失敗しない着物たとうしの選び方!通販のメリットと人気商品を徹底解説
こんにちは、モモストアです!
着物を守る上で、欠かせないのが「たとう紙」です。でも、どこで買うのがお得で安心なのか、迷いますよね。
この記事では、通販でたとう紙を選ぶメリットから、素材・サイズ・交換時期まで、あなたの疑問をすべて解決します!
・たとう紙の役割とは?大切な着物を守るための基本知識を解説
・着物の保管期間別!最適な「たとう紙の素材」の選び方
・高級な着物には「厚口和紙」がおすすめな理由
・普段使いの着物には「中性紙やクラフト紙」を選ぶのが正解?
- 通販で「着物たとうし」を買うメリットと知っておくべき注意点
- たとう紙の役割とは?大切な着物を守るための基本知識を解説
- 着物の保管期間別!最適な「たとう紙の素材」の選び方
- 高級な着物には「厚口和紙」がおすすめな理由
- 普段使いの着物には「中性紙やクラフト紙」を選ぶのが正解?
- 【失敗しない】着物・帯・羽織ごとの「たとう紙のサイズ」早見表
- 「窓付き」と「窓なし」はどっちがいい?管理のしやすさで選ぶポイント
- たとう紙の「交換時期」はいつ?劣化チェックリスト
- たとう紙を長持ちさせるための正しい使い方と注意点
- リボン紐?通常の紐?着物の出し入れが楽になる「紐の選び方」
- たとう紙に入っている「薄紙」は本当に必要なの?
- 通販でたとう紙を選ぶ際の「送料と梱包」の重要性
- Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング!人気通販サイト別おすすめ商品
- たとう紙の選び方でよくある疑問Q&A
- たとう紙の知識を深めて大切な着物を守りましょう
通販で「着物たとうし」を買うメリットと知っておくべき注意点

着物のたとう紙は、呉服屋さんや専門店でも購入できますが、最近ではAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトを利用する方がとても増えています。これには、たくさんのメリットがあるからなんです。
まず、最大のメリットは「価格の安さ」と「セット販売の豊富さ」です。専門店で一枚ずつ購入するよりも、通販ではまとめて10枚セットや20枚セットといった単位で購入できるため、一枚あたりの単価がぐっと抑えられます。特に、着物をたくさんお持ちの方や、まとめて交換したい方にとっては、このコストパフォーマンスの良さは非常に魅力的ですよね。
次に、「種類が豊富」な点も挙げられます。和紙、中性紙、クラフト紙といった素材の違いはもちろん、着物用、帯用、小物用など、用途に合わせたサイズ展開が非常に充実しています。お店で現物を見るのも良いですが、通販なら自宅にいながらじっくりと各商品のスペックを比較検討できます。商品のレビューや評価も参考にできるので、失敗しにくいというのも大きな利点です。たとう紙は消耗品ですから、レビューで「丈夫さ」や「通気性」を確認できるのは安心材料になりますね。
しかし、通販ならではの注意点も存在します。最も気をつけたいのが「梱包(こんぽう)」です。たとう紙は非常にデリケートな紙製品ですので、小さく折り畳まれて配送されると、折りジワがついてしまい、着物にまでシワが移ってしまう原因になりかねません。そのため、購入時には必ず「折り曲げずに発送」「広げた状態で配送」といった記載があるかを確認するか、レビューで梱包の状態をチェックしましょう。できれば、大きなダンボールなどで平らなまま送ってくれる業者を選ぶのがベストです。
また、通販でよく見かける「不織布(ふしょくふ)製のたとう紙」についても注意が必要です。不織布は一時的なチリ・ホコリ避けにはなりますが、本来たとう紙に求められる「高い吸湿性」や「通気性」は和紙には及びません。長期保管には適さない場合が多いため、大切な礼装用の着物を包むのには避けた方が無難でしょう。普段使いの浴衣など、頻繁に出し入れするカジュアルなものに限定して使うのがおすすめです。
なぜたとう紙は「折らずに配送」を選ぶべきなの?
