喪中ハガキはどこで買える？場所別比較と準備の時期、失敗しない選び方を徹底解説

近しい人を亡くされた後、迎える年末。
「今年は年賀状を出せないから、喪中ハガキ（年賀欠礼状）を用意しなきゃいけないけれど、一体どこで買えるんだろう？」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

人生で何度も経験することではないため、どこで、いつまでに、どんなハガキを用意すべきか、迷ってしまいますよね。
この記事では、喪中ハガキが買える場所を郵便局からコンビニ、ネット通販まで徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。初めて喪中ハガキを用意する方でも失敗しないよう、マナーや準備のタイミングまでしっかりフォローしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

筆者のモモストアが、あなたの疑問や不安を解消できるよう、わかりやすくご説明します！

喪中ハガキはどこで買える？購入できる場所をざっくり分類してみました

「喪中ハガキ」といっても、実は購入方法や販売場所によって、大きく分けて「印刷サービスを利用する方法」と「自分で印刷するための用紙を購入する方法」の2種類があります。

どちらを選ぶかによって、足を運ぶお店も、準備に必要な時間も大きく変わってきますので、まずは全体像を把握しましょう。
ざっくりと分類すると、喪中ハガキを購入できる場所は以下の通りです。

購入場所を分類！「どこで手配するか」の全体像

喪中ハガキは、年賀状と同じく「いつか買おう」と思っていると、あっという間に販売時期が終わってしまうことがあります。特に年末が近づくと印刷サービスは大変混み合うので、早めに検討するのが鉄則です。

【喪中ハガキが手に入る主な場所】

購入場所	特徴	販売形態	おすすめな人
郵便局	安心感・信頼度No.1。官製ハガキが手に入る。	ハガキ販売・印刷サービス	マナー重視、初めてで不安な人
コンビニ	24時間いつでも買える手軽さ。	ハガキ（官製/私製）販売	すぐに手配したい人、枚数が少ない人
写真店・家電量販店	豊富なデザインと高品質な印刷。	印刷サービス・ハガキ販売（私製）	デザイン重視、写真を入れたい人
ネット通販	価格の安さ、デザインの多様性、自宅で全て完結。	ハガキ販売・印刷サービス	コスト重視、デザインをじっくり選びたい人
大型ショッピングモール	文具店などで購入可能。	ハガキ販売（私製）	買い物のついでに済ませたい人

ご覧の通り、一言で「喪中ハガキを買う」と言っても選択肢はかなり多いですよね。
次の見出しからは、それぞれの場所について、「いつから販売されるのか」「どんな商品があるのか」を掘り下げて詳しく見ていきましょう。

特にネット通販は、忙しい現代人にとって最も効率的で、デザインも価格も満足度の高い選択肢です。この記事を読み進めることで、あなたに最適な購入場所が見つかるはずですよ。

一番安心！郵便局での喪中ハガキの購入方法とメリット・デメリット

喪中ハガキと聞いて、まず思い浮かぶのが「郵便局」ではないでしょうか。やはり公的な機関が提供しているサービスということで、マナーや形式に間違いがないという安心感が最大の魅力ですよね。

郵便局では、大きく分けて「官製ハガキ（切手不要のもの）の購入」と「印刷サービスの利用」の2つの方法で喪中ハガキを手配することができます。どちらも非常に便利ですが、それぞれにメリット・デメリットがあるので詳しく解説します。

郵便局で「喪中ハガキ」を購入するとは？

郵便局で販売されている喪中ハガキは、通常、「胡蝶蘭（こちょうらん）」がデザインされた官製ハガキです。これは弔事用（お悔やみ事用）として販売されているもので、裏面は無地なので自分で印刷したり、業者に持ち込んで印刷を依頼したりするのに使われます。年賀はがきと違って販売時期が限定されていますが、毎年秋口（だいたい10月下旬～11月上旬ごろ）から販売が開始されます。

郵便局のメリットとデメリットをチェック

郵便局を利用するメリットは、何といってもその信頼性の高さです。初めて喪中ハガキを用意する方でも、デザインや用紙でマナー違反になる心配がありません。

【メリット】

• ✅ 切手が不要な官製ハガキであるため、手間がかからない。
• ✅ 無料の交換サービスがある（年賀状を購入後に不幸があった場合、年賀状を無料で胡蝶蘭ハガキに交換してもらえる）。
• ✅ 印刷サービスも利用すれば、デザイン選びから投函まで全て任せられる。
• ✅ 局員さんに直接相談できる（ただし、込み入ったマナーの相談は難しい場合もあります）。

