パイシートはどこで買える？スーパーからコンビニ、通販まで徹底調査！

お菓子作りやちょっとした軽食に大活躍する冷凍パイシート、いざ使いたい時にどこに売っているか迷いますよね。
私も急にアップルパイが食べたくなって、慌ててスーパーを探し回った経験があります！

この記事では、主要なスーパーや専門店、さらにはコンビニでの取り扱いをモモストアが詳しく解説します。
手軽に入手できる場所や、本格的なバターパイシートを見つけるヒントまで、まるっとご紹介しますね。
これを読めば、もうパイシート探しに困ることはありませんよ！

さっそく、パイシートの販売状況を詳しく見ていきましょう！

パイシートが買える主要な販売店リスト

冷凍パイシートは、お菓子作りや料理の材料としては定番商品ですが、どの売り場にあるのか、どの店舗で確実に手に入るのかを知っておくと、お買い物がグッと楽になります。
基本的にパイシートは「冷凍食品コーナー」に陳列されていますが、その中でも「パン生地」「お菓子作りの材料」「冷凍フルーツ」の近くにあることが多いですよ。

主な購入先は、大きく分けて「身近なスーパー」「専門店・輸入食材店」「ネット通販」の3つに分けられます。それぞれの販売場所で取り扱う商品の特徴が異なりますので、目的によって使い分けるのがおすすめです。

身近なスーパー：手軽さNo.1、まずはチェックすべき場所

私たちが日常的に利用するスーパーは、最もポピュラーな購入先です。
主要なメーカーのパイシートであれば、ほとんどの店舗で取り扱いがあります。特に、冷凍食品の品揃えが豊富な大型店舗であれば、複数の種類から選べる可能性が高いです。

• イオン（イオングループ）：自社ブランド「トップバリュ」のパイシートがある場合が多く、価格も手頃です。
• 西友・イトーヨーカドー系：大手メーカー（ニップン、明治など）の定番品を置いています。
• 業務スーパー：後述しますが、大容量で非常にコストパフォーマンスに優れた商品があります。

ただ、小型のスーパーや、冷凍食品のスペースが限られている店舗だと、残念ながら置いていないこともあります。
もし売り場で見当たらない場合は、冷凍ピザ生地やタルト生地などの「冷凍パン・生地」コーナー全体をもう一度探してみてくださいね。

専門店・輸入食材店：本格的なバターの風味を求めるなら

少し贅沢なパイ作りや、本格的な味わいを求める方には、専門店や輸入食材店がおすすめです。
これらの店舗では、フランス産の発酵バターを100%使用したパイシートなど、スーパーではなかなか見かけない高品質な商品が充実しています。価格は高めですが、その分、風味豊かな仕上がりになりますよ。

• 成城石井、紀ノ国屋：輸入菓子や製菓材料が豊富で、海外メーカーのパイシートを扱っています。
• カルディコーヒーファーム：季節や仕入れによって異なりますが、ヨーロッパ産のバター入りパイシートに出会えることがあります。

ちょっとしたデパートの地下食品売り場なども穴場です。普段行かないお店を覗いてみると、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。

ネット通販：種類豊富、まとめ買いにも最適

「近所のスーパーでは種類が少ない」「大容量の業務用が欲しい」という場合は、ネット通販一択です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、日本国内の定番メーカーだけでなく、海外からの輸入品、製菓材料専門店が取り扱うプロ仕様のパイシートまで、文字通り無限の選択肢があります。
冷凍便での配送になるため送料がかかりますが、他の冷凍食品とまとめて購入すればお得になりますよ。

どの販売店も、それぞれにメリットがありますので、あなたのパイ作りスタイルに合わせて最適な場所を選んでくださいね！

【スーパー編】大手チェーン別のパイシート取り扱い状況

日常の買い物ついでにサッとパイシートを買いたいのが本音ですよね。ここでは、日本全国どこにでもある大手スーパーチェーンでの具体的な取り扱い状況を、モモストアが詳しく解説します。

イオン・西友・イトーヨーカドー系：大手スーパーの安心の品揃え

これらの大型スーパーでは、冷凍食品コーナーにほぼ確実にパイシートが陳列されています。
特に冷凍のパン生地やタルト生地の近くを探してみてください。

イオン（イオングループ）の場合
イオンでは、ニップンや明治といった大手メーカーの商品の他に、「トップバリュ」ブランドの冷凍パイシートが手に入ることが多いです。トップバリュ製品は価格が抑えられていて、初めてパイ作りをする方や、頻繁に使う方にとって非常にコスパが良いのが魅力です。
トップバリュの公式サイトで商品の詳細を確認できますので、事前にチェックしてみるのも良いでしょう。(イオン トップバリュ パイシート)

西友・イトーヨーカドーの場合
これらのスーパーでは、比較的、昔からある定番メーカーのパイシートを見かけることが多いです。
例えば、明治のパイシートはニュージーランド産で、バター風味がしっかりしていると評判ですよ。また、たまに期間限定で輸入菓子のフェアなどが開催されていると、珍しい海外のパイシートが登場することもあります。

知っておきたい！スーパーでの在庫状況
パイシートは、クリスマスやバレンタイン、ハロウィンといったイベントシーズンに需要が急増します。特に秋から冬にかけては、アップルパイやミートパイを作る人が増えるため、売り切れになることも少なくありません。
シーズン中は、少し多めに買っておくか、ネット通販の利用も視野に入れておくと安心です。

