血圧手帳はどこで売ってる？買える場所と選び方・活用法を徹底解説

毎日欠かせない血圧測定。
自分の健康状態を正確に把握し、医師に伝えるためには、血圧手帳への記録が非常に重要になりますよね。
でも、「いざ買おう！」と思ったときに「どこに売ってるの？」「どんな種類があるの？」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか？
この記事では、血圧手帳の主な販売場所から、あなたにピッタリの手帳の選び方、さらには医師も驚く活用術まで、モモストアが徹底的に解説していきます！

血圧手帳はどこで売ってる？主要な販売店を徹底リサーチ！

血圧手帳を探すとき、「病院でもらうもの」というイメージがあるかもしれませんが、実は様々な場所で手軽に購入できるんです。
販売場所を知っておけば、「急に必要になった」「もっと使いやすいものが欲しい」というときにも安心ですよね。ここでは、血圧手帳が購入できる主な店舗を詳しくご紹介します。

ドラッグストア・調剤薬局は最も確実な購入場所

血圧手帳を探す上で、まず最初に行くべき場所はドラッグストア（薬局）や調剤薬局です。これらの店舗は健康関連商品に特化しているため、ほとんどの店舗で血圧手帳の取り扱いがあります。特に、調剤薬局は、お薬手帳と一緒に血圧手帳を無料で提供している場合もあるため、薬剤師さんに尋ねてみるのも一つの手です。

主な取り扱いドラッグストア一覧

大手チェーン店であれば、たいてい置いてあります。レジ周りやお薬手帳コーナー、あるいは健康測定器（血圧計など）の近くを探してみてください。

店舗名	取り扱い傾向	価格帯（目安）
マツモトキヨシ	オリジナルやシンプルな定番品が多い	200円～500円
スギ薬局	健康管理に特化した手帳や関連商品が充実	300円～600円
ウエルシア薬局	プライベートブランド品やキャラクターデザインも一部あり	200円～400円
ココカラファイン	お薬手帳とデザインを合わせたものが見つかることも	250円～500円

ただし、店舗によって在庫状況や置いている種類が異なるため、特定のデザインを探している場合は、事前に電話で確認してみるのが確実です。ドラッグストアの品揃えは、「シンプルで機能的」なものが中心で、病院で使われているものと近いデザインが多いのが特徴ですよ。

文具店やホームセンターの健康・文具コーナー

意外かもしれませんが、大型の文具店やホームセンターの文具コーナー、健康グッズコーナーでも血圧手帳を見つけることができます。これらの場所では、手帳としてのデザイン性や書き込みやすさにこだわった商品が多い傾向があります。

文具店で見つかる血圧手帳の特徴

• デザイン性: キャラクターものや、おしゃれなカバー付きなど、毎日持ち歩きたくなるデザインが多い。
• 機能性: グラフ機能が充実していたり、メモ欄が大きくとられていたりするなど、+αの機能が付いているものが多い。
• 用紙の質: ペンが裏写りしにくい上質な紙を使っているものもある。

「どうせ記録するなら、気に入ったデザインでモチベーションを上げたい！」という方には、文具店での購入がおすすめです。特に、LOFTや東急ハンズなどのライフスタイル雑貨も扱う店舗では、健康管理に役立つユニークな手帳が豊富に揃っています。

ホームセンターでは、医療機器の近くや、介護用品・健康食品のコーナーにひっそりと置かれていることが多いので、店内を隅々までチェックしてみてくださいね。

忘れてはいけない！病院・診療所でもらえる場合

血圧手帳を初めて利用する方や、継続的に通院している方は、通っている病院や診療所で無料でもらえるケースが最も一般的です。医師や看護師に相談してみましょう。

• メリット: 病院や診療科に特化したフォーマットになっているため、医師にとって最も見やすい。
• デメリット: デザインはシンプルで、市販品のような選択肢は少ない。

病院で手帳をもらっても、それを使い切った後は市販品に移行しても全く問題ありません。大切なのは「継続して記録すること」ですから、自分の使いやすい形式を選びましょう。

このように、血圧手帳は私たちの身近な場所で手に入れることができます。次の見出しでは、具体的な店舗ごとの取り扱いについて、さらに深掘りして解説していきますね。

ドラッグストア（薬局）での取り扱い状況とおすすめの選び方

ドラッグストアは、血圧手帳を探す上で最も手軽で確実なスポットです。医薬品や健康食品と並んで陳列されていることが多く、購入ついでに健康管理に必要なものを一式揃えられるのが大きな魅力です。しかし、ただ「売っている」というだけでなく、お店の場所や種類によっても違いがあるんです。

ドラッグストアで血圧手帳を見つけるための秘訣

大手ドラッグストアチェーンでは、独自のプライベートブランド（PB）として血圧手帳を販売していることがあります。PB品は、一般的な市販品よりも安価に設定されていることが多く、品質も申し分ないため、初めての方やコストを抑えたい方におすすめです。

血圧手帳が陳列されている主なコーナー

• お薬手帳・診察券ケースコーナー: お薬手帳と一緒に並んでいることが最も多い場所です。
• 血圧計・体温計などの健康測定器コーナー: 健康管理に関連する機器の近くに置かれていることもあります。
• レジ周り（調剤薬局併設の場合）: 処方箋を受け取るカウンターの近くに、「ご自由にお取りください」という形で置かれていることもあります。

もし見当たらない場合は、遠慮せずに薬剤師さんや店員さんに「血圧手帳はありますか？」と尋ねてみましょう。在庫があるのに陳列されていないというケースもありますし、販売ではなく無料配布している調剤薬局もあります。

ドラッグストアで選ぶべき血圧手帳のポイント

店頭には複数の種類が並んでいることがあります。どれを選ぶべきか迷ったら、以下の3つのポイントを意識して選んでみてください。

記録できる期間とページ数

ドラッグストアで販売されている血圧手帳は、1年分（365日）の記録ができるものが主流です。しかし、中には半年分や2年分など、記録期間が異なるものもあります。

種類	特徴	おすすめのユーザー
1年分（標準）	最も一般的で、継続的な管理がしやすい。	初めて血圧手帳を使う方、毎月通院する方。
半年分（コンパクト）	小さくて持ち運びやすいが、交換頻度が高い。	持ち運びを重視する方、短期集中で記録したい方。
ルーズリーフ式（バインダー型）	ページを自由に追加・削除できる。	記録以外にメモや資料を挟みたい方、長期的なデータをまとめたい方。

記録が途切れないよう、ご自身の通院頻度や記録を続けるモチベーションが保てる期間を考慮して選びましょう。

書き込み欄のレイアウト

血圧手帳のレイアウトは、大きく分けて「記入式」と「グラフ式」があります。

• 記入式: 血圧（上/下）、脈拍、服薬の有無などを文字で記録するシンプルな形式。毎日淡々と記録したい人向き。
• グラフ式: 記入欄に加え、測定値をグラフとして視覚的に記録できる欄がある形式。変動が一目でわかるため、医師や看護師に健康状態を伝える際に非常に便利です。