【デメリット】

• ❌ デザインが胡蝶蘭の柄のみで選択肢が非常に少ない。
• ❌ 印刷サービスを利用する場合、納期が数日〜1週間程度かかることがある。
• ❌ ネット印刷専門業者と比較して、コストが高くなる傾向がある。
• ❌ 営業時間が限られているため、急ぎの対応が難しい場合がある。

特に、「今年はなるべく早く手配したい」という方や、「故人の好きだった花のデザインにしたい」といったデザインにこだわりたい方は、郵便局の提供するシンプルな胡蝶蘭のハガキでは物足りなく感じてしまうかもしれません。その場合は、後述するネット通販や印刷サービスを検討するのがおすすめです。

ちなみに、郵便局のネットサービスでも喪中ハガキの印刷注文を受け付けています。郵便局の公式HPで詳細を確認してみるといいですね。

手軽さが魅力！コンビニエンスストアでの取り扱いと注意点

「仕事が忙しくて、郵便局の営業時間内に行けない…」
「とにかく急いでハガキ用紙だけ手に入れたい！」

そんなときに頼りになるのが、コンビニエンスストアですよね。24時間営業のお店が多いコンビニでも、実は喪中ハガキを販売していることがあります。

コンビニで売っている喪中ハガキの種類

コンビニで喪中ハガキを探す際のポイントは、販売されているのが「切手付きの官製ハガキ」か「切手のない私製ハガキ」か、そして「喪中専用のデザインハガキ」かどうかという点です。

【コンビニでの取り扱い状況】

多くのコンビニで取り扱っているのは、主に以下の2種類です。

• 胡蝶蘭柄の官製ハガキ（切手付き）: 郵便局と同じ胡蝶蘭のデザインのハガキを、ごく一部の店舗で取り扱っていることがあります。ただし、店舗によって在庫状況が大きく異なるため、確実ではありません。
• 普通郵便ハガキ（切手付き）: 無地の普通ハガキです。これに「弔事用切手」を貼って使用することも可能です。
• 私製ハガキ（切手なしの用紙パック）: 文具メーカーなどが販売している、無地またはシンプルなデザインの私製ハガキのパックを取り扱っている店舗もあります。これを使う場合は、必ず別途切手を貼る必要があります。

コンビニはあくまで「手軽に買える」ことがメリットなので、デザインの種類は期待できません。また、年賀状のように専用コーナーが設けられているわけではないので、店員さんに聞いてみるのが一番確実です。特に都心の小型店では、在庫がない場合も多いので注意が必要です。

コンビニで購入する際の注意点

コンビニで購入する場合、以下の2点に特に注意しましょう。

喪中専用デザインはほぼない

「喪中ハガキ」として裏面に文章とデザインが印刷されたものは、コンビニではほとんど販売されていません。多くは裏面が真っ白のハガキ用紙（官製または私製）になります。印刷済みのものを探している場合は、コンビニは不向きです。

私製ハガキなら「弔事用切手」を用意

もし、胡蝶蘭の官製ハガキではなく、普通の白いハガキや私製ハガキを使う場合は、切手の選び方が重要になります。慶事用（お祝い事用）の華やかな切手ではなく、落ち着いた弔事用切手（菊の図案など）を貼るのがマナーです。この弔事用切手は、コンビニでも取り扱っている場合がありますが、郵便局の方が確実です。コンビニでハガキを買ったとしても、切手は郵便局へ別途買いに行く必要があるかもしれません。

結論として、コンビニは「とにかく今、ハガキ用紙が数枚必要！」という緊急時の選択肢として考えておくのがベストでしょう。

デザイン豊富！写真店・カメラ店・家電量販店での印刷サービス

「デザインにはこだわりたい」「写真入りの喪中ハガキを送りたい」
そう考えている方におすすめなのが、カメラのキタムラやパレットプラザといった写真店、またはヤマダデンキやヨドバシカメラなどの家電量販店が提供している印刷サービスです。

これらの店舗の強みは、デザインの豊富さと印刷品質の高さ、そして受け取りの早さにあります。特に、近年は故人との思い出の写真を添えて送る方も増えており、写真の印刷に強いこれらのサービスは人気が高まっています。

高品質な印刷と豊富なデザインが魅力

写真店や家電量販店の印刷サービスでは、喪中ハガキ向けに数百種類ものデザインテンプレートを用意していることが多く、故人のイメージに合ったものや、落ち着いた中にも温かみのあるデザインを選ぶことができます。

