ラーメンに欠かせない「背脂」はどこで買える?お店ごとの特徴と活用法

ラーメンに欠かせない「背脂」はどこで買える?お店ごとの特徴と活用法

こんにちは、モモストアです!
あのラーメンの上の白い宝石のようなもの、たまらないですよね……そう、背脂です!

自宅で本格的なラーメンを作りたい、料理に深いコクと旨味をプラスしたいと考えたとき、「背脂って一体どこで売ってるんだろう?」と疑問に思う方が非常に多いんです。
実は、背脂はスーパーやドラッグストアでは意外と見つからず、購入場所を知らないと手に入れるのは難しい食材なんですよ。

このページでは、あなたが探している「背脂」の種類と、それぞれの最適な購入場所、さらに活用法までをモモストアが徹底的に解説します!
これを読めば、もう背脂探しの旅は終わりです!

・背脂の「塊(ブロック)」を買うならここ!確実な販売場所は?
・身近なスーパーで背脂を見つけるためのマル秘テクニック
・生鮮品が不安ならコレ!風味豊かな「調味済み背脂」の便利な世界
・背脂はAmazon・楽天など通販で買うのが最も確実でお得な理由
・業務用サイズで買うなら?大量に必要な時の賢い購入ルート
  1. 背脂の「塊(ブロック)」を買うならここ!確実な販売場所は?
    1. 地域に根ざした「街の精肉店」の強みと交渉術
    2. 飲食店の味方「業務用スーパー」の冷凍背脂
  2. 身近なスーパーで背脂を見つけるためのマル秘テクニック
    1. スーパーでは「豚脂」または「豚背脂」の表記を探せ!
    2. 大型店や特定曜日の「在庫あり」を狙う
    3. 勇気を出して精肉担当者に直接尋ねる
  3. 生鮮品が不安ならコレ!風味豊かな「調味済み背脂」の便利な世界
    1. 手軽さと美味しさを両立した万能調味料
    2. 調味済み背脂の購入場所と人気商品
      1. ドラッグストア・ホームセンター
      2. コンビニ・小型スーパー
      3. もちろんAmazon・楽天市場でも!
  4. 背脂はAmazon・楽天など通販で買うのが最も確実でお得な理由
    1. 通販の最大のメリット:豊富な種類と安定供給
      1. 種類が豊富
      2. 価格競争によるお得さ
    2. 賢く選ぶための通販チェックポイント
  5. 業務用サイズで買うなら?大量に必要な時の賢い購入ルート
    1. 飲食店御用達の「食肉卸業者」のオンラインショップ
    2. メルカリやフリマアプリでの「個人出品」は避けるべき?
    3. 冷凍庫のサイズ確認と小分け作業の準備
  6. 背脂には大きく2種類ある!「A脂」と「B脂」の違いを知っていますか?
    1. ラーメン好きなら知っておきたい「A脂」の正体
    2. ラード作りに適した「B脂」とは?
      1. A脂とB脂の比較まとめ
  7. 背脂ブロックを自宅で「かえし」や「ラード」にする方法
    1. 自家製「背脂ダイス(チャッチャ系トッピング)」の作り方
      1. 手順
    2. 万能調味料「自家製ラード(豚脂)」の作り方
      1. 手順
  8. 背脂を美味しく食べきるための冷凍保存と解凍のコツ
    1. 【保存前が肝心】冷凍焼けを防ぐための準備
      1. ステップ1:小分けカットとラップ
      2. ステップ2:密閉とアルミホイル
      3. ステップ3:急速冷凍
    2. 【使う時が大事】風味を損なわない解凍方法
      1. 理想的な解凍方法:冷蔵庫でじっくり解凍
      2. 急ぎの場合は流水解凍
  9. 【調理法別】背脂ブロックの切り方・下処理の基本手順
    1. 基本の下処理:臭み取りと洗浄
    2. ① ラーメン用トッピング(角切りダイス)の切り方
      1. カットのポイント
    3. ② 自家製ラード用(液体脂)の切り方
      1. カットのポイント
    4. ③ 炒め物・煮込み料理用(薄切り・スライス)の切り方
      1. カットのポイント
  10. 背脂をラーメン以外に活用!コク出しに使える意外なレシピ集
    1. ① 和食にも合う!背脂豚汁と背脂おにぎり
      1. 背脂豚汁(とんじる)
      2. 背脂おにぎり・背脂ご飯
    2. ② 中華料理を極める!チャーハンと餃子
      1. ラードを使った究極の炒め物(チャーハン、野菜炒め)
      2. 餃子の餡(あん)に混ぜる
    3. ③ 洋食・エスニックのコク増しに
  11. 背脂を扱う精肉店での注文時の裏ワザと注意点
    1. 裏ワザ①:「ラーメン用」と「ラード用」を使い分ける
    2. 裏ワザ②:無料の加工サービスを依頼する
      1. 角切り(ダイス)加工
      2. ミンチ加工
    3. 注意点:購入は午後の早い時間帯を避ける
  12. 有名ラーメン店が背脂の品質にこだわる理由とは?
    1. 背脂は「旨味の増幅装置」である
    2. 背脂の「甘さ」が中毒性を生む
    3. 品質維持のための「背脂の管理」
  13. 背脂を安全に美味しく楽しむためのQ&A
    1. Q1: 背脂ってカロリーがものすごく高いのでは?
    2. Q2: 背脂の塊が「黄色い」のですが、これは食べられますか?
    3. Q3: 背脂をボイルする際、水を入れなくても大丈夫ですか?
    4. Q4: 冷凍した背脂を解凍せずにそのまま煮込んでも大丈夫ですか?