多少面倒でも、グラフ機能があるものを選ぶと、血圧のコントロール状況が明確になり、自己管理の意識も高まります。

お薬手帳との併用を考慮したサイズ感

病院へ行く際は、お薬手帳も一緒に持っていくことが多いですよね。そのため、お薬手帳とサイズを揃えておくと、バッグの中でかさばらずに済みます。一般的なお薬手帳はA6サイズ（文庫本サイズ）が多いので、血圧手帳もA6を選ぶのがおすすめです。ただし、書き込む量が多い方は、B6やA5サイズなど、少し大きめのものを選ぶのも良いでしょう。

このようにドラッグストアで購入する際は、価格だけでなく、日々の使いやすさや機能性に注目して選ぶと、より長く記録を続けられますよ。次の見出しでは、もっと手軽に買える100円ショップの血圧手帳について掘り下げていきます。

100円ショップ（ダイソー・セリア）で見つかる？コスパ最強の血圧手帳

「まずは試しに使ってみたい」「とにかく安く済ませたい」という方にとって、100円ショップの血圧手帳はまさにコスパ最強の選択肢です。ダイソーやセリアなどの大手100円ショップでは、健康管理グッズや文具コーナーで、驚くほど高機能な血圧手帳を見つけることができます。

ダイソー・セリアでの血圧手帳の取り扱い実態

100円ショップで販売されている血圧手帳は、デザインは非常にシンプルですが、必要な記入項目はしっかりと網羅されているのが特徴です。特に、ダイソーやセリアでは、文具としての質の向上に伴い、血圧手帳の用紙や製本も昔と比べて格段に良くなっています。

100円ショップ血圧手帳のメリット・デメリット

メリット	デメリット
価格が安いため、気軽に試せる。	在庫の変動が激しい（特に人気商品はすぐに売り切れる）。
予備として複数冊購入しやすい。	デザインが非常にシンプルで、愛着が湧きにくい場合がある。
お薬手帳カバーなど、関連グッズも一緒に購入できる。	グラフ機能など、詳細な機能がない場合が多い。

見つける場所としては、文具コーナーの「健康管理・家計簿・日記」の棚か、あるいはレジ近くの健康グッズが置かれている場所にあります。季節や店舗の規模によって品揃えが大きく変わるので、もし店舗で見つからなくても、オンラインショップをチェックするか、別の店舗を探してみる価値は十分にあります。

100均血圧手帳をグレードアップする活用術

100円の手帳でも、工夫次第で使い勝手を格段に向上させることができます。モモストアが実践している、「100均手帳を最強の手帳にする裏技」をご紹介します。

インデックスシールで整理整頓

手帳のページ数が多いと、見たいページを探すのに時間がかかります。100円ショップで売っているカラフルなインデックスシールを使い、「1月」「2月」といったように月ごとの見出しを付けてみましょう。これで、医師への説明時も一瞬で該当ページを開くことができ、スムーズな診察に繋がります。

透明カバーで汚れ対策

カバンの中にいつも入れて持ち歩く血圧手帳は、意外と汚れたり、角が折れたりしやすいものです。これも100円ショップで手に入るA6またはB6サイズの透明カバー（ブックカバーや手帳カバー）を装着することで、汚れや水濡れから手帳を守ることができます。お気に入りのシールや写真を表紙のカバー内側に挟めば、オリジナルのデザインを楽しむこともできますよ。

マーカーとカラーペンを活用する

記入欄がシンプルな100均手帳こそ、色分けが重要になります。例えば、

• 高血圧警戒ライン: 赤のマーカーで強調
• 服薬時刻: 青のペンで記入
• 運動や食事メモ: 緑のペンで記入

このように色分けすることで、パッと見ただけで生活習慣と血圧変動の関連性が把握しやすくなります。100円ショップには、様々な太さや色のペンが揃っているので、ぜひ試してみてください。

安価だからといって侮るなかれ。100円ショップの血圧手帳は、「継続」に必要な土台作りに最適です。まずは一冊試してみて、自分の記録スタイルを見つけてから、高価な多機能手帳にステップアップするのも賢い方法ですね。

コンビニエンスストア（セブン・ローソンなど）でも購入できる？緊急時の対応

「今すぐ欲しい！」「出先で急に必要になった！」という場合、コンビニエンスストアでの取り扱いが気になるところですよね。結論から言うと、コンビニ（セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど）で血圧手帳が常時販売されているケースは非常に稀です。

なぜコンビニでの取り扱いが少ないのか

コンビニエンスストアは、食料品や日用品、雑誌など、回転率の高い商品を中心に陳列しています。血圧手帳は、お薬手帳ほど多くの人が頻繁に購入する商品ではないため、一般的なコンビニの定番商品としては扱われにくいのが現状です。

コンビニで血圧管理ができる代替手段

血圧手帳そのものがなくても、緊急で記録したい場合は、コンビニで手に入る以下の文具で代用することが可能です。

代用アイテム	使い方	緊急度
メモ帳・ノート	日付、時刻、血圧（上/下）、脈拍をシンプルに記録。	高
方眼ノート	自力でグラフを書いて血圧の推移を視覚化。	中
ルーズリーフ	記録後にまとめてファイリングできる。	中

もし病院で急な測定を求められたり、体調不良で数日分の記録が必要になったりした場合は、これらの代替品で「日付と数値」だけでも記録しておくことが、医師への情報提供として非常に役立ちます。

コンビニで見つかる可能性がある特殊なケース

それでも、ごく稀に血圧手帳が置いてあることがあります。それは、以下のような特殊な条件が揃った店舗です。

1. 調剤薬局併設のコンビニ：

最近増えている、コンビニと調剤薬局が一体化した店舗です。この場合、薬局側で血圧手帳や健康管理グッズを取り扱っている可能性が非常に高いです。薬局の営業時間内であれば、レジで尋ねてみましょう。

2. 地方の個人経営コンビニや売店：

観光地や病院の近くにある個人経営のコンビニや売店では、地域のニーズに合わせて血圧手帳や健康関連の冊子を置いていることがあります。また、病院や高齢者施設に隣接するコンビニも、健康管理グッズの品揃えが充実している傾向にあります。

結論として、血圧手帳を探すのにコンビニを第一選択肢にするのはおすすめできませんが、「いざという時の緊急用記録手段」として、ノートやメモ帳で代用できることは覚えておきましょう。

コンビニで手に入る代替手段を使いつつ、帰宅途中にドラッグストアや100円ショップに立ち寄るのが最も現実的な方法ですよ。

大型書店・文具店でのラインナップとデザイン性の高い手帳

毎日記録する血圧手帳だからこそ、「機能性だけでなく、デザインにもこだわりたい！」という方は多いはず。そんなおしゃれな一冊を探すなら、大型書店や専門的な文具店が狙い目です。これらの店舗では、一般的な健康管理グッズとは一線を画した、「手帳」としての魅力を持った商品がたくさん見つかります。

