製菓用チョコレートはどこで買える?お店ごとの特徴や選び方を徹底解説!
お菓子作りって本当に楽しいですよね!
特にチョコレートを使ったお菓子は、見た目も華やかで、作ったときの達成感もひとしおです。でも、いざ本格的なチョコレートを使おうと思ったとき、
「どこに売っているんだろう?」
「種類がたくさんあってどれを選べばいいの?」
と、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
ご安心ください!製菓用チョコレートは、私たちが思っている以上に色々な場所で手に入れることができます。
この記事では、スーパーや専門店、100円ショップなどのリアル店舗から、便利なネット通販まで、製菓用チョコレートが買える場所を徹底的に解説します。
場所ごとのメリット・デメリット、そして作りたいお菓子に合わせた選び方まで、モモストアが詳しくご紹介しますので、最後まで読んでいただければ、もう迷うことはありませんよ!
・【定番】スーパーの製菓コーナーで手に入れるメリット・デメリット
・【プロ仕様】製菓材料専門店(富澤商店・クオカ)の品揃えはやっぱりすごい!
・【コスパ最強】100円ショップ(ダイソー・セリア)の製菓チョコは使える?
・ドラッグストアやホームセンターでも買える?意外な穴場をチェック
さあ、あなたのお菓子作りをワンランクアップさせる、最高のチョコレートを見つけに行きましょう!
- 製菓用チョコレートを売っている場所は大きく分けて4つのルートがある!
- 【定番】スーパーの製菓コーナーで手に入れるメリット・デメリット
- 【プロ仕様】製菓材料専門店(富澤商店・クオカ)の品揃えはやっぱりすごい!
- 【コスパ最強】100円ショップ(ダイソー・セリア)の製菓チョコは使える?
- ドラッグストアやホームセンターでも買える?意外な穴場をチェック
- コンビニの板チョコや準チョコは代用できる?成分の違いを徹底比較
- インターネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!)で購入するメリットと注意点
- 失敗しない!作りたいお菓子に合わせた「チョコの形状」の選び方
- クーベルチュールチョコレートとは?普通のチョコとの決定的な違い
- カカオマス・ココアバター・カカオ分…知っておきたいチョコの基本知識
- 保存方法は間違ってない?製菓用チョコレートを長持ちさせるコツ
- 目的別!おすすめの製菓用チョコレートメーカーと人気の商品
- 【Q&A】製菓用チョコレートに関するよくある疑問を解決!
- まとめ:賢く製菓用チョコレートを手に入れてお菓子作りを楽しもう!
製菓用チョコレートを売っている場所は大きく分けて4つのルートがある!

まず、製菓用チョコレートを購入できる場所ですが、大きく分けて4つのルートがあります。
これは、あなたが「何をどれくらいの量、どんな本格度で作りたいか」によって、選ぶべき場所が変わってくるため、まずは全体の地図を把握しておきましょう。
製菓用チョコレート購入の4大ルートとは?
製菓用チョコレートを探すときの主な購入ルートは、以下の4つです。
- 身近な店舗ルート:スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニなど、日常的に利用するお店。
- 専門ルート:製菓材料専門店(富澤商店、クオカなど)、高級スーパー、デパートなど、専門的な品揃えが期待できるお店。
- 均一価格ルート:ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップ。
- 通販ルート:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンラインストア、または各製菓材料専門店のオンラインショップ。
この4つのルートそれぞれに、メリットとデメリット、そして取り扱っているチョコレートの種類に大きな特徴があります。
例えば、初めてお菓子作りに挑戦する方がいきなり専門店の高価なクーベルチュールを買うのは少しハードルが高いかもしれませんし、逆に本格的な生チョコを作りたい方が100円ショップのチョコでは満足できないかもしれません。
大切なのは、自分の作りたいものと予算、手軽さのバランスを考えてお店を選ぶことです。
このH2では、なぜこの4つが重要なのか、それぞれのルートのメリットとデメリットについて詳しく掘り下げていきましょう。
各ルートのメリット・デメリットと適した用途
| 購入ルート | 主なメリット | 主なデメリット | 適した用途 |
| 身近な店舗 | 手軽に購入できる、少量パックがある、安価なものもある | クーベルチュールは稀、種類が少ない、季節限定品が多い | 手軽なブラウニー、クッキーのトッピング、溶かして固める系 |
| 専門ルート | プロ仕様の品揃え、クーベルチュールの種類が豊富、大容量が買える | 価格が高め、店舗数が少ない、近くにない場合がある | 本格的な生チョコ、ガトーショコラ、コーティング、チョコレート細工 |
| 均一価格ルート | とにかく安い、少量、手軽に試せる | カカオ分が低い、準チョコレートが多い、本格的な風味は期待薄 | 初心者のお試し、大量生産、子供とのお菓子作り、コーティング |