たとう紙は着物を包むためのものなので、できるだけシワがなく、ピンとした状態で使いたいですよね。配送時に折り目がついてしまうと、その折り目の部分から着物に跡が残ってしまう可能性があります。特に、折り曲げた状態で長い間タンスにしまっておくと、着物自体に折りジワがついてしまうことがあるんです。これを防ぐためにも、「広げた状態(折らずに)配送」を選べるショップを強くおすすめします。
もし、やむを得ず折って配送された場合は、すぐに取り出して、重しを乗せるなどして折り目をできるだけ伸ばしてから使うようにしましょう。
たとう紙の役割とは?大切な着物を守るための基本知識を解説
そもそも、たとう紙とは何のために使うのでしょうか? ただの紙だと思う方もいるかもしれませんが、実は着物を湿気、カビ、チリ・ホコリ、そして変色から守るための、まさに「守り神」のような存在なんです。着物の保管において、たとう紙は絶対になくてはならないアイテムと言っても過言ではありません。
着物はシルク(絹)など天然素材でできており、非常に湿気に弱いです。湿気が多い状態が続くと、あっという間にカビが生えてしまいます。特に、タンスの中は空気がこもりやすく湿度が上がりやすいため、カビの温床になりやすい環境です。ここで活躍するのがたとう紙の「吸湿性」と「通気性」です。質の良いたとう紙(特に和紙)は、周囲の湿気を適度に吸い取り、かつ着物と外気の間に適度な空気の層を作ってくれるため、カビの発生を抑える効果が非常に高いのです。
また、たとう紙は、着物の表面につくチリやホコリを防ぐ役割もあります。タンスの中にしまっていても、小さなホコリはどこからか入り込んでくるものです。このホコリが、変色やシミの原因になることもあります。たとう紙でしっかりと包んでおくことで、こうした外部からの汚れを防ぐことができます。
さらに、たとう紙の紙質は、着物がタンスの中で動いてシワになるのを防ぐ効果もあります。和紙特有の適度な凹凸(おうとつ)が、中で着物が滑りすぎるのを防ぎ、きれいな折り畳み状態を保ってくれます。
そして、地味ですが大切な役割として「内容物の表示」があります。たとう紙の多くには、中身がわかるように「札」を差し込むポケットや、中身を少しだけ確認できる「小窓」がついています。これによって、いちいち包みを開けなくても中身が確認できるため、タンスの整理や着物を選び出す際に非常に便利なんです。たくさんの着物をお持ちの方は、この内容表示の機能が管理のしやすさに直結しますよ。
「文庫紙(ぶんこし)」や「畳紙(たとうがみ)」との違いは?
「たとう紙」以外に、「文庫紙(ぶんこし)」や「畳紙(たとうがみ)」といった呼び名を聞いたことがあるかもしれませんね。実はこれらは基本的に同じものを指しています。地域やお店によって呼び方が違うだけで、着物を包むための専用の紙であることに変わりはありません。ですので、「文庫紙を探しているんだけど…」という方も、たとう紙の商品を選んで大丈夫ですよ!
ただし、まれに「たとう紙」という言葉が、着物を広げるための「衣裳敷(いしょうじき)」や「懐紙(かいし)」を指す場合もあるので、購入時には「着物・帯用」と明記されているか確認すると安心です。
着物の保管期間別!最適な「たとう紙の素材」の選び方
たとう紙の素材は、着物をどれくらいの期間、どのような目的で保管するかによって選び分けるのが、賢い方法です。主な素材は「和紙」と「洋紙(中性紙・クラフト紙)」の3種類に分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、あなたの着物ライフに合うものを見つけてくださいね。
| 素材の種類 | 主な特徴とメリット | 値段の目安(1枚あたり) | 最適な用途 |
| 和紙(厚口含む) | 高い吸湿性と通気性。長期保存に適し、耐久性も高い。着物の滑り止め効果も。 | 500円~4,000円 | 礼装、振袖など長期保管する大切な着物 |
| 中性紙(洋紙) | 比較的安価で耐久性・通気性あり。和紙よりは吸湿性が劣る。 | 200円~500円 | 比較的頻繁に着る着物(年に1~2回以上) |
| クラフト紙(洋紙) | とにかく安価で交換しやすい。吸湿性は低いので除湿剤併用が必須。 | 100円~200円 | 浴衣などカジュアルな着物や一時保管 |
このように、素材によって特徴が大きく異なります。特に、成人式で着た振袖や、結婚式で着る留袖など、次に着るのが数年後になるかもしれない「長期保管用の着物」には、お金をかけてでも吸湿性に優れた厚口の和紙を選ぶことを強くおすすめします。和紙は自然素材なので、化学的な糊などを使っている洋紙よりも、着物にとって優しい環境を保ってくれます。
逆に、お稽古や普段のお出かけで月に数回は着るというような「普段使いの着物」であれば、そこまで高価な和紙にこだわる必要はありません。出し入れの際にたとう紙が傷みやすいですし、シワもつきやすいので、比較的安価な中性紙やクラフト紙を使い、定期的に新しいものに交換する方が衛生的で合理的です。その代わり、タンスの中の湿度管理は除湿剤などでしっかりと行うように心がけてくださいね。
和紙の原料「楮・三椏・雁皮」って何?