書店・文具店ならではの血圧手帳

書店や文具店では、一般的な血圧手帳だけでなく、健康ダイアリーやライフログ手帳の一部として血圧記録欄が組み込まれている商品も多く販売されています。これらは、血圧記録以外の項目（体重、歩数、食事、睡眠など）も一緒に記録できるため、より包括的な健康管理を目指したい方に最適です。

書店・文具店で見かける血圧手帳の種類

種類	特徴	おすすめポイント
健康ダイアリー型	血圧・体重・食事・睡眠をまとめて記録。	生活習慣全体を見直したい方。
キャラクターコラボ型	有名キャラクターや人気デザイナーのイラスト。	記録のモチベーションをデザインで保ちたい方。
ルーズリーフ・リフィル型	既存のバインダーに挟んで使用。	手帳のカスタマイズが好きな方。
高級カバー付き	合皮や布製のおしゃれなカバー付き。	長く愛用したい方、プレゼントにしたい方。

特に、東急ハンズやロフトのような大型店では、毎年秋頃から手帳コーナーが非常に充実するため、この時期に探すと豊富な選択肢の中からお気に入りの一冊を見つけやすいですよ。

ルーズリーフ式で自分だけの血圧手帳を作る

文具店には、血圧記録用のルーズリーフのリフィル（詰め替え用紙）が販売されていることがあります。これは、既存のバインダーや気に入ったデザインのカバーと組み合わせて、自分だけのオリジナル血圧手帳を作れるのが最大のメリットです。

ルーズリーフ式のメリット

• 必要な分だけ補充できる: 記録のペースに合わせて必要な枚数だけリフィルを購入すれば無駄がありません。
• カスタマイズ性が高い: 血圧記録のページの間に、メモ用紙やTODOリスト、健康診断の結果などを挟み込むことができます。
• 長期保存に便利: 記録が終わったページをバインダーから外して、専用のファイルにまとめて長期保存がしやすいです。

例えば、血圧が高めの日が続いたら、その週のページにだけ特別なメモ用紙を挟んで「今週の食事内容」を詳しく記録するなど、柔軟な使い方ができるのがルーズリーフの魅力です。文具好きのモモストアとしては、このカスタマイズの楽しさが、記録を継続するモチベーションにも繋がると思っています！

ただし、ルーズリーフ式は持ち運び時にかさばりやすいというデメリットもあるので、自宅での記録が中心の方におすすめします。文具店を訪れた際は、ぜひ手帳コーナーだけでなく、ルーズリーフのリフィルコーナーもチェックしてみてくださいね。

インターネット通販（Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング）のメリットとデメリット

ここまで実店舗での購入場所を見てきましたが、最も種類が豊富で、自宅にいながら手軽に購入できるのがインターネット通販です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトでは、膨大な数の血圧手帳が販売されており、選択肢の幅は実店舗の比ではありません。特に、珍しい機能を持つ手帳や、海外製のユニークな手帳を見つけたい場合は、ECサイトの利用が必須となります。

ECサイトで購入する最大のメリット

ECサイトでの購入は、単に「便利」というだけでなく、実店舗では出会えない商品を見つけられるという点に大きな価値があります。

ECサイトのメリット一覧

メリット	詳細
品揃えの多様性	病院で使われる業務用から、おしゃれな家計簿一体型まで、数千種類から選べる。
ユーザーレビュー	実際に使った人の「書き込みやすさ」「紙の質」「医師の見やすさ」などの詳細なレビューを参考にできる。
価格比較の容易さ	複数の販売店の価格を一瞬で比較でき、最も安い商品を見つけやすい。
特定機能での検索	「グラフ機能付き」「ルーズリーフ」「A5サイズ」など、細かい条件で絞り込み検索が可能。
定期購入の利用	同じ商品を定期的に購入する設定ができ、買い忘れを防げる。

特に、ユーザーレビューは、実店舗で手に取って確認できない通販のデメリットを補う、強力な情報源です。購入前に必ずチェックするようにしましょう。また、Amazonでは「血圧手帳」、楽天市場では「血圧ダイアリー」など、サイトごとに検索キーワードを変えてみると、新しい商品が見つかることがありますよ。

ECサイト購入のデメリットと注意点

もちろん、ECサイトにもデメリットはあります。注意点を理解して、失敗のない買い物をするようにしましょう。

• 実物を確認できない: 紙の質感、ペンの滑り具合、色合いなどが、画面で見たイメージと異なることがあります。
• 送料がかかる場合がある: 商品単価が安いため、送料が加わると割高になることがあります。他の商品（血圧計の電池など）とまとめて購入するのがおすすめです。
• 到着までに時間がかかる: 「今すぐ必要」という場合には向いていません。急ぎの場合はドラッグストアなどの実店舗を利用しましょう。

また、ECサイトでは、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトで「未使用品」として販売されていることもあります。新品同様のものを定価より安く手に入れたい方は、フリマサイトもチェックしてみるのも良いでしょう。ただし、個人間の取引になるため、状態をよく確認し、信頼できる出品者から購入するようにしてください。

手帳は毎日使うもの。豊富な選択肢の中から、ご自身の記録スタイルや好みに合った「最高の相棒」を見つけてくださいね。

血圧手帳の種類と特徴：自分に合った一冊を見つけるポイント

一口に血圧手帳と言っても、その種類は本当に様々です。シンプルで機能的なものから、可愛らしいキャラクターもの、デジタル連動を意識したものまであります。この見出しでは、主な血圧手帳の種類と、あなたのライフスタイルに最も適した一冊を見つけるためのポイントを解説します。

血圧手帳の主な分類と特徴

血圧手帳は、記録の形式や追加機能によって分類することができます。

病院・調剤薬局支給型（スタンダードタイプ）

• 特徴: A6サイズ、淡い色使い、記入項目が標準化されている。
• メリット: 医師や看護師が慣れている形式なので、診察時に最も見やすい。無料で手に入ることも多い。
• おすすめのユーザー: 病院での診察が主目的の方、シンプルな記録で十分な方。

健康ダイアリー・ライフログ型（多機能タイプ）

• 特徴: 血圧だけでなく、体重、体温、食事、運動、睡眠の質などを記録できる欄がある。
• メリット: 血圧変動と生活習慣との因果関係を把握しやすい。自己管理の意識が高まる。
• おすすめのユーザー: 生活習慣病の改善を目指す方、健康管理をトータルで行いたい方。

キャラクター・デザイン重視型

• 特徴: 表紙や紙面が可愛らしいイラストや、おしゃれなデザインで彩られている。
• メリット: 記録すること自体が楽しくなり、挫折しにくい。
• おすすめのユーザー: 記録が三日坊主になりがちな方、手帳をファッションの一部として楽しみたい方。