地域密着型スーパーでのチェックポイント

地域密着型のスーパーや、生鮮食品に特化した店舗ではどうでしょうか？

これらのスーパーでも、冷凍食品コーナーがあればパイシートの取り扱いはありますが、種類は1〜2種類に絞られていることが多いです。
ただし、製菓材料に力を入れている店舗だと、あえて有名メーカーではなく、地元で人気のある製菓材料店の商品を置いているケースもあります。
もし、お店の入り口やレジ付近に「製菓材料コーナー」のような特設コーナーが設けられていたら、冷凍庫の場所を聞いてみる価値はありますよ！

モモストアの豆知識：冷蔵コーナーもチェック！
冷凍パイシートがメインですが、スーパーによってはチルド（冷蔵）コーナーに「折り込みパイ生地」や「パイシート」が置かれていることがあります。これらは冷凍保存されていないため賞味期限が短いですが、解凍の手間がなくすぐに使えるのが魅力です。見落としがちなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

スーパーで購入するメリットは、何と言っても「その場ですぐ手に入る」ことと「冷凍保存の心配がいらない」ことです。お買い物リストに「パイシート」と書き加えて、冷凍庫の場所をしっかり覚えておくと、急なパイ作りの衝動にもすぐ対応できますよ。

【専門店・輸入食材店編】本格派パイシートの入手先

「せっかくパイを作るなら、風味豊かな本格的なバターの香りを楽しみたい！」という方も多いはず。
そんなワンランク上のパイ作りを目指すあなたには、専門店や輸入食材店のパイシートがおすすめです。ここでは、特に人気が高い店舗での取り扱いについて、モモストアがご紹介します。

成城石井や紀ノ国屋で探すプレミアムな一枚

成城石井や紀ノ国屋といった高級スーパーや、デパートの食品フロアにある製菓材料コーナーは、まさに「パイシートの宝庫」と言えます。
これらの店舗で見つかるパイシートの特徴は、なんといってもその品質の高さです。

• フランス産バター100%使用：マーガリン不使用で、豊かな発酵バターの香りと繊細なサクサク感が特徴です。
• オーガニック素材：小麦粉やバターにオーガニック認証を受けたものを使用している商品もあります。
• 厚みやサイズが豊富：一般のスーパーでは見かけない、厚めのパイシートや、小さなタルトレット型に成形しやすいミニサイズのパイシートも扱っていることがあります。

価格は一般的なスーパーのものより高めですが、その風味と食感は段違いです。
特に、シンプルな「パルミエ」や「リーフパイ」など、パイシート自体の味を楽しむレシピに使うと、その違いがはっきりとわかりますよ。記念日やおもてなしの時に、ぜひ使ってみてください。

カルディで見つかる輸入バターパイシート

輸入食材好きの強い味方であるカルディコーヒーファームでも、パイシートが販売されていることがあります。
ただし、カルディは常に冷凍パイシートをレギュラー商品として扱っているわけではないため、タイミングが重要になります。

カルディで見つけるポイント

• 冷凍ケースをチェック：お店の奥にある冷凍食品のケースを隅々までチェックしましょう。
• 季節限定品：特にクリスマスシーズンや、ヨーロッパの食材フェアが開催される時期には、普段見かけないパイシートが入荷することがあります。

過去には、ニュージーランド産やフランス産のバター入りパイシートが販売され、SNSで「カルディのパイシートが神！」と話題になったこともあります。
もし店頭で見かけたら、迷わず購入しておくことをおすすめします！

富澤商店・クオカ（cuoca）などの製菓材料専門店

お菓子作りが趣味という方にとって、富澤商店やクオカは外せません。
これらの製菓材料専門店は、パイシートのプロフェッショナル向け商品を豊富に揃えています。

ここでは、一般のスーパーでは扱わない「業務用」のパイシートが手に入ります。例えば、10枚入りの大容量パックや、バターとマーガリンの配合を選べるなど、細部にまでこだわった商品が魅力です。
お店によっては、冷凍されていない生のパイ生地（折り込み前の生地）を販売していることもあるので、より本格的なパイ作りに挑戦したい方は足を運んでみる価値がありますよ。

本格派のパイシートは、一般的なものよりも水分やバターの含有量が調整されている場合があり、焼き上がりの膨らみや層の美しさが格別です。お店のスタッフに、どのパイシートがどのレシピに最適か相談してみるのも楽しいですよ。

コンビニでパイシートは売っている？例外的な店舗も解説

「今すぐパイを作りたい！でもスーパーはもう閉まっている…」
そんな時に頼りたくなるのが、24時間営業しているコンビニですよね。
果たして、コンビニで冷凍パイシートは売っているのでしょうか？

結論：ほとんどのコンビニでは取り扱いがありません

残念ながら、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニエンスストアのほとんどの店舗では、冷凍パイシートの常時取り扱いはありません。

その理由は、コンビニの冷凍ケースは、おにぎりやパスタ、アイスクリームなど、すぐに食べられる商品が中心で、製菓材料のような「調理が必要な食材」のスペースが限られているからです。
これは、各社の公式サイトや店舗の冷凍食品リストを見ても、ほぼ確認できる事実です。