| 通販ルート | 品揃えが無限大、価格比較がしやすい、重いものを運ばなくていい | 送料がかかる場合がある、実物を見られない、届くのに時間がかかる | 高品質なクーベルチュールを大容量で、珍しい産地のチョコ、まとめ買い |
このように、製菓用チョコレート探しは、まず「どのルートを選ぶか」からスタートします。
特に重要なのは、専門店や通販で手に入る「クーベルチュールチョコレート」と、スーパーや100円ショップで手に入る「一般的なチョコレートや準チョコレート」の違いを知ることです。
次のH2からは、それぞれの具体的な販売場所について、さらに深掘りしていきますね。
【定番】スーパーの製菓コーナーで手に入れるメリット・デメリット
製菓用チョコレートの購入場所として、最も身近で利用しやすいのが、やっぱり近所のスーパーマーケットですよね。
特に、バレンタインなどのイベントシーズンになると、製菓材料コーナーが特設され、普段は見かけないような商品も並びます。
このH2では、スーパーでの購入の「良い点」と「注意点」を詳しく見ていきましょう。
スーパーで購入する最大のメリットは「手軽さ」と「少量」
スーパーで製菓用チョコレートを買う最大のメリットは、何と言ってもその手軽さにあります。
思い立ったらすぐに買いに行けるため、「今日のおやつに急遽ブラウニーを作りたい!」といった時にも困りません。
- アクセスが良い:生活圏内に必ずあるため、仕事帰りや買い物のついでに購入できます。
- 少量パックが豊富:お試しで少しだけ使いたい、一度に大量に消費しないという方にとって、必要な分だけ買える少量(50g~200g程度)のパックが多いのは大きな魅力です。
- 価格が手頃:大手メーカー(明治、森永など)の商品が中心で、比較的手頃な価格で手に入ります。特売日に当たれば、さらにお得に購入できることもあります。
- レシピの提案:パッケージの裏や特設コーナーで、そのチョコレートを使ったレシピが紹介されていることが多く、初心者の方でも挑戦しやすい工夫がされています。
スーパーでよく見かける製菓用チョコレートとしては、刻む手間が省ける「チョコチップ」や、溶かしてコーティングに使える「コーティング用チョコレート」などがあります。これらは、手軽なクッキーやマフィンの生地に混ぜ込むのに最適です。
スーパーのチョコの注意点とデメリット
一方で、スーパーの製菓用チョコレートには、本格派を目指す方には少し物足りない点もあります。
【デメリットその1:種類が限られる】
一番のデメリットは、種類が少ないことです。
カカオの産地やカカオ分の割合(例えばカカオ70%以上)を選べるほどのバリエーションは期待できません。
特に、口溶けの良さやプロの仕上がりを左右する「クーベルチュールチョコレート」の取り扱いは非常に限定的か、全くないことが多いです。
また、「ホワイトチョコレート」や「ミルクチョコレート」はあっても、「ルビーチョコレート」のような新しいフレーバーはまず見かけません。
【デメリットその2:準チョコレートが多い】
商品名に「チョコレート」とついていても、実は「準チョコレート」である場合があります。
準チョコレートは、カカオマスやココアバターの含有量が少なく、代わりに植物油脂などが多く使われているため、風味や口溶けが本格的なチョコレート菓子には向かないことがあります。
特に溶かしてコーティングに使う場合、口溶けが悪く、食べた後に油脂感が残ってしまうことがあるので、パッケージの表示をしっかり確認しましょう。
| 商品例 | 特徴 | 適した用途 |
| 明治 or 森永のチョコチップ | 焼き菓子にそのまま使える、耐熱性が高い | クッキー、マフィン、パウンドケーキへの混ぜ込み |
| 板チョコレート(ブラック) | 手軽に溶かせる、カカオの風味が比較的強い | ブラウニー、簡単なトリュフの材料(ただし風味は軽め) |
| コーティング用チョコ | テンパリング(温度調整)が不要、すぐに使える | ドーナツ、チョコがけクッキーのコーティング |
スーパーのチョコは、普段のおやつ作りや、ちょっとしたトッピングに使う分には十分便利です。
しかし、「カカオの風味を最大限に活かしたい!」という本格派の方は、次のH2で紹介する専門店ルートを検討することをおすすめしますよ。
【プロ仕様】製菓材料専門店(富澤商店・クオカ)の品揃えはやっぱりすごい!
「やっぱり、お菓子作りは材料からこだわりたい!」
「プロが使うような本格的なチョコレートを使ってみたい!」
そう考えるなら、迷わず製菓材料専門店へ足を運びましょう。
富澤商店(TOMIZ)やクオカ(cuoca)といった有名専門店は、製菓用チョコレートの品揃えが桁違いに豊富です。
専門店の圧倒的な品揃えとクーベルチュールの世界
専門店が提供するチョコレートの世界は、スーパーとは一線を画します。
【専門店で手に入る主なチョコレートの種類】
- クーベルチュールチョコレート:ベルギー産の「ベルコラーデ」やフランス産の「ヴァローナ」など、世界中のトップパティシエが愛用するブランドのものが手に入ります。(クーベルチュールの詳細は後述します!)