和紙がなぜ着物の保管に適しているかというと、その原料に秘密があります。和紙は主に楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)という木の繊維から作られます。
これらの繊維は非常に長くて絡み合いが強いため、和紙自体が丈夫で長持ちします。さらに、繊維の間に隙間が多く、この構造が「通気性」と「吸湿性」を両立させているのです。湿気を吸っても紙の中で滞留しすぎず、適度に逃がしてくれるため、着物が過剰な湿気から守られるわけですね。
高級な着物には「厚口和紙」がおすすめな理由
一生に一度しか着ないかもしれないような振袖、留袖、訪問着などの「高級な礼装用の着物」には、迷わず「厚口和紙」のたとう紙を選んでください。これは単に値段が高いからという理由だけではありません。高級な着物は、手間と時間をかけて織り上げられたり染められたりしているため、デリケートで長期保管には特別な配慮が必要だからです。
厚口和紙のたとう紙は、一般的な洋紙や中性紙に比べて、まず紙自体の「厚み」が違います。この厚みがあることで、着物を包んだときに型崩れしにくく、タンスの中で他の着物や小物に押されてシワになるのを防ぐ効果が高まります。また、和紙の中でも特に上質な原料を使い、厚く漉(す)いているため、吸湿性と耐久性が群を抜いています。
具体的に、厚口和紙のメリットは以下の3点に集約されます。
1.圧倒的な吸湿性でカビを防ぐ
湿気を吸う力が非常に強く、タンスの中の湿気から着物を守ります。これにより、カビの発生リスクを大幅に下げることができます。長期保管で最も怖いのはカビですから、ここは妥協したくないポイントです。
2.高い通気性で「蒸れ」を防ぐ
湿気は吸うけれど、同時に適度に空気を通す「通気性」も高いため、着物が紙の中で蒸れてしまうのを防ぎます。これが、着物の生地にとって非常に優しい環境を作り出します。
3.長期間の保管に耐える高い耐久性
厚みがあるため、一度包んだら数年〜数十年単位での保管にも耐えられます。安価なたとう紙は数年で変色したり破れたりすることがありますが、上質な和紙はそう簡単には劣化しません。交換頻度を減らせるという意味でも、結果的にコストパフォーマンスが良い場合もあります。
このように、高価で大切な着物を、親から子、子から孫へと受け継いでいきたいと考えるなら、初期投資として少々高価でも厚口和紙を選ぶのが、未来の安心を買うことにつながります。高級呉服店で着物を購入すると、こうした高品質な厚口たとう紙に包まれて渡されることが多いことからも、その重要性がわかりますね。
薄紙はつけるべき?高級品に付属する「薄紙」の役割
高級な和紙のたとう紙には、着物の上からさらに「薄紙(うすがみ)」が付属していることがあります。この薄紙は、着物とたとう紙の間に挟むことで、主に「着物同士の摩擦を防ぐ」という役割を果たします。特に、金箔や刺繍など装飾が多い着物の場合、薄紙があることで、たとう紙の内側の紙との擦れによる生地の傷みや装飾の剥がれを防ぐ効果が期待できます。
また、薄紙自体が湿気を吸ってくれるため、たとう紙本体の吸湿性を高める補助的な役割も果たします。薄紙はたとう紙よりも先に劣化しやすいので、薄紙だけをこまめに交換することで、たとう紙本体を長持ちさせることもできますよ。
普段使いの着物には「中性紙やクラフト紙」を選ぶのが正解?
毎日のお稽古や、月に何度も着るような「普段使いの着物や浴衣」には、洋紙である「中性紙」や「クラフト紙」を選ぶのが非常に合理的で、賢い選択だと言えます。もちろん、すべての着物を和紙で包むのが理想ですが、正直なところ、コストもかかりますし、出し入れの頻度が高いとたとう紙もすぐに傷んでしまうからです。
中性紙は、洋紙の中では比較的品質が高く、酸性化しにくいのが特徴です。酸性化すると着物の変色の原因になるため、「中性であること」は紙を選ぶ上でとても重要です。安価ながらも耐久性と通気性を持ち合わせているため、普段着の保管には十分な性能を発揮してくれます。値段も1枚数百円程度と手頃なので、気軽に交換できるのが大きなメリットですね。
一方、クラフト紙はさらに安価で、1枚100円~200円程度で購入できます。こちらは吸湿性や通気性はほとんど期待できませんが、「とにかくチリやホコリから守りたい」「とにかくコストを抑えたい」という場合に最適です。特に、夏場に頻繁に着る浴衣や、年に数回着る程度のウールなどのカジュアルな着物に活用するのがおすすめです。ただし、クラフト紙を使う場合は、必ず除湿剤や乾燥剤を併用し、タンスの換気(虫干し)をこまめに行うなど、保管環境に注意を払う必要があります。
ポイントは、「使用頻度」と「保管目的」です。
出し入れが多い=たとう紙が傷みやすい・湿気にさらされる時間も長いので、安価なものを頻繁に交換する。
出し入れが少ない=たとう紙が長期間着物を守る必要があるため、高品質なものを選ぶ。
という基準で選ぶと、無駄なく、かつ着物を最善の状態で守ることができますよ。
クラフト紙でも大丈夫?購入時に気をつけること
「クラフト紙」は安くて便利ですが、購入時には「酸性紙ではないか」を必ず確認しましょう。最近は着物用として販売されているものは中性化されているものが多いですが、古いものや極端に安いものは酸性紙である可能性も否定できません。酸性の紙は時間と共に劣化し、着物まで傷めてしまうことがあります。着物専門店の通販サイトなどで、「中性紙を使用」と明記されている商品を選ぶのが安心です。
