ネイキッドグラウスは終売なの?現在の販売状況と代替おすすめ銘柄を徹底解説
ウイスキー愛好家の間で、たびたび話題になる銘柄の一つが「ネイキッドグラウス」です。
あの魅惑的なシェリー樽の香りと、手に入れやすい価格帯から、日常の晩酌に欠かせないというファンも多いでしょう。
しかし、インターネット上では「終売したの?」「どこにも売ってない!」という声が後を絶ちません。
本当にネイキッドグラウスは終売になってしまったのでしょうか?
この記事では、終売の真偽から、現在の正式名称、どこで買えるのかという最新の販売状況まで、徹底的に深掘りしていきます。
さらに、もし手に入らなくなった場合に備えて、代わりにおすすめできるウイスキー銘柄もモモストアが厳選してご紹介します!
・ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)の基本的な特徴と魅力
・価格はいくら?主要な販売店とオンラインショップの取り扱い状況
・ネイキッドグラウスはどこで買える?実店舗の在庫をチェックする方法
・Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの最安値は?ネット通販のメリット・デメリット
- ネイキッドグラウスが「終売」と言われる理由とは?最新の販売状況
- ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)の基本的な特徴と魅力
- 価格はいくら?主要な販売店とオンラインショップの取り扱い状況
- ネイキッドグラウスはどこで買える?実店舗の在庫をチェックする方法
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの最安値は?ネット通販のメリット・デメリット
- メルカリやオークションサイトでの購入はおすすめ?注意点とリスク
- ネイキッドグラウス終売後の「代わり」に飲みたいおすすめのウイスキー銘柄【シェリー系】
- ハイボールに合う!ネイキッドグラウスの代わりになるブレンデッドモルト/ウイスキー
- ネイキッドグラウスを美味しく飲むための「裏技」的な飲み方
- ネイキッドグラウスと旧ボトル「フェイマスグラウス」の違いを徹底比較
- ネイキッドモルトのリニューアルの歴史と現在のボトルの変化
- ネイキッドグラウスを今後も楽しむための「賢い」買い置き・保管方法
- ウイスキー愛好家モモストアが選ぶ!ネイキッドグラウスを超える高コスパウイスキー
- 価格は高いけど納得の品質!プレミアムなシェリー樽ウイスキー
- ネイキッドグラウス終売を機に!ウイスキーの楽しみを広げる新しい飲み方
- まとめ:ネイキッドグラウス終売は誤解!安心して購入を
ネイキッドグラウスが「終売」と言われる理由とは?最新の販売状況

結論から申し上げますと、ネイキッドグラウスは厳密には「終売」ではありません。
ただし、終売と言われてしまうのには、いくつかの複雑な事情と歴史的な背景があるんです。
ウイスキー業界に詳しくない方にとっては少し分かりにくいかもしれませんので、モモストアがその背景を分かりやすく解説していきますね。
過去に一度「ネイキッドグラウス」が終売し、「ザ・ネイキッドモルト」として再出発した歴史
話は2021年頃に遡ります。それまで親しまれていた「ネイキッドグラウス」という名称のボトルは、一度市場から姿を消しました。これが、終売説が広まった最大の原因です。
しかし、ブランド自体が消滅したわけではなく、その後「ザ・ネイキッドモルト(The Naked Malt)」という名称にリニューアルされ、中身のレシピもブラッシュアップされて再登場しました。
このリニューアルの背景には、ブランド戦略の変更があったと見られています。
旧ボトル名にあった「グラウス」は、同ブランドのフラッグシップである「フェイマスグラウス」に由来しますが、新しい「ザ・ネイキッドモルト」では、シェリー樽後熟の魅力をより強調するため、「ネイキッド(むき出しの、ありのままの)」という言葉に焦点を当てたかったのでしょう。
「ネイキッドグラウス」という名前が持っていた親しみやすさやブランドの歴史的な繋がりを惜しむ声も多かったため、今でも多くの方が旧名称で検索したり、呼んだりしています。
そのため、お店で「ネイキッドグラウスはありますか?」と尋ねても、「現在はザ・ネイキッドモルトとして販売しています」という回答になることが多いのです。
つまり、「ネイキッドグラウス」という名前のボトルは終売しましたが、その魂を受け継ぐウイスキーは「ザ・ネイキッドモルト」として現行品として存在している、というのが正しい理解です。
現在の「ザ・ネイキッドモルト」は、公式サイト(ザ・ネイキッドモルト 公式サイト)でもしっかりと紹介されており、生産・販売は継続していますので、ご安心くださいね。
ただし、世界的なウイスキーブームや供給状況によっては、一時的に品薄になることはあるため、「終売?」と勘違いされることもあるようです。
現在の販売状況とウイスキー市場の動向
では、現在の「ザ・ネイキッドモルト」の販売状況はどうでしょうか?