- カカオ分で選べる:カカオ35%の甘いミルクチョコから、カカオ80%以上のビターなハイカカオまで、細かくカカオ分を選んで購入できます。
- 産地で選べる:ベネズエラ、エクアドル、マダガスカルなど、カカオ豆の産地によって異なる風味(フルーティー、スモーキー、ナッツ系など)のチョコレートを選べます。
- 形状が多彩:カカオ豆の形をした「カレ」、溶かしやすい「コイン型(タブレット)」、細かく砕かれた「フレーク状」など、用途に合わせた形状を選べます。
- 大容量パック:趣味で頻繁にお菓子を作る方や、バレンタインで大量に作る方のために、1kgや5kgといった大容量パックがお得に販売されています。
特に、専門店では「カカオバター」や「テンパリング専用の道具」など、チョコレートの風味を最大限に引き出すための補助材料やツールも充実しているため、本格的に取り組みたい方には最高の環境です。
富澤商店とクオカ、それぞれの特徴とオンラインショップ
日本における二大製菓材料専門店といえば、富澤商店とクオカが有名です。
富澤商店(TOMIZ)の特徴
富澤商店は、パン・和菓子・洋菓子の材料、乾物など、とにかく圧倒的な品揃えが魅力です。
チョコレートに関しても、国内外の有名メーカー品を幅広く取り扱い、特に業務用としても使える大容量でコスパの良いオリジナル商品も充実しています。
全国の主要なデパートやショッピングモールに出店しているため、実店舗を探しやすいのもメリットです。
クオカ(cuoca)の特徴
クオカは、可愛らしいパッケージや、手作りキットなど、家庭でのお菓子作りを楽しくする商品に力を入れている印象です。
もちろん、ヴァローナなどの高級クーベルチュールも取り扱いがあり、専門知識を持ったスタッフが相談に乗ってくれることもあります。
オリジナルブランドのチョコレートも人気が高く、パッケージもおしゃれなので、プレゼント用のお菓子作りにもモチベーションが上がりますね。
どちらの専門店も、実店舗が近くにない場合は、オンラインショップをぜひ利用しましょう。特にオンラインショップでは、実店舗には並びきらない膨大な種類のチョコレートの中から、じっくりと比較検討して購入することができますよ。重たい材料を自宅まで運んでもらえるのも大きなメリットです。
【コスパ最強】100円ショップ(ダイソー・セリア)の製菓チョコは使える?
「本格的なのはわかるけど、とりあえず安く、たくさん作りたい!」
「子供と一緒に楽しむためのお試し用で十分!」
そういったニーズに応えてくれるのが、我らが100円ショップです。
ダイソーやセリアといった100円ショップも、製菓材料に非常に力を入れており、チョコレート関連商品も充実しています。
100円ショップのチョコレートが持つ独自の魅力
100円ショップ(以下、100均)の製菓用チョコレートには、専門店にはない独自のメリットがあります。
- 圧倒的な価格:もちろん100円(税別)均一なので、とにかく安く済みます。失敗を気にせず、気軽に大量購入できるのは魅力的です。
- 少量パッケージ:必要な分だけを無駄なく使い切れる、ちょうどいい少量パッケージが中心です。色々な種類のチョコ(ホワイト、ミルク、ストロベリーなど)を少しずつ試したいときに便利です。
- バレンタイン期の品揃え:特に2月上旬のバレンタインシーズンは、製菓コーナーが最も充実し、ラッピング用品と合わせてチョコレートも種類豊富に並びます。
- すぐに使える形状:溶かすだけで使えるブロック状や、コーティングに適したチップ状の商品が中心で、初心者でも迷わず使えます。
100均チョコの注意点と「準チョコレート」の真実
ただし、100均で販売されているチョコレートには、購入前に知っておくべき注意点があります。
ほとんどの商品が、日本の食品表示基準でいうところの「準チョコレート」または「チョコレート菓子」に分類されます。
これは、カカオマスやココアバターの含有量が、純粋な「チョコレート」の基準を満たしていないことを意味します。
準チョコレートの特性と用途
準チョコレートは、カカオ分が少ない代わりに植物油脂が多く使われているため、
- 風味:カカオ本来の深い風味は期待薄で、甘さが強調された味になりやすいです。
- 口溶け:口の中で溶ける温度(融点)が体温より高い植物油脂を使用している場合があり、口の中で少しもったりと残りやすい傾向があります。
- 作業性:テンパリング(温度調整)の必要がなく、湯煎で溶かすだけでサラサラになりやすいというメリットもありますが、これはコーティングには便利でも、本格的な生チョコやガトーショコラには不向きです。
しかし、この特性を理解していれば、100均チョコも立派な戦力になります!
例えば、「色付けしたいドーナツのコーティング」や、「クッキー生地に混ぜ込むチョコチップ」など、チョコレートが主役ではない、脇役的な使い方であれば、コスパ最強の100均チョコは非常におすすめです。
| 活用術 | おすすめのチョコ | 注意点 |
| トッピングのデコレーション | カラーチョコ(ピンク、グリーンなど) | 色付け目的がメイン、風味は期待しすぎない |
| 手作りキットの材料 | キット付属のブロックチョコ | キットの指示に従えば失敗が少ない |
| マフィンやパウンドケーキの混ぜ込み | 耐熱性のチョコチップ | 焼いても形が残りやすいものを選ぶ |
大切なのは、価格と品質のバランスです。「本格的な風味」を求めるなら専門店や通販、「手軽さ・安さ」を求めるなら100均と、目的によって使い分けるのが賢い選択ですよ。
ドラッグストアやホームセンターでも買える?意外な穴場をチェック
スーパーや専門店は予想通りかもしれませんが、実は、製菓用チョコレートはドラッグストアやホームセンターといった意外な場所でも手に入る場合があります。
特に、急に必要になった時や、他の買い物ついでにサッと済ませたいときに、これらの「穴場」を知っておくと非常に便利です。
ドラッグストアは「イベント時期」の強い味方!
