子持ちヤリイカはどこで買える？旬の時期と美味しいレシピ徹底解説！

春先の短い期間だけ市場に出回る「子持ちヤリイカ」は、プチプチとした独特の卵の食感がたまらない、人気の高級食材ですよね。
でも、「どこに行けば確実に買えるの？」と探して、なかなか見つからず困ったことはありませんか？
この道に詳しいモモストアが、実店舗からネット通販まで、子持ちヤリイカを確実に手に入れる方法を徹底的に解説します！

子持ちヤリイカが買える場所【実店舗編】主要スーパーの販売状況

子持ちヤリイカは、年間を通して手に入る食材ではありません。旬の時期（主に冬から春にかけて）に、産卵を控えたメスのヤリイカが出回るため、実店舗で手に入れるにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。まずは、皆さんが普段利用するスーパーでの取り扱い状況を見ていきましょう。

大型スーパー（イオン、イトーヨーカドーなど）での入荷を狙う

イオンやイトーヨーカドーといった全国展開している大型の総合スーパーでは、鮮魚コーナーが充実しているため、子持ちヤリイカが入荷する可能性が高いです。特に、全国各地の美味しい食材を集めた「北海道フェア」や「海鮮催事」といった期間限定のイベントが開催される時期は、要チェックですよ！

ただし、注意点として、これらのスーパーでは通年で販売しているわけではないため、旬の時期を外すとほとんど見かけなくなります。
もし確実に入手したい場合は、お店に行く前に鮮魚コーナーの担当者に「子持ちヤリイカの入荷予定はありますか？」と電話で確認してみるのが、一番確実で手っ取り早い方法です。

大型スーパーの子持ちヤリイカ販売傾向

販売場所	鮮魚コーナー（生または冷凍）
狙い目の時期	1月～4月の旬の時期
入手難易度	★★☆（時期による）
確実に入手する方法	事前に店舗への入荷確認がおすすめ

また、冷凍コーナーでは、既に煮付けなどに加工された子持ちヤリイカの冷凍パックが販売されていることもあります。生鮮品が見つからなくても、冷凍惣菜をチェックしてみると良いかもしれませんね。

地域密着型スーパーで見つけるコツ

地元の漁港から直接仕入れを行っているような地域密着型のスーパーも、意外な穴場です。大型チェーン店よりも、鮮度が重視される魚介類に対して積極的な仕入れを行っている場合があるからです。

もし、あなたの家の近くに、昔ながらの個人商店のような雰囲気を持つスーパーがあれば、ぜひ鮮魚コーナーを覗いてみてください。
こうしたお店では、「本日のおすすめ！」や「産地直送！」といった手書きのPOPとともに、新鮮な子持ちヤリイカが並んでいるかもしれません。特に、漁港に近い地域にお住まいの方は、鮮度抜群のものが手に入るチャンスがグッと高まりますよ。

モモストアの経験上、こうした地域密着型の店舗は、品揃えが日替わりで変動するため、こまめに足を運ぶことが、旬の食材をゲットする秘訣になります。朝一番にチェックするのがおすすめです！

鮮魚専門店やデパ地下は狙い目！鮮度重視で探すならココ

スーパーで見つからなかったり、「せっかくなら最高の鮮度のものが欲しい！」という鮮度重視の方には、やはり鮮魚のプロフェッショナルがいる専門店や、食材の品質にこだわるデパートの地下食品売り場が最高の選択肢になります。

プロ御用達！地元の魚屋・鮮魚専門店の底力

個人経営の魚屋さんや、市場に隣接している鮮魚専門店は、子持ちヤリイカを探す上での最強のスポットと言えるでしょう。なぜなら、彼らは市場から直接、その日の朝に水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を仕入れているからです。

特に子持ちヤリイカが旬を迎える1月～3月頃は、スーパーよりも早く、そして品質の高いものが並び始める傾向があります。
魚屋さんの店員さんは、魚介類に関する知識が豊富ですから、「いつ頃入荷しそうか」「一番美味しい食べ方は何か」など、色々な情報やアドバイスを聞くことができます。これは、スーパーではなかなか得られないメリットですよね。