また、クラフト紙の色は茶色いイメージがありますが、着物用は白いものが多いです。紙の色が濃いと、もし着物に色が移ってしまったら大変なので、できるだけ淡い色のものを選ぶのがおすすめです。
【失敗しない】着物・帯・羽織ごとの「たとう紙のサイズ」早見表
たとう紙を選ぶ際、素材の次に重要になるのが「サイズ」です。せっかく良い紙を選んでも、サイズが合っていなければ着物に余計なシワを寄せてしまったり、タンスに収まらなかったりする原因になります。たとう紙のサイズは、包む着物や帯の種類によって大きく変わりますので、以下の早見表を参考に、ご自宅の着物やタンスの内寸を測ってから購入してくださいね。
| 包むもの | たとう紙の標準的な長さ | よくあるサイズの名称 | ポイント |
| 着物(本畳み・長着) | 約83cm~87cm | 大(長大)、特大 | 着丈を半分に折った状態の標準サイズ。迷ったらこのサイズ。 |
| 帯(袋帯、長い帯) | 約64cm~70cm | 中、帯用 | 帯を二つ折り、または三つ折りにしたサイズ。 |
| 名古屋帯、短い帯 | 約55cm~60cm | 小、三つ折り用小 | 名古屋帯や、比較的短い帯はこちらのサイズで対応可能。 |
| 羽織、道中着 | 約64cm | 羽織用 | 着物用(83cm)では大きすぎるため、帯用サイズに近いものを選ぶ。 |
| 産着(お宮参り着) | 約48cm | 四つ折りサイズ、極小 | お子様の着物や、特に短いものを包むのに使用。 |
ここで特に注意したいのが、「着物用のサイズ」です。一般的な着物は「本畳み(着丈を半分に折った状態)」にして、長さ約83cm~87cmのたとう紙で包みます。しかし、最近は洋服タンスにも入るように、着物を三つ折りにして収納できる「三つ折りたとう紙」というものもあります。これは長さが短めですが、着物自体に折り目がつくため、着物を頻繁に着ない方にはあまりおすすめできません。
また、「タンスの内寸」を測ることも非常に重要です。たとう紙がタンスの段の内寸よりも大きいと、無理やり押し込むことになり、たとう紙の端が折れたり曲がったりして、中の着物にもダメージを与えてしまいます。特に古い和タンスは内寸が小さい場合があるので、購入前に必ずメジャーで測り、たとう紙のサイズに余裕があるか確認してから注文するようにしてくださいね。幅(横の長さ)は、一般的に約35cm~40cm程度のものが主流ですが、これも念のため確認しておきましょう。
タンスにきっちり収めるためのサイズ選びのコツ
たとう紙を選ぶとき、タンスに「ぴったり」よりも「少し余裕がある」サイズを選ぶのがコツです。ぴったりすぎると、出し入れの際にたとう紙の端を引っかけて破ってしまったり、中で着物が動かず湿気がこもりやすくなったりする可能性があります。目安としては、タンスの奥行きに対して、たとう紙の長さが2〜3cm短いものが理想的です。
タンスの内寸を正確に測り、そのサイズを基準に商品を選ぶようにしましょう。測るときは、タンスの奥や手前だけでなく、左右の壁の内側も忘れずに測ってください。
「窓付き」と「窓なし」はどっちがいい?管理のしやすさで選ぶポイント
通販でたとう紙を選ぶとき、「小窓(こまど)付き」と「窓なし(無窓)」のどちらにしようか迷う方も多いのではないでしょうか。これは、着物の「管理方法」や「所有枚数」によって、選ぶべきものが変わってきます。
【小窓付きたとう紙のメリット・デメリット】
小窓付きの最大のメリットは、「中身が一目でわかる」ことです。窓から着物や帯の一部が見えるため、「これはあの時の訪問着」「これはあの袋帯」といった具合に、包みを開けずに中身を判別できます。着物を何十枚もお持ちの方にとっては、タンスを開けた瞬間に目的の着物を見つけられるため、管理の手間が大幅に減ります。小窓には、ビニールやオーガンジーなどの透明な素材が使われていることが多いです。
一方で、デメリットもあります。窓の部分は紙ではないため、その部分から湿気や虫が入るリスクがゼロとは言えません。また、ビニール窓は経年劣化で変色したり、パリパリと硬くなったりすることがあります。さらに、窓の素材によっては通気性が遮られてしまうため、長期保管を目的とする礼装には、できれば窓なしを選ぶ方がより安心だという意見もあります。
【窓なし(無窓)たとう紙のメリット・デメリット】
窓なしは、たとう紙本来の性能を最大限に発揮できるのがメリットです。全面が和紙でできているため、吸湿性や通気性に優れており、大切な着物を長期的に守るには最も適しています。また、窓がないため、窓部分の劣化を気にする必要もありません。
デメリットは、もちろん中身が全くわからないことです。着物用の札(きもの札)がついていても、実際に色柄を確認するには包みを開ける必要があります。着物の枚数が少ない方や、礼装だけは厳重に保管したいという方にはおすすめです。
筆者(モモストア)のおすすめは、「普段着や浴衣は小窓付き、礼装や高価な着物は窓なし」という使い分けです。普段使いのものは出し入れが多いので、利便性を優先して窓付きを選び、長期保管のものは安全性を優先して窓なしにするのが、最もバランスの取れた方法だと思います。
札入れポケットの有無もチェック!