背脂の「塊(ブロック)」を買うならここ!確実な販売場所は?

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「背脂」と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、ラーメンのスープに浮かんでいるプルプルとした白い塊、つまり生(なま)のブロック背脂ではないでしょうか。

この生の背脂ブロックは、実は一般の食料品店では取り扱いが少なく、入手が少し難しいアイテムなんです。では、どこに行けば確実に手に入るのでしょうか?
答えはズバリ、「精肉店(肉専門店)」と「業務スーパー」の二択が最も確実です。

地域に根ざした「街の精肉店」の強みと交渉術

昔ながらの街の精肉店は、豚肉を丸ごと仕入れて解体していることが多く、背脂はバラ肉やロース肉の副産物として必ず発生します。
そのため、スーパーでは切り落とされて廃棄されがちな背脂も、精肉店なら在庫として残っている可能性が非常に高いです。

精肉店で背脂を入手するための裏ワザ:

初めて行くお店でも臆せず、スタッフの方に「豚の背脂の塊をラーメン用に欲しいのですが」と直接尋ねてみましょう。在庫があれば、安価で譲ってもらえることがほとんどです。
さらに、交渉次第では以下のような嬉しい対応をしてくれることもあります。

  • ミンチ加工:自宅でラーメン用にする際、細かく刻む手間を省くために、無料でミンチ状に加工してくれるお店があります。
  • 予約購入:「〇kg欲しい」と伝えて予約しておけば、次回豚肉を解体する際に新鮮な背脂を取り置きしてくれます。
  • 部位の選定:質の良い「A脂(後述)」など、希望の部位を指定できる場合があります。

ただし、精肉店によっては「脂身」としてパック詰めされているだけで、背脂とは限らない場合もありますので、必ず「豚の背中側の脂身(背脂)」であることを確認してくださいね。

飲食店の味方「業務用スーパー」の冷凍背脂

一般の方でも利用できる業務スーパー(例:肉のハナマサ、一部の大型スーパーの業務用コーナー)では、冷凍された背脂ブロックが販売されていることが多いです。

これは主に、飲食店がラーメンスープやチャーシュー作りのために仕入れることを想定しているため、量が多く、価格も安めに設定されています。

業務用スーパーの利点は、規格化された商品として陳列されているため、在庫確認の手間がいらないことです。しかし、量が多すぎる場合は、購入後にすぐに小分けにして冷凍保存する手間が発生します。

また、これらの店舗で販売されている背脂は、ラーメンのトッピングとしてそのまま使えるように「ボイル済み(加熱済み)」のものと、「生(冷凍)」のものがあるので、用途に応じて間違えないように注意深くパッケージを確認しましょう。

生の背脂ブロックの入手難易度とメリット比較
購入場所 入手難易度 主なメリット 注意点
街の精肉店 中〜高 新鮮、量り売り可能、加工依頼可能 在庫が不安定、交渉が必要
業務用スーパー 大量購入可能、価格が安い、規格品として安心 冷凍品がメイン、量が多すぎる場合がある
一般的なスーパー 低〜中 「豚脂」名義で少量販売の可能性あり、確実ではない 「背脂」ではない脂身の場合がある

結論として、新鮮な生の背脂ブロックを確実に手に入れたいなら、街の精肉店へ足を運んでみることを強くおすすめします。

身近なスーパーで背脂を見つけるためのマル秘テクニック

「精肉店や業務スーパーは近くにない……」という方にとって、最も身近な購入先はやはり普段利用しているスーパーマーケットでしょう。しかし、背脂はスーパーのレギュラー商品ではないため、ただ肉売り場を探しても見つからないことが多いです。ここでは、スーパーで見つけるための「裏技」を伝授しますね!

スーパーでは「豚脂」または「豚背脂」の表記を探せ!

まず、背脂を探すときの鉄則です。
多くのスーパーでは、「背脂」という商品名ではなく、「豚脂(とんし)」や「豚の脂身」として販売されています。特に、ラードを自作したい人向けに、豚バラ肉などを処理した際に出た余分な脂身を少量パックにして安く販売していることがあります。

場所は、豚肉のブロックや切り落としが並ぶ精肉コーナーの隅っこです。
日々の需要が少ないため、目立たない場所に置かれていることが多く、見落としがちなので、棚の下段や端までくまなくチェックしてみてください。

ただし、この「豚脂」が必ずしもラーメン用の高品質な「背脂」とは限らないことに注意してください。中には、内臓周りの脂(ケンネ脂など)が混ざっている場合もありますが、それでもコクを出すための料理には十分に使えます。

大型店や特定曜日の「在庫あり」を狙う

スーパーでも、イオンやイトーヨーカドーのような大型店の精肉コーナーは、自社で肉を加工していることが多いため、背脂が見つかる可能性が格段に上がります。

また、スーパーの肉の解体作業は、特売日や週末など、肉の入荷が多い曜日に行われることが多いです。そのため、週末の午前中など、肉の品出しが多いタイミングを狙って精肉担当者に声をかけると、新鮮な背脂が手に入る確率が高まります。