もしお近くに魚屋さんがない場合は、全国の市場情報も参考にしてみてください。築地や豊洲市場など、有名な市場の仲卸業者が運営するネット通販を利用するのも賢い選択です。

高級食材が集まるデパ地下の食品売り場

伊勢丹や三越などのデパートの地下食品売り場（デパ地下）も、子持ちヤリイカを探す上で見逃せません。デパ地下は、品質やブランドを重視した高級な食材が揃う場所です。旬の高級魚介類は、特に力を入れて取り扱っていることが多いですよ。

デパ地下の鮮魚売り場では、既にきれいに下処理された状態や、プロの技で調理しやすいようにカットされた状態で販売されていることが多く、手間をかけずに美味しい子持ちヤリイカを楽しみたい方には最適です。

ただし、当然ながらスーパーや魚屋さんと比較して価格帯は高めになる傾向があります。その分、品質は折り紙つき。特別な日の食卓を飾るなら、デパ地下で購入を検討してみてください。

鮮魚専門店・デパ地下の特徴比較

	魚屋・専門店	デパート（デパ地下）
鮮度	最高レベル（市場直結の場合が多い）	非常に高い
価格帯	スーパーよりやや高め	高め
利点	プロのアドバイス、珍しい品揃え	購入後の手間が少ない（下処理済みが多い）

お店に足を運ぶこと自体が難しい場合は、デパートが運営するオンラインストアをチェックしてみましょう。自宅にいながら、高級で高品質な子持ちヤリイカをお取り寄せできるかもしれません。

業務スーパーやドンキホーテでの取り扱いはある？

「もっと手軽に、もしかしたら安く手に入らないかな？」と考えて、業務スーパーやドンキホーテといったディスカウント系の店舗を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、これらの店舗での取り扱いは「可能性は低いが、ゼロではない」という状況です。

業務スーパーでは「冷凍品」の可能性がある

業務スーパーは、その名の通り、冷凍食品や大容量パックの食品が充実しています。子持ちヤリイカを探す場合、冷凍の魚介類コーナーを徹底的に探してみましょう。時折、海外から仕入れた冷凍のイカや、既に煮付けなどの加工が施された冷凍惣菜として販売されていることがあります。

しかし、生鮮品として子持ちヤリイカが並ぶことは、ほぼ期待できません。また、冷凍品であっても、その取り扱いは店舗や時期によって大きく異なります。もし見つけられたら「ラッキー！」くらいの気持ちで探すのが良いでしょう。
特定の店舗での目撃情報をネット検索してみるのも一つの手ですが、情報が古い可能性もあるので、最寄りの店舗に問い合わせるのが確実です。

ドンキホーテは季節限定品として登場することも

ドンキホーテは、食品から日用品まで、驚くほどの品揃えを誇るディスカウントストアです。鮮魚コーナーがある店舗は少ないですが、食品の種類や在庫は非常に流動的です。

子持ちヤリイカに関しても、通年での販売は期待できませんが、季節限定の特売品として、冷凍パックや加工品が一時的に入荷することがあります。特に、全国の美味しいものを集めた特集セールなどが開催される際は、ひょっこり見つかるかもしれません。

ただし、こちらも業務スーパーと同様に、確実性は低いです。「ついでに見てみる」程度に考えて、本格的に子持ちヤリイカを探すなら、次に紹介する「ネット通販」を利用するのが賢明です。

ディスカウントストアでの購入難易度

店舗名	期待できる商品	購入難易度
業務スーパー	冷凍の加工品、大容量の冷凍イカ	★★★（非常に高い）
ドンキホーテ	季節限定の冷凍・特売品	★★★（非常に高い）

ディスカウントストアは「安さ」が魅力ですが、旬の高級食材である子持ちヤリイカを確実に手に入れたいなら、やはり魚屋さんかネット通販が最も確実なルートだとモモストアは断言します。

