ワイルドターキー12年が終売で買えない?再販と在庫状況から代替え銘柄まで徹底調査
バーボン好きなら誰もが知るプレミアムバーボン、ワイルドターキー12年。
その力強い味わいと、12年という長期熟成の重厚感に魅了されたファンは多いですが、またしても「終売」の噂が広がり、バーボン界に衝撃が走っていますね。
この銘柄は過去にも終売と復活を繰り返しており、今回も「本当に買えなくなるの?」と不安に思っている方も多いでしょう。
筆者モモストアが、最新の終売情報を徹底的に調査し、現在の在庫状況、そして高騰する価格の現実、さらには「飲み納め」後の代替え銘柄まで、詳しく解説していきます!
ぜひ最後まで読んで、後悔のないバーボンライフを送るための参考にしてください。
・過去の販売終了と「奇跡の復活」の歴史を振り返る
・なぜ終売に?メーカーが発表した公式な理由とは
・ワイルドターキー12年の入手は今がラストチャンス!現在の市場在庫状況
・正規の販売価格と高騰している現在の実売価格を比較
- ワイルドターキー12年は本当に終売した?最新の情報を解説
- 過去の販売終了と「奇跡の復活」の歴史を振り返る
- なぜ終売に?メーカーが発表した公式な理由とは
- ワイルドターキー12年の入手は今がラストチャンス!現在の市場在庫状況
- 正規の販売価格と高騰している現在の実売価格を比較
- ワイルドターキー12年をAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで探すコツ
- メルカリやオークションサイトでの購入は避けるべき?注意点
- ワイルドターキー12年の魅力!12年熟成が生み出す味わいの特徴
- 【代替え銘柄①】同じワイルドターキーシリーズから選ぶならこれ!
- 【代替え銘柄②】同じ12年熟成・高アルコールで探すプレミアムバーボン
- 【代替え銘柄③】バーボン愛好家が次に注目すべき熟成バーボン3選
ワイルドターキー12年は本当に終売した?最新の情報を解説

結論からお伝えすると、ワイルドターキー12年(現行ボトル)は、再びメーカー終売の方向に向かっている可能性が極めて高いです。
現在、大手酒販店や輸入代理店の情報によると、「在庫限りで販売終了」というアナウンスが各方面で確認されています。このウイスキーは、2022年9月に長年の沈黙を破って復活を遂げたばかりだったため、今回の再終売のニュースは、バーボンファンにとって大きなショックとなりました。
ワイルドターキー12年の終売情報がどのように広まったか、その経緯を時系列で見ていきましょう。
終売のきっかけは酒販店からのアナウンス
多くの場合、限定品やプレミアム銘柄の終売情報は、メーカーから輸入代理店、そして酒販店へと伝達されます。
今回のワイルドターキー12年の終売についても、まずは一部の熱心な酒販店やSNSを通じて情報が拡散され始めました。特に「プレミアムバーボンの世界的な需要増加」が原因で、主力商品の安定供給を優先するための措置、と説明されています。
これはつまり、「原酒が足りない」というよりも、「ワイルドターキーの他の定番商品(例えばワイルドターキー8年や101)に、長期熟成の原酒を振り分ける必要がある」という、嬉しい悲鳴のような背景があると考えられます。
| 銘柄 | ワイルドターキー 12年 |
| アルコール度数 | 50.5度(101プルーフ) |
| 熟成年数 | 12年 |
| 終売時期(予想) | 在庫がなくなり次第終了 |
| 終売理由(公式見解) | プレミアムバーボンの世界的な需要増加に伴う、主力商品の安定供給のため |
このように、終売はすでに避けられない状況であり、現在の市場に流通している在庫が文字通りの「ラストストック」となります。
もし今、あなたの行きつけの酒屋にワイルドターキー12年が並んでいたら、それは本当に貴重な出会いかもしれませんね。