たとう紙には、着物の種類や色、購入したお店などを書き込む「きもの札(着物用ラベル)」を入れられるポケットがついているものがほとんどです。このポケットがないと、どの着物か判別しにくくなるため、購入時には必ず札入れポケットがあるかを確認しましょう。札は、自分で取り替えられるタイプのものだと、着物が増えたり、管理方法を変えたりしたときに便利です。
また、自分で和紙に書いてクリップで留めるなど、自分なりに工夫して管理するのも良いかもしれません。
たとう紙の「交換時期」はいつ?劣化チェックリスト
たとう紙は着物を守るための「消耗品」です。永遠に使えるものではありません。和紙であっても洋紙であっても、時間が経つと湿気を吸ったり、紙自体が酸化したりして劣化します。この劣化を放置すると、せっかくたとう紙で包んでいたのに、着物にシミやカビが移ってしまう原因になりかねません。定期的な交換は、着物の健康を保つ上で非常に重要です。
一般的に、高品質な和紙のたとう紙でも「3年~5年」を目安に交換するのが良いとされています。安価な洋紙やクラフト紙の場合は、もう少し短い「1年~2年」での交換が推奨されます。しかし、これはあくまで目安です。保管環境や着物の出し入れ頻度によって劣化のスピードは変わってきますので、以下のチェックリストでご自宅のたとう紙の状態を確認してみてください。
たとう紙の劣化チェックリスト
- たとう紙全体が黄色や茶色に変色している
- たとう紙に小さなシミや黒っぽい点々(カビ)が見られる
- たとう紙が湿気でフニャフニャと波打っている、またはパリパリに硬くなっている
- たとう紙を結んでいる紐が切れていたり、弱くなっている
- 小窓のビニール部分が黄ばんだり、破れたり、硬化したりしている
- たとう紙からカビっぽい匂いや古い紙の匂いがする
これらのチェックポイントに一つでも当てはまる場合は、すぐに新しいものに交換することをおすすめします。特に変色やシミは、たとう紙が湿気を吸い込み、限界に達しているサインです。「まだ大丈夫」と油断せずに、通販などで新しいセットを購入して交換作業に取り掛かりましょう。たとう紙を交換する際は、着物自体にカビやシミがないか、必ず一緒に点検(虫干し)する良い機会にもなりますよ。
交換するタイミングは、虫干しをする季節(春か秋)に合わせるのが効率的です。虫干しで着物を取り出したついでにたとう紙の状態も確認し、劣化していたら新しいものに入れ替える、という流れをルーティン化すると忘れずに済みます。
劣化したたとう紙を使い続けるリスク
劣化したたとう紙を使い続けることは、着物にとって最悪の事態を招く可能性があります。変色した紙は酸性化が進んでいることが多く、この酸が着物の繊維に触れることで、着物自体も変色(黄変)する原因になります。また、湿気を吸いきってしまった古い紙は、もはや吸湿効果がありません。それどころか、その湿気を保持した紙が着物を包んでいる状態になるため、かえってカビの発生を助長してしまうのです。大切な着物を守るために、たとう紙はケチらずに定期的に交換しましょう。
たとう紙を長持ちさせるための正しい使い方と注意点
たとう紙は定期的な交換が必要ですが、できることなら少しでも長持ちさせたいですよね。そのためには、ただ包むだけでなく、いくつかの正しい使い方と注意点を守ることが大切です。
1.着物をきれいに畳む
まず、基本中の基本ですが、着物をたとう紙に入れる前に、「本畳み(ほんだたみ)」など正しい方法できちんと畳んでください。畳み方が乱れていると、中で着物に余計なシワが寄ってしまうだけでなく、たとう紙の中で着物が動いてしまい、たとう紙自体が傷む原因にもなります。
2.紐は「真結び(まむすび)」で結ぶ
たとう紙を結ぶ紐は、必ず「真結び(横結び)」で結びましょう。
和装の世界では、縦結びは「すぐにほどけてしまう」「縁起が悪い」とされ、マナー違反と見なされることもあります。結び目が縦にならないように、しっかりときれいに真結びで結んでください。リボン紐タイプの場合も、縦結びにならないよう注意が必要です。
3.無理に詰め込まない
タンスの中にたとう紙をきつすぎるくらいに無理やり詰め込むのは絶対にやめてください。紙が潰れて通気性が悪くなるだけでなく、着物自体にシワや畳みグセがついてしまいます。着物やたとう紙の間に適度な空間があることで、空気の循環が促され、湿気がこもりにくくなります。タンスの容量に対して、8割程度の収納に抑えるのが理想的です。
4.乾燥剤・防虫剤の併用と配置
たとう紙は湿気を吸いますが、それでも乾燥剤や防虫剤との併用は必須です。ただし、防虫剤は着物に直接触れないように注意し、タンスの引き出しの上部や隅に置くようにしましょう。また、異なる種類の防虫剤を混ぜて使うと、化学反応を起こして着物を傷める原因になるため、必ず一種類のものに統一してください。
5.年に一度は「虫干し」を
たとう紙の長寿命化にもつながるのが虫干しです。着物を取り出して風を通す際に、たとう紙も一緒に広げて湿気を飛ばしてあげましょう。これにより、たとう紙の吸湿性が回復し、より長く着物を守る力を維持することができます。
たとう紙に「防虫剤」を直接入れてもいいの?