子持ちヤリイカはネット通販が確実！Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング

実店舗を探し回る時間がない、あるいは、どうしても見つからないという方にとって、ネット通販は子持ちヤリイカを入手する上で最も確実で便利な方法です。特にAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでは、様々な形態の子持ちヤリイカが販売されています。

通販を利用する最大のメリット

通販の最大のメリットは、「いつでも」「どこからでも」購入できること、そして「種類が豊富」なことです。

• 鮮度の保証された冷凍品：ほとんどが、旬の時期に水揚げされたものを新鮮なうちに加工・急速冷凍されており、高い品質が保たれています。
• 産地直送：漁師さんや仲卸業者が直接出店しているケースも多く、中間マージンなしで新鮮なものを手に入れられる可能性があります。
• 口コミで品質を確認できる：購入前に、実際に食べた人のレビューを参考にできるため、品質の失敗を避けることができます。
• ギフトにも最適：きれいに包装された商品も多く、贈答品としても利用しやすいです。

大手ECサイトでの探し方と注意点

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで「子持ちヤリイカ」と検索すると、驚くほどたくさんの商品が見つかるはずです。主に以下の3つの形態で販売されています。

既に味付けされた「煮付け」や「惣菜」パック

これが最も手軽なタイプです。解凍するだけ、または温めるだけで、すぐにプロの味が楽しめます。初めて子持ちヤリイカを食べる方や、調理が苦手な方におすすめです。口コミ評価の高い商品を選ぶと失敗が少ないでしょう。

加熱用・調理用の「冷凍生鮮品」

自分で煮付けや炒め物などに調理したい方向けです。下処理済みで卵が詰められた状態で冷凍されているものが多く、調理の手間が省けます。「徳用」「大容量」といったキーワードで検索すると、お得なパックが見つかることがあります。

産地直送の「生鮮チルド」

これは非常に稀ですが、旬の時期に限り、漁港近くの業者が獲れたてのヤリイカをチルド便で発送してくれる場合があります。価格は高くなりますが、鮮度は最高！お刺身で食べられる品質のものもありますが、子持ちヤリイカの卵は基本的に加熱した方が美味しく安全なので、煮付けがおすすめです。

送料や、冷凍・冷蔵のどちらで届くかなど、購入前に詳細をしっかり確認してから注文するようにしてくださいね。

お取り寄せで人気の産地直送ブランドと選び方

ネット通販の中でも、特に品質と鮮度にこだわりたいなら、「産地直送」や「専門ブランド」のお取り寄せを検討してみましょう。大手ECサイト以外にも、海産物専門の通販サイトには、プロが選んだ間違いない商品が揃っています。

人気の高い産地ブランドを知っておこう

子持ちヤリイカは、日本各地の沿岸で水揚げされますが、特に漁獲量が多く品質で知られている地域があります。代表的な産地を知っておくと、お取り寄せの際に安心材料になりますよ。

• 北海道：真イカ（スルメイカ）と並び、ヤリイカの漁獲も盛んです。厳しい寒さの中で育つため、身が締まって甘みが強いのが特徴です。
• 青森県（津軽海峡）：冬から春にかけて水揚げされるヤリイカは「冬イカ」とも呼ばれ、春先の子持ちヤリイカは特に珍重されます。
• 九州北部（福岡、佐賀など）：ヤリイカ漁が盛んで、呼子のイカなどは有名ですね。旬の時期には、子持ちのヤリイカも市場に出回ります。

ブランド選びで失敗しないためのチェックリスト

お取り寄せで子持ちヤリイカを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

子持ちヤリイカの選び方チェックリスト

チェック項目	確認すべきこと
産地・漁獲地	国内産であるか。人気の高い産地の記載があるか。
加工方法	「船内冷凍」や「急速冷凍」など、鮮度を保つ工夫がされているか。
内容量・個数	グラム数だけでなく、イカの「個数」が記載されているか（サイズ感が分かる）。
味付けの有無	既に煮付けになっているか、無添加の生鮮品かを確認する。
レビュー・評価	実際に購入した人の「卵の食感」や「イカの柔らかさ」に関するコメントを参考にする。