バーボンファンとしては、この終売の流れをしっかりと理解し、冷静に行動することが大切です。価格高騰に惑わされず、本当に自分が納得できる形でこの名作を迎え入れるかを検討してみてください。
ウイスキーの終売情報については、信頼できる情報源を複数チェックすることが重要です。最新の終売ニュースをGoogleで確認する
過去の販売終了と「奇跡の復活」の歴史を振り返る
ワイルドターキー12年の終売騒動は、実は今回が初めてではありません。この銘柄は、まるで伝説の鳥のように、何度も姿を消してはファン待望の復活を遂げてきた、波乱万丈の歴史を持っています。
この歴史を知ることで、今回の終売が持つ意味や、今後の再々復活の可能性を探るヒントになりますよ。
「初代」12年の終売と「13年」への移行
ワイルドターキー12年は、1990年代から日本を含むアジア市場向けに販売されていました。当時は今ほどのバーボンブームではなかったものの、その高いクオリティから熱狂的なファンを獲得していました。
しかし、2012年頃、長期熟成原酒の逼迫という世界的な問題に直面し、惜しまれながら一度目の終売を迎えます。この時、代わりとして登場したのが「ワイルドターキー 13年 ディスティラリーズリザーブ」です。
- 初代12年(〜2012年):高い人気を誇るも原酒不足で終売。
- 13年(後継):熟成年数は伸びたものの、アルコール度数は45.5度と少し控えめになり、味わいの方向性が変化。
もちろん13年も素晴らしいバーボンでしたが、初代12年の持つ101プルーフ(50.5度)の「力強い味わい」を愛するファンからは、「やはり12年が恋しい」という声が絶えませんでした。このファンの熱い要望が、後の「奇跡の復活」に繋がります。
ファン待望の「現行ボトル」として2022年に復活
そして、長い10年の時を経て、2022年9月。
ワイルドターキー蒸留所は、ついにワイルドターキー12年の復活販売を発表しました。これが、現在私たちが「終売」のニュースで話題にしているボトルです。
この復活は、長期熟成原酒の供給体制が整ったこと、そして何よりも世界中のファン、特に日本市場の根強い人気に応える形となりました。
| 年代 | 出来事 | ボトル特徴 |
|---|---|---|
| 1990年代〜2012年 | 初代ワイルドターキー12年販売 | 12年熟成、50.5度(終売) |
| 2012年〜2022年 | 一時的に13年が後継として登場 | 13年熟成、45.5度(終売) |
| 2022年9月〜(現在) | 12年がファン待望の復活販売 | 12年熟成、50.5度(再終売へ) |
このように、ワイルドターキー12年は「終売」という言葉と常に隣り合わせの銘柄です。今回の再終売は非常に残念ですが、「いつかまた戻ってきてくれるかも」という淡い期待を抱かせてくれるのも、この銘柄の魅力の一つと言えるかもしれませんね。
ただ、次にいつ復活するかは誰にもわかりません。だからこそ、今市場に出回っている在庫は、本当に大切に扱いたいものです。
なぜ終売に?メーカーが発表した公式な理由とは
「せっかく復活したのに、どうしてまた終売なの?」
これは、ワイルドターキー12年を愛するすべてのバーボンファンが抱える最大の疑問でしょう。
メーカーであるワイルドターキー蒸留所が属するカンパリグループは、今回の終売について公式な声明を出しています。その理由は、シンプルでありながら、現在のウイスキー市場の状況を象徴しているとも言えます。
最大の理由は「バーボンの世界的な需要増加」
終売の背景としてメーカーが挙げた主な理由は以下の通りです。
- プレミアムバーボンの世界的な需要増加:特に長期熟成バーボンの人気が世界中で爆発的に高まっています。
- 主力商品の安定供給の確保:ワイルドターキーの核となる「ワイルドターキー 8年」や「ワイルドターキー 101(旧8年)」などの定番商品の品質と供給を維持するため。