ルーズリーフ・リフィル型（カスタマイズタイプ）

• 特徴: バインダー式で、記録ページを自由に入れ替えたり追加したりできる。
• メリット: 必要な期間分だけ持ち運び、終わった分は自宅で保管できる。
• おすすめのユーザー: 記録項目を自分で追加したい方、長期的なデータを綺麗に保管したい方。

血圧手帳選びで後悔しないためのチェックリスト

たくさん種類があって迷ったときは、以下の5つのチェックリストに照らし合わせてみてください。

チェック項目	理由
朝晩2回の記録欄があるか	血圧は変動するため、医師は最低でも朝晩2回の記録を求めます。
脈拍の記入欄があるか	脈拍（心拍数）も重要な指標です。
グラフ機能があるか	血圧の推移が一目でわかり、診察時の時間短縮になります。
メモ欄は十分な大きさか	体調の変化や服薬の有無、食事内容などを書き残すスペースが必要です。
紙質は書きやすいか	毎日使うものなので、裏写りしないか、インクが滲まないかを確認しましょう。（ECサイトではレビューを参考に）

特にグラフ機能は、視覚的に自分の努力の結果がわかるため、記録を継続する大きなモチベーションになります。多少価格が高くなっても、グラフ機能付きのものを選ぶことをモモストアは強くおすすめします。

血圧手帳の正しい書き方と記入のコツをモモストアが解説！

血圧手帳は、ただ数字を書き込むだけでは意味がありません。正しい方法で記入することで、初めて医師にとって価値のある情報となり、適切な診断や治療に繋がります。ここでは、モモストアが推奨する、効果的な血圧手帳の書き方のコツと、記録する際の注意点をご紹介します。

「正しい」とされる血圧測定と記入のルール

日本高血圧学会が推奨する血圧測定のルールに沿って記録することが重要です。このルール通りに記録されていないと、「正確なデータ」として医師に判断してもらえない可能性があります。

測定の基本ルール

1. 測定時刻: 「朝」と「夜」の2回を基本とします。朝は起床後1時間以内（排尿後、朝食・服薬前）、夜は就寝直前が理想的です。
2. 安静: 測定前は1〜2分、椅子に座ってリラックスしましょう。
3. 回数: 1回の測定で2回測り、2回目の値を記録します。（1回目の値は、緊張などにより高めに出ることがあるため）

血圧手帳には、必ず測定した「日付」と「時刻」を正確に記入します。特に時刻は、「7:30」や「21:45」のように分単位まで詳細に書くことで、医師は時間帯による変動を把握しやすくなります。

血圧以外の必須記入項目と記録のコツ

血圧（上/下）と脈拍の数字だけでは不十分です。以下の3つの情報を添えることで、血圧の変動理由を明確にできます。

服薬の有無と時間

降圧剤などを服用している方は、「服薬したかどうか（〇/×）」と「服薬した時刻」を必ず記入しましょう。この情報がないと、薬の効果が出ている時間帯の血圧なのか、薬が切れている時間帯の血圧なのかが判断できません。特に、朝に飲む薬を忘れた日は、メモ欄に「服薬忘れ」と赤字で記入するなど、目立つように記録してください。

体調や自覚症状のメモ

血圧が普段より高い、または低い場合は、その日の体調の変化をメモしましょう。メモ欄に記入する具体的な例は以下の通りです。

症状	メモの具体例
頭痛	「朝からズキズキする頭痛があった」
ストレス	「仕事で大きなトラブルがあり、測定前にイライラしていた」
睡眠不足	「昨夜は3時間しか眠れなかった」
運動	「測定直前に階段を駆け上がった」

血圧は「ストレス」「疲労」「興奮」といった心理的な要因で簡単に変動します。これらのメモは、血圧の数字だけでは見えない「生活」を医師に伝えるための重要な情報になります。

グラフは必ず活用する

グラフ記入欄がある手帳を選んだ方は、面倒がらずに必ずグラフ化しましょう。グラフは、何ヶ月にもわたる血圧の「傾向」や「リズム」を、文字の羅列よりもはるかに速く正確に伝えてくれます。手帳に付属している簡単な色鉛筆や蛍光ペンを使って、朝の血圧は青、夜の血圧は赤などと色分けすると、さらに見やすくなりますよ。

正しい記録方法を身につけることで、血圧手帳はただのノートではなく、あなたの健康を支える最強の「医療データ」へと変わります。

電子版（アプリ）と紙の手帳、どちらを選ぶべき？それぞれのメリット

スマートフォンの普及により、血圧を記録する方法は紙の手帳だけでなく、アプリを使う電子版も一般的になってきました。「どちらが自分に合っているんだろう？」と迷う方も多いでしょう。この見出しでは、紙の手帳とアプリのそれぞれのメリット・デメリットを徹底比較し、あなたに最適な記録方法を見つけるお手伝いをします。

紙の血圧手帳の変わらない魅力とデメリット

アナログな紙の手帳には、デジタルにはない「安心感」と「使いやすさ」があります。

紙の手帳のメリット

• 医師への提出が簡単: 診察時にそのまま手渡しできるため、医師はすぐに確認できます。アプリのように画面を操作する手間がありません。
• 直感的な書き込み: ペンで直接書き込むため、体調メモや自覚症状を素早く、自由に書き残せます。
• 電池切れの心配がない: 災害時や急な停電など、あらゆる状況で記録を続けられます。
• 紛失リスクの低さ: 紛失すると全データが消えますが、クラウドに依存しないため、データ流出のリスクはありません。

紙の手帳のデメリット

• 集計・分析が手動: 平均血圧の計算やグラフ化は自分でやる必要があり、手間がかかります。
• かさばる: 持ち運び時に荷物になることがあります。
• 破損・劣化: 水濡れや長期間の保管で紙が劣化する可能性があります。

紙の手帳は、「記録のしやすさ」と「病院での提出のしやすさ」を重視する方に最適です。

血圧記録アプリの進化とデメリット

一方、血圧記録アプリは、機能性の高さと分析能力が大きな魅力です。多くのアプリは、特定の血圧計とBluetoothで連携できるため、測定値の入力ミスを防げるのも大きなメリットです。

アプリのメリット

• 自動グラフ化・分析: 入力するだけで、日・週・月ごとの平均値やグラフを自動で作成してくれます。
• リマインダー機能: 測定時間や服薬時間をアラームで知らせてくれるため、忘れ防止に役立ちます。
• データ共有: 記録データをPDFやCSVで出力し、メールなどで家族や医師に共有できます。
• 持ち運びが不要: スマホさえあれば、いつでもどこでも記録を確認できます。