モモストアのおすすめとしては、「築地の王様」など、市場の仲卸業者が運営する通販サイトは、品質へのこだわりが強いため、安心して購入できますよ。少し価格が高くても、その価値は十分にあります！

子持ちヤリイカの旬の時期はいつ？なぜ春先が珍重されるのか

子持ちヤリイカを確実に手に入れるためには、「いつ」が旬なのかを知っておくことが非常に重要です。この知識があれば、スーパーの鮮魚コーナーを効率よくチェックできますし、通販での予約購入にも役立ちます。

子持ちヤリイカの旬は「冬の終わりから春先」

ヤリイカ自体は年間を通して水揚げされる地域もありますが、「子持ち」のヤリイカ、つまりお腹に卵を抱えたメスのヤリイカが出回るのは、主に1月から4月頃です。この時期、ヤリイカは産卵のために沿岸の浅瀬に寄ってくるため、漁獲量が増え、市場に出回りやすくなります。

特に、「春先」の時期に獲れる子持ちヤリイカは、卵がパンパンに詰まっており、身も締まっていて甘みも強いため、一番美味しいと珍重されます。この時期を逃すと、次に味わえるのは一年後になってしまうため、「季節限定の貴重な味」として、多くの食通に愛されているんですよ。

なぜ子持ちヤリイカが珍重されるのか

子持ちヤリイカが普通のヤリイカと区別されて高値で取引されるのには、明確な理由があります。

理由１：独特の食感と風味

子持ちヤリイカの最大の魅力は、その「子（卵）」の食感です。火を通すと、卵がプチプチ、コリコリとした独特の歯ごたえになり、口の中で弾けるような楽しさがあります。この食感は、他のイカでは味わえません。また、卵自体にもコクと甘みがあり、イカの身の旨味と相まって、濃厚な味わいになります。

理由２：漁獲期間の短さ

メスのヤリイカが産卵のために卵を持つ期間は非常に短く、漁獲できる時期も限られています。そのため、市場に出回る量も少なくなり、希少価値が高くなるのです。

理由３：調理の多様性

卵が入っていることで、煮付けにしたときの味が格段に美味しくなります。もちろん、新鮮なものであれば刺身でも楽しめますが、火を通して卵を堪能するのが一番人気です。煮付け、天ぷら、炒め物など、調理の幅が広いのも魅力です。

ヤリイカと子持ちヤリイカの違い

	ヤリイカ（通常）	子持ちヤリイカ（メス）
旬の時期	秋～冬（身の旨味が凝縮）	冬の終わり～春先（1～4月）
特徴	身が薄く、強い甘み。	お腹に卵（子）がぎっしり詰まっている。
珍重される点	刺身の歯ごたえと上品な甘さ	卵のプチプチとした食感とコク

この旬の時期を狙って、ぜひ美味しい子持ちヤリイカを探してみてくださいね！

子持ちヤリイカの気になる値段は？実店舗と通販の価格帯比較

子持ちヤリイカは「高級食材」として知られていますが、具体的にどのくらいの価格で手に入るのでしょうか？実店舗と通販、そして時期によって価格は大きく変動します。ここでは、一般的な価格帯と、お得に購入するためのヒントをご紹介します。

実店舗での一般的な価格帯

スーパーや魚屋さんで生鮮品として販売されている場合、価格はその日の水揚げ量や相場に大きく左右されます。特に、春先の最盛期は漁獲量が増えるため、比較的安定した価格になることが多いです。

• 一般的なスーパー：1パック（2～3杯入り、約300g～500g）で、800円～1,500円程度が目安です。特売日にはこれより安くなることもあります。
• 高級魚屋・デパ地下：鮮度やサイズが良いものは、1パックあたり1,500円～2,500円程度になることが多いです。

地域密着型のスーパーや漁港の直売所では、流通コストが抑えられる分、都会のスーパーよりも安価に手に入れられる可能性があります。お近くに直売所がある場合は、ぜひチェックしてみましょう。