ただし、例外的な店舗も存在します

「絶対に売っていない」とは言い切れないのが、コンビニの面白いところです。以下のタイプのコンビニでは、ごく稀に取り扱いがある場合があります。

１．冷凍食品の品揃えを強化した大型の「新型店舗」
最近、通常の店舗よりも冷凍食品のケースが大幅に増設されているコンビニが増えています。特に、都市部のオフィス街や、大きなマンションの近くにある店舗でこの傾向が強いです。
これらの店舗では、一般的な冷凍食品の他に、冷凍のパン生地や餃子の皮、そしてパイシートを試験的に導入しているケースがあります。もし、あなたの家の近くに新しいタイプの大型コンビニがあれば、一度冷凍ケースを覗いてみてもいいかもしれません。

２．イトーヨーカドー系列のセブンイレブンや、ローソンストア100
セブンイレブンの場合、イトーヨーカドーやヨークマートなどのスーパーグループと連携しているため、ごく一部の店舗でセブンプレミアムのパイシート（4枚入など）が置かれていることがあります。これはスーパーに併設されているような店舗で特に可能性が高いです。
また、ローソンストア100のように、生鮮食品や製菓材料も扱う店舗では、小型のパイシートが陳列されていることがあります。

コンビニでパイシートが買えなかった時の緊急代用品

コンビニを頼りにしていたのに、パイシートが見つからなかった！そんな時も諦めないでください。
代わりに以下の商品で代用できる場合があります。

代用品	用途	特徴と注意点
冷凍の餃子の皮・春巻きの皮	包み焼き、ミニタルト	パイのような層にはなりませんが、カリッとした食感が出せます。小さなおかずパイを作るのに便利です。
食パン（耳なし）	簡単な包みパイ	めん棒で薄く伸ばし、具材を包んで焼くと、サクサクとした簡易パイになります。
冷凍のワッフル・パンケーキ生地	甘いパイの土台	パイシートとは異なりますが、スイーツ系の土台として使えます。

どうしてもパイシートが必要な場合は、コンビニではなく、やはり「スーパーの冷凍食品コーナー」へ行くのが最も確実だと覚えておいてくださいね。

ネット通販（Amazon・楽天）でパイシートを購入するメリットと注意点

もしあなたが「パイ作りは年に数回」というライトユーザーではなく、「大容量でお得に購入したい」「こだわり派の珍しいパイシートが欲しい」というヘビーユーザーであれば、ネット通販の利用が断然おすすめです。

通販で購入する最大のメリット：種類と容量の豊富さ

通販サイト（Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング）を利用する最大のメリットは、その品揃えの幅広さにあります。

• 業務用・大容量パック：製菓材料専門店が出品している、10枚入り、20枚入りの大容量パイシートを格安で購入できます。頻繁にパイを作る方や、パン教室などで利用する方にはぴったりです。
• 特定の油脂を使った商品：スーパーでは見つからない、「純粋な発酵バター100%」や「低トランス脂肪酸マーガリン使用」など、こだわり抜いたパイシートを選べます。
• 海外メーカー品：フランス、ニュージーランド、オーストラリアなど、パイが盛んな国々のメーカーの輸入品を、自宅にいながら手に入れられます。
• 在庫の安定性：スーパーで一時的に売り切れになっていても、通販なら複数のショップが出品しているため、在庫を見つけやすいです。

特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、定期的に開催されるポイントアップキャンペーンを利用すれば、実店舗で購入するよりも実質価格が安くなることが多いですよ。

通販限定の大容量パイシートを狙う

通販で特に人気が高いのが、一般流通していない業務用サイズです。例えば、10cm×10cmの正方形にカットされたミニサイズのパイシートが30枚セットになっているものや、生地を自分でカットするロールタイプの大判サイズなどがあります。

タイプ	メリット	おすすめのレシピ
カット済ミニサイズ（10cm角）	解凍後すぐに使え、ロスがない。	一口チョコパイ、ミニキッシュ、タルトレット
大判ロールタイプ（30cm×50cm）	作りたい料理に合わせて自由にカットできる。	大きなアップルパイ、ミートパイの蓋、パイ包み焼き

これらを冷凍庫に常備しておけば、急な来客時のおもてなしや、忙しい日の夕食作りにも大活躍間違いなしです！

冷凍便送料を抑えるための賢い購入方法と注意点

通販で冷凍パイシートを購入する際の最大のネックは「送料」です。冷凍便はクール代金がかかるため、割高になりがちです。ここでモモストア流の賢い購入テクニックをご紹介します。

１．他の冷凍食品と同梱する
冷凍パイシートは、冷凍のパン、ピザ、ミートパイ、冷凍野菜など、他の冷凍食品と同じ便で送れることが多いです。同じショップで複数の冷凍食品をまとめ買いし、送料無料ラインをクリアするのが最もお得です。

２．製菓材料専門店の「共同購入」を狙う
製菓材料専門店では、月に数回「共同購入」や「予約販売」のキャンペーンを実施することがあります。このタイミングで、友人や家族とまとめて購入し、送料や商品の割引をシェアするのがおすすめです。

３．配送時の品質をチェック
冷凍パイシートは、一度溶けてしまうと層が潰れて膨らまなくなってしまいます。届いたらすぐに冷凍庫に入れ、配送中に溶けていなかったか（箱が濡れていないか、シートが柔らかくなっていないか）を必ず確認しましょう。万が一品質に問題があった場合は、すぐに購入元に連絡してくださいね。