以前に比べて、大手スーパーやコンビニエンスストアの酒類コーナーで見かける機会は減っているかもしれません。
これは、日本のウイスキー市場全体が活況を呈していることと無関係ではありません。
特に、シェリー樽熟成系のウイスキーは世界中で人気が高く、良質なシェリー樽自体が貴重になっているため、生産コストの上昇や供給の不安定さが目立ちます。
「ザ・ネイキッドモルト」はブレンデッドモルト(複数のモルト原酒をブレンドしたもの)でありながら、そのフィニッシュにシェリー樽を使用しているため、この影響を受けやすいのです。
しかし、主要な酒類専門店やオンラインショップでは、在庫があることが多いです。
もし近所の酒屋で見つからなくても、諦めずに少し足を伸ばすか、ネットでの購入を検討してみることをおすすめします。
また、ウイスキーは季節やイベント(年末年始、父の日など)によって需要が大きく変動します。需要が高まる時期には品薄になりやすいので、必要な時にすぐに手に入れられるよう、普段から販売店の在庫情報をチェックしておくと良いでしょう。
ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)の基本的な特徴と魅力
旧ボトル「ネイキッドグラウス」も現行の「ザ・ネイキッドモルト」も、その最大の魅力はリッチなシェリー感にあります。
一般的なブレンデッドウイスキーとは一線を画す、その高品質な味わいを詳しく見ていきましょう。
「ブレンデッドモルト」という希少なカテゴリ
ウイスキーは大きく分けて以下の3種類に分類されますが、「ザ・ネイキッドモルト」はその中でも比較的珍しい「ブレンデッドモルト」に属します。
| 分類 | 定義 | 代表的な銘柄(例) |
| シングルモルト | 一つの蒸留所のモルト原酒のみを使用 | マッカラン、山崎、ボウモア |
| ブレンデッドウイスキー | モルト原酒とグレーン原酒をブレンド | 響、バランタイン、ジョニーウォーカー |
| ブレンデッドモルト | 複数の蒸留所のモルト原酒のみをブレンド | モンキーショルダー、バッチ2(インディペンデントボトラー) |
グレーン原酒を使わないため、モルトウイスキー特有の豊かな風味や複雑な香りがしっかりと感じられるのが特徴です。
にもかかわらず、複数の蒸留所の原酒を組み合わせることで、シングルモルトよりも価格を抑え、より飲みやすいバランスに仕上がっているのが、ブレンデッドモルトの最大の強みです。
極上のシェリー樽フィニッシュがもたらす香り
「ザ・ネイキッドモルト」の製法で最も重要なのが、「ネイキッド=裸」の状態で熟成させるシェリー樽フィニッシュです。
これは、通常の熟成を終えた後、初めてウイスキーを詰めるオーク樽(ファーストフィル)のシェリー樽で追加の熟成を行うことを指します。
ファーストフィル樽は、それまでシェリー酒の香りをたっぷりと蓄えているため、ウイスキーに短期間で濃厚な風味を付与します。
その結果、「ザ・ネイキッドモルト」は次のような極上の香りを持つのです。
- 濃厚なドライフルーツ: レーズン、イチジク、プラムのような凝縮感のある甘い香り
- ナッツとスパイス: 炒ったナッツのような香ばしさ、シナモンやクローブのような温かいスパイス感
- チョコレート: ダークチョコレートやココアのようなビターで甘美なアロマ
この豊かさは、同価格帯のウイスキーではなかなか味わえないレベルで、このコストパフォーマンスの高さこそが、ファンを魅了し続ける最大の理由と言えるでしょう。
飲み方の多様性とハイボールでの魅力
シェリー樽の香りが強いウイスキーはストレートやロックがおすすめされがちですが、「ザ・ネイキッドモルト」はハイボールにしても魅力が失われない点が素晴らしいです。
| 飲み方 | おすすめポイント | 味わいの特徴 |
| ストレート | 最もリッチな香りを楽しめる | 濃厚なドライフルーツ、ナッツ、長く続く余韻 |
| ロック | 時間と共に変化する香りとコク | シェリーの甘さが抑えられ、キレが増す |
| ハイボール | 食中酒としても抜群の相性 | ソーダで割っても香りが残り、爽快感と甘さのバランスが良い |
| トワイスアップ | 加水で香りが開き、テイスティングに最適 | 隠れていたバニラやモルトの香りが際立つ |
特にハイボールでは、炭酸の爽快感とともにシェリーの甘さが心地よく広がり、食事の邪魔をしない上質な味わいを提供してくれます。
これが、日常的に「ネイキッドグラウス」を常備したいと願う人が多い理由の一つです。
価格はいくら?主要な販売店とオンラインショップの取り扱い状況
ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)の価格は、そのコストパフォーマンスの高さから多くのウイスキーファンに愛されています。
しかし、供給状況や販売店によって価格が変動しやすいのも事実です。最新の価格相場と、購入する際のチェックポイントをご紹介します。
小売店の店頭価格とオンライン価格の相場
「ザ・ネイキッドモルト」の一般的な小売価格は、変動幅がありますが、3,000円台前半から4,000円前後が相場となっています。
この価格帯でファーストフィルシェリー樽フィニッシュのブレンデッドモルトが手に入るのは、破格と言っても過言ではありません。
| 販売形態 | 相場価格(700mlボトル) | 特徴 |
| 大手酒販店(実店舗) | 3,500円~4,000円 | 定価に近いことが多い。在庫があればすぐに持ち帰れる。 |
| オンラインショップ(大手) | 3,200円~3,800円(+送料) | 最安値を見つけやすい。セールやポイント還元でお得になることも。 |
