喪中はがきはどこで買える？販売場所と失敗しない選び方を徹底解説！

大切なご家族を亡くされた後、新年のご挨拶を控えるために送る「喪中はがき」。
いざ準備しようと思った時、「あれ？喪中はがきってどこで売ってるんだっけ？」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか？
実は、購入できる場所はたくさんあり、それぞれ「スピード」「価格」「デザイン」に大きな違いがあるんです。
この記事では、急いで手に入れたい時の購入場所から、お得で便利なネット注文の方法、さらには知っておきたいマナーや注意点まで、モモストアが詳しく解説していきますね！

喪中はがきを「今すぐ」手に入れたい！緊急時の購入場所リスト

「明日までに投函したい！」「急いで少量だけ欲しい」といった、緊急で喪中はがきが必要になった時、どこへ行けばすぐに手に入るのかは、一番知りたい情報ですよね。
緊急時に頼りになるのは、やはり「その場ですぐに購入・印刷できる場所」です。ここでは、特に即日性が高い購入場所をピックアップしてご紹介します。

最も即日性が高い！文具店やホームセンターの既製はがき

私製はがきに自分で印刷するか、手書きでメッセージを添える前提であれば、文具店や大型ホームセンターの文具コーナーが非常に便利です。
これらの店舗では、年賀状シーズンが始まる少し前の10月頃から、無地や簡素なデザインの私製喪中はがきや、弔事用の官製はがきを少量パックで販売していることが多いです。

文具店・大型書店の特徴

• 購入できるもの：無地の私製はがき、簡素なデザインの印刷済み私製はがき（連名や本文を自分で追記するタイプ）、弔事用の切手（胡蝶蘭など）。
• メリット：店舗が開いている時間帯なら即購入可能。デザインのバリエーションは少ないものの、すぐに手書きで対応したい場合に最適です。
• デメリット：自分で宛名書きや本文の追記が必要。大量に必要な場合には不向きです。

ホームセンター・大型スーパーの特徴

ホームセンターや一部の大型スーパーでは、文具コーナーだけでなく、年末が近づくと特設の「年賀状・喪中受付カウンター」を設けていることがあります。
ここでは、デザインを選んで注文する印刷サービスがメインですが、一部店舗では簡単な既製はがきの販売も行っています。

【緊急時の購入場所チェックリスト】

場所	即日性	購入できる種類	ポイント
大型文具店 (LOFT, 東急ハンズなど)	◎ (在庫があれば)	私製はがきパック、弔事用切手	デザイン性が高いものも選べる可能性があります。
大型ホームセンター (カインズ、コーナンなど)	○ (在庫があれば)	私製はがきパック、印刷注文の受付	切手や筆記具なども一緒に購入できます。
街の小さな文具店	△〜○	私製はがきパック	在庫が少ない可能性があるため、事前に電話確認がおすすめです。

急いでいる場合は、まずお近くの文具店やホームセンターに足を運ぶか、オンラインで「喪中はがき 即日 購入」で検索してみるのも良いでしょう。その際、「私製はがき」か「官製はがき（切手不要）」か、どちらのタイプが必要かを事前に決めておくとスムーズですよ。

【種類別】喪中はがきが買える主な販売場所とそれぞれの特徴

喪中はがきを購入する場所は多岐にわたりますが、大きく分けて「印刷サービスを利用するか」「完成品を購入するか」で、選ぶべき場所が変わってきます。
ここでは、主要な販売場所を「リアル店舗」と「オンライン」に分けて、それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

リアル店舗：確実性と相談のしやすさが魅力

実際に手に取ってデザインを確認したい、印刷の相談をしたいという方にはリアル店舗が向いています。特に、初めて喪中はがきを出す方や、細かい連名の調整が必要な場合は、対面でのサービスが安心です。

① 郵便局：安心感と官製はがきの確実性

郵便局は、「喪中・寒中見舞い印刷サービス」の注文受付を行っています。ここでは、はがき代込みの料金で、印刷から投函までを依頼できます。最も安心感があり、間違いが少ない選択肢と言えるでしょう。

• 取り扱い：官製はがき（胡蝶蘭柄）を使用した印刷サービス。一部、無地や簡単なデザインの私製はがきの販売も行うことがあります。
• メリット：はがきと印刷がセットで手続きが簡単。料金別納マークが印刷されるため、切手を貼る手間が不要です。
• デメリット：納期までに数日〜1週間程度かかるため、即日対応はできません。デザインの選択肢は他のサービスと比べて少なめです。