ネット通販での価格帯と送料の注意点

ネット通販では、冷凍の加工品や大容量パックが中心となります。価格は「100gあたり」で比較すると分かりやすいですよ。

• 煮付け加工品（冷凍）：500g入りで3,000円～5,000円程度が相場です。既に調理されているため、手間賃が上乗せされていますが、便利さを考えると納得の価格です。
• 調理用冷凍生鮮品：1kgなどの大容量パックの場合、5,000円～8,000円程度で購入できることが多いです。量が多い分、100gあたりの単価は実店舗より安くなる傾向があります。

通販で最も注意したいのが「送料」です。子持ちヤリイカは冷凍または冷蔵のクール便で送られるため、通常の送料よりも高くなります。購入する際は、以下の点をチェックしましょう。

送料チェックポイント

1. 「送料無料」の対象商品であるか
2. 他の商品と同梱して送料を無料にできないか
3. クール便の追加料金がいくら含まれているか

トータルコストで考えると、送料を含めても通販の大容量パックの方がお得になる場合もありますし、楽天市場やYahoo!ショッピングのポイントを活用できるタイミングで購入すれば、実質的な価格を抑えられますよ。

鮮度が命！美味しい子持ちヤリイカを見分ける３つのポイント

せっかく子持ちヤリイカを手に入れるなら、一番美味しい、鮮度の良いものを選びたいですよね。実店舗で生鮮品を購入する際に、プロの目線でチェックすべき３つのポイントをモモストアがこっそり教えます。

ポイント１：胴体の色とツヤをチェックする

新鮮なヤリイカは、生きている時は透明に近い色をしていますが、水揚げされて時間が経つにつれて白っぽく変化していきます。子持ちヤリイカを選ぶ際は、完全に白くなりきっていない、透明感のある乳白色のものを選びましょう。

• 良い状態：胴体にツヤがあり、透明感のある乳白色をしている。イカ特有のまだら模様（色素胞）が、うっすらと残っている場合もある。
• 避けるべき状態：全体が濁ったような白色になっている。皮が剥がれていたり、赤く変色している部分がある。

特に胴体がパンパンに膨らんでいて、卵がぎっしり詰まっているような形状をしているものを選ぶと、大当たりです。

ポイント２：ゲソ（足）の状態と吸盤のハリを見る

鮮度はゲソや吸盤の状態に最も顕著に現れます。イカの足を見て、しっかりと丸まってハリがあるかを確認してください。

• 良い状態：ゲソがプリッとしていて、吸盤に触れると指に吸い付くようなハリと弾力がある。
• 避けるべき状態：ゲソがだらんと伸びていたり、吸盤が溶けたように平らになっている。

鮮度の高いものは、吸盤の周りのギザギザがしっかり残っているため、見た目だけでも新鮮さが伝わってきます。可能であれば、パックの上からでも吸盤のハリを確認してみてください。

ポイント３：目玉の濁りがないか確認する

魚介類の鮮度チェックで基本となるのが「目」です。ヤリイカも例外ではありません。新鮮なものは、目玉が黒く澄んでいて、濁りがありません。

• 良い状態：目玉が澄んでいて、黒目がくっきりしている。
• 避けるべき状態：目玉全体が白く濁っている。目がへこんでいる。

これら３つのポイントを意識して選べば、最高の鮮度の子持ちヤリイカをゲットできるはずです。通販で購入する際も、商品説明文に「急速冷凍」「鮮度抜群」といった記載があるかを確認し、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

子持ちヤリイカの「卵」ってどんな味？その栄養と魅力

子持ちヤリイカの最大の魅力である「子（卵）」は、一般的な魚卵とは少し違った、独特の食感と風味を持っています。ここでは、この特別な「卵」の魅力と、知られざる栄養価について解説します。

子持ちヤリイカの卵の食感と風味

子持ちヤリイカの卵は、加熱することでプチプチ、コリコリとした独特の歯ごたえが生まれます。魚卵のように柔らかいわけではなく、しっかりとした粒感があり、口の中で弾けるような食感が最大のポイントです。これが、子持ちヤリイカが「やみつきになる」と言われる最大の理由です。

