数珠(念珠)はどこで買える?お店ごとの特徴と選び方を徹底解説
急にお葬式や法事に行くことになったけれど、「そういえば数珠を持っていないかも…」と焦った経験はありませんか?
数珠(念珠)は仏事には欠かせない大切なものです。いざ必要になったとき、どこに行けば買えるのかって、意外と知らないものですよね。
この記事では、数珠が買えるお店から、お店ごとのメリット・デメリット、そして正しい選び方まで、モモストアが詳しく解説していきます!
・仏具専門店(仏壇店)で購入するメリットとデメリット
・百貨店・デパート(伊勢丹や三越など)のフォーマルアクセサリー売り場
・手軽に買える!イオンやイトーヨーカドーなどの大型ショッピングセンター
・ファッション雑貨店・バラエティショップ(ロフト・東急ハンズなど)
- 数珠を購入できる主な場所一覧:すぐにチェックしたい方へ
- 仏具専門店(仏壇店)で購入するメリットとデメリット
- 百貨店・デパート(伊勢丹や三越など)のフォーマルアクセサリー売り場
- 手軽に買える!イオンやイトーヨーカドーなどの大型ショッピングセンター
- ファッション雑貨店・バラエティショップ(ロフト・東急ハンズなど)
- コンビニエンスストア(セブン・ローソンなど)では売っている?
- ドラッグストア(マツキヨ・ウェルシアなど)での取り扱い状況
- 100円ショップ(ダイソー・セリア)の数珠は緊急時に使える?
- Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどネット通販の圧倒的メリット
- 数珠の選び方:宗派による違いと男性用・女性用のポイント
- 数珠の価格帯相場:本物と代替品でどれくらい違う?
- 買う前に知っておきたい!数珠に関するマナーと注意点
- 数珠以外のフォーマルアクセサリー(パールなど)との使い分け
- 子供用数珠の必要性と購入場所
- 数珠の修理・メンテナンスはどこに頼める?
- 数珠を持つ文化は日本だけ?世界の仏教国での「念珠」の扱い
- 数珠の終活:古い数珠はどう処分するのが正しい?
- 数珠袋・袱紗(ふくさ)も一緒に買える場所は?
- 数珠に関するよくある疑問(Q&A形式)
- まとめ:どこで買うのがあなたにとってベストか
数珠を購入できる主な場所一覧:すぐにチェックしたい方へ

「明日までに数珠が欲しい!」という緊急事態の方もいるかもしれませんね。まずは、数珠が手に入る主な販売場所を一覧表にしてまとめました。お店によって、品質や価格帯、専門性が大きく異なりますので、ご自身の状況に合わせて最適な場所を見つけてみてください。
| 購入場所 | 特徴・専門性 | 緊急時の購入難易度 | 価格帯の目安 | |
| 仏具専門店・仏壇店 | 宗派別の本式数珠など、高品質で専門的な品揃え。知識豊富な店員に相談できる。 | 中(店舗数が限られる) | 高(5,000円~数万円) | |
| 百貨店・デパート | フォーマル売り場や宝飾品売り場で販売。品質は高いが、種類は略式数珠が中心。 | 中 | 中~高(3,000円~20,000円) | |
| 大型ショッピングセンター | (イオン、ヨーカドーなど) | 手芸品、仏具、フォーマル用品コーナーなどで取り扱いあり。略式数珠が中心で安価。 | 低~中(店舗が多い) | 低~中(1,000円~5,000円) |
| ネット通販 | (Amazon, 楽天, Yahoo!) | 圧倒的な品揃えと価格競争力。宗派別から安価なものまで全て揃う。即日配送のオプションも。 | 低(最短翌日配送) | 低~高(500円~数万円) |
| コンビニエンスストア | ごく稀に、葬儀場近くの店舗で緊急用を販売していることがあるが、基本は取り扱いなし。 | 非常に高い | – | |
| 100円ショップ | (ダイソー、セリアなど) | 数珠状のストラップやブレスレットはあっても、正式な数珠の販売はほぼない。 | 中 | 非常に低(110円) |
このように、どこで買うかによって、専門性、手に入りやすさ、価格帯が大きく変わることがわかりますね。ご自身の予算や、数珠に求めるこだわり度に応じて、最適な購入場所を判断しましょう。
特に、初めて数珠を購入される方や、宗派に合った本式のものが欲しいという方は、専門店の利用を強くおすすめします。一方で、急な参列で「とりあえず失礼のないものを」という場合は、大型店やネット通販が非常に便利ですよ。
一つひとつのお店について、さらに詳しく見ていきましょう!
仏具専門店(仏壇店)で購入するメリットとデメリット
数珠(念珠)を購入する際、最も確実で信頼できる場所は、やはり仏具専門店や仏壇店です。
「仏壇屋さん」と聞くと敷居が高いと感じるかもしれませんが、実は、数珠に関する知識が最も豊富で、あなたの疑問や悩みを全て解決してくれるプロフェッショナルが揃っている場所なんです。
専門店で購入する最大のメリット:圧倒的な品質と品揃え
仏具専門店には、他の店舗ではまず見かけないような高品質で珍しい天然石や木材を使った数珠が並んでいます。
例えば、紫檀、黒檀といった伝統的な木材はもちろん、本水晶、瑪瑙(メノウ)、虎目石(タイガーアイ)など、様々な素材の数珠を見比べることができます。
さらに、最大のメリットは以下の点です。
- 本式数珠の品揃え:各宗派(真言宗、浄土宗、日蓮宗など)に合わせた正式な数珠が必ず揃っています。
- 修理・メンテナンス:数珠の糸が切れたり、房が傷んだりした場合の修理や、珠の通し直しといったアフターサービスが充実しています。
- 店員の専門知識:宗派による数珠の選び方、持ち方、マナーなど、正しい知識を教えてもらえるため、安心して一生モノの数珠を選ぶことができます。
特に、数珠は代々受け継いでいく「念珠」としての意味合いもあるため、良いものを長く使いたいと考える方には最適です。価格は安価なものでも5,000円以上、上質なものだと数万円~数十万円と幅広くなりますが、それだけの価値と安心感を得ることができます。
専門店で購入する際の注意点とデメリット
専門店での購入には多くのメリットがありますが、もちろん注意点もあります。
- 店舗数が少ない:都市部以外では店舗が限られ、営業時間も一般的な小売店と比べて短いことが多いです。急なときにはすぐに駆けつけられない場合があります。
- 価格が高め:品質が良い分、価格は高めに設定されています。
- 種類が多すぎる:専門的な知識がないと、逆に種類が多すぎて選びきれないと感じるかもしれません。しかし、これは店員さんに相談すればすぐに解決します。
もし、あなたの近くに仏具専門店があるなら、一度訪れてみることをおすすめします。数珠が持つ美しさや奥深さに触れることができる良い機会になりますよ。モモストアの周りにも老舗の仏壇店がありますが、お店の雰囲気も落ち着いていて、まるで小さな美術館のようです。
近くの仏具専門店を探すには、Googleマップで「仏壇店」や「仏具店」と検索するのが一番確実です。ぜひ、信頼できる専門店で、あなたにぴったりの数珠を見つけてくださいね。
仏具専門店をGoogleで検索してみる
百貨店・デパート(伊勢丹や三越など)のフォーマルアクセサリー売り場
仏具専門店は少し入りにくい…と感じる方や、アクセスが良い場所で品質の良いものが欲しいという方には、百貨店やデパートでの購入がおすすめです。特に、主要都市の大型デパートには必ずと言っていいほどフォーマル用品や宝飾品を扱うコーナーがあり、数珠もその一環として販売されています。
デパートでの数珠の取り扱い:どこで売っている?
