ギター弦が買える場所はどこ?主要店舗から穴場まで徹底解説!

ギター弦が買える場所はどこ?主要店舗から穴場まで徹底解説!

皆さん、こんにちは!
ギターを弾いていると、突然「あれ?弦が切れちゃった…」「予備がない!」なんて、焦る瞬間ってありますよね。特にライブ前や練習の途中で切れてしまうと、一大事です。

この記事では、そんな時にギター弦をどこで買えるのか、主要なお店から「まさかここにも?」という意外な穴場まで、モモストアが徹底的に解説していきます!
知っておくと安心な情報をたくさんお届けするので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

・ギター弦はどこで売ってる?主要な販売店リスト!
・楽器専門店(イシバシ楽器・クロサワ楽器など)の魅力とメリット
・大手家電量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラなど)での取り扱い状況
・ホームセンターやディスカウントストア(ドン・キホーテ・カインズなど)で買える?
・コンビニエンスストア(セブン・ローソン・ファミマ)での緊急時の対応力
  1. ギター弦はどこで売ってる?主要な販売店リスト!
    1. 最も確実!楽器専門店チェーンと個人店
    2. 意外と見つかる!大型総合スーパー・ショッピングモール
  2. 楽器専門店(イシバシ楽器・クロサワ楽器など)の魅力とメリット
    1. 豊富な品揃えが生む選択肢の広さ
    2. 知識豊富なスタッフによる的確なアドバイス
  3. 大手家電量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラなど)での取り扱い状況
    1. なぜ家電量販店にギター弦があるのか?
    2. 地方在住者や緊急時の強い味方
  4. ホームセンターやディスカウントストア(ドン・キホーテ・カインズなど)で買える?
    1. ドン・キホーテは「何でも揃う」の例外なし!
    2. ホームセンターの「楽器コーナー」の可能性
  5. コンビニエンスストア(セブン・ローソン・ファミマ)での緊急時の対応力
    1. コンビニで代用できる緊急対策グッズ
    2. 結局、急ぎならオンライン購入&翌日配送が最強
  6. オンラインストア(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリットと注意点
    1. オンライン購入の圧倒的なメリット
    2. オンライン購入時の注意点:偽物や古すぎる在庫に要注意
  7. メルカリや中古ショップでの購入はアリ?その時のチェックポイント
    1. 中古・フリマアプリでの購入が持つリスク
    2. 中古楽器店での「B級品」や「型落ち品」を狙う
  8. アコギ弦とエレキ弦、ベース弦の違いと選び方の基礎知識
    1. 素材と構造:音色を決める決定的な違い
    2. ゲージ(太さ)の選び方:弾きやすさと音量の関係
  9. 人気のギター弦メーカーと種類別おすすめランキング
    1. 【定番】エレキギター弦のメーカー別特徴
    2. 【おすすめ】アコースティックギター弦のメーカー別特徴
    3. モモストア厳選!種類別おすすめランキング
  10. ギター弦の交換頻度と長持ちさせるための豆知識
    1. 交換のサインを見逃さない!
    2. 弦を長持ちさせるための裏技
  11. 知っておきたい!ギター弦の適正価格と安く買う裏技
    1. 価格差の理由:素材と製造コストの違い
    2. 【裏技】賢く安く買うための3つの方法
  12. ギター弦がない!どうしても必要な時のための最終手段
    1. 近隣のギタリスト・ミュージシャンに頼る
    2. 楽器を「売っている」ではなく「持っている」場所を探す
  13. 【モモストアの視点】ギター弦選びで失敗しないための極意
    1. 極意その1:惑わされず「定番」から始めること
    2. 極意その2:必ず「1弦」も予備を持つこと
    3. 極意その3:音色だけでなく「感触」で選ぶこと
  14. アコギ弦のブロンズとフォスファーブロンズ、選ぶならどっち?
    1. 80/20ブロンズ(ブロンズ弦)の特徴
    2. フォスファーブロンズ(リン青銅弦)の特徴
    3. あなたのギターと相性の良い選び方
  15. エレキ弦の素材の違い:ニッケル、ステンレス、ピュアニッケル
    1. ニッケルプレーテッド・スチール弦(定番)
    2. ステンレススチール弦(ブライト志向)
    3. ピュアニッケル弦(ヴィンテージ志向)
  16. コーティング弦は本当にコスパが良いのか?徹底検証
    1. コーティング弦のメリットとデメリット
    2. コスパ検証:交換頻度で見る損益分岐点
  17. 初心者必見!弦交換を楽にする便利なツールと購入場所
    1. 弦交換の三種の神器
    2. これらのツールはどこで手に入る?
  18. 弦を張り替える際に一緒にチェックすべきギターのコンディション
    1. チェックポイント1:指板(フィンガーボード)の乾燥と汚れ
    2. チェックポイント2:ペグとナットの状態
    3. チェックポイント3:ネックの反り(トラスロッド)
  19. ギター弦のゲージ(太さ)選びで後悔しないためのシミュレーション
    1. シミュレーション1:初心者・女性・手の力が弱い方(弾きやすさ最優先)
    2. シミュレーション2:標準的なロック・ポップスを弾く方(バランス重視)
    3. シミュレーション3:ブルース・ジャズ・ダウンチューニング(音の迫力重視)
  20. ギター弦の音をデジタルで残す!レコーディングと弦の関係
    1. レコーディング前の「新品弦交換」は常識
    2. レコーディング用弦の選び方
  21. ギター弦の保管術:ストック品の寿命を延ばす方法
    1. 真空パックは最強の保存方法
    2. モモストア流!カスタム保管術
  22. エレキ弦の錆び対策:演奏中・演奏後のひと手間で寿命を延ばす
    1. 演奏中の錆び対策:汗をこまめに拭き取る
    2. 演奏後の錆び対策:クリーナーと乾燥の徹底
  23. エレキギターの弦交換:裏通しとフロイドローズの特殊な対処法
    1. 裏通し(ストリングスルー)の弦交換
    2. フロイドローズ(ロック式トレモロ)の弦交換
  24. アコースティックギターの弦交換:ブリッジピンとペグへの巻き方
    1. ブリッジピンの正しい外し方と取り付け方
    2. ペグへの弦の巻き方:チューニングの安定化

ギター弦はどこで売ってる?主要な販売店リスト!

momo-store.jp

ギター弦を探すとき、まず思い浮かぶのは「楽器屋さん」だと思いますが、実はそれ以外にも、私たちの生活圏には意外と多くの販売場所が存在しています。
場所によって取り扱っている商品の種類や価格帯、専門性が大きく異なりますので、それぞれの特徴を理解して、ご自身のニーズに合った場所を選ぶのが賢明です。たとえば、初心者の方が手軽に試したいのか、それともプロ仕様の特殊な弦を探しているのかで、選ぶべきお店は変わってきますよね。

ここでは、ギター弦を扱っている可能性の高い主要な店舗をリストアップし、それぞれのメリットとデメリットを掘り下げて解説していきます。
いざという時に困らないよう、お近くの店舗をチェックしてみてください。

最も確実!楽器専門店チェーンと個人店

やはりギター弦の購入先として、最も確実で安心できるのは楽器専門店です。大手チェーン店から地域に根ざした個人店まで、店舗の規模や形態はさまざまですが、共通しているのは「専門知識を持ったスタッフがいる」ということです。お店の棚には、エレキギター弦、アコースティックギター弦(フォークギター弦)、クラシックギター弦など、ジャンルやメーカーごとに細かく分類された豊富な種類の弦が並んでいます。

特に個人店などでは、店主さんが実際に試した上でセレクトした、こだわりの弦が置いてあることもあり、思わぬ掘り出し物に出会えることもあります。
また、弦の交換方法や、自分のギターに合うゲージ(太さ)の相談にも乗ってもらえるため、初心者の方にとっては非常に心強い存在と言えるでしょう。ただし、専門店だけあって、一般的な量販店よりも価格設定がやや高めになる傾向がある点は理解しておく必要があります。