【写真・カメラ店の喪中ハガキのメリット】

• ✅ 写真印刷に特化しており、仕上がりが非常に美しい。
• ✅ 納期が早いことが多く、最短1時間で受け取り可能なサービスもある（「特急仕上げ」など）。
• ✅ 店頭でサンプルを見ながらデザインを選べるため、失敗が少ない。
• ✅ 宛名印刷サービスや投函代行サービスなど、オプションが充実している。

特に、急いでいる方には「最短1時間仕上げ」は非常に魅力的ですよね。ただし、この特急仕上げは料金が割高になる傾向があり、また混雑状況によっては時間がかかることもあるため、事前に確認が必要です。

サービス利用時の注意点と確認事項

これらの店舗型サービスを利用する際は、以下の点に注意してください。

持ち込みハガキと料金

印刷サービスでは、ハガキ自体を「官製ハガキ（胡蝶蘭）」にするか、「私製ハガキ（お店が用意する高級紙など）」にするかを選ぶことができます。官製ハガキを持ち込む場合はハガキ代はかかりませんが、お店の用意する私製ハガキを選ぶと、ハガキ代と印刷代がセットになった料金になります。

私製ハガキは紙質が良いことが多いですが、投函時に弔事用切手を貼る手間が発生します。また、料金体系が複雑な場合もあるので、カメラのキタムラなど各社の公式サイトで料金シミュレーションをしておくのがおすすめです。

受付時期と混雑状況

これらの店舗も、年賀状の印刷が本格化する12月に入ると非常に混み合います。喪中ハガキは年賀状よりも少し早めに（11月中旬までには）送るのがマナーとされているため、10月～11月上旬に注文を済ませてしまうのが賢明です。混雑期を避けることで、スムーズに、そして心に余裕を持って準備を進めることができますよ。

店頭での対面サポートを受けたい方、仕上がりを重視したい方は、写真店・家電量販店のサービスを検討してみてくださいね。

種類が豊富で安い！ネット通販（Amazon・楽天など）での購入が最強な理由

近年の喪中ハガキの手配方法として、最も主流になりつつあるのがネット通販、特に専門の印刷業者に依頼する方法です。なぜなら、「価格」「デザインの豊富さ」「利便性」の三拍子が揃っているからです。

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイト、あるいは「おたより本舗」や「挨拶状ドットコム」といった喪中ハガキ専門の印刷サイトでは、驚くほど多種多様なサービスが提供されています。

ネット印刷サービスが「最強」と言われる3つの理由

圧倒的なデザインの豊富さ

郵便局が胡蝶蘭一択なのに対し、ネット印刷では数百〜数千種類のデザインテンプレートから選べます。白黒の落ち着いたものから、故人が好きだった花や風景、趣味などをモチーフにした温かみのあるデザインまで、非常にバリエーション豊かです。

• モノクロデザイン: 伝統的でフォーマルな印象。
• カラーデザイン: 蓮の花、百合、菊、桔梗などの落ち着いた花柄。
• 写真入りデザイン: 故人との思い出の写真を挿入できるもの。
• 和紙・高級紙: 用紙の種類にこだわりたい方向け。

スマホやパソコンから、自宅にいながらにして何百ものデザインを比較検討できるのは、時間がない方にとって大きなメリットです。

業界最安値クラスの価格設定

ネット印刷専門業者は、実店舗を持たないことや、印刷工程を徹底的に自動化・効率化していることから、非常に低価格で提供しています。例えば、同じ品質・枚数でも、郵便局や写真店の店頭価格よりも数千円安くなることも珍しくありません。特に大量に印刷したい場合、この価格差は無視できないレベルになります。

自宅で全て完結する利便性

注文から決済、デザイン校正、そして最終的な納品まで、全てオンラインで完結します。わざわざお店に足を運ぶ必要がないため、時間や体力の負担が一切ありません。宛名印刷サービスも充実しており、住所録をアップロードすれば、宛名書きもプロの仕上がりで依頼できます。急ぎの場合は「即日出荷」に対応している業者も多いので、非常に心強いですよ。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの選び方

大手通販サイト内でも、多くの印刷業者がサービスを提供しています。選ぶ際のポイントは、「レビュー評価の高さ」と「納期」、そして「ハガキの種類（官製か私製か）」の3点です。

特に、楽天市場やYahoo!ショッピングではポイントが使えるため、普段からこれらのサイトを利用している方にはさらにお得になります。「喪中はがき 印刷」で検索して、まずはどんなデザインがあるか見てみるのがおすすめです。

