、清掃用として大量に使いたいなら、ホームセンターの無水エタノールや消毒用エタノールの大容量ボトルがお得です。ただし、大容量になると持ち帰るのが大変なので、その点は考慮が必要です。
燃料用アルコールは「飲用厳禁」の注意が必要!
最も注意が必要なのが「燃料用アルコール」です。これは、主成分がエタノールではなく、毒性の高い「メタノール」が混ざっていることが多いため、消毒や掃除に使ってしまうと危険です。
燃料用アルコールの注意点まとめ
- 成分を確認: 燃料用アルコールは、メタノール(メチルアルコール)が主成分、またはエタノールと混合されていることが多いです。
- 用途が限定的: キャンプや実験用の燃料としてのみ使用し、絶対に消毒や手肌に触れる用途には使わないでください。
- 安価だが危険: 無水エタノールよりも安価なことが多いですが、安さにつられて間違って購入しないように注意が必要です。
ホームセンターの売り場では、無水エタノールと燃料用アルコールが近くに陳列されていることもあります。パッケージをよく見て、「消毒用」「無水」といった記載があるか、成分表にメタノールが含まれていないかをしっかり確認してから購入しましょう。
もし、清掃用として使う目的で、メタノールが混ざっていても問題ないか気になる場合は、一度燃料用アルコールの安全性を検索してみると安心ですね。
コンビニやスーパーでは消毒用エタノールは売っている?
ドラッグストアやホームセンターまで行く時間がない、あるいは急に必要になった場合、「コンビニやスーパーでエタノールが買えたら便利なのに」と思うことがありますよね。結論から言うと、純粋な「エタノール」はほとんど売られていませんが、「消毒用アルコール」として代用できる製品は売られています。
コンビニで買えるのは「手指消毒アルコール」が中心
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの主要なコンビニエンスストアで販売されているのは、主に以下の製品です。
- 携帯用アルコール消毒ジェル・スプレー: 50ml~100ml程度の小型ボトルで、レジ横や衛生用品コーナーに置かれています。
- アルコール配合ウェットティッシュ: 食事前の手拭きや、テーブルの簡易除菌用として使われます。
これらの製品も主成分はエタノール(アルコール)ですが、濃度が消毒用エタノール(約77%)よりも低めに調整されていたり、保湿成分などが添加されていたりします。そのため、「精密機器の清掃」や「アロマの希釈」に使う無水エタノールの代用にはなりません。あくまで、手軽な手指の衛生管理用と認識しておきましょう。
コンビニでの購入がおすすめな人:
- 急に外出先で手を消毒したくなった人
- 一時的に手指衛生対策をしたい人
- 小型で持ち運びやすいものが欲しい人
スーパーでは日用品コーナーをチェック!
イトーヨーカドーやイオンなどの総合スーパーでは、日用品売り場が充実しているため、ドラッグストアに近い品揃えが見られることがあります。
- 消毒用エタノール(500ml): 医薬品コーナーや衛生用品コーナーに置かれていることがあります。
- キッチン用アルコール除菌スプレー: 食器や調理器具の除菌用に、エタノール濃度が高めの製品が販売されています。
- 酒類: 一部のスーパーでは、高濃度アルコール(スピリタスなど)を酒類売り場で扱っていますが、これは酒税がかかっており、消毒目的で購入するのは割高になるためおすすめできません。
スーパーで購入する際は、特に「キッチン用アルコール除菌スプレー」の成分に注目しましょう。製品によっては、純粋な消毒用エタノールに近い濃度を持つものもあり、掃除などには十分代用できます。ただし、これも無水エタノールとは用途が異なりますので注意してください。
ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)でのエタノール購入のメリットと選び方
実店舗での購入が難しい、または大容量をお得に買いたいと考えるなら、ネット通販が最も適しています。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手プラットフォームでは、様々なメーカーのエタノールが取り扱われており、比較検討しやすいのが最大のメリットです。