② 印刷専門店・カメラ店：高品質な仕上がりを求める方へ

カメラのキタムラやパレットプラザなどの写真印刷専門店、または街の印刷専門店でも喪中はがきの印刷サービスを受け付けています。高品質な写真印刷技術を活かした、美しい仕上がりが期待できます。

• 取り扱い：店頭での印刷注文サービス。デザインカタログから選択できます。
• メリット：プロの仕上がりで、文字のバランスや色味にこだわった印刷が可能です。
• デメリット：料金がやや割高になることがあります。店舗の営業時間に左右されます。

③ 大型文具店・デパート：デザインのバリエーションが豊富

ロフトや東急ハンズ、伊勢丹や三越などのデパートでは、季節の文具コーナーでデザイン性の高い喪中はがきを販売しています。特にデパートは、筆ペンや弔事用文具と合わせて、上質な商品を探すことができます。

• 取り扱い：既製デザインの私製はがきパック、または印刷注文受付。
• メリット：実物を手に取って、紙質やデザインの質感を確かめられます。
• デメリット：販売期間が限られています。印刷注文は納期がかかります。

オンライン：価格とデザイン、利便性を最優先する方へ

手間をかけずに、豊富なデザインから選びたい、そして少しでも価格を抑えたいという方は、オンラインでの購入・印刷注文が圧倒的におすすめです。

④ ネット印刷サービス：コストとスピードの両立

アオヤギ、しまうまプリント、挨拶状ドットコムなど、専門のネット印刷業者が提供するサービスです。デザインテンプレートの豊富さ、価格の安さ、そして自宅にいながらにして注文が完了する利便性が最大の魅力です。

• 取り扱い：官製はがき、私製はがき、両方に対応した印刷サービス。
• メリット：圧倒的な低価格と、数百種類に及ぶデザインバリエーション。最短即日発送に対応している業者もあります。
• デメリット：実物の紙質を確認できない（サンプル請求は可能な場合あり）。

⑤ Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング：手軽な既製はがきや業者への注文

大手ECサイトでは、既製のはがきパックだけでなく、多くの印刷業者がストアを出店しています。
これにより、ECサイトのポイントを利用したり、普段使い慣れたサイトで注文手続きを済ませられるという手軽さがあります。

• 取り扱い：既製の私製はがきパック、印刷業者によるオーダーメイド印刷サービス。
• メリット：ポイントが使える、購入履歴が残り管理しやすい、ユーザーレビューを参考にできる。
• デメリット：印刷業者を選ぶ手間がかかる。

ご自身の求める「スピード」「デザイン」「価格」に合わせて、最適な購入場所を選んでみてくださいね。
特にオンラインでの注文は非常に便利ですので、時間に余裕がある方はぜひチェックしてみてください。「喪中はがき ネット印刷 比較」といった検索もおすすめです。

郵便局で買うメリット・デメリットと料金相場

「喪中はがき」と聞くと、まず思い浮かぶのが郵便局かもしれませんね。郵便局は、日本の公的な機関であるという最大の安心感があります。特に、印刷の手続きに慣れていない方や、間違いなく正しい形式で送りたい方にとっては、心強い味方です。

郵便局の「喪中・寒中見舞い印刷サービス」を深掘り

郵便局が提供しているのは、主に「印刷サービス」です。これは、はがき代と印刷代がセットになったサービスで、全国の郵便局窓口や、郵便局の公式サイトから注文できます。

メリット：安心感と手間いらず

• 圧倒的な安心感：郵便局が提供しているため、はがきの品質や印刷の仕上がり、文面などに間違いがないという信頼性が非常に高いです。
• 切手不要の官製はがき：「弔事用普通切手」が印刷された官製はがき（胡蝶蘭の柄）を使用するため、自分で切手を買いに行く手間も貼る手間もありません。
• 簡単な手続き：窓口でカタログを見ながらデザインを選ぶだけ。自宅でプリンターやパソコンの設定に悩む必要がないのは大きな利点です。

