ドコモで4Gスマホはもう売ってない？機種変更の選択肢と5G対応の賢い選び方

「ドコモショップに行ったら、4Gスマホの新しいのが全然売ってなかった…」
そう感じて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか？

結論から言うと、ドコモでは4Gスマホの新規販売はかなり限られています。でも、ご安心ください！

この記事では、なぜ4Gスマホがお店から姿を消したのか、そして私たちがこれからどう機種変更を進めるべきか、モモストアが詳しく解説します。あなたのスマホライフに最適な答えが見つかるはずです！

ドコモショップで「4Gスマホが売ってない」と言われる本当の理由

あなたがドコモショップで「4Gの新しい機種ありますか？」と尋ねたとき、「在庫がありません」「5Gモデルが主流です」といった回答にがっかりしたかもしれませんね。

これは、販売員さんの対応が悪いわけではなく、ドコモ全体、そして日本の携帯業界全体が「5Gシフト」という大きな流れの中にいるからです。

キャリアの販売戦略が「5G一本化」に切り替わった

かつては最新のフラッグシップモデルからエントリーモデルまで、たくさんの4Gスマホが店頭に並んでいました。しかし、2020年頃から5Gサービスが本格的に始まり、ドコモを含めた大手キャリアは、新しい機種を開発・販売する際、ほぼすべてを5G対応モデルに切り替えています。

その背景には、国をあげて次世代通信規格である5Gの普及を進めるという目的があります。キャリアとしても、4Gと5Gの両方の在庫を抱え、販売促進をするのはコストがかかります。

そこで、「これから買うなら5G」という方針を明確にすることで、効率よく新しい通信環境への移行を促しているわけですね。

4Gスマホの新機種開発がほぼストップしている

最新の技術や機能を搭載したスマホは、ほとんどが5G対応を前提に設計されています。

例えば、最新のカメラ機能、処理速度の速いCPU、高精細なディスプレイなどは、高速・大容量の5Gネットワークがあることで真価を発揮できるように作られていることが多いのです。

もし今、メーカーが新しい4G専用スマホを作ったとしても、消費者にとっては「どうせなら5G対応の最新機種が欲しい」となるのが自然な流れです。そのため、メーカー側も採算が合わず、4G専用の新機種開発は事実上ストップしている状態と言えます。

「FOMA（3G）」終了と混同されるケースも

ここで一つ、誤解されやすいポイントがあります。

ドコモでは、古い通信規格である「FOMA（3G）」サービスはすでに終了しました。この「3Gサービス終了」のニュースが大きく報じられたため、「4Gもすぐに使えなくなるのでは？」と不安に思う方が多いようです。

しかし、4G LTEサービスは現在もバリバリ現役で提供されていますし、今後数年間でサービスが終了する具体的な予定は発表されていません。

ショップ店員さんも、この「3Gは終わったけど4Gは続く」という説明をするときに、「新規の4Gスマホはもうありませんよ」という話が混ざってしまい、お客様に「4G自体がもうダメなのか」と誤解させてしまうことがあるようです。

つまり、「4Gスマホが売ってない」というのは、「4Gの通信サービスが終わるから」ではなく、「5Gへの移行と新機種開発の方針転換の結果」なのです。あなたが今の4Gスマホを使い続けたいなら、もちろんそれは可能です。次のH2で詳しく見ていきましょう。

4Gスマホは完全終了じゃない！現状の販売・在庫状況を徹底解説

ドコモショップの店頭にはほとんど並んでいない4Gスマホですが、「完全に手に入らない」わけではありません。

私、モモストアが独自に調査した結果、現在4Gスマホを探すことができる場所や状況をまとめました。

ドコモオンラインショップの「掘り出し物」在庫

店頭では見かけなくても、ドコモのオンラインショップには、稀に4Gスマホの「掘り出し物」が残っていることがあります。

これは、生産が終了した機種の在庫限りでの販売であることがほとんどです。特徴としては、

• モデルチェンジ前の人気機種が、大幅に価格が下がって販売されていることがある
• カラーバリエーションが限定されていることが多い
• 在庫が日々変動するため、タイミングが命

といった点が挙げられます。

ただし、ここ最近は、オンラインショップでも5Gモデルへの移行が顕著で、純粋な4G専用スマホはさらに少なくなっています。もし見つけた場合は、迷わず購入することをおすすめします！

販売が継続されている「特定モデル」の存在

すべてのモデルが販売終了になったわけではありません。

例えば、特定の「らくらくスマートフォン」や「キッズケータイ」など、特定のユーザー層に特化したシンプルな機能の機種は、最新モデルが4G対応で提供され続けているケースがあります。これは、そのユーザー層がまだ5Gの高速通信を必要としていない、または操作の複雑さを避けているためです。

