履歴書封筒はどこで売ってる？コンビニから専門店まで販売場所と正しい選び方をモモストアが解説

急に履歴書が必要になったけれど、封筒がどこに売っているのか分からず困っていませんか？
就職や転職活動において、履歴書と同じくらい重要になるのが、応募書類を入れる「封筒」の選び方やマナーです。
企業への第一印象を左右する大切な要素なので、適当なものを選んではいけません。

この記事では、筆者モモストアが、履歴書封筒が手に入るすべての場所を徹底的に調査し、それぞれの購入場所のメリット・デメリットから、封筒の正しい選び方、郵送マナーまで、網羅的に解説しています。
急いでいる方も、じっくり選びたい方も、きっとあなたの状況に合った最適な方法が見つかりますよ！

履歴書封筒はどこで売ってる？【いますぐ手に入る場所編】

「履歴書を書き終えた！でも封筒がない！」と焦ってしまうこと、ありますよね。そんな時、まず頼りになるのが、いつでもどこでも手に入りやすい身近なお店です。
特に急いでいる方のために、すぐに駆け込める販売場所を、モモストアが詳しくご紹介します。

コンビニ（セブンイレブン・ローソン・ファミマなど）

履歴書封筒が最も手軽に手に入る場所といえば、やはりコンビニエンスストアです。
全国どこにでもあり、ほとんどの店舗が24時間営業していますから、深夜や早朝に急に必要になった場合でも対応できるのが最大のメリットです。
主要なコンビニチェーンであれば、基本的に履歴書と封筒のセット、もしくは封筒単体（多くはA4サイズ対応の角形2号や角形A4号）が販売されています。

コンビニで取り扱っている封筒の種類と売り場

コンビニで販売されているのは、主に「一般用」の履歴書と封筒がセットになった商品です。
封筒は多くの場合、履歴書を折らずに入れられるA4サイズ（角形2号または角形A4号）対応の白色のものが入っています。
売り場は、文房具コーナーやコピー機の近く、または雑誌コーナーの一角に陳列されていることが多いですよ。
ただし、コンビニはスペースが限られているため、種類は1〜2種類と非常に少ないことがほとんどです。特に転職用の詳細な職務経歴書対応の封筒など、特殊なものは期待できません。
そのため、「とにかく間に合わせたい」「シンプルなもので十分」という緊急性の高い状況での利用が最適でしょう。

【コンビニで購入する場合の注意点】

• 取り扱い商品は店舗規模や在庫状況によって大きく異なる。
• セットになっている履歴書が、自分の応募先に適しているか確認が必要。
• 封筒の素材が薄く、中身が透けて見えやすい場合があるため注意が必要。

スーパー・ホームセンター

コンビニよりも品揃えを少し期待できるのが、スーパーやホームセンターの文具コーナーです。
特に、大型のスーパーや、文具・事務用品売り場が充実しているホームセンターなら、数種類の履歴書セットや、封筒のバリエーションを取り扱っている可能性があります。

買い物ついでに購入できる手軽さが魅力

普段の買い物ついでに立ち寄れる手軽さも魅力の一つです。
例えば、「イトーヨーカドー」や「イオン」などの大型スーパーや、「カインズ」「コーナン」「DCM」といったホームセンターでは、文具コーナーを探してみてください。
コンビニでは見つからなかった「透けにくい厚手の封筒」や、「履歴書在中スタンプ」などの周辺アイテムも一緒に見つかるかもしれません。

また、これらの店舗は営業時間がコンビニほど長くありませんが、夜遅くまで開いている店舗も多いので、仕事帰りなどにも立ち寄りやすいでしょう。

ドラッグストア

意外かもしれませんが、最近のドラッグストアは日用品や食品だけでなく、文房具の取り扱いも増えています。
特に「マツモトキヨシ」「スギ薬局」「ウエルシア」などの大型チェーン店の一部では、レジ横や日用品コーナーに簡易的な履歴書セットや、A4サイズの封筒が陳列されていることがあります。

ドラッグストアでの購入は最後の砦に

ただし、ドラッグストアでの文具の品揃えは、店舗によってバラつきが非常に大きいです。
コンビニやホームセンターの次に検討する「最後の砦」として覚えておくと便利ですよ。
急な出費を抑えたい場合や、他の店舗が見つからない場合に探してみる価値は十分にあります。