業務スーパーの冷凍パイシートがコスパ最強と話題の理由

「パイシートを頻繁に使うけれど、できるだけコストを抑えたい…」
そんなお財布に優しいパイシートを探しているなら、業務スーパーが圧倒的におすすめです！
業務スーパーのパイシートがなぜ「コスパ最強」と話題なのか、その秘密を深掘りしていきましょう。

大容量と驚きの価格：一度買えばたっぷり使える！

業務スーパーの冷凍パイシートは、その容量と価格設定が最大の魅力です。
一般のスーパーで販売されているパイシートは通常2枚入りや4枚入りが多いですが、業務スーパーでは大容量パックで販売されていることがほとんどです。
これにより、1枚あたりの単価が非常に安くなり、気軽にパイ作りを楽しめます。

具体的な商品名やパッケージは店舗や時期によって変わることがありますが、多くの商品がマーガリン主体の配合になっているため、バター100%の高級品と比べると風味はあっさりしていますが、クロワッサンやデニッシュのようなサクサクとした食感はしっかり楽しめます。

業務スーパーのパイシートを使ったアレンジ術

大容量だからこそ、色々なレシピにチャレンジできるのが業務スーパーのパイシートの良いところです。
単なるアップルパイだけでなく、おかず系のレシピに使うのが「業スー上級者」のテクニックです。

• ウインナーロール：パイシートにウインナーを巻いて焼くだけ。朝食やお弁当のおかずに最適です。
• カレーパイ：前日の残りのカレーを包んで焼けば、あっという間に本格的なカレーパン風パイに。
• チーズスティック：細長くカットして粉チーズを振って焼くと、おつまみやおやつにぴったりのクリスピーなスティックになります。

特に、小さくカットして使うレシピなら、残りを気にせず豪快に使えるのが嬉しいですね。

業務スーパーオンライン（地域限定）での購入

業務スーパーは基本的に実店舗での販売が中心ですが、一部地域ではオンラインストアや宅配サービスを行っている場合があります。
重い冷凍食品を自宅まで運んでもらえるのは非常に便利です。お住まいの地域が対応エリアかどうか、一度業務スーパーのオンラインサービスを検索して確認してみてください。

ただし、業務スーパーのパイシートは人気商品のため、夕方や週末には売り切れていることも少なくありません。
確実に手に入れるためには、午前中の早い時間帯に店舗に行くか、ネット通販の利用も検討しましょう。
安くて美味しい、業務スーパーのパイシートは、パイ作りを日常的に楽しむための強い味方になってくれますよ！

定番人気メーカーのパイシートを徹底比較！選び方のポイント

一口にパイシートと言っても、メーカーやブランドによって、風味、食感、価格帯は大きく異なります。
ここでは、スーパーや通販でよく見かける定番メーカーのパイシートを比較し、あなたにぴったりの一枚を見つけるための選び方をご紹介します。

ニップン（日本製粉）と明治のパイシートを比較

日本の冷凍パイシート市場を牽引する二大巨頭といえば、ニップン（日本製粉）と明治です。どちらも高品質で安定した商品を提供していますが、それぞれに特徴があります。

メーカー・ブランド	主な特徴	おすすめの用途
ニップン（NIPPN）	日本人向けに開発された、扱いやすい生地。最近は「発酵バター入り」も人気で、風味豊か。	アップルパイ、ミートパイなど、具材の味も活かしたい定番レシピ。
明治（Meiji）	ニュージーランド産。バターの風味がしっかりしており、サクサクとした食感の層が美しい。	タルト、パルミエなど、パイシート自体の風味を楽しむシンプルなレシピ。
マルハニチロ	業務用としても人気。大判サイズやカット済みの小分けタイプも豊富。	大量に作りたい時、ピザやキッシュの土台などおかず系にも。
トップバリュ（イオン）	価格重視のコスパ最強品。日常使いに最適。	お弁当のおかず、ちょっとしたおやつなど、頻繁に使うシーン。

もしあなたが「バターの香りを重視したい」なら明治やニップンの発酵バター入りを、「扱いやすさと価格を重視したい」ならトップバリュやマルハニチロを選ぶと良いでしょう。

パイシートを選ぶ時の最重要ポイント３つ

選ぶ際に、パッケージ裏の表示を必ずチェックしてほしいポイントが３つあります。

１．使用油脂（バターか、マーガリン・ショートニングか）
パイシートの味が決まる最も重要な要素です。

• バター100%：風味が豊かで、コクがある。価格は高いが、最高の味。
• バター入り/配合：バターとマーガリンをブレンド。風味と価格のバランスが良い。
• マーガリン・ショートニング：安価で扱いやすく、サクサク感が出やすいが、風味はバターに劣る。

２．サイズと枚数
作りたいものに合わせて選びましょう。

• 2枚入り（長方形）：一般的なアップルパイやタルトに。
• 4枚入り（正方形）：リーフパイや小さな包みパイに便利。
• ロールタイプ：好きなサイズにカットしたい場合に。

３．厚み
厚みが記載されている場合はチェックしてみてください。厚いほど、焼き上がりの層がしっかり立ち上がり、食べ応えのあるパイになります。薄いものは、サクサクとした軽い食感に仕上がりますよ。