ドラッグストアは、普段は製菓材料を専門的には扱っていません。しかし、バレンタイン前後の1月下旬から2月中旬にかけては、売り場が大きく変わります。
- 製菓材料の特設コーナー:大手ドラッグストアの多くは、この時期に合わせて製菓材料を集めた特設コーナーを設置します。
- 品揃え:主にスーパーで手に入るような、大手メーカーのチョコチップや溶かすだけのコーティングチョコが中心です。
- メリット:夕方や夜遅くまで営業している店舗が多いため、仕事や学校で帰りが遅くなった日でも、必要な材料を買い足せる可能性が高いのが最大のメリットです。
- 価格:通常価格はスーパーと大差ありませんが、ポイントアップデーや割引セールを利用すれば、スーパーよりもお得に購入できることもあります。
ただし、この特設コーナーは期間限定であり、シーズンを過ぎるとすぐに撤去されてしまうため、注意が必要です。シーズン外に探しても、通常の板チョコ以外は見つからない可能性が高いでしょう。
ホームセンターの「食品コーナー」や「クラフトコーナー」も要チェック
ホームセンターと聞くと、工具や園芸用品を思い浮かべるかもしれませんが、大きな店舗には意外と本格的な製菓材料が置かれていることがあります。
- 食品コーナー:大型ホームセンターの食品売り場は、スーパー並みの品揃えを持つことがあります。ここには、富澤商店やクオカの商品を扱うメーカーの一般向け商品が並んでいることがあります。
- クラフト・ラッピングコーナー:お菓子作りは「クラフト」の一種と見なされ、ラッピングや手芸用品の近くに製菓材料が置かれている場合があります。
- 製菓用ではないが使えるもの:デコレーション用の「チョコペン」などは、ラッピング用品と一緒に通年で販売されていることが多いです。
また、ホームセンターが独自に仕入れている業務用食品の中には、製菓用の大容量チョコブロックが紛れている可能性もあります。もし近くにホームセンターがあるなら、一度じっくりと探検してみる価値はありますよ。思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
コンビニの板チョコや準チョコは代用できる?成分の違いを徹底比較
「あと少しだけチョコレートが足りない!」
「今すぐ手に入るもので代用したいけど、コンビニの板チョコで大丈夫かな?」
こんな風に悩むことは、お菓子作りをしていると一度や二度はあるはずです。
一番身近なコンビニの板チョコレートですが、製菓用として使うにはどうなのでしょうか?「代用」の可否について、成分の違いから徹底的に検証してみましょう。
コンビニの板チョコは「準チョコレート」が多い?
まず知っておきたいのは、日本のチョコレートの分類です。
- チョコレート:カカオ分が40%以上など、カカオ豆由来の成分が一定量以上含まれているもの。
- 準チョコレート:カカオ分が25%未満など、チョコレート生地の基準を満たさないもの。
- チョコレート菓子:チョコレートまたは準チョコレートの生地が全重量の60%未満のもの。
コンビニで売られている一般的な板チョコや、お菓子の材料として売られていない商品は、安価で溶けやすいように植物油脂が多めに使われている「準チョコレート」が多い傾向にあります。
| 項目 | チョコレート | 準チョコレート |
| カカオ豆由来の成分(カカオマス・ココアバター) | 多い(規定あり) | 少ない(規定あり) |
| 油脂の主成分 | カカオバターが主 | 植物油脂(パーム油など)が主 |
| 口溶け | なめらかで良い(体温で溶けるため) | もったりしやすい(油脂の種類による) |
| 風味 | カカオ本来の香りが強い | 甘みが強く、風味が軽い |
代用はできるが「作るもの」を選ぶ必要がある
結論から言うと、コンビニの板チョコでも「代用」は可能です。しかし、仕上がりの品質が大きく変わってしまいます。
【代用が比較的可能なもの】
- ブラウニー、パウンドケーキなどの焼き菓子:生地に混ぜ込んで焼くため、口溶けの差は出にくいです。ただし、カカオの深みは出にくいかもしれません。
- トッピングやデコレーション:細かく砕いて振りかけたり、溶かして線描き程度に使ったりする分には問題ありません。
【代用が難しいもの】
- 生チョコ、トリュフ:生チョコはチョコレートの品質がそのまま味に直結します。準チョコレートを使うと、口溶けが悪く、もったりとした食感になりがちです。
- 本格的なコーティング:クーベルチュールのような流動性が低いため、薄く、ツヤのあるコーティングが難しくなります。
- フォンダンショコラ、テリーヌショコラ:これらはチョコレートが主役のお菓子です。カカオの風味や香りが弱いと、物足りない仕上がりになってしまいます。
どうしてもコンビニで板チョコを買う必要がある場合は、なるべくカカオ分が高く、原材料名に「植物油脂」が記載されていない、または記載順位が低いものを選ぶようにしましょう。コンビニの中でも、ハイカカオのチョコレート(新しいタブで開きます)など、近年は質の高い商品も増えてきています。
インターネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!)で購入するメリットと注意点
「近くに専門店がない…」「一度にたくさんの種類を比較検討したい!」
そんな願いを叶えてくれるのが、インターネット通販です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手ECサイトを利用すれば、全国どこに住んでいても、プロ御用達のクーベルチュールから大容量のお得パックまで、あらゆる製菓用チョコレートを手に入れることができます。