これらの「いますぐ手に入る場所」は、スピードが命の緊急時には大変役立ちますが、品揃えや品質の面では専門性に劣ります。
時間に余裕がある場合は、次に紹介する専門店での購入をおすすめします。

履歴書封筒の販売場所【専門性・品揃え重視の店舗編】

企業の採用担当者に「丁寧な人だな」という印象を与えるためには、やはり品質の良い封筒を選ぶのがベストです。
特に転職活動や、規模の大きな企業へ応募する場合は、次に挙げる専門性の高い店舗で、じっくりと封筒を選ぶことをモモストアはおすすめします。

文房具店・大型書店（紀伊國屋、ジュンク堂など）

履歴書封筒を最も確実に入手でき、かつ最も豊富な種類から選べるのが文房具店や大型書店です。
「伊東屋」「LOFT（ロフト）」「東急ハンズ（ハンズ）」などの文具専門店や、大型書店の文具コーナーは、履歴書関連商品の宝庫と言えます。

専門店ならではの「質」と「種類」

専門店では、単にサイズや色だけでなく、以下のような高品質な商品を取り扱っています。

• 素材の品質: ケント紙など、中身が透けにくい厚手の上質紙を使用した封筒。
• サイズの種類: A4対応の角形2号、角形A4号だけでなく、B5対応の角形3号や、複数の書類をまとめて入れるためのマチ付き封筒。
• 周辺アイテム: 「履歴書在中」スタンプ（浸透印タイプ含む）、書類の仕分けに便利なクリアファイル、インクがにじみにくい油性ペンなど。

特に、履歴書を複数枚用意する予定がある方や、他の応募者と差をつけたい方は、迷わず文房具店を訪れるべきでしょう。
価格帯はコンビニや100均に比べて高くなりますが、その分、品質やフォーマルさに間違いはありません。

【文房具店・大型書店での購入がおすすめな人】

項目	詳細
品質重視	透けにくい厚手の白色封筒を選びたい
種類重視	転職用、一般用など、多様なフォーマットから選びたい
周辺用品	「履歴書在中」スタンプなど、関連グッズも一緒に揃えたい
コスト	多少価格が高くても、良い印象を与えたい

家電量販店（ヨドバシカメラ・ビックカメラなど）

近年、家電量販店は家電だけでなく、生活用品や文具の取り扱いを大幅に強化しています。
特に「ヨドバシカメラ」や「ビックカメラ」といった大型店舗の文具コーナーは、もはや専門店と遜色ないほどの品揃えです。

「OA用紙」の近くが狙い目！

家電量販店で履歴書封筒を探す際は、OA用紙（コピー用紙やインク）のコーナー周辺を探すと見つけやすいです。
ここでも、履歴書セットはもちろん、プリンターで印刷した応募書類を入れるための高品質なA4封筒が豊富に揃っています。
また、オンラインショップで購入する前に、実物を見て品質を確かめたいという方にも最適な場所です。

ネット通販（Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング）

もし、履歴書の提出期限まで数日以上の余裕があるなら、モモストアは断然ネット通販をおすすめします。

自宅にいながら「まとめ買い」と「高品質」を両立

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでは、実店舗ではなかなか見つけられないような専門的な封筒が数多く販売されています。
特に「まとめ買い」をすることで、1枚あたりのコストを大幅に抑えられるため、複数の企業に応募する予定のある方にとって経済的です。

• レビューで品質を確認: 他の購入者のレビューを参考に、透け具合や紙質を事前に把握できる。
• 多様なセット: 履歴書用紙と封筒、さらには職務経歴書テンプレートがセットになった商品もある。
• 自宅配送の便利さ: 重たい荷物を運ぶ手間がなく、忙しい転職活動中でも効率的。

「品質」「価格」「手軽さ」のバランスを考えると、ネット通販は非常に優位性が高い購入方法と言えます。
応募書類の準備は計画的に進め、ネット通販を積極的に活用しましょう。

コンビニで履歴書封筒を買うメリットと注意点

前述の通り、コンビニは「緊急事態」の心強い味方です。ここでは、コンビニで履歴書封筒を購入する際の具体的なメリットと、採用担当者への印象を損なわないために知っておきたい注意点を掘り下げて解説します。
急いでいる時ほど、冷静になってチェックすべきポイントがありますよ。