楽器専門店のメリット・デメリット

メリット デメリット
在庫が豊富で、マイナーなゲージも揃っている 店舗数が少なく、近隣にない場合がある
専門スタッフから的確なアドバイスがもらえる 価格が他の店舗より高めに設定されていることがある
最新の弦や限定品などをいち早く手に入れられる 営業時間や休業日が不規則な場合がある

もし、お近くに店舗がない場合は、大手の楽器店が運営するオンラインショップも充実しているので、そちらを利用するのも一つの手です。オンラインでも、チャットやメールで相談に乗ってくれるサービスを提供しているお店が増えているため、専門店の強みを活かしつつ、自宅にいながらにして購入できますよ。

意外と見つかる!大型総合スーパー・ショッピングモール

イオンやイトーヨーカドーのような大型総合スーパー、または地域のショッピングモール内にあるCD/DVDショップや、雑貨コーナーなどでも、ギター弦を見かけることがあります。これらの店舗は、楽器専門店ほどの品揃えは期待できませんが、生活必需品と一緒に手軽に購入できるという大きな利点があります。

主に置いてあるのは、D’Addario(ダダリオ)やErnie Ball(アーニーボール)といった、広く一般的に使われている定番メーカーのスタンダードなゲージ(例:ライトゲージ)が中心です。エレキギター弦とアコースティックギター弦の両方を取り扱っていることが多いですが、クラシックギター弦や特殊なコーティング弦などは、ほとんど取り扱いがないと考えておいた方が良いでしょう。

「急いでいるけど、楽器専門店まで行く時間がない」という場合や、「とりあえず鳴ればいい」という用途であれば、これらの大型店舗は非常に便利です。ただし、専門的な知識を持った店員さんがいるとは限らないため、商品選びは自己責任になることを忘れないでくださいね。

また、最近はファッションビルや大型商業施設の中に、楽器店が出店しているケースも増えています。例えば、以前は楽器店がなかったエリアの商業施設に、コンパクトながらも人気メーカーの弦やピック、シールドなどを集めた店舗が登場していることもあります。ショッピングついでに立ち寄れるので、意外な発見があるかもしれませんよ。 特に、都心部の大きな駅ビルなどにある商業施設内のテナント情報は、「大型ショッピングモール 楽器店 店舗」で検索してみるのもおすすめです。

楽器専門店(イシバシ楽器・クロサワ楽器など)の魅力とメリット

楽器専門店、特にイシバシ楽器やクロサワ楽器、山野楽器などの大手チェーン店は、ギター弦を探す上で「最高の環境」と言っても過言ではありません。これらの店舗の最大の魅力は、その圧倒的な在庫量と専門性の高さにあります。

エレキ、アコギ、クラシックといった基本的な分類はもちろんのこと、同じエレキギター弦一つとっても、ゲージ(太さ)、素材(ニッケル、ステンレスなど)、コーティングの有無、さらにはブランドごとの音色の違いを意識したセレクトがされています。店頭に並んでいる弦のパッケージを見ているだけでも、「こんな種類があるんだ!」とワクワクしてきますよね。

また、大手の専門店では、定期的にセールやキャンペーンを実施していることが多く、定番の弦が通常よりもお得な価格で購入できるチャンスもあります。弦は消耗品ですから、こうした機会を利用してまとめ買いをするのが賢い方法です。

豊富な品揃えが生む選択肢の広さ

専門店では、エレキ弦であればErnie BallのSlinkyシリーズ、D’AddarioのEXLシリーズ、Gibsonのブラス弦、そして高級なElixir(エリクサー)のコーティング弦まで、あらゆるニーズに応えるラインナップが用意されています。

特に注目したいのは、「ゲージ」の細かさです。例えば、エレキギターの標準的なゲージである「10-46」(ライトゲージ)だけでなく、「09-42」(スーパーライト)や「11-49」(ミディアム)といったバリエーションはもちろん、さらに細かく「ハーフゲージ」と呼ばれる中間的な太さの弦を扱っていることも珍しくありません。これらの微細な違いが、ギタリストにとっての弾きやすさや音色に大きな影響を与えるため、専門店の品揃えは非常に価値があると言えます。

主要なギター弦の分類と特徴

種類 特徴 価格帯(目安)
エレキギター弦 ニッケルやステンレス素材が主流。マグネティック・ピックアップで音を拾うため、磁性体が必須。 500円~2,000円
アコースティックギター弦 フォスファーブロンズやブロンズ素材が主流。温かみのある音色、豊かな響きが特徴。 800円~3,000円
コーティング弦 弦の表面に特殊な極薄コーティングが施されており、サビにくく長寿命。高価だが交換頻度が減る。 1,500円~4,000円

知識豊富なスタッフによる的確なアドバイス

楽器店のスタッフは、当然ながら自身も楽器の演奏経験を持っている方がほとんどです。そのため、単に商品を販売するだけでなく、「今使っているギターの特性」「求めている音色」「演奏スタイル」などをヒアリングした上で、最も適した弦を提案してくれます。

例えば、「最近、手が滑りやすくて…」と相談すれば、巻き弦の素材やコーティングの有無でグリップ感が変わることを教えてくれたり、「もっとサスティン(音の伸び)が欲しい」と言えば、芯線の種類や巻き方の違いを説明してくれたりします。これは、インターネットの情報だけでは得られない、生きた情報であり、専門店の最大のメリットです。

初心者の方はもちろん、新しい音色に挑戦したい上級者の方にとっても、スタッフとの会話は弦選びの重要なヒントになりますので、ぜひ積極的に声をかけてみることをおすすめします。特に新しいブランドや特殊な弦に挑戦するときは、失敗を避けるためにも、スタッフに相談するのが一番ですね。店舗によっては、「楽器店 弦交換サービス 価格」で検索して、その場で交換まで依頼できるか調べておくと便利です。

大手家電量販店(ヨドバシカメラ・ビックカメラなど)での取り扱い状況

「え、家電量販店でギター弦?」と、意外に思われる方もいるかもしれませんね。しかし、近年、ヨドバシカメラやビックカメラをはじめとする大手家電量販店は、単にテレビやパソコンを売るだけでなく、ホビーやカメラ、そして「楽器」の取り扱いにも力を入れています。特に都市部の大型店舗では、専用の楽器コーナーが設けられていることも少なくありません。

なぜ家電量販店にギター弦があるのか?

この背景には、「デジタルとアナログの融合」というトレンドがあります。例えば、DTM(DeskTop Music)関連の機材(オーディオインターフェース、MIDIキーボードなど)は、パソコン周辺機器と密接に関連しています。そのため、これらの機材を扱う流れで、ギターやベースといった「生楽器」関連の商品も一緒にラインナップされるようになったのです。

特に、ギター弦は消耗品であり、ユーザー層が広いため、来店客のついで買いを狙った商品として非常に適しています。また、ポイント還元率が高い家電量販店で購入すれば、実質的に楽器専門店よりも安く手に入るケースもあり、ポイントを普段から貯めている方にとっては大きな魅力となります。

家電量販店で扱うギター弦の特徴

家電量販店で扱っているギター弦は、以下のような特徴があります。

  • 種類は限定的:最も売れ筋の定番ブランド(D’Addario、Ernie Ballなど)の、最も一般的なゲージ(ライト、カスタムライト)に絞られていることが多いです。
  • 価格:専門店とほぼ同等か、若干安価な設定の場合もありますが、ポイント還元を考慮するとお得になるケースが多いです。
  • 専門性:楽器専任のスタッフがいる店舗もありますが、基本的に専門的な相談は期待できません。パッケージの情報を見て自分で判断する必要があります。

地方在住者や緊急時の強い味方

地方都市などでは、楽器専門店が近くにない場合もあります。しかし、家電量販店は全国の主要都市や郊外の大型商業施設に出店していることが多いため、地域によっては最もアクセスしやすい弦の購入場所となることがあります。急に弦が切れてしまい、すぐに手に入れたい、という「緊急時」にも非常に役立ちます。

ただし、店舗によっては在庫が非常に少なく、特定のゲージやブランドしか置いていないこともありますので、遠方から行く場合は事前に電話で在庫を確認することをおすすめします。「せっかく行ったのに、欲しかったゲージがなかった…」なんてことになったら悲しいですからね。

最近では、オンラインでの購入と店頭受け取りを組み合わせるサービス(クリック&コレクト)を提供している家電量販店もあります。事前にオンラインで在庫を確保しておけば、確実に手に入れることができて便利です。例えば、「ヨドバシカメラ 楽器 在庫」で検索して、最寄りの店舗の在庫状況を調べてみましょう。

ホームセンターやディスカウントストア(ドン・キホーテ・カインズなど)で買える?