通販サイト利用の3大メリット
通販サイトは、実店舗にはない独自の強みを持っています。
1. 圧倒的な品揃えと選択肢の多さ
これが通販最大のメリットです。富澤商店やクオカなどの専門店が出店しているだけでなく、世界中の珍しいチョコレートや、日本ではあまり流通していないメーカーの商品も手に入ります。
カカオの産地、カカオ分、形状(コイン、パウダー、ブロック)、フレーバー(抹茶、ルビー、キャラメル)など、自分のこだわりや目的に合わせて無限に選べるのが魅力です。
2. 価格比較とレビューによる品質判断
複数のショップの価格を瞬時に比較できます。特に大容量パックは、ショップによって価格差が大きいことがあるため、賢く探せば実店舗よりもずっと安く手に入れられる可能性があります。
また、実際にそのチョコレートを使った人のレビュー(口コミ)を確認できるため、「溶けやすさ」「風味」「仕上がりのツヤ」などを事前に把握でき、購入の失敗を防ぐことができます。
3. 重い荷物を運ぶ必要がない
チョコレートは比重が重く、特に1kg以上の大容量パックを購入すると持ち運びが大変です。
通販なら自宅まで配送してもらえるため、重さの心配をする必要が一切ありません。まとめ買いをする際には、非常に助かりますね。
通販利用時の重要な注意点
便利な通販ですが、製菓用チョコレートの購入においては、いくつか注意すべき点があります。
- 送料と最低購入金額:商品価格が安くても、送料がかかる場合があります。複数の商品をまとめて購入し、送料無料のラインを超えてしまう方が結果的にお得になることが多いです。
- 配送中の温度管理:特に夏場は注意が必要です。チョコレートは熱に弱いため、常温便で送られると溶けてしまう可能性があります。クール便での配送に対応しているか、または夏場を避けて購入することをおすすめします。
- 賞味期限:大容量パックを購入する場合、賞味期限までに使いきれるかどうかを必ず確認しましょう。特に輸入品は、日本国内で販売されているものより期限が短い場合があります。
- 転売品・個人出品:メルカリや一部の個人ストアなどでは、品質管理が不確かな転売品が出ている可能性があります。品質を重視するなら、公式ショップや信頼できる製菓材料店(新しいタブで開きます)が出品している商品を選びましょう。
賢く通販を利用すれば、最も高品質なチョコレートを、最も安価に、そして最も手軽に手に入れることが可能です。特に「ヴァローナ」「ベルコラーデ」「カレボー」といった高級クーベルチュールは、通販での購入が主流となっています。
失敗しない!作りたいお菓子に合わせた「チョコの形状」の選び方
お店の場所がわかったら、次は何を選ぶかですね。
製菓用チョコレートは、単に「ブラック」や「ミルク」という色だけでなく、「形状」が様々な種類で販売されています。
この形状こそが、お菓子作りでの使いやすさや、仕上がりの美しさに大きく影響してきます。作りたいお菓子に合わせて、最適な形状を選びましょう。
主なチョコレートの形状とその特徴
主に製菓材料専門店や通販で手に入る形状は、以下の通りです。
1. コイン型(タブレット)またはドロップ型
- 特徴:小さな円盤状(コイン)やしずく型(ドロップ)になっています。これが最もポピュラーな製菓用クーベルチュールの形状です。
- メリット:細かく刻む手間が不要で、湯煎にかけると均一に、そして素早く溶けます。計量もしやすいため、非常に使い勝手が良いです。
- 適した用途:生チョコ、ガトーショコラ、ムース、すべてのコーティング作業。ほとんどのお菓子作りに対応できる万能型です。
2. ブロック型(板チョコ型)
- 特徴:市販の板チョコよりも遥かに厚みがあり、大きなブロック状になっています。
- メリット:大容量で販売されることが多く、コイン型に比べてコストパフォーマンスが良い場合があります。
- デメリット:使用前に細かく刻む作業が必須です。刻み方が不均一だと、溶かすときに温度ムラができ、テンパリングが難しくなることがあります。
- 適した用途:ブラウニーやパウンドケーキなどの焼き菓子に混ぜ込み、食感を楽しむ場合(粗めに刻む)。
3. パウダー型(ココアパウダー、カカオマス)
- 特徴:粉末状になっています。純粋なカカオの風味を加えたいときに使います。
- メリット:生地に均一に混ざりやすく、ムラなく色と風味を付けることができます。
- 適した用途:ココアスポンジ、ガトーショコラ(生地のコク増し)、トリュフの仕上げのまぶし粉。
作りたいお菓子別!おすすめの形状ガイド
| 作りたいお菓子 | おすすめの形状 | 選ぶ際のポイント |
| 生チョコ・トリュフ | コイン型・ドロップ型 | 溶かしやすく、カカオ分が高め(55%〜70%)のクーベルチュールを選ぶ。 |
| ガトーショコラ・ムース | コイン型・ドロップ型 | 溶かしやすさが命。カカオ分で苦味やコクを調整する。 |
| ボンボンショコラ・コーティング | コイン型・フレーク型 | 流動性の高い(カカオバターが多い)クーベルチュールが必須。 |
| チョコチップクッキー | 耐熱性のチョコチップ | 焼いても溶けすぎないよう、耐熱加工がされているものを選ぶ。 |
特に、生チョコやコーティングなど、チョコレートが主役になるお菓子を作る際は、必ずコイン型(クーベルチュール)を選んでくださいね。刻む手間が省けるだけでなく、均一に溶けることで、最終的な口溶けとツヤの仕上がりが格段に良くなります!