添加物やアレルギー対応を重視した選び方

最近は、食の安全やアレルギーを気にする方も増えています。
特に輸入品のパイシートには、日本のものとは異なる添加物や乳化剤が使われていることがあります。
もし、小さなお子様に食べさせる場合や、アレルギーを持つ方がいる場合は、パッケージの原材料表示を細かくチェックしましょう。
また、グルテンフリーのパイシート（米粉や他の穀物粉を使用）も通販を中心に販売されていますので、小麦アレルギーの方はぜひ探してみてくださいね。健康志向の高まりとともに、パイシートの選択肢はどんどん広がっていますよ！

パイシートの形状（ロール型・固形型・丸型）による使い分け

パイシートの販売コーナーに行くと、長方形のものだけでなく、丸い形や折りたたまれた固まりなど、様々な形状があることに気づくはずです。
それぞれの形状には使い方の特性と適したレシピがありますので、作りたいパイに合わせて選ぶと失敗が少なくなりますよ。

ロールタイプ：自由度No.1！大きなパイやタルトに最適

ロールタイプ（巻き込み型）は、折りたたまれた状態で販売されており、解凍後に自分で必要なサイズに広げて使うタイプです。長方形や正方形にカットされたものよりも厚みがあることが多く、ボリュームのあるパイ作りに向いています。

メリット

• サイズを自由に調整できるため、特大サイズのキッシュやタルト、パイ包み焼きの蓋など、規定サイズでは対応できない大きなものを作りたい時に便利です。
• めん棒で少し伸ばすことで、薄くサクサクした食感にすることも、厚くモチモチした食感にすることも調整可能です。

デメリット

• 解凍に時間がかかり、生地を広げたり、カットしたりする手間がかかります。
• 解凍しすぎたり、作業中に生地が温まったりすると、層が潰れやすくなるため、素早い作業が求められます。

ロールタイプのおすすめ用途：ホールサイズのアップルパイ、大きなミートパイ、パイ包みスープの蓋など。

カット済み固形タイプ：手軽さNo.1！初心者にもおすすめ

最も一般的にスーパーで販売されているのが、すでに長方形や正方形にカットされた固形タイプです。
多くは2枚入りや4枚入りで、折りたたまれてパッケージされています。

メリット

• 解凍後すぐに使え、カットする手間がありません。作業時間が短縮できるため、生地が温まる心配が少ないです。
• 一枚一枚が均一なサイズで安定しているため、失敗が少ないです。

デメリット

• サイズが決まっているため、作りたいパイの型に合わない場合は、端を切り落とすなどのロスが生じることがあります。

カット済みタイプのおすすめ用途：リーフパイ、ウインナーロール、簡単な包みパイ、ミニタルトなど、手軽に作れるおやつや軽食。

丸型（タルトレット型）：ポットパイ専用の優れもの

丸型パイシートは、その名の通り、丸くカットされており、多くは小さなタルトやポットパイの蓋として使うために設計されています。

メリット

• スープやシチューの入ったカップにそのまま乗せて焼くだけで、本格的なポットパイが完成します。
• タルト型に敷き込む際も、端を少し調整するだけで済むため、丸くカットする手間が一切かかりません。

デメリット

• 汎用性が低く、タルトやポットパイ以外の用途には使いにくいです。

丸型タイプのおすすめ用途：ポットパイ、小さなフルーツタルト、タルトレットなど。

このように、パイシートの形状を知っておくと、お店での選び方もスムーズになります。
もし迷ったら、まずは手軽なカット済みタイプから試してみて、慣れてきたらロールタイプに挑戦してみるのがおすすめです！

発酵バター入りなど、油脂の違いで変わるパイシートの味わい

パイシートの美味しさは、「層のサクサク感」と「油脂の風味」で決まります。特に油脂は、焼き上がりの香りやコクに大きく影響するため、パイ作りにおいて非常に重要な要素です。
ここでは、パイシートに使われる主な油脂とその特徴について、詳しく解説します。

「バター100%」パイシート：風味とコクの頂点

純粋なバターを100%使用したパイシートは、文句なしに最高の風味を誇ります。
特に、「発酵バター」を使用したものは、ヨーグルトのようなほのかな酸味と芳醇な香りが特徴で、焼き上がりは部屋中に幸せな香りが広がります。

特徴

• 風味：極めて豊かで、コクと深みがある。
• 食感：サクサク感の中に、口どけの良さがある。
• 価格：高め。
• 扱いやすさ：融点が低いため、作業中に溶けやすく、手早く扱う必要があります。

おすすめの用途：クロワッサン、パルミエ、シンプルなリーフパイなど、生地の味を主役にするレシピ。

高級スーパーや製菓材料専門店で扱われていることが多いので、「本物のパイ」を作りたい方は、ぜひ探してみてください。

「マーガリン・ショートニング」パイシート：コスパと扱いやすさ

一般的なスーパーや業務スーパーで多く見かけるのが、マーガリンやショートニングを主に使用したパイシートです。
これらは、コストパフォーマンスに優れており、日常使いに最適です。

特徴

• 風味：あっさりしており、具材の味を邪魔しない。
• 食感：非常にサクサクとしており、層がしっかり立ち上がりやすい。
• 価格：安価で手に入りやすい。
• 扱いやすさ：融点が高く、作業中に生地が溶けにくいため、初心者でも扱いやすいです。

おすすめの用途：具材たっぷりのミートパイ、キッシュ、チョコパイなど、フィリング（中身）の味が濃いレシピ。

マーガリンは植物性油脂を原料としているため、バターよりもヘルシーだと考える方もいますが、商品によってはトランス脂肪酸の含有量が気になる場合もあります。気になる方は、パッケージ裏の成分表示を確認しましょう。パイシートの油脂に関する情報も参考にしてくださいね。