これらの機種は、高性能な一般スマホとは異なり、通話や簡単なメール、LINEなどがメイン機能となりますが、4Gでの利用を目的とするなら十分な選択肢となります。

4Gスマホが手に入る場所リスト

ドコモショップ以外の場所にも、4Gスマホを見つけるチャンスはたくさんあります。

4Gスマホが手に入る主な場所と特徴

場所	特徴	こんな人におすすめ
中古スマホ専門店	多種多様な機種が豊富。価格も安い。状態のランク付けがあるため安心。	とにかく安く手に入れたい、好みの旧機種を探したい人。
家電量販店（SIMフリーコーナー）	ドコモ以外の大手メーカーのSIMフリー4Gスマホが見つかることがある。	自分で設定できる知識がある人。
メルカリやヤフオクなどのフリマ/オークション	個人間取引のため、価格交渉が可能。掘り出し物がある反面、トラブルのリスクも。	自己責任で取引できる人。

特に中古スマホ市場は活況を呈しており、状態の良い4Gスマホが驚くほど安く手に入ることがあります。後ほど詳しく解説しますが、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでも中古品の取り扱いが増えているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「4Gスマホ」というより「5G対応だけど4Gも使えるスマホ」が主流

最近のスマホは、すべて5G対応となっていますが、もちろん4G回線も問題なく利用できます。

「4Gスマホを探している」という気持ちは分かりますが、「5G対応機種の中で、機能がシンプルで価格が安いもの」という視点で探すと、選択肢がぐっと広がりますよ。

無理に古い4G専用機にこだわるより、最新の技術で4Gも5Gも使える機種を選ぶ方が、エリアの広さや将来性を考えても賢い選択と言えるでしょう。

ドコモで今も4Gスマホを利用し続けるメリット・デメリットとは？

「別に5Gじゃなくても困ってないし、このまま4Gスマホを使い続けたいな」と考えている方も多いでしょう。今の機種を使い続けることには、もちろん大きなメリットがあります。しかし、同時に無視できないデメリットも存在します。

4Gスマホを使い続ける3つの大きなメリット

特にこだわりがない限り、今の4Gスマホを使い続けることは理にかなっています。

機種代金がかからず「経済的」

これが最大のメリットでしょう。

新しい機種に買い替えるとなると、高性能な5Gスマホは安くても数万円、高ければ10万円以上かかります。機種代の分割払いが終わっているなら、月々の支払いは通信料とサービス料だけ。非常に経済的です。

バッテリー交換や修理をしても、新しい機種を購入するよりはるかに安く済みますね。

使い慣れた操作感で「ストレスフリー」

機種変更のたびに、操作方法が変わったり、新しい機能に戸惑ったりするのは避けたいですよね。

長年使ってきた4Gスマホなら、設定やアプリの場所も完璧に把握しており、「操作ミスによるストレス」が一切ありません。

これは、特にスマホの操作にあまり時間をかけたくない方にとって、大きなメリットです。

5G非対応エリアでも「通信の安定性」が高い

意外かもしれませんが、5Gはエリアがまだまだ発展途上です。特に地方や建物の中では、5Gの電波が届きにくい場所が多く存在します。

その点、4G LTEはドコモが長年整備を続けてきた実績があり、日本全国のほとんどの場所をカバーしています。そのため、「どこに行っても安定してインターネットが使える」という安心感があります。

無視できない3つのデメリットと潜むリスク

メリットがある反面、使い続けることには将来的なリスクもあります。

バッテリーの劣化と修理サポートの終了リスク

どんなスマホでも、使えば使うほどバッテリーは劣化します。充電の持ちが悪くなり、日常使用に支障をきたすようになります。

さらに深刻なのは、機種の発売から時間が経つと、メーカーが修理に必要な部品の供給をストップしてしまうことです。いわゆる「サポート終了」です。

そうなると、たとえ画面が割れたり、カメラが壊れたりしても、ドコモショップでは修理を受け付けてもらえなくなります。最悪の場合、データが取り出せなくなることもありますから、注意が必要です。