デパートで数珠を探す場所は、主に以下の3つのコーナーです。
- 宝飾品・アクセサリー売り場:本水晶や天然石を使った、少しデザイン性の高い略式数珠が並びます。
- 呉服・和装小物売り場:和装での参列を意識した、格式高い雰囲気の数珠が手に入ります。
- フォーマルウェア売り場:ブラックフォーマルや喪服と一緒に、略式数珠がセットで販売されていることもあります。
百貨店で取り扱われている数珠は、そのほとんどが略式数珠(宗派を問わず使える数珠)です。宗派に合わせた本式数珠は取り扱いがない場合もありますので、もし本式数珠を探している場合は、事前に電話で確認するか、仏具専門店に行く方が確実でしょう。
しかし、品質は非常に高く、有名老舗数珠メーカーの製品を取り扱っていることも多いため、ギフトや贈答品としても安心して購入できます。店員さんも丁寧で、贈り物としてのマナーや包み方なども相談しやすいのが大きなメリットです。
デパート購入の魅力:いざという時に頼れるサービス
デパートで購入する最大の魅力は、そのサービスと安心感です。万が一の返品・交換対応はもちろん、数珠袋や袱紗(ふくさ)といった関連アイテムも一箇所でまとめて揃えることができます。特に急ぎの時には、ギフト包装などもスムーズに対応してくれるため、ストレスなく準備を整えることができます。
また、価格帯は専門店と大型ショッピングセンターの間くらいで、3,000円から20,000円程度のものが主流です。天然石を使った女性用の略式数珠などは、見た目も美しく、普段使いのパワーストーンブレスレットとしても使えそうなデザインのものもありますが、あくまで仏事の場で使うものですから、落ち着いた色味のものを選ぶのが無難です。
デパートは駅から近くアクセスが良い場合が多いため、お仕事帰りなどに立ち寄れるのが便利ですね。お洒落な空間で、落ち着いて数珠を選びたいという方に強くおすすめします!
主要な百貨店の公式サイトでも、フォーマルアクセサリーの取り扱い情報が確認できます。お近くの店舗の情報をチェックしてみてくださいね。百貨店は、フォーマル用品が充実しているため、デパートのフォーマル売り場をGoogleで検索してみる
手軽に買える!イオンやイトーヨーカドーなどの大型ショッピングセンター
「普段の買い物ついでにサクッと済ませたい」「なるべく費用を抑えたい」という方にとって、イオンやイトーヨーカドー、ゆめタウンなどの大型ショッピングセンター(GMS)は非常に有力な選択肢となります。これらの店舗は全国展開しており、アクセスが容易なのが最大の魅力です。
GMSでの数珠の取り扱い:意外な売り場と価格帯
大型ショッピングセンターでの数珠の取り扱い場所は、店舗の規模や時期によって異なりますが、主に以下の場所に置いてあることが多いです。
| 売り場名 | 取り扱い商品の傾向 |
| 仏具・神具コーナー | お盆の時期などに特設されることが多い。略式数珠や数珠袋がセットで販売されている。 |
| フォーマル・礼服売り場 | 紳士服・婦人服売り場の一角。喪服用アクセサリー(ネックレス、イヤリング)と一緒に並べられていることが多い。 |
| 手芸・ホビー用品売り場 | 稀に、数珠作りのキットや、パワーストーンの珠が販売されていることがある。 |
ここで販売されているのは、ほぼすべてが略式数珠です。宗派にこだわる必要がない場合は、これで十分間に合います。価格帯は非常にリーズナブルで、1,000円から3,000円程度で購入できるものが中心です。中には、プラスチック製や人工素材を使ったものもありますが、見た目には落ち着いた雰囲気で、急な弔事には問題なく使用できます。
GMSで購入するメリットと注意点
メリット:
- 手軽さ:普段の買い物と同時に済ませられるため、手間がかかりません。
- 価格の安さ:予算を気にせず購入できます。
- 急な対応:営業時間が長く、週末でも開いているため、急な入用に対応しやすいです。
注意点:
- 専門知識がない:店員さんは数珠の専門家ではないため、詳しい質問には答えられないことが多いです。
- 品質はそれなり:天然石ではなく、代替素材が使われている場合が多いです。長く使うには専門店やデパートのものがおすすめです。
もしお近くのイオンやイトーヨーカドーで数珠が見つからない場合は、サービスカウンターやインフォメーションで尋ねてみてください。季節によっては特設コーナーに移動していることもありますよ。急いでいるけど、ある程度しっかりしたものが欲しい、という場合にぴったりの購入先です。
お近くの大型ショッピングセンターの営業時間をチェックしておくと、いざという時安心です。イオンの仏具売り場をGoogleで検索してみる
ファッション雑貨店・バラエティショップ(ロフト・東急ハンズなど)
最近は、ロフトや東急ハンズ(ハンズ)、無印良品といったファッション雑貨店やバラエティショップでも、数珠の取り扱いが増えています。これらの店舗で販売されている数珠は、従来の仏具のイメージを覆すような、現代的でモダンなデザインが多いのが特徴です。
雑貨店で売っている「数珠」とは?