たとう紙の中に防虫剤を直接入れてはいけません。ほとんどの防虫剤は、着物の素材や金銀糸に直接触れると、シミや変色の原因になる可能性があります。特にパラジクロルベンゼン系の防虫剤は強力なので要注意です。防虫剤は、たとう紙の外、つまりタンスの引き出しの隅に着物から離して置くのが正しい使い方です。最近は、「着物に優しい」と謳われている天然由来の防虫香なども販売されているので、そうしたものを活用するのもおすすめです。
リボン紐?通常の紐?着物の出し入れが楽になる「紐の選び方」
たとう紙の結び方として、通常の「紙紐(こより)」で結ぶタイプと、あらかじめリボン型に加工されている「リボン紐」タイプがあります。どちらも着物を包むという役割は同じですが、「使いやすさ」や「見た目」に違いがありますので、お好みで選ぶことができます。
| 紐の種類 | メリット | デメリット | おすすめな人 |
| 通常の紙紐 | 伝統的な見た目。紙紐自体が吸湿性に優れている。自分で結び方を調整できる。 | 結ぶのに手間がかかる。縦結びにならないよう注意が必要。 | 結び慣れている方、伝統を重んじる方 |
| リボン紐 | 結び目がきれいに決まりやすい。出し入れが楽。 | 紙紐に比べてやや耐久性が劣る場合がある。 | 着物の出し入れが多い方、初心者の方 |
【通常の紙紐タイプ】
紙紐は、その名の通り紙を細くよって作られています。紙製なので、たとう紙本体と同様に湿気を吸ってくれるというメリットがあります。また、自分で結ぶため、着物をしっかりと固定することができます。結ぶ手間はかかりますが、「和装の作法を大切にしたい」という方や、「縦結び」を避ける意識が高い方には、こちらがおすすめです。
【リボン紐タイプ】
最近、通販で人気が高まっているのがリボン紐タイプです。あらかじめリボン型に成型されているか、結びやすいように加工されているため、結び直しが非常に簡単で、着物の出し入れが頻繁な方にとっては大変便利です。見た目も可愛らしく、タンスの中が華やかになるというのも人気の理由かもしれません。ただし、中には結び目が緩みやすいものもあるので、購入者のレビューで「しっかり結べるか」を確認してから選ぶようにしましょう。
どちらのタイプを選ぶにしても、最も大切なのは「着物がたとう紙の中で動かないように、適度にしっかりと結ぶこと」です。緩すぎると着物が中で動き、シワの原因になりますし、きつすぎるとたとう紙が破れてしまいます。適度な力で、美しい真結びを心がけてくださいね。
通販で紐だけの予備も買っておくべき?
たとう紙の紐は、意外と傷みやすい部分です。特に頻繁に出し入れする着物の紐は、結んだりほどいたりするうちに切れやすくなります。通販では、紐だけの予備(着物紐)も販売されています。たとう紙本体がまだ使える状態なのに、紐だけが切れてしまったという事態に備えて、いくつか予備を購入しておくと安心です。紙紐は比較的安価ですので、たとう紙をセットで購入するついでに、予備の紐もカートに入れておくことをおすすめします。
たとう紙に入っている「薄紙」は本当に必要なの?