最新アプリやOSの「非対応」問題

新しいアプリや、銀行、決済などの重要なサービスアプリは、最新のOS（オペレーティングシステム）での動作を前提に開発されています。

古い4Gスマホは、最新OSへのアップデートが打ち切られることが多いため、最新のアプリが使えなくなったり、セキュリティ上の問題が発生したりするリスクがあります。

特に決済系アプリが使えないとなると、生活に大きな支障をきたしますよね。

「速度差」による体感のストレス

いくら4Gが安定しているといっても、5Gの速度とは比べ物になりません。

特に動画の視聴、大容量ファイルのダウンロード、オンラインゲームなどでは、5Gなら一瞬で終わることが、4Gでは数秒〜数十秒かかってしまいます。友人や家族が5Gを使っていると、この速度差にストレスを感じることが増えてくるかもしれませんよ。

4Gスマホから5Gスマホへ乗り換えるべき5つの明確なサイン

メリット・デメリットを理解した上で、「じゃあ、いつ機種変更すればいいの？」と悩む方もいるでしょう。私、モモストアが、「今すぐ乗り換えるべき」5つのサインをまとめました。一つでも当てはまったら、機種変更を検討するタイミングかもしれません！

サイン1：バッテリーが1日持たなくなったとき

最も分かりやすいサインです。朝フル充電したのに、お昼にはもう50%を切り、夕方には赤ランプが点滅。

これは、バッテリーが寿命を迎えている明確な証拠です。モバイルバッテリーを持ち歩くことで対処はできますが、バッテリーの劣化は端末自体のパフォーマンス低下にも繋がります。

充電回数が増えることは、わずらわしいだけでなく、安全面でも不安が残ります。交換費用を出すなら、その費用を新しい機種の購入資金に充てる方が賢明です。

サイン2：ドコモの修理サポートが終了機種になったとき

先ほども触れましたが、修理部品の供給が終了すると、万が一の故障時に非常に困ります。

ドコモでは、機種ごとに修理受付可能期間を定めています。オンラインショップやドコモのサイトで、ご自身の機種の「修理受付終了予定日」をチェックしてみてください。

終了日が近づいていたら、それが最後の買い替えチャンスだと認識しておきましょう。

サイン3：アプリの起動や動作に明らかな「もたつき」を感じ始めたとき

スマホの頭脳であるCPUは、年々進化しています。古い4Gスマホでは、最新の重たいアプリを動かすのが難しくなってきます。

* アプリを起動するのに時間がかかる * 複数のアプリを切り替える（マルチタスク）とフリーズする * カメラのシャッターチャンスが遅れる

これらは、「処理能力の限界」のサインです。日常的な動作がストレスになり始めたら、サクサク動く5Gスマホへの乗り換えを強くおすすめします。

サイン4：最新のセキュリティアップデートが来なくなったとき

セキュリティアップデートは、スマホを「悪意のある攻撃」から守るためのものです。新しいOSが提供されなくなると、セキュリティの穴が放置されたままになってしまいます。

古い機種を使い続けるということは、あなたの個人情報や決済情報が危険にさらされるリスクを受け入れることになります。

ドコモやメーカーが提供する最新のセキュリティ環境でスマホを使えるように、機種変更を検討しましょう。

サイン5：生活圏に「5Gエリア」が拡大したとき

「5Gなんてまだ都会の話」と思っていても、気づかないうちにあなたの自宅や通勤経路、よく行くお店などが5Gエリアになっているかもしれません。

ドコモのサービスエリアマップで、現在の生活圏をチェックしてみてください。もし5Gエリアがしっかり広がっているなら、その恩恵を受けないのはもったいないですよね。

特に「Sub6」や「ミリ波」といった超高速帯域が使えるエリアであれば、体感速度は別次元です！

【機種変更の選択肢】ドコモ以外で4Gスマホを手に入れる方法

どうしても5Gスマホではなく、使い慣れた4Gスマホを手に入れたい、またはサブ機として使いたいというニーズもあるかと思います。

ドコモショップに在庫がない場合でも、4Gスマホは様々な場所で手に入れることができます。ここでは、ドコモ回線でも問題なく使える4Gスマホを「賢く、安く」手に入れる方法をご紹介します。

選択肢1：SIMフリースマホ（国内版・海外版）

最も安定していて、機種の選択肢も広いのがSIMフリースマホです。

SIMフリースマホとは、特定のキャリアの通信に縛られていないスマホのことで、ドコモのSIMカードを差し込めばそのままドコモの4G回線で使えます。重要なのは、ドコモの電波帯域（バンド）に対応しているかどうかです。

ドコモ回線で重要なバンド（Band）

ドコモ回線で必須のLTEバンド

バンド名	周波数帯	特徴
Band 1	2.1GHz帯	都心部や主要なエリアをカバーするメインバンド。
Band 3	1.7GHz帯	東名阪エリアなどで使われる高速通信用のバンド。
Band 19	800MHz帯	プラチナバンド。山間部や郊外、建物内への電波の回り込みが良い。