雑貨店で販売されているのは、主に以下の2種類に分けられます。
- フォーマル用略式数珠:弔事の際に使用できる、黒やグレー、紫など落ち着いた色の略式数珠。品質は中程度で、価格も手頃です。(2,000円~5,000円程度)
- パワーストーンブレスレット:天然石を使ったブレスレットで、数珠の形状に似ているもの。これを「数珠」として代用する人もいますが、正式な仏事の場では避けた方が無難です。あくまでお守りやアクセサリーとして使用しましょう。
東急ハンズなどでは、仏具コーナーではなく、トラベル用品や冠婚葬祭用品のコーナー、またはアクセサリー・天然石コーナーに置かれていることが多いです。無印良品などでは、数珠袋とセットでシンプルな略式数珠が販売されていることもあり、「シンプルで生活になじむデザインが良い」という方に人気があります。
雑貨店・バラエティショップの利用をおすすめする方
この手の店舗での購入は、以下のような方におすすめです。
- デザイン性を重視する方:おしゃれな天然石を使った数珠や、携帯性に優れたコンパクトなものが欲しい。
- 急ぎで必要な方:駅ビルや商業施設に店舗が多く、仕事や買い物のついでに立ち寄りやすい。
- カジュアルな場で使いたい方:葬儀などの正式な場ではなく、気軽なお参り用として使いたい。
ただし、ここでも注意したいのは、店員さんに数珠に関する専門知識は期待できないという点です。宗派による違いやマナーなどは、事前に自分で調べておく必要があります。正式な場での利用を考えている場合は、最低限、「略式数珠であること」「房が付いていること」などを確認して購入しましょう。
雑貨店ならではの数珠袋とセットになった商品は、非常に魅力的です。可愛らしい柄や機能的なデザインのものが多いので、数珠と一緒に袋も新調したい方はぜひチェックしてみてください。
コンビニエンスストア(セブン・ローソンなど)では売っている?
深夜や早朝に急遽数珠が必要になったとき、真っ先に思い浮かぶのがコンビニエンスストアかもしれません。24時間営業で、どこにでもあるコンビニは、まさに「最後の砦」ですよね。
結論:基本的にコンビニには数珠は売っていません
残念ながら、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどの大手コンビニチェーンでは、原則として数珠の取り扱いはありません。数珠は日常的に売れる商品ではないため、在庫リスクや陳列スペースの問題から、通常は置いていないのが現状です。
しかし、「絶対に売っていない」とは言い切れない例外的なケースが、ごく稀にあります。
【超レアケース】葬儀場近くのコンビニ
大きな総合斎場や葬儀場、火葬場の近くに立地しているコンビニエンスストアでは、緊急性の高いフォーマル用品として、以下のものが販売されていることがあります。
- 白や黒の靴下・ストッキング
- ネクタイ(黒)
- 簡単な香典袋
- ごくシンプルな略式数珠(レジ横や日用品コーナー)
この場合の数珠は、あくまで「緊急避難用」の非常に簡素なものです。素材はプラスチックやアクリル製で、価格も1,000円前後のものがほとんどです。品質にこだわることはできませんが、「数珠を持っていないのはマナー違反」という状況を回避するためには、非常に助けになります。
緊急時にコンビニでできること
もし数珠が見つからなかったとしても、コンビニでできることはあります。
| 対応策 | 目的 | 注意点 |
| ATMで現金を準備 | 香典の準備 | 新札を避ける(不幸を予測していたと思われるため) |
| 白い封筒を購入 | 香典袋の代用(やむを得ない場合) | 郵便番号枠のないものが望ましい |
| タクシーの手配 | 会場への移動 | 急いでいることを運転手に伝える |
数珠がなくても、参列するという気持ちと、香典・袱紗などの準備ができていれば、ある程度はマナーを守れます。数珠は重要ですが、どうしても手に入らない場合は、他のマナーをしっかり守ることに意識を集中しましょう。ただし、念のため、葬儀場近くのコンビニの情報をGoogleで検索してみるのも手かもしれませんね。
ドラッグストア(マツキヨ・ウェルシアなど)での取り扱い状況
ドラッグストアは、薬や日用品だけでなく、最近では食品や衣料品まで扱うようになり、非常に便利な存在となりました。では、このドラッグストアで数珠を見つけることはできるのでしょうか?
これは結論から言うと、「ほとんどの場合、売っていない」というのが正直なところです。
なぜドラッグストアには数珠がないのか?
ドラッグストアの主要な取り扱い商品は、医薬品、化粧品、日用品、食品であり、仏具やフォーマルアクセサリーは店舗のコンセプトから外れるため、通常は仕入れの対象になりません。マツモトキヨシ、ウェルシア、ココカラファインなどの大手チェーンの店舗を調査しましたが、常設の数珠コーナーは確認できませんでした。
しかし、こちらもコンビニエンスストアと同様に、非常に稀な例外が存在します。
【可能性がゼロではないケース】
ごく一部の郊外型・大型のドラッグストアでは、日用品や生活雑貨の品揃えを強化しており、その一環として以下のものが置かれていることがあります。
- 簡易的な仏具:線香やお香、ローソクなど
- 冠婚葬祭用の小物:香典袋、祝儀袋
- ごく稀に、旅行用や携帯用の略式数珠
この場合の数珠は、あくまで「ついで買い」を意識した安価な略式数珠であり、品質を求めることはできません。もし、急な入用で他の店が開いていない場合、最終手段として「もしかしたら…」という期待を込めて探してみる、という程度に考えた方が良いでしょう。
ドラッグストアのメリット:急な身だしなみチェック
数珠はなくても、弔事の参列前にドラッグストアが役立つことはたくさんあります。急な訃報で駆けつける際、身だしなみを整えるために、以下のものを購入できます。
- ヘアスプレーやワックス:乱れた髪を整える
- 消臭スプレー:タバコや食べ物の匂いを消す
- ハンカチ・ティッシュ:弔事には必須
- 爪切りや絆創膏:手元のケア
数珠が見つからなかったとしても、清潔感のある身だしなみは、故人や遺族への敬意を示す上で非常に重要です。ドラッグストアは、そういった緊急の身だしなみケアには最適な場所です。数珠の有無は期待せず、身だしなみを整えるために立ち寄るのが賢明でしょう。
また、最近はネット通販でも数珠が手軽に購入できるようになっているので、ドラッグストアで探すよりも、そちらを利用する方が確実に手に入ります。時間と労力を無駄にしないためにも、オンラインでの購入を検討することをおすすめします。ドラッグストアでの数珠取り扱い情報をGoogleで検索してみる
100円ショップ(ダイソー・セリア)の数珠は緊急時に使える?