「バターブレンド」パイシート：バランスの良い万能選手

最近のトレンドとして人気が高まっているのが、バターとマーガリン（またはショートニング）を絶妙なバランスで配合したパイシートです。
これは、両者のメリットを兼ね備えた「いいとこ取り」の商品と言えます。

特徴

• 風味：バターの香りはするものの、強すぎず、具材ともよく馴染む。
• 食感：サクサク感と口どけの良さが両立している。
• 価格：バター100%より安く、マーガリンのみよりは高め。
• 扱いやすさ：バター100%よりも溶けにくく、比較的扱いやすい。

迷ったらまずはこれ！というくらい汎用性が高いので、初めてパイシートを購入する方や、色々なレシピに使いたい方におすすめです。
パッケージに「バター入り」や「バター配合」と書かれていることが多いので、店頭でチェックしてみてくださいね。

パイシートを使い切れない時の上手な保存方法と解凍のコツ

通販などで大容量のパイシートを買ったものの、「一度に使い切れなかった！」という経験はありませんか？
冷凍パイシートは、その名の通り冷凍食品ですが、一度溶けてしまうと再冷凍が難しく、扱いには少し注意が必要です。
パイシートを最後まで美味しく使い切るための保存方法と解凍のコツを、モモストアがお伝えしますね。

絶対に守りたい：正しい解凍方法とNG行為

パイシートを失敗なくサクサクに焼き上げるには、「解凍しすぎないこと」が最も重要です。

【正しい解凍方法】

1. 冷蔵庫でゆっくり解凍（推奨）：パッケージのまま、使う半日〜一晩前に冷蔵庫に移しておきます。これが最も失敗が少ない方法です。
2. 室温で短時間解凍：急いでいる場合は、パッケージのまま室温（20度前後）で10〜20分置きます。シートの表面が少し柔らかくなり、折り目が広げられる程度になったらOKです。

【絶対NGな解凍行為】

• 電子レンジでの解凍：加熱ムラができ、バターやマーガリンが溶け出して層が潰れてしまいます。
• 長時間室温に放置：生地全体が温まると、中の油脂が溶け出し、生地がダレてしまい、焼いても膨らまなくなります。
• パッケージから出して解凍：乾燥して生地が割れやすくなったり、表面がべたついて扱いにくくなったりします。

解凍後は、必ず生地が冷たいうちに素早く成形し、すぐにオーブンで焼くようにしましょう。

パイシートを再冷凍しても大丈夫？

結論から言うと、「一度完全に解凍してしまったものは、再冷凍しない方が良い」です。
なぜなら、解凍によって溶け出した油脂が、生地の層を密着させてしまい、再冷凍しても元のサクサクした食感には戻らないからです。焼いても膨らみが悪く、硬いパイになってしまいます。

しかし、「使う分だけ取り出したい」「一部だけカットして残したい」という場合は、以下の方法で保存が可能です。

【一部だけ使いたい場合の保存術】

1. 使う分だけ取り出す：パイシートがカチカチに凍っているうちに、カッターや包丁で使う分だけカットします。
2. 残りを即座に冷凍庫へ：残ったシートは、元のパッケージに戻すか、ラップでぴったりと包み、空気が入らないように密閉袋に入れてすぐに冷凍庫に戻します。
3. 保存期間：品質の劣化を防ぐため、再冷凍から1ヶ月以内には使い切るようにしましょう。

このように、生地全体が温まる前に作業を終えることが、品質を保つための秘訣です。冷凍食品の品質維持については、冷凍食品の保存方法も参考になります。

焼き上がりのサクサク感を復活させるコツ

もし、パイシートを解凍しすぎてしまった、あるいは成形中に少し生地がダレてしまった場合は、「焼く直前に冷蔵庫や冷凍庫で冷やす」工程を加えてみましょう。
成形したパイをオーブンに入れる前に、冷蔵庫で30分ほど休ませることで、溶けかけた油脂が再び固まり、層が立ち上がりやすくなります。
この一手間を加えるだけで、焼き上がりのサクサク感が格段にアップしますよ！

パイシートを使った簡単レシピ【スイーツ編】

冷凍パイシートがあれば、お菓子作りが格段に手軽になります。ここでは、初心者でも失敗しにくい、簡単なのに見栄えのするスイーツレシピをモモストアがご紹介します。お家でカフェ気分を味わいましょう！

１．絶品！簡単ミニアップルパイ

パイの定番といえばアップルパイですが、ホールで作るのは手間がかかりますよね。カット済みのパイシートを使えば、あっという間に可愛いミニサイズが完成します。

【材料】

• 冷凍パイシート（カット済み）：2枚
• りんご：1/2個
• 砂糖：大さじ2
• バター：5g
• シナモンパウダー：少々（お好みで）
• 卵黄（つや出し用）：少々

【作り方】

1. りんごを薄切りにし、砂糖、バター、シナモンと一緒に耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで2〜3分加熱します。（りんごがしんなりする程度）
2. 解凍したパイシートを半分にカットし、りんごのコンポートを乗せます。
3. パイシートの周りに卵黄を塗り、もう一枚のパイシートを上から被せて、フォークで縁をしっかりと閉じます。
4. 表面に卵黄を塗り、竹串などで数カ所穴を開けて、200℃に予熱したオーブンで15〜20分、こんがりきつね色になるまで焼いたら完成です。