勇気を出して精肉担当者に直接尋ねる

もし売り場で見つからなくても、諦めるのは早いです。スーパーの精肉部門のスタッフに、「豚の脂身の塊はありませんか?」と聞いてみてください。

多くのスーパーでは、背脂は商品としてパック詰めされずにバックヤードで保管されている場合があります。廃棄する予定だったり、ラード用に溜め置いている場合もあるため、ダメ元で尋ねてみる価値は十分にあります。

  • 尋ねる際のポイント:必ず「豚の脂身の塊」と具体的に伝えること。
  • 対応例:精肉担当者が親切なら、「今日は在庫がないけれど、○曜日に豚を捌くから取り置きしておきましょうか」と提案してくれることもあります。

ただし、都市部のスーパーや、肉の加工をすべて外部に委託しているような店舗では、残念ながら取り扱いがない場合もあります。その場合は、次に紹介する「調味済み背脂」や「通販」のルートを検討しましょう。

知っておきたい!背脂と他の豚の脂の違い

豚の脂の種類と特徴
名称 部位 主な用途 特徴
背脂(A脂) 背中の皮下脂肪 ラーメン、炒め物、コク出し 白く純粋、融点が低く口溶けが良い
ケンネ脂(B脂) 内臓周りの脂肪 ラード作り、豚まんの具 融点が高く硬い、風味や臭いがやや強い
豚脂(とんし) 総称(背脂・ケンネ脂など) ラード、一般料理用 スーパーではこの名称で販売されることが多い

スーパーで見かける「豚脂」は、この表のどれか、またはミックスである可能性が高いです。目視でできるだけ白く、赤身が混ざっていないものを選ぶのが、良い背脂を選ぶコツですよ。

生鮮品が不安ならコレ!風味豊かな「調味済み背脂」の便利な世界

生の背脂ブロックは、下処理や調理に手間がかかりますし、そもそも生の肉を扱うのが苦手な方もいるでしょう。
そんな方にこそおすすめしたいのが、瓶詰めやレトルトパックで売られている「調味済み背脂」です!

手軽さと美味しさを両立した万能調味料

調味済み背脂は、すでに加熱処理が施され、にんにく、醤油、味噌などの調味料で味付けされている状態で販売されています。これはもう背脂の塊ではなく、れっきとした「万能調味料」として認識してください。

最大の魅力は、その手軽さにあります。開封してスプーンで少量すくうだけで、一瞬で料理を「背脂系」のパンチの効いた味に変身させることができます。

調味済み背脂の主なメリット:

  • 手間いらず:湯煎や細かく刻むなどの下処理が一切不要。
  • 長期保存:常温保存が可能な商品が多く、賞味期限も長いため、ストックしておきやすい。
  • 安定した風味:メーカー(エスビー食品、エバラ食品、平和食品工業など)が独自の製法で加工しており、常に安定した美味しい風味を楽しめます。

調味済み背脂の購入場所と人気商品

生の背脂と異なり、調味済み背脂は非常に身近な場所で手に入ります。主に以下の場所をチェックしてみてください。

ドラッグストア・ホームセンター

調味料コーナーの一角に、エスビー食品の「にんにく背脂」やエバラ食品の「豚背脂こく粒」などが並んでいることが多いです。
これらの店舗は、スーパーよりも調味料やレトルト食品のラインナップが充実している場合があり、意外な掘り出し物が見つかることもあります。

コンビニ・小型スーパー

大型の商品はありませんが、ラーメンスープの素や鍋の素と一緒に、小袋入りの調味背脂が置かれていることがあります。特に、ご当地ラーメンのカップ麺と一緒に陳列されていることが多いので、要チェックです。

もちろんAmazon・楽天市場でも!

通販サイトでは、各メーカーの製品がセット販売されており、価格もスーパーよりお得になることがあります。また、二郎系ラーメン店が監修した本格的な調味背脂など、専門店レベルの商品も手に入るのが魅力です。

テーブルに置いておけば、ラーメンはもちろん、チャーハン、もやし炒め、焼きそば、果ては納豆に少し混ぜるだけでも「中毒性の高いコク」が生まれます。日々の料理を手軽にグレードアップさせたいなら、まずはこの調味済みタイプから試してみることを強くおすすめします。

例えば、人気のエバラ食品の「豚背脂こく粒」は、スープに混ぜるだけで豚骨のような深いコクを出すことができる優れものです。そのまま食べても美味しいので、エバラ 豚背脂こく粒の口コミを検索して評判を調べてみるのも良いでしょう。

背脂はAmazon・楽天など通販で買うのが最も確実でお得な理由

スーパーや精肉店での背脂探しは「在庫があるかどうか」という運に左右されがちですが、通販(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)であれば、そんな心配は一切ありません。結論から言えば、生の背脂ブロックでも調味済み背脂でも、通販で買うのが最も確実で、そしてお得なルートです。