特にBand 19（プラチナバンド）に対応している機種を選ばないと、郊外や建物の中で電波が悪くなる可能性があります。購入前に必ず仕様を確認しましょう。

選択肢2：中古・リユース品専門店

前述しましたが、中古スマホ専門店は、実は最もおすすめの選択肢の一つです。

専門業者がバッテリーや動作チェックを済ませて、品質を保証してくれるため、個人間のフリマアプリよりもずっと安心感があります。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでも、信頼できる業者が多数出店しており、「ドコモ回線対応」と明記された中古4Gスマホを簡単に探すことができます。

価格も新品に比べて大幅に安く、見た目もほとんど傷がない「Aランク」品を選べば、非常に満足度の高い買い物ができますよ。

選択肢3：キャリアを問わない格安SIM（MVNO）

「4Gスマホが手に入らないなら、いっそドコモ以外のキャリアで4G機種を探す」という方法もあります。

しかし、大手キャリアも5Gシフトは同じです。そこでおすすめなのが、格安SIM（MVNO）が販売しているスマホです。

格安SIM会社の中には、4Gに特化したシンプルな低価格モデルを、SIMカードとセットで販売しているところがあります。通信料金もドコモより安くなる可能性が高いので、「通信費全体を見直したい」という方には一石二鳥の選択肢です。

5Gスマホに機種変更する際に知っておくべき「料金プランの落とし穴」

「よし、じゃあ5Gスマホに機種変更しよう！」と決めたあなた。ちょっと待ってください。

ドコモで4Gスマホから5Gスマホに機種変更するとき、機種本体だけでなく、「料金プラン」も自動的に5G対応プランに切り替わることがほとんどです。ここで知っておくべき「落とし穴」があります。

落とし穴1：知らないうちに「高額プラン」になっている

5Gプランは、4G時代の旧プランと比べて「大容量」が売りのものが多く、基本的な月額料金が高めに設定されている傾向があります。

特に、ショップ店員さんが「今なら5Gを体験できるプランがお得です」と、あなたが普段使っているデータ量よりも遥かに大きいプランを勧めてくることがあります。

機種変更をする際は、必ず自分の過去3ヶ月のデータ使用量をチェックし、「本当にその大容量プランが必要か」を冷静に判断しましょう。ドコモには、使用したデータ量に応じて料金が変わるプランもあるので、そちらを選ぶのが賢明です。

落とし穴2：「5Gギガホ」と「eximo」の違いで混乱

ドコモの料金プランは複雑です。

4G時代の「ギガホ」や「ギガライト」といったプランから、5G時代には「5Gギガホ」や「eximo」といったプランに変わっています。これらのプランは、割引サービス（家族割や光回線とのセット割など）の適用条件や割引額も細かく変わってきます。

機種変更の際には、「今の割引が新しいプランでも適用されるか」を必ず確認してください。最悪の場合、「機種代金が安くなったけど、月々の通信費が高くなった」という本末転倒な事態になりかねません。

落とし穴3：「5G回線を使わないと意味がない」という誤解

5Gスマホを買ったからといって、常に5G回線につながるわけではありません。

あなたの生活圏がまだ4Gエリア中心であれば、5Gプランで高い料金を払っていても、実際に使っているのは4G回線という状況が長く続くことになります。

もちろん、4Gも使えますが、高い料金を払うに見合う恩恵を受けられているのか、という点は常に意識しておくべきです。

機種変更時の賢い料金プラン選びのポイント

以下の3点を念頭に置いて、プランを検討しましょう。

1. データ使用量: 毎月5GB未満なら小容量プラン、20GB以上なら大容量プランを検討。
2. 割引: 家族割、光回線セット割（ドコモ光など）をフル活用できるプランを選ぶ。
3. 将来性: 今後5Gエリアが拡大することを考慮しつつ、まずは最低限必要な容量のプランからスタートし、必要に応じてアップグレードする。

店員さんの説明を鵜呑みにせず、自分でシミュレーションをしてみることが大切です。

ドコモの4Gスマホサービスはいつまで使える？サービスの寿命を解説！

多くのユーザーが不安に思っている「ドコモの4Gサービスはいつ終わるの？」という疑問について、最新の情報を元に解説します。

結論から言うと、今すぐ4G LTEサービスが終了する具体的な予定は発表されていません。ドコモは「当面の間はサービスを継続する」という姿勢です。

「4G」と「3G（FOMA）」の明確な違い

まず、サービスの終了は、通信規格ごとに段階的に進められます。

通信規格ごとのサービス状況

規格	名称	サービス終了状況	影響
3G	FOMA	すでに終了済み	3G専用機種は使用不可
4G	Xi（クロッシィ）/LTE	当面の間継続	4Gスマホは引き続き使用可能
5G	5G	提供中	5Gスマホで使用可能