このレシピは、市販のジャムやカスタードクリームで代用しても美味しいですよ。また、りんごを乗せる前にパイシートの表面にフォークで穴をあけておくと、底が浮き上がりにくくなります。

２．サクサク食感がたまらない！チョコカスタードタルト

市販のチョコクリームやカスタードを使えば、さらに時短で作れます。見た目も華やかなので、おもてなしにもぴったりです。

【材料】

• 冷凍パイシート（カット済み）：1枚
• 板チョコレート：1/2枚
• カスタードクリーム（市販品）：大さじ3
• お好みのフルーツ（いちご、バナナなど）：適量
• 粉砂糖：少々

【作り方】

1. 解凍したパイシートをタルト型に合わせてカットし、型に敷き込みます。フォークで底に満遍なく穴を開けます。
2. パイシートをアルミホイルで覆い、重石を乗せて180℃のオーブンで10分焼き（空焼き）、ホイルと重石を取ってもう5分焼きます。
3. 冷めたパイ生地の底に溶かしたチョコレートを薄く塗り、その上にカスタードクリームを乗せます。
4. お好みのフルーツをトッピングし、最後に粉砂糖を振れば完成です。

空焼きをすることで、底が湿気にくく、サクサクの食感が長持ちしますよ。このレシピは、冷凍パイシートの汎用性の高さを実感できる一品です。パイシートを使ったスイーツレシピは他にもたくさんありますので、ぜひ探してみてくださいね！

パイシートを使った簡単レシピ【おかず編】

パイシートは、甘いスイーツだけでなく、おかず系のレシピにも大活躍します。特に、冷凍食品や前日の残り物などを使えば、わずか15分程度で本格的なメインディッシュやサイドメニューが完成します。忙しい日の夕食にもおすすめです！

１．まるごとウインナーの包みパイ：お弁当にも大人気

子供から大人まで大好きなウインナーをパイシートで包むだけで、手軽な軽食やお弁当のおかずになります。作業時間たったの5分ほどで準備ができますよ。

【材料】

• 冷凍パイシート（カット済み）：1枚
• ウインナー：4本
• ケチャップまたはマスタード：少々
• 卵黄（つや出し用）：少々

【作り方】

1. 解凍したパイシートを、ウインナーの長さに合わせて細長く4等分にカットします。
2. パイシートの上にウインナーを乗せ、お好みでケチャップやマスタードを少量塗ります。
3. ウインナーを包むようにパイシートを巻きつけます。巻き終わりを指で軽く押さえて閉じましょう。
4. 表面に卵黄を塗り、200℃に予熱したオーブンで15分ほど焼きます。パイがしっかり膨らみ、ウインナーに焼き色がついたら完成です。

このレシピは、ウインナーをベーコンやアスパラガスに代えても美味しいです。仕上げに黒ごまやハーブソルトを振ると、より本格的な味わいになりますよ。

２．残りのシチューで作る！ポットパイ：豪華に見えるのに超簡単

前日の夜に残ってしまったシチューやカレー、スープなどが、パイシートの力で豪華なポットパイに生まれ変わります。丸型のパイシートがあれば、さらに簡単に作れます。

【材料】

• 残りのシチューまたはスープ：適量
• 冷凍パイシート（丸型またはカット済み）：シチューカップの数だけ
• 卵黄（つや出し用）：少々

【作り方】

1. シチューを耐熱のカップ（ココット皿など）に入れます。熱いシチューを入れる際は、火傷に注意してください。
2. 解凍したパイシートをカップの口径より少し大きめにカットします。丸型パイシートならそのまま使えます。
3. パイシートの縁に卵黄を塗り、カップの口を覆うように乗せて、縁をしっかりと密着させます。
4. 表面全体に卵黄を塗り、200℃に予熱したオーブンで15〜20分、パイが風船のように膨らみ、綺麗な焼き色がつくまで焼いたら完成です。

食べる直前に焼くことで、パイのサクサク感が最大限に楽しめます。シチューの熱でパイシートが内側から持ち上がり、層が何重にもなるのが醍醐味です。家族や友人にふるまうと、「手作り！？」と驚かれること間違いなしのレシピですよ！

パイシートの在庫がない！代用品として使える食材は？

いざパイを作ろうと思ったら、冷凍庫にパイシートがない！
あるいは、スーパーに行ったけれど売り切れで手に入らない！
そんな緊急事態でも、諦める必要はありません。他の食材でパイシートの「サクサク感」や「包む役割」を代用できることがあります。モモストアが、いくつかの代用アイデアをご紹介しますね。

１．春巻きの皮・餃子の皮：クリスピーな食感重視なら

パイ特有の層（ラミネート構造）は再現できませんが、パリッ、カリッとしたクリスピーな食感を出したいおかずパイやミニタルトの土台としては、春巻きの皮や餃子の皮が大活躍します。

代用食材	代用方法	仕上がり・注意点
春巻きの皮	1枚を広げて具材を包み、フライパンやオーブンで焼く。	薄くてパリパリした食感。何枚か重ねて使うと、少し厚みが出ます。
餃子の皮	ミニタルト型に敷き詰める、または具材を包んで焼く。	モチモチ感とカリカリ感が両立。一口サイズのタルトレットに最適です。