つまり、ワイルドターキー12年のような希少な長期熟成原酒を、特定のエクスプレッション(12年)だけに集中させすぎると、他の主力商品の熟成に必要な原酒が不足してしまう恐れがあるのです。
これは、バーボンが「樽熟成を義務付けられたお酒」である以上、避けて通れない問題です。バーボンはスコッチと異なり、熟成年数が経つほど天使の分け前(蒸発による減少)が多く、さらにバーボンならではの「ニューオークバレル(新樽)」での熟成が、原酒を急速に成熟させ、時には「樽負け」と呼ばれる過熟成のリスクも伴います。
長熟バーボン特有の「樽」問題と熟成環境
ワイルドターキーは、内側を強く焦がした(チャーリングレベル4)新樽で熟成されます。
この樽のおかげで、他のウイスキーにはない、深く力強いバニラやキャラメルのフレーバーが生まれますが、12年という長期熟成を安定して行うのは、非常に難しい技術を要します。
特にケンタッキー州の気候は夏は暑く冬は寒いという寒暖差が激しいため、原酒の熟成が非常に早く進みます。12年間安定した品質で供給し続けるためには、蒸留所はとてつもない量の原酒をストックし、厳選する必要があるわけです。
今回の終売は、ワイルドターキー蒸留所が「このまま12年を続行すると、今後数年間のスタンダード品の品質維持が難しくなる」と判断した結果だと考えられます。これは、短期的な利益よりも、ブランド全体の信頼性を守るための、苦渋の決断だったと言えるでしょう。
私たちは、終売という事実を受け止めつつ、この12年という素晴らしいバーボンが、いかに限られた熟成の賜物であったかを再認識する機会となるでしょう。
ワイルドターキーの公式サイトでは、ブランドの哲学が紹介されています。ワイルドターキーの歴史と哲学を調べる
ワイルドターキー12年の入手は今がラストチャンス!現在の市場在庫状況
終売が確実視されている今、最も気になるのは「まだ買えるのか?」という点ですよね。
モモストアが調査した結果、現在のワイルドターキー12年の在庫状況は、非常に流動的で、まさに「争奪戦」の状態にあると言えます。
このセクションでは、現在の在庫の傾向と、購入するために知っておくべきポイントを解説します。
酒販店での在庫は「早い者勝ち」の状態
終売情報が広がる前は、比較的安定して在庫があった大手酒販店や百貨店の酒類コーナーでも、現在は品薄が進行しています。
現在の在庫状況の傾向
- 都市部の専門店:終売情報をいち早く察知したファンやコレクターによって、既に在庫が掃けている店舗が多いです。
- 地方の個人経営店:終売情報が遅れて伝わっている場合や、在庫を大切にストックしていた店舗には、まだ残っている可能性があります。こうした店舗を地道に探すのが、定価に近い価格で入手する最後の望みとなるでしょう。
- 業務用酒販サイト:飲食店向けのサイトでも「メーカー終売」と明記され、在庫限りで販売終了となっているケースがほとんどです。
特に重要なのは、「在庫がなくなり次第終了」という点です。これは、再販の予定が全くないことを意味します。つまり、今目の前にあるボトルが、メーカーから出荷された最後のロットになるかもしれない、ということです。
オンラインでの価格高騰と在庫
実店舗での在庫が減るにつれて、オンラインショップ(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)では、その価格が急激に高騰しています。
終売の噂が出始めた初期段階では定価の1.5倍程度でしたが、現在では定価の2倍〜3倍以上の価格で取引されている事例も散見されます。
オンライン在庫の特性
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 在庫の波 | 大手サイトでは、業者や個人が放出した在庫が突発的に出てくることがあります。これは「狩り時」ですが、すぐに売り切れます。 |