FOMA（3G）の終了から、まだそれほど時間が経っていません。4G LTEは、現在もドコモのデータ通信の主要なインフラの一つとして機能しています。すぐにサービスを停止してしまうと、5Gエリア外のユーザーや、通信量の少ないユーザーなど、多くの利用者に影響が出てしまいます。

なぜ4Gはすぐに終了しないのか？2つの大きな理由

5Gエリアの完全なカバーに時間がかかる

5Gの電波は、高速である代わりに、4Gよりも遠くまで届きにくい、建物の中に入りにくいという物理的な特性があります。そのため、4Gと同じレベルで全国をカバーするには、非常に多くの基地局を設置し続ける必要があり、まだ数年単位の時間がかかります。

ドコモは、この完全移行が完了するまで、4Gサービスを維持し続けると見て間違いありません。

多くのIoT/M2Mデバイスが4Gを利用している

私たちが使うスマホ以外にも、車のナビゲーションシステム、決済端末、セキュリティカメラなど、「IoT/M2M（機械間通信）」の分野で大量の機器が4G回線を利用しています。

これらの業務用の機器がすべて5Gに対応するには、莫大なコストと時間がかかります。ドコモは法人顧客への影響も考慮し、慎重に4Gサービスの撤退時期を見極める必要があります。

専門家の予測する「4Gサービスの寿命」

具体的な日付は不明ですが、国内外の専門家の意見を総合すると、4G LTEサービスは少なくとも2030年頃までは継続される可能性が高いと見られています。

しかし、これはあくまで「通信サービス」の寿命であり、「4G専用スマホの寿命」とは別問題です。先に述べたように、修理サポートの終了やアプリの非対応化は、通信サービスが続く中でも発生します。

通信サービス自体は続いても、あなたのスマホが安全かつ快適に使えるのは、あと数年程度と考え、計画的に機種変更の準備をしておくことが賢明です。

【SIMフリー】ドコモの4G回線で使えるおすすめの格安スマホ3選

「ドコモショップにはないけど、4G回線で使える新しいスマホが欲しい！」
そんな方のために、ドコモの4G回線（プラチナバンド含む）にしっかり対応していて、しかもコスパ抜群のSIMフリースマホをモモストアが厳選して3つご紹介します。これらはすべて、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで手に入りますよ。

Xiaomi Redmi Note シリーズ

コスパ最強の代名詞とも言えるのが、中国のメーカーXiaomi（シャオミ）のRedmi Noteシリーズです。

特徴とおすすめポイント

• 価格: 2〜4万円台と非常に手頃ながら、驚くほどの高性能。
• カメラ: 価格からは想像できない高性能なカメラを搭載。日常のスナップから夜景までキレイに撮れます。
• バッテリー: 大容量バッテリー搭載機種が多く、「充電は2日に1回でOK」というモデルも。4Gスマホの弱点であるバッテリー問題を一気に解決してくれます。

注意点: 機種によってはドコモのバンド19に対応していないモデルもあるので、購入前に仕様の「対応周波数帯」を必ず確認してください。

Google Pixel aシリーズ

「使い慣れたAndroidだけど、もっとサクサク快適に使いたい」という方におすすめなのが、Google純正のPixel aシリーズです。

特徴とおすすめポイント

• 動作の軽快さ: OSを開発しているGoogleが作っているため、余計なアプリ（プリインストールアプリ）がなく、動作が非常に軽快で安定しています。
• カメラ: 「消しゴムマジック」などの便利なAI機能が搭載された高性能カメラ。
• セキュリティ: 最新のセキュリティアップデートが、他社製品よりも早く提供されるため、安全性が高い。

Pixel aシリーズは、ドコモ回線にしっかり対応しているため、安心して機種変更ができます。もちろん、最新モデルは5G対応ですが、4G回線でも最高のパフォーマンスを発揮しますよ。

Apple iPhone SE（第2世代/第3世代）

「やっぱりiPhoneじゃなきゃ！」という方には、コンパクトで手頃な価格のiPhone SEシリーズが最適です。

特徴とおすすめポイント

• サイズ感: 昔ながらのiPhoneのデザインを踏襲しており、片手で操作しやすいコンパクトさが魅力。
• 性能: 最新のCPUを搭載しており、動作はフラッグシップモデルとほぼ同じくらいサクサク。
• サポート: Apple製品はサポート体制が充実しており、長く安心して使える。

iPhone SEの現行モデルは5G対応ですが、4G回線での利用ももちろん可能です。中古市場にも出回っており、価格もこなれてきたiPhone SE 第2世代（4G専用モデル）を探すのも一つの手です。こちらもAmazonなどで取り扱いがあります。