たとう紙を開けると、中に着物と一緒に透明感のある白い「薄紙」が入っていることがあります。この薄紙は「必要?」と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、これは着物を守る上で非常に重要な役割を果たしています。特に高級な着物や、箔(はく)や刺繍(ししゅう)が多い着物の場合は、薄紙を抜かずにそのまま使ってください。
薄紙の主な役割は以下の通りです。
1.摩擦からの保護
これが最大の理由です。着物の生地、特に繊細な絹や、金銀の箔が施された部分は、たとう紙の紙質と直接擦れるだけで傷つくことがあります。薄紙は着物全体を優しく包み込むことで、たとう紙と着物の間にワンクッションを入れ、摩擦を防ぐ役割をします。
2.シワの予防
薄紙があることで、着物を畳んだときにできる折り目の部分で、生地同士がくっついてシワになるのを防ぎます。薄紙は滑りやすい性質を持っているため、畳んだ着物の間に適度な空間と滑りやすさを提供し、シワや畳みグセがつきにくくする効果があります。
3.変色の防止
たとう紙が万が一、湿気を吸い込みすぎて変色し始めた場合でも、薄紙が間に挟まることで、たとう紙の変色成分が直接着物に触れるのを防ぐことができます。一種の「身代わり」のような役割も担っているわけですね。
ただし、薄紙を入れると畳んだ厚みが増すため、タンスの収納スペースに余裕がない場合は、全てに入れるのが難しいかもしれません。その場合は、「特に大切な着物」「刺繍や箔が多い着物」に限定して薄紙を使用するなど、メリハリをつけて活用することをおすすめします。
ちなみに、薄紙だけを通販で販売しているお店もありますので、もし薄紙だけが傷んでしまった場合は、そちらを購入して交換することも可能です。
薄紙の交換頻度について
薄紙は、たとう紙本体よりも汚れや湿気を吸い込みやすいため、たとう紙本体よりも早く劣化します。薄紙が黄色く変色したり、シミができたりしたら、すぐに新しいものに交換しましょう。特に、着物を着た後のお手入れで、少しでも湿気を感じた場合は、たとう紙本体はまだ大丈夫でも、薄紙だけは新しいものに交換するのがおすすめです。
通販でたとう紙を選ぶ際の「送料と梱包」の重要性
先ほども少し触れましたが、通販でたとう紙を購入する際に、「送料」と「梱包(こんぽう)」は非常に重要なチェックポイントです。この二つを間違えると、せっかく安くて良い商品を選んだのに、届いた商品が使い物にならない、ということにもなりかねません。モモストアが特に重要だと考える点を詳しく解説します。
着物たとう紙の送料・梱包チェックポイント
| チェック項目 | 推奨される状態 | リスクとなる状態 |
| 梱包方法 | 「折り曲げずに発送」「広げた状態で段ボール配送」と明記されている | 「二つ折り・四つ折りで発送」と記載されている |
| 送料 | 送料無料、または送料が全国一律で安価 | 送料が高額(たとう紙の値段を超える場合がある) |
| 最小注文枚数 | 1枚から注文可能、または5枚~10枚程度のセット | 大量(30枚以上など)のセット販売のみで、余ってしまう |
【梱包方法を最優先に!】
送料が安くても、たとう紙が折り曲げられて届くのは絶対に避けたい事態です。たとう紙は着物を包むものですから、折りジワがあると、そのシワが着物にまでついてしまいます。特に和紙は一度折り目がついてしまうと、なかなか元に戻りません。通販サイトの商品説明や、購入者のレビュー欄で「梱包が丁寧で、折れずに届いた」という評価が多いショップを選ぶようにしましょう。
もし、折り曲げられて発送される場合でも、「〇つ折り」で送るのか、「クルクルと巻いて筒状で送る」のかによっても、着物への影響は変わってきます。一般的に、筒状に巻いて送る方が、折り目がつくリスクは低くなりますが、それでも平らな状態での配送がベストです。
【送料とのバランス】
たとう紙はかさばるため、折らずに送るとどうしても送料が高くなりがちです。そのため、「送料無料」になっている商品や、「一定額以上の購入で送料無料」になるショップを狙うのがおすすめです。送料が高すぎると、結局お店で買うのと変わらなくなってしまいます。送料を含めた総額で、納得のいくコストパフォーマンスを追求しましょう。
もし折り曲げられて届いたら?対処法
万が一、たとう紙が折り曲げられて届いてしまった場合、諦める必要はありません。すぐにたとう紙を取り出し、折り目のない平らな場所に広げ、その上に重たい本や辞書などを乗せて、数日間放置してみてください。これにより、折りジワを軽減することができます。ただし、完全に元通りにはならない可能性もあるため、やはり購入時に「折らずに配送」を選ぶのが最善策ですよ。
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング!人気通販サイト別おすすめ商品
たとう紙は、多くの通販サイトで購入できますが、それぞれに得意な商品や、セット内容、価格帯に特徴があります。ここでは、主要な通販サイト別に、どんな商品を選ぶべきか、モモストア流の選び方のコツをご紹介します。
Amazon(アマゾン)で選ぶポイント
Amazonは、とにかく「手軽さ」と「速達性」が魅力です。すぐにたとう紙が欲しいという場合に重宝します。
- 価格帯:安価なクラフト紙や中性紙のセットが豊富。
- 狙い目:プライム会員なら送料を気にせず、少量から購入できる商品。特に「帯用」や「小物用」など、数が少なくていいものを探すのに便利。
- 注意点:販売元が呉服専門店ではない場合、梱包方法(折り曲げの有無)の確認を念入りに行うこと。
楽天市場(楽天)で選ぶポイント
楽天市場は、呉服専門店や老舗きもの店が多数出店しており、商品の信頼性が高いのが特徴です。ポイントを貯めたい方にもおすすめ。
- 価格帯:高級な厚口和紙から、手頃な中性紙まで幅広く揃っている。
- 狙い目:「きもの専門店」が出している、品質にこだわった和紙製たとう紙。レビュー評価の高いお店を選べば安心。
- 注意点:店舗によって送料や発送方法がバラバラなので、必ず「折らずに発送」の有無を確認すること。
Yahoo!ショッピング(ヤフー)で選ぶポイント
Yahoo!ショッピングは、楽天市場と同様に専門店が多く出店していますが、特に「セット販売」や「まとめ買い」でお得な商品が多い傾向があります。
- 価格帯:コストパフォーマンスに優れた大容量セットが目立つ。
- 狙い目:「着物用と帯用を組み合わせて選べるセット」や「枚数を選べるセット」など、柔軟な組み合わせの商品。
- 注意点:PayPayポイントなどを活用すれば実質価格が下がるため、ポイント還元率も比較検討材料に。
どのサイトを選ぶにしても、必ず「レビュー(口コミ)」をチェックすることが大切です。「紙がしっかりしていた」「匂いがなかった」「折れずに届いた」といった具体的な感想を参考に、ご自身の着物に最適な一枚を見つけてくださいね。
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メルカリなどで中古のたとう紙はあり?