コンビニ購入の最大のメリット【24時間・即戦力】

コンビニで履歴書封筒を購入するメリットは、何といってもその圧倒的な利便性にあります。

• 24時間購入可能: 深夜や早朝など、文具店が閉まっている時間帯でも、いつでも購入できます。急な面接が決まった際などに特に助かります。
• どこでも手に入る: 全国津々浦々、店舗数が非常に多いため、「どこで売ってる？」と探す手間がほとんどありません。
• セット販売が多い: 履歴書と封筒、さらには証明写真用の台紙がセットになっている商品が多く、これ一つで応募書類の基本が揃います。

面接直前に「封筒を忘れた！」という状況や、今すぐ書類を作成し始めたい、といったニーズに最適なのです。

品質と種類に関する注意点

しかし、利便性の裏側には、知っておくべきデメリットも存在します。特に品質面は、採用担当者の印象に直結するため重要です。

封筒の紙質が薄い可能性がある

コンビニで売られている封筒は、コストや利便性を重視しているため、文具店で販売されているケント紙のような厚手のものに比べると、紙質が薄い傾向があります。
白色の封筒は、特に光にかざすと中身が透けて見えやすいという特徴があります。職務経歴書など重要な個人情報が透けてしまうと、採用担当者に「配慮が足りない」という印象を与えかねません。

【対策】
薄いと感じた場合は、応募書類一式をさらにクリアファイルに入れてから封筒に入れることで、透けにくく、かつ書類の保護にもなります。これは郵送・手渡し問わず実践したいマナーの一つです。

封筒のサイズや色の選択肢がない

コンビニにあるのは、ほぼA4サイズの書類が二つ折りで入る角形2号か角形A4号のセット商品のみです。
「B5サイズの履歴書を使いたい」「もっと厚手の封筒が良い」といった個別の要望に応えられるバリエーションは期待できません。

【結論】
コンビニの封筒は、あくまで「緊急時の対応」として割り切って使用し、品質にこだわりたい場合は、文具店やネット通販で準備するのが賢明です。

コンビニでの購入時のチェックリスト

レジに持っていく前に、以下の点を必ずチェックしましょう。

チェック項目	確認ポイント
サイズ	A4サイズの書類（履歴書・職務経歴書）を折らずに入れられるか？（角形2号、角形A4号）
封筒の色	白色の封筒か？（茶色だと事務的な書類と混ざりやすい）
付属物	封筒に「履歴書在中」の印刷やスタンプが付属しているか？（ない場合は手書きが必要）
セット内容	履歴書用紙が、自分の応募目的に合った様式か？（一般用、転職用など）

これらのポイントを押さえておけば、コンビニで購入した履歴書封筒でも、マナー違反になることはありませんよ。

100均（ダイソー・セリア）の履歴書封筒の品質は大丈夫？

「履歴書封筒は消耗品だから、できるだけ安く済ませたい！」そう考える方も多いでしょう。そこで気になるのが、ダイソーやセリアといった100円ショップで売られている履歴書封筒の品質です。
モモストアが、コストパフォーマンスと品質のバランスについて正直にお伝えします。

100均封筒の最大のメリットと懸念点

100円ショップのメリットは明白で、圧倒的な安さです。
コンビニや文具店で200円～500円程度する商品が、110円（税込）で手に入りますから、複数社に応募する場合のコストを大幅に節約できます。

安さの裏側にある「品質のバラつき」

しかし、価格が安い分、やはり品質には懸念点があります。

1. 紙の薄さ: コンビニと同様に、紙が非常に薄いものが多く、中身の文字や内容が透けて見えやすい可能性があります。
2. サイズ感: 規格外のサイズの履歴書や、厚手の職務経歴書を複数同封すると、封筒の容量が足りない、またはパンパンになってしまうことがあります。
3. 在庫状況: 店舗によっては文具コーナーが小さく、履歴書封筒自体の取り扱いがない場合や、売り切れている場合があります。

特に、「透けやすさ」は採用担当者への配慮に欠ける印象を与えかねないため、100均で購入する際は最大の注意が必要です。

ダイソー・セリアでの賢い選び方

もし100均で購入する場合は、以下のポイントに注目して、少しでも品質の良いものを選びましょう。

「透けにくい」タイプを探す

最近の100均では、紙の裏側をグレーやブルーでコーティングし、中身が透けにくい加工を施した封筒も販売され始めています。
商品パッケージに「透けにくい」「個人情報保護」といった記載がないか、よく確認してみてください。これが100均封筒を選ぶ際の最重要ポイントです。