デメリット：納期とデザインの選択肢

一方で、郵便局のサービスにはいくつか注意すべき点もあります。

• 納期の遅延：年末が近づくにつれて注文が集中するため、仕上がりまでに1週間〜10日程度かかることがあります。急いでいる方には不向きな場合があります。
• デザインの少なさ：ネット印刷業者と比較すると、デザインの種類はかなり限られています。「シンプルなもの」が中心で、おしゃれなデザインや凝ったレイアウトを求める方には物足りなく感じるかもしれません。
• 価格設定：はがき代込みとはいえ、ネット印刷業者と比べると、1枚あたりの単価が割高になる傾向があります。

料金相場：枚数が増えるほど単価は安くなる

郵便局の印刷料金は、「印刷代」＋「はがき代」で計算されます。一般的に、枚数が増えるほど1枚あたりの印刷単価は安くなる仕組みです。

枚数（目安）	印刷代＋はがき代の総額（目安）	1枚あたりの単価（目安）
30枚	約7,000円〜9,000円	約230円〜300円
50枚	約9,000円〜12,000円	約180円〜240円
100枚	約14,000円〜18,000円	約140円〜180円

※上記はあくまで目安であり、デザインや用紙の種類によって変動します。最新の料金は、毎年10月頃に発表される郵便局の公式カタログやウェブサイトで確認してください。

郵便局での注文は、「多少高くてもいいから、安心・確実なものを選びたい」という方に最もおすすめです。特に、連名での記載など、文面で不安な点がある場合は、窓口の担当者に相談できるという点も大きなメリットですね。

コンビニ（セブン・ファミマ・ローソン）での購入方法と注意点

日本全国どこにでもあるコンビニエンスストアは、急な時に頼りになる存在です。喪中はがきについても、多くのコンビニで何らかのサービスを提供していますが、「即日購入」できるのか、「印刷注文の受付」だけなのか、その違いを理解しておく必要があります。

コンビニの主な提供サービス

セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの主要なコンビニチェーンでは、主に以下の2つの方法で喪中はがき関連のサービスを利用できます。

① 印刷注文サービスの受付（メイン）

これは、店頭に置かれているカタログからデザインを選び、必要事項を記入して注文する形式です。多くの場合、大手印刷業者や提携先のサービスを取り扱っています。

• 納期：注文から受け取りまで、通常1週間程度かかります。即日対応は基本的にできません。
• メリット：24時間いつでも注文でき、受け取りも自宅近くの店舗で可能です。デザインカタログが用意されているので選びやすいです。
• 注意点：「はがき自体を売っている」のではなく、「印刷を依頼する」場所であるということを理解しておきましょう。

② 既製はがき（切手あり）の販売（一部店舗）

ごく稀に、年末近くになると、文具コーナーなどで既製の私製喪中はがきパックを販売している店舗もあります。これは、自分でメッセージを追記したり、プリンターで宛名を印刷したりするためのものです。

• 販売時期：年賀状の販売が始まる10月下旬〜11月頃にかけて、一部の大型店やオフィス街の店舗での取り扱いが見られます。
• メリット：即日購入が可能です。
• デメリット：取り扱いのない店舗がほとんどです。デザインの選択肢は非常に少ないです。

コンビニでの注文がお得になるキャンペーン

コンビニの印刷サービスは、早期割引キャンペーンを実施していることが多いです。
例えば、10月中に注文を済ませると、印刷代が20〜30%割引になるなど、かなりお得になる場合があります。急がない方は、キャンペーン期間中に注文するのが賢い選択です。

【コンビニ注文の賢い使い方】

• 時期：10月下旬〜11月上旬の「早期割引」期間を狙う。
• 目的：「価格を抑えつつ、自宅近くで手軽に済ませたい」場合。
• 注意：「今すぐ欲しい」場合は、コンビニでなく文具店を優先しましょう。

コンビニの印刷サービスは、ネット印刷とリアル店舗の「良いとこ取り」をしたようなサービスと言えます。カタログで実物に近いデザインを確認でき、手続きも簡単ですが、納期がかかる点だけは注意してくださいね。もし急ぎでなければ、コンビニの印刷サービスも有力な選択肢です。各コンビニの印刷サービスを比較してみると、よりお得な情報が見つかるかもしれません。

ネット印刷サービスがお得で便利！失敗しない選び方のポイント

近年、喪中はがきの準備において最も利用者が増えているのが、ネット印刷サービスです。その理由は、何と言っても「安さ」「早さ」「デザインの豊富さ」の三拍子が揃っているからです。自宅にいながら全ての手続きが完了するため、忙しい方や、遠方への外出が難しい方にも最適です。