| 価格の二極化 | 一部の良心的な店舗はまだ比較的安価で販売していますが、希少性を理解している転売ヤーなどによる極端な高値での出品も目立ちます。 |
| 古いラベルの価値 | 終売前の「旧ラベル」や、さらに昔の「飛翔ゴールドラベル」などは、コレクター市場で数十万円の値がつくこともあり、現行ボトルの価格とは全く別の次元で取引されています。 |
もし、あなたが「飲み納め」のために購入を検討しているのであれば、冷静に価格を見極めることが何よりも大切です。価格高騰の波に乗って焦って購入するのではなく、「この価格なら納得できる」という自分なりのラインを決めておくべきでしょう。
今後の在庫がいつ完全に枯渇するかは誰にもわかりません。後悔しないためにも、今のうちに購入ルートの情報を集めておくことをおすすめします。
正規の販売価格と高騰している現在の実売価格を比較
終売が囁かれるウイスキーの宿命として、必ず発生するのが価格の高騰です。ワイルドターキー12年も例外ではなく、正規の販売価格を知っているだけに、今の市場価格を見ると驚きを隠せないファンも多いのではないでしょうか。
このセクションでは、ワイルドターキー12年の「本来の価値」と「現在の市場での評価額」を比較し、なぜこのような価格差が生まれるのかを解説します。
メーカー希望小売価格(正規の販売価格)
ワイルドターキー12年(2022年復活版、700ml)のメーカー希望小売価格は、発表当時から数度の価格改定を経て変動していますが、おおむね以下の価格帯でした。
| アイテム | 容量 | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| ワイルドターキー 12年 | 700ml | 8,800円〜9,020円 |
約9,000円という価格は、12年熟成のバーボンとしては、非常に良心的でコストパフォーマンスが高いと評価されていました。特にアルコール度数が50.5度(101プルーフ)と高いため、原酒のポテンシャルを最大限に感じられる逸品であり、「この価格で買えるのは奇跡だ」と言われていたほどです。
そのため、ファンは定価での購入を目指し、復活直後も争奪戦になりましたが、今回の終売情報によってその状況は一変しました。
オンラインでの実売価格と価格高騰の理由
現在、大手オンラインショッピングサイトやオークションサイトで取引されている実売価格は、定価を大きく上回っています。
| 購入ルート | 現在の実売価格帯(目安) | 定価に対する倍率 |
|---|---|---|
| 楽天市場・Amazon | 16,000円〜25,000円 | 約1.8倍〜2.8倍 |
| オークション・フリマ | 20,000円〜30,000円以上 | 約2.2倍〜3倍以上 |
| 古酒・旧ラベル | 数十万円以上 | 参考外(別次元のコレクターズアイテム) |
なぜこんなにも価格が高騰してしまうのでしょうか?
主な理由は、「希少性」と「再販の望みの薄さ」の二点に集約されます。
- 再販の望みが薄い:今回の終売は「主力商品の安定供給のため」という、蒸留所の経営戦略に基づくものです。そのため、前回のような「原酒の目途が立ったから」という理由での再復活は、今後数年間は非常に難しいと考えられています。
- 品質への絶対的な信頼:ワイルドターキー12年の品質は、バーボンファンにとって揺るぎないものです。代わりのきかない味わいであるため、「今のうちにストックしておきたい」という需要が集中し、価格が吊り上がっています。
モモストアからのアドバイスとしては、実売価格が20,000円を超えてくると、同価格帯で他に選択肢が増えてくるため、冷静な判断が必要です。純粋に味わいを楽しみたいだけであれば、代替え銘柄の検討も視野に入れるべきでしょう。しかし、この12年熟成のワイルドターキーを愛してやまないファンにとっては、多少高値でも手に入れる価値のある「伝説のバーボン」なのです。