| スーパー・ディスカウントストア | 3,000円前後(希少) | 取り扱いが少ない。あれば非常にお得。 |
| 個人輸入・並行輸入品 | 変動大(4,000円以上) | 価格は高めだが、終売の旧ボトルなどが手に入る可能性あり。 |
最もお得に購入したいのであれば、オンラインショップの価格比較と送料のチェックが必須です。
例えば、本体価格が3,200円でも送料が800円かかれば4,000円になりますが、3,800円で送料無料であれば後者の方が安くなります。
この計算は、オンラインでの最安値検索で見つけやすいでしょう。
価格が高騰している場合は要注意
一時的に品薄状態になった際や、旧ボトルの「ネイキッドグラウス」を探している場合、相場を大きく超える価格で販売されていることがあります。
5,000円を超えるような価格で販売されている場合は、少し待って在庫が回復するのを待つか、他の代替品を検討することをおすすめします。
なぜなら、このウイスキーの最大の魅力である「手軽さ」が失われてしまうからです。
正規の現行品である「ザ・ネイキッドモルト」の供給は基本的に継続していますので、焦らず適正価格で購入できる機会を探しましょう。
主要販売チャネルの取り扱い状況比較
取り扱いチャネルによって在庫状況や価格帯が異なります。購入前に、ご自身のライフスタイルに合ったお店をチェックしておきましょう。
| チャネル | 在庫安定度 | 価格の傾向 | メリット |
| Amazon | 安定(FBA在庫に依存) | 比較的安価(送料無料条件あり) | 迅速な配送、レビューが多い |
| 楽天市場 | 店舗による変動が大きい | ポイント還元が大きい | まとめ買いがお得、多様なショップから選べる |
| Yahoo!ショッピング | 店舗による変動が大きい | PayPayポイント還元がお得 | Yahoo!プレミアム会員特典がある |
| カクヤス、リカーマウンテンなど酒販店 | 店舗在庫による | 定価に近い | 実物を見て買える、専門的なアドバイスを受けられる |
オンラインショップは自宅にいながら比較検討できるのが最大のメリットですが、実店舗には「在庫があればすぐに飲める」「ウイスキー専門家の店員に相談できる」という良さがあります。
どちらを優先するかで、あなたのベストな購入方法が決まりますね。
ネイキッドグラウスはどこで買える?実店舗の在庫をチェックする方法
「ザ・ネイキッドモルト」は大手ウイスキー銘柄に比べると、すべての小売店に置かれているわけではありません。
「どこにも売ってない!」と感じる方もいますが、探し方のコツを知っておけば、案外すんなり見つかることもあります。特に実店舗を巡る際のポイントを詳しく解説します。
主要な酒販店・ディスカウントストア
まず、取り扱いが期待できる実店舗のチェーン店をリストアップしました。
- やまや、リカーマウンテン(リカマン):
ウイスキー専門の品揃えが豊富で、比較的安定して在庫があります。特に700mlボトルはここで見つけるのが最も現実的です。 - イオン、ドン・キホーテなどのディスカウントストア:
ドン・キホーテ(ドン・キホーテのウイスキーコーナー)は、安価なウイスキーから話題の銘柄まで幅広く取り扱うため、掘り出し物として置かれている可能性があります。ただし、店舗によって在庫の差が激しいのが難点です。 - 成城石井、カルディコーヒーファーム:
輸入食品や珍しいお酒を扱う店舗では、限定的に取り扱っていることがあります。価格はやや高めかもしれませんが、穴場となることもあります。 - コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソンなど):
基本的に取り扱いは期待できません。コンビニのウイスキーは、主要なハイボール向け銘柄(角瓶、トリスなど)に絞られるためです。
実店舗での「在庫確認」の裏技
わざわざ店舗に足を運んだのに在庫切れ…という事態は避けたいですよね。確実に入手するための在庫確認のコツをご紹介します。
電話で「ザ・ネイキッドモルト」の在庫を聞く
最も確実なのは、お店に直接電話をすることです。ただし、この際、「ネイキッドグラウス」という旧名称ではなく、「ザ・ネイキッドモルト」という正式名称で在庫を確認するようにしてください。
店員さんによっては旧名称を知らない方もいるため、商品の特定が難しくなってしまいます。
可能であれば、お店の商品コードやJANコードを事前にオンラインで調べて伝えると、さらにスムーズに確認してもらえます。
大手酒販店のオンライン在庫システムを活用する
カクヤスやリカーマウンテンなど、一部の大手酒販店はオンラインで店舗の在庫状況をリアルタイムで確認できるシステムを提供している場合があります。
自宅から最寄りの店舗の在庫状況をチェックできるので、大変便利です。もしお近くにこれらの店舗があれば、まずはオンラインをチェックしてみましょう。
SNSや口コミサイトで「目撃情報」を探す
「ネイキッドグラウス(ネイキッドモルト)」はファンが多いため、Twitter(X)やInstagramで「#ネイキッドモルト」「#在庫あり」などのハッシュタグで検索すると、直近の目撃情報や入荷情報を見つけることができます。
これは、特に品薄の時期に有効な「裏技」的な方法です。
ただし、情報が古い場合もあるので、SNSで見つけたらすぐに電話で確認するのが鉄則です。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの最安値は?ネット通販のメリット・デメリット