ネット印刷が選ばれる3つの理由

なぜネット印刷サービスがこれほど人気なのでしょうか。その主要なメリットを深掘りします。

① 圧倒的なデザインのバリエーション

郵便局やコンビニの印刷カタログでは数十種類程度のデザインしか選べませんが、ネット印刷業者では数百種類、時には1,000種類以上のデザインテンプレートを用意しています。
シンプルな白黒のものから、故人の好きだった花をモチーフにしたカラーデザイン、宗派に合わせたものまで、故人を偲ぶ気持ちを込めた最適なデザインを見つけることができます。

② 驚くほどのコストパフォーマンス

ネット印刷は、実店舗を持たないため、その分コストを抑えることができ、料金が非常に安いのが特徴です。特に枚数が多くなるほど、一枚あたりの単価は劇的に安くなります。
さらに、前述のコンビニと同様に、10月中に注文を完了する「早期割引」を利用すれば、さらにお得になります。最安値水準を狙うなら、ネット印刷は外せません。

③ スピードと利便性の両立

多くのネット印刷業者が「最短当日発送」や「翌日発送」に対応しています。これは、急に喪中はがきの準備が必要になった方にとって、非常に助かるサービスです。
注文から発送までのスピードが速いだけでなく、宛名印刷サービスを無料で提供している業者も多く、手書きや自宅での印刷の手間を省くことができます。住所録のデータを入稿すれば、すぐに宛名印刷まで完了させて発送してくれるのは、非常に便利ですね。

失敗しないネット印刷業者の選び方

ネット印刷業者は数多くありますが、以下のポイントに注目して選ぶと失敗が少ないでしょう。

チェックポイント	確認すべきこと	なぜ重要か
納期・発送スピード	最短発送日、発送から到着までの目安	急いでいる場合、納期が数日違うだけで投函に間に合わなくなる可能性があります。
紙質（はがきの種類）	官製はがき（胡蝶蘭）、私製はがき（奉書紙など）、光沢紙の有無	私製はがきは切手が必要です。落ち着いた雰囲気を重視するなら奉書紙などの和紙系の紙質を選びましょう。
宛名印刷サービス	無料か有料か、手書き風フォントの有無	大量に出す場合、このサービスがあるかどうかで作業量が大きく変わります。
料金体系	はがき代、印刷代、送料の合計額、早期割引率	最終的な総額で比較しましょう。

特に「紙質」は、実物を見られないネット注文だからこそ、慎重に選びたいポイントです。業者によっては無料の紙サンプルを提供しているところもあるので、利用してみることをおすすめします。この一手間で、届いた後の後悔を防ぐことができますよ。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングで購入する際のチェック項目

普段からお使いのAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでも、喪中はがきは購入可能です。これらのサイトを利用する最大の利点は、使い慣れた決済方法や貯まったポイントを利用できること、そしてユーザーレビューを参考にできる点にあります。

ECサイトでの2つの購入パターン

ECサイトで喪中はがきを購入する場合、主に以下の2つのパターンがあります。

① 既製品の喪中はがきパック（手書き・自宅印刷用）の購入

これは、本文や差出人の欄が空白になっており、蓮の花などのイラストが印刷された私製はがきのセットです。
大量に必要なく、一部だけ手書きで送りたい、または自宅のプリンターで宛名だけ印刷したいという場合に最適です。この場合、自分で弔事用の切手（胡蝶蘭）を貼る必要があります。

• メリット：即日〜翌日発送が多く、すぐに手元に届きます。価格も比較的安いです。
• 注意点：切手代と手間がかかります。

② 印刷業者が出店している「オーダーメイド印刷サービス」の購入

ネット印刷専門業者が、Amazonや楽天市場内のストアとして出店しているケースです。
購入後、ストアの専用ページでデザインを選んだり、印刷内容や差出人情報を入力して入稿する流れになります。通常のネット印刷サービスと提供内容はほとんど変わりません。

• メリット：ECサイトのポイントを使える・貯められる、普段利用するサイトで完結できるため安心感がある。
• 注意点：ストアによって入稿方法や納期が異なるため、注文前に必ず確認が必要です。