まだ使える！ドコモ認定リユース品（中古）4Gスマホの探し方

中古スマホは不安…という方にとって、最も安心感のある選択肢が「ドコモ認定リユース品」です。

これは、ドコモが下取りなどで回収した端末を、ドコモ自身が専門的なチェックとクリーニングを行い、動作保証付きで再販しているものです。新品ではありませんが、ほぼ新品に近い安心感があります。

ドコモ認定リユース品の3つの安心ポイント

通常のフリマアプリや中古店とは異なり、ドコモ認定リユース品には以下の大きなメリットがあります。

1. 徹底した検査: 厳しい基準をクリアした端末のみが販売されます。
2. 動作保証: 購入後、万が一不具合があった場合は、一定期間内の返品・交換が可能です。
3. ネットワーク利用制限なし: 過去に料金未払いなどで利用制限がかかった端末が混ざる心配が一切ありません。

特に「動作保証」が付いているのは、中古品に不安を感じる方にとって非常に心強いですよね。

どこで探す？リユース品を見つける方法

ドコモオンラインショップの「リユース品」コーナー

ドコモは、オンラインショップ内にリユース品の専門コーナーを設けています。しかし、人気が高く、在庫の変動が激しいのが現状です。

特にiPhoneのリユース品は、発売開始後すぐに売り切れてしまうこともあります。狙っている機種がある場合は、こまめにオンラインショップをチェックすることが大切です。

中古スマホ専門店「イオシス」や「ゲオモバイル」などのサイトで探す

ドコモ認定品ではありませんが、信頼できる大手の中古スマホ専門店も優良な選択肢です。

これらの専門店では、端末の状態を「Aランク（極美品）」「Bランク（美品）」「Cランク（並品）」のように細かくランク付けして販売しています。Aランク品を選べば、ほとんど傷のないキレイな4Gスマホを手に入れることができます。

ドコモの4G回線対応機種かどうかは、各商品の詳細ページに記載されている「対応バンド」情報や、「ドコモ回線対応」といった文言で判断できます。

中古品購入で絶対に確認すべきこと

中古の4Gスマホを購入する際、ドコモ回線で確実に使うために、以下の2点を必ず確認してください。

1. SIMロック解除済みか: 以前は他社のスマホをドコモ回線で使うにはSIMロック解除が必要でした。現在は原則解除されていますが、古い機種の場合は念のため確認しましょう。
2. 残債（ネットワーク利用制限）: 中古品の中には、前の持ち主の機種代金支払いが終わっておらず、通信が止められてしまう可能性がある「赤ロム」と呼ばれるものがあります。
   販売店に「IMEI（端末固有の識別番号）」を聞き、ドコモのネットワーク利用制限確認サイトで「〇（利用できます）」になっているか確認することで、赤ロムを避けることができます。

データ移行が不安な方へ！4G→5G機種変更をスムーズにする手順

機種変更で一番面倒で不安なのが「データ移行」ではないでしょうか？

「写真やLINEの履歴が消えたらどうしよう」「アプリの引き継ぎがうまくいかないかも」といった心配はご無用です。最新のスマホは、データ移行が非常に簡単になっています。特に4Gスマホから5Gスマホへの移行は、以下の手順でスムーズに行えます。

手順1：移行前に必ず行うべき3つの準備

データ移行を始める前に、必ずこの3つをチェックしてください。

Googleアカウント/Apple IDの確認

新しいスマホでアプリや設定を復元するために、今使っているスマホで利用しているIDとパスワードをメモしておきましょう。これが分からないと、復元ができなくなります。

LINEなどの個別アプリの引き継ぎ設定

LINEやゲームアプリなど、一部のアプリは、独自の「引き継ぎ設定」が必要です。特にLINEは、新しいスマホでログインする前に、古いスマホで「アカウント引き継ぎ」設定をONにしておかないと、トーク履歴などが消えてしまう可能性があります。