履歴書セットではなく「事務用封筒」を活用する

履歴書セットとして売られているものよりも、事務用品コーナーにある「角形2号」や「角形A4号」の単体封筒の方が、紙質が厚い場合があります。
枚数が多い（例：10枚入り）セットでコスパが良い商品も見つかることがあります。
ただし、この場合は「履歴書在中」のスタンプや手書きが必要になりますので、注意が必要です。

緊急時以外は避けるべき？

モモストアの正直な意見としては、新卒の就職活動や、大手企業への重要な転職活動など、書類選考の比重が高い応募の際には、100均の封筒は避けるべきだと考えます。
どうしてもコストを抑えたい場合は、パート・アルバイトの応募など、比較的カジュアルな場面での使用に留めるのが無難でしょう。
品質の確かなものを使いたいなら、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで、高評価の封筒をまとめ買いする方が、結局は安心でお得です。

履歴書封筒選びの重要ポイント！サイズ・色・素材で印象が変わる

「履歴書が入れば何でもいい」と思っていませんか？実は、採用担当者は封筒を見ただけで、応募者のマナー意識や丁寧さを測っていることがあります。
ここでは、企業に好印象を与えるための履歴書封筒の選び方を、サイズ、色、素材の3つの観点から徹底解説します。

封筒のサイズ：A4書類を折らずに入れられるものを選ぶ

履歴書をはじめとする応募書類は、採用担当者が読みやすく、管理しやすいように、「折らずに入れる」のが現代のビジネスマナーの基本です。

角形2号（角2）と角形A4号が主流

現在、履歴書はA4サイズ（297mm×210mm）が主流です。このA4書類を二つ折りにした状態で入れられる封筒のサイズは、以下の2種類が一般的です。

サイズ名称	寸法	用途/特徴
角形2号（角2）	240mm × 332mm	A4用紙を折らずにそのまま入れられるサイズ。複数枚の書類（履歴書＋職務経歴書＋送付状＋α）をクリアファイルごと入れるのに最適。最も一般的。
角形A4号	228mm × 312mm	角形2号よりやや小さく、A4用紙を折らずに入れるのにぴったりなサイズ。書類が少なめの時や、封筒が大きすぎるのが気になる場合に。
角形3号（角3）	216mm × 277mm	B5サイズの書類を折らずに入れられるサイズ。A4書類には適さない。

迷ったら、応募書類をクリアファイルにまとめて入れても余裕がある「角形2号」を選んでおけば間違いありません。

封筒の色：白色が最もフォーマルで無難

封筒の色にはいくつかの選択肢がありますが、ビジネスシーンにおいて最もフォーマルで、応募書類に適しているのは「白色」です。

茶封筒（クラフト封筒）は避けるべき理由

茶封筒（クラフト封筒）は、社内文書や請求書など、比較的カジュアルな事務連絡に使用されることが多く、正式な応募書類に使用すると、「他の郵便物と混ざりやすい」「事務的な扱いをされている」と見なされる可能性があります。
白は清潔感があり、「応募書類である」という重要性を際立たせる効果もあるため、必ず白（または薄いグレー）を選びましょう。

封筒の素材：透けにくい厚手のケント紙が理想

前述の通り、薄い封筒は中身が透けてしまうリスクがあります。素材選びは、応募者の「配慮」を示す大切なポイントです。

• 理想の素材: ケント紙など、中身が透けにくい厚手の紙。白色でも透けにくい加工が施されたもの。
• 避けるべき素材: 薄い上質紙や、再生紙で色のムラがあるもの。

多少コストがかかっても、採用担当者の目に最初に触れる「封筒」には投資を惜しまないようにしましょう。

履歴書を郵送する際に絶対に必要な同封物と正しい順番

封筒を用意しても、中に入れる書類がバラバラでは意味がありません。応募書類を正しく整理して同封することは、「この人は仕事の段取りが良いな」という好印象につながります。
書類を入れる順番と、必要な同封物について、モモストアが解説します。

同封すべき書類は「送付状」を含めたセット

企業に郵送で応募書類を送る場合、履歴書や職務経歴書だけでなく、「送付状（添え状）」も必ず同封します。これは、「誰から」「何を」「なぜ送ったか」を伝える重要なビジネス文書です。