購入時のチェックリスト：失敗しないための3つの確認事項

ECサイトでオーダーメイド印刷を依頼する場合、特に以下の3点を確認しておくと安心です。

価格に「はがき代」が含まれているか？

表示されている価格が「印刷代のみ」なのか、「はがき代（私製はがき代または官製はがき代）込み」なのかを必ず確認しましょう。
特に私製はがきの場合、商品価格が安く見えても、後から切手代（1通あたり63円）が別途必要になることを忘れないでください。

レビューで「納期」と「連絡」を確認する

ECサイトでは、商品レビューが非常に参考になります。
「注文から発送までスムーズだったか」「入稿後のデザイン確認の連絡は迅速だったか」など、特に「納期」と「ストアとのコミュニケーション」に関するレビューをチェックしましょう。印刷品質に関するレビューも参考にすると良いですね。

「宛名印刷の対応」と「はがきの種類」

大量に送る予定があるなら、宛名印刷サービス（有料・無料問わず）があるか確認が必要です。また、「胡蝶蘭の切手が印刷された官製はがき」を希望する場合は、その対応があるストアを選びましょう。私製はがきしか取り扱っていない業者もあるため、注意が必要です。

ECサイトでの購入は、手軽さとポイント利用が魅力ですが、印刷業者を介するため、通常の商品の購入とは少し流れが異なります。詳細な説明文をしっかり読み、納得した上で注文してくださいね。ECサイトを活用することで、ポイントを活用して家計の負担を減らすことも可能です。

喪中はがきはいつまでに準備・投函するのがベスト？適切な期間を解説

喪中はがきの準備を始めるにあたって、「いつまでに送ればいいの？」という時期の問題は非常に重要です。遅すぎると、相手が年賀状を書き始めてしまうかもしれませんし、早すぎても失礼にあたるのではないかと心配になりますよね。
ここでは、喪中はがきを出すべき適切な期間と、準備を始めるベストなタイミングについて解説します。

投函の期限は「相手が年賀状を書き始める前」

喪中はがきを送る目的は、「私達は喪中のため、新年のお祝いのご挨拶（年賀状）を控えます」ということを事前に相手に知らせることです。
そのため、相手が年賀状の準備を本格的に始める前に届くように投函するのがマナーとされています。

ベストな投函時期は11月上旬〜12月上旬

• 理想：11月上旬から11月下旬
• 遅くとも：12月上旬まで

年賀状の準備は、早い人だと11月頃から始めます。遅くとも12月上旬には相手の手元に届くように投函すれば、年賀状作成の手間を取らせずに済みます。
12月も中旬を過ぎてしまうと、相手はすでに年賀状を投函している可能性が高くなり、先方に余計な気遣いをさせてしまうことになりますので、できるだけ12月1日を目安に投函を完了させるように心がけましょう。

準備を始めるなら10月下旬から

投函時期から逆算すると、喪中はがきの準備を始めるのは10月下旬頃がベストです。
特に、ネット印刷サービスや郵便局で注文する場合は、デザイン選びや入稿、印刷期間、そして自宅への配送期間を考慮すると、最低でも2週間〜3週間は見ておく必要があります。

時期	行うべきこと	ポイント
10月下旬	【準備開始】送付リストの整理、デザイン選び、印刷業者の選定、注文	早期割引が適用されることが多く、お得です。
11月上旬〜中旬	【印刷・宛名書き】はがきが届き次第、宛名書きを開始	時間に余裕をもって、焦らず作業を進められます。
11月下旬〜12月上旬	【投函】すべての喪中はがきを投函完了	相手が年賀状を書き始める前に届けられます。

もし、不幸があったのが11月や12月と年末に近かった場合は、急いで準備を進める必要があります。
間に合わないと判断した場合は、無理に喪中はがきを送るのではなく、「寒中見舞い」として出すという選択肢もあります。寒中見舞いについては、後述のセクションで詳しく解説しますね。

知っておきたい！喪中欠礼の対象となる故人の範囲はどこまで？

「喪中」というのは、故人の死を悼み、一定の期間、華やかなことや祝い事を慎む期間のことです。この期間に年賀状を控えるのが「喪中欠礼」ですが、「誰が亡くなったら喪中になるのか」という故人の範囲は、意外と知られていないかもしれませんね。