アプリのデメリット

• 医師の理解度: 病院によっては、アプリのグラフやデータ形式に慣れていない医師もいるため、紙での提出を求められることがあります。
• 電池切れ: スマホの電池が切れると、記録も確認もできません。
• データ移行の手間: 機種変更時にデータ移行の手続きが必要になることがあります。

アプリは、「データの分析」と「自己管理の徹底」を重視する、デジタルに抵抗のない方におすすめです。特に、人気の血圧記録アプリの中には、健康コラムが読めたり、AIがアドバイスをしてくれたりする多機能なものもありますよ。

モモストアが推奨するハイブリッド活用法

迷ったら、「紙の手帳」と「アプリ」のいいとこ取りをするハイブリッドな使い方がおすすめです。

【実践例】

1. アプリで毎日記録: Bluetooth連携の血圧計を使い、測定値はすべてアプリに自動で記録する（分析とデータ管理のため）。

2. 紙の手帳で要点を記録: 1週間分や1ヶ月分のアプリのデータを見て、特に変動が大きかった日の「体調メモ」や「生活習慣」だけを、紙の手帳に手書きで転記する。

3. 病院へは紙の手帳を持参: 転記した「要点まとめ」の紙の手帳を医師に見せることで、スムーズな診察と深い議論が可能になります。

このように使い分ければ、「手軽さ」と「医師への伝わりやすさ」の両方を確保できます。ぜひ、あなたも自分なりのハイブリッド記録法を見つけてみてください。

血圧手帳を継続するためのモチベーション維持のアイデア

血圧記録は、日々の努力が数字に表れるため、非常にやりがいのある行為です。しかし、忙しい生活の中で測定や記入を「習慣化」するのはなかなか難しいものですよね。ここでは、血圧手帳を途中で挫折せずに、楽しく長く継続するためのアイデアをモモストアがご紹介します。

習慣化をサポートする「記録の儀式」

記録を「しなければならない義務」ではなく、「日課の一部」にするための「記録の儀式」を生活に取り入れてみましょう。

測定セットを「定位置」に置く

血圧計と血圧手帳、筆記用具を、毎日必ず目に付く一箇所（リビングのサイドテーブルなど）にセットで置いておくのが基本です。「あれ、どこに置いたっけ？」という探す手間が、記録のモチベーションを大きく削ぎます。

特に朝は時間がないため、測定・記録・服薬までの一連の動作を、座ったまま数分で完了できるように、すべて手の届く範囲に置いておきましょう。

記録の時間を他の日課と「連結」させる

「記録の時間」を単独で設けるのではなく、すでに習慣化している行動と紐づけます。

• 朝の記録: コーヒーメーカーのスイッチを押した後、または新聞を開く前に測定・記録。
• 夜の記録: 入浴後や歯磨きを終えた後、ベッドに入る前の「リラックスタイム」に測定・記録。

「〇〇をしたら、必ず血圧を測る」というルールを決めれば、測定と記録は自然と日課になります。これは、行動経済学でも推奨されている「習慣の連結（ハビットスタッキング）」というテクニックです。

目標達成へのご褒美（視覚化）

記録が順調に続いていることを視覚的に確認できると、モチベーションは維持されます。

1. スタンプやシールを活用する:

測定・記録が完了した日には、手帳に小さなスタンプを押したり、お気に入りのシールを貼ったりしましょう。この「埋まっていく感覚」が、記録を続けること自体を小さなゲームのように感じさせてくれます。

2. グラフをカラフルに彩る:

血圧が目標値内におさまっていた日は緑、少し高かった日は黄色、といったように、色分けをしてグラフを塗っていくのも効果的です。視覚的に「緑のゾーンが多い！」と確認できると、日々の努力が報われていると感じられます。

継続のためのルール（表）

ルール	ポイント
完璧を目指さない	測り忘れた日があっても気にせず、次の日から再開する。
測定環境を一定に	いつも同じ血圧計、同じ腕、同じ場所で測ることを徹底する。
体調メモを怠らない	ただの数字の羅列にしない。なぜその値になったのかの「理由」を必ず残す。

血圧手帳は、あなたの健康を管理する「過去と未来の対話ツール」です。記録を続ける工夫をして、健康な未来を勝ち取りましょう。

医師が注目する！血圧手帳を最大限に活用する裏ワザ

血圧手帳は、単に測定値を記録するだけでなく、「医師とのコミュニケーションツール」としての役割が最も重要です。医師は診察時間の限られた中で、あなたの健康状態を正確に把握したいと考えています。そのため、血圧手帳を最大限に活用し、必要な情報を素早く、正確に伝える裏ワザを知っておくと、診察の質が格段に向上します。

診察前に準備しておくべき3つの工夫

診察室に入る前に、手帳に以下の3つの情報を準備しておきましょう。これにより、医師はすぐに本題に入ることができます。

変化が大きかった週を「付箋」でマークする

「この1ヶ月の間に、特に血圧が高かったり、体調が悪かったりした日はありますか？」という質問に、すぐに答えられるようにしておきましょう。変動が大きかった週のページに、小さな付箋やクリップを貼って目印を付けておくと、医師は付箋のページを見るだけで、あなたの懸念点や注意すべき期間を把握できます。

また、付箋には「この日、頭痛があった」や「この週は残業続きで寝不足だった」といったメモを書いておくと、より親切です。

医師への「質問リスト」を別紙に用意する

診察が始まると緊張してしまい、「あれ、何を聞こうと思っていたんだっけ？」となることはよくあります。血圧手帳の最後のページや、別途メモ用紙に、医師に聞きたいことを箇条書きでまとめておきましょう。

• 最近気になっている症状（例：夜中に足がつる、動悸がする）
• 薬の飲み合わせに関する疑問
• 運動や食事に関するアドバイス

このリストを手帳と一緒に医師に見せることで、限られた診察時間を無駄なく有効活用できます。医師も、患者さんが準備してくれていると「この方は自分の健康に真剣に向き合っている」と感じ、より丁寧な説明をしてくれるはずです。

血圧の「平均値」を計算しておく（アプリ利用者は自動）

医師が最も注目するのは、単日の高値ではなく、「普段の平均値」です。診察の直前1ヶ月分くらいの「朝の平均血圧」と「夜の平均血圧」を計算しておくと、医師への情報提供として非常に役立ちます。アプリを使っている方は、アプリが自動で計算してくれる機能を活用しましょう。

手書きで計算する場合は、手帳の余白に「直近1ヶ月の朝の平均血圧は〇〇/〇〇です」と書き添えておくと、医師の診察をスムーズに進める手助けになります。

最も重要なこと：正直な記録

「血圧が高く出てしまった日を、白紙にして隠したい」と感じることもあるかもしれませんが、これは最も避けるべき行為です。正直な記録こそが、あなた自身の命を守るための最も重要なデータです。血圧が高い日があったとしても、それは何らかの生活習慣や体調の乱れを示しています。医師はそのデータを見て、薬の量を調整したり、生活指導のアドバイスをしたりしてくれます。

