パラコードはどこで買える？販売店を徹底調査！種類と選び方もご紹介します！

こんにちは、モモストアです！
キャンプやDIY、アクセサリー作りで大人気の「パラコード」。丈夫でカラフルなので、ぜひ手に入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか？
でも、いざ「どこに売っているんだろう？」と探してみると、意外とたくさんの場所で売られていて迷ってしまいますよね。
この記事では、パラコードの主要な販売店を実店舗からネット通販まで徹底的にご紹介し、さらに失敗しない選び方や種類についても詳しく解説していきます！
この記事を読めば、あなたにぴったりのパラコードをすぐに見つけられますよ。

パラコードが買えるお店はどこ？主要な販売店をリストアップ

「パラコード」という言葉は聞いたことがあるけれど、実際にどこで手に入るのか、具体的なお店のイメージが湧かないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
パラコードは、その用途の広さから、実は実に様々なジャンルのお店で取り扱われているのが特徴です。簡単に言えば、DIY、アウトドア、手芸、ミリタリーなど、幅広いニーズに対応しているからこそ、多くの店舗に並んでいるんですね。
モモストアが調査した結果、パラコードの主要な販売チャネルは大きく分けて「実店舗」と「ネット通販」の2つに分類できます。

実店舗で購入するメリットと主な販売場所

実店舗で購入する最大のメリットは、なんといっても実際にコードの色合いや質感、太さを自分の目で見て触って確認できる点です。特にパラコードは色が豊富で、ネットの画像と実物で印象が違うことがよくあります。また、急に必要になった時にもすぐ手に入れられるのが便利ですよね。
実店舗の主な販売場所としては、以下のような場所が挙げられます。

• ホームセンター系：DIYやキャンプ用品のコーナー
• アウトドア・スポーツ用品店：テント設営やクライミング関連のコーナー
• 手芸店：アクセサリーやクラフト用品のコーナー
• 100円ショップ：キャンプグッズやDIY関連のコーナー（簡易的なものが多い）
• ミリタリーショップ：サバイバルや本格的な装備品のコーナー

特にホームセンターやアウトドアショップは、メートル単位で切り売りしている場合もあり、必要な分だけ購入できるのが嬉しいポイントです。ただし、店舗によって在庫状況や取り扱いメーカーが大きく異なるため、事前に電話などで確認するのがおすすめです。

ネット通販で購入するメリットと主な販売プラットフォーム

一方、ネット通販の魅力は、圧倒的な品揃えと手軽さにあります。実店舗ではなかなか見つからないような珍しい色や柄、特定のミルスペック（軍用規格）を満たした高品質なパラコードも、ネットであれば簡単に見つけ出すことができます。
主な販売プラットフォームは、以下の通りです。

主要ネット通販プラットフォーム

Amazon	非常に多くのメーカー・種類が揃い、即日配送に対応している商品も多い。初心者から上級者まで幅広くおすすめ。
楽天市場	国内メーカーや専門店の出店が多く、ポイントを貯めながら購入できるのが魅力。クラフト用品としての品揃えも豊富。
Yahoo!ショッピング	PayPayユーザーには特におすすめ。個人経営の専門店や、カスタムオーダーに対応するショップも見つかることがある。
メルカリなどのフリマアプリ	使わなくなったパラコードの端材や、個人クリエイターが作成したセット品など、掘り出し物が見つかる可能性がある。ただし品質保証はないので注意が必要。

ネット通販を利用する際は、商品のレビューや評価をしっかりとチェックし、特に「耐荷重」や「太さ」などの規格が明確に記載されているかを確認することが大切です。安すぎるものには、芯がない偽物や強度の低い類似品が紛れていることもあるので注意してくださいね。

このように、パラコードの購入場所は多岐にわたりますが、ご自身の購入目的（急いでいるか、色にこだわりたいか、安さを優先するかなど）に応じて使い分けるのがベストな方法だと言えます。次のセクションからは、それぞれの実店舗での具体的な取り扱い状況を深掘りしていきましょう。

【実店舗】ホームセンターでのパラコードの取り扱い状況を解説！

パラコードを探す上で、最もアクセスしやすく、多くの方が最初に思い浮かべるのがホームセンターではないでしょうか。DIY用品やキャンプグッズ、各種ロープを取り扱うホームセンターは、パラコードの主要な販売場所の一つです。
しかし、「ホームセンターならどこでも売っている」というわけではなく、お店の規模や、どのコーナーに陳列されているかを知っておくことが重要です。モモストアが大手ホームセンターでの取り扱い傾向をまとめました。