通販の最大のメリット:豊富な種類と安定供給

通販サイトには、スーパーでは絶対に並ばないような、多様な背脂が販売されています。

種類が豊富

  • 冷凍ブロック:ラーメン専門店が使用するような、高品質で純粋な国産豚の背脂ブロック(1kg単位)が多数販売されています。
  • 加熱済み:すでにボイルされ、すぐにラーメンに投入できる状態の背脂ダイス(角切り)も人気です。
  • ブランド豚:通常の豚肉ではなく、純白の脂が特徴のブランド豚(例:ビアンカ豚など)の背脂も選ぶことができます。
  • 調味背脂:先述した瓶詰めタイプはもちろん、大容量の業務用レトルトパックも手に入ります。

特に地方にお住まいの方や、特定の質の背脂を求めている方にとって、この選択肢の多さは店舗購入では得られない大きなメリットです。

価格競争によるお得さ

通販では、全国の食肉業者や食品メーカーが商品を販売しており、常に価格競争が起こっています。
そのため、近所の精肉店では100gあたり○○円だったものが、通販では業務用としてさらに安く手に入る場合があります。

また、冷凍ブロックの場合は一度に大量に購入することで、送料を含めても結果的にお得になることが多いです。ただし、冷凍庫のスペースは確保しておきましょう!

賢く選ぶための通販チェックポイント

通販で背脂を購入する際は、失敗しないために以下の点をチェックしてください。

通販で購入する際のチェックポイント
ポイント 確認事項 理由
産地と品質 「国産」か、「A脂(背中側の脂)」か ラーメンのコクには純度の高い背脂が最適。
内容量 1kgなのか、500gなのか グラム単位の単価を確認し、コスパを比較する。
形態 生(冷凍)か、加熱済み(ボイル)か、調味済みか 用途によって必要な形態は異なります。生はラード作り、加熱済みはトッピング用。
レビュー 購入者の評価や、ラーメンへの使用感をチェック 特に生の背脂は、匂いや品質にバラつきがあるため、レビューは重要。

特に、初めて生の背脂ブロックを通販で購入する方は、レビュー数が多く、評価の高いショップを選ぶのが安心です。
高品質な背脂を使えば、自宅でのラーメン作りが格段にレベルアップすることは間違いありません。ぜひAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで「背脂 ブロック」と検索してみてくださいね!

業務用サイズで買うなら?大量に必要な時の賢い購入ルート

「自宅で二郎系ラーメンを週に何度も作る!」「自家製チャーシューとラードを大量に作りたい!」という、いわゆる背脂ヘビーユーザーの方には、業務用サイズでの購入が断然おすすめです。

業務用となると、1kgどころか5kg、10kgといった単位での購入が一般的になります。こうなると、通常のスーパーや一般的な通販サイトでは対応が難しくなります。賢く、安く、大量に背脂を手に入れるためのルートを解説します。

飲食店御用達の「食肉卸業者」のオンラインショップ

最も高品質な背脂を大量かつ安価に手に入れられるのは、食肉卸業者が運営するオンラインショップです。
これらの業者は、もともと全国のラーメン店や中華料理店に豚肉を卸しているため、背脂の取り扱いも豊富で、品質もプロ仕様です。

卸業者のサイトを探す際のキーワード:

  • 「業務用 背脂 ブロック」
  • 「豚背脂 卸」
  • 「豚脂 大容量」

多くの場合、小売店を通さないため中間マージンがかからず、価格は非常に魅力的です。ただし、最低購入ロット(単位)が設定されていることが多いので、その点だけは事前に確認が必要です。

メルカリやフリマアプリでの「個人出品」は避けるべき?

たまにメルカリなどのフリマアプリで「自家製ラード」や「冷凍背脂」が出品されているのを見かけますが、生鮮食品である背脂は、衛生管理と品質保持の観点から、購入は避けるべきです。

特に、背脂は温度管理が非常に重要な食材です。発送時の温度変化によって品質が劣化したり、最悪の場合、食中毒の原因になる可能性も否定できません。業務用で購入する際は、必ず適切な冷凍・冷蔵設備と販売許可を持つ専門業者から購入するようにしましょう。

冷凍庫のサイズ確認と小分け作業の準備

業務用背脂(例:5kgブロック)は、そのままの状態では家庭用冷凍庫に収まらないことがほとんどです。購入前に、必ず冷凍庫の空きスペースを確認し、購入後はすぐに小分け作業を行う準備をしておきましょう。

  • 小分けのコツ:
    • 使いやすい分量(例:250g〜500g)にカットする。
    • ジップロックなどの密閉袋に入れて空気を抜き、金属製のトレイの上で急速冷凍する。
    • 冷凍焼けを防ぐため、ラップを二重にし、さらにアルミホイルで包むと完璧です。

大量に背脂があれば、心置きなく家二郎を楽しんだり、自家製ラードで揚げ物や炒め物を楽しむことができます。業務用購入はハードルが高そうに見えますが、一度ルートを確保すれば、これほど便利なことはありません。

具体的な食肉卸業者のオンラインショップについては、業務用 背脂 オンラインショップで検索してみてくださいね。

背脂には大きく2種類ある!「A脂」と「B脂」の違いを知っていますか?