実店舗で見つからなかった場合や、価格を徹底的に抑えたい場合は、オンライン通販が最も強力な選択肢となります。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングという主要な3大モールでの購入について、最安値を探すコツと、メリット・デメリットをまとめました。
オンライン最安値を見つけるための鉄則
オンライン通販では、「本体価格」と「送料」そして「ポイント還元率」の3つを総合的に判断する必要があります。
送料込みのトータルコストを比較する
「ザ・ネイキッドモルト」の本体価格が最も安くても、送料が1,000円以上かかってしまっては意味がありません。
特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、ショップごとに送料設定が異なるため、必ず最終的な合計金額で比較するようにしてください。
購入鉄則: 他の商品と合わせて購入し、送料無料のライン(例: 5,000円以上で送料無料)を狙うのが最もお得な買い方です。
ポイント還元率を最大限に活用する
楽天市場の「お買い物マラソン」や「楽天スーパーセール」、Yahoo!ショッピングの「5のつく日キャンペーン」など、特定の日に購入するとポイント還元率が大幅にアップするタイミングがあります。
これらのポイント還元を考慮すると、一見本体価格が高く見えるショップでも、実質的な最安値になることがよくあります。
ポイントを頻繁に利用しているモール(楽天カードを使っているなら楽天市場、PayPayを使っているならYahoo!ショッピング)で購入するのが賢明です。
オンライン通販のメリットとデメリット
オンラインでの購入は便利ですが、注意点もあります。
| メリット | デメリット |
| 価格比較が容易で、最安値を見つけやすい | 送料がかかる場合がある(トータルコスト要注意) |
| ポイントやクーポンでお得に購入できる | 到着まで時間がかかる(翌日配送不可の場合) |
| 終売した旧ボトルや大容量ボトルが見つかることがある | 商品の状態(ボトルや箱の傷)を事前に確認できない |
| 自宅まで重い荷物を運んでもらえる | 信頼できるショップ選びが必要 |
信頼できるショップ選びは非常に重要です。特にウイスキーは温度変化に弱いため、丁寧な梱包と迅速な配送をしてくれる実績のあるショップを選ぶようにしましょう。ショップのレビュー評価を確認してから購入ボタンを押すようにしてくださいね。
メルカリやオークションサイトでの購入はおすすめ?注意点とリスク
オンラインショップでも在庫がない、または、どうしても終売した旧ボトルの「ネイキッドグラウス」が欲しいという方もいらっしゃるでしょう。
その場合、フリマアプリのメルカリやヤフオクなどのオークションサイトが選択肢に入ってきますが、モモストアとしては購入には細心の注意が必要だとお伝えしたいです。
メルカリ・オークションでの購入は「自己責任」
フリマアプリやオークションサイトは、個人間での取引が主となるため、小売店から購入するのとは全く異なります。
特にウイスキーのような酒類の場合、いくつかの重大なリスクを伴います。
品質保証がない(保管状態のリスク)
ウイスキーは、光や高温に弱いです。個人がどのように保管していたかを知ることはできません。
もし長期間、日の当たる場所や高温になる部屋で保管されていた場合、ウイスキーの品質は著しく劣化している可能性があります。
味が落ちていても、返品や交換は難しく、泣き寝入りになるケースも少なくありません。
チェックポイント: 出品されている写真で、液面低下(ウイスキーが蒸発して量が減っていること)がないか、ボトルのラベルや箱が日焼けしていないかを確認しましょう。
偽造品の可能性がある
「ザ・ネイキッドモルト」はそこまで高額なウイスキーではないため、偽造品のリスクは低いですが、希少な旧ボトル(ネイキッドグラウス)となると話は別です。
空のボトルに安価なウイスキーを詰め替えるなどの悪質な行為がないとは言い切れません。
チェックポイント: 不自然に安い価格、商品の説明が極端に短い、出品者の評価が低い、といった場合は避けるべきです。
価格が高騰している場合が多い
終売した旧ボトルは、コレクターの間で定価を大きく上回る価格で取引されています。現行品の「ザ・ネイキッドモルト」であれば、オンラインショップの正規価格で購入する方が、品質も価格もリスクが低く済みます。
どうしても旧ボトルが欲しいという強いこだわりがなければ、現行品を正規のルートで購入することを強くおすすめします。
それでも購入する際の「交渉術」と「確認事項」
それでもメルカリやオークションで購入したい場合は、以下の確認事項を必ず守ってください。
- 質問欄を活用する: 「保管場所はどこでしたか?(例: 冷暗所ですか?)」や「購入時期はいつ頃ですか?」など、具体的な保管状況について質問しましょう。
- 付属品の確認: 箱や付属品(もしあれば)が揃っているか、破損がないかを確認します。
- 未開封を強調する: 「未開封」と書かれていても、キャップ部分の損傷がないかなど、写真を拡大してチェックし、再度未開封であることをメッセージで確認しましょう。
個人取引は、自己責任の原則が非常に強いです。安易な気持ちで購入せず、リスクを理解した上で検討してください。
ネイキッドグラウス終売後の「代わり」に飲みたいおすすめのウイスキー銘柄【シェリー系】
「ザ・ネイキッドモルト」が一時的に品薄になってしまった、あるいは旧ボトルが手に入らなくてがっかりしている…という方のために、ネイキッドモルトと同様のシェリー樽由来の風味を楽しめる代替ウイスキーをご紹介します。
モモストアが厳選した、コストパフォーマンスと味わいの両面で満足できる銘柄をチェックしていきましょう。
ネイキッドモルトの代わりは「ブレンデッドモルト」で探す!