大手ホームセンターの取り扱い傾向（DCM、コーナン、カインズなど）

大手ホームセンターでは、基本的にパラコード（多くは「550コード」と呼ばれるType IIIの4mm規格）を取り扱っていますが、売られている場所は店舗によって分かれています。

1. ロープ・ひもコーナー：最も一般的な陳列場所です。作業用の太いロープやビニールひもなどと一緒に、袋詰めのパラコードが並べられています。色は黒やオリーブドラブ、赤などベーシックな単色が多い傾向にあります。
2. キャンプ・アウトドア用品コーナー：近年、キャンプブームで取り扱いが増えています。ここでは、テントやタープ用のガイロープとして販売されており、反射材が編み込まれたものや、蛍光色など、よりアウトドア向けのカラフルなパラコードが見つかりやすいです。
3. DIY・手芸コーナー（小袋）：ごく稀に、ブレスレットなどのクラフト用に、短くカットされたパラコードが手芸材料として販売されていることがあります。

【要チェック】切り売りサービスの有無！

ホームセンター最大の利点は、「切り売り」に対応している可能性があることです。例えば、テントのガイロープを交換したい、特定の長さのリードを作りたいなど、必要な長さが明確な場合は、切り売りコーナーで相談してみましょう。ただし、全ての店舗やコードが切り売り対象ではないので、店員さんに確認が必要です。
注意点として、ホームセンターで売られているのは、主にアウトドアや作業用途のパラコードであり、ファッション性の高い多色使いのものや、マイナーな規格（Type IやIVなど）はほとんどありません。本格的なクラフトや特殊な用途に使用したい場合は、ネット通販や専門店の方が選択肢が広がるでしょう。

類似品とパラコードを見分けるコツ

ホームセンターのロープコーナーには、パラコードによく似た「ナイロンロープ」や「ポリエステルロープ」も並んでいます。間違って購入しないために、以下の点をチェックしましょう。

パラコードと類似品の比較チェックポイント

項目	パラコード（550コード）	類似のナイロン・ポリエステルロープ
パッケージ表記	「パラコード」「550コード」「パラシュートコード」と記載がある	「ロープ」「ひも」「ナイロン紐」など、用途が汎用的に記載されている
構造	外皮（シース）と、7本などの芯（インナーコード）がある	芯がなく、繊維が密に編み込まれている（ソリッドタイプ）か、芯があっても細い繊維ではない
質感	手触りが滑らかで、適度なハリと柔軟性がある	硬すぎたり、逆にフニャフニャしすぎたりする場合がある

特に重要なのは、「芯が入っているか」です。パラコードの強度と多機能性はこの芯に依存しています。パッケージに記載がなくても、パッケージ越しに触って少し硬い芯の感触があるか確認できると安心です。
ホームセンターのパラコードコーナーの様子を検索して確認するのも良いでしょう。
このように、ホームセンターは手軽さが魅力ですが、品質や色のバリエーションを求めるなら、次のセクションで紹介する専門店も検討してみてくださいね。

【専門店】アウトドアショップやミリタリーショップの品揃えは？

より専門的で信頼性の高いパラコードを探しているなら、アウトドアショップやミリタリーショップが最適です。これらの専門店で取り扱われているパラコードは、単なるクラフト材料ではなく、「命綱」や「サバイバルギア」としての役割を担っているため、品質管理や規格遵守が徹底されていることが大きな特徴です。特に、アウトドアでの過酷な使用を想定している方には、専門店での購入を強くおすすめします。

アウトドアショップ（モンベル、好日山荘、スポーツオーソリティなど）の強み

主要なアウトドアショップでは、テントやタープ、ザックなどと一緒にパラコードが販売されています。ここでは、機能性を重視したコードが中心です。

• 耐候性・耐久性の高いもの：紫外線や水濡れに強く、長期間の使用に耐える素材が選ばれています。
• 反射材入り（リフレクティブ）：夜間でもライトを反射し、テントのガイロープなどに使用しても引っかかりにくいよう安全性が考慮されています。特に「モンベル」などの専門店では、独自の基準で選び抜かれた高品質なロープが手に入りやすいです。
• 純正のリペア用：各メーカーが自社製品（テントなど）のリペアや補修用として推奨するパラコードを販売していることもあります。

アウトドアショップのスタッフは、パラコードの使用経験が豊富なため、用途に応じた太さや長さを相談できるのも大きなメリットです。「テントのサブロープとして使いたい」「重い荷物を吊るしたい」といった具体的な相談をしてみると、的確なアドバイスをもらえますよ。