不安な数字が出たときは、数字を消すのではなく、その下に「今日はとても不安だった」と素直な気持ちをメモしておきましょう。その気持ちも含めて、医師に伝えてくださいね。

血圧手帳に関するよくある疑問Q&A

血圧手帳を使い始める方や、長年使っている方からも寄せられる、血圧手帳に関する「よくある疑問」について、モモストアがお答えします。疑問を解消して、安心して血圧管理を継続しましょう。

Q1: 病院でもらった手帳を使い切った後、市販品を使ってもいいですか？

A: 全く問題ありません。

病院でもらう手帳は、最も一般的なフォーマットであり、特に使用を義務付けられているわけではありません。大切なのは「記録が継続されていること」と「医師にとって必要な情報が記載されていること」です。市販の血圧手帳には、グラフ機能が充実していたり、メモ欄が広かったりなど、病院支給品にはないメリットがたくさんあります。自分が使いやすいと感じる手帳に、遠慮なく切り替えてください。ただし、切り替える際にも、必ず「日付」「時刻」「上/下血圧」「脈拍」「服薬の有無」の5項目が記録できることを確認しましょう。

Q2: 測り忘れた日はどうすればいいですか？空欄のままにしておいていいですか？

A: 空欄のままにしておいてください。

測り忘れたからといって、後から適当な数字を埋めたり、前後の日の値を参考にして推定値を書いたりするのは絶対にやめましょう。正確ではないデータは、医師の判断を誤らせる原因になります。空欄のままにしておき、翌日からはまた記録を再開すれば大丈夫です。「測り忘れた」という事実も、医師にとっては「この日は測定できなかった」という一つの情報になります。

ただし、測り忘れたことが3日以上続くようであれば、「なぜ忘れたのか」を振り返り、「測定の儀式化」など、継続するための工夫を見直しましょう。

Q3: 測定前にカフェインを飲んでしまいました。記録していいですか？

A: そのまま記録し、必ずメモ欄に記入してください。

血圧測定は、基本的に「安静時」に行うのが鉄則ですが、生活している上でイレギュラーな事態は起こります。カフェインやアルコール、入浴直後、激しい運動後などは血圧が一時的に上昇することが知られています。このような状況で測定してしまった場合は、測定値の横やメモ欄に「測定30分前にコーヒーを飲んだ」「入浴直後」など、具体的な状況を記録しておくことが重要です。

医師は、このメモを見て「この高値は、カフェインの影響によるものだろう」と判断し、服薬指導などに影響を与えずに済みます。隠さずに正直に記録することが、結果的にあなた自身のためになります。

Q4: 家族の分も同じ手帳に記録してもいいですか？

A: おすすめできません。

家族であっても、血圧手帳は一人一冊、個別のものを用意するべきです。医師は、その手帳に書かれたデータを基に、その人固有の病状や服薬の履歴を判断します。一つの手帳に複数の人のデータが混在していると、医師が混乱してしまい、誤診の原因にもなりかねません。

家族全員で健康管理をしたい場合は、同じシリーズの血圧手帳を色違いで揃えるなどして、個別に記録・管理することをおすすめします。

Q5: 血圧手帳を紛失してしまいました。どうしたらいいですか？

A: まずは正直に医師に伝え、覚えている範囲で記録を再現しましょう。

大切な血圧手帳を紛失してしまうと、ショックですよね。しかし、諦める必要はありません。まずは通院先の医師や看護師に正直に紛失したことを伝えてください。その上で、

1. 新しい手帳を用意し、直近の記録から再開する。

2. 過去1ヶ月分だけでも、記憶を頼りに「平均的な値」や「特に高かった日」をメモとして書き残しておく。

3. もし血圧計に過去の記録が残っていれば、そのデータを新しい手帳に転記する。

といった対応をすれば、医師は最新の情報とあなたの記憶を参考に、適切な診断を続けてくれます。過去の記録を失ったことを責められることはありませんので、安心してください。

電子版（アプリ）と紙の手帳、どちらを選ぶべき？それぞれのメリット

先程のH2でも少し触れましたが、ここでは「アプリ」と「紙」の選び方を、より具体的な利用シーンに分けて深く掘り下げていきます。自分の生活パターンを想像しながら、どちらがよりストレスなく使えるか考えてみましょう。

利用シーン別：紙とアプリの適性比較

血圧手帳の利用目的や環境によって、適している媒体は異なります。

病院との連携を最優先する場合：紙の手帳

特に、高齢の医師や小規模な診療所では、紙の手帳を好まれる傾向が強くあります。診察室で医師がPCを操作する手間もなく、パラパラとめくって直感的にデータを確認できるため、診察時間の短縮にも繋がります。

もし、あなたがデジタルに慣れていない方であれば、「見慣れた紙の記録」の方が安心感があり、記入ミスも少ないため、紙の手帳を選ぶのが最も安全で確実な選択肢と言えます。

データの分析と健康指導を重視する場合：アプリ

「なぜ血圧が高くなったんだろう？」「薬の効果は出ているのかな？」といった分析を重視するなら、アプリが圧倒的に有利です。アプリは、入力されたデータを瞬時に計算し、様々な期間（7日間平均、3ヶ月平均など）のグラフを自動で生成してくれます。

中には、グラフから高血圧の兆候をAIが読み取り、生活改善のアドバイスをしてくれる機能を持つアプリもあります。自己管理の意識が高く、データに基づいて生活習慣を見直したい方には、アプリの機能性は欠かせません。

外出が多い・持ち物を減らしたい場合：アプリ

出張や旅行が多い方、または日頃から荷物を極力減らしたいミニマリストの方にとって、スマホ一つで記録・確認が完結するアプリは最適です。紙の手帳を持ち歩く手間がなく、ふとした瞬間に血圧の推移を確認できるのは大きなメリットです。

ただし、前述の通り、スマホの電池切れには常に注意が必要です。モバイルバッテリーを持ち歩くなどの対策をしておきましょう。

血圧記録アプリを選ぶ際の3つのポイント

アプリを選ぶ際は、以下の点に注意して選ぶと失敗がありません。

ポイント	理由
連携する血圧計の種類	手持ちの血圧計がBluetooth連携に対応しているか、アプリがその機種をサポートしているかを確認。手入力の手間を省けます。
PDF/CSV出力機能	アプリのデータ形式に医師が慣れていない場合でも、印刷して提出できる機能は必須です。
シンプルで見やすいインターフェース	多機能すぎるとかえって使いにくいことがあります。血圧記録に特化した、視覚的にわかりやすいデザインのアプリを選びましょう。

紙とアプリ、どちらにもメリットはありますが、「継続できること」が最も重要です。まずは自分の生活スタイルに合っている方を試し、必要に応じてハイブリッドな使い方を取り入れることをおすすめします。