背脂を探していると、「A脂(エースあぶら)」や「B脂(ビーあぶら)」といった専門用語を耳にすることがあります。これは、豚の脂身の品質や部位を区別するための業界用語で、特にラーメンの出来栄えに大きく影響するポイントです。

ラーメン好きなら知っておきたい「A脂」の正体

私たちがラーメンのトッピングとしてイメージする、白くてプルプルとした、上質な背脂こそが「A脂」と呼ばれているものです。

A脂は、豚の背中の皮下脂肪の部分を指します。
その特徴は、非常に純粋な白色をしており、融点(溶ける温度)が低いことです。融点が低いということは、口に入れた瞬間にサラッと溶けて、しつこさのない、濃厚な旨味だけを残すということです。これが、背脂ラーメンの「見た目はこってり、食べると意外とあっさり」というマジックを生み出しています。

精肉店や通販で「ラーメン用」「上質」と謳われている背脂は、ほとんどの場合このA脂を指しています。価格はB脂よりもやや高めですが、最高のラーメン体験を目指すならA脂一択です。

ラード作りに適した「B脂」とは?

一方で、「B脂」は、主に豚の内臓(腎臓など)の周りについている脂身を指します。これを「ケンネ脂(けんねあぶら)」と呼ぶこともあります。

B脂の特徴は、色が少し黄色っぽく、A脂に比べて融点が高いこと、そして独特の風味(少し獣臭に近い)を持つことです。融点が高いということは、口の中で溶けにくく、重たい、しつこい食感になりやすいということです。 そのため、ラーメンのトッピングとしてそのまま使うには不向きとされることが多いです。

しかし、B脂にも重要な用途があります。それは、自家製ラード(豚脂)作りです。B脂は、時間をかけて加熱すると質の高い純粋なラードになります。このラードは、炒め物や揚げ物に使えば、料理全体に豚の深いコクを与えることができます。

A脂とB脂の比較まとめ

A脂とB脂(ケンネ脂)の比較
項目 A脂(背脂) B脂(ケンネ脂)
部位 背中の皮下脂肪 内臓周りの脂肪
見た目 純白、赤身が少ない やや黄色みがかる、筋っぽい場合あり
融点 低い(口溶けが良い) 高い(口の中で残りやすい)
主な用途 ラーメンのトッピング、料理のコク出し 自家製ラード作り、豚まんの具、ソーセージ

もし精肉店で「背脂をください」と言われたときに、「A脂ですか?B脂ですか?」と聞かれたら、「ラーメンに使いたいのでA脂をお願いします」と答えられるように覚えておくと、プロと対等に話せる通な客になれますよ!

背脂ブロックを自宅で「かえし」や「ラード」にする方法

生の背脂ブロックを手に入れたら、そのまますぐに使えるわけではありません。最高の背脂料理を楽しむためには、適切な下処理と調理が必要です。ここでは、背脂を余すことなく使い切るための主要な調理法を解説します。

自家製「背脂ダイス(チャッチャ系トッピング)」の作り方

ラーメンの上に乗せる、あのプルプルした角切りの背脂は、家庭でも簡単に作れます。これをラーメン業界では「背脂ダイス」や「刻み背脂」などと呼びます。

手順

  1. 下処理:背脂ブロックを流水で洗い、残っている可能性のある毛や汚れを取り除きます。
  2. カット:ブロックを約1cm角のサイコロ状にカットします。(サイズはお好みで調整してください)
  3. ボイル(煮込む):鍋にたっぷりの水とカットした背脂を入れ、中火で30分~1時間ほど、じっくりと煮込みます。沸騰させすぎず、弱火でアクを取りながら煮るのがポイントです。
  4. 冷ます:火を止めた後、背脂が浸る程度の煮汁を残して保存容器に移し、冷蔵庫で一晩冷やします。

冷やすと、背脂ダイスが固まり、煮汁はゼラチン状のコラーゲンで固まります。これを温かいラーメンに加えると、プルプルした背脂と、煮汁の旨味がスープに溶け出し、極上のコクを与えてくれます。

万能調味料「自家製ラード(豚脂)」の作り方

背脂ブロックをさらに加熱し、水分を飛ばして透明な液体にしたものが「ラード(豚脂)」です。炒め物やチャーハンに使えば、市販の植物油とは比べ物にならないほどの風味とコクが加わります。

手順

  1. カット&加熱:背脂(A脂・B脂どちらでも可)を細かく刻み、鍋に入れます。水は入れずに、弱火でじっくり加熱します。
  2. 油を抽出:背脂から透明な脂が溶け出してきます。焦げ付かないように、時々混ぜながら、背脂の塊がキツネ色になり、カラカラになるまで加熱を続けます。
  3. 濾す:火を止め、熱いうちにガーゼや目の細かいザルで、溶け出した脂(ラード)を濾します。
  4. 保存:清潔な瓶や容器に移し、冷暗所で保管します。冷蔵庫で冷やすと固まり、常温では液体の状態になります。

加熱後のキツネ色の背脂の残りカスは「揚げ玉(かす)」と呼ばれ、これがまた絶品です。塩を振ってそのままおつまみにしたり、炒め物やご飯に混ぜて食べると、背脂の旨味が凝縮された香ばしさが楽しめます。

自家製ラードは、市販のラードよりも遥かにフレッシュで深い香りがするのが特徴です。ぜひ一度挑戦してみてください。自家製ラードを使った調理法について、自家製ラードの使い方 レシピを検索して、さらにレパートリーを増やすのも楽しいですよ。