ミリタリーショップでの「ミルスペック」パラコード

パラコードの語源はパラシュートの吊り下げ紐（コード）であり、そのルーツは軍用規格（ミリタリースペック、通称「ミルスペック」）にあります。そのため、本格的なミルスペックのパラコードを探すなら、ミリタリー用品を扱う専門店が一番です。

ミルスペック（軍用規格）パラコードの特徴

特徴	詳細
絶対的な信頼性	規格（例：MIL-C-5040 Type III）に定められた太さ、耐荷重、芯の撚り（より）方などを厳格に守って製造されており、記載されている強度を確実に満たしている。
カラー	コヨーテブラウン、オリーブドラブ、ブラック、フォリッジグリーンなど、ミリタリー由来の地味な色合いが中心。
価格	一般的なクラフト用よりも高価になる傾向がある。

専門店では、安価な類似品ではなく、「Made in USA」の認証を受けた正規のミルスペック製品を取り扱っていることが多く、サバイバル用途や、本当に信頼できるコードを求めている方には、少々値段が高くてもこちらをおすすめします。
もし近くにミリタリーショップがない場合は、ネット通販で「ミルスペック パラコード」と検索してみると、専門店のオンラインストアが見つかります。ミルスペックの認証について調べてみるのも、偽物を避けるために役立ちますよ。

結論として、専門店のパラコードは、安全性を最優先する方や、特殊な環境下での使用を考えている方にとって、最も安心して購入できる場所だと言えます。色やデザインよりも、機能と信頼性を重視して選んでみてください。

手芸店や100円ショップでもパラコードは手に入る？

続いて、クラフトやちょっとしたDIY目的でパラコードを探している方にとって気になる、手芸店や100円ショップでの取り扱い状況について詳しく見ていきましょう。
これらの店舗では、パラコードが「クラフト材料」や「ホビー用品」として並んでいるため、先のセクションで紹介したホームセンターや専門店とはまた違った選び方や注意点が必要になります。

手芸店（ユザワヤ、オカダヤなど）の品揃え

手芸用品を豊富に扱う大型店では、パラコードの取り扱いがあります。特に、「ブレスレット作りキット」や「キーホルダー作成セット」など、クラフト用途に特化した形で販売されていることが多いのが特徴です。

• 色・柄の豊富さ：手芸店最大の魅力は、色のバリエーションです。単色はもちろん、マーブル模様、グラデーションカラー、メタリックカラーなど、ファッション性の高いコードが充実しています。
• 細い規格（Type I, II）の取り扱い：通常の550コード（Type III）より細い、2mmや3mmといった規格のコードが手に入りやすいです。これは、華奢なアクセサリーや、細かい編み込みに適しているためです。
• 金具（バックルなど）も同時購入可能：パラコードで作品を作る際に必須となる、プラスチック製のバックルやDカン、エンドキャップなどの専用金具を同じフロアで一緒に購入できるため、非常に便利です。

手芸店で購入する場合の注意点は、アウトドアショップのような「高強度」を謳うミルスペック品はほとんどないということです。あくまでファッションやクラフトを目的としたコードであり、非常用ロープや重いものを吊るす用途には適していない可能性が高いことを理解しておきましょう。

ダイソー・セリア・キャンドゥでのパラコード事情

安価にパラコードを手に入れたいなら、100円ショップ（ダイソー、セリア、キャンドゥなど）もチェックしてみる価値があります。ただし、100円ショップのパラコードは、「パラコード風のひも」である場合が多いため、購入する際は注意が必要です。

1. 簡易なアウトドア用品として：「キャンプ用ロープ」や「多目的ロープ」という名前で、パラコードに近い太さのコードが売られていることがあります。
2. クラフト材料として：短くカットされたものが、手芸コーナーに並んでいることもあります。

【購入前の重要チェック項目】

100円ショップのコードは、本物の550パラコードのように内部に7本の芯（インナーコード）が入っていない場合があります。芯がないと、強度が大幅に低下し、多目的な使い方ができません。パッケージに「耐荷重〇kg」の記載があるか、また、「7芯」などの記載があるかを必ず確認しましょう。
数メートル程度のちょっとしたクラフトや、荷物を束ねるなどの軽微な用途であれば十分使用できますが、人命に関わるような用途（クライミング、重い物の懸垂など）には絶対に使用しないでください。安さだけで飛びつかず、用途と品質のバランスを考えて購入することが大切です。100均パラコードの品質レビューを検索すると、実際の使用者の意見が参考になりますよ。