どちらもスーパーのチルド（冷蔵）コーナーに必ず売っていますので、緊急時にはこちらをチェックしましょう。特に春巻きの皮は、具材を包むだけでなく、細長く切ってチーズをかけて焼けば、簡単なおつまみにもなります。

２．冷凍のナン・ピザ生地：モチモチした食べ応え重視なら

サクサク感よりも、パンのようなモチモチした食べ応えや、具材をしっかりと受け止める土台が欲しい場合は、冷凍のナンやピザ生地が使えます。

• 冷凍ピザ生地：解凍してめん棒で薄く伸ばせば、キッシュの土台や具材を包む生地として使えます。パイシートよりもイースト（酵母）が入っているため、焼くとパンのように膨らむのが特徴です。
• 冷凍ナン：カレーやシチューの蓋として使えます。ポットパイの代わりとして、シチューにディップして食べるのも美味しいです。

冷凍ピザ生地は、パイシートと同じ冷凍食品コーナーにあることが多いので、パイシートが売り切れていたら隣の棚を見てみてください。

３．食パンやクラッカー：手軽さ優先のアイデア

調理の手間をかけたくない、という場合は、食パンやクラッカーでも簡易的なパイ風デザートやおつまみが作れます。

• 食パン：耳を切り落とし、めん棒で平らに伸ばします。ジャムや具材を挟んで、フォークで縁を閉じれば、揚げずに作る焼きドーナツ風のおやつになります。
• クラッカー：カスタードクリームやフルーツを乗せるだけで、タルト風のスイーツが完成。焼く必要がないので、すぐに食べられます。

もちろん、冷凍パイシートの代わりにはなりませんが、アイデア次第で「パイシートがなくても美味しいお菓子は作れる」ということを知っておくと、気持ちが楽になりますよ！

【モモストア解説】パイシート購入時のよくある疑問Q&A

冷凍パイシートは便利な反面、ちょっとしたことで失敗しやすい食材でもあります。「なぜか膨らまない」「賞味期限が切れたけど大丈夫？」など、パイシート購入時や使用時によく聞かれる疑問について、モモストアがお答えします。

パイシートが膨らまない原因は？：失敗のほとんどはコレ！

一生懸命作ったのに、パイシートがペッタンコになってしまった…これはパイ作りの最大の悲劇ですよね。膨らまない原因のほとんどが「解凍と成形時の温度管理」にあります。

【膨らまない主な原因】

• 油脂が溶けて層が密着した：最も多い原因です。解凍しすぎたり、作業中に手の熱で生地が温まったりして、生地の中のバターやマーガリンが溶け出してしまうと、層同士がくっつき、焼いても水蒸気で持ち上がらなくなります。
• めん棒で強く伸ばしすぎた：特にカット済みのパイシートをさらに伸ばすと、生地の層が潰れてしまい、膨らまなくなります。
• オーブンの予熱不足：オーブンの温度が低いと、生地が温まって油脂が溶け出す時間が長くなり、膨らむ前に層が潰れてしまいます。必ず規定の温度でしっかりと予熱しましょう。
• 水分を塗りすぎた：つや出しの卵黄を塗る際、塗りすぎると生地の端が固まってしまい、均一に膨らまなくなります。

【対策】：とにかく「冷たいうちに、素早く、優しく」扱うことが鉄則です。作業中は、使わないパイシートは冷蔵庫に戻しておくようにしましょう。

賞味期限が切れたパイシートは使える？：冷凍食品ならではの考え方

冷凍食品であるパイシートは、長期間保存が可能ですが、賞味期限が切れたものはどうでしょうか？

結論：賞味期限切れから多少であれば使用可能なことが多いですが、自己責任です。

冷凍食品の賞味期限は、「美味しく食べられる期限」を示しています。期限が切れたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。

• 期限切れから数日〜1ヶ月程度：においや見た目に異常がなければ、品質（膨らみやすさ）は若干落ちるかもしれませんが、食べられる可能性が高いです。
• 期限切れから数ヶ月以上：冷凍焼け（生地の乾燥）が進み、膨らみが非常に悪くなる、または全く膨らまなくなる可能性が高いです。また、長期間の保存で生地の風味が落ちていることもあります。

不安であれば、迷わず新しいパイシートを購入することをおすすめします。
パイシートは比較的手頃な価格で手に入りますから、無理をして古いものを使うより、美味しい新しい生地で、最高のパイ作りを楽しんでくださいね。

パイシートの代用としてクッキー生地は使える？

よく「タルトを作るから、パイシートの代わりにクッキー生地を使ってもいい？」と聞かれますが、これは用途によって使い分けましょう。

• タルトの土台：OKです。タルトは底がサクサクしていれば良いので、クッキー生地（特にパート・シュクレやパート・サブレ）は非常に相性が良いです。
• 包みパイ、ポットパイ：NGです。クッキー生地にはパイのような層を作る特性がないため、具材を包んでも膨らまず、パンのように焼き固まってしまいます。

パイシートの層は、何度も折りたたむことで油脂と生地が交互に重なり合っている、特殊な構造です。この構造を活かしたレシピには、やはりパイシートを使うのがベストです。クッキー生地は、タルトやミルフィーユの底生地として使うのが最適ですよ！

これで、パイシートの販売場所から、選び方、そしてレシピまで、あなたのパイ作りをサポートする情報が網羅できたかと思います。
モモストアの記事を参考に、ぜひ色々なパイ作りにチャレンジしてみてくださいね！