背脂を美味しく食べきるための冷凍保存と解凍のコツ

生の背脂は、一度に使い切れる量ではないことが多いですよね。特に業務用サイズを購入した場合は、長期保存が必須です。冷凍保存の方法を間違えると、背脂特有の臭みが出たり、冷凍焼けで品質が落ちてしまうことがあります。

大切な背脂を新鮮な状態で長く楽しむための、冷凍・解凍のコツをご紹介します。

【保存前が肝心】冷凍焼けを防ぐための準備

生の背脂を冷凍保存する際は、酸化と冷凍焼けを防ぐための徹底した密閉が重要です。

ステップ1:小分けカットとラップ

購入した背脂ブロックを、一度に使い切る分量(例えば、ラーメンスープ1回分など)に小さくカットします。その後、一つ一つをピッタリとラップで二重に包みます。空気に触れる部分を極力なくすのがポイントです。

ステップ2:密閉とアルミホイル

ラップで包んだ背脂を、さらにジップロックなどの密閉袋に入れ、できるだけ空気を抜きます。
さらに、光や熱の影響を遮断するために、アルミホイルで包むというひと手間を加えると、数ヶ月間品質を保つことができます。

ステップ3:急速冷凍

背脂は、ゆっくり冷凍すると細胞が破壊され、解凍時に旨味がドリップとして流出しやすくなります。冷凍庫の急速冷凍機能を使ったり、金属製のトレイの上に置いて冷凍することで、素早く芯まで冷やし固めるようにしましょう。

【使う時が大事】風味を損なわない解凍方法

冷凍した背脂を解凍する際は、電子レンジでの解凍や常温での放置は厳禁です。急激な温度変化は、ドリップの流出や、脂の酸化、臭みの原因になります。

理想的な解凍方法:冷蔵庫でじっくり解凍

最も推奨されるのは、使う日の前日に冷凍庫から冷蔵庫に移し、時間をかけてゆっくりと解凍する方法です。

  • 解凍目安:半日~一晩(約12時間)
  • ポイント:ドリップが出ても品質に影響がないよう、ラップで包んだままバットなどの容器に入れておくと安心です。

急ぎの場合は流水解凍

どうしても急ぎで使いたい場合は、ジップロックに入れたままの背脂を、冷たい流水にさらして解凍する方法があります。ただし、水温が高くならないように注意し、解凍後はすぐに調理してください。

正しい方法で冷凍・解凍を行えば、生の背脂の鮮度と旨味をしっかりとキープできます。特に大量購入した際は、この保存テクニックをぜひ活用してくださいね。

【調理法別】背脂ブロックの切り方・下処理の基本手順

生の背脂ブロックを手に入れたら、調理法に合わせて適切な切り方と下処理を行う必要があります。このひと手間を惜しむと、背脂独特の臭みが残ったり、食感が悪くなったりして、せっかくの料理が台無しになってしまいます。ここでは、主な調理法別の手順をまとめます。

基本の下処理:臭み取りと洗浄

生の背脂は、鮮度が落ちてくると獣臭(特にB脂の場合)がすることがあります。これを防ぐための下処理は必須です。

  1. 流水で洗う:背脂ブロックを冷たい流水で優しく洗い、表面の汚れや、取り残された毛(稀にあります)を完全に除去します。
  2. 臭み取り(オプション):さらに完璧を期すなら、背脂を軽く酒(料理酒)に漬けたり、大さじ1程度の酒と一緒に短時間ボイルすると、臭みが抜けてより純粋な旨味だけが残ります。

① ラーメン用トッピング(角切りダイス)の切り方

ラーメンのチャッチャ系で使われる、プルプルとした背脂ダイスを作る場合は、約5mm〜1cm角のサイコロ状にカットします。このサイズが、口に入れたときに存在感がありつつ、スープに溶けやすいバランスの取れた大きさです。

カットのポイント

  • 包丁を冷やす:背脂は体温で溶けやすいため、包丁を冷やしておくと切りやすくなります。
  • 均一なサイズに:大きさがバラバラだと、ボイルしたときの仕上がりが不均一になるため、できるだけ均一なサイズに揃えましょう。

② 自家製ラード用(液体脂)の切り方

ラードを抽出する場合は、背脂を溶かし切ることが目的ですから、細かければ細かいほど良いです。包丁で細かく刻むか、フードプロセッサーがあれば粗めのミンチ状にするのが理想的です。

カットのポイント

  • 焦げ付き防止:細かくすることで、脂の抽出効率が上がりますが、焦げ付きやすくなるので、加熱時は弱火を徹底してください。

③ 炒め物・煮込み料理用(薄切り・スライス)の切り方

炒め物のコク出しや、豚汁などの煮込み料理に使う場合は、約2mm〜3mm程度の薄切り、または細切りにします。薄くすることで、熱が加わったときにすぐに溶け出し、料理全体に素早く旨味を行き渡らせることができます。

カットのポイント

  • 半冷凍状態:生の背脂は柔らかすぎるため、カットする前に少しだけ冷凍庫に入れて半冷凍状態にすると、崩れずにきれいに薄切りができます。

適切な切り方と下処理で、背脂の持つ最高のポテンシャルを引き出してくださいね。もし下処理で分からないことがあれば、背脂 下処理 湯がくなどでさらに詳細な手順を調べてみるのもおすすめです。