パラコードをネット通販で買うメリットとデメリット

ここまで実店舗での購入場所を見てきましたが、パラコードはネット通販での購入が最も一般的で、品揃えも充実しています。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手モールから、専門店の自社サイトまで、選択肢は無限大です。ここでは、ネット通販ならではのメリットとデメリットを明確にしておきましょう。

ネット通販の最大のメリット：選択肢の広さと利便性

ネット通販でパラコードを購入するメリットは、主に以下の3点です。

1. 色のバリエーション：実店舗ではせいぜい数色しか置いていないことが多いですが、ネットでは単色だけでも数十種類、迷彩色や反射材入り、蓄光タイプなど、数百種類の中から選べます。特にクラフト目的で色にこだわりたい人には最適です。
2. 規格（太さ・耐荷重）の選択肢：一般的な550コードだけでなく、細いType I（95コード）、太いType IV、そして商業用（コマーシャルグレード）やミルスペック（軍用グレード）といった、多様な規格を比較しながら選ぶことができます。
3. 価格の比較と大容量購入：複数のショップの価格を簡単に比較できるため、最安値を見つけやすいです。また、50フィート（約15m）や100フィート（約30m）、さらにはリール巻き（数百メートル）といった大容量パックの購入も容易で、クラフトを趣味としている方にはコストパフォーマンスが高いです。

ネット通販のデメリットと注意すべき点

利便性の高いネット通販にも、当然デメリットと注意点があります。特に初めてパラコードを購入する方は、以下の点に気をつけましょう。

• 実物を見られない：これが最大のデメリットです。前述の通り、ネット画像と実物で色合いや質感、太さの印象が異なることがあります。レビュー写真などを参考に、できる限り実物に近い情報を得る努力が必要です。
• 偽物・低品質な商品：「550パラコード」と謳っていても、実際は芯が入っていない「芯なし」の類似品や、耐荷重を満たしていない低品質な商品が紛れていることがあります。特に極端に価格が安い商品には注意が必要です。
• 送料：少量購入の場合、商品価格よりも送料が高くついてしまうことがあります。複数の商品をまとめて購入したり、送料無料ラインを設定しているショップを選ぶなどの工夫が必要です。

【信頼できるネットショップの選び方】

ネットで安心して購入するためには、以下の基準でショップや商品を選んでみてください。

信頼できる商品のチェックリスト

チェック項目	確認点
規格の明記	「550 Paracord」「Type III」「7芯」など、具体的な規格が記載されているか。
レビューと評価	実際に購入した人のレビューが多いか、低評価の理由が品質に関わるものではないか。
販売元	できれば国内の正規代理店や、アウトドア・ミリタリー用品の専門店が出品しているものを選ぶ。
耐荷重	具体的に「耐荷重250kg」などの数値が記載されているか。

これらの点をしっかり確認すれば、ネット通販のメリットを最大限に活かしつつ、高品質なパラコードを手に入れることができますよ。自宅に居ながらにして、世界中のパラコードから選べるのは、本当に素晴らしいことですね。

パラコードの種類と規格を徹底解説！「550コード」って何？

パラコードを購入する上で、販売場所と同じくらい重要になるのが、「種類」と「規格」の知識です。よく聞く「550コード」とは何なのか、様々な太さがあるけれどどう選べばいいのか、ここでしっかり理解しておきましょう。この知識があれば、店頭やネットで迷うことがなくなりますよ。

パラコードの基本構造と「芯（インナーコード）」の重要性

パラコード（パラシュートコード）は、もともとアメリカ軍のパラシュートの吊り下げ紐として開発されたもので、その構造は非常にシンプルかつ機能的です。

• 外皮（シース）：外側を覆う編み込まれた部分。コードを保護し、カラーや模様を表現する役割があります。
• 芯（インナーコード）：内側に入っている細いナイロン製の束。パラコードの主要な強度を担っているのは、この芯の部分です。

最も一般的な「Type III / 550コード」は、芯が7本入っているものが主流です。この7本の芯をそれぞれほどいて細いひもとして使うこともできるため、「1本のコードから複数のひもを取り出せる」というサバイバルギアとしての価値も持っています。芯が入っていない類似品や、芯が少ない商品は、強度が格段に落ちるので注意してください。