もし、少しでも安く済ませたいなら、メルカリなどのフリマアプリで「私製ハガキ」の未使用品や、自作のデザイン印刷を格安で請け負っている出品者を探すという裏技もありますが、品質や納期、マナーの面でリスクもあるため、あくまで自己責任で検討してくださいね。

大型ショッピングモールやデパートの文具店でも買える？

郵便局やネット通販だけでなく、日頃のお買い物ついでに喪中ハガキを手配したいという方もいるかもしれません。イオンなどの大型ショッピングモールや、東急ハンズ、ロフトといったデパート内の文具店でも喪中ハガキは購入できるのでしょうか。

文具店での取り扱いは「私製ハガキ」がメイン

結論から言うと、大型商業施設内の文具・紙製品コーナーでも、喪中ハガキは購入できます。ただし、ほとんどの場合、郵便局が発行している胡蝶蘭の官製ハガキ（切手不要）は置いていません。

主に販売されているのは、文具メーカーが製造・販売している「私製ハガキのパック」です。これにはすでに喪中用の挨拶文と落ち着いたデザインが印刷されているものと、無地のものがあります。

• ✅ あらかじめ印刷済みで、差出人の住所氏名だけを自分で書けば良いタイプ。
• ✅ 無地（または非常にシンプルな枠のみ）で、自宅のプリンターで文章全体を印刷するタイプ。

特に、「文章は手書きで書きたい」という方や、「宛名印刷は自分でできる」という方にとっては、デザイン済みの私製ハガキパックは手軽で便利な選択肢となります。

文具店・デパートを利用するメリットと注意点

【メリット】

• ✅ 実物を手に取って紙質やデザインを確認できる。
• ✅ 封筒や筆ペンなど、関連商品も一緒に購入できる。
• ✅ 文具店独自の、少し凝った紙質のハガキが見つかることがある。

【注意点】

• ❌ 官製ハガキではないため、85円の弔事用切手を別途購入して、必ず全てに貼る必要がある。
• ❌ 販売時期が比較的短く、11月下旬になると品切れになる可能性がある。
• ❌ 印刷サービスを提供している店舗は少なく、基本的に「ハガキ用紙の販売」がメイン。

また、イオンなどの大型モールでは、年賀状の時期に合わせて印刷サービスを請け負っている特設カウンターが期間限定で開設されることがあります。これは写真店や家電量販店と同じようなサービス形態ですが、待ち時間が少ない場合もあるので、利用してみるのもいいかもしれません。

手書きで心を込めて送りたい方は、文具店で気に入った私製ハガキを探してみてはいかがでしょうか。ただし、切手だけは忘れずに用意してくださいね。

100円ショップ（ダイソー・セリア）では喪中ハガキは買えないって本当？

「できるだけコストを抑えたいから、100円ショップで喪中ハガキが買えたら嬉しいな…」
そう考える方もいるでしょう。では、ダイソーやセリア、キャンドゥといった100円ショップでは、喪中ハガキは取り扱っているのでしょうか？

結論：喪中「専用」ハガキはほぼ取り扱いがない

残念ながら、喪中専用の挨拶文が印刷されたハガキや、喪中用のデザインが施されたハガキセットは、ほとんどの100円ショップでは取り扱いがありません。これは、需要が年賀状に比べて限定的であること、また、マナーが重要視される商品であるため、専門業者に任されている側面が大きいからです。

100円ショップで「代用品」として使えるもの

しかし、「喪中ハガキ」そのものは買えなくても、代用品として使えるアイテムは手に入ります。

無地の私製ハガキ（インクジェット用紙）

無地で厚手のインクジェットプリンター対応の私製ハガキは、文具コーナーでよく見かけます。これは、自宅のプリンターを使って自分でデザインから文章まで全て印刷したい場合に利用できます。

• ✅ 価格が安いため、試し刷りをたくさんしたい場合に便利。
• ✅ シンプルな無地ハガキとして、手書きで使うことも可能。

ただし、紙質は専門店に比べると劣る場合が多いので、品質よりもコストを優先したい方向けの選択肢となります。

封筒と便箋のセット（年賀欠礼状）

喪中ハガキは、年賀欠礼状を「ハガキ」で送る形態を指しますが、封書で送ることもマナー違反ではありません。親族など、より丁寧な対応をしたい相手には、白無地の便箋と封筒を使って送ることもあります。このようなシンプルな便箋・封筒セットは、100円ショップでも購入可能です。

【100均利用時の最大注意点】
100円ショップでハガキ用紙を購入する場合も、前述の通り全て私製ハガキとなります。そのため、別途、郵便局で弔事用切手（85円）を購入し、必ず1枚ずつ貼るという作業が必要になります。この手間を考えると、トータルでのコストパフォーマンスや利便性は、ネットの印刷サービスの方が優れている場合もありますので、よく比較検討してみてくださいね。