「え!?まさか、ホームセンターで?」と思うかもしれませんが、実はホームセンターやディスカウントストアも、ギター弦の販売ルートとして注目されています。特に、ドン・キホーテやカインズ、コーナンといった大型店舗では、驚くほど幅広い商品を取り扱っており、その中に楽器関連の消耗品が含まれているケースがあります。

ドン・キホーテは「何でも揃う」の例外なし!

ディスカウントストアの代名詞とも言えるドン・キホーテは、その名の通り「何でも揃う」店舗です。店舗の規模や立地にもよりますが、ホビー用品やバラエティグッズのコーナーに、ギター弦がひっそりと置かれていることがあります。

ただし、ドン・キホーテで売られている弦は、非常に安価なノーブランド品や、入門者向けのセットに付属しているようなシンプルなものが中心です。プロのミュージシャンが求めるような音質や耐久性は期待できないかもしれませんが、「とりあえず音が出ればいい」「練習用で安く済ませたい」という方にとっては、コスパ最強の選択肢となり得ます。

購入時の注意点:商品の回転が早い店舗もあるため、古い在庫やパッケージが傷んでいるものがないか、購入前にしっかりとチェックすることが大切です。弦は鮮度が命ですから、できれば新しいものを手に入れたいですよね。

ホームセンターの「楽器コーナー」の可能性

カインズやコーナンなどの大型ホームセンターでは、DIY用品や工具、園芸用品などがメインですが、最近では「趣味」や「レジャー」に特化したコーナーを設けている店舗が増えています。その一環として、エレキギターやアコースティックギターの入門セットと一緒に、交換用の弦やピック、チューナーなどの小物が並んでいることがあります。

ホームセンターの弦は、主に入門者向けに供給されていることが多く、こちらも種類は非常に限定的です。しかし、専門店が近くにない郊外の地域では、車で手軽にアクセスできるホームセンターが、緊急時の貴重な調達先となることがあります。

なぜホームセンターに?:楽器の修理やメンテナンスに使う工具(ニッパー、カッター、やすりなど)も同時に手に入るため、弦交換に必要なものをまとめて購入できるというメリットもあります。週末にDIY感覚で弦交換をしたい、という方には意外と便利な場所かもしれません。

ホームセンター・ディスカウントストアの弦の傾向

  • ブランド:ノンブランド品、または非常にメジャーな入門ブランドに限定される。
  • 価格帯:非常に安価(ワンセット300円〜800円程度)なものが目立つ。
  • 在庫の変動:店舗や時期によって在庫が大きく変動するため、確実性は低い。

これらの店舗は、「専門店ではない」という点を理解した上で利用することが重要です。音質にこだわりたい、特定のゲージを使いたいという場合は、やはり専門店やオンラインストアの利用をおすすめします。もし、お近くのドン・キホーテの在庫が気になる場合は、「ドン・キホーテ ギター弦」で検索して、口コミや最新情報をチェックしてみるのも良いでしょう。

コンビニエンスストア(セブン・ローソン・ファミマ)での緊急時の対応力

「コンビニにギター弦なんてあるわけない!」
そう思っている方も多いでしょう。正直なところ、ほとんどのコンビニではギター弦の取り扱いはありません。しかし、本当に緊急時、例えば「今すぐ1本だけ必要なのに、深夜でどこも開いていない!」という状況になったとき、わずかな可能性に賭ける価値はあるかもしれません。

ここでいう「可能性」とは、特定の店舗の特殊な事情によるものです。例えば、大学の近くや、ライブハウスが集中しているエリアのコンビニでは、オーナーさんの裁量で「お助け商品」として少数だけ置いているケースが、ごく稀に存在するのです。これは本当に例外中の例外であり、チェーン店全体の方針ではないので、期待はしない方が良いでしょう。

コンビニで代用できる緊急対策グッズ

弦そのものは手に入らなくても、コンビニには弦交換や応急処置に役立つグッズが揃っています。これらは、切れた弦を交換するまでの「つなぎ」として非常に重要です。

コンビニで手に入るギター関連の緊急グッズ

アイテム 用途 注意点
爪切り/ニッパー 弦交換後の余分な弦を切るのに使用。(ただし、爪切りはギター弦を切るのには不向きなものが多い) ギター専用のニッパーではないため、刃こぼれに注意。
ウェットティッシュ 演奏後の弦や指板を拭いて、弦の寿命を延ばす。 アルコール成分が強いものは、ギターの塗装に影響を与える可能性があるので注意。
ボールペン 弦を巻くペグの穴に新しい弦を通す際に、一時的に固定するのに使える。 あくまで応急処置。ペグ回し(ワインダー)の代用にはならない。
ビニールテープ 切れた弦の端を応急的にまとめる、ノイズの抑制などに。 粘着剤が残らないように注意。

このように、コンビニは弦そのものを売っている場所というよりは、「弦交換のための補助アイテム」を調達する場所として認識しておくのが現実的です。深夜や早朝に弦が切れてしまった場合は、まずは自宅のニッパーや工具箱を探し、どうしても足りないものだけをコンビニで補給する、という流れが良いでしょう。

結局、急ぎならオンライン購入&翌日配送が最強

コンビニでの調達が難しいとなると、現代において最も迅速で確実なのは、やはりオンラインストアの「翌日配送」サービスを利用することです。Amazonプライムやお急ぎ便を利用すれば、深夜に注文しても翌日には手元に届く可能性が高いです。これを考えれば、「コンビニで探す」という非効率な行動よりも、スマートフォンからさっと注文を済ませてしまう方が、精神衛生上も、時間的にも優れていると言えます。オンラインストアでの購入については、次のH2で詳しく解説していきます。

ちなみに、コンビニの「マルチコピー機」を使って、楽器店やオンラインショップのクーポンを印刷して利用できるサービスなども、過去には存在しました。こうしたお得な情報も、「コンビニ 楽器店 クーポン」で検索して最新情報を探してみてください。

オンラインストア(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリットと注意点

現代のギター弦購入の主戦場と言えば、やはりAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手オンラインストアを抜きにしては語れません。これらのプラットフォームは、その利便性、品揃え、価格競争力において、実店舗を凌駕する強力なメリットを持っています。特に、弦はサイズや色を試す必要がない消耗品であるため、オンラインでの購入と非常に相性が良いのです。

オンライン購入の圧倒的なメリット

なぜ多くのギタリストがオンラインで弦を購入するのでしょうか?その理由は明確です。

  • 価格競争力:実店舗を構えるコストがない分、販売価格が実店舗よりも安いことが多いです。また、定期的に行われるセールやクーポンを利用すれば、さらにお得に購入できます。
  • 品揃えの無限大:国内で流通しているほぼすべてのブランド、ゲージ、素材の弦を見つけることができます。実店舗では棚のスペースに限りがありますが、オンライン上ではその制約がありません。マイナーなメーカーの弦や、特殊なチューニング用のゲージなど、ニッチな商品を探すのに最適です。
  • レビューで事前に確認:実際にその弦を使った他のギタリストのレビューや評価を参考にできるため、購入後の失敗を減らすことができます。「この弦は音が硬い」「寿命が短い」といった生の声は、商品選びの貴重な情報源となります。
  • 利便性(時間と場所の制約なし):24時間いつでも、どこからでも注文可能です。重い機材と一緒に持ち帰る必要もなく、自宅のポストや玄関に届くのは非常に楽ちんです。