必要な同封物リスト

基本的に、以下の4点をセットにして郵送します。

1. 送付状（添え状）: 応募の挨拶と、同封書類のリストを記載。
2. 履歴書: 応募先企業に適した様式で、丁寧に記入・作成したもの。
3. 職務経歴書:（転職の場合のみ）これまでの職務内容や実績を具体的に記載したもの。
4. その他指定された書類: ポートフォリオ、成績証明書、卒業見込証明書など、企業から提出を求められたもの。

これらの書類は、すべてクリアファイルに入れ、封筒の中で折れたり汚れたりするのを防ぎます。

書類を重ねる「正しい順番」

採用担当者が封筒から書類を取り出す際、スムーズに内容を確認できるよう、以下の順番で重ねてクリアファイルに入れます。

【書類を重ねる順番（上から）】

1. 送付状（一番上）: 挨拶が最初に目に入るように。
2. 履歴書
3. 職務経歴書
4. その他書類（証明書など）

すべての書類の表面が、同じ方向（宛名面）を向くように揃えるのも、細かいですが大切な配慮です。
この順番でクリアファイルに入れ、封筒に「封筒の表（宛名）と書類の表（送付状）」が一致するように入れます。

書類のホチキス留めはNG？

応募書類をホチキスで留めるのは基本的にNGです。
なぜなら、企業側で書類をコピーしたり、部署ごとに回覧したりする際に、ホチキスを外す手間が発生するからです。
書類の管理はクリアファイルで十分です。ページ数が多い職務経歴書なども、ホチキスではなく、ゼムクリップなどで軽く留める程度にしましょう。

封筒に記載する「履歴書在中」の正しい書き方とルール

履歴書封筒に欠かせないのが、封筒の表に記載する「履歴書在中」の文字です。これが書かれていないと、企業側の事務書類や他の郵便物に紛れてしまい、開封が遅れるリスクがあります。
正しい書き方とルールを覚えて、失礼のないようにしましょう。

「履歴書在中」を書く位置と色

書き方には明確なルールがあり、これを守ることがビジネスマナーです。

書く位置：封筒の表面・左下

「履歴書在中」は、封筒の表面の左下に、縦書きで記載します。
これは、日本のビジネス文書における「重要書類」を示す共通のルールです。
縦書きの封筒でも横書きの封筒でも、必ず左下に記載しましょう。

使用する色：赤色

文字は赤色の油性ペンで書きます。
赤色を使うのは、他の文字（住所、宛名など）と区別し、重要性の高さを際立たせるためです。
インクがにじまないよう、必ず油性ペンを使用してください。

長方形で囲む（必須マナー）

文字を書き終えたら、その文字の周りを定規を使って赤色の長方形で囲みます。
手書きの場合は、必ず定規を使い、文字や線が歪まないように丁寧に仕上げましょう。
この「囲み」があることで、さらに重要性が高まり、丁寧な印象を与えます。

手書きとスタンプ、どちらが良い？

「履歴書在中」は、手書きでもスタンプでも、どちらを使用してもマナー違反ではありませんが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

方法	メリット	デメリット
手書き	定規を使って丁寧に書けば、熱意や誠意が伝わる。	時間と手間がかかる。字が汚いと雑な印象を与える。
スタンプ	文字が均一で美しく、事務的に処理できる。時間の節約になる。	コストがかかる（100均や文具店で購入）。無機質な印象になる。

時間に余裕があり、字に自信がある方は手書きでも良いですが、インクのにじみや文字の不揃いを避けるため、スタンプを使用するのが最も確実で無難です。
スタンプは、文具店やネット通販で簡単に手に入りますので、就職・転職活動をするなら一つ持っておくと非常に便利ですよ。

宛名の書き方：敬称の使い分け

「履歴書在中」の書き方と同時に、宛名書きも重要です。特に敬称の使い分けには注意しましょう。

• 採用担当者の個人名がわかる場合: 氏名の後に「様」を使用します。（例：〇〇様）
• 部署や組織宛の場合: 部署名や組織名の後に「御中」を使用します。（例：人事部 御中）

「〇〇部 御中 〇〇様」のように、「御中」と「様」を併用するのは二重敬語で間違いです。どちらか一つだけを使うようにしましょう。

履歴書封筒の封の閉じ方とマナー【のり・封字の重要性】

応募書類をすべて封筒に入れたら、いよいよ封を閉じます。この「封をする」という行為にも、ビジネスマナーがあります。適当にテープで貼り付けるのはNGです。
封を閉じるときの正しい手順と、封字（「〆」マーク）の重要性について解説します。