ネット通販でエタノールを買うべき3つのメリット
筆者モモストアが考える、ネット通販でエタノールを購入する最大のメリットは以下の3点です。
- 価格競争による最安値を見つけやすい: 複数のショップが参入しているため、価格競争が激しく、実店舗よりもお得な価格で購入できるチャンスが多いです。特にセール時には狙い目です。
- 大容量・セット商品が豊富: 1L、4L、さらには18Lといった業務用に近い大容量サイズや、便利なスプレーボトルとのセットなど、実店舗では見かけないラインナップが豊富です。
- レビューで用途の具体例を知れる: 実際に購入したユーザーのレビューを見ることで、「掃除に最適だった」「アロマの希釈に便利だった」など、具体的な使用感や活用方法を知ることができます。
もちろん、ネット通販なので自宅まで配送してもらえるため、重い大容量ボトルを運ぶ手間がないのも嬉しいポイントです。ただし、前述の通り、引火性の液体として扱われるため、配送に時間がかかったり、日時指定ができなかったりするケースがあるので、急ぎの場合は注意が必要です。
ネット通販で失敗しないための「種類」と「口コミ」チェック
ネット通販でエタノールを購入する際は、以下の2点を必ずチェックしましょう。
「種類」と「成分」を最優先で確認
商品名に「エタノール」とあっても、「無水」「消毒用」「燃料用」「除菌用」のどれに該当するのかを、商品ページで必ず確認してください。
| 用途 | 選ぶべき種類 | チェックすべき濃度 |
| 掃除・シール剥がし | 無水エタノール | 99.5%以上 |
| 除菌・消毒 | 消毒用エタノール | 70%~80%程度 |
| アロマ・香水作り | 無水エタノール(または精製水で薄めた消毒用) | 99.5%以上 |
特に、掃除用として使うなら、安価な燃料用アルコールにメタノールが含まれていないか(安全に使用できるか)を、成分表示で確認するのが重要です。
低評価レビューで「液漏れ」や「納期」をチェック
エタノールは液体であり、輸送中にボトルキャップの緩みなどで液漏れが発生することが稀にあります。購入前に、低評価レビューの中に「液漏れがあった」「梱包が雑だった」といったコメントがないかを確認することで、安心して購入できます。また、納期に関するコメントもチェックし、急ぎで必要かどうかを判断しましょう。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのどれを選ぶかは、あなたが普段使っているポイントや、その時々のセールによってお得度が変わります。もし、どのサイトが良いか迷ったら、一度各サイトでのエタノール価格を比較検索してみることをおすすめします。
無水エタノールと消毒用エタノール、燃料用アルコールの違いを徹底解説
エタノールを探し始めると、必ず「無水」「消毒用」「燃料用」の3つの言葉に遭遇します。これらは見た目が似ていても、成分と用途が全く異なり、間違って使うと効果がなかったり、最悪の場合は危険を伴ったりします。この3種類をしっかりと理解しておくことが、エタノールを安全かつ効果的に使うための第一歩です。
エタノール3種類の決定的な違いは「濃度」と「成分」
この3つのアルコール製品の最も大きな違いは、含まれているエタノールの濃度と、メタノールなどの不純物が含まれているかどうかです。
| 種類 | エタノール濃度 | 主な成分 | 主な用途 | 消毒効果 |
| 無水エタノール | 99.5%以上 | エタノール | 掃除、希釈、電子機器の清掃 | なし(水分不足) |
| 消毒用エタノール | 70%~80%程度 | エタノール、水 | 手指・器具の殺菌、消毒 | あり(最適濃度) |
| 燃料用アルコール | 様々 | エタノール、メタノール(毒性) | 燃料、理科実験 | なし(不純物あり) |
ここで重要なのは、「濃度が高ければ高いほど消毒効果があるわけではない」という点です。無水エタノール(99.5%)は、菌の細胞膜を一瞬で固めてしまいますが、浸透する前に固まってしまうため、菌を死滅させるに至りません。水で薄めて70%台にすることで、時間をかけて浸透し、菌を確実に死滅させることができます。これが「消毒用エタノール」の最適濃度なのです。
無水エタノール:水が苦手な場所の清掃に最強!