クーベルチュールチョコレートとは?普通のチョコとの決定的な違い
これまでのH2で、「クーベルチュール」という言葉が何度も出てきましたね。
「クーベルチュールってよく聞くけど、普通の板チョコと何が違うの?」
この疑問は、お菓子作りを本格的に始めようと思った人が必ずぶつかる壁です。
このH2では、クーベルチュールの定義と、それがお菓子にもたらす効果について、決定的な違いを解説します。
国際規格が定める「クーベルチュール」の定義
「クーベルチュール・チョコレート(Couverture Chocolate)」とは、フランス語で「覆うもの、掛け物」を意味し、もともとは主にプロのパティシエがコーティングやデコレーションに使用するチョコレートのことを指します。
国際的な規格(CODEX規格)では、クーベルチュールとして認められるには、以下の厳しい基準をクリアする必要があります。
- 総カカオ分が35%以上であること。
- カカオバター(ココアバター)が31%以上含まれていること。
- カカオバター以外の代用油脂(植物油脂)が5%未満であること。
これらの基準が、一般的な板チョコとの決定的な違いを生み出します。
クーベルチュールがもたらす3つの決定的なメリット
なぜクーベルチュールはお菓子作りに適しているのでしょうか?その秘密は、カカオバターの含有量の多さにあります。
1. 圧倒的な口溶けの良さ
カカオバターは、人間の体温(約37℃)に近い温度でサラッと溶けるという性質を持っています。
クーベルチュールはカカオバターが豊富なので、口に入れた瞬間にスーッと溶けて、なめらかで上品な口溶けを実現します。
一方、一般的な板チョコや準チョコレートは、カカオバターの代わりに融点の高い植物油脂が使われていることが多いため、口に残る感覚(もったり感)があります。
2. 艶やかで美しい仕上がり
カカオバターが多いことで、溶かしたときの流動性(サラサラ具合)が非常に高くなります。
この流動性の高さのおかげで、ボンボンショコラのコーティングや、ケーキのグラサージュ(艶出し)を施したときに、薄く均一に広がり、鏡のような美しいツヤを出すことができます。
3. 濃厚なカカオの風味
クーベルチュールは、総カカオ分が多く、余計な添加物や香料が少ないため、カカオ豆本来の奥深い香りと苦味、複雑な風味をダイレクトに感じられます。
生チョコやガトーショコラなど、チョコレートの風味が決め手となるお菓子には、この本格的な風味が欠かせません。
つまり、クーベルチュールとは、「溶けやすく、ツヤが出やすく、風味が豊かな、お菓子作りに特化したプロ仕様のチョコレート」ということですね。
お菓子作りのレベルアップを目指すなら、ぜひクーベルチュールを試してみてください!
カカオマス・ココアバター・カカオ分…知っておきたいチョコの基本知識
クーベルチュールの話を聞いて、「カカオマス?ココアバター?カカオ分って何?」と、さらに疑問が深まった方もいるかもしれませんね。
これらの言葉は、チョコレートの「味の設計図」を知る上で非常に重要です。
このH2で、チョコレートの原材料に関する基本的な知識を整理しておきましょう。これがわかれば、パッケージを見ただけでそのチョコレートの味が想像できるようになりますよ!
チョコレートの3大構成要素
チョコレートは、主に以下の3つの原材料と、砂糖、乳製品(ミルクチョコの場合)で構成されています。
カカオマス(Cacao Mass)
チョコレートの「風味」と「色」の源です。
カカオ豆を焙煎し、皮を取り除いた後にすり潰してペースト状にしたもの。脂肪分(カカオバター)と非脂肪分(カカオ固形分)の両方を含んでいます。
これが多ければ多いほど、チョコレートの色は濃くなり、苦味や渋み、複雑なカカオの風味が強くなります。
ココアバター(Cacao Butter)
チョコレートの「口溶け」と「ツヤ」の源です。
カカオマスから搾り取った脂肪分のみを指します。無色に近い黄色で、ほとんど風味がありません。
前述の通り、人間の体温に近い融点を持つため、口溶けの良さを決定づける重要な成分です。
クーベルチュールはこのココアバターの含有量が多いことが特徴です。
砂糖(Sugar)
チョコレートの「甘さ」と「扱いやすさ」の調整役です。
カカオマスとココアバターだけでは非常に苦くて食べられないため、砂糖で甘さを加えます。また、砂糖の量を調整することで、チョコレートの粘度やテンパリングのしやすさにも影響します。
「カカオ分」とは何か?選び方の目安
パッケージに「カカオ分70%」などと書かれているのを見かけると思いますが、この「カカオ分」とは、カカオマスとココアバターの合計の割合を指します。
カカオ分 = カカオマス + ココアバター
カカオ分が高いほど、含まれる砂糖の割合が低くなるため、苦味が増し、より本格的でビターな味わいになります。
| カカオ分(%) | 特徴 | 適したお菓子 |
| 30~40% | 非常に甘い、ミルク感が強い | 子供向けのお菓子、甘さを強調したいミルクムース |
| 50~60% | 初心者におすすめ、苦味と甘味のバランスが良い | 生チョコ、トリュフ、ガトーショコラ(一般的なレシピ) |
| 70%以上 | 苦味が強い、濃厚なカカオの風味 | 大人向けのテリーヌショコラ、カカオの風味を強く出したいお菓子 |
| 100% | 純粋なカカオ、砂糖不使用で非常に苦い | 味の調整用、生地のコク増し、ハイカカオ好き向けの本格派 |
製菓用に選ぶときは、まずは55%~60%あたりから試してみるのがおすすめです。ここから、甘さを足したいならカカオ分を下げ、苦味を足したいならカカオ分を上げて調整していきましょう。
保存方法は間違ってない?製菓用チョコレートを長持ちさせるコツ
奮発して買った高級なクーベルチュールチョコレートや、大容量パックのチョコレート。
「次に使うときまで、風味を落とさずにどうやって保存すればいいの?」
と、悩んでいませんか?