血圧手帳を継続するためのモチベーション維持のアイデア

血圧手帳を手に取っても、数ヶ月で記入が途絶えてしまう方は少なくありません。「記録が義務になるのがつらい」「数字が変動すると落ち込む」といった気持ちが、継続を妨げてしまいます。ここでは、記録を「楽しい習慣」に変える、具体的なモチベーション維持のテクニックを深掘りしてご紹介します。

挫折を防ぐ「ご褒美」と「視覚化」の心理テクニック

人間は、努力に対するフィードバック（ご褒美）が早いほど、行動を継続しやすいという心理があります。これを記録に応用しましょう。

良い変化を「可視化」する（グラフの活用）

グラフ機能付きの手帳やアプリを使う最大の理由は、「自分の努力の結果」を色や線で確認できることです。食事制限や運動を頑張った結果、血圧の線が少しでも下がっているのを見ると、「頑張ってよかった！」という喜びが得られ、それが次の日のモチベーションに繋がります。

もしグラフ機能がないシンプルな手帳を使っている場合は、血圧が目標値に入った日には蛍光ペンで線を引くなど、自分で「成功の証」をマークする工夫をしましょう。

「ご褒美」リストを作成する

「1ヶ月間、毎日欠かさず記録できたら、自分にご褒美をあげる」というルールを作ってみましょう。ご褒美は、

• 新しい文房具（書きやすいペンなど）
• 健康に良いスイーツ
• お気に入りの映画鑑賞

など、小さくても自分にとって嬉しいものを設定します。ご褒美の準備が、記録を続けるための強力な起爆剤になります。

血圧手帳を「ライフログ」に変える

血圧手帳を、単なる医療記録ではなく、その日の気分や出来事を書き残す「ライフログ」として捉え直すと、記録が楽しくなります。

血圧手帳に日記要素を加える具体例

記入項目	記録内容	目的
一言日記	「今日は久しぶりに友人と会って笑った」「夕食に美味しい魚を食べた」	血圧変動と精神状態の関連性を確認。
天候	「雨」「晴れ（暑い）」	気圧や気温といった外部要因の影響を把握。（低気圧で体調が優れないなど）
目標記入	その週の目標（例：ウォーキングを毎日30分行う）を書き、達成できたらチェック。	自己肯定感を高め、継続を促す。

押すタイプのスタンプやカラフルなペンを使って、デコレーション感覚で記入するのもおすすめです。血圧手帳を開くのが楽しみに変われば、記録を忘れることは自然となくなるでしょう。

医師が注目する！血圧手帳を最大限に活用する裏ワザ

多くの人が気づいていない血圧手帳のポテンシャル。それは、「生活習慣の改善点」を浮き彫りにする能力です。医師が診察時に「ここを見てほしい」と密かに注目しているポイントや、血圧手帳を最も効果的に使うための裏ワザを、モモストアが特別にご紹介します。

医師が血圧手帳でチェックする「3つの傾向」

医師は、単に高い数字を見て薬の量を決めるのではありません。血圧の「パターン」や「リズム」から、あなたの高血圧の原因を突き止めようとします。特に注目されるのは、以下の3つの傾向です。

異常な「ノンスパイク」パターン

正常な血圧は、睡眠中は下がり（ディッパー）、起床後に上昇する（モーニングサージ）というリズムを持っています。しかし、

• ノンスパイク（Non-dipper）： 睡眠中も血圧があまり下がらない。
• ライザー（Riser）： 睡眠中にもかかわらず血圧が上昇してしまう。

といった異常なパターンが読み取れることがあります。これらのパターンは、心臓や血管に過度な負担がかかっているサインであるため、医師は朝と夜の記録値の差から、この異常な傾向がないかを探ります。そのため、朝晩の測定時刻を一定に保つことが極めて重要になります。

服薬前後の血圧変動幅（薬効の確認）

降圧剤を飲んでいる場合、医師は「薬が効いている時間帯」と「薬が切れてくる時間帯」の血圧を比較します。例えば、「朝8時に服薬→その日の夜21時の血圧が高い」というデータが続けば、薬の効果が夜まで持続していない可能性があると判断し、薬の変更や追加を検討します。

したがって、服薬時間と測定時間を正確に記入することは、現在の薬があなたの体に合っているかを確認する上で、最も重要なデータとなるのです。

メモ欄の「原因分析」

「この日、血圧が急に上がったのはなぜだろう？」という原因を解明するために、医師はあなたのメモ欄を真剣に読みます。

「朝食に塩辛いものを食べた」「夫婦喧嘩をした」「締め切りのある仕事で徹夜した」

といった、具体的な行動や感情の変化が、高血圧の原因であることは多々あります。メモ欄に書かれた情報こそが、「この高血圧は一時的なものか、それとも慢性的なものか」を判断する決め手になります。面倒でも、血圧が高く出た日には必ずメモを残すようにしましょう。

裏ワザ：特定の期間だけ詳細記録をする「ピンポイント集中記録」

いつも通りに記録している中で、「最近、どうも調子が悪いな」と感じたとき、あるいは「薬を変えたばかりだ」というときは、一時的に記録項目を増やす「ピンポイント集中記録」を試してみましょう。

• 食事記録: その期間だけ、食べたものを細かく記録し、塩分や油分の多いものを食べていないか確認。
• 気分記録: 1日3回（朝・昼・晩）、「気分（例：イライラ、リラックス、疲労）」を5段階で評価して記入。
• 排便記録: 便秘は血圧に影響を及ぼすことがあるため、その有無を記録。

この詳細な集中記録は、自律神経の乱れや食事の影響を医師に伝える上で、非常に強力な武器になります。手帳の余白や、ルーズリーフの追加ページに、この集中記録の情報を書き込んでみてください。

血圧手帳に関するよくある疑問Q&A

最後に、これまで解説してきた内容を補足する形で、読者の皆さんが抱きがちな、血圧手帳に関するより深い疑問にQ&A形式で答えていきます。細かい疑問を解消して、「血圧手帳のプロ」を目指しましょう！

Q6: 病院の待合室で測った値と、家で測った値が全然違います。どちらを信用すべきですか？

A: 基本的に、家庭で測った血圧（家庭血圧）を信用してください。

診察室で測る血圧（診察室血圧）は、医師や看護師を前にして緊張が高まることで、実際よりも高値を示すことがよくあります。これは「白衣高血圧」と呼ばれ、珍しいことではありません。逆に、家では高血圧なのに診察室では正常値を示す「仮面高血圧」という状態もあります。

医師が最も重視するのは、リラックスした状態で測られた「普段の生活に近い血圧」である家庭血圧です。そのため、手帳には家庭で測った正確な値を記録し、診察室で測った値が極端に高かった場合も、その事実を正直に伝えましょう。ご自身の判断で「家で高い値が出たから消そう」などとせず、正直に記録することが大切です。