パラコードの規格（タイプ）と太さの分類

パラコードの規格は、主に「タイプ（Type）」と「耐荷重（ポンド）」で分類されます。軍事規格（ミルスペック）では、以下の4タイプが定義されています。

パラコードの主な規格と特徴

規格	耐荷重（ポンド）	耐荷重（約kg）	直径（約mm）	芯の数	主な用途
Type I	95 lbs	43 kg	2 mm	1～3本	ブレスレット、小物、細工
Type II	400 lbs	181 kg	3 mm	4～7本	靴ひも、軽量のリード、DIY
Type III	550 lbs	250 kg	4 mm	7～9本	最も一般的。テント設営、非常用、クラフト
Type IV	750 lbs	340 kg	5 mm	11本	本格的な荷重、ヘビーデューティーな用途

「550コード」と呼ばれるのは、この表にあるType IIIのことです。これは「550ポンド（約250kg）の耐荷重があるコード」という意味で、最も流通量が多く、クラフトからアウトドアまで幅広く使われています。
もしあなたがアクセサリー作りや細かな編み込みをしたいならType IやIIを、キャンプのメインガイロープとして使いたいならType III、さらに重いものを吊るすなど強度が最優先ならType IVを選ぶと良いでしょう。

「コマーシャルグレード」と「ミルスペックグレード」の違い

パラコードには、品質によって大きく分けて2種類あります。どちらを選ぶべきかは、使用目的によって異なります。

1. コマーシャルグレード（商業用）：一般にホームセンターや手芸店、安価なネット通販で販売されているものです。規格（Type IIIなど）は満たしていますが、軍用ほど厳格な品質検査は行われていません。レジャーやクラフト用途であれば、これで十分です。
2. ミルスペックグレード（軍用規格）：軍用規格（MIL-C-5040）に準拠して製造された、最も信頼性の高いパラコードです。前述のミリタリーショップなどで取り扱われています。製造ロット番号や、芯の色に特徴があったりなど、品質の証となる要素が含まれていることが多く、サバイバルや緊急時の使用を考えているプロフェッショナル向けです。

もし、あなたが「念のため」の防災用品として備蓄したいと考えているなら、少々高くてもミルスペックに近い、信頼できるメーカーのType IIIを選ぶのが賢明です。品質にこだわって、安心して使えるパラコードを選んでくださいね。

パラコードの「芯（インナーコード）」の役割と使い道

前のセクションでも触れましたが、パラコードの最大の特徴であり、他のロープとの決定的な違いを生み出しているのが、内部に収められた「芯（インナーコード）」の存在です。この芯が、パラコードを単なるひもではなく、多目的なサバイバルツールに変身させています。ここでは、この芯の役割と、知っておきたい活用法をご紹介します。

芯の主要な役割は「強度」と「分解」

パラコードの芯は、主に以下の2つの重要な役割を持っています。

1. 強度：パラコードの耐荷重は、ほとんどがこの芯によって保たれています。外皮は摩擦や紫外線から芯を守る役割が主であり、芯なしのコードは強度が格段に落ちてしまいます。
2. 多目的性（分解）：芯は細いナイロン繊維の束でできており、緊急時には外皮を剥いて芯を取り出し、さらに細いひもとして利用できます。例えば、Type III（7芯）であれば、7本の細いひもを取り出せるわけです。

この「分解できる」という性質が、パラコードがサバイバルギアとして重宝される理由です。1本のコードを持っておくだけで、複数の用途に対応できる柔軟性が生まれるのです。

芯（インナーコード）の具体的な活用事例

パラコードを分解して取り出した芯は、非常に細く（約1mm以下）、丈夫なひもとして、様々な用途に活用できます。

パラコードの芯の活用事例

用途	詳細
釣り糸・縫い糸	非常に丈夫なので、釣り糸（テグス）や、衣類やテントの破れを修復する縫い糸として使用できます。
罠（トラップ）作り	サバイバル環境下で、動物を捕獲するための仕掛けや罠を作るための細いワイヤー代わりになります。
応急処置	応急的な止血のための紐や、簡易的な副木を固定するための細い固定紐として役立ちます。
細かい結び目	ブレスレットやキーホルダーなどのクラフトで、細かい装飾やパーツの固定に使うことで、より繊細な作品が作れます。

特にアウトドア愛好家の中には、あらかじめパラコードを分解して芯だけを小さな容器にまとめて持ち運んでいる方もいるほど、芯の活用法は知っておくべきサバイバルテクニックの一つです。
芯が7本入っている550コードであれば、約30mのコードから合計210m分の細いひもが生まれる計算になります。これは、緊急時の備えとして非常に強力なアドバンテージになりますね。パラコードの芯を使ったサバイバル活用術を検索して、知識を深めておくのもおすすめです。