チョコレートは非常にデリケートな食品で、保存方法を間違えると、風味や口溶けが悪くなるだけでなく、「ファットブルーム」という現象を引き起こしてしまうことがあります。このH2では、チョコレートを美味しく長持ちさせるための保存テクニックをご紹介します。
チョコレート保存の3大ルール
チョコレートは、「温度」「湿度」「光」の3つの敵から守ってあげることが大切です。
ルール1:温度変化を避けて「冷暗所」に置く
チョコレートの最適保存温度は、一般的に15℃~20℃とされています。
- 常温保存が基本:夏場の室温が25℃を超える場合は冷蔵庫に入れますが、それ以外は温度変化の少ない冷暗所(戸棚やパントリーなど)での常温保存が最も適しています。
- 冷蔵庫に入れる際の注意点:冷蔵庫に入れる場合は、必ず新聞紙などで包んだ上、密閉容器やジップロックに入れてください。これは、庫内の急激な冷気と乾燥から守り、結露を防ぐためです。
- 冷凍は避ける:家庭用の冷凍庫は温度変化が大きく、他の食品の匂い移りもするため、風味を損なう可能性が高いです。できるだけ避けましょう。
ルール2:湿気と匂いから守る「密閉」
チョコレートは、周りの匂いを吸収しやすい性質があります。また、湿気を吸うと表面がベタついたり、カビが生えたりする原因にもなります。
開封済みのチョコレートは、必ずしっかりと空気を抜いた密閉袋(ジップロックなど)や、蓋付きの保存容器に入れて保管してください。特にコーヒー豆や漬物など、匂いの強い食品と同じ場所に置かないようにしましょう。
ファットブルームとシュガーブルームを防ぐ!
チョコレートの表面が白くなっているのを見たことはありませんか?これは「ブルーム現象」と呼ばれ、食べても問題はありませんが、風味や口溶けが大きく損なわれてしまいます。
- ファットブルーム(Fat Bloom):チョコレートの保管温度が急激に上がったり下がったりすることで、カカオバターが溶け出し、再び冷えて固まる際に、表面に白い粉状になって現れる現象です。保存温度の管理不足が主な原因です。
- シュガーブルーム(Sugar Bloom):湿度が高い場所に保管したり、冷蔵庫から出してすぐに結露させたりすることで、チョコレートの表面の砂糖が溶け、水分が蒸発した後に砂糖の結晶が表面に残る現象です。湿気と結露が主な原因です。
ブルーム現象を防ぐためには、冷蔵庫に入れる場合は食べる前に常温に戻す(新しいタブで開きます)など、急な温度変化を避けることが何よりも重要です。適切な保存で、大切なチョコレートの風味を最後まで守りましょう!
目的別!おすすめの製菓用チョコレートメーカーと人気の商品
「クーベルチュールの良さはわかったけど、結局どこのメーカーを選べば失敗しないの?」
そうですよね、専門店のサイトを見ても、海外メーカーの聞いたことのない名前がたくさん並んでいて、どれが良いのか迷ってしまいます。
このH2では、お菓子作りの目的別に、失敗しにくいおすすめの製菓用チョコレートメーカーと、定番の人気商品をご紹介します。
【プロ・本格派向け】世界の三大メーカー
世界中のパティシエが愛用する、品質と風味に一切妥協のない高級クーベルチュールメーカーです。
ヴァローナ(VALRHONA):フランス
* 特徴:シングルオリジン(単一産地)のカカオ豆にこだわり、そのカカオの個性を最大限に引き出したチョコレートを作っています。非常に香り高く、複雑で奥深い味わいが特徴です。 * おすすめ商品: * カライブ (CARAIBE 66%):濃厚でリッチなビター感がありつつ、バランスの取れた風味で、生チョコやガトーショコラなど、チョコレートの味が主役のお菓子に最適です。
ベルコラーデ(BELCOLADE):ベルギー
* 特徴:ベルギー産の伝統的な製法を守りつつ、幅広いニーズに応えるラインナップが魅力です。口溶けの良さと、日本人にも馴染みやすい癖の少ない風味が人気です。 * おすすめ商品: * ノワール・セレクシオン (NOIR SELECTION 55%):カカオ分55%で苦すぎず、フルーティーな甘さが感じられるダークチョコです。多くの製菓教室でも推奨される、非常に扱いやすい定番品です。
カレボー(CALLEBAUT):ベルギー
* 特徴:世界最大のチョコレートメーカーの一つで、高い品質を保ちながらも、比較的リーズナブルな価格で提供されています。流動性が非常に良く、コーティング作業に最適です。 * おすすめ商品: * No.811 (54.5%):カレボーの定番中の定番。様々な用途に使える万能タイプで、コイン型で溶かしやすく、失敗が少ないです。
【手軽・高品質】国内メーカーの製菓用チョコ
手に入れやすく、品質も確かな国内メーカーの製菓用商品も優秀です。
大東カカオ(DAITO CACAO)
* 特徴:国内製菓業界では非常に信頼されているメーカーで、プロ向けの商品も多く手がけています。専門店だけでなく、一部の高級スーパーや通販でも手に入りやすいです。 * おすすめ商品: * プラティーク:大容量でお得なクーベルチュール。カカオの風味が強く、特に焼き菓子などで満足感のあるチョコレート感を出したい時に重宝します。
明治 (MEIJI)
* 特徴:誰もが知る国内メーカーで、スーパーなどで手軽に購入できるのが最大の魅力です。 * おすすめ商品: * 製菓用ミルクチョコレート or ブラックチョコレート:気軽にブラウニーやクッキーを作りたい時に。板チョコと違って製菓用に特化されているため、溶かしやすく、失敗が少ないように作られています。
最初はベルコラーデやカレボーといった扱いやすいクーベルチュール(新しいタブで開きます)から試してみて、慣れてきたらヴァローナなどの個性的なカカオ豆の風味に挑戦してみるのが楽しいですよ!