ワイルドターキー12年をAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングで探すコツ
終売品となった今、実店舗で偶然見つけるのは至難の業です。
現実的にワイルドターキー12年を入手する主要なルートは、やはりAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった主要なオンラインモールになります。
これらのモールで「高値でもいいから手に入れたい!」という方のために、効率よく在庫を見つけるためのコツと、購入時の注意点をお教えします。
オンラインモールで「掘り出し物」を見つける3つのコツ
オンラインモールで終売品を探す際の最大の敵は、高額な転売価格と、一瞬で売り切れる瞬発力です。以下のポイントを意識して検索してみてください。
価格帯で絞り込みすぎない
多くの人は「安い順」で検索しがちですが、終売品の場合、安すぎる商品はすぐに売り切れてしまい、残っているのは高額商品ばかりです。
あえて価格帯を広げたり、「高い順」で上位に出てくる商品を見て、在庫が安定している店舗を把握することも重要です。また、価格を比較する際は、送料込みの総額で判断するようにしましょう。
検索キーワードを複数試す
「ワイルドターキー12年 終売」だけでなく、以下のキーワードも試してみてください。
- 「ワイルドターキー 12年 箱付」:箱の有無で商品ページが分けられていることがあり、思わぬ在庫が見つかることがあります。
- 「ワイルドターキー 12年 700ml」:容量指定で検索することで、他のワイルドターキーのボトル(8年や13年)がヒットするのを防げます。
- 「ワイルドターキー 12年 50.5度」:度数で検索することで、確実に対象のボトルを絞り込めます。
「再入荷通知」を設定し、メールを逃さない
多くのECサイトでは、商品が在庫切れの場合でも「再入荷通知」を設定できます。
大手酒販店が運営するオンラインショップや、在庫を抱えやすい店舗のページで通知設定をしておくと、在庫が補充された瞬間にメールが届くため、競争に打ち勝つ可能性が高まります。この一手間が、「飲み納め」のチャンスを掴む鍵となりますよ。
購入する際の注意点:信頼できる店舗選び
終売品は偽造品のリスクこそ低いものの、保管状態が悪いボトルを購入してしまうリスクがあります。
- 評価の高い店舗を選ぶ:必ず店舗レビューを確認し、発送や梱包に関する低評価がないかチェックしましょう。特にウイスキーは繊細な商品です。
- 「終売品」と明記されているか:終売品であることを明記している店舗は、商品の希少性を理解して丁寧に扱っている証拠でもあります。
- ボトルの状態を確認:可能であれば、商品写真で液面低下(エンジェルズシェアの進行)やラベルの状態を確認しましょう。
オンラインでの購入は便利ですが、高額な買い物になるため、慎重に、そして冷静に判断してくださいね。
楽天市場での検索結果を参考に、価格帯の相場感をチェックしておきましょう。楽天市場でワイルドターキー12年の在庫をチェックする
メルカリやオークションサイトでの購入は避けるべき?注意点
オンラインモールで在庫が見つからない場合、次に多くの人が頼りにするのが、メルカリやラクマといったフリマアプリ、そしてヤフオクなどのオークションサイトです。
これらのCtoC(個人間取引)の場では、定価に近い価格で「掘り出し物」が見つかる可能性がある一方で、非常に大きなリスクも伴います。モモストアとしては、特に終売品であるワイルドターキー12年を購入する際は、最大限の注意を払うべきだと考えています。
個人間取引における「品質」と「トラブル」のリスク
なぜ、メルカリやオークションでの購入は慎重になるべきなのでしょうか?