無水エタノールの「無水」とは、「水を含まない」という意味です。そのため、水に弱い場所の掃除に絶大な効果を発揮します。
- 電子機器の清掃: パソコンのキーボード、スマホの画面、リモコンなど、水気を嫌う場所のホコリや手垢の拭き取りに。
- カビ対策: 水分が蒸発しやすいため、結露が発生しやすい場所のカビ取り後の拭き上げに使うと、カビの再発防止に役立ちます。
- アロマの希釈: 精油(アロマオイル)は水に溶けにくいため、無水エタノールで溶かしてから水に混ぜることで、ルームスプレーや香水を作ることができます。
無水エタノールを消毒に使いたい場合は、精製水で約7:3(エタノール:水)の割合で薄めて使う必要があります。
燃料用アルコール:用途以外に使ったらダメ!
繰り返しになりますが、燃料用アルコールは非常に安価なことが多いですが、メタノール(メチルアルコール)という人体に有害な物質が含まれていることが多いため、手指消毒や清掃など、肌に触れる可能性がある用途には絶対に使うべきではありません。
間違って購入しないように、パッケージの「燃料用」という表記と、成分表をしっかり確認することが、あなたの安全を守るために非常に大切です。(参考:メタノールの毒性についてさらに詳しく検索する)
エタノールを掃除に活用!具体的な使用例と希釈方法
エタノールは、消毒だけでなく、家庭内の様々な場所の掃除に大活躍する万能アイテムです。特に、油汚れや水拭きだけでは落ちないしつこい汚れ、そして除菌を同時に行いたい場所に最適です。ここでは、無水エタノールと消毒用エタノールを掃除に使う際の具体的な方法と、希釈の黄金比について解説します。
【無水エタノール】油汚れと電子機器の掃除に最強
無水エタノールは、水気が残らずすぐに蒸発するため、特にキッチン周りや電子機器の掃除に最適です。その強力な油を溶かす力は、一般的な洗剤よりも優れている場面があります。
キッチン周りのしつこい油汚れ
換気扇やガスコンロ周り、壁に飛び散った油汚れは、無水エタノールを布やキッチンペーパーに含ませて拭き取るだけで、驚くほどスッキリ落ちます。ただし、油汚れがあまりにもひどい場合は、先に重曹などで大まかに落としてから、仕上げに無水エタノールで拭き上げ、除菌とツヤ出しを行うのがコツです。
電子機器やリモコンの手垢
キーボードやリモコン、スマートフォンなどは、手垢や皮脂汚れが溜まりやすい場所ですが、水拭きは故障の原因になります。無水エタノールを少量布につけて拭き取れば、水を使わずに汚れを分解し、あっという間にきれいになります。この際、布にエタノールをつけすぎないよう、少量ずつ試すようにしましょう。
【消毒用エタノール】水回りのカビ予防と除菌に最適
消毒用エタノールは、水が約20~30%含まれているため、無水エタノールほど水気を嫌う場所には向きませんが、その分、高い除菌効果を発揮します。カビ菌や雑菌が繁殖しやすい水回りでの使用がおすすめです。
冷蔵庫内やまな板の除菌
食品を扱う冷蔵庫内や、調理に使うまな板は、雑菌が繁殖しやすい場所です。消毒用エタノールをスプレーし、乾いた布で拭き取るだけで、手軽に除菌が完了します。特にまな板は、使用後に洗剤で洗い、熱湯消毒をした後、仕上げにエタノールスプレーをするのが理想的な衛生管理方法です。
窓ガラスや鏡の拭き跡対策
窓ガラスや鏡を水拭きすると、どうしても拭き跡(水滴の跡)が残ってしまいますが、消毒用エタノールを少し混ぜた水で拭き上げると、水気がすぐに蒸発するため、拭き跡が残りません。希釈の目安は、水100mlに対してエタノール大さじ1杯程度で十分です。
エタノールを掃除に使う際の注意点とNG箇所
万能なエタノールですが、使用を避けるべき場所もあります。
エタノール使用NG箇所リスト
塗装・コーティング面: ワックスやニスが塗られた家具、アクリルやスチロール樹脂など、塗料やコーティングを溶かしてしまうことがあります。