「とりあえず100円ショップで代用できないかな?」と考える方もいるかもしれません。ダイソーやセリアといった100円ショップは、もはや生活のあらゆるものを揃えられる、驚異的な品揃えですよね。数珠に関しても、果たして取り扱いがあるのでしょうか?
正式な「数珠」の販売は基本的にない
結論から申し上げると、100円ショップで販売されているのは、「数珠」として正式な仏具ではありません。売っている可能性が高いのは、以下のような商品です。
- パワーストーン風ブレスレット:天然石ではないアクリルやプラスチックの珠を使ったブレスレット。
- 数珠状のキーホルダーや飾り:仏事とは関係のない、装飾品としてのアイテム。
- ビーズや手芸用品のコーナーにある珠:自分で数珠を作るための材料。
これらの商品を仏事の場に持っていくのは、マナー違反となる可能性が非常に高いです。数珠は単なるアクセサリーではなく、仏様や故人への敬意を示すための法具(道具)だからです。房(ふさ)がなく、珠の数や配列が不規則なものは、正式な数珠として認められません。
それでも100円ショップが役立つシーン
しかし、100円ショップが数珠の準備で間接的に役立つこともあります。
- 数珠袋の代用品:黒や紺、紫などの地味な色の巾着袋やポーチを、数珠袋の代用品として購入する。数珠を裸でバッグに入れるのはマナー違反なので、これは非常に有効です。
- 袱紗(ふくさ)の代用品:黒や紺などのハンカチや風呂敷を、袱紗の代用品として利用する。(ただし、できれば専用の袱紗を用意すべきです。)
特に、数珠袋は数珠を保護し、清潔に保つために非常に重要です。正式な数珠を購入したら、一緒に袋も用意したいもの。もし専用の袋が手に入らない場合は、100円ショップの落ち着いた色の小物入れを代用しましょう。
繰り返しになりますが、「数珠本体」を100円ショップで済ませるのは、避けた方が良い選択です。マナーを重視する場では、やはり略式数珠であっても、最低限の品質と形を備えたものを、上記の専門店や大型店、あるいは次に紹介するネット通販で購入することをおすすめします。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどネット通販の圧倒的メリット
現代において、数珠を購入する場所として最も利便性が高く、選択肢が広いのがネット通販です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトを利用すれば、数珠に関するあらゆるニーズを満たすことができます。
ネット通販が最強である理由
ネット通販には、実店舗にはない圧倒的なメリットがあります。
圧倒的な品揃えと専門性
実店舗ではスペースの制約がありますが、ネット通販ではそれがありません。専門店が出品しているため、宗派別の本式数珠から、天然石を使ったおしゃれな略式数珠、子供用まで、数万点の中から比較検討できます。特に、地方に住んでいて近くに仏具専門店がない方にとって、この品揃えは非常に魅力的です。
価格競争力と口コミでの安心感
価格競争が激しいため、実店舗よりも安く購入できるケースが多いです。また、実際に購入した人のレビュー(口コミ)を参考にできるため、「写真と実物が違いすぎる」といった失敗を避けることができます。特に「〇〇宗用」「男性用」などのキーワードで検索し、高評価のレビューが多い商品を選ぶと安心です。
即日配送のスピード感
急ぎで必要な場合、Amazonのプライム会員サービスや、楽天市場・Yahoo!ショッピングの「あす楽」サービスを利用すれば、最短で翌日、あるいは当日中に数珠が手元に届くことも珍しくありません。これは、急な訃報で時間がないときには、本当に助かるサービスです。
ネット通販で購入する際の注意点
便利なネット通販ですが、以下の点には注意が必要です。
- 実物を確認できない:色味や素材の質感は、写真だけでは完全に伝わりません。できるだけ多くの写真や動画、詳細な商品説明が掲載されている商品を選びましょう。
- ニセモノのリスク:あまりにも安すぎる数珠は、天然石ではなく合成樹脂やガラスを使っている場合があります。信頼できる出店者(できれば仏具専門店を名乗っている店舗)から購入しましょう。
- 修理の可否:購入後の修理や糸の通し直しに対応しているか、購入前にショップの保証内容を確認しておくと安心です。
ネット通販を賢く利用すれば、実店舗を何軒も回る手間を省き、高品質で納得のいく数珠を確実に手に入れることができます。まず、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで「数珠」「念珠」と検索して、ざっと相場感やデザインのトレンドをチェックしてみることをおすすめします。
モモストアとしても、忙しい現代人にはネット通販を強くおすすめします!