保管状態が確認できない
ウイスキーの品質は、保管環境によって大きく左右されます。特にアルコール度数が高いバーボンであっても、直射日光や高温多湿な環境で保管されていた場合、風味が劣化したり、液面が極端に低下(蒸発)したりする可能性があります。
- フリマアプリ:出品者に「保管場所(暗所か、温度変化の少ない場所か)」を質問しても、正しい回答が得られないことがあります。
- オークション:特に古いボトルは、品質の保証が一切ありません。
価格が高騰しやすい
オークションサイトでは、終売品や希少品にコレクターが集中するため、最終的な落札価格がオンラインモールの販売価格を上回ってしまうケースも珍しくありません。「熱くなって」入札を続けた結果、冷静な判断ができなくなってしまうことがあります。
配送時の破損リスク
酒販店はプロとしてボトルを厳重に梱包してくれますが、個人による梱包は技術にばらつきがあります。せっかく手に入れた貴重なワイルドターキー12年が、配送中に破損してしまうリスクも考慮しなければなりません。
それでも個人取引を選ぶ場合のチェックリスト
これらのリスクを理解した上で、どうしても個人取引に挑戦したい場合は、以下のチェックリストを必ず実行してください。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 液面(液体の量) | 写真でボトルの首(ネック)の部分まで液体が満たされているかを確認。極端に液面が下がっている(目減りしている)ボトルは避ける。 |
| ラベルの状態 | カビや破れ、汚れがないか。特にラベルが濡れた形跡がないかを確認。 |
| 評価と取引実績 | 出品者の過去の評価を確認し、酒類の取引実績が豊富で、良い評価が多い人から購入する。 |
| 購入時期の質問 | 可能であれば「いつ頃購入されたものですか?」と質問し、復活販売された2022年以降のボトルであるかを確認する。 |
繰り返しになりますが、ワイルドターキー12年という高額な終売品の取引においては、多少価格が高くても、品質保証と丁寧な梱包が期待できる「信頼できる酒販店からの購入」を第一に考えるべきだとモモストアは考えます。
ワイルドターキー12年の魅力!12年熟成が生み出す味わいの特徴
終売、価格高騰とネガティブな情報が続いてしまいましたが、ここで改めて、ワイルドターキー12年がなぜこれほどまでに世界中のファンを熱狂させるのか、その核心である「味わいの魅力」について語りましょう。
このバーボンを「飲み納め」する方も、初めて出会う方も、その特徴をしっかり把握することで、最後の一滴まで堪能できますよ。
101プルーフ×12年熟成が織りなす「力強さと繊細さ」
ワイルドターキー12年の最大の魅力は、「101プルーフ(アルコール度数50.5%)という高い度数」と、「バーボンとしては異例の12年という長熟」が共存している点にあります。
一般的なバーボンは、樽の強烈な影響を避けるため、熟成年数を長くても8〜10年程度に抑えることが多いのですが、ワイルドターキーのマスターディスティラー、ジミー・ラッセルとエディー・ラッセル親子の手にかかると、12年という熟成を経ても、その強さを失うことなく、より複雑で奥行きのある味わいへと昇華されます。
味わいの構成要素
- 色:赤銅色を帯びた、深い琥珀色。熟成の深さを物語っています。
- 香り:まず感じられるのは、力強いバニラとキャラメル、そしてシトラスやダークチェリーのようなフルーティーなアロマです。新樽で熟成されたバーボン特有の、焦げたオークの香りがアクセントになっています。
- 味:口に含むと、50.5度のアルコールがグッと押し寄せますが、すぐにまったりとした甘みが広がります。ビターチョコレートやナッツ、そして力強いウッドスパイスが一体となり、複雑でふくよかなボディを形成しています。
- フィニッシュ:フィニッシュは非常に長く、樽由来のビター感と甘さが優しく口の中に残ります。12年熟成ならではの、伸びやかでエレガントな余韻が楽しめます。
テイスティングノート:飲み方のバリエーション
この複雑で力強いワイルドターキー12年は、飲み方によって様々な表情を見せてくれます。
| 飲み方 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ストレート | 最もおすすめ!原酒の持つ力強さ、複雑な香りの変化、12年の深みをじっくりと堪能できます。 | ★★★★★ |
| ロック | 氷が溶けるにつれて、味わいが徐々に開いてまろやかになり、甘みが引き立ちます。暑い日にも最高です。 | ★★★★☆ |
| トワイスアップ | ウイスキーと同量の水を加えることで、香りが立ちやすくなり、樽のビターさやシトラスの繊細なニュアンスを感じやすくなります。 | ★★★☆☆ |
| ハイボール | 50.5度と高いため、強炭酸で割っても負けないパンチ力があります。贅沢な食中酒としても楽しめます。 | ★★★☆☆ |
特にストレートでじっくりと時間をかけて飲むと、空気に触れて香りが開き、最初はスパイシーだったのが、後半はまったりとした甘い香りに変化していく様子を楽しめます。飲み終わった後のグラスに残る芳醇な香りも、このバーボンが持つ至高の証です。
終売は残念ですが、その価値を知ることで、このバーボンを飲めることの喜びを深く感じられるはずですよ。
【代替え銘柄①】同じワイルドターキーシリーズから選ぶならこれ!