オンライン購入時の注意点:偽物や古すぎる在庫に要注意

メリットが多いオンライン購入ですが、いくつかの注意点もあります。これを怠ると、「せっかく安く買えたのに、すぐに錆びていた」という悲しい事態になりかねません。

注意点リスト

注意項目 対策
偽物・模倣品の可能性 Amazonであれば「Amazon.co.jpが販売・発送」のもの、楽天・Yahoo!ショッピングであれば、信頼できる楽器専門店が出店しているショップを選ぶこと。極端に安い価格には注意が必要です。
在庫の鮮度 弦は酸化により劣化します。在庫期間が長いと、パッケージ未開封でも錆びていることがあります。レビューで「古いものが届いた」という評価がないか確認しましょう。
送料とまとめ買い 価格が安くても送料がかかると割高になることがあります。送料を無料にするために、消耗品である弦を複数セットまとめて購入するのが鉄則です。

特に、D’AddarioやElixirといった人気ブランドのコーティング弦は、偽物が出回りやすい傾向にあります。信頼できる販売元から購入する、という基本を絶対に守るようにしてください。少しでも怪しいと感じたら、そのショップでの購入は見送るのが賢明です。

また、オンラインでは多くの弦が「セット販売」されており、単品で購入するよりも圧倒的にお得になります。自分が気に入った弦が見つかったら、すぐにまとめ買いをしてストックしておくのが、経済的かつ安心なギターライフを送る秘訣です。筆者(モモストア)も、気に入った弦は必ず6セット以上はストックするようにしています。お気に入りの弦が欠品する心配もなくなりますからね。

メルカリや中古ショップでの購入はアリ?その時のチェックポイント

「ギター弦は消耗品だから、新品を買うべき!」という意見が多い一方で、メルカリやジモティー、中古楽器店などで「未使用の弦」が出品されているのを見かけることもあります。結論から言えば、メルカリなどでの購入は「リスクはあるが、上手くいけばお得」という、非常に判断が難しい選択肢です。

中古・フリマアプリでの購入が持つリスク

中古やフリマアプリでギター弦を購入する場合、最大の難点は「鮮度が確認できない」ことです。ギター弦は金属製品であり、湿気や気温の変化に非常に敏感です。パッケージが未開封であっても、保管状況によっては内部で既に酸化(サビ)が始まっている可能性があります。

出品者が「未使用」と記載していても、それが購入から何年経過しているのか、押し入れの奥でどんな環境で保管されていたのかは分かりません。開封してみたら、巻き弦がくすんでいた、巻いてすぐにチューニングが安定しない、といったトラブルに見舞われるリスクがあることを理解しておく必要があります。

メルカリ等で購入する際のチェックリスト

  • 出品者の評価:非常に重要です。取引実績が多く、良い評価が多い出品者を選びましょう。
  • 購入時期の確認:「いつ頃購入されたものですか?」と質問し、具体的な時期を回答してもらいましょう。半年以上前のものは避けるのが無難です。
  • 保管状況:「乾燥剤を入れたケースで保管していましたか?」など、保管方法についても質問してみましょう。
  • コーティング弦を選ぶ:もし中古を選ぶなら、Elixirなどのコーティング弦の方が、未開封時の耐久性が高い傾向があります。

中古楽器店での「B級品」や「型落ち品」を狙う

これに対し、中古楽器専門店では、メルカリとは少し違った形で弦がお得に手に入る可能性があります。例えば、「B級品セール」や「長期在庫品処分」といった形で、正規の流通ルートから外れた商品が安く販売されることがあります。

これは、パッケージに汚れがある、旧モデルである、といった理由で通常価格では売れないものを処分しているケースが多く、中身の弦自体は新品である可能性が高いです。特に、メーカーが新しいパッケージデザインに変更した際などに、古いデザインのパッケージの在庫が一斉に処分されることがあります。このような情報を掴めるのは、日頃から中古楽器店をチェックしているギタリストの特権と言えるでしょう。

賢くお得に手に入れるための行動

場所 狙い目の商品 リスク低減策
フリマアプリ(メルカリなど) 人気ブランドのまとめ売り、Elixirなどのコーティング弦 出品者への詳細な質問、古いものは避ける
中古楽器店 パッケージ不良のB級品、型落ちモデルの処分品 店員に保管状況を聞く、返品・交換の可否を確認する

安さにつられて失敗するよりも、多少高くても安心できる新品を選ぶのが基本ですが、「どうしてもこの廃盤になった弦が欲しい!」といった特殊な事情がある場合は、フリマアプリや中古市場を賢く利用する価値はあります。しかし、モモストアとしては、消耗品である弦の購入は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの信頼できるストアから新品を選ぶことを強く推奨します。

アコギ弦とエレキ弦、ベース弦の違いと選び方の基礎知識

ギター弦を探し始めたばかりの初心者の方にとって、「アコギ弦」「エレキ弦」「ベース弦」の違いは、最初の大きな壁かもしれません。「どれも同じ金属の線じゃないの?」と思ってしまいますが、実は素材、構造、そして求められる音響特性が全く異なります。間違った弦を張ってしまうと、ギター本来の音が出ないだけでなく、最悪の場合、ギター本体にダメージを与えてしまう可能性すらあるので、この基礎知識は必須です。

素材と構造:音色を決める決定的な違い

ギター弦は、芯線(コア)に細い金属線を巻き付ける構造(巻き弦)と、芯線のみの構造(プレーン弦)でできていますが、エレキとアコギでは、この巻き弦に使われる素材が決定的に違います。

エレキギター弦の特性

  • 主要素材:ニッケル、ステンレスなど。
  • 音の拾い方:エレキギターは「マグネティック・ピックアップ」という磁石を使った装置で弦の振動を電気信号に変えます。そのため、弦自体が磁性を持っている必要があり、ニッケルなどの磁性体でできているのが特徴です。
  • 音色:ブライトでサスティン(音の伸び)が長く、歪ませた時(ディストーションなど)にノイズが少ない音が出るように設計されています。

アコースティックギター弦の特性

  • 主要素材:ブロンズ(青銅)、フォスファーブロンズ(リン青銅)。
  • 音の拾い方:アコギは弦の振動をギターのボディ(響板)で増幅させて音を出します。ピックアップで音を拾うわけではないため、磁性は必要ありません。
  • 音色:フォスファーブロンズは温かみがあり、豊かな倍音とサスティンを生み出します。ブロンズはより明るく、シャリシャリした高音域が特徴です。

間違ってエレキ弦をアコギに張ると、アコギ特有の豊かな響きが失われます。逆にアコギ弦をエレキに張ると、ピックアップが振動をうまく拾えず、非常に小さな音しか出ないか、ほとんど音が出ないという結果になります。特に初心者の方は、パッケージの表記をよく確認して、自分のギターに合ったものを購入するように注意してくださいね。

ゲージ(太さ)の選び方:弾きやすさと音量の関係

弦の太さ、つまり「ゲージ」も、ギターの演奏性や音色に大きく影響します。一般的に、数字が小さいほど細く、大きいほど太くなります。

ゲージの選び方

ゲージ(例:エレキ) 特徴 推奨ユーザー
スーパーライト(.009~) 最も細く、押さえやすい。チョーキングやビブラートが楽。音量は小さく、サスティンは短め。 初心者、手の力が弱い方、速弾きを重視する方。
ライト(.010~) 最も一般的で標準的な太さ。音量、サスティン、演奏性のバランスが良い。 多くのギタリスト、オールラウンダー。
ミディアム(.011~) 太く、押さえるのに力がいる。音量・音圧があり、パワフルな音色。 ブルース、ジャズ、パワーコードを多用する方。

初心者の方は、まずエレキなら「.010(ライトゲージ)」、アコギなら「Light(ライトゲージ)」から始めるのがセオリーです。そこから、「もっと弾きやすくしたい」なら細く、「もっと迫力のある音が欲しい」なら太く、というように調整していくのが賢い選び方です。

人気のギター弦メーカーと種類別おすすめランキング

ギター弦の世界には、数多くのメーカーがあり、それぞれに独自の技術と音色の哲学があります。どのメーカーを選ぶかは、ギタリストの個性や演奏スタイルを決定づける重要な要素の一つです。ここでは、世界中のギタリストから愛され続けている主要なメーカーと、種類別のおすすめランキングをモモストアの独断と偏見を交えてご紹介します!