メルカリなどのフリマアプリで、未使用のたとう紙が出品されているのを見かけることがあります。中古品や譲り受けたものはどうでしょうか?基本的には、たとう紙は「新品」を使うことをおすすめします。なぜなら、たとえ見た目がきれいでも、前の持ち主の環境で湿気や匂いを吸い込んでいたり、目に見えないカビの胞子が付着している可能性があるからです。
ただし、「未使用」「未開封」で、販売元がはっきりしている商品であれば、送料や梱包方法を確認した上で検討する価値はあるかもしれません。
たとう紙の選び方でよくある疑問Q&A
最後に、たとう紙に関するよくある疑問をQ&A形式でまとめてみました。あなたの疑問もここで解決するかもしれませんので、ぜひ参考にしてくださいね。
Q1. たとう紙がシワになってしまいました。どうすれば直せますか?
A. 一度ついてしまったシワを完全に元通りにするのは難しいですが、霧吹きで軽く水分を与え、シワを伸ばしてから、重しを乗せて数日間平らに置いておくと、ある程度は改善します。ただし、水分を与えすぎるとかえって紙が傷んでしまうので、本当に軽く霧をかける程度にしてください。もしシワがひどい場合は、着物に影響が出る前に新しいものに交換することをおすすめします。
Q2. 不織布製のたとう紙は使っても大丈夫ですか?
A. 不織布製は「一時的な保管」や「チリ・ホコリ避け」としてなら使用しても大丈夫です。しかし、不織布は和紙に比べて通気性や吸湿性が劣るため、数年単位の「長期保管」には適していません。特に湿度の高い日本では、カビ防止の観点からも、長期保管用には吸湿性の高い和紙や中性紙を選ぶのが安心です。頻繁に着る浴衣や、すぐに着用予定の着物に限定して活用しましょう。
Q3. たとう紙に防虫剤の匂いがついてしまいました。どうしたらいいですか?
A. たとう紙に匂いがついてしまったということは、その匂いが着物に移ってしまう可能性があります。まずは匂いのついたたとう紙はすぐに処分し、新しいものに交換してください。着物自体に匂いが移っている場合は、着物を取り出して、直射日光の当たらない風通しの良い場所で数時間陰干し(虫干し)をして匂いを飛ばしましょう。防虫剤は、必ずたとう紙の中ではなく、タンスの引き出しの上部など、着物に直接触れない場所に置いてください。
Q4. たとう紙のサイズが少し大きすぎるのですが、切って使ってもいいですか?
A. サイズが大きすぎるからといって、たとう紙を自分でハサミなどで切るのは避けてください。切った部分から紙の繊維がほつれ、それが着物に付着したり、耐久性が落ちたりする可能性があります。もしサイズが大きい場合は、たとう紙の端を内側に丁寧に折り込み、着物からはみ出さないようにして使うのが正しい方法です。ただし、折り込むことでタンスの中でかさばってしまうため、やはり購入時にジャストサイズを選ぶのがベストです。
Q5. 帯用のたとう紙に着物を包んでもいいですか?
A. 帯用たとう紙(約64cm)は、着物用(約83cm)よりも短くできています。着物を無理に帯用たとう紙に入れると、着物に非常に強い折りジワが何箇所もついてしまいますので、絶対に避けてください。着物は着物用、帯は帯用と、必ずサイズと用途を守って包むようにしましょう。
たとう紙の知識を深めて大切な着物を守りましょう
着物たとうしの選び方について、たくさんの情報をお届けしました。素材、サイズ、そして梱包方法など、通販で選ぶ際にはいくつかの注意点がありましたが、要点をまとめると以下の通りです。
- 素材:礼装用や長期保管用は「厚口和紙」、普段着や頻繁に着るものは「中性紙」でOK。
- サイズ:必ずタンスの内寸と包むものの種類(着物・帯)に合わせて選ぶ。
- 購入:通販では「折らずに配送」のショップを選ぶのが最重要。
- 交換:3年~5年を目安に、変色やシミがないかチェックして交換する。
たとう紙は、着物の保管環境を整える上で最も重要な役割を果たしています。正しい知識を持って選んであげれば、あなたの大切な着物は、何十年経っても美しいまま、次の世代へと引き継がれていくでしょう。 この記事が、あなたのたとう紙選びの参考になれば嬉しいです。ぜひAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで、あなたの着物にぴったりの一枚を見つけてみてくださいね!
筆者:モモストア