セロハンテープは厳禁！水性または液体のりを使う

封筒の封を閉じる際、セロハンテープやホチキスで留めるのは絶対にやめてください。これらは「手抜き」や「雑」という印象を与え、ビジネスマナー違反と見なされます。
必ず、水性のりやスティックのりを使って、しっかりと封をしましょう。

のりで封をする手順

1. のりしろの部分全体に、ムラなくのりを塗ります。
2. 封を閉じたら、上から定規の角などを使って優しく押さえつけ、しっかりと接着させます。
3. のりが完全に乾くまで待ちます。

のりがはみ出したり、封筒がシワになったりすると、見栄えが悪くなりますので、丁寧に作業してくださいね。

封字「〆」マークはなぜ必要なのか？

封を閉じたら、その封じ目の中心部分に、「〆（しめ）」という文字を書き入れます。これを「封字（ふうじ）」と言います。

封字の持つ意味

封字には、以下の2つの重要な意味があります。

• 「確かに封をしました」という証明: 第三者が勝手に開封していないことを示す意味合いがあります。
• 「丁寧な気持ち」の表現: 応募書類という重要度の高い文書を、厳重に封緘したという、応募者の丁寧さや細やかな配慮を示すものです。

「〆」は、封筒の裏面の「のりしろ」部分の中央、封をした線の上に、油性ペンで記載しましょう。色は宛名書きに使用した色（黒または青）で問題ありません。

間違えやすい封字（「×」や「+」はNG）

「〆」の代わりに、「×（バツ印）」や「+（プラス印）」などを使用するのは間違いです。
これらは封字として認められていませんので、必ず「〆」または「封」（事務的な書類で使われることが多い）を使用してください。

履歴書を手渡しする場合でも封筒は必要なの？マナーを解説

郵送ではなく、面接時に応募書類を企業に直接手渡しする場合でも、もちろん封筒は必要です。「封をしないままで良いの？」と迷う方もいるでしょう。
手渡しの場合の封筒のマナーは、郵送時と少し異なりますので、しっかり確認しておきましょう。

手渡しでも封筒は「必須」

履歴書を手渡しする場合でも、封筒は必ず用意してください。これは、書類の保護と、ビジネスマナーを示すためです。
クリアファイルに入れただけの状態で提出するのは、書類の扱いがぞんざいな印象を与えかねません。

手渡し時の封筒の選び方（郵送時と同じ）

サイズや色、素材の選び方は、郵送時と全く同じです。
角形2号か角形A4号の白色の厚手の封筒を使用しましょう。中に入れる書類の順番も、送付状（添え状）、履歴書、職務経歴書の順番でクリアファイルにまとめて入れます。

手渡し時の「封」と「封字」のルール

手渡しと郵送で最も違うのが、「封をするかどうか」です。

項目	郵送の場合	手渡しの場合
封（のり）	必須（のりでしっかりと閉じる）	不要（封をせずに持参する）
封字（〆）	必須（封字を記載する）	不要（封をしていないため記載しない）
「履歴書在中」	必須（赤ペンで長方形囲み）	必須（郵送時と同様に記載）

封をしない理由

手渡しの場合、採用担当者がその場で「内容を確認させてください」と中身の確認を求める可能性があるため、すぐに開封できるよう、あえて封をしないでおくのが一般的です。
面接官が封筒を受け取った際、「後ほど開封させていただきます」という手間を省くための配慮となります。

手渡しのタイミングと渡し方

書類を渡すタイミングも重要です。

【正しい渡し方】

1. 受付で渡すのではなく、面接官に直接会った際に渡すのが基本です。
2. 書類をカバンから出し、クリアファイルに入れたままの封筒を、相手が読みやすい向き（宛名側）にして両手で差し出します。
3. 一言添えて: 「本日はよろしくお願いいたします。こちらが応募書類一式です。」と丁寧に伝えましょう。

特に、封筒を持参する際は、汚れたり折れたりしないよう、カバンの中でクリアファイルなどに挟んでおくなど、細心の注意を払いましょう。

郵便料金はいくら？切手の正しい選び方と貼り方

郵送で応募書類を送る際、最も失敗が多いのが「切手代の不足」です。切手代が不足していると、応募書類が企業に届かず返送されたり、企業に不足分を支払わせてしまったりと、大きなマナー違反となります。
適切な切手料金と、正しい貼り方を解説します。