Amazonの数珠信頼店をGoogleで検索してみる
数珠の選び方:宗派による違いと男性用・女性用のポイント
数珠は、ただ持っていれば良いというものではなく、実は宗派や使う人によって種類が異なります。特に、宗派が厳格に定められている法事やお葬式に参列する場合、正しい数珠を選ぶことがマナーの一つとなります。ここでは、数珠を選ぶ際に最低限知っておきたいポイントを解説します。
宗派で分かれる「本式数珠」と「略式数珠」
略式数珠(宗派不問)
玉の数が108個(煩悩の数)ではない、一重(ひとえ)の数珠です。宗派を問わず、全ての仏事に使用できるため、「万能数珠」とも呼ばれます。現在、多くの人が持っているのはこの略式数珠です。初めて購入する方や、親戚に様々な宗派の人がいる方は、略式数珠を選ぶのが最も無難で間違いがありません。大型ショッピングセンターやネット通販で売られているのは、ほとんどがこのタイプです。
本式数珠(宗派別)
玉の数が108個を基本とし、二重(ふたえ)にして持つ数珠です。玉の数や房の形、通し方などが宗派ごとに細かく定められています。主な宗派と数珠の特徴は以下の通りです。
| 宗派名 | 数珠の特徴 |
| 真言宗 | 「振分(ふりわけ)数珠」と呼ばれる独特な形。両手の親指に掛けて用いる。 |
| 浄土宗 | 「二連」または「日課念珠」と呼ばれる、二つの輪が連なった形状。金属の環が付いているものが多い。 |
| 日蓮宗 | 長い房が2本、短い房が3本付いているのが特徴。「唱題(しょうだい)専用」のものもある。 |
| 浄土真宗 | 房に「蓮如結び(れんにょむすび)」という独特な結び方をする。本願寺派と大谷派で細部に違いがある。 |
| 禅宗(曹洞宗・臨済宗) | 略式数珠に比較的近く、玉の数もシンプルだが、金属の環が通っている場合がある。 |
ご自身の家の宗派がはっきりしている場合は、できれば本式数珠を持っておくと、より丁寧な印象を与えられます。ただし、本式数珠は仏具専門店でしか手に入らないことが多いので、購入場所には注意が必要です。
男性用数珠と女性用数珠の違い
数珠には、性別によってサイズと素材の選び方に違いがあります。
- 男性用数珠:玉が大きく(主玉の直径が10mm~13mm程度)、全体的に重厚感があります。素材は、黒檀や紫檀といった木材、あるいは虎目石などのシックで落ち着いた色味の天然石が選ばれます。
- 女性用数珠:玉が小さく(主玉の直径が6mm~8mm程度)、華奢で手に馴染みやすいサイズです。素材は、水晶、珊瑚、淡水パール、ピンク色の瑪瑙(メノウ)など、明るい色味や透明感のある天然石が人気です。房の色も、紫、ピンク、水色など、バリエーションが豊富です。
夫婦であっても、数珠は一人一つ持つものとされています。必ず、ご自身の手に馴染むものを選びましょう。男性が女性用の小さな数珠を持つのはマナー違反ではありませんが、見栄えや使いやすさの点から、やはり性別に合ったものを選ぶことをおすすめします。
数珠の価格帯相場:本物と代替品でどれくらい違う?
数珠は安いものなら数百円から、高いものだと数十万円まで、その価格帯は非常に広いです。この価格の違いは、主に使われている素材と作り手の技術(加工・仕立て)によって決まります。ここでは、数珠の価格帯の相場と、素材による違いを詳しく見ていきましょう。
価格帯別の数珠の特徴
数珠は、大きく分けて以下の3つの価格帯に分類できます。
【1,000円~3,000円台】緊急用・代替素材の略式数珠
この価格帯の数珠は、主にプラスチックや合成樹脂が使われています。珠の色は黒や茶色など落ち着いた色が多く、見た目には簡素ですが、仏事の場に持っていく「道具」としての役割は果たせます。コンビニ近くの雑貨店や、大型ショッピングセンターの安価なコーナーで売られているのがこのタイプです。
特徴:
- 軽くて安価。
- 房(ふさ)はレーヨンなどの化学繊維が多い。
- 長く使うには耐久性に不安がある。
【5,000円~20,000円台】天然石・木材使用の略式数珠(最もポピュラー)
最も多くの人が購入しているのが、この中価格帯です。本水晶、メノウ、オニキス、白檀(びゃくだん)などの天然の素材が使われています。品質が良く、見た目も美しいため、一生モノとして使うことができます。デパートやネット通販の信頼できる専門店で扱われています。
特徴:
- 素材に天然のものを使っているため、質感や重厚感がある。
- 房は正絹(しょうけん)という絹糸を使用していることが多く、耐久性も高い。
- 男性用は虎目石、女性用は本水晶が特に人気です。
【30,000円以上】本式数珠・高級天然素材の逸品
この価格帯になると、宗派に合わせた本式数珠や、非常に希少な天然石(ラピスラズリ、翡翠など)や高級木材(伽羅、沈香など)が使われます。職人が一つひとつ手作業で仕立てたもので、美術品としての価値も持ちます。仏具専門店での購入がメインとなります。
特徴:
- 玉の形や配列、房の仕立てが厳格に守られている。
- 長く使うほど味わいが増す素材が使われる。
- 代々受け継ぐ家宝としてもふさわしい。
価格と素材の判断ポイント
数珠の値段は、素材の「希少性」と「加工の難易度」に比例します。例えば、本水晶でも「研磨の透明度」によって価格が大きく異なりますし、木材でも「銘木(めいぼく)」と呼ばれる貴重な木が使われていると高価になります。予算に合わせて選ぶのが一番ですが、できれば5,000円以上の天然素材を使った略式数珠を持っておくと、どんな場でも恥ずかしくありませんよ。
買う前に知っておきたい!数珠に関するマナーと注意点
数珠は、仏事の場では欠かせない法具ですが、正しい使い方や保管方法を知らないと、かえって失礼にあたってしまうことがあります。数珠をいざ購入する前に、最低限知っておきたいマナーと注意点をまとめました。
数珠の三つの基本マナー
貸し借りはしない
数珠は、「念珠」とも呼ばれ、自分の煩悩を数えるための道具であり、「自分だけのお守り」という意味合いが強いものです。そのため、他人に貸したり、借りたりすることはマナー違反とされています。夫婦や親子であっても、自分の数珠を他者に渡すのは避けましょう。人数分を用意するのが基本です。
持ち方:左手の親指にかけるのが基本
数珠を持つときは、合掌した両手の親指以外の指に二重にかけ、手を合わせるのが最も丁寧な作法です。(略式数珠の場合は一重でかけます。)
合掌しないとき(移動中や座っているとき)は、必ず左手に持つのが基本です。左手は「仏様の清浄な世界」を表し、右手の「俗世」と区別するためです。椅子や床に直接置いたり、バッグの底に裸で入れておくのはやめましょう。
必ず「数珠袋」に入れて保管する
数珠をそのままポケットやバッグに入れるのは、汚れる原因になるだけでなく、雑に扱っていると見なされ失礼にあたります。必ず、数珠袋(念珠入れ)に入れるようにしましょう。数珠袋は、数珠本体と同じく、黒、紺、紫、グレーなど落ち着いた色を選ぶのがマナーです。これも、100円ショップの項目で触れたように、ネット通販や仏具店で数珠とセットで購入するのがおすすめです。
購入時の最終チェックリスト
いざ購入!というときに慌てないよう、以下の点を確認しましょう。
| チェック項目 | 内容 | 購入場所 |
| 宗派 | ご自身の宗派に合わせて本式か略式かを確認しましたか?(迷ったら略式でOK) | 仏具店、ネット通販 |