【Q&A】製菓用チョコレートに関するよくある疑問を解決!
製菓用チョコレートについて、ここまで色々な情報を得たことで、さらに細かい疑問が湧いてきたかもしれませんね。
ここでは、モモストアに寄せられることの多い、製菓用チョコレートに関する「あるある」な疑問にお答えしていきます!
Q1:テンパリングは必ず必要ですか?
A:作るお菓子によりますが、プロの仕上がりを目指すなら必須です。
テンパリング(温度調整)とは、チョコレートの温度を慎重に上げ下げすることで、ココアバターの結晶を最も安定した形に整える作業です。
この作業を行うことで、「コーティングにツヤが出る」「口溶けがなめらかになる」「保存中に溶けにくくなる」という効果が得られます。
逆にテンパリングをしないと、チョコレートの表面が白っぽく(ファットブルーム)なったり、割れやすくなったりします。
- テンパリングが必要なもの:ボンボンショコラ、本格的なコーティング、デコレーションピース。
- テンパリングが不要なもの:生地に混ぜ込む焼き菓子(ブラウニー、マフィン)、生チョコ(生クリームと混ぜることでテンパリングの効果は打ち消されるため)。
最近では、湯煎で溶かすだけでテンパリング不要の「コーティング用チョコレート」も売られていますので、手軽に済ませたい場合はこちらを利用するのも手ですよ。
Q2:ホワイトチョコレートもクーベルチュールを選ぶべきですか?
A:はい、ミルクやビター以上にクーベルチュールをおすすめします。
ホワイトチョコレートは、カカオマスを含まず、ココアバター、砂糖、乳製品のみで構成されています。
普通のホワイトチョコレートは、ココアバターの代わりに安価な植物油脂が多く使われていることが多く、これが口溶けの悪さや、特有の油っぽい風味の原因になりがちです。
クーベルチュールのホワイトチョコは、たっぷりのココアバターで作られているため、口の中でサラッと溶け、非常に上品な風味になります。
特にムースやガナッシュに使う際は、クーベルチュールのホワイトチョコを選ぶことで、仕上がりの品質が格段に向上します。
Q3:賞味期限が切れたチョコレートは使えますか?
A:基本的には自己責任ですが、焼き菓子などに加熱して使うのは可能です。
チョコレートは水分が非常に少なく腐りにくいため、賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、風味は確実に落ちています。特に、ファットブルームやシュガーブルームを起こしている場合は、口溶けや食感が悪くなっています。
「期限が切れてから日が浅く、適切な環境で密閉保存されていた」という条件であれば、生で食べるお菓子ではなく、ブラウニーやマフィンなど、加熱する焼き菓子に使う分には問題ないことが多いです。
ただし、風味は落ちていることを理解し、必ず少し試食してから使うようにしてください。少しでも異臭がしたり、変質が激しい場合は、もったいないですが処分しましょう。
Q4:カカオバターだけを購入する意味はありますか?
A:はい、クーベルチュールをさらに使いやすくするために使われます。
カカオバターを別で購入するのは、主に以下の目的があります。
- 流動性の向上:ボンボンショコラのコーティングなど、クーベルチュールをさらにサラサラにしたい(新しいタブで開きます)場合に、溶かしたチョコレートに数パーセント混ぜて使います。
- 風味の追加:カカオバター自体は無味無臭に近いため、流動性を高めてもチョコレートの風味が薄くなる心配がありません。
プロの現場では、流動性の低いクーベルチュールを使って流動性を高くしたい場合に、このカカオバターが重宝されています。本格的なコーティングに挑戦する際は、ぜひ検討してみてください。
まとめ:賢く製菓用チョコレートを手に入れてお菓子作りを楽しもう!
ここまで、製菓用チョコレートの販売場所から、クーベルチュールと板チョコの違い、選び方まで、幅広く解説してきました。
最後に、あなたにとって最適な購入場所とチョコレートを見つけるための総まとめをしましょう。
最適な購入場所は「作りたいもの」で決まる!
あなたが目指すお菓子作りによって、選ぶべきお店は変わります。
- 手軽さ・普段使い重視なら:スーパーやドラッグストアの製菓用チョコチップや板チョコ。
- 本格的な味・品質重視なら:製菓材料専門店(富澤商店・クオカ)またはその通販サイトで、高級クーベルチュールを購入。
- コスパ・大量生産重視なら:100円ショップや大容量の通販サイトで、用途に合った準チョコレートなどを選ぶ。
特に、生チョコやトリュフ、ガトーショコラなど、チョコレートの風味が主役になるお菓子を作る際は、多少値は張ってもクーベルチュールチョコレートを選ぶことを強くおすすめします。
その口溶けと豊かな香りは、お菓子の仕上がりを格段にプロの味に近づけてくれますよ。
まずは試してみるのが一番の近道!
最初は色々なメーカーやカカオ分を試してみて、「このメーカーの60%のチョコは苦味が強いな」「この55%のチョコはフルーティーで美味しい!」といった自分好みの味を見つけるのが、お菓子作りをさらに楽しくする秘訣です。
Amazonや楽天市場では、少量のお試しセット(新しいタブで開きます)も販売されていますので、ぜひ色々なチョコレートの世界を覗いてみてくださいね。
この記事が、あなたの素敵なチョコレートライフの助けになれば、モモストアとしてとても嬉しいです!