【用途別】初めてパラコードを選ぶ時の失敗しないポイント

「パラコードを買いたいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」という初心者の方のために、用途に合わせたパラコード選びの基本をモモストアがわかりやすくまとめました。この3つのポイントを押さえれば、失敗することなく、最適なパラコードを選ぶことができますよ。

ポイント１：用途に応じた「太さ（タイプ）」と「耐荷重」を選ぶ

パラコード選びで最も重要なのが、強度と太さのバランスです。間違ったコードを選ぶと、期待していた用途に使えなかったり、危険を伴うことがあります。

1. クラフト・アクセサリー作り（ブレスレット、キーホルダーなど）：
   • 推奨タイプ：Type I (2mm) または Type II (3mm)
   • 理由：細い方が編み込みやすく、完成時のボリュームも抑えられてアクセサリーとして使いやすいからです。色や柄の豊富さを重視しましょう。
2. キャンプ・アウトドア（ガイロープ、ハンモック吊り下げなど）：
   • 推奨タイプ：Type III (4mm)
   • 理由：一般的なテントやタープの設営には十分な強度があり（250kg）、万が一の緊急時にも対応できる汎用性の高さが魅力です。反射材入りのものを選ぶと夜間の安全性が高まります。
3. 防災・サバイバル・重いものの牽引：
   • 推奨タイプ：Type IV (5mm) またはミルスペックのType III
   • 理由：より高い信頼性が求められるため、ミルスペック認証品や、より強度の高いType IVを選ぶのが賢明です。強度と耐久性が最優先です。

ポイント２：素材と構造を必ずチェックする

「パラコード」として売られていても、素材や構造が異なることがあります。購入時にはパッケージや商品情報で以下の点を確認しましょう。

• 素材はナイロンまたはポリエステルか？：パラコードの多くはナイロン製です。ナイロンは柔軟性に優れ、耐久性もありますが、水に濡れると少し伸びる性質があります。ポリエステル製は水に強く、伸びにくいのが特徴です。用途に応じて選びましょう。
• 「芯（インナーコード）」の有無と本数：前述の通り、芯が入っているかどうかが強度の決め手です。特にネット通販や100円ショップで買う場合は、「7芯」などの表記を必ず確認してください。芯なしは「パラコード」とは呼べません。
• 外皮の編み込み具合：編み込みがゆるいと、すぐにほどけたり、摩擦で弱くなったりします。しっかりと密に編み込まれているか、実店舗であれば触ってハリがあるかを確認しましょう。

ポイント３：「長さ」は多めに買うのが鉄則

パラコードを使ったクラフトやDIYでは、「想像以上にたくさんの長さが必要になる」ことがよくあります。特に編み込み系のブレスレットやリードを作る場合、完成品の何倍もの長さのコードが必要です。

クラフトに必要なコードの目安（Type III/4mmの場合）

作りたいもの	必要な長さ（目安）
ブレスレット（約20cm）	約3.0m〜4.5m
犬のリード（約1.2m）	約10m〜15m
キーホルダー（約10cm）	約1.0m〜1.5m

「足りなくて途中で作業が止まる」ということがないように、特にネット通販で大容量のリール巻き（100フィート/約30mなど）が安く売られている場合は、少し多めに購入しておくのが結果的に経済的で安心です。余ったコードは、緊急時の備えとして保管しておけば無駄になりません。パラコードの編み方と必要長さを計算するサイトを参考に、まずは作りたいものの長さを計算してみてくださいね。

ブレスレットやキーホルダーに！パラコードのおしゃれな活用事例

パラコードの魅力は、その強度だけでなく、カラフルな色を活かしたクラフトの素材としても優れている点にあります。ここでは、パラコードを使った定番からアイデア商品まで、おしゃれで実用的な活用事例をいくつかご紹介します。購入したパラコードをどのように活かせるか、ぜひイメージを膨らませてみてください。

定番中の定番！サバイバルブレスレット

パラコードクラフトの火付け役とも言えるのが「サバイバルブレスレット（コブラ編み）」です。これは、1本のリールを編み込んでブレスレット状にしたもので、ほどくと数メートル分のパラコードとして緊急時に使用できるという実用性を持っています。ファッションアイテムとしてだけでなく、登山やキャンプ、災害時の備えとして常に身につけておくことができます。

• デザイン：単色でシンプルに仕上げるほか、2色を使って編み込み、マーブル模様のように見せるデザインも人気です。
• アレンジ：バックル部分にホイッスル（笛）やファイヤースターター（火起こし器）を内蔵したものもあり、サバイバル機能を高めることも可能です。