急いでいる時に便利！自宅で印刷するための私製ハガキの選び方

「訃報が届くのが遅れて、もう投函期限が迫っている！」「とにかく今すぐ自分で印刷してしまいたい！」
そんな風に、時間との勝負になっている時は、自宅のプリンターで印刷するのが一番早い方法です。そのためには、適切な私製ハガキを用意する必要があります。

自宅印刷用のハガキを選ぶ3つのポイント

自宅で印刷する場合、ただの「厚紙」ではなく、プリンターに対応した専用のハガキを選ぶことが、失敗しないための鍵です。

「インクジェット用」を選ぶ

ご自宅のプリンターがインクジェット式であれば、必ず「インクジェットプリンター対応」と記載されているハガキを選びましょう。写真用ではない、一般的な挨拶状印刷用のものが適しています。この用紙はインクの滲みを防ぎ、鮮明な文字を印刷できるように特殊な加工が施されています。普通の紙で印刷すると、文字がにじんだり、裏写りしたりする原因になります。

紙質は「ケント紙」や「大礼紙」を検討

喪中ハガキは、フォーマルな挨拶状です。ペラペラな薄い紙だと失礼にあたる可能性もありますので、しっかりとした厚みのある紙質を選びましょう。文具店やネット通販では、以下のような紙質のものが販売されています。

• ケント紙: 非常に白色度が高く、表面が滑らかで、文字を綺麗に印刷しやすい紙です。シンプルでフォーマルな印象になります。
• 大礼紙（たいれいし）: 紙の中に繊維（すき入れ）が漉き込まれており、和紙のような風合いを持つ高級な紙です。落ち着いた高級感を出したいときに最適です。

郵便番号枠の有無

私製ハガキには、あらかじめ郵便番号枠が印刷されているものと、全くの無地のものがあります。自宅で印刷する際は、枠があってもなくても問題ありませんが、デザインを自由に配置したい場合は無地のものがおすすめです。

弔事用切手の用意を忘れずに！

繰り返しになりますが、私製ハガキを使う最大の注意点は、切手です。
切手を貼らずに投函してしまい、相手に届かない、または料金不足で届いてしまうというトラブルは避けたいですよね。必ず郵便局で「弔事用85円普通切手・菊」などの落ち着いた切手を用意して、一枚ずつ丁寧に貼り付けましょう。

自宅印刷は、デザインや文章をギリギリまで修正できるというメリットもあります。急ぎの場合は、この方法で乗り切ることをおすすめします。

ちなみに、自宅での印刷が不安な方は、Amazonや楽天市場で「喪中はがき 用紙」と検索すれば、プリンター対応の高品質なハガキ用紙がすぐに見つかりますよ。

官製ハガキと私製ハガキの違いって何？弔事用切手の基礎知識

ここまで、喪中ハガキの購入場所を説明する中で、「官製ハガキ」と「私製ハガキ」という言葉が何度も出てきました。この違いをしっかりと理解しておくことが、マナー違反を防ぐ上で非常に重要になります。

特に、切手が必要かどうかが大きく異なりますので、ここで改めて基礎知識を確認しておきましょう。

官製ハガキ vs 私製ハガキの決定的な違い

種類	発行元	切手の有無	代表例	喪中ハガキでの用途
官製ハガキ	日本郵便（郵便局）	切手代込み（不要）	年賀はがき、胡蝶蘭はがき	デザインの選択肢は少ないが、手間がかからない
私製ハガキ	一般の文具メーカー、印刷業者など	切手は別途必要	ポストカード、専門店・業者注文のハガキ	デザインが豊富、紙質にこだわりたい場合に利用

「官製」とは、国が公的に発行している、つまり「日本郵便が発行し、すでに切手代が支払われているハガキ」のことです。郵便局でしか買えない胡蝶蘭のハガキや、コンビニでも買える白い普通のハガキ（裏面が無地）はこれにあたります。

一方、「私製」は、一般の企業が販売しているハガキ用紙のことで、必ず自分で切手を貼る必要があります。ネット印刷業者に依頼する場合、ほとんどがこの私製ハガキ（紙質が良いものが選ばれます）で印刷されます。切手を貼る手間はありますが、その分、デザインの自由度や紙の質感が格段に向上します。