革製品・天然素材: 皮革製品やシルクなど、乾燥させてしまい、ひび割れや変色の原因になります。
クリア塗料のプラスチック: 眼鏡のレンズや一部の液晶画面など、表面のクリア塗料を剥がしてしまう恐れがあります。
掃除に使う場合は、目立たない場所で試してから使用するのが鉄則です。特に初めて使う製品や、高価な家具には細心の注意を払いましょう。
アロマや手作りに!無水エタノールを使った便利な活用術
無水エタノールは、清掃用途以外にも、趣味や美容、日々の生活を豊かにする「手作りアイテム」の材料としても非常に優秀です。水と油を混ぜる仲介役(溶剤)として使えるため、アロマテラピーや香水作りには欠かせない存在なのです。
自分の好きな香りでルームスプレーを作る
市販のルームスプレーも便利ですが、自分の好きな精油(アロマオイル)を使って手作りすると、成分も香りも自分好みに調整できます。基本的な作り方はとても簡単です。
ルームスプレーの基本的な作り方
【用意するもの】
- 無水エタノール:5ml
- 精製水(または水道水):45ml
- お好みの精油:10~20滴
- 遮光性のスプレー容器(50ml用)
【作り方】
- 遮光性のスプレー容器に無水エタノール5mlを入れます。
- そこへ精油を滴数分加え、容器を軽く振ってエタノールと精油を混ぜ合わせます。(精油がエタノールに溶ける)
- 最後に精製水45mlを加え、もう一度優しく振って混ぜれば完成です。
無水エタノールを使うことで、水と精油がしっかり混ざり合い、時間が経っても分離しにくい安定したスプレーになります。精製水は薬局やネット通販で簡単に手に入りますが、ない場合は水道水でも代用可能です。
虫よけスプレーやアロマ香水のベースとして
このルームスプレーの応用で、様々なアロマアイテムを作ることができます。
手作りアロマアイテム例
| 作りたいもの | 精油の選択 | エタノールの役割 |
| 虫よけスプレー | シトロネラ、レモングラス、ペパーミントなど(虫が嫌う香り) | 精油の分散と肌への付着補助 |
| リードディフューザー | ラベンダー、ベルガモットなど(リラックスできる香り) | 精油を溶かし、リードに香りを吸い上げやすくする揮発性溶剤 |
| 手作り香水 | サンダルウッド、ネロリ、イランイランなど(複雑なブレンド) | 濃度を調整するためのベース溶剤として。エタノールの濃度で香りの持続時間が変わります。 |
リードディフューザーを作る際は、精油を多めに、水の量を減らしたり、入れなかったりするなど、様々なレシピがあります。エタノールの揮発性を利用して、アロマを空間に拡散させる役割があることを覚えておくと、アレンジがしやすくなります。
拭き取り化粧水の代用としての活用は慎重に
無水エタノールを薄めて「手作り化粧水」として利用する情報も見かけますが、筆者モモストアとしては、肌への使用には非常に慎重になるべきだと考えます。
- 肌の乾燥を招く: エタノールは水分を奪う力が非常に強いため、肌に使用すると乾燥を招き、肌荒れの原因になる可能性があります。
- パッチテストは必須: もし試す場合でも、必ず精製水やグリセリンなどで十分に希釈し、二の腕の内側などでパッチテストを行ってからにしましょう。
- 品質管理が難しい: 手作り化粧水は保存料が入っていないため、日持ちせず、品質管理が難しいため、市販品を選ぶことを強くおすすめします。
無水エタノールは、基本的に「掃除」や「物作り」といった生活用品として活用し、肌に直接触れるものへの使用は、専門的な知識がない限り避けるのが安全策です。
エタノールを購入する際の注意点!濃度、価格、容量の確認
ここまで読んで、エタノールを購入する場所や種類について理解が深まったかと思います。しかし、実際に店頭やネット通販で製品を選ぶ際には、いくつか見落としがちな落とし穴があります。ここでは、購入後に「間違ったものを買ってしまった!」と後悔しないための、重要なチェックポイントを解説します。