初めてクラフトに挑戦する方は、このサバイバルブレスレットから始めるのがおすすめです。比較的簡単な編み方で、パラコードの扱いに慣れることができます。

キャンプでの実用的な活用アイデア

パラコードは、キャンプギアとしてのポテンシャルが非常に高いです。強度と耐候性から、様々な場面で活躍します。

キャンプでのパラコード活用術

活用例	詳細
ハンギングチェーン	テントやタープの間にコードを張り、S字フックなどを使って食器やLEDランタンなどを吊り下げる。
ジッパープル	テントや寝袋のファスナー（ジッパー）の引き手部分に短いコードを結びつけ、手袋をしたままでも開閉しやすくする。
ギアの持ち手	ナイフの柄や水筒のボトルに編み込み、滑り止めや落下防止の持ち手として機能させる。

特にカラフルなパラコードを使えば、自分のキャンプギアを他の人と区別したり、サイト全体をおしゃれにコーディネートしたりするアクセントにもなります。機能性とデザイン性を両立できるのがパラコードの強みですね。

愛犬のためのリードや首輪作り

パラコードはナイロン製で丈夫なため、愛犬用のリードや首輪の素材としても非常に人気があります。市販品よりもオリジナリティあふれるデザインを、愛犬のサイズに合わせて作れるのが魅力です。

• 強度：大型犬の場合は、Type IIIを2本〜4本使って編み込むなど、十分な強度を持たせる工夫が必要です。
• 色合わせ：愛犬の毛色や、飼い主さんのファッションに合わせた色を選べるのが手作りの醍醐味です。

ただし、犬が強く引っ張る場合は、金属製のしっかりとした金具を選び、結び目が緩まないように末端処理を確実に行うことが重要です。安全性を最優先して制作してくださいね。パラコードクラフトのアイデアは無限大です。ぜひ色々な編み方を試して、自分だけのオリジナルアイテムを作ってみてください！

パラコードの偽物に注意！信頼できるメーカーと見分け方

「550パラコード」と聞いて購入したのに、すぐに切れてしまった、強度が全くなかったというトラブルは少なくありません。これは、残念ながら市場に出回っている低品質な類似品や偽物が原因です。特にネット通販で安価なコードを購入する際は、偽物を避けるための知識が必須となります。ここでは、信頼できるメーカーと、偽物を見分けるための決定的なポイントをご紹介します。

信頼できるメーカー（Made in USA）を選ぶ

パラコードの品質にこだわるなら、発祥の地であるアメリカの老舗メーカーを選ぶのが最も確実です。これらのメーカーは、軍用品として培われた技術と、厳格なミルスペック（軍用規格）を基準にコードを製造しているため、表示されている強度や仕様が非常に信頼できます。

• ATWOOD ROPE MFG. (アトウッドロープ)：非常に有名なメーカーで、豊富なカラーバリエーションと高い品質が特徴です。リフレクティブ（反射材）入りのコードなど、機能的な商品も多く展開しています。
• Rothco (ロスコ)：ミリタリー＆アウトドア用品を幅広く扱うメーカーで、ミルスペックに近いパラコードも提供しています。価格と品質のバランスが良いと評価されています。

これらのメーカーの製品は、パッケージに「Made in USA」や「U.S. Mil-Spec」といった表記があることが多く、これが品質の確かな証拠となります。安価なノーブランド品ではなく、メーカー名が明記されている商品を選ぶようにしましょう。

決定的な見分け方：芯（インナーコード）をチェックする

偽物のパラコードは、見た目はそっくりでも、最も重要な「強度」が不足しています。以下の2つのチェックポイントで、簡単に偽物を見分けることができます。

1. 芯の有無と本数：本物の550コード（Type III）は、基本的に7本の芯が入っています。購入後、コードの先端を少しカットして、芯の本数を確認してみましょう。芯が全く入っていないものや、芯が3本〜5本しかないものは、強度が大幅に劣る類似品です。
2. 芯の撚り（より）方：本物の芯は、さらに細い繊維がしっかりと撚り合わされて（編み込まれて）できています。偽物の場合、この芯が単なる綿のようなフワフワした繊維の束だったり、強度のない短い繊維の寄せ集めだったりします。芯を指で軽くひねってみて、しっかりと撚られた構造になっているかを確認してください。

特にフリマアプリや格安のネットショップで購入した場合は、商品が届いたらすぐにこの芯の構造を確認する習慣をつけておくと安心です。強度が確保できないパラコードは、緊急時には全く役に立たないどころか、事故の原因にもなりかねません。安心してパラコードを活用するためにも、品質には細心の注意を払いましょう。