弔事用切手の基礎知識

私製ハガキを使う際、普通の切手を貼るのはマナー違反とされています。なぜなら、華やかなデザインの切手は、弔事（お悔やみ事）にはふさわしくないからです。

ここで登場するのが「弔事用切手」です。現在の普通郵便料金（85円）の切手には、「菊の図案」など、落ち着いた色合い・デザインのものが用意されています。これは郵便局の窓口で「弔事用の切手をください」と言えば購入できます。コンビニでも扱っている場合がありますが、在庫がないことが多いため、郵便局での購入を強くおすすめします。

切手は、喪中ハガキを送る時期が近づくと品薄になることもありますので、私製ハガキでの手配を決めたら、ハガキが届く前に切手だけでも早めに用意しておくと安心ですよ。

いつからいつまでに送るべき？喪中ハガキの「時期」とマナーの基本

喪中ハガキは「年賀欠礼の挨拶」ですから、相手が年賀状の準備を始める前に届けることが最も重要です。どんなに素敵なハガキを用意しても、送るタイミングを間違えてしまうと、マナー違反とみなされてしまう可能性があります。

投函のベストタイミングは「11月中旬から遅くとも12月上旬まで」

年賀状は、毎年12月15日から受付が始まり、1月1日に配達されますよね。そのため、相手が年賀状を書き始める前、つまり11月の中旬から遅くとも12月上旬には届くように投函するのがベストなマナーとされています。

時期	行うべきこと	備考
10月上旬〜中旬	デザイン選び、印刷サービスの検討	この時期に注文すれば納期も安心です。
11月上旬〜中旬	印刷手配、宛名書きの開始	ハガキが手元に届き次第、すぐに作業を始めましょう。
11月中旬〜12月上旬	投函の期間（ベストタイミング）	この期間に相手に届くように逆算します。

もし投函が遅れてしまったら？

もし不幸があったのが年末近くで、準備が間に合わず12月上旬を過ぎてしまった場合はどうすれば良いでしょうか？

この場合、「寒中見舞い」として送ることを検討します。寒中見舞いは、年明け松の内（1月7日、地域によっては1月15日）が明けてから、立春（2月4日ごろ）までに送る挨拶状です。

• 12月上旬までに間に合う場合: 通常通り「喪中ハガキ」として送付。
• 12月上旬以降になる場合: 年が明けてから「寒中見舞い」として送付。

間違っても、12月25日以降に喪中ハガキを投函し、年賀状と同じ時期に届いてしまうことだけは避けましょう。相手に「もう年賀状を準備しちゃったよ…」と手間をかけてしまうことになります。

喪中ハガキを送る範囲と文面のマナー

喪中ハガキを送る範囲は、「二親等までの親族」が一般的です。ただし、故人と親交の深かった方や、毎年欠かさず年賀状のやり取りをしていた方など、「年賀状を出す予定だった全ての方」に送るのが最も丁寧な対応です。

また、文面には以下のことは必ず入れましょう。

• 年賀の挨拶を欠く旨
• 誰がいつ亡くなったか（氏名、享年、日付）
• 日頃の感謝の言葉
• 相手の健康を気遣う言葉

文例はネット印刷業者やYahoo!ショッピングなどの印刷サービス紹介ページに豊富にありますから、それらを参考にすると間違いがないですよ。

喪中ハガキのデザインはどう選ぶ？避けるべき柄と人気の柄

喪中ハガキを選ぶ際、どこで買うかと同じくらい悩むのが「デザイン」ではないでしょうか。マナーを守りつつ、故人を偲ぶ気持ちが伝わるデザインを選びたいですよね。

デザイン選びで「避けるべきこと」

喪中ハガキはあくまで年賀欠礼の挨拶、つまり「喪に服しているため、お祝いの挨拶はできません」ということを伝えるためのものです。そのため、以下の要素は必ず避けましょう。

• ❌ 派手な色や柄: 蛍光色や原色など、お祝い事を連想させるような華美なデザインはNGです。
• ❌ おめでたいモチーフ: 松竹梅、富士山、鶴亀、干支のイラストなど、新年を祝うモチーフは使ってはいけません。
• ❌ 相手に不快感を与える柄: あまりにも寂しすぎるデザインや、故人の悲しい姿を連想させるようなデザインも避けた方が無難です。

特に、写真入りのハガキを選ぶ際は、故人が楽しそうにしている明るい写真を選ぶことが重要です。暗い表情や寂しい雰囲気の写真は避け、故人の優しい人柄が伝わるような写真を選びましょう。