データのバックアップをクラウドに保存

【iPhoneの場合】
設定 ＞ 自分の名前 ＞ iCloud ＞ iCloudバックアップをONにし、「今すぐバックアップ」を実行。

【Androidの場合】
設定 ＞ Google ＞ バックアップ ＞ 「今すぐバックアップ」を実行。Google Oneなどにデータが保存されます。

これで、もし途中でトラブルがあっても、いつでもデータを復元できる「保険」ができました。

手順2：データ移行は「ケーブル」か「ワイヤレス」で

今は、古いスマホと新しいスマホを直接つなぐだけで、ほぼすべてのデータが自動で移行できる機能が標準搭載されています。

iPhone間の移行（クイックスタート）

新しいiPhoneを起動し、古いiPhoneの横に置くだけで、「クイックスタート」という機能が自動で立ち上がります。

あとは画面の指示に従うだけで、写真、アプリ、設定まですべてワイヤレスで移行できます。時間はかかりますが、最も簡単な方法です。

Android間の移行（データコピー機能）

新しいAndroidスマホを起動すると、「データのコピー元」を選択する画面が出ます。

古いスマホと新しいスマホをUSBケーブルでつなぐか、Googleドライブ経由でコピーを開始すれば、ほとんどのデータが移行されます。

ドコモショップで機種変更をする場合は、店員さんがこれらの設定を手伝ってくれることがほとんどですが、自分でやる場合も決して難しくありませんよ。

手順3：移行後に必ずチェックすべき項目

新しいスマホを使い始める前に、以下のチェックを忘れずに行いましょう。

• 写真・動画: すべて移行されているか、ランダムに確認。
• LINE: トーク履歴が復元されているか確認し、スタンプなどの再ダウンロードを行う。
• おサイフケータイ: 交通系ICカードやクレジットカード情報などの「機種変更手続き」が完了しているか。これはアプリ内で操作が必要です。
• 決済アプリ: 銀行連携やPayPayなどのQRコード決済アプリに再ログインし、残高が表示されるか確認。

これらの重要項目が大丈夫なら、データ移行は無事に成功です！

4Gスマホにこだわるなら知っておきたい！賢い中古市場の活用術

「最新機種は要らない、とにかくこの機種がもう一台欲しい」「中古でもいいから安くて良い4Gスマホを探したい」

そんな4Gスマホにこだわるあなたのために、中古市場で失敗しないための「賢い活用術」をモモストアが伝授します。

ポイント1：販売時期から「バッテリー劣化度」を推測する

中古スマホで一番の懸念点はバッテリーです。バッテリーは目に見えないので、購入時に状態を判断するのは難しいですよね。

そこで役立つのが、その機種が「いつ発売されたか」という情報です。

* 発売から1年以内の機種: バッテリーはほぼ問題なし * 発売から2〜3年経過の機種: 使い方次第。交換が必要になる可能性あり * 発売から4年以上経過の機種: 交換が必須と考えた方が良い

特にAndroidスマホの場合、バッテリー残量をパーセンテージで表示する機能がない場合が多いため、販売店の「バッテリー状態：80%以上」といった記載や、保証期間を重視して選びましょう。

ポイント2：ドコモの「特定バンド」が使えるか最優先で確認

前述の通り、ドコモ回線で地方や建物内でも安定して使うには「Band 19（プラチナバンド）」が必須です。

特に中古市場に出回っている「海外モデル」や「au/ソフトバンクの旧機種」は、Band 19に対応していない場合があります。これらの機種は「ドコモSIMを入れても使える」と書かれていても、実際には圏外になりやすいリスクがあります。

中古ショップのサイトで「ドコモ プラチナバンド対応」と記載されているか、または機種名を検索して仕様を自分で確認しましょう。

ポイント3：個人売買（フリマ）は「IMEI」確認が命

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリは安い反面、トラブルも多いです。最も避けたいトラブルは「赤ロム化」です。

IMEI（端末製造番号）の確認は、自己防衛のために絶対必要です。

中古スマホ購入時のチェックリスト

項目	確認方法	リスク回避
IMEI	出品者に番号を聞き、ドコモのサイトで「〇」を確認。	通信が止まる「赤ロム」化を回避。
傷の状態	写真でなく「文字による詳細な説明」を求める。	画面の割れや、使用に影響する深い傷の有無を確認。
付属品	箱、充電器、イヤホンなどが揃っているか。	充電器などは純正品を使う方が安全性が高い。

フリマアプリでは、必ずIMEIを確認し、「動作確認済み」だけでは信用せず、必ず「赤ロム保証」の有無も確認しましょう。信頼できる出品者を見極めることが成功の鍵です。