| 男女別 | 男性は大きめ、女性は小さめのサイズを選びましたか? | 全店舗 |
| 素材 | 安価なプラスチックではなく、天然素材(本水晶、木材など)を選びましたか? | デパート、専門店、ネット通販 |
| 房の素材 | できれば正絹(絹糸)の房を選びましたか?(見た目と耐久性が良い) | 専門店、ネット通販 |
数珠は、仏事の場において、あなたの「敬意の心」を表すものです。適切なものを選び、正しいマナーで扱うことで、故人やご遺族に失礼のないよう、心穏やかに参列できるようにしたいですね。モモストアも、これらのマナーを常に意識して、日々を過ごしていきたいと思っています。
数珠以外のフォーマルアクセサリー(パールなど)との使い分け
弔事の際、数珠以外にもアクセサリーを身につけることがありますよね。特に女性の場合、パール(真珠)のネックレスやイヤリングは定番とされています。しかし、数珠とこれらのアクセサリーは、どのような関係性があり、どう使い分けるべきか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
数珠とアクセサリーの決定的な違い
まず大前提として理解しておきたいのは、数珠は「法具(仏具)」であり、パールネックレスは「装飾品(アクセサリー)」であるということです。同じ「珠」を使ったものでも、その持つ意味と役割は全く異なります。
- 数珠:仏様への合掌や礼拝の際に使用し、煩悩を打ち消す役割を持つ。故人への敬意を示すための道具。
- パール:涙の象徴とされ、弔事の場においては唯一許される装飾品。華美にならないよう、一連のネックレスと一粒のイヤリング(またはピアス)が基本。
つまり、数珠は「マナーとして持つべきもの」、パールは「控えめな装飾として許されるもの」という使い分けになります。参列する際は、数珠は必ず持参し、パールは身につけるかどうかは任意と考えるとわかりやすいでしょう。
パールのネックレスと数珠を一緒に持つ際の注意点
数珠とパールを同時に身につける際に、特に注意したいのは以下の点です。
- 色とデザインの統一感:数珠は黒や紫、茶色など落ち着いた色、パールは白や薄いグレー(黒真珠も可)が基本です。華美な色の数珠や、派手なデザインのパールは避けましょう。
- 着用は一つずつ:パールのネックレスは一連、数珠は一つ、と過度な装飾は厳禁です。不幸の席では、控えめに装うことが最大の礼儀です。
- 時計や他のアクセサリー:結婚指輪以外の指輪や、派手な腕時計、ブレスレットは外すのがマナーです。数珠は「ブレスレット」ではありませんから、これらのアクセサリーと一緒に見えないよう、左手で大切に持ちましょう。
特に、最近はパワーストーンブレスレットを数珠代わりに使う方がいますが、これは厳密にはマナー違反とされます。仏具専門店で扱われている略式数珠は、パールや天然石を使った美しいものもたくさんありますので、フォーマルな場ではそちらを選ぶことを強くおすすめします。
数珠とアクセサリーの使い分けを理解して、スマートな振る舞いを心がけたいですね。
子供用数珠の必要性と購入場所
大人の数珠については詳しく解説してきましたが、お子さんが仏事に参加する場合、子供用の数珠は必要なのでしょうか?
子供用数珠の必要性:必須ではないが、あれば丁寧
結論から言うと、子供用の数珠は必須ではありません。というのも、数珠は「一人前の仏教徒」としての意味合いが強く、子供の場合はまだその段階ではないと見なされることが多いからです。小学生以下の小さなお子さんの場合、数珠を持っていなくてもマナー違反にはなりません。
ただし、中学生や高校生になり、大人と同じように焼香や合掌を行う場合は、用意しておく方がより丁寧とされます。また、お子さんに数珠を持たせることで、仏事に対する意識やマナーを教える良い機会にもなります。
子供用数珠の選び方と購入場所
子供用の数珠を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- サイズ:大人の女性用数珠よりもさらに玉が小さく、手のひらに収まりやすいサイズ(主玉直径5mm前後)を選びます。
- 素材:大人のものと同様、天然石や木材が望ましいですが、子供が雑に扱っても壊れにくい、丈夫なものを選ぶと良いでしょう。
- 色:派手すぎる色は避け、白、薄いピンク、水色など、清潔感のある淡い色を選ぶのが一般的です。
子供用数珠は、実店舗ではなかなか見つけにくいのが現状です。ほとんどの場合、以下の場所で購入することになります。
- ネット通販:Amazonや楽天市場の仏具専門店が出品していることが多いです。「子供用数珠」「キッズ 念珠」などで検索するとすぐに見つかります。
- 仏具専門店:店舗によっては子供用を常備していることがあります。
価格帯は、3,000円から5,000円程度と、大人の略式数珠よりもやや安価なものが主流です。もし、お子さんが仏事に頻繁に参加する機会があるなら、一つ用意しておくと安心です。数珠を持つことで、お参りの時間も静かに、真剣な気持ちで臨めるようになるかもしれませんね。
数珠の修理・メンテナンスはどこに頼める?
数珠は、使っているうちに糸が緩んだり、房が擦り切れたりすることがあります。特に、珠を繋いでいる糸が切れてしまうのは縁起が悪いとも言われますから、定期的なメンテナンスは非常に重要です。では、数珠が壊れてしまった場合、どこに修理をお願いすれば良いのでしょうか?
修理を依頼できる主な場所
数珠の修理・メンテナンスを受け付けているのは、主に以下の3つの場所です。
購入した仏具専門店・仏壇店
最も信頼できるのが、購入した店舗に依頼する方法です。数珠の構造や素材を熟知しているため、最も正確で丁寧な修理が期待できます。専門店であれば、他店で購入した数珠であっても、修理を受け付けてくれることが多いです。糸の通し直しや房の交換など、専門的な技術が必要な修理は、必ずここに依頼しましょう。
百貨店・デパートの宝飾品売り場
デパートで購入した数珠の場合、その宝飾品売り場でも修理を受け付けてくれることがあります。ただし、専門的な本式数珠の修理は難しく、略式数珠の糸替え程度の対応となることが多いです。まずは購入店舗に問い合わせてみるのが確実です。
ネット通販の修理サービス
ネット通販で購入した場合でも、ほとんどの仏具ショップは「修理サービス」を提供しています。サイトに記載されている手順に従って数珠を郵送すれば、修理して返送してくれます。実店舗がない分、修理費用が安価な場合もありますが、郵送期間を考慮して、時間に余裕を持って依頼する必要があります。
修理にかかる費用と期間
修理の費用と期間は、数珠の種類や損傷具合によって大きく異なりますが、一般的な略式数珠の「糸の通し直し」や「房の交換」にかかる相場は以下の通りです。
| 修理内容 | 費用の目安 | 期間の目安 |
| 糸の通し直し(略式) | 2,000円~5,000円 | 1週間~3週間 |
| 房の交換(略式) | 3,000円~7,000円(房の素材による) | 1週間~3週間 |
| 本式数珠の複雑な修理 | 5,000円~15,000円 | 3週間~1ヶ月以上 |
数珠は、長く使い続けるほど手に馴染み、愛着がわくものです。切れてしまったからといってすぐに捨ててしまわず、信頼できるお店に修理を依頼して、大切に使い続けてくださいね。修理をすることで、さらに愛着が増すかもしれませんよ!