喪中ハガキで人気の「定番」デザイン

マナーを守りつつ、故人を偲ぶ気持ちを伝えるために、多くの人に選ばれている定番のデザインモチーフをご紹介します。

胡蝶蘭と菊（定番中の定番）

郵便局の官製ハガキにも使われている胡蝶蘭や菊は、弔事用の花として広く認知されており、最もフォーマルで間違いのないデザインです。落ち着いた色合いのモノクロや、淡いグレー、薄紫などで描かれます。

蓮（はす）と水仙（すいせん）

蓮は仏教において極楽浄土に咲く花とされ、故人の安らかな眠りを願うという意味が込められています。また、水仙は、厳しい冬の寒さの中でひっそりと咲く姿から、故人を偲ぶ気持ちを表現するのに適しています。

シンプルなモノクロ・罫線デザイン

デザインに迷ったら、文字のみ、またはシンプルな細い罫線だけのモノクロデザインを選ぶのが一番安心です。余計な装飾がない分、文章が際立ち、故人を偲ぶ誠実な気持ちが伝わります。

ネット印刷サービスでは、これらの定番柄だけでなく、故人の好きだった花や風景など、オリジナリティのあるデザインも豊富にありますので、喪中ハガキの専門店などでじっくり探してみると、きっと心に響く一枚が見つかるはずですよ。

印刷サービスを選ぶときのポイント！納期・価格・宛名印刷を比較

郵便局、写真店、ネット通販と、様々な場所で喪中ハガキの印刷サービスが提供されていますが、「結局、どこに頼むのが一番お得で安心なの？」と迷ってしまいますよね。 サービス選びで失敗しないために、特に重要となる3つのポイント「納期」「価格」「宛名印刷」について徹底的に比較してみましょう。

納期を比較：急ぎなら「ネットの即日出荷」か「店舗の1時間仕上げ」

喪中ハガキは投函期限がタイトなため、納期は最重要項目です。

サービス提供場所	納期目安	特徴	おすすめな人
郵便局（窓口）	5日〜1週間程度	窓口で直接依頼でき安心。年末に近づくほど遅延リスクあり。	時間に余裕がある人
写真店・カメラ店	最短1時間〜10日程度	特急仕上げは早いが高額。写真印刷の品質は高い。	品質重視、特急対応が必要な人
ネット印刷業者	最短即日〜3日程度	即日出荷対応の業者が多い。ポスト投函まで対応可。	価格とスピードの両方を重視する人

もし、12月に入ってからの注文になるなど、本当に急いでいる場合は、ネット印刷業者の「即日出荷」サービスが最も安定していて頼りになります。ただし、「即日出荷」は午前中などの早い時間に注文を確定させる必要があることが多いので、各業者の締め切り時間を確認してくださいね。

価格を比較：枚数が多いほど「ネット印刷」が圧倒的に安い

価格は、「ハガキ代」と「印刷代」の合計で決まります。特に印刷代は、枚数が多くなるほど1枚あたりの単価が安くなる傾向があります。

• 郵便局: 官製ハガキ代（85円）＋印刷代。印刷代はやや割高。
• 写真店・カメラ店: ハガキ代（官製/私製）＋印刷代。特急料金や写真印刷代がかかる分、割高になる傾向。
• ネット印刷業者: ハガキ代（官製/私製）＋印刷代。印刷代が最も安く、キャンペーン価格や割引が適用されることが多い。

結論として、50枚以上のまとまった枚数を注文する場合は、ネット印刷業者が圧倒的に安く、コストパフォーマンスに優れています。Amazonや楽天市場でも、時期によっては非常にお得な価格で注文できる業者が出ているので、ぜひ比較してみてください。

宛名印刷を比較：初めてなら「無料サービス」があるネット業者

喪中ハガキは、裏面の印刷だけでなく、宛名書きも非常に重要です。手書きは大変な労力なので、印刷サービスを利用するのが一般的です。

多くのネット印刷業者が、宛名印刷を無料（または格安）で提供しています。初めて宛名印刷を依頼する方は、住所録のアップロード方法や、印刷後の仕上がりイメージなどを、事前にウェブサイトでしっかり確認することが大切です。

一度住所録を登録してしまえば、来年以降の年賀状や寒中見舞いの際にも流用できるので、この機会に宛名印刷サービスを利用して、住所録をデジタル化してしまうことをおすすめします。

喪中期間中のやり取りや、喪中の方へ送る寒中見舞いについても解説

喪中ハガキの準備が無事に終わったら、次に気になるのが「喪中期間中のマナー」や、「喪中の方への対応」ではないでしょうか。喪中ハガキを送るあなた自身も、受け取る相手も、正しいマナーを知っておくことで、心穏やかに年末年始を過ごすことができます。