Q7: 血圧手帳はいつまで使い続ければいいですか？

A: 医師から記録終了の指示がない限り、使い続けることを強くおすすめします。

血圧の記録は、病気の診断や治療のためだけでなく、「予防」のための最も安価で効果的な健康管理法です。たとえ血圧が安定していても、体調の変化やストレス、季節の変わり目などで急に変動することがあります。

• 治療中の場合: 医師から「もう記録は必要ありません」と明確に指示されるまで継続。
• 予防の場合: 少なくとも年に数ヶ月は記録期間を設ける。できれば毎日。

特に、40歳を過ぎたら、健康診断の結果と合わせて「生涯の健康管理ツール」として血圧手帳を使い続ける意識を持つと、将来的な病気のリスクを大幅に減らすことができます。

Q8: 血圧手帳の記録データは、何年間くらい保管しておくべきですか？

A: 最低でも5年、できれば生涯にわたって保管しておくことが理想です。

医療において、過去のデータは非常に重要です。特に、血圧や体重といった慢性的な情報は、10年単位での推移を確認することで、将来的な心臓病や脳卒中のリスクを予測する手がかりになります。

使い終わった手帳は、お薬手帳や健康診断の結果とセットで、一つのファイルボックスにまとめて保管しておきましょう。アプリで記録している場合は、PDFやCSVでデータを出力し、クラウドサービスに保存しておくのが最も安全で確実な方法です。

このデータは、いつか別の病院に転院したり、セカンドオピニオンを受ける際にも役立つ、あなた自身の「健康の歴史書」となるからです。

血圧手帳の種類と特徴：自分に合った一冊を見つけるポイント

ここでは、血圧手帳を選ぶ上での「機能」と「価格帯」のバランスに注目し、あなたのニーズに合わせた最適な購入戦略を解説します。ただ安いだけでなく、長く使えるかどうかが重要です。

価格帯別：血圧手帳の機能と購入戦略

血圧手帳の価格は、100円〜1,500円程度まで幅広く、価格によって機能やデザインに大きな違いがあります。

100円～300円台（コスパ重視層）

• 主な販売場所: 100円ショップ、一部のドラッグストアPB品。
• 特徴: シンプルな記入欄、グラフなし、紙質は標準的。
• 購入戦略: 「とにかく毎日記録する習慣をつけたい」という初心者や、予備として用意したい方に最適です。記録が続けられるか不安な場合は、まずこの価格帯から試しましょう。

400円～800円台（機能バランス層）

• 主な販売場所: 大手ドラッグストア、書店。
• 特徴: グラフ機能付きが主流、体調メモ欄が充実、記録期間は1年分が一般的。
• 購入戦略: ほとんどの人が満足できる、最もバランスの取れた価格帯です。医師との連携をスムーズにしたいなら、この価格帯のグラフ付き手帳を選ぶことを強くおすすめします。

900円～1,500円台（デザイン・多機能重視層）

• 主な販売場所: 大型文具店、ECサイト。
• 特徴: 合皮カバー付き、健康ダイアリー一体型、ルーズリーフ式、有名デザイナーとのコラボデザイン。
• 購入戦略: 「記録を続けるためのモチベーション」を最優先したい方向け。血圧記録以外にも、食事や運動、気分などもトータルで管理したい場合に、この多機能型を選ぶと良いでしょう。

あなたの血圧手帳はどのタイプ？自己診断チェック！

以下のチェックリストで、ご自身の「記録スタイル」と「最優先事項」を確認してみましょう。

チェック項目	あなたのスタイル	おすすめのタイプ
病院でサッと見せたい	診察時の効率重視	紙の手帳（病院支給 or ドラッグストアのグラフ付き）
スマホは常に持っている	携帯性・分析力重視	血圧記録アプリ or ルーズリーフ式
記録が三日坊主になりがち	モチベーション重視	デザイン重視の多機能型 or 100均手帳＋スタンプ
血圧だけでなく体重も記録したい	トータル管理重視	健康ダイアリー一体型

血圧手帳は、健康という一生のテーマを扱うパートナーです。妥協せずに、「これなら毎日続けられる」と心から思える一冊を選んでくださいね。

血圧手帳の正しい書き方と記入のコツをモモストアが解説！

血圧手帳への記入は、単なる作業ではなく、自分の体と向き合う大切な時間です。ここでは、記録の「質」を高め、より正確で意味のあるデータにするための、「ちょっとした記入のコツ」をさらに詳しく解説します。

「生活ログ」としてのメモ欄活用術

血圧の値が大きく変動したとき、その日の「なぜ？」を解明できるのがメモ欄です。以下の「3つの行動ログ」を意識して記録する習慣をつけましょう。

「服薬」の3点セットを記録する

降圧剤を飲んでいる方は、以下の3点をメモ欄または専用欄に記録すると、医師の判断を助けます。

• 飲んだ時間（分単位で）: 7:15、20:40のように、できるだけ正確な時刻を記入。
• 薬の名前（省略可）: 薬の変更があった場合、どの薬を飲んだのかを簡単にメモ。
• 飲み忘れの有無: 忘れた日は「×」ではなく、「服薬忘れ！」と赤字で目立つように記入。

「食事の塩分」を簡単に評価する

食べたものの塩分量を正確に測るのは難しいですが、「大まかな評価」だけでも記録しておくと、血圧との関連性が把握できます。

• 高塩分食: ラーメン、コンビニ弁当、塩辛、梅干しを多く食べた日など。→「塩分多め」「外食（ラーメン）」とメモ。
• 低塩分食: 自炊で薄味だった、野菜中心だったなど。→「薄味」「野菜多め」とメモ。

血圧が高い日に「塩分多め」と記録されていれば、自己管理の指標として非常に役立ちます。

「感情の起伏」を絵文字や記号で表現する（紙の手帳の場合）

血圧は感情に左右されます。紙の手帳を使っている方は、メモ欄に「😊（ハッピー）」「😤（イライラ）」「😔（落ち込み）」といった簡単な記号や顔文字（手書きで）を記録しておくと、一目で精神的なストレスレベルが把握できます。

「血圧高値の日に、いつも『😤』マークが付いている」という傾向が分かれば、高血圧の原因は「ストレス」にある可能性が高いと判断でき、医師にその旨を相談することができます。

間違いやすい「測定タイミング」の再確認

正確な記録のためには、正確な測定が不可欠です。多くの人が間違いやすい測定を避けるべきタイミングを再確認しておきましょう。

• 入浴直後: 血流が良くなり、血圧が一時的に変動するため避ける。入浴後1時間以上経ってから測定しましょう。
• 排泄直後: 一時的な腹圧の上昇などで変動することがあるため、排尿後に一度落ち着いてから測定しましょう。
• 喫煙・飲酒直後: ニコチンやアルコールは血圧に大きな影響を及ぼすため、最低でも30分は空けてください。

これらの注意点を守ることで、記録された血圧の数字が持つ「信頼性」が高まり、それが正確な診断へと繋がっていきます。