念のため、数珠の修理を受け付けている専門店を検索してみましょう。数珠の修理専門店をGoogleで検索してみる
数珠を持つ文化は日本だけ?世界の仏教国での「念珠」の扱い
私たちが当たり前に使っている数珠ですが、これは日本独自の文化なのでしょうか?それとも、世界中の仏教国で同じように使われているのでしょうか。
数珠は、実は仏教発祥の地であるインドから伝わったもので、世界中の仏教徒が形を変えながら大切に使っている法具なんです。ここでは、数珠のルーツと、日本以外の国での「念珠」の扱いや特徴について見ていきましょう。
数珠のルーツ:インドから伝わった「マーラー」
数珠の始まりは、古代インドで使われていた「マーラー(Mala)」という道具だとされています。これは、サンスクリット語で「花輪」や「数えるもの」という意味を持ち、修行僧が真言(マントラ)や仏の御名を唱える回数を数えるために使われていました。このマーラーが、仏教の伝播とともに中国、そして日本へと伝わり、「数珠」「念珠」と呼ばれるようになったのです。
マーラーの基本的な玉の数は、日本の数珠と同じく108個とされています。これは、人間の持つ煩悩の数、あるいは仏教における特別な意味を持つ数字だからです。この108という数は、数珠の最も重要な要素の一つとして、世界共通で認識されています。
世界の仏教国での念珠の特徴
国や宗派によって、念珠の形や使い方は少しずつ異なります。
| 国・地域 | 念珠の名称・特徴 |
| チベット(密教) | 「トゥンワー」と呼ばれる。木の実や骨(動物の骨を加工したもの)を使った重厚なものが多い。数え棒を付けて、回数をより正確にカウントする。 |
| 中国 | 「佛珠(フォーズゥ)」と呼ばれる。日本と同じく108珠が基本だが、腕輪念珠(ブレスレットタイプ)も一般的。宝石や象牙など、豪華な素材が使われることもある。 |
| 韓国 | 「ヨムジュ(염주)」と呼ばれる。手のひらに収まるシンプルな略式数珠が多い。日常的に持ち歩き、お守りとして使う人も多い。 |
| タイ・スリランカ(上座部仏教) | 数珠を使わない宗派も多いが、使う場合は簡素な木珠のものが主流。瞑想の際に使用されることが多い。 |
このように、数珠は形や素材が違っても、「心を落ち着かせ、仏の教えを念じるための道具」という役割は世界共通です。日本で数珠を持つことは、世界中の仏教徒と繋がっていることでもあるのですね。
ちなみに、キリスト教のロザリオやイスラム教のミスバハも、回数を数えるための「数珠」と似た役割を持っています。宗教を超えて、「数える道具」として珠を使う文化があるのは、とても興味深いですね!
数珠の終活:古い数珠はどう処分するのが正しい?
数珠は一生モノとして大切に使うものですが、中には古くなったり、糸が切れてしまったり、あるいは故人が使っていた数珠をどうしたら良いか悩む方もいるでしょう。数珠はただのアクセサリーではないため、正しい手順で処分(供養)することが大切です。
古い数珠の正しい処分(供養)方法
数珠は、長年持ち主の念が込められている法具であるため、一般的なゴミとして捨てるのは避けるべきです。主な処分(供養)方法は以下の3つです。
菩提寺(お寺)に相談する
最も丁寧で確実なのが、ご自身やご家族が菩提寺(代々お世話になっているお寺)に相談し、お焚き上げをお願いする方法です。お寺で読経をしてもらい、数珠に宿った念を抜いてもらってから、火で焼いて供養してもらいます。これが数珠の「終活」として最も望ましい方法とされています。
仏具専門店に供養を依頼する
お寺との付き合いがない、またはお寺が遠いという場合は、仏具専門店に相談してみましょう。多くの仏具店が「数珠の引き取り・供養サービス」を行っています。これは、預かった数珠をまとめて提携しているお寺に運び、合同で供養してもらうというサービスです。費用は1,000円~3,000円程度かかることが多いです。
自宅で塩で清めてから処分する
どうしてもお寺や専門店に依頼できない場合は、最終手段として自宅で清めてから処分します。ただし、これはあくまで最終手段と捉えてください。
- 手順:白い紙や布の上に数珠を置き、清めの塩を軽く振ります。合掌して「長い間ありがとう」と感謝の念を伝えます。
- 処分:その後、他のゴミとは別の袋に入れ、「燃えるゴミ」として処分します。自治体によっては、お守りや人形と同じく「供養ゴミ」として扱われる場合もありますので、確認が必要です。
故人の数珠を譲り受ける場合の注意点
故人が愛用していた数珠を「形見として」受け継ぎたいと考える方もいるでしょう。これは故人を偲ぶ良い行為ですが、以下の点に注意が必要です。
- 糸の通し直し:故人の数珠は一度糸を切り、珠を全て清めてから、改めて糸を通し直すのが望ましいとされます。これにより、故人の念と新しい持ち主の念を区別することができます。
- サイズ変更:サイズが合わない場合は、珠を減らしたり足したりして、自分の手に合うように専門店で調整してもらいましょう。
数珠はあなたの人生に寄り添う大切な法具です。最後まで大切に、敬意を持って扱うことが、数珠を持つことの真の意味と言えるかもしれませんね。
数珠袋・袱紗(ふくさ)も一緒に買える場所は?