ネイキッドモルトはブレンデッドモルトというカテゴリでしたので、まずは同じカテゴリから似た味わいを持つ銘柄を探すのが近道です。
アラン バレルリザーブ (Arran Barrel Reserve)
ネイキッドモルトがブレンデッド(複数の蒸留所)なのに対し、こちらはシングルモルトですが、非常にクリーンでクリアなモルトの風味が楽しめます。
シェリー樽フィニッシュではありませんが、モルトの品質の高さは共通しており、特に初心者の方や軽やかなハイボールが好きな方におすすめです。
フレッシュな柑橘系の香りが特徴で、アランのクリーンな味わいは高い評価を得ています。
モンキーショルダー (Monkey Shoulder)
これもネイキッドモルトと同様のブレンデッドモルトです。
ネイキッドモルトが「シェリー感」に特化しているのに対し、モンキーショルダーは「バニラ」「ハチミツ」「フルーティーさ」のバランスが非常に良く、飲みやすさに優れています。
価格帯もネイキッドモルトと近く、日常的に飲むウイスキーとして非常に優秀な代替品となります。
特にロックやカクテルのベースとしても使いやすく、万能性の高さが魅力です。
濃厚なシェリー感を楽しむための代替品【シングルモルト編】
価格は少し上がりますが、シェリー樽の濃厚さを最優先したい方には、以下のシングルモルトがおすすめです。
| 銘柄名 | 特徴的な風味 | 価格帯(ネイキッドモルト比) | おすすめの飲み方 |
| グレンファークラス 10年 | ドライフルーツ、クリスマスのスパイス、濃厚 | やや高め | ストレート、ロック |
| アベラワー 12年 ダブルカスク | レーズン、リンゴ、ナッツ、複雑な甘さ | 高め | ストレート、少量の加水 |
| マッカラン 12年 シェリーオーク | ザ・シェリー樽。チョコレートと濃厚な甘み | かなり高め | ストレート、特別な日のロック |
特にグレンファークラスは「良質なシェリー樽熟成をリーズナブルに」というコンセプトを掲げており、ネイキッドモルトの方向性に最も近い味わいを提供してくれるでしょう。
価格は上がりますが、その価値は十分にありますので、ぜひ一度試してみてください。
ハイボールに合う!ネイキッドグラウスの代わりになるブレンデッドモルト/ウイスキー
ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)の魅力の一つは、シェリー感がありながらもハイボールで美味しく飲めるというバランスの良さでした。
この「ハイボール適性」を重視した代替ウイスキーを、ブレンデッドウイスキーも含めてご紹介します。日常の晩酌に最適なウイスキーを探している方は必見です。
シェリー樽由来の甘さがハイボールで活きる銘柄
炭酸で割っても風味が負けない、しっかりとした個性を持つウイスキーを選んでみました。
バランタイン ファイネスト (Ballantine’s Finest)
世界的に人気の高いブレンデッドウイスキーで、特にハイボールとの相性が抜群です。
ネイキッドモルトほどの濃厚なシェリー感はありませんが、ハチミツやリンゴのようなフルーティーで優しい甘さが特徴です。
価格もネイキッドモルトより安価なことが多く、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
「とにかく安くて美味しいハイボールが飲みたい」という方には、まずこれをおすすめします。
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 (Johnnie Walker Black Label)
通称「ジョニ黒」。こちらはブレンデッドウイスキーですが、スモーキーさが加わるため、ネイキッドモルトとは少し違う方向性です。
しかし、そのしっかりとしたモルトの風味と、わずかに感じるドライフルーツのようなニュアンスが、ハイボールに複雑さと深みを与えてくれます。
少し大人の、リッチなハイボールを楽しみたいときにおすすめです。
ジョニ黒はどこでも手に入りやすいので、すぐに試せるというメリットもあります。(ジョニ黒のハイボールレシピも人気です。)
比較表:ネイキッドモルトとハイボール適性の高い代替品
あなたの求めるハイボール像に合わせて、最適な銘柄を選んでみましょう。
| 銘柄 | 主要な風味 | ハイボールの特徴 | コスパ |
| ザ・ネイキッドモルト | 濃厚なシェリー、ドライフルーツ | シェリー感が残り、リッチな甘さ | ★★★★☆ |
| バランタイン ファイネスト | ハチミツ、リンゴ、軽いスモーク | 飲みやすく、軽快で爽やか | ★★★★★ |
| モンキーショルダー | バニラ、ハチミツ、フルーティー | バランスが良く、モルトの旨味が生きる | ★★★★☆ |
| ジョニ黒 12年 | スモーキー、ドライフルーツ、バニラ | 深みがあり、大人のスモーキーさ | ★★★☆☆ |
ネイキッドモルトの代わりを探すときは、「何を一番重視するか?」を考えると失敗がありません。
「コスパ」ならバランタイン、「モルト感」ならモンキーショルダー、「リッチな香り」ならジョニ黒やシェリー系のシングルモルトを試すのがおすすめです。
ネイキッドグラウスを美味しく飲むための「裏技」的な飲み方
「ザ・ネイキッドモルト」を最大限に楽しむためには、定番の飲み方だけでなく、その特徴を活かした少し変わった飲み方を試してみるのもおすすめです。
特にシェリー樽熟成のウイスキーは、温度や割り材によって驚くほど表情を変えます。モモストアおすすめの「裏技」的な飲み方をご紹介しますね。
「シェリー樽のホットウイスキー」で香りを爆発させる
寒い季節に試してほしいのが、ホットウイスキーです。
一般的にホットウイスキーにはブレンデッドウイスキーやバーボンが使われますが、シェリー樽熟成のウイスキーを使うことで、別格の楽しみ方ができます。
【シェリーホットウイスキーの作り方】
- グラスに「ザ・ネイキッドモルト」を30ml注ぎます。
- お湯(70~80℃)を90~120mlほど注ぎます。(ウイスキー:お湯=1:3〜4)
- 隠し味として「シナモンスティック」または「オレンジピール」を添えます。
温められることで、シェリー樽由来のドライフルーツやナッツ、そしてスパイスの香りが爆発的に立ち上がります。