背脂をラーメン以外に活用!コク出しに使える意外なレシピ集

背脂はラーメンのトッピングというイメージが強いですが、実は和洋中を問わず、様々な料理で「究極のコク出し調味料」として活用できる万能な食材なんです。背脂ブロックが大量に手に入ったとき、あるいは自家製ラードができたときに、ぜひ試してほしい意外な活用レシピをご紹介します。

① 和食にも合う!背脂豚汁と背脂おにぎり

和食に背脂?と驚かれるかもしれませんが、これが絶品なんです。

背脂豚汁(とんじる)

豚肉の代わりに、または豚肉と一緒に、カットした背脂ブロックを投入して豚汁を作ってみてください。
背脂が溶け出すことで、味噌汁に動物性の深い旨味とまろやかさが加わり、いつもの豚汁がプロの味に大変身します。背脂の甘みと味噌の塩気が相性抜群です。

背脂おにぎり・背脂ご飯

自家製ラードを作った際に出る「揚げ玉(背脂の残りカス)」を、塩と一緒にご飯に混ぜておにぎりにしてみてください。ラードの香ばしい風味と、カリカリとした揚げ玉の食感がたまらない、禁断のB級グルメが完成します。お弁当にもおすすめです。

② 中華料理を極める!チャーハンと餃子

中華料理と背脂の相性は言わずもがなです。油をラードに替えるだけで、自宅の中華が本格的な屋台の味になります。

ラードを使った究極の炒め物(チャーハン、野菜炒め)

チャーハンを炒める際の油を、自家製ラード(または調味済み背脂)に替えてみましょう。米の一粒一粒がラードのコクでコーティングされ、「パラッと、なのにしっとり」とした、お店のような仕上がりになります。野菜炒めでも、いつもの塩胡椒が格段に美味しくなります。

餃子の餡(あん)に混ぜる

餃子の餡に、細かく刻んでボイルした背脂を少量混ぜ込むと、焼いたときに中からジューシーな肉汁が溢れ出し、食感がふわっと軽くなります。冷めても美味しい餃子を作るための、プロの裏技の一つです。

③ 洋食・エスニックのコク増しに

背脂は、意外と洋風の煮込み料理やエスニック料理にも活用できます。

  • カレー/シチュー:煮込みの初期段階で、細かく刻んだ背脂を炒めてから他の具材を入れると、ルウに深いコクととろみが加わります。
  • パスタソース:ミートソースやカルボナーラに、ラードや調味済み背脂を少量加えると、味がマイルドになり、豚肉の旨味が濃厚になります。

背脂の使い道はラーメンだけではありません。ちょっとした工夫で、どんな料理もワンランク上の「濃厚な旨味」に変えてくれるポテンシャルを秘めているんですよ。

背脂を扱う精肉店での注文時の裏ワザと注意点

生の背脂ブロックを最高の状態で手に入れるには、やはり精肉店での購入が一番確実です。しかし、ただ「背脂をください」と言うだけでは、最高の品を手に入れられないかもしれません。ここでは、精肉店で賢く、そして気持ちよく背脂を購入するための裏ワザと、知っておきたいマナーを解説します。

裏ワザ①:「ラーメン用」と「ラード用」を使い分ける

プロである精肉店のスタッフは、背脂の部位や用途に詳しいため、具体的な用途を伝えることで、最適な品質の脂身を出してくれる可能性が高まります。

  • ラーメン用:「ラーメンのトッピングに使いたいので、できるだけ白いA脂をお願いします」と伝える。
  • ラード用:「ラードを作りたいので、ケンネ脂(B脂)でも大丈夫です」と伝える。(B脂の方が安価な場合がある)

特にA脂を求める場合、背脂が売り切れている場合は「次に豚を解体するのはいつですか?」と尋ね、予約させてもらうように交渉しましょう。その場で手に入らなくても、確実なルートを確保できます。

裏ワザ②:無料の加工サービスを依頼する

精肉店によっては、購入した肉の加工サービスを無料で行ってくれる場合があります。背脂の購入時に、以下の加工を依頼できるか尋ねてみてください。

角切り(ダイス)加工

「ラーメン用にボイルする前の、1cm角のダイスにカットしてもらえますか?」と聞く。家でのカットは滑りやすく手間がかかるため、プロに任せられるなら非常に助かります。

ミンチ加工

「ソーセージやハンバーグのつなぎに使いたいので、粗めのミンチにできますか?」と聞く。背脂をミンチにすることで、パサつきがちな肉にジューシーさを加えることができます。

もちろん、お店の忙しさやサービス内容によりますので、「可能であればお願いします」と低姿勢で尋ねるのがスマートです。

注意点:購入は午後の早い時間帯を避ける

精肉店は、午前中に肉の解体作業を行い、昼過ぎから商品の陳列や仕込みを行うことが多いです。
そのため、もし背脂が「余り物」として出る場合、一番忙しい午後の早い時間帯(14時〜16時頃)は避けて、午前中または夕方の比較的落ち着いた時間帯に訪問する方が、スタッフに丁寧に対応してもらいやすいです。

精肉店との信頼関係を築くことで、品質の良い背脂を継続的に、そして安価に手に入れられるようになります。ぜひ、ご近所の精肉店に足を運んでみてください。

有名ラーメン店が背脂の品質にこだわる理由とは?