自分が喪中期間中に気を付けること

喪中期間（一般的に故人が亡くなってから一年間）は、「慶事（お祝い事）は控える」のがマナーとされています。具体的には、以下のような行動を避けるのが一般的です。

• 年賀状の送付: 喪中ハガキを送ることで年賀欠礼の挨拶とします。
• お正月の飾り付け: 門松や鏡餅などの正月飾りは控えます。
• 初詣・七五三など: 神社の鳥居をくぐることは控える傾向があります（仏教では気にしない場合もあります）。
• 結婚式などのお祝い事: 参加自体は問題ありませんが、新郎新婦側として主催するのは避けるのが一般的です。

ただし、最近では家族の形や考え方も多様化していますので、「故人を偲ぶ気持ちを大切にする」という姿勢が最も重要です。形式にとらわれすぎず、ご家族や親族と相談して無理のない範囲で過ごしましょう。

喪中と知らずに年賀状をもらってしまったら？

喪中ハガキの送付が間に合わなかったり、相手が喪中ハガキを見落としてしまったりして、年明けに年賀状が届いてしまうこともあります。そんな時は、「寒中見舞い」として返信するのが正しいマナーです。

寒中見舞いは、松の内（1月7日）が明けてから送ります。文面には、年賀状をいただいたことへのお礼と、こちらが喪中であったため年賀状を出すことができなかった旨を、丁寧にお詫びの言葉とともに記載しましょう。

喪中の人へ「寒中見舞い」を送るマナー

逆に、相手が喪中であることを知っている場合、年賀状は送ってはいけません。

その代わりとして、年明けの松の内が明けてから、「寒中見舞い」としてお悔やみの気持ちを込めたハガキを送りましょう。このハガキは、喪中の方への配慮を示すことができますし、「年賀状のやり取りはできないけど、今年もよろしくね」という気持ちを伝えることができます。

寒中見舞いのハガキも、喪中ハガキと同じように、派手なデザインは避けて、落ち着いたものを選びます。官製ハガキの胡蝶蘭柄や、シンプルな私製ハガキを選びましょう。これもメルカリやAmazonなどで「寒中見舞い 印刷」で探すことができます。

喪中期間は、故人を偲び、静かに過ごす大切な期間です。マナーを理解し、相手への心遣いを忘れずに対応しましょう。

結局どこで買うのがおすすめ？購入場所別の特徴まとめ

さて、ここまで喪中ハガキが買える様々な場所を見てきましたが、あなたの状況に一番合った購入場所は見つかりましたでしょうか？
最後に、あなたの「重視したいこと」に合わせて、最適な購入場所をモモストアがズバリおすすめします！

【目的別】最適な購入場所の早見表

あなたが喪中ハガキに何を求めているかで、選ぶべき場所は大きく変わってきます。

重視したいこと	最適なおすすめ場所	理由
1. コストとデザインの両立	ネット印刷業者（Amazon/楽天含む）	印刷代が安く、デザインの選択肢が圧倒的に多い。
2. マナーと安心感	郵便局（官製ハガキ）	公的なハガキなので形式に間違いがない。切手を貼る手間も不要。
3. 納期と写真の品質	写真店・カメラ店（特急仕上げ）	最短1時間仕上げが可能で、写真印刷の品質はトップクラス。
4. とにかく急ぎで少量欲しい	コンビニエンスストア	24時間、ハガキ用紙（官製/私製）をすぐに手に入れられる。
5. 手書きで心を込めて送りたい	大型商業施設の文具店	紙質やデザインが凝った私製ハガキを実物を見て選べる。

モモストアの結論：迷ったら「ネット印刷」が現代の最適解！

初めて喪中ハガキを用意する方、忙しくて時間がない方、そしてコストを抑えたい方、その全てにおすすめできるのは、やはりネット印刷の専門業者です。

なぜなら、「デザインをじっくり選ぶ時間」と「価格の安さ」、そして「宛名印刷まで全て任せられる利便性」は、他のどの購入場所も叶えられないメリットだからです。

Amazonや楽天市場など、使い慣れたサイトから信頼できる印刷業者を選び、早めに注文を確定させること。これが、年末の忙しさに追われず、心穏やかに喪中ハガキの手配を完了させるための最善の道と言えるでしょう。

この記事を読んで、喪中ハガキの準備が少しでも楽になったなら、筆者のモモストアとしてとても嬉しいです。故人を偲ぶ気持ちを大切に、この冬を乗り切りましょう。

これで記事は終わりです。お疲れ様でした。