角形2号・角形A4号の郵便料金の目安

履歴書封筒に使用する角形2号や角形A4号の封筒は、定形外郵便物（規格内）に該当します。
重さによって料金が変わりますが、応募書類一式（履歴書、職務経歴書、送付状、クリアファイル、封筒）を同封した場合の料金目安は以下の通りです。

重さの目安	郵便料金（定形外郵便・規格内）の目安
50g以内（書類少なめ）	120円
100g以内（標準的な応募書類一式）	140円
150g以内（書類多め、厚手の封筒）	210円

※上記は一般的な目安です。郵便料金は変動する可能性があり、正確な料金は日本郵便の公式サイトで必ず確認してください。

【重要】切手不足を防ぐための最善策

郵便料金が不足するリスクをゼロにするための最善策は、郵便局の窓口から郵送することです。
窓口であれば、職員の方が封筒の重さを正確に量り、その場で正しい切手料金を教えてくれます。これにより、切手不足の心配がなくなります。
ポストに投函するのではなく、必ず窓口から発送するようにしましょう。

切手の選び方と貼り方

切手を選ぶ際にも、ビジネスマナーがあります。

記念切手やキャラクター切手は避ける

ビジネス文書である応募書類には、普通切手（風景や花など一般的なデザインのもの）を使用するのが基本です。
キャラクターや派手なデザインの記念切手は、応募書類というフォーマルな文書には不適切と見なされる可能性があります。シンプルなものを選びましょう。

複数枚の切手はNGではないが、最小限に

切手料金を満たすために、小さい額面の切手を何枚も貼るのは、封筒がごちゃごちゃして見栄えが悪くなるため、あまりおすすめできません。
できれば1枚、多くても2枚程度で収まるように、140円や210円といった大きめの額面の切手を購入して貼りましょう。

切手を貼る位置

切手は、封筒の表面の左上に、まっすぐ丁寧に貼ってください。
曲がっていたり、剥がれかけていたりすると、それだけで「雑な人」という印象を与えてしまいます。のりが付いている部分だけでなく、全体をしっかりと封筒に密着させましょう。

履歴書封筒がない！代用品を使うときのリスクと緊急対処法

「面接まで時間がない！」「どこのお店も閉まっている！」など、どうしても履歴書封筒が手に入らない緊急事態が発生することもあります。
その場合、やむを得ず代用品を使うことも考えられますが、代用品を使用する際のリスクと、その緊急対処法をモモストアが解説します。
ただし、代用品の使用はあくまで最終手段と考えてください。

リスク大！代用品として避けるべき封筒

家にあったとしても、以下の封筒を応募書類に使用するのは、ビジネスマナーにおいてNGです。採用担当者からの評価を大きく下げるリスクがあります。

避けるべき封筒	リスク/理由
茶封筒（クラフト封筒）	事務的な書類と混ざりやすい。フォーマルな印象がなく、失礼にあたる可能性がある。
窓付き封筒	ビジネスで請求書などで使用されるものであり、応募書類には不適切。
すでに宛名が印刷されているもの	他の企業のロゴや住所が残っていると、使い回しと見なされ非常に失礼。
キャラクターやデザイン入り	応募書類はフォーマルな文書であり、カジュアルなデザインは不適切。

緊急時の代用封筒と対処法

もしも上記以外の、無地の白い封筒（角形2号または角形A4号に近いサイズ）が自宅にあれば、それを代用することが可能です。

【代用する際の重要チェックポイント】

1. サイズ: A4の応募書類を折らずに入れられるか？
2. 色: 白または薄いグレーの無地であるか？
3. 透け防止: 薄い場合は、書類を二重にクリアファイルに入れるなどして、透け対策を徹底する。
4. 「履歴書在中」: 赤ペンと定規を使って、必ず手書きする。
5. 宛名書き: 油性ペンを使い、丁寧に記載する。

特に「履歴書在中」の記載と丁寧な宛名書きは、「急いでいる中でもマナーを守ろうとしている」という誠意を示すことにつながります。代用品を使うからこそ、その他のマナーを徹底することが大切です。

最終手段！コンビニで履歴書セットを購入し、封筒だけを使う

最も現実的でリスクの低い緊急対処法は、24時間営業のコンビニで履歴書セットを購入し、そのセットに付属している封筒だけを利用するという方法です。
この方法であれば、サイズや色、フォーマルさといった最低限の基準を満たすことができます。
コンビニの履歴書セットの在庫は常に変動するので、複数の店舗をチェックしてみましょう。