背脂ラーメンが好きな方ならご存知の通り、有名店や人気店ほど、その背脂の「質」に徹底的にこだわっています。
なぜ、彼らはそこまで背脂にこだわるのでしょうか?それは、背脂がラーメンの味を決定づける「コク」「口溶け」「香り」の全てを担っているからです。

背脂は「旨味の増幅装置」である

豚骨や醤油、煮干しなど、ラーメンスープのベースには様々な旨味がありますが、背脂はその旨味を「増幅」させる役割を果たします。

上質なA脂をボイルして作られた背脂は、純粋な豚の旨味と甘みを豊富に含んでいます。これが熱いスープに浮かぶことで、スープ全体の風味を包み込み、口に入れた瞬間にその旨味がパーッと広がるような感覚を与えてくれます。

逆に、質の悪い背脂(B脂が多かったり、鮮度が悪いもの)を使うと、融点が高いために口の中に脂が残りすぎたり、獣臭さがスープ全体を覆ってしまい、せっかくのスープの味が台無しになってしまうのです。だからこそ、プロは背脂の品質に命をかけていると言っても過言ではありません。

背脂の「甘さ」が中毒性を生む

背脂は単に「脂っこさ」を提供するものではありません。
豚の背脂には、ほんのりとした甘みがあります。この甘みが、醤油の塩気や煮干しの苦味と絶妙に組み合わさることで、「もう一口食べたい」と思わせる、やみつきになる中毒性を生み出します。

特に、「チャッチャ系」や「二郎系」と呼ばれるラーメンは、この背脂の甘みと旨味のバランスが命です。質の高い、純白でサラッとした背脂を使っている店は、その甘さが際立っていることが多いです。

品質維持のための「背脂の管理」

有名店では、背脂ブロックの仕入れだけでなく、店舗での管理にも徹底的にこだわっています。

  • ボイル時間:背脂の固さや口溶けを一定にするため、ボイル時間を秒単位で管理する。
  • 鮮度管理:ボイル後の背脂は酸化しやすいため、使い切る分だけをボイルし、常に新鮮な状態で提供する。
  • 温度管理:背脂が固まりすぎないよう、提供直前まで適切な温度で保温する。

私たちが自宅でラーメンを作る際も、このプロのこだわりを参考に、まずは品質の良い背脂を選び、そして適切な下処理と管理を行うことが、お店の味に近づくための第一歩となります。

背脂を安全に美味しく楽しむためのQ&A

最後に、背脂を楽しむ上で多くの方が抱く疑問や、健康に関する注意点について、モモストアがQ&A形式でまとめてお答えします。

Q1: 背脂ってカロリーがものすごく高いのでは?

A: 確かに背脂は脂質(カロリー)が高い食材ですが、実は見た目ほど消化が悪いわけではありません。

上質な背脂(A脂)の主成分は、豚の皮下脂肪であり、その脂は融点が低い(約28℃〜30℃)という特徴があります。人間の体温(約36℃)よりも低いため、口の中ですぐに溶けて、胃にもたれにくいとされています。

また、料理にコクを出すことで、少量でも満足感が得られ、結果的に他のものを食べすぎずに済むという側面もあります。もちろん食べ過ぎは禁物ですが、適量を守れば、豊かな食生活を送るための「ご褒美食材」として楽しめますよ。

Q2: 背脂の塊が「黄色い」のですが、これは食べられますか?

A: 黄色い背脂は、品質が劣化しているか、または「B脂(ケンネ脂)」の可能性が高いです。

  • 品質劣化の場合:長く保存され、酸化が進むと黄色くなります。古い脂は風味が悪く、臭みも出やすいため、食べるのは避けたほうが良いでしょう。
  • B脂(ケンネ脂)の場合:内臓周りの脂は元々少し黄色みを帯びています。食用は可能ですが、ラーメンのトッピングには不向きです。ラード作り(じっくり熱して液体にする)に使うのがおすすめです。

新鮮な背脂は、混じりけのない純白の色をしています。購入時には、できるだけ白くきれいなものを選ぶようにしましょう。

Q3: 背脂をボイルする際、水を入れなくても大丈夫ですか?

A: 目的によって異なります。

  • ラーメン用トッピング(ダイス)を作る場合:水を入れ、沸騰させすぎない温度でじっくり煮込む(ボイル)のが正解です。こうすることで背脂がプルプルになり、適度な柔らかさと形を保てます。
  • ラード(液体脂)を作る場合:水は入れず、弱火で加熱して背脂を溶かし切るのが正解です。水を少量加えると、焦げ付き防止にはなりますが、完全にラードになった後、水分を飛ばす手間が増えます。

どちらの場合も、焦げ付かせないように、弱火でじっくりと調理することが成功の秘訣です。

Q4: 冷凍した背脂を解凍せずにそのまま煮込んでも大丈夫ですか?

A: はい、大丈夫ですが、少し注意が必要です。

冷凍のまま煮込み料理やラーメンスープに投入しても、品質上問題はありません。ただし、鍋の温度が一時的に急激に下がるため、煮込み時間や火加減の調整が必要になります。

理想的には、前述の通り冷蔵庫でゆっくり解凍してから使う方が、調理時間が安定し、ドリップによる旨味の流出も最小限に抑えられます。

これらの疑問を解決し、安全かつ美味しく背脂料理を楽しんでくださいね!

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