何よりも優先すべき「濃度」と「用途」の確認
何度も強調していますが、これが最も重要です。パッケージの裏面や成分表示を必ず確認し、自分の用途に合った濃度かどうかをチェックしてください。
目的別チェックリスト
| 目的 | 種類と濃度 | 確認ポイント |
| 消毒・除菌 | 消毒用エタノール(第3類医薬品) | エタノール濃度が76.9~81.4%であること。 |
| 掃除・希釈 | 無水エタノール | エタノール濃度が99.5%以上であること。 |
| コスト重視の掃除 | 燃料用アルコール(要検討) | メタノールフリーであるか、含まれていないか(または用途を限定できるか)。 |
「除菌アルコール」とだけ書かれた製品の中には、エタノール濃度が50%以下と低く、消毒には不十分なものもあります。特に、医療現場などで求められるような高い消毒効果が必要な場合は、必ず「第3類医薬品」や「医薬部外品」と記載された「消毒用エタノール」を選びましょう。
実店舗では「大容量サイズ」と「詰め替え用」を狙う
エタノールは、一度買っても頻繁に使うことが多いため、大容量サイズや詰め替え用ボトルを最初から購入しておくのがおすすめです。例えば、500mlボトルを2本買うよりも、1Lの詰め替え用を1本買う方が、結果的に単価が安くなるケースがほとんどです。
- 詰め替え用のメリット: プラスチックボトルがゴミとして出にくい、本体ボトルを再利用できるため環境に優しい。
- 大容量のメリット: 単価が安くなるだけでなく、在庫切れを気にせず使える。
ただし、詰め替え作業は引火性があるため、必ず火気のない、風通しの良い場所で行ってください。
価格比較は「100mlあたり」で!
価格を比較する際は、総額ではなく「100mlあたりの単価」で比較するのが賢明です。例えば、A社製品が500mlで1,000円、B社製品が1Lで1,800円の場合、A社は200円/100ml、B社は180円/100mlとなり、B社の方がお得だと一目瞭然です。
ネット通販はもちろん、ドラッグストアでも、プライベートブランド(PB)製品が最も安価な傾向にありますので、PB製品の濃度と価格を基準に、他のメーカーと比較してみるのが、賢い購入方法と言えるでしょう。(参考:ドラッグストアのPBエタノールを検索してみる)
大容量エタノールをお得に買うならどの店舗・サイトがおすすめ?
掃除やアロマの希釈など、エタノールを日常的に、そして大量に消費する方にとって、最も重要なのは「どこで大容量をお得に買えるか」という点ですよね。大容量の購入先は、実店舗とネット通販で得意分野が異なります。利用頻度と用途に合わせて、最適な購入先を選びましょう。
最も安定して安く買えるのは「ネット通販」
大容量のエタノールを探すなら、やはりAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販が最強です。特に4Lや5Lといった業務用に近いサイズは、実店舗ではスペースの都合上、ほとんど見かけません。
ネット通販のメリット:
- 4L・10L・18Lの取り扱いがある: 家庭用とは比較にならない大容量サイズが豊富です。
- 単価が劇的に安くなる: 容量が大きくなるほど、100mlあたりの単価は安くなります。
- 重い荷物を運ぶ必要がない: エタノールは液体なので重く、玄関先まで配達してもらえるのは大きなメリットです。
- 高評価の業務用製品を選べる: 飲食店や医療機関が実際に使っている、信頼性の高い業務用製品のレビューを参考に購入できます。
ネットで購入する際は、前述した通り、液漏れ対策がしっかりしているショップを選ぶことが重要です。「パッキンがしっかりしている」「段ボール内に緩衝材が入っている」といった記載があるか確認しましょう。
実店舗なら「ホームセンター」と「業務用品店」
ネット通販を待てない場合や、実際に商品を手に取って選びたい場合は、ホームセンターと一部の業務用品店をチェックしましょう。