ワイルドターキー12年が手に入らなくなったとしても、ワイルドターキーの持つ力強さや哲学は、他のシリーズにもしっかりと受け継がれています。
終売の悲しみを乗り越えるためにも、まずは「同じファミリー」から、12年に近い魅力を探してみましょう!
ラッセルズリザーブ10年:繊細さと家族の哲学
ワイルドターキーの「ラッセルズリザーブ」シリーズは、マスターディスティラーであるジミー・ラッセルとエディー・ラッセル親子が手がける、厳選された樽のみを使用したプレミアムラインです。
その中でも「ラッセルズリザーブ10年」は、12年にも通じる長期熟成のエッセンスを持っています。
ワイルドターキー12年との比較ポイント
- 熟成年数:10年熟成(12年よりは短いが、バーボンとしては長熟)。
- アルコール度数:45%(12年の50.5%よりはマイルド)。
- 味わい:12年ほどの爆発的な力強さはありませんが、バニラ、キャラメル、オークのバランスが非常に優れており、よりスムースで飲みやすいのが特徴です。
12年の「力強い刺激」を少し抑え、「長期熟成バーボンのエレガンス」を純粋に楽しみたい方には、この10年が最適な選択肢となります。価格も比較的安定しており、継続的に楽しむことができるのも大きな魅力です。
ワイルドターキー マスターズキープ:最高の熟成の賜物
もし予算に余裕があり、12年以上の品質を求めるのであれば、「マスターズキープ」シリーズが候補に挙がります。
これは、ラッセル親子が「最高の熟成」と認めた樽だけを使って作られる、超プレミアムラインです。毎年異なるエクスプレッションが限定でリリースされています。
- 特徴:熟成年数や度数はボトルによって異なりますが、いずれも12年以上の熟成感と、圧倒的な複雑さを誇ります。
- 狙い目:もし過去にリリースされたボトルが市場に残っていれば、12年終売の悲しみを忘れさせてくれるほどの、至高のバーボン体験が待っています。
ワイルドターキー12年が「デイリーで楽しめるプレミアムバーボン」だったとすれば、マスターズキープは「人生の節目でじっくりと味わいたい芸術品」といった位置づけです。
| 銘柄 | 熟成年数 | 度数 | 12年との類似点 |
|---|---|---|---|
| ラッセルズリザーブ 10年 | 10年 | 45% | 長期熟成の繊細なオークのニュアンス、バニラの香り。 |
| ワイルドターキー マスターズキープ | 15年〜 | 様々 | 圧倒的な複雑さ、深み、力強い熟成感。最高の原酒。 |
まずは、比較的入手しやすいラッセルズリザーブ10年から試してみて、ワイルドターキーが持つ「力強い魂」を感じてみることをおすすめします。
【代替え銘柄②】同じ12年熟成・高アルコールで探すプレミアムバーボン
ワイルドターキー12年の魅力は、「12年熟成」と「50.5%という高アルコール度数」の組み合わせにありました。
この二つの要素を満たすバーボンは非常に少ないですが、他の蒸留所にも、その精神を受け継ぐような素晴らしいプレミアムバーボンが存在します。
ここでは、スペックや味わいの方向性が近い、代替えとなりうるバーボンをご紹介します。
ウッドフォードリザーブ バカラ エディション(長期熟成・高額)
もし、あなたがワイルドターキー12年の高騰価格(2万円前後)を受け入れられるなら、同じ価格帯で探す長期熟成バーボンとして、ウッドフォードリザーブのプレミアムラインが候補に挙がります。
- 特徴:ウッドフォードリザーブは、ケンタッキー州でも特に歴史ある蒸留所の一つで、複雑な熟成方法を採用しています。バカラ エディションのような限定品は、12年を超える長期熟成や特殊なフィニッシュが施されており、非常に複雑でエレガントな味わいが楽しめます。