【定番】エレキギター弦のメーカー別特徴

エレキギター弦で人気を二分するのは、この2大巨頭と言えるでしょう。

D’Addario(ダダリオ)

  • 特徴:ニューヨークに拠点を置く老舗メーカー。透明感のあるクリアなサウンドが特徴で、音の立ち上がりが速く、ジャンルを選ばない万能性があります。
  • 人気シリーズ:EXLシリーズ(ニッケルワウンドの定番)、NYXLシリーズ(強度と安定性が向上した次世代弦)。
  • 適している人:ポップス、ロック、ジャズなど、幅広いジャンルを弾く方。チューニングの安定性を重視する方。

Ernie Ball(アーニーボール)

  • 特徴:アメリカ西海岸発祥の、ロックギタリストに絶大な人気を誇るメーカー。パワフルで、ややミッドが強調されたロック向きのサウンドが魅力です。
  • 人気シリーズ:Slinkyシリーズ(特に「Super Slinky」や「Regular Slinky」が有名)。
  • 適している人:ロック、ハードロック、パンクなど、アグレッシブな演奏を好む方。

【おすすめ】アコースティックギター弦のメーカー別特徴

アコギ弦は、エレキ弦以上に「音の響き」に直結するため、素材選びが重要になります。

Elixir(エリクサー)

  • 特徴:業界初の本格的なコーティング弦を開発したメーカー。極薄のコーティングにより、手の汗や汚れから弦を守り、圧倒的な長寿命を実現しました。価格は高いですが、交換頻度が激減するため、トータルコストは抑えられる可能性があります。
  • 人気シリーズ:NANOWEB(ややブライト)、POLYWEB(ややウォーム)。
  • 適している人:交換頻度を減らしたい方、手が汗ばみやすい方、常に新しい弦のようなクリアな音色を保ちたい方。

Martin(マーティン)

  • 特徴:アコースティックギターのトップブランドが製造する純正弦。バランスの取れた温かいサウンドが特徴で、自社のアコギとの相性は抜群です。
  • 人気シリーズ:Acoustic SP、Authentic Acoustic(素材にこだわった高品質シリーズ)。
  • 適している人:マーティンギターを使用している方、伝統的で素直なアコースティックサウンドを求める方。

モモストア厳選!種類別おすすめランキング

膨大な種類の中から、何を試したら良いか分からない!という方のために、モモストアが独断でランキングをつけました。

ランキング エレキ弦(汎用性重視) アコギ弦(長寿命重視)
第1位 D’Addario NYXLシリーズ Elixir NANOWEBシリーズ
第2位 Ernie Ball Regular Slinky Martin Authentic Acoustic Lifespan 2.0
第3位 Gibson Brite Wires D’Addario XTシリーズ

特に、第1位のエリクサーは、初めて使うと「本当に長持ちする!」と感動するはずです。価格は高めですが、ギター弦を何度も買いに行く手間や、交換の手間を考えると、試す価値は十分にあります。まずはこれらの定番弦から試してみて、そこから自分だけの「運命の弦」を探し始めるのが、ギター弦選びの醍醐味ですよ。 弦選びで迷った時は、「ギター弦 音色 比較 動画」で検索して、音の違いを聴き比べてみるのもおすすめです。

ギター弦の交換頻度と長持ちさせるための豆知識

ギター弦は消耗品であり、「いつ交換すべきか?」という問いに明確な答えはありません。プロのギタリストでも、ライブごとに交換する人もいれば、数ヶ月間同じ弦を使い続ける人もいます。しかし、「音色を最高の状態に保つ」という観点から見ると、ある程度の交換頻度の目安は存在します。この知識を持っているかどうかが、あなたのギターのポテンシャルを引き出せるかを左右します。

交換のサインを見逃さない!

交換頻度は、演奏時間、手の汗の量、保管環境によって大きく変動しますが、以下のサインが現れたら、それは弦交換の時期が来ている合図です。

  • 音がくすむ(ブライトさが失われる):新しい弦特有の「キラキラ」とした高音域がなくなり、全体的に「モコモコ」した、こもった音に変わってきたら要注意です。これは、弦の表面に手の脂や汚れが溜まり、振動が妨げられている証拠です。
  • チューニングが安定しない:巻いてある弦(特に3~6弦)の巻き線に汚れが詰まると、弦の振動特性が不均一になり、チューニングが狂いやすくなります。
  • フレットに当たる部分が黒ずむ、錆びる:プレーン弦(1~2弦)の押弦する部分が、明らかに黒ずんだり、点々と錆びが出てきたりしたら、演奏性にも悪影響が出ます。
  • 巻き弦の溝が汚れている:巻き弦の溝に、白い粉や黒い汚れが詰まっているのが目視できたら、交換時期です。

一般的な目安としては、ノンコーティング弦であれば「演奏時間30~50時間」または「2週間~1ヶ月」に1回、コーティング弦であれば「2ヶ月~半年」に1回が推奨されます。ただし、これはあくまで目安です。自分の耳で「音が悪くなった」と感じたら、すぐに交換するのがベストな判断です。

弦を長持ちさせるための裏技

弦は消耗品ですが、少しの手間をかけるだけで寿命を劇的に延ばすことができます。特に手の汗が多い方、湿度の高い環境で保管している方は、以下の習慣を取り入れてみてください。

長持ちのコツ 具体的な方法 効果
演奏後のクリーニング 演奏が終わったら、必ず乾いた布(メガネ拭きのようなマイクロファイバークロス推奨)で、弦全体を根元から先端までしっかりと拭く。特にプレーン弦は念入りに。 手の脂や汗をすぐに除去し、サビの発生を大幅に遅らせる。
専用クリーナーの活用 定期的に弦専用のクリーニング液(潤滑剤を兼ねるものが多い)を使う。 汚れを分解し、弦と指の摩擦を減らし、滑りを良くする。
湿度管理 ギターをケースにしまう際、必ず乾燥剤(シリカゲルなど)を入れる。 金属である弦の酸化を遅らせる。ギター本体の保護にも繋がる。

また、コーティング弦を使用している場合でも、演奏後のクリーニングは効果的です。コーティングはあくまで弦の金属部分を保護しているだけで、その上に付着した汚れや汗が音を劣化させる原因となります。毎日のちょっとした習慣が、結果的に弦代の節約と、常に良い音での演奏に繋がるのです。ぜひ今日から実践してみてください。

知っておきたい!ギター弦の適正価格と安く買う裏技

ギター弦の価格は、「安いものなら数百円」「高いものなら数千円」と、非常に幅広いです。なぜこんなにも価格差があるのでしょうか?そして、私たちは「適正価格」をどのように判断し、どうすれば賢く安く手に入れられるのでしょうか?このH2では、ギター弦の価格のカラクリと、モモストアが実践しているお得な購入の裏技を公開します。

価格差の理由:素材と製造コストの違い

ギター弦の価格差は、主に以下の3つの要因で決まります。

  1. 素材:
    • 一般的なニッケルワウンド弦やブロンズ弦は比較的安価です。
    • しかし、高純度な素材(例:純粋なニッケル、特殊な合金)や、耐久性を高めるための「極薄コーティング」技術(Elixirなど)が使われているものは、製造コストが跳ね上がり、販売価格も高くなります。
  2. ブランド力と品質管理:
    • D’AddarioやErnie Ballといった大手ブランドは、均一な品質を保つための厳格な品質管理体制を持っています。この信頼性が価格に反映されます。
    • 特に、一部の高級弦メーカーは、手作業による工程や、独自の防錆処理などを施しており、これが高価格の理由となっています。
  3. 流通コスト:
    • 楽器専門店は、在庫管理や人件費、店舗維持費がかかるため、オンラインストアよりも価格が高くなる傾向があります。
    • オンラインストアは、価格競争が激しく、最も安い価格を見つけやすい場所です。