数珠本体を購入する際に、ぜひ一緒に手に入れたいのが、数珠袋(念珠入れ)と袱紗(ふくさ)です。特に袱紗は、香典を包む布であり、弔事の席では数珠と同じくらいマナー上重要なアイテムです。
数珠を購入できる場所の多くは、これらの関連アイテムも取り扱っていますので、手間なく一緒に揃えることができます。
数珠袋と袱紗の主な購入先
仏具専門店・デパート
この二箇所は、数珠と関連小物の品揃えが非常に豊富です。特にデパートのフォーマル売り場や仏具専門店では、数珠袋と袱紗をセットで販売していることが多く、色やデザインに統一感を持たせることができます。
袱紗に関しては、慶弔両方に使える「紫」のものが人気ですが、弔事専用の「紺」や「緑」なども揃っています。品質の良い正絹の袱紗を選びたい場合は、デパートや専門店がおすすめです。
大型ショッピングセンター・雑貨店
イオンやイトーヨーカドー、ロフトなどの雑貨店でも、冠婚葬祭用の小物コーナーに数珠袋と袱紗が置いてあります。こちらは価格が安価で、カジュアルなデザインが多いのが特徴です。緊急で必要な場合は、ここで手軽に手に入れることができます。袱紗は、最近はポケット式で香典を挟むだけで済むタイプ(簡易袱紗)が多く、使いやすいですよ。
ネット通販(数珠の購入と同時に)
最も効率的なのは、数珠を購入するネット通販のショップで、一緒に数珠袋と袱紗も注文してしまう方法です。多くのネットショップでは、数珠袋が無料で付いてきたり、セットで割引価格になっていたりすることが多いです。また、袱紗も一緒に買えるよう、関連商品としてラインナップされています。
数珠袋と袱紗の選び方のマナー
どちらのアイテムも、弔事用として以下のマナーを守って選びましょう。
| アイテム | 色 | 柄・素材 |
| 数珠袋 | 黒、紺、紫、グレー、深緑など | 無地または控えめな織柄。素材は問わないが、数珠が傷つかないもの。 |
| 袱紗 | 紫(慶弔両用)、紺、緑(弔事用) | 無地または控えめな柄。右開き(慶事とは逆)。 |
数珠袋と袱紗をしっかり用意することは、「見えないところまで気を配れる人」という印象を与えます。数珠と一緒に、忘れずに準備してくださいね!
数珠に関するよくある疑問(Q&A形式)
数珠を購入する方からよく寄せられる疑問を、Q&A形式でまとめてみました。あなたの疑問もここで解決するかもしれませんよ!
Q1. 葬儀の際に、数珠を持っていないとマナー違反ですか?
A. 厳密に言えば、マナー違反と見なされます。数珠は仏教徒として仏様への敬意を表すための法具であり、参列者の最低限の身だしなみの一つだからです。もし忘れてしまった場合は、合掌する際に手ぶらでいるよりも、手を合わせて心を込めることが大切です。しかし、できる限り略式数珠だけでも準備していくのが望ましいです。
Q2. パワーストーンブレスレットを数珠の代わりに使ってもいいですか?
A. 正式な仏事の場では、避けた方が良いです。数珠は珠の数や房の形などに厳格な決まりがありますが、パワーストーンブレスレットは装飾品です。特に、色鮮やかなものや、玉の数が不規則なものはマナー違反と見なされます。略式数珠(宗派不問の一重の数珠)であれば、天然石を使ったものでも問題ありませんので、そちらを用意しましょう。
Q3. 数珠をポケットに裸で入れても大丈夫ですか?
A. 絶対にやめましょう。数珠は大切な法具であり、雑に扱うのは仏様や故人への敬意に欠けます。また、裸で入れると房が傷んだり、珠に傷がついたりする原因にもなります。必ず、数珠袋や落ち着いた色の巾着袋に入れて持ち歩きましょう。
Q4. ネット通販で買った数珠は、お寺で供養してもらう必要はありますか?
A. 購入したての数珠を特別に供養する必要はありません。数珠は、あなたが使い始めてから念がこもり、お守りとしての意味合いを強く持つようになります。宗派によっては「開眼供養」を行う場合もありますが、略式数珠であれば、特に気にしなくても大丈夫です。ご心配であれば、お寺に相談してみるのが一番です。
Q5. 宗派が違う数珠を使っても大丈夫ですか?
A. 略式数珠であれば、全く問題ありません。略式数珠は宗派を問わず使える万能なものです。本式数珠の場合は、他の宗派の数珠を使うのは避けた方が無難ですが、もし故人の形見などで使用せざるを得ない場合は、合掌の際に数珠を握りしめ、心の中で故人を偲ぶ気持ちを優先しましょう。
数珠に関する疑問は尽きないものですね。これらが、あなたの数珠選びの一助となれば幸いです。もし、他にも気になることがあれば、いつでもモモストアに尋ねてくださいね!
まとめ:どこで買うのがあなたにとってベストか
数珠を購入できる場所は、仏具専門店からネット通販、そして大型ショッピングセンターまで、非常に多様であることがお分かりいただけたかと思います。最後に、あなたの状況に合わせて、どこで買うのがベストなのかをまとめて終わりにしましょう。
【あなたの数珠選びのロードマップ】
| あなたの状況 | おすすめの購入場所 | 選ぶ際のポイント |
| ① 宗派に合わせた本式数珠が欲しい | 仏具専門店・仏壇店 | 店員さんに宗派を伝え、素材や価格を相談する。 |
| ② 品質重視で一生モノが欲しいが、専門店は遠い | 百貨店・ネット通販(専門店) | 天然石(本水晶など)で、房が正絹のものを選ぶ。 |
| ③ 急な入用で、安くてすぐに手に入れたい | ネット通販(即日配送)・大型ショッピングセンター | 略式数珠で、黒や紫など落ち着いた色を選ぶ。 |
| ④ デザイン性・おしゃれなものが欲しい | ネット通販・ファッション雑貨店 | 落ち着いた色の天然石を使った略式数珠を選ぶ。 |
数珠は、あなたの心を支え、仏様との繋がりを感じさせてくれる大切な法具です。価格の安さだけで選ぶのではなく、「大切に使えるか」「自分の手に馴染むか」という点を重視して選ぶのが、後悔しないための秘訣です。
この記事を読んで、あなたの数珠探しの旅が、スムーズで満足のいくものになることを願っています。正しい数珠とマナーを身につけて、心穏やかに仏事へ参列してくださいね。モモストアが、あなたの心の支えとなる数珠選びを応援しています!