シナモンスティックの香りが加わることで、まるで「飲むアップルパイ」のような、温かく甘美な味わいになります。
寝る前に少量飲むと、心も体も温まり、最高の気分で眠りにつくことができるでしょう。ウイスキーが苦手な方でも、この飲み方なら抵抗なく楽しめることが多いですよ。
「濃いめの水割り」で食中酒にする
ストレートでは強すぎる、ハイボールだと軽すぎる、という時に試してほしいのが「濃いめの水割り」です。
ポイントは、氷を入れずに常温の水で割ること、そしてウイスキーと水の比率を1:1〜1:2程度にすることです。
- 目的: 香りを閉じ込めずに、アルコール度数だけを下げる。
- 効果: 濃厚なシェリーの風味はそのままに、口当たりがまろやかになり、和食や洋食の濃い味付けの料理にも負けない食中酒になります。
特にステーキやチーズのような濃厚な食事と合わせると、その相性の良さに驚くはずです。
これは、ウイスキーのテイスティングでも使われる「トワイスアップ」の考え方にも近く、ウイスキー本来の香りを最大限に引き出す飲み方と言えます。
ネイキッドグラウスと旧ボトル「フェイマスグラウス」の違いを徹底比較
「ネイキッドグラウス」は、元々「フェイマスグラウス」というウイスキーのプレミアムラインとして誕生しました。
そのため、この二つのボトルは非常によく比較されますが、味わいや製法には明確な違いがあります。
旧ボトル名であった「ネイキッドグラウス」を理解するためにも、その源流である「フェイマスグラウス」との違いを理解しておきましょう。
フェイマスグラウスは「ブレンデッドウイスキー」
最大の違いは、ウイスキーの分類にあります。
| 銘柄 | 分類 | 主な原酒 | シェリー樽の使用 |
| フェイマスグラウス | ブレンデッドウイスキー | モルト原酒 + グレーン原酒 | 通常熟成(シェリー樽の使用は限定的) |
| ザ・ネイキッドモルト | ブレンデッドモルト | 複数のモルト原酒のみ | ファーストフィルシェリー樽で後熟(フィニッシュ) |
「フェイマスグラウス」はモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした、スコッチウイスキーの王道を行くブレンデッドウイスキーです。
クセが少なく、スムーズで飲みやすいのが特徴で、世界中で愛される定番中の定番です。
一方、現行の「ザ・ネイキッドモルト」はグレーン原酒を使用せず、モルト原酒だけで構成されています。そのため、ウイスキーの「旨味」や「複雑さ」がフェイマスグラウスよりも遥かに強調されています。
決定的な違いは「樽の使い方」
味わいの決定的な違いを生んでいるのが、「ファーストフィルシェリー樽フィニッシュ」という製法です。
フェイマスグラウスもシェリー樽で熟成された原酒を使いますが、ネイキッドモルトは、一度もウイスキーを詰めたことのない新品のシェリー樽で最後に短い期間、追加の熟成を行います。
この「新品のシェリー樽」から、ウイスキーは最も濃厚でフレッシュなシェリーの風味(ドライフルーツ、スパイス、チョコレートなど)を吸い取ります。
これが、ネイキッドモルトが「シェリー樽を脱いだかのような」という比喩が使われるほど、濃厚でリッチなシェリー感を持っている理由です。
味わいの比較:
* フェイマスグラウス: 軽やか、スムーズ、ナッツ、麦芽の優しい甘さ * ザ・ネイキッドモルト: 濃厚、リッチ、ドライフルーツ、シナモン、チョコレート
どちらも優秀なウイスキーですが、求める「シェリー感」の強さによって選ぶべき銘柄が変わってきますね。
ネイキッドモルトのリニューアルの歴史と現在のボトルの変化
「ネイキッドグラウス」という名前が消え、「ザ・ネイキッドモルト」として生まれ変わるまでのリニューアルの歴史を辿ることで、このウイスキーがどのように進化してきたかが分かります。
旧ボトルを知る方、新しいボトルしか知らない方、どちらにとっても興味深い歴史です。
ネイキッドグラウスからザ・ネイキッドモルトへ
元々「ネイキッドグラウス」として登場した時、それはフェイマスグラウスの高級版という位置づけでした。
しかし、ウイスキー市場、特にブレンデッドモルトというカテゴリーが注目され始めたことで、ブランドは大きな決断を下します。
| 時期 | ボトル名 | 主な変更点 |
| 2000年代後半~2021年頃 | ネイキッドグラウス | フェイマスグラウスのプレミアム版。「グラウス」の名前が残る。 |
| 2021年以降 | ザ・ネイキッドモルト | 「グラウス」の名前を削除。ブランドコンセプトを「シェリー樽フィニッシュ」に集中させる。 |
| 現在 | ザ・ネイキッドモルト | 現行品として継続販売。パッケージデザインもモダンに変更。 |
「グラウス」という名前を外した理由は、「フェイマスグラウスの派生」ではなく、「シェリー樽フィニッシュのブレンデッドモルト」という独立した個性を強く打ち出したかったためだと推測されます。
これにより、よりターゲット層が明確になり、このウイスキーが持つ最大の魅力である「ネイキッド(ありのままの)なモルトの旨さ」が強調されることになりました。
ボトルのデザインの変化と中身の進化
リニューアルに伴い、ボトルのデザインも大きく変わりました。旧「ネイキッドグラウス」は少しクラシックで、どちらかというと渋いデザインでしたが、現行の「ザ・ネイキッドモルト」はよりモダンでスタイリッシュな印象です。
特にラベルに描かれた「鳥」のモチーフが、よりシンプルで洗練されたデザインに変更されました。この変更は、若いウイスキーファンにもアピールする意図があったのでしょう。
そして、最も重要な「中身」についても、レシピのブラッシュアップが行われたと言われています。
よりスムーズな口当たりと、シェリー樽の風味がより際立つような調整が施されたようです。
旧ボトルを持っている方は、ぜひ新しいボトルと飲み比べて、その進化を感じてみてください。
ネイキッドグラウスを今後も楽しむための「賢い」買い置き・保管方法
ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)は、今後も終売の噂や品薄になる可能性がゼロではありません。
「ストックがないと不安…」というウイスキーファンの方のために、賢い買い置きの方法と、ウイスキーを長持ちさせるための保管方法をモモストアが伝授します。
買い置きの「最適な本数」は?