一般的な目安として、エレキ・アコギのノンコーティング弦であれば、1セット700円~1,200円、コーティング弦であれば1セット1,800円~3,000円が適正価格帯と言えるでしょう。これより極端に安い場合は、前述の「偽物」や「長期在庫品」のリスクがあることを念頭に置いてください。

【裏技】賢く安く買うための3つの方法

ギター弦は必ず複数回購入する消耗品だからこそ、安く買う方法を知っていると、年間の出費を大きく抑えることができます。

裏技 内容 効果
① 〇個セットの「まとめ買い」 オンラインストアで、3個、5個、10個といった複数セット販売されているものを購入する。単価が大幅に下がる。 単価が最大で30%程度安くなる場合がある。送料も無料にしやすい。
② ポイント・セールを狙う 楽天スーパーセール、Amazonプライムデー、Yahoo!ショッピングの「5のつく日」などのセール時期を狙って購入する。 ポイント還元率が通常よりも高くなり、実質的な購入価格が安くなる。
③ 楽器店の「福袋」をチェック 年末年始などに楽器店(オンライン含む)が販売する福袋に、人気の弦が大量に入っていることがある。 色々な種類の弦を試せる上に、単価が非常に安く抑えられる。

特に、まとめ買いは最も確実な節約術です。例えば、1セット1,000円の弦を10個まとめて9,000円で購入できれば、1セットあたり900円となり、100円の節約になります。塵も積もれば山となりますので、お気に入りの弦が見つかったら、即座にまとめ買いリストに追加することをおすすめします。常に在庫を切らさないようにするのも、ギタリストとしての賢い振る舞い方です。

ギター弦がない!どうしても必要な時のための最終手段

ライブやレコーディング直前、あるいは友人の家に遊びに行った先で、まさかの弦切れ!近くに楽器店もなく、オンラインで注文しても間に合わない。そんな「究極の緊急事態」に直面したとき、打てる「最終手段」は何でしょうか?モモストアが、本当に最後の手段として考えられる具体的な行動を提案します。

近隣のギタリスト・ミュージシャンに頼る

これが最も現実的で、成功率の高い最終手段です。SNSや地元のコミュニティを活用して、近くに住んでいるギタリストやミュージシャンに助けを求めるのです。

ギターを弾く人なら、ほとんどの人が予備の弦をストックしています。特に、ライブハウスの近くや、スタジオが多いエリアにいる場合は、近隣のミュージシャン同士のネットワークを頼ってみましょう。交換条件として、後日代金を払う、お礼にコーヒーをご馳走するなど、誠意を見せることが大切です。ギタリスト同士、困ったときはお互い様という文化がありますから、遠慮せずに声をかけてみる価値はあります。

  • Twitter(X)やInstagram:「[地名] ギター 弦 助けて」などで検索、または投稿してみる。
  • Facebookの地域コミュニティ:地元のバンドや音楽サークルのグループに参加して、状況を説明して助けを求める。
  • 音楽スタジオ:もし近くに音楽スタジオがあれば、そこの受付に相談してみましょう。スタジオによっては、緊急用に人気の弦を少数だけ販売している、またはレンタル用のギターから弦を分けてくれるといった対応をしてくれる場合があります。

楽器を「売っている」ではなく「持っている」場所を探す

弦そのものを販売している店舗が見つからない場合、「楽器を所有している場所」に注目してみましょう。それらの場所には、必ず予備の弦が保管されている可能性があります。

場所 期待できること
カラオケボックス 一部の大型店舗では、バンド練習用にエレキギターやアコギの貸し出しをしていることがあります。貸し出し用のギターのメンテナンス用に弦の予備があるかもしれません。
学校(軽音楽部・吹奏楽部) もし関係者であれば、学校の部室には必ず弦のストックがあります。顧問の先生や部員に相談してみましょう。
バー・カフェ アコースティックライブを行っているバーやカフェは、店内にギターを置いていることが多いです。マスターに事情を説明すれば、分けてもらえるかもしれません。

これらの最終手段は、あくまで「人との繋がり」や「運」に頼る部分が大きいです。最も重要なのは、日頃から弦のストックを欠かさないということです。今回の記事で紹介したように、オンラインでまとめ買いをして、ギターケースのポケットや、専用のストックボックスに常に2〜3セットの予備を入れておく習慣をつけておきましょう。これが、あらゆる緊急事態を未然に防ぐ最良の方法です。

【モモストアの視点】ギター弦選びで失敗しないための極意

ここまで、ギター弦の購入場所から、種類、メーカー、そして緊急時の対処法まで、幅広く解説してきました。最後に、筆者モモストアが長年の経験から学んだ、「ギター弦選びで絶対に失敗しないための極意」を、初心者の方からベテランの方まで役立つ形でお伝えしたいと思います。

極意その1:惑わされず「定番」から始めること

ギター弦には、派手なパッケージやキャッチーなコピーが溢れています。「最強のサスティン!」「幻の合金使用!」など、魅力的な言葉に惹かれる気持ちはわかります。しかし、最初に試すべきは、D’AddarioやErnie Ball、Elixirといった大手メーカーの最も売れている「定番のライトゲージ」です。

なぜなら、これらの定番弦は、多くのギターメーカーが工場出荷時に採用しており、ギターが最も標準的で良い音を出すように設計されているからです。この定番の音を基準(ベンチマーク)として知っておかないと、「この新しい弦は、音が硬いのか、柔らかいのか」「長持ちするのか、しないのか」という比較判断ができなくなってしまいます。

まずは定番を1ヶ月ほど使い込み、そこから「もっと高音が欲しい」「もっと長持ちさせたい」という具体的な不満点が出てきたときに、初めて別の種類の弦に挑戦するのが、失敗を避ける鉄則です。

極意その2:必ず「1弦」も予備を持つこと

弦が切れるとき、圧倒的に多いのが最も細い1弦(ハイE線)です。チョーキングや激しいピッキングによって、最も負担がかかりやすいからです。通常、弦はセットで購入しますが、1弦だけが先に切れてしまい、残りの弦はまだ使えるのに、新しいセットを開封するのは非常にもったいないですよね。

そのため、弦を購入する際は、必ず1弦のバラ弦(シングル弦)も数本まとめて購入しておくことを強く推奨します。大手メーカーの弦は、1弦や2弦といったプレーン弦のみをバラ売りしています。これにより、1弦が切れてもすぐに交換でき、残りの弦の寿命を最大限に使い切ることができます。このバラ弦のストックこそが、真のギタリストの賢いストック術と言えるでしょう。

極意その3:音色だけでなく「感触」で選ぶこと

ギタリストはつい「音色」に意識が向きがちですが、弦はあなたの指が直接触れる唯一のパーツです。そのため、「指が滑りやすいか」「引っかかりがないか」「押弦時の感触はどうか」といった演奏性(フィーリング)も、音色と同じくらい重要です。

特に、コーティング弦の中には、表面がツルツルしていて滑りやすいものや、逆に指に吸い付くような感触のものがあります。手の汗や演奏環境によって、ベストな感触は人それぞれ異なります。

もし可能であれば、楽器店で同じゲージの異なるメーカーの弦を張った試奏用ギターを弾き比べて、「この感触、弾きやすい!」と感じたものを優先して選んでみてください。フィーリングが合う弦は、あなたの演奏をより楽しく、より上達に導いてくれるはずです。

これらの極意を胸に、あなたも最高のギターライフを送ってくださいね!

アコギ弦のブロンズとフォスファーブロンズ、選ぶならどっち?