パラコードの切り方・末端処理（ほつれ防止）の簡単な方法

パラコードの取り扱いで、必ず行う必要があるのが「切り方」と「末端処理（ほつれ防止）」です。コードをハサミで切っただけでは、すぐに先端がほつれてしまい、編み込み作業ができなくなったり、見た目も悪くなってしまいます。ここでは、誰でも簡単にできる、ライターを使った熱処理の方法をご紹介します。

必要な道具は「カッター」と「ライター」だけ

パラコードの末端処理に必要な道具は、特別なものは要りません。

• 鋭利なカッターまたはハサミ：コードをまっすぐ、きれいにカットするために使います。
• ライター（またはガスバーナー）：カットした先端を熱で溶かし固めるために使います。
• （あれば便利）金属製の棒または定規：溶かしたコードを平らに押し固めるために使います。

パラコードはナイロンやポリエステル製のため、熱を加えることで溶け、冷え固まることでプラスチックのように硬化します。この性質を利用して、外皮と芯を一体化させ、ほつれを完全に防ぎます。

ライターを使った末端処理の簡単な手順

作業を行う際は、必ず火気厳禁の場所を避け、周囲に燃えやすいものがないことを確認し、換気を行いながら注意して行ってください。火傷にも十分注意しましょう。

1. コードをカットする：カッターやハサミを使い、必要な長さでコードを垂直にきれいにカットします。
2. 先端を炙る：ライターの火をコードの先端に近づけ、炎の青い部分（温度が高い部分）ではなく、炎の先端（黄色い部分）で軽く炙り始めます。コードが溶け始めるのを確認しながら、先端を少しずつ回していきます。
3. 芯と外皮を溶かし固める：外皮がドロドロと溶け始めたら、ライターを離します。溶けた部分から煙が出なくなったら、すぐに金属製の棒やライターの金属部分（熱くない部分）を使って、溶けたプラスチックを軽く押しつぶし、平らに固めます。
4. 冷却して完成：完全に冷え固まれば、末端処理は完了です。これで芯と外皮が一体化し、ほつれることがなくなります。

【裏技：芯を先に入れる】

より綺麗に仕上げたい場合は、外皮よりも芯が先に溶けているか確認し、芯が外皮にしっかりと飲み込まれるように溶かします。もし外皮だけが溶けて芯が飛び出してしまったら、再度カットし直し、芯が溶けるまでしっかり熱を加えて、芯と外皮を完全に融合させるように意識してくださいね。

この末端処理は、パラコードをクラフトに使う時も、テントのガイロープとして使う時も、耐久性を保つために非常に重要な工程です。慣れれば数秒でできるようになりますよ。

まとめ：パラコードの購入は用途と販売店の特徴に合わせて！

この記事では、パラコードがどこで買えるのか、その販売場所から、失敗しない選び方、そして活用法までを詳しく解説してきました。
パラコードは、その丈夫さと多機能性から、アウトドア、DIY、クラフト、防災など、あらゆるシーンで活躍する素晴らしいアイテムです。だからこそ、様々な場所で売られており、選ぶ楽しみと同時に迷いも生まれてしまいますね。

最後に、あなたのパラコード購入を成功させるための「購入場所の最終チェックリスト」をお届けします。

用途別！最適なパラコードの購入場所

購入目的	最適な販売場所	チェックポイント
急いでいる、実物を見たい、切り売りしたい	ホームセンター	芯の有無、切り売りサービスの有無
ファッション性、色柄、細い規格、金具も揃えたい	手芸店、ネット通販	Type I, IIが豊富か、バックルなどのパーツも豊富か
最高品質、ミルスペック、機能性（反射材）を重視	アウトドアショップ、ミリタリーショップ、ネット専門通販	Type III/IV、ミルスペック、メーカー名
とにかく安く、クラフトの練習用として	100円ショップ（品質要確認）、ネット通販（大容量）	100均は芯なしに注意、ネットはレビューと芯の本数をチェック

まずは「何のために使うか」を明確にし、その用途に応じた「耐荷重」と「芯の本数」を満たしているかを確認することが、購入前の最重要ステップです。
モモストアとしては、やはり品揃えが豊富で価格比較も容易なネット通販（Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング）を上手に活用しつつ、品質にこだわりたい場合は、信頼できるメーカーの製品を選ぶことを強くおすすめします。
この記事が、あなたとパラコードとの素敵な出会いの一助となれば嬉しいです。高品質なパラコードを手に入れて、ぜひ様々なアクティビティに役立ててくださいね！