ホームセンターのメリット:
- 無水エタノールの1Lサイズが見つかる: ドラッグストアにはない1Lサイズが、掃除用品や塗料コーナーで比較的見つかりやすいです。
- 燃料用アルコール(大容量)が安価: 燃料用アルコールは、キャンプ用品コーナーで2Lなどの大容量が安価に手に入ります。ただし、メタノール含有の有無を必ず確認してください。
業務用品店(例:コストコ、一部の酒販店)
コストコのような会員制の倉庫店では、非常に大容量の「消毒用アルコール」や、高濃度のお酒(消毒にも使えるが割高)が売られていることがあります。また、一部の酒販店では、消毒用アルコール不足の際に代替品として高濃度エタノールを販売していた時期もありました。
結論として、最もお得に、最も豊富な種類の中から大容量を選ぶならネット通販。急ぎで1L程度の無水エタノールを手に入れたいならホームセンター、という使い分けがおすすめです。
【Q&A】エタノールの引火性や保管方法について知っておきたいこと
エタノールは非常に便利な液体ですが、実は危険物第4類(引火性液体)に分類される物質です。そのため、安全に取り扱うためには、その危険性と正しい保管方法について知っておく必要があります。ここでは、エタノールの使用と保管に関するよくある疑問をまとめて解説します。
Q1: エタノールはどれくらいの温度で火がつくの?(引火点)
エタノール(エチルアルコール)は、濃度によって引火点が異なりますが、常温でも引火する可能性があります。
- 無水エタノール(99.5%): 引火点約13℃
- 消毒用エタノール(約77%): 引火点約16℃
つまり、冬場の寒い時期を除けば、日本の一般的な室内温度(20℃以上)では、常に引火の危険性があるということです。エタノールをスプレーしたり、布に含ませて拭き掃除をしている最中は、火気厳禁であることを絶対に忘れないでください。
特に、冬場に加湿器を使っていて乾燥している室内で、静電気によって引火するリスクもゼロではありません。使用中、使用後は十分に換気を行い、火の気の近くでは使用しないことが鉄則です。
Q2: 正しいエタノールの保管場所はどこ?
安全にエタノールを保管するためのポイントは、「火気」「直射日光」「子どもの手の届かない場所」の3つです。
エタノールの正しい保管方法
- 冷暗所: 直射日光が当たらない、涼しい場所(引火点以下の温度が理想)。床下収納や、冷暗なパントリーなどが適しています。
- 密栓: 必ずキャップをしっかりと締め、容器の破損がないか確認します。揮発性が高いので、密栓しないとすぐに容量が減ってしまいます。
- 分別: 食品や飲料水と間違えないように、他の薬品や洗剤などと一緒にまとめて保管し、「アルコール」や「危険物」と明記しておくと安心です。
- 子どもの手の届かない場所: 特に燃料用アルコールは毒性があるため、絶対に子どもの手が届かない高い場所や、鍵のかかる場所に保管してください。
また、消防法上、一般家庭でのアルコールの保管量には明確な規制はありませんが、大量に保管する場合は、万が一の引火に備えて、500mlや1L程度のボトルに小分けして分散して保管するのも一つの方法です。
Q3: 期限切れのエタノールは消毒効果がなくなる?
エタノールは基本的に腐るものではありませんが、消毒用エタノールとして「医薬品」または「医薬部外品」の認可を受けている製品には、使用期限が設定されています。
期限が過ぎると、有効成分であるエタノールの濃度が下がってしまう可能性があります。特に、キャップの密閉が不十分だったり、高温多湿な場所に保管していたりすると、揮発して濃度が下がってしまうため、消毒効果が薄れてしまいます。
期限切れのエタノールは、消毒用としては使わず、濃度低下の影響を受けにくい「清掃用」として使い切ってしまうのがおすすめです。(参考:エタノール濃度の経年変化について検索する)
100均(ダイソー・セリア)ではエタノール関連の商品は買える?