どれくらいの量をストックしておくべきでしょうか?
これは個人の消費ペースによりますが、モモストアとしては以下の本数をおすすめします。
- 日常の晩酌に飲む方: 最低2本(1本目を飲んでいる間に2本目が手に入るよう、予備を持つ)
- 時々飲む方: 1本(無くなったらその都度購入でOK)
- コレクターの方: 3本以上(開封用、保存用、贈り物用など)
重要なのは、「ストックが残り半分になったら、次の1本を注文する」というルールを決めることです。
これにより、急な品薄や終売の噂に焦ることなく、常に快適なウイスキーライフを送ることができます。
また、オンラインショップの「送料無料ライン」に合わせて複数本まとめて購入するのも、コストを抑える賢い方法です。
ウイスキーの「正しい」保管場所
ウイスキーは蒸留酒なので、基本的に賞味期限はありませんが、保存環境が悪いと品質が劣化します。特に注意すべきは以下の3点です。
- 光(紫外線):
直射日光はもちろん、蛍光灯の光もウイスキーの色や風味を劣化させます。必ず遮光された場所に保管してください。 - 高温:
ウイスキーが最も苦手とするのが温度変化と高温です。理想は15℃~20℃程度の涼しい場所です。キッチンのコンロ周りや窓際は絶対に避けてください。 - 振動:
振動もウイスキーの成分を不安定にさせる原因になります。頻繁に揺れる場所ではなく、安定した棚などに保管しましょう。
理想的なのは、押し入れや納戸、床下収納などの、光が当たらず温度変化の少ない場所です。
もし開栓済みのボトルがある場合は、コルクが乾燥しないように、たまにボトルを逆さにしてコルクを湿らせてあげると、長期保存に繋がります。
ウイスキー愛好家モモストアが選ぶ!ネイキッドグラウスを超える高コスパウイスキー
最後に、ウイスキー愛好家であるモモストアの筆者が、ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)の魅力を超えるかもしれない、価格以上の価値がある「高コスパ」ウイスキーを独自の視点でご紹介します。
これは、あくまで個人の感想ですが、きっとあなたの新しい定番になるはずです!
価格帯別モモストアおすすめ代替品
ネイキッドモルトが3,000円台だとすると、その前後で探すのがベストです。
| 価格帯 | 銘柄 | ネイキッドモルトとの共通点 | 独自の魅力 |
| 2,000円台 | デュワーズ 12年 | シェリーの甘さ、滑らかな口当たり | 熟成感があり、バニラやモルトの風味が際立つ。飲みやすさ抜群。 |
| 3,000円台 | グレンファークラス 105 | 濃厚なシェリー感 | アルコール度数が高い(60%)が、加水することでシェリー樽の旨味が爆発する。 |
| 4,000円台 | タリスカー 10年 | ブレンデッドモルトにはない個性が強い | 海の塩気、黒胡椒のスパイシーさが癖になる。ストレートで至高の味わい。 |
特に試してほしいのは、グレンファークラス 105です。
ネイキッドモルトと同じくシェリー樽熟成ですが、度数が非常に高いため、水や氷で割った時の香りの変化が非常に劇的で面白いです。
もしあなたがネイキッドモルトの濃厚なシェリー感が好きなら、これはきっとハマります。
ただし、アルコール度数が高いので、飲みすぎには注意してくださいね!(グレンファークラス 105の美味しい飲み方はぜひ検索を。)
高コスパウイスキーを選ぶ際の着目点
高コスパなウイスキーを選ぶ際、モモストアが重視しているのは以下の点です。
- ブレンデッドモルトまたはシングルモルトのノンエイジ:
熟成年数表記がないものでも、モルト原酒のみを使用しているものは、ブレンデッドウイスキーよりも複雑で旨味の濃い味わいが期待できます。 - 明確なフィニッシュ(後熟)の記載:
ネイキッドモルトのように「シェリー樽フィニッシュ」「ポート樽フィニッシュ」など、特別な樽での仕上げが記載されているものは、個性が際立っていて面白いことが多いです。 - ブランドの信頼性:
デュワーズやジョニーウォーカーなど、長年の実績と安定した品質を持つブランドは、価格が安くても裏切られることが少ないです。
ウイスキー選びは冒険です。ネイキッドグラウスが終売したとしても、この世には素晴らしいウイスキーが山ほどあります。これを機会に、あなただけの「最高の1本」を見つけてみてくださいね。
価格は高いけど納得の品質!プレミアムなシェリー樽ウイスキー
ネイキッドグラウス(ザ・ネイキッドモルト)を日常的に楽しんでいるウイスキーファンの方々にとって、たまの贅沢や特別な日に飲むための「ワンランク上」のシェリー樽ウイスキーを知っておくのは楽しいことです。
価格は上がりますが、その濃厚さ、複雑さ、そして熟成感は格別です。モモストアが太鼓判を押す、プレミアムなシェリー樽ウイスキーをご紹介します。
グレンファークラス 15年
「家族経営の蒸溜所」として知られるグレンファークラス。同蒸溜所のウイスキーは、そのほとんどがシェリー樽で熟成されています。中でも「15年」は、シェリー樽熟成のバランスの良さが際立つ一本として、世界中のファンに愛されています。
ネイキッドモルトがファーストフィルのシェリー樽でフィニッシュ(後熟)を行うのに対し、こちらは15年間もの長きにわたりシェリー樽で熟成されています。そのため、ドライフルーツの香りはより深く、味わいには複雑なスパイスやチョコレートのニュアンスが溶け込んでいます。