味は、イカの旨味と海の塩気が凝縮されており、濃厚でコクのある甘みを感じられます。特に煮付けにした場合、卵が煮汁の旨味をたっぷりと吸い込むため、イカの身と卵、両方から深い味わいが楽しめます。卵を主役にして、イカの身は「その器」として楽しむ、という方もいるくらい、卵の存在感は抜群です。

子持ちヤリイカの知られざる栄養価

子持ちヤリイカは美味しいだけでなく、栄養面でも非常に優れています。特に、イカの身と卵の両方を一緒に食べるため、効率よく様々な栄養素を摂取できます。

主な栄養素は以下の通りです。

• 高タンパク・低カロリー：イカの身は良質なタンパク質の塊でありながら、鶏むね肉などと比べても非常に低カロリーです。ダイエット中の方にもおすすめです。
• タウリン：イカに豊富に含まれるアミノ酸の一種で、疲労回復や肝機能の強化に役立つと言われています。お酒のおつまみに子持ちヤリイカの煮付けが人気なのも納得ですね。
• DHA・EPA：子持ちイカの卵には、青魚と同様にDHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA（エイコサペンタエン酸）といった良質な不飽和脂肪酸が含まれています。これらは、血液をサラサラにする効果や、脳の活性化に役立つとされています。
• ビタミンE：卵には抗酸化作用のあるビタミンEも含まれており、アンチエイジングにも期待できます。

子持ちヤリイカの卵の魅力

食感	プチプチ、コリコリとした独特の歯ごたえ
風味	濃厚でコクのある甘みとイカの旨味
主要栄養素	高タンパク、タウリン、DHA・EPA、ビタミンE

美味しさと栄養を両立できる子持ちヤリイカは、まさに「海の恵み」と言えるでしょう。旬の時期に積極的に食卓に取り入れてみてください。

子持ちヤリイカの下処理と保存方法【冷凍・解凍のコツ】

鮮度の良い子持ちヤリイカを手に入れたら、美味しく食べるために適切な下処理と保存が欠かせません。特に、子持ちヤリイカは卵が入っている分、丁寧に扱う必要があります。ここでは、家庭でできる簡単な下処理と、冷凍保存・解凍のコツをご紹介します。

簡単な子持ちヤリイカの下処理手順

下処理と言っても、子持ちヤリイカの場合は、卵を取り出してはいけないのがポイントです。卵は胴体の中に入ったまま調理するのが一般的です。

1. 水洗い：イカの表面を流水で優しく洗い、ぬめりや汚れを落とします。
2. 目と口（嘴）の除去：ゲソ（足）と胴体の付け根にある目玉を切り落とします。足の真ん中にある硬い口（カラストンビ）も押し出して取り除きます。
3. 軟骨の除去：胴体の中に透明なプラスチックのような硬い軟骨（背骨）があるので、これを優しく引き抜きます。この時、卵を傷つけないように注意してください。
4. ゲソの処理：ゲソを適当な長さにカットし、煮付けなどに使う場合は、胴体の中に詰め直します。炒め物などに使う場合は別々に調理しても構いません。

この下処理を行うことで、煮付けにしたときの仕上がりが格段にきれいになり、食べやすくなります。煮付けにする場合、火を通しすぎると身が硬くなるため、下処理後の調理時間を短縮できるように準備しておきましょう。

新鮮な子持ちヤリイカを長期保存するコツ（冷凍）

旬の時期にたくさん手に入った場合や、通販で大容量パックを購入した場合は、冷凍保存がおすすめです。鮮度を保つためのポイントは「急速冷凍」です。

• ①小分けにする：下処理を済ませたイカを、1回で使う量（2～3杯）ごとにラップでしっかりと包みます。
• ②密閉する：ラップで包んだものを、さらにジップ付きの保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて密閉します。
• ③急速冷凍：金属製のトレーの上に載せ、冷凍庫の急速冷凍機能を使って一気に凍らせます。これにより、細胞の破壊を防ぎ、解凍時の品質低下を最小限に抑えられます。