アコースティックギターの弦選びにおける永遠のテーマが、「80/20ブロンズ」と「フォスファーブロンズ」のどちらを選ぶか、という問題です。どちらもアコギ弦の定番素材ですが、その音色と特性は大きく異なります。自分のギターや演奏スタイルに合う方を選ぶことで、アコギ本来の魅力を最大限に引き出すことができます。

80/20ブロンズ(ブロンズ弦)の特徴

「80/20」とは、銅が80%、亜鉛が20%の比率で構成されていることを示します。古くからアコースティックギター弦の素材として使われてきた伝統的な素材です。

  • 音色:非常にブライトで、高音域がシャキッとしたクリアなサウンドが特徴です。新品の時は特に「キラキラ」とした派手な鳴り方をします。
  • 寿命:酸化しやすい素材であるため、フォスファーブロンズよりも寿命が短い傾向があります。すぐに音が落ち着き、くすんだ音色に変わっていきます。
  • 適している人:ブルースや古いカントリーミュージックなど、伝統的なアコギサウンドを好む方。新品のブライトな音色を求める方。

フォスファーブロンズ(リン青銅弦)の特徴

ブロンズに少量のリン(P, Phosphorus)を加えることで、耐久性と音響特性を向上させた素材です。現在のアコギ弦の主流と言えます。

  • 音色:ブロンズよりも温かみがあり、中音域が豊かで、まろやかなサウンドが特徴です。アコギらしい深みと倍音(ハーモニクス)豊かな響きが得られます。
  • 寿命:リンを加えることで酸化しにくくなり、ブロンズよりも音色や寿命が長持ちします。
  • 適している人:ポップス、ロック、フィンガーピッキングなど、現代的なアコギサウンドを求める方。交換頻度を減らしたい方。

あなたのギターと相性の良い選び方

どちらの弦が良いかは、最終的には「ギター本体の特性」と「演奏ジャンル」によります。

ギターの特性 相性の良い弦 理由
新品・ブライトな鳴りのギター フォスファーブロンズ ギター本体の音がブライトなので、フォスファーブロンズの温かさでバランスを取る
古く、落ち着いた鳴りのギター 80/20ブロンズ ギター本体が落ち着いているため、ブロンズ弦の高音域で「元気」を足してあげる
演奏ジャンルがロック、ポップス フォスファーブロンズ 温かく、バンドサウンドにも馴染みやすい豊かな中音域が使いやすい。
演奏ジャンルがカントリー、ブルース 80/20ブロンズ 伝統的な音楽には、ブライトでシャキッとした「古き良き」サウンドが合う。

モモストアのおすすめとしては、迷ったらまず「フォスファーブロンズ」のライトゲージを試すことです。現在のアコギの主流であり、最も失敗が少ない選択肢と言えるでしょう。そこから、よりブライトさが欲しければブロンズへ、長寿命を求めるならコーティング弦へと移行していくのがベストな方法です。

エレキ弦の素材の違い:ニッケル、ステンレス、ピュアニッケル

エレキギター弦は、アコギ弦と違い「磁性体であること」が絶対条件ですが、その素材にも様々な種類があり、それぞれが音色と演奏性に大きな影響を与えます。主な素材であるニッケル、ステンレス、そしてピュアニッケルの違いを知っておくことで、あなたが求めるサウンドへの最短ルートが見えてきます。

ニッケルプレーテッド・スチール弦(定番)

現在、最もスタンダードなエレキギター弦の素材です。スチール(鉄)の芯線に、ニッケルをメッキ(プレート)したものです。

  • 音色:バランスが良く、中音域が豊かで温かみのあるサウンドが特徴です。ジャンルを選ばず、オールマイティに使えます。
  • 演奏性:適度な滑りがあり、指への引っかかりも少ないため、演奏しやすいと感じる人が多いです。
  • 適している人:初心者、ロック、ポップス、ジャズなど、幅広いジャンルを演奏するすべての人。

ステンレススチール弦(ブライト志向)

巻き線にステンレススチールを使用した弦です。見た目もニッケル弦よりも光沢があり、銀色が目立ちます。

  • 音色:ニッケル弦に比べて非常にブライトで、派手な高音域が特徴です。アタックが強く、音が前に出るため、大音量のバンドサウンドの中でも埋もれにくい傾向があります。
  • 演奏性:やや硬質な感触があり、指への摩擦感もニッケル弦より強いと感じる人もいます。ただし、ステンレスは錆びにくいというメリットもあります。
  • 適している人:ヘヴィメタル、ハードロック、カッティング主体のファンクなど、音の立ち上がりや高音域のキラキラ感を重視する方。

ピュアニッケル弦(ヴィンテージ志向)

巻き線に純粋なニッケルを使用した弦です。ニッケルプレーテッド(ニッケルメッキ)とは異なり、メッキではなくニッケルそのものです。

  • 音色:最もウォームで、丸みのあるヴィンテージサウンドが特徴です。高音域の派手さは抑えられ、甘く、ふくよかな中音域が強調されます。
  • 演奏性:非常に柔らかい感触で、指に優しいですが、音の立ち上がりは他の弦に比べて遅めです。
  • 適している人:ジャズ、ブルース、オールドロックなど、温かいヴィンテージトーンを追求する方。

エレキ弦の素材別比較まとめ

素材 音色の傾向 代表的なブランド
ニッケルプレーテッド バランス型、オールマイティ(現代の定番) D’Addario EXL、Ernie Ball Slinky
ステンレススチール ブライト、アタック強め(派手なサウンド) D’Addario EPS、GHS Boomers(一部)
ピュアニッケル ウォーム、丸みのある音(ヴィンテージ) Ernie Ball Classic Slinky、Fender Pure Nickel

エレキギターの音色の約半分は、弦とピックアップで決まると言っても過言ではありません。この素材の違いを理解し、自分のギターとアンプの特性に合わせて選ぶことで、あなたの理想のサウンドに一歩近づくことができます。まずは定番のニッケルプレーテッドから、次にステンレスやピュアニッケルを試して、その違いを楽しんでみてください。

コーティング弦は本当にコスパが良いのか?徹底検証

「コーティング弦」は、弦の寿命を劇的に延ばす技術として、今や多くのギタリストに愛用されています。特にElixir(エリクサー)が有名ですが、D’AddarioのXTシリーズ、Cleartoneなど、多くのメーカーが参入しています。しかし、その価格はノンコーティング弦の約2倍〜3倍。果たして、この高価格は本当に「コスパが良い」と言えるのでしょうか?モモストアが、メリットとデメリットの両面から徹底検証します。

コーティング弦のメリットとデメリット

コーティング弦の最大のメリットは、何と言ってもその圧倒的な長寿命にあります。弦の寿命が延びることで、単に交換費用が浮くだけでなく、様々な付加価値が生まれます。

コーティング弦のメリット

  • 長寿命によるコスト削減:ノンコーティング弦を月1回交換していた人が、コーティング弦で3ヶ月に1回交換になれば、年間コストはほぼ同等か、むしろ安くなる可能性があります。
  • 安定した音色:常に新しい弦に近い、クリアで安定した音色を保てるため、演奏のクオリティを維持しやすいです。
  • 演奏性の向上:コーティングにより表面がツルツルになるため、特に巻き弦(ワウンド弦)を押さえる際の指の摩擦が減り、滑らかに演奏できると感じる人が多いです。

コーティング弦のデメリット

  • 高価格:初期費用が非常に高いため、気軽に試すのが難しい。
  • 音色:コーティング層が振動をわずかに抑制するため、ノンコーティング弦特有の「生々しい」「むき出しの」サウンドを好む人には、物足りなく感じることがあります。
  • 感触:コーティング特有の「ツルツル感」が指に合わない人もいます。

コスパ検証:交換頻度で見る損益分岐点

以下の仮定で、コーティング弦のコスパを検証してみましょう。

  • A:ノンコーティング弦:1セット1,000円。寿命1ヶ月(年間12セット必要)。
  • B:コーティング弦(Elixirなど):1セット2,500円。寿命3ヶ月(年間4セット必要)。