コストを抑えてエタノール関連の製品を手に入れたい時、まず思いつくのがダイソーやセリアといった100円ショップですよね。結論から言うと、100円ショップでは「無水エタノール」や「消毒用エタノール」といった高純度のエタノールは販売されていません。しかし、エタノールを活用した便利な「代用品」や「関連グッズ」は豊富に手に入ります。
100均で見つかる「アルコール関連」製品
100円ショップで主に見つかるアルコール関連製品は、以下の通りです。
除菌用アルコールスプレー・クリーナー
これは、純粋なエタノールではなく、エタノールを主成分とした「除菌用」の液体です。濃度は低めに設定されていることが多く、手指の消毒や本格的な清掃というよりは、食卓やドアノブの簡易除菌、日常的な軽い拭き掃除に向いています。価格が安いので、日常の気軽に使える除菌スプレーとして最適です。
アルコール配合ウェットティッシュ
外出時や、ちょっとした汚れをサッと拭き取りたい時に非常に便利です。ダイソーやセリアでは、携帯用から大判タイプまで、様々なサイズのアルコール配合ウェットティッシュが販売されています。
アルコール対応スプレーボトル・容器
これが100均の最大のメリットと言えるかもしれません。ドラッグストアなどで大容量のエタノールを購入した場合、小分けするためのスプレーボトルが必要になります。エタノールはプラスチックの種類によっては容器を溶かしてしまうことがありますが、100円ショップの「アルコール対応」と明記されたスプレーボトルは、高濃度アルコールにも耐えられる素材(HDPEやPETなど)で作られているため、非常に重宝します。
100均のアルコール対応スプレーボトルは重宝する
エタノール(特に無水エタノール)を別の容器に移し替える際は、必ず「アルコール対応」の容器を選びましょう。一般的なPE素材やPP素材の容器は、高濃度アルコールに侵されて変形したり、最悪の場合は溶けて液漏れを起こしたりする可能性があります。
100円ショップで販売されているアルコール対応ボトルは、サイズや色、デザインも豊富です。キッチン用、玄関用、携帯用など、用途に合わせて様々なボトルを揃えることができるので、大容量のエタノールを購入した際は、ぜひ100均でボトルをチェックしてみてください。
エタノールを安全に使うための注意点と換気の重要性
エタノールは、日々の生活を衛生的で快適にしてくれる素晴らしいアイテムですが、使用方法を間違えると、健康被害や火災のリスクを招くことがあります。特に、ご自宅で頻繁にエタノールを使う方は、以下の安全対策を徹底するようにしてください。
使用中は「火気厳禁」と「換気」を徹底
先述の通り、エタノールは常温でも引火する危険性がある引火性液体です。この特性を常に意識して使いましょう。
- 火気の近くでは絶対に使わない: ガスコンロの近くや、ストーブをつけている部屋では、使用を控えてください。
- 換気は必須: エタノールの蒸気は空気よりも重く、床付近に滞留しやすい性質があります。特に、無水エタノールを使って広範囲の掃除をする場合や、手作りのルームスプレーを作る場合は、窓を開けたり換気扇を回したりして、床付近の空気を入れ替えることを意識してください。
- 静電気に注意: 特に乾燥する冬場は、静電気で引火するリスクがあります。エタノールを大量に扱う前に、壁などに触れて静電気を逃がしておくとより安全です。
手荒れ対策と目への刺激を防ぐ
消毒用エタノールは手指の消毒に使われますが、頻繁に使うと手の皮脂を奪い、手荒れの原因になります。アトピー性皮膚炎や敏感肌の方は、使用を控えるか、保湿成分が添加された製品を選ぶ、または手袋を着用するといった対策が必要です。
- 手袋の着用: 掃除用途で無水エタノールを使う際は、必ずゴム手袋やビニール手袋を着用しましょう。無水エタノールは皮膚から吸収される危険性も指摘されています。
- 目への飛散を防ぐ: スプレーを噴霧する際は、顔や目に入らないように注意してください。万が一目に入った場合は、すぐに大量の流水で洗い流し、痛みや異変がある場合は眼科を受診してください。
使用後の布やペーパーの処理にも注意
エタノールを染み込ませて拭き掃除に使った布やキッチンペーパーにも、エタノールが残っています。そのままゴミ箱に捨ててしまうと、ゴミ箱の中でエタノールの蒸気が充満し、引火の原因になる可能性があります。
使用後の布やペーパーは、すぐにゴミ箱に捨てるのではなく、しばらく風通しの良い場所に置いて、エタノールを完全に揮発させてから処分するようにしましょう。水で濡らしてから捨てるのも、引火を防ぐ有効な方法の一つです。
これらの注意点を守って、エタノールを日々の生活に安全に取り入れてくださいね。もし、エタノールの毒性や取り扱いに不安を感じた場合は、安全データシート(MSDS)を検索して確認してみるのも有効です。