失敗しない解凍方法

冷凍した子持ちヤリイカを調理する際は、「ゆっくりと解凍する」ことが重要です。電子レンジでの解凍や、常温放置は品質を大きく損ねるため避けてください。

おすすめの解凍方法

食べる前日に、冷凍庫から冷蔵庫に移し、一晩かけてゆっくりと解凍します。これにより、ドリップ（旨味を含む水分）の流出を防ぎ、新鮮な風味を保つことができます。急ぐ場合は、密閉袋に入れたまま氷水に浸して解凍する「氷水解凍」がおすすめです。

解凍後は、当日中に使い切るようにしましょう。

絶対に作りたい！子持ちヤリイカのおすすめ人気レシピ

子持ちヤリイカの美味しさを最大限に引き出す、定番から応用までのおすすめ人気レシピをご紹介します。やはり一番人気は煮付けですが、新鮮なヤリイカだからこそできる料理も試してみてください。

人気No.1！基本の「子持ちヤリイカの煮付け」

子持ちヤリイカの卵の美味しさを最も堪能できるのが、この煮付けです。イカの身は柔らかく、卵は煮汁の旨味を吸って絶品になります。

【材料（4人分）】

子持ちヤリイカ	4～5杯（下処理済み）
水	200ml
酒	大さじ3
醤油	大さじ3
みりん	大さじ3
砂糖	大さじ2
生姜	薄切り2～3枚

【作り方】

1. 鍋に水、酒、醤油、みりん、砂糖、生姜を入れて沸騰させ、煮汁を作ります。
2. 煮汁が沸騰したら、下処理をした子持ちヤリイカ（ゲソを胴体に戻したもの）を入れます。
3. 落とし蓋をして、中火で7～10分ほど煮ます。煮すぎるとイカが硬くなるので注意が必要です。
4. 火を止め、そのまま蓋をして粗熱が取れるまで味を染み込ませたら完成です。

煮汁は濃いめ、煮る時間は短めが美味しく作るコツです。詳しい作り方の秘訣は次のH2で解説しますね。

鮮度抜群なら挑戦したい「子持ちヤリイカの刺身」

本当に鮮度が高い生の子持ちヤリイカが手に入ったら、ぜひお刺身で食べてみてください。子持ちイカの卵は火を通すのが一般的ですが、身はヤリイカならではの上品な甘さとコリコリとした食感が楽しめます。

卵も一緒に食べたい場合は、一部の卵を茹でてから細かく刻み、身と混ぜて軍艦巻きのようにして食べるのも、新しい食感が楽しめておすすめです。

お弁当にも！「子持ちヤリイカの唐揚げ」

煮付けが定番ですが、サクサクとした衣と、イカのプリプリ感が楽しめる唐揚げも絶品です。

1. 子持ちヤリイカを輪切りにし、下処理済みのゲソと一緒に酒、醤油、生姜で下味をつけます。
2. 水分を拭き取り、片栗粉をまぶして170℃程度の油でカラッと揚げます。

揚げすぎると硬くなるので、衣がきつね色になったらすぐに引き上げるのがポイントです。卵も一緒に揚げられるので、プチプチ感が増してとても美味しいですよ。

失敗しない！子持ちヤリイカの煮付けを美味しく作る秘訣

子持ちヤリイカの煮付けはシンプルながら奥が深い料理です。多くの方が「イカが硬くなってしまった」「味がうまく染み込まなかった」といった失敗を経験します。ここでは、モモストア流の失敗しない煮付けの秘訣を伝授します。

秘訣１：イカは「80℃台の湯」で湯通しする

イカが硬くなる最大の原因は、「高温で長時間加熱すること」です。この失敗を防ぐためには、煮る前に一手間加えることが大切です。

1. 鍋に湯を沸騰させたら、一度火を止め、水（または酒）を少し足して温度を下げます。（目安は85℃～90℃程度）
2. 下処理したイカをその湯にサッとくぐらせ、表面の色が変わったらすぐに引き上げます。