- 類似点:長期熟成による樽の深み、高いアルコール度数(限定品による)がワイルドターキー12年の重厚感と通じる部分があります。
これは少し敷居が高いかもしれませんが、「長熟バーボン」の新たな可能性を探るには最適です。
ノブ クリーク シングルバレル リザーブ(高アルコール・熟成感)
価格帯を抑えつつ、ワイルドターキー12年の「力強い味わい」に最も近いバーボンの一つが、ビームサントリー社の「ノブ クリーク」シリーズです。
シングルバレル リザーブの魅力
- 熟成年数:熟成年数は明記されていませんが、9年程度の熟成感があると言われています。
- アルコール度数:60%(120プルーフ)という超高アルコール!これはワイルドターキー12年(50.5%)を上回る力強さです。
- 味わい:ナッツや焦げたオーク、バニラの風味が濃厚で、加水しても負けないパンチ力があります。
「12年熟成」という数字にこだわらなければ、バーボンらしい力強さと複雑な熟成感という点で、ノブ クリーク シングルバレル リザーブは非常に優れた代替え品となります。ストレートやロックで、その圧倒的なパワーをぜひ体験してみてください。
バーボンの高アルコール(バレルプルーフ)銘柄について調べてみるのも面白いですよ。バレルプルーフバーボンのおすすめを調べる
【代替え銘柄③】バーボン愛好家が次に注目すべき熟成バーボン3選
ワイルドターキー12年の終売は、私たちに「次の愛すべきバーボン」を見つける機会を与えてくれました。
最後に、ワイルドターキーとは異なる個性を持っていながら、長期熟成や希少性といった点でファンを唸らせる、注目のバーボン銘柄を3つご紹介します。
イーグルレア 10年
ワシのラベルが印象的なイーグルレアは、ワイルドターキーとは異なる「バッファロートレース蒸留所」で作られています。シングルバレル(単一の樽)からボトリングされる希少なバーボンです。
魅力のポイント
- 熟成年数:10年熟成。長期熟成の重厚感を持ちます。
- 味わい:ワイルドターキーほどのスパイシーさや荒々しさはなく、メープルやココア、トフィーのような滑らかでエレガントな甘さが特徴です。
- 価格:12年に比べればまだ比較的入手しやすい価格帯ですが、こちらも人気で品薄になることがあります。
ワイルドターキー12年の「力強さ」から、少し「繊細な熟成感」へとシフトしたい方に最適です。
ブラントン ゴールド
ボトルキャップの馬のフィギュアが有名なブラントンも、同じバッファロートレース蒸留所のシングルバレルバーボンです。
「ブラントン ゴールド」は、ブラントンシリーズの中でも特に熟成のピークを迎えた樽だけが選ばれる、まさにプレミアム中のプレミアムです。
- 特徴:熟成感と華やかさが際立っています。ドライフルーツ、オレンジピール、深いオークの香りが複雑に絡み合います。
- 類似点:その凝縮された深い味わいは、ワイルドターキー12年の持つ複雑さや重厚感に共通する部分があり、満足度が非常に高いです。
価格はワイルドターキー12年の実売価格に近い、もしくはそれ以上になることが多いですが、その価値は間違いなくあります。
エヴァン・ウィリアムズ 12年
「バーボンの王道」とも呼ばれるエヴァン・ウィリアムズの長期熟成銘柄です。こちらも日本市場向けに限定的にリリースされていることが多く、バーボン好きの間では「知る人ぞ知る」銘柄です。
- 熟成年数:12年熟成。
- アルコール度数:50.5度(101プルーフ)。
- 類似点:ワイルドターキー12年と全く同じスペック(12年・101プルーフ)を持ち、ライバルと見なされることも多いです。パワフルさと熟成感が両立しています。
ワイルドターキー1