価格はネイキッドモルトの倍以上になりますが、その分、ストレートでじっくりと時間をかけて楽しむ価値があります。特にウイスキーの飲み比べイベントなどがあれば、ネイキッドモルトと並べてテイスティングしてみると、樽の違い、熟成期間の違いが鮮明に分かって非常に面白いですよ。
主なテイスティングノート:
- 香り:濃厚なシェリー、クリスマスプディング、レザー、甘いレーズン。
- 味わい:力強く、フルボディ。ダークチョコレート、スパイス、微かなスモーキーさ。
- 余韻:非常に長く、温かい。
ネイキッドモルトを愛する方なら、このグレンファークラス 15年はきっと「シェリー樽の最高峰」の一つだと感じていただけるはずです。
マッカラン 12年 シェリーオーク
シェリー樽熟成のウイスキーと言えば、避けて通れないのが「マッカラン」です。特に「12年 シェリーオーク」は、全てスペイン産のオロロソシェリー樽で熟成された原酒のみを使用しており、その品質は折り紙つきです。
ネイキッドモルトがブレンデッドモルトであるのに対し、マッカランはシングルモルトの王様とも呼ばれる存在です。その熟成に使用されるシェリー樽の質とコストは非常に高いため、価格もプレミアムですが、その味わいは「これぞシェリー樽」と納得させる力を持っています。
もし、ネイキッドモルトのシェリー感が好きで、よりエレガントで洗練された甘さを求めるなら、マッカランを試す価値は大いにあります。特にストレートで飲むと、口の中でとろけるような滑らかさと、甘美なドライフルーツの香りが広がります。特別な記念日や、頑張った自分へのご褒美に選んでみてはいかがでしょうか。
主なテイスティングノート:
- 香り:バニラ、ジンジャー、ドライフルーツ、ウッドスパイス。
- 味わい:極めて滑らか。濃厚なドライフルーツ、ウッドスモーク、トフィー。
- 余韻:長く、甘く、温かい。
ネイキッドグラウス終売を機に!ウイスキーの楽しみを広げる新しい飲み方
ネイキッドグラウスの終売(またはリニューアルによる品薄)は少し残念ですが、これを機にウイスキーの新しい世界を探求してみるのはいかがでしょうか?
特にシェリー樽系ウイスキーの個性をさらに引き出す、カクテルやアレンジレシピをご紹介します。ウイスキーを「飲む」だけでなく、「楽しむ」ためのヒントが満載です。
「シェリー樽オールドファッションド」で深みを増す
オールドファッションドは、ウイスキーカクテルの王様とも呼ばれる古典的なカクテルです。通常はバーボンやライ麦ウイスキーを使いますが、ネイキッドモルトのようにシェリー樽の風味を持つウイスキーを使うと、格別の味わいになります。
【シェリー樽オールドファッションドの作り方】
- 角砂糖(またはシロップ5ml)をグラスに入れる。
- アンゴスチュラビターズ(ビターズ)を2〜3滴垂らす。
- 少量の水を加え、角砂糖を溶かすようによく混ぜる。
- ネイキッドモルトを45ml注ぎ、氷を加えて優しく混ぜる。
- オレンジピールを絞りかけ、グラスの縁に飾る。
ネイキッドモルトが持つドライフルーツやスパイスの風味が、ビターズとオレンジピールの香りでさらに強調され、非常に複雑でエレガントなカクテルになります。
食後のデザート代わりに、ゆったりとした夜に楽しむのがおすすめです。通常のオールドファッションドとは一線を画す、リッチで甘美な一杯をぜひお試しください。
「ウイスキー・サイドカー」に挑戦
「ウイスキーはストレートやハイボールしか飲まない」という方も、酸味と甘味のバランスが絶妙なサイドカーを試してみると、ウイスキーの持つ別の側面を発見できるかもしれません。
【ウイスキー・サイドカーのレシピ(シェリー樽風味アレンジ)】
| 材料 | 分量 |
| ネイキッドモルト | 45ml |
| ホワイトキュラソー(コアントローなど) | 15ml |
| フレッシュレモンジュース | 15ml |
これらの材料をシェーカーに入れ、氷と一緒にしっかりとシェイクします。シェリー樽の甘い風味とレモンのフレッシュな酸味がぶつかり合うことなく、まるでフルーツのような爽やかな飲み口を生み出します。
通常はブランデーで作られますが、ウイスキーで代用することで、よりキレのある大人の味わいになります。自宅でバーテンダー気分を味わえる、とてもおしゃれな飲み方です。
まとめ:ネイキッドグラウス終売は誤解!安心して購入を
今回の記事で、ネイキッドグラウスに関する最も大きな疑問である「終売」の噂について、ご理解いただけたかと思います。
改めてまとめると、「ネイキッドグラウス」という名前の旧ボトルは終売しましたが、その魂を受け継ぐウイスキーは「ザ・ネイキッドモルト」として現行品として、しっかりと販売されています。
供給が一時的に不安定になることはあっても、ブランド自体が消滅したわけではありませんので、ご安心ください。もしお近くの店舗で見つからなくても、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといったオンラインショップでは比較的安定して取り扱いがありますので、焦らず探してみてくださいね。
そして、もしもの時のために、モンキーショルダーやグレンファークラスなどの優れた代替品をストックしておくのも良いでしょう。
ネイキッドモルトが持つシェリー樽の魅力に負けない、素晴らしいウイスキーはたくさんあります。この機会に、ぜひウイスキーの多様な世界を楽しんでみてください!
筆者モモストアは、あなたのウイスキーライフがより豊かになることを願っています。