喪中はがきを出すべき故人の範囲

一般的に、喪中欠礼とする故人の範囲は、「一親等および二親等の親族」とされています。これは、法律で定められたものではなく、あくまで慣習的な範囲です。

【一親等】

一親等とは、本人から数えて一つ目の関係にある親族です。

• 父母（養父母を含む）
• 配偶者（夫または妻）
• 子ども

これらの親族が亡くなった場合は、ほとんどの場合、喪中欠礼となります。特に、故人が同居していた場合は、必ず出すものと考えましょう。

【二親等】

二親等とは、本人から数えて二つ目の関係にある親族です。

• 祖父母
• 兄弟姉妹（配偶者の兄弟姉妹を含む）
• 孫

二親等の場合は、故人との関係性や同居の有無によって、喪中とするかどうかを判断します。

【二親等の判断基準】

ケース	喪中とするか	理由・補足
同居していた祖父母	喪中とする（推奨）	生活を共にしていた場合、悲しみが深く、喪に服すべきとされます。
別居していた祖父母	喪中とする人が多い	同居でなくても、祖父母は二親等の中でも特に近しい関係とされます。
別居の兄弟姉妹	喪中とする人もいる	本人の判断によります。必ずしも出す必要はありませんが、故人を偲びたい場合は出しても問題ありません。
配偶者の父母（義父母）	喪中とする（推奨）	自分から見ても一親等にあたるため、喪中欠礼とします。

三親等以上の場合：喪中はがきは必須ではない

三親等（曾祖父母、叔父叔母など）以上の親族が亡くなった場合、一般的には喪中欠礼の範囲には含まれません。そのため、通常通り年賀状を出してもマナー違反にはなりません。
ただし、故人と生前非常に親しくしていたなど、個人的な感情として喪に服したい場合は、喪中はがきを出してももちろん問題ありません。

一番大切なのは、「故人を悼む気持ち」です。慣習的な範囲を参考にしつつ、ご自身の気持ちを尊重して判断してくださいね。迷った時は、ご親族間で相談して統一した対応をとるのが最も安心です。念のため、「喪中 範囲 親等」などのキーワードで再度確認することもおすすめです。

喪中はがきで失敗しない！正しい差出人（連名）の書き方

喪中はがきを出す際に、意外と悩んでしまうのが「差出人」の書き方ではないでしょうか。特に、夫婦連名で出す場合や、家族の中で喪中となる人が異なる場合など、どのように書くのが正しいのか迷ってしまいますよね。
ここでは、マナーに沿った正しい差出人（連名）の書き方を解説します。

基本原則：喪中の人全員を差出人とする

喪中はがきは、喪中の人が年賀状の挨拶を控える旨を伝えるものですから、喪中である家族全員の名前を差出人とするのが基本です。

夫婦連名で出す場合

夫が世帯主である場合、以下の順番で記載するのが一般的です。

• 夫（世帯主）の名前
• 妻の名前（夫の名前の左下に少し下げて記載することが多い）

この際、妻の名前には姓を省略し、名のみを記載します。
例：

〒123-4567
東京都世田谷区〇〇
田中 太郎
      花子

夫婦連名で出す場合、故人との関係性が夫側、妻側どちらであっても、連名で出すことが可能です。例えば、妻の父（義父）が亡くなった場合でも、夫婦連名で出すのが一般的です。

子どもやその他の家族を連名に加える場合

子どもがまだ幼い場合や、差出人として名前を載せる必要がない場合は、子どもの名前は省略して夫婦連名のみとするのが一般的です。
もし、高校生や大学生など、年賀状のやり取りをしている子どもがいる場合は、夫婦の名前の下に子どもの名前も連名で記載します。

例：

〒123-4567
東京都世田谷区〇〇
田中 太郎
      花子
      一朗

注意点：喪中ではない家族がいる場合の対応

同居家族であっても、故人との関係性によっては喪中とならない家族がいる場合があります。例えば、「夫の祖父」が亡くなった場合、夫・妻・子どもは喪中となることが多いですが、妻の親族は喪中欠礼の対象外となります（ただし、これは慣習であり、妻側の判断で喪中とすることも可能です）。