この「湯通し」をすることで、イカの皮が破れるのを防ぎ、身をキュッと締めることができます。煮る時間をさらに短縮できるため、イカの柔らかさを保てるというわけです。

秘訣２：煮汁は「濃いめ・短時間」で仕上げる

魚の煮付けは、長く煮込んで味を染み込ませるものが多いですが、イカの場合は逆です。

• 煮汁は濃いめ：イカの身は味が染み込みにくいので、砂糖や醤油を少し多めにして、最初から濃いめの煮汁を作ります。
• 煮る時間は短く：沸騰した濃い煮汁にイカを投入したら、中火で7～10分程度を目安に、手早く火を通します。卵に火が通り、身がぷっくりと膨らんだら火を止めます。

短時間で煮ることでイカの身の柔らかさを保ちつつ、濃い味を表面に絡ませるのが狙いです。この調理法は、多くのプロの料理人も推奨している方法なんですよ。

秘訣３：冷ますときに味を染み込ませる（煮物全般の鉄則）

煮物の味は、「冷める過程」で最も染み込みます。これは、温度が下がる際に、イカの身の内部と煮汁との間で濃度差が生まれ、煮汁が身に吸い込まれていくからです。

火を止めたら、すぐに蓋をして鍋ごと放置します。最低でも30分、可能であれば1時間以上冷ましてから食べるようにしましょう。冷ますことで、味が芯まで染み込み、煮付けの完成度が格段に上がります。

この３つの秘訣を守れば、硬くならず、味の染みた最高の子持ちヤリイカの煮付けが完成するはずです！

子持ちヤリイカを使った簡単おしゃれなイタリアン・炒め物レシピ

子持ちヤリイカの煮付けも良いですが、たまには気分を変えて、洋風や中華風の炒め物に挑戦してみませんか？イカの身の柔らかさと卵のプチプチ感は、オリーブオイルやニンニクとも相性抜群で、ワインにもよく合う一品になります。

簡単３ステップ！子持ちヤリイカの香味炒め

白ワインやビールによく合う、おしゃれなイタリアン風の炒め物です。調理時間はわずか15分程度で済みます。

【材料（2人分）】

子持ちヤリイカ（輪切り）	2杯分
ニンニク	1かけ（みじん切り）
ミニトマト	10個（半分にカット）
パセリ	適量（みじん切り）
オリーブオイル	大さじ2
白ワイン（または酒）	大さじ1

【作り方】

1. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火で香りを出します。ニンニクが焦げないように注意！
2. 下処理をして輪切りにした子持ちヤリイカを加え、中火でサッと炒めます。イカの色が変わったら白ワインを加えて蓋をし、約1分半蒸し焼きにします。
3. 蓋を取り、ミニトマトとパセリ、塩胡椒で味を調えたら完成です。

イカと卵に火が通ったら、余熱で火が入りすぎないようにすぐに盛り付けるのが、柔らかく仕上げるコツです。パン粉を最後に加えて炒めると、香ばしさがアップしてさらに美味しくなりますよ！

ご飯が進む！子持ちヤリイカと野菜の中華風炒め

こちらは、ご飯のおかずにもぴったりな、中華料理の炒め物です。シャキシャキの野菜とイカの食感のコントラストが楽しめます。

【材料の組み合わせ例】

• 子持ちヤリイカ
• チンゲン菜、たけのこ、人参（彩り野菜）
• 生姜（みじん切り）、長ネギ（みじん切り）
• 中華だし、醤油、オイスターソース（調味料）

【調理のポイント】

中華風炒めでは、火力の強さが重要です。強火で一気に炒めることで、イカの旨味を閉じ込め、野菜のシャキシャキ感を残すことができます。

1. イカと野菜は、それぞれサッと油通し（または強火で炒めて一旦取り出す）しておくと、仕上がりが水っぽくなりません。
2. 長ネギ、生姜を炒めて香りを出し、調味料を加えてからイカと野菜を戻し入れ、手早く全体を絡ませて完成です。

どちらのレシピも、子持ちヤリイカの新しい魅力を発見できるはずです。旬の味を存分に楽しんでくださいね！様々な料理サイトには、さらに多くのアイデアがありますよ。