ポイント4：故障時の「修理業者」を先に探しておく

4Gスマホは、メーカーのサポートが終了している機種も多いです。

もし購入した中古の4Gスマホが故障した場合、ドコモショップでは修理できない可能性があります。

そのため、非正規のスマホ修理店（例：スマホスピタル、カメラのキタムラなど）で、その機種の修理を受け付けているかを事前に確認しておくと安心です。特に画面割れやバッテリー交換は、非正規店の方が安く、早く済むことも多いですよ。

家族の機種変更どうする？高齢者向けの4G/5Gかんたんスマホ事情

機種変更で特に悩ましいのが、ご両親や祖父母など、高齢のご家族のスマホの扱いです。

「使い慣れたガラケーやかんたんスマホがいい」「複雑な操作は避けたい」という要望と、5Gへの移行という現実のギャップをどう埋めるか、モモストアが解説します。

高齢者向け機種の現状：4Gから5Gへの移行は緩やか

一般の高性能スマホが急速に5Gへ移行する一方で、高齢者向けの「らくらくスマートフォン」や「かんたんケータイ」といった機種は、比較的4G対応モデルの販売が長く継続される傾向にあります。

これは、メーカー側も「高齢者は新しい通信規格の必要性が低く、操作性の安定性を優先する」と判断しているためです。しかし、徐々にこれらの機種も5G対応モデルが増えてきています。

高齢者向け5Gスマホのメリットとは？

「速い通信なんて使わないから5Gは不要」と思われがちですが、実は5Gスマホにすることで高齢者の方にもメリットがあります。

1. 高音質通話（VoLTE HD+）: 5G対応の機種は、VoLTE（Voice over LTE）のさらに高音質な通話規格に対応していることが多く、聞き取りやすいクリアな音質で通話ができます。
2. セキュリティの向上: 最新のOSやセキュリティ機能が搭載されているため、迷惑メールや詐欺などのリスクから守られやすくなります。
3. 長寿命化: 最新機種はサポート期間も長いため、一度買えば長く安心して使えます。

特に聞き取りやすい通話は、高齢者の方にとっては非常に重要な機能ですよね。

「らくらくスマートフォン」と「かんたんスマホ」の選び方

ドコモで高齢者向け機種を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

高齢者向け機種の比較

機種	主な特徴	こんな人におすすめ
らくらくスマートフォン	ドコモ独自の「らくらくコミュニティ」機能あり。操作がシンプルで分かりやすい。	初めてスマホを持つ人、操作に不安がある人。
AQUOS/Xperiaなどのかんたんホーム機能	一般のスマホに「かんたんホーム」アプリを入れて大画面にできる。	高性能なカメラや機能も使いたい人、スマホに慣れている人。
キッズケータイ/ジュニアスマホ	セキュリティやGPS機能が充実。	見守りがメインで、最低限の連絡機能があれば良い人。

もし、ご家族が「今使っている機種が使いにくい」と不満を漏らしているなら、それは機種変更のサインです。ドコモショップで、「らくらくスマホの5Gモデル」を一度体験してもらうのがおすすめです。

まとめ：ドコモの4Gスマホ販売状況と最適な機種変更タイミング

ここまで、ドコモの4Gスマホの販売状況から、賢い機種変更の選択肢まで、幅広く解説してきました。

最後に、この記事の最も重要なポイントを再確認しましょう。

4Gスマホ販売状況の最終結論

【売ってない理由】
ドコモやメーカーが5Gシフトを強力に進めているため、店頭での新規4Gスマホの取り扱いはほぼありません。

【使える期間】
4G LTEサービス自体は、今後も数年間は継続して使えます。焦って5Gに移行する必要はありません。

あなたに最適な「機種変更のタイミング」

あなたがどのユーザータイプかによって、最適なアクションが変わってきます。

タイプ1：今の4Gスマホで十分満足している人

• アクション: バッテリー交換（ドコモまたは専門業者で）、こまめなクラウドバックアップを徹底。
• ベストなタイミング: 修理サポート終了予定日の半年前。

タイプ2：安くて良い4Gスマホを探している人

• アクション: ドコモ認定リユース品、またはAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの優良中古ショップで「ドコモ プラチナバンド対応」のSIMフリー機種を探す。
• ベストなタイミング: 価格が安定している今すぐ。

タイプ3：機能と速度の向上が欲しい人

• アクション: 最新の5G対応スマホに機種変更し、料金プランはデータ使用量に合ったものを慎重に選ぶ。
• ベストなタイミング: バッテリーの持ちが悪くなったとき、またはセキュリティアップデートが終了したとき。

機種変更は大きな買い物です。ぜひこの解説を参考に、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけてくださいね。

ドコモのサイトや中古スマホサイトの情報をチェックしながら、じっくり検討することをおすすめします！