家族の中で喪中となる人とならない人が混在する場合は、以下の対応が考えられます。

• ① 喪中の人だけを連名にする：これが最も一般的で正確な方法です。喪中ではない人は、通常通り年賀状を出します。
• ② 家族全員を連名にして喪中はがきを出す：「家族全員が故人を悼んでいる」という意思表示として、喪中ではない家族も含めて連名で出すこともあります。この場合、家族全員が年賀状を控えることになります。
• ③ 夫婦で別々に送る：喪中ではない側が「個人名」で通常通り年賀状を出し、喪中の側が「個人名」で喪中はがきを出す、という方法も理論上は可能ですが、非常に煩雑になるため、推奨されません。

連名にするかどうかの判断に迷ったら、「相手に誤解を与えないか」「年賀状を書き始める前に欠礼を伝えられるか」を基準に考えましょう。一般的には、ご夫婦で連名にして、出す・出さないを統一するのが最もシンプルで間違いがありません。印刷業者に依頼する場合も、連名のパターンは豊富に用意されているので安心してください。喪中はがき 差出人 連名 マナーを検索し、文例を参考にしてみるのも良いでしょう。

「寒中見舞い」との違いは？出す時期や使い分けのルール

喪中はがきを調べていると、「寒中見舞い」という言葉もよく目にするかと思います。この二つは、どちらも冬の挨拶状ですが、目的や出す時期が全く異なります。
ここでは、喪中はがきと寒中見舞いの違い、そしてそれぞれの使い分けのルールを分かりやすく解説します。

目的が違う！喪中はがきと寒中見舞い

種別	目的	出す時期	はがきの種類
喪中はがき	「喪中のため新年の挨拶を欠礼します」という事前通知	11月上旬〜12月上旬	私製はがき（切手要）または弔事用官製はがき（胡蝶蘭）
寒中見舞い	「寒さの厳しい季節に相手を気遣う挨拶状」	松の内（1月7日）が明けてから〜立春（2月4日頃）まで	普通のはがき（切手要）

寒中見舞いが活躍する3つのケース

寒中見舞いは、ただの季節の挨拶状としてだけでなく、喪中はがきでは対応できない、年末年始の特別なケースで非常に重要な役割を果たします。

① 喪中はがきを出すのが間に合わなかった場合

不幸があったのが12月に入ってからなど、投函時期（12月上旬）に間に合わなかった場合は、喪中はがきではなく寒中見舞いとして送ります。
寒中見舞いなら、松の内（1月7日）明けから出せるため、「年賀状のやり取りはできない」という事実と、故人が亡くなったことを同時に伝えることができます。

② 相手から年賀状が届いてしまった場合

喪中はがきを出したにも関わらず、相手から年賀状が届いてしまった場合、その返信として寒中見舞いを出します。これは、「年賀状をありがとう」というお礼と、「実は喪中でした」という事情を伝える役割を果たします。
この場合、年賀状と同じく「おめでとう」という言葉は使わず、丁寧な文面で返信します。

③ 相手が喪中だったと後から知った場合

自分が年賀状を出した後、相手から喪中はがきが届いたり、喪中であったことを知ったりした場合、年賀状を出してしまった非礼を詫びる意味を込めて、寒中見舞いを送ります。

寒中見舞いは、喪中・非喪中に関わらず、どちらの立場からも送れる非常に便利な挨拶状です。「年賀状の時期を外し、松の内が明けてから」というルールさえ守れば、失礼にあたることはありませんので、年末に慌てて喪中はがきを出すよりも、状況に応じて寒中見舞いに切り替える柔軟性を持つことも大切ですよ。

喪中はがきを出す相手と、相手から年賀状が届いてしまった場合の対処法

喪中はがきを誰に出すか、という判断は、「例年、年賀状のやり取りをしていた人」が基本です。しかし、その中には、特に気を遣うべき相手や、万が一相手から年賀状が届いてしまった場合の対処法を知っておく必要があります。

喪中はがきを送るべき対象者

原則は「例年、年賀状を交換していたすべての人」ですが、具体的には以下のような相手が含まれます。

• 友人・知人・親戚
• 仕事関係者（年賀状のやり取りをしていた場合）
• 恩師や先生

【例外】送らなくても良い相手もいる

以下の相手に対しては、喪中はがきを送る必要がない、または送らない方が良い場合があります。

• 会社の上司や同僚：基本的に、仕事関係の人への年賀状は、「儀礼的な挨拶」と見なされることが多いため、会社の慣習に従い、喪中はがきを出さないこともあります。判断に迷う場合は、上司や総務部に相談しましょう。
• 故人が亡くなった後に知り合った人：年賀状のやり取りをしていないため、喪中はがきを出す必要はありません。
• 葬儀などで既に訃報を知らせた親戚：近しい親戚には、喪中はがきを送るよりも、直接口頭で新年の挨拶を控える旨を伝えておく方が丁寧です。