履歴書封筒に関する読者のよくある質問Q&A

履歴書封筒に関して、応募者が疑問に思うことが多い質問と、モモストアからの回答をまとめました。あなたの疑問もここで解決できるかもしれません。

Q1: 封筒に「行」や「宛」が印刷されていたら？

A: 企業名や部署名の下に「行（ゆき）」や「宛（あて）」が印刷されている封筒は、事務的な返信用封筒などに多く見られます。
この場合、「行」や「宛」の文字を、縦の二重線で消し、その隣に「御中」または「様」を書き加えるのが正しいビジネスマナーです。
決して修正液や修正テープで消したり、塗りつぶしたりしないように注意しましょう。二重線で丁寧に消すことで、丁寧な印象を与えます。

Q2: 封筒に「〇〇株式会社」を略して書いてもいい？

A: 絶対にNGです。
応募書類は正式なビジネス文書であり、株式会社を「（株）」のように略字で記載するのはマナー違反です。
必ず、「株式会社」と省略せずに正式名称で記載してください。住所や部署名についても同様に、省略せずに正式な名称で記載しましょう。

Q3: 郵便局の「レターパック」で履歴書を送ってもいい？

A: レターパックは推奨しません。
レターパックは信書を送れるサービスですが、通常、応募書類は「封筒」に入れて郵送するのがビジネスマナーとして確立しています。レターパックを使用すると、他の応募者と比べて目立ってしまい、場合によっては「マナーを知らない」と判断されるリスクがあります。
速達を利用したい場合は、一般的な角形2号や角形A4号の封筒に、速達料金分の切手をプラスして郵送するのが最も無難で確実です。
速達料金に関する詳細は、日本郵便のサイトで確認できますよ。

Q4: 履歴書在中を間違えて書いてしまったら？

A: 宛名書きや「履歴書在中」の文字を書き間違えてしまった場合、修正ペンや修正テープは使わずに、新しい封筒に書き直すのが原則です。
修正跡がある封筒は、受け取る企業側に「雑な仕事をする人」という印象を与えかねません。
封筒は文具店やネット通販で多めに購入しておき、書き損じてもすぐに新しいものを使えるように準備しておきましょう。
特に重要な転職活動の場合、ネット通販で上質な封筒をまとめ買いしておくことを強くおすすめします。

Q5: B5の履歴書を使う場合の封筒サイズは？

A: B5サイズの履歴書を折らずに入れる場合、「角形3号（角3）」が適しています。
ただし、現在、ビジネス文書はA4サイズが主流です。職務経歴書や送付状もA4で作成することが多いため、B5サイズの履歴書を使う場合でも、応募書類一式をA4サイズに合わせて「角形2号」の封筒に入れるのが一般的です。
封筒の中でB5サイズの履歴書が動いてしまう場合は、A4の台紙（送付状や職務経歴書）で挟むようにして、クリアファイルに入れることで安定させることができます。

履歴書封筒の販売場所まとめ

履歴書封筒の購入場所、選び方、そして郵送・手渡しに関するマナーを幅広く解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、あなたの状況に合わせた最適な購入場所を改めてまとめます。

状況別！最適な購入場所のまとめ

あなたの状況	最適な購入場所	メリット	注意点
今すぐ、深夜に必要！	コンビニ	24時間購入可能、手軽	紙質が薄い可能性、種類が少ない
じっくり選びたい、品質重視	文房具店・大型書店	厚手で高品質な封筒が多い、種類が豊富	営業時間が短い、やや高価
コストを抑えたい、枚数が必要	ネット通販（Amazon、楽天市場）	まとめ買いで単価が安い、レビューで品質確認可能	到着までに時間がかかる
コスト重視、緊急時対応	100円ショップ	非常に安価（110円）	品質のバラつきが大きい、透けやすい、在庫がない場合がある

応募書類は、あなたが企業へ送る「第一印象」そのものです。
特に転職活動においては、質の良い白い封筒を選び、正しいマナーで郵送することが、あなたの丁寧さや熱意を無言で伝える重要な要素となります。
時間に余裕があれば、ぜひ高品質な履歴書封筒をネット通販などで探してみてくださいね。

筆者モモストアは、あなたの就職・転職活動が成功することを心から応援しています！