相手から年賀状が届いてしまった場合の対処法

喪中はがきを出したにも関わらず、相手が喪中はがきを見落としていたり、入れ違いになったりして、年賀状が届いてしまうことがあります。この場合、絶対に「年賀状の返信」として年賀状を書いてはいけません。

返信は「寒中見舞い」で対応する

相手からの年賀状への返信は、「寒中見舞い」で行います。
【寒中見舞いの文面に入れるべき内容】

1. 年賀状をいただいたことへの感謝。
2. 喪中のため、年賀の挨拶を控えた旨の説明と、連絡が遅くなったことへのお詫び。
3. 相手の健康を気遣う言葉。
4. 今後のお付き合いをお願いする言葉。

この寒中見舞いは、松の内（1月7日）が明けてから立春（2月4日頃）までに投函します。相手は「しまった、年賀状を出してしまった」と気まずい思いをしている可能性もあるため、相手を責めるような文面は避け、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

もし、喪中はがきを出していない相手から年賀状が届き、その後に不幸があったことを知った場合は、すぐに出すことができないので、これも寒中見舞いで返信します。その際に、亡くなった故人の氏名、続柄、日付などを簡潔に記し、新年の挨拶を欠礼した理由を伝えます。

印刷を注文する前に確認すべき！喪中はがきのデザインの選び方

喪中はがきは、故人を偲び、静かに喪に服す気持ちを表すものですから、華美なデザインは避け、落ち着いた、控えめなものを選ぶのがマナーです。しかし、最近はデザインのバリエーションも増えており、故人の個性を反映させることもできるようになってきています。

デザイン選びの基本マナー

喪中はがきのデザイン選びには、守るべき基本的なマナーがあります。

① 派手な色や柄は厳禁

一般的に、喪中はがきはモノトーン（白黒）または非常に落ち着いた色味のものが使用されます。赤や金などの祝い事を連想させる色は避け、派手な装飾や賑やかなイラストも避けるべきです。

② 使用される主なモチーフ

はがきに描かれるモチーフは、悲しみを表すものや、落ち着いた雰囲気を醸し出すものが選ばれます。

• 蓮の花（ハス）：仏教において極楽浄土の象徴とされ、弔事にふさわしいとされます。
• 菊の花：仏花として用いられ、上品で控えめな印象を与えます。
• 蘭の花（胡蝶蘭）：弔事用切手のモチーフにもなっており、喪中はがきのデザインとしても定番です。
• シンプルな枠線：文字を際立たせるためのシンプルな黒や薄墨色の枠線デザインも一般的です。

③ 写真の使用について

以前は、喪中はがきに故人の写真を載せるのはマナー違反とされていましたが、近年では、故人の生前の元気な姿を偲ぶ意味を込めて、「故人の遺影」や「故人が写っている写真」を載せるデザインを選ぶ方も増えています。
ただし、送る相手によっては賛否両論あるため、特に目上の方や年配の方が多い場合は、写真なしのシンプルなデザインを選ぶ方が無難でしょう。

喪中はがき選びの3つのチェックポイント

デザインの良し悪しだけでなく、以下の実用的なポイントも確認して選びましょう。

チェックポイント	内容	重要度
はがきの種類	官製はがき（胡蝶蘭）か、私製はがきか	高（切手の準備と貼付の手間が変わるため）
挨拶文のフォント	楷書体、明朝体、行書体など	中（落ち着いた印象を与える楷書体や行書体が好まれます）
薄墨印刷の対応	文字色が薄墨になっているか	高（薄墨は「涙で墨が薄くなった」ことを表し、丁寧な弔意を示します）

ネット印刷サービスでは、これらのポイントを細かく指定できることがほとんどです。特に「薄墨印刷」は、弔意を深く表すための重要な要素ですので、必ず薄墨での印刷に対応しているかを確認してくださいね。故人を想う気持ちが伝わる、心温まるデザインを選びましょう。ネットで「喪中はがき デザイン マナー」を検索し、文例と共に確認することも非常に役立ちます。