年間コスト比較

弦の種類 年間交換回数 年間合計コスト
ノンコーティング弦 (A) 12回 12,000円
コーティング弦 (B) 4回 10,000円

この試算では、コーティング弦の方が年間2,000円安くなるという結果になりました。これに加えて、交換の手間(時間と労力)を8回分節約できることを考慮すると、コーティング弦は非常にコスパが良いと言えます。

ただし、「音が気に入らない」というデメリットは、金額では測れない部分です。最高の音色を追求するならノンコーティング弦を選ぶべきですが、コストと手間、そして常に良いコンディションの弦で練習したいという観点では、コーティング弦は「最高の投資」と言えるでしょう。モモストアは、練習用や忙しい社会人の方には、コーティング弦を強くお勧めします。

初心者必見!弦交換を楽にする便利なツールと購入場所

ギターを弾き始めたばかりの頃、弦交換は一大イベントですよね。ペグをくるくる回すのが大変だったり、切った後の弦の処理に困ったり。でも大丈夫です。実は、弦交換の労力と時間を劇的に短縮し、安全に行うための便利なツールがたくさん存在します。これらのツールは、ギター弦を売っている場所と一緒に購入できることが多いので、ぜひチェックしてみてください。

弦交換の三種の神器

弦交換をスムーズにするために、最低限揃えておきたい「三種の神器」をご紹介します。

神器1:ストリングワインダー(ペグ回し)

  • 用途:ペグ(糸巻き)を素早く回し、弦を巻いたり緩めたりする時間を大幅に短縮します。手で回すよりも数十倍速くなります。
  • 購入場所:楽器専門店、大手家電量販店の楽器コーナー、オンラインストア。安価なプラスチック製から、電動タイプまであります。
  • おすすめ:ニッパーやブリッジピン抜き(アコギ用)が一体になった多機能タイプがコスパ最強です。

神器2:ニッパー(ストリングカッター)

  • 用途:弦交換後に余分な弦をカットするために使います。普通のハサミや爪切りではギター弦は切れません。
  • 購入場所:楽器専門店、ホームセンターの工具コーナー。ホームセンターで買う場合は、「ワイヤーカッター」や「強力ニッパー」と表記されているものを選びましょう。刃先が鋭利すぎない、専用のものがおすすめです。
  • 注意点:ギター専用のものであれば安心ですが、ホームセンター品を使う場合は、弦の断面が鋭利にならないように、できるだけギリギリのところでカットしましょう。

神器3:ブリッジピン抜き(アコギ用)

  • 用途:アコースティックギターの弦交換で、ブリッジに刺さっている「ブリッジピン」を引き抜くために使います。指で抜こうとすると、爪を傷めたり、ピンを破損させたりする原因になります。
  • 購入場所:楽器専門店、オンラインストア。ストリングワインダーと一体になっているものが主流です。

これらのツールはどこで手に入る?

これらのツールは、ほとんどの場合、ギター弦が売っているお店であれば一緒に並んでいます。

店舗 ストリングワインダー ニッパー
楽器専門店 ◎(多機能・電動まで豊富) ◎(ギター専用品あり)
大手家電量販店 ○(定番品のみ) △(工具コーナーにある場合あり)
ホームセンター △(ほぼない) ◎(様々な工具用ニッパーがある)
オンラインストア ◎(価格も種類も豊富) ◎(セット購入も可能)

特にオンラインストアでの「弦とツールセット」の購入は、非常に合理的です。一度これらのツールを揃えてしまえば、弦交換が苦ではなくなり、むしろ「新しい弦のキラキラした音」を楽しみにできるようになります。弦交換の頻度が上がることで、ギターのコンディションも良くなりますので、ぜひ投資してみてください。

弦を張り替える際に一緒にチェックすべきギターのコンディション

ギター弦を張り替える時間は、単に古い弦を新しいものに変えるだけでなく、あなたの愛器を隅々まで点検する「絶好のメンテナンスチャンス」です。この機会に適切なチェックとクリーニングを行うことで、ギターの寿命を延ばし、常に最高の演奏性を保つことができます。弦交換のついでにチェックすべき3つの重要ポイントを解説します。

チェックポイント1:指板(フィンガーボード)の乾燥と汚れ

弦をすべて外した状態は、指板全体がむき出しになる唯一の機会です。日々の演奏で付着した手の脂やホコリが固まった汚れは、音を吸い込み、演奏性も悪くします。

  • 汚れの除去:乾いた布で汚れを拭き取ります。固着した汚れがある場合は、指板専用のクリーナーを使って優しく擦り落とします。
  • 乾燥対策(オイル):ローズウッドやエボニーなどの非塗装指板は、乾燥が大敵です。乾燥すると木材が収縮し、フレットが飛び出して弾きにくくなることがあります。弦交換の際に、「レモンオイル」などの指板オイルを塗布して保湿しましょう。
  • 注意点:指板オイルは塗りすぎると逆効果です。少量(一滴ずつ)を布に取り、薄く伸ばして塗布し、すぐに余分なオイルを拭き取ることが大切です。

チェックポイント2:ペグとナットの状態

チューニングの安定性に直結する部分です。弦の滑りが悪いと、ペグを回したときに一気に音程が変わったり、すぐにチューニングが狂ったりします。

部位 チェック内容 対処法
ナット(溝) 弦の溝に汚れが溜まっていないか。溝が極端に深すぎないか。 汚れを綿棒などで除去する。溝の滑りを良くするために、鉛筆の芯(グラファイト)を塗ると滑りが向上します。
ペグ(糸巻き) ペグを回したときに引っかかりがないか。ネジが緩んでいないか。 ネジの緩みがあれば、ドライバーで締める。動きが悪い場合は、ペグのギア部分に専用の潤滑剤を少量塗布します。

チェックポイント3:ネックの反り(トラスロッド)

弦を張っていない状態では、ネックが逆反り(ヘッド側が持ち上がる)していることがありますが、新しい弦を張ってチューニングした後に、ネックの反りを確認することが最も重要です。ネックが反りすぎていると、ビビリ(バズ)の原因になります。

  • 確認方法:6弦の1フレットと最終フレット付近を押さえ、中間点(7~9フレットあたり)と弦の間隔を見ます。名刺1枚程度のわずかな隙間(順反り)があるのが理想的です。
  • 反りの調整:反りがひどい場合は、ギターの心臓部であるトラスロッドを回して調整しますが、これは非常にデリケートな作業です。自信がない場合は、絶対に自分でやらずに、楽器店に依頼するようにしてください。

これらのメンテナンスは、あなたのギターを長く愛用するための「健康診断」のようなものです。年に数回でも、弦交換の時間を少し長めにとって、愛器を労わってあげてくださいね。

ギター弦のゲージ(太さ)選びで後悔しないためのシミュレーション

ギター弦のゲージ選びは、ギタリストの永遠の悩みの一つです。「弾きやすさ」を取るか、「音の迫力」を取るか、というトレードオフの関係にあるからです。一度弦を張ってしまうと、しばらく交換できないため、「あのゲージにすればよかった…」と後悔することもあります。ここでは、あなたの演奏スタイルと目標に合わせた、後悔しないためのゲージ選びのシミュレーションを行います。

シミュレーション1:初心者・女性・手の力が弱い方(弾きやすさ最優先)

目標:指が痛くならない、楽にチョーキングができる、挫折しないこと。
おすすめゲージ:エレキ:Super Light(.009-.042) / アコギ:Extra Light(.010-.047)

理由:弦が細いと、押さえるのに必要な力が少なく、指への負担が大幅に軽減されます。特に、ギターを始めたばかりの頃は指がまだ硬く、少しでも痛いと練習が嫌になってしまいます。音量は若干落ちますが、何よりも「楽しく弾き続けられること」を最優先すべきです。慣れてきたら、半年後を目安に次のゲージにステップアップすることを検討しましょう。

シミュレーション2:標準的なロック・ポップスを弾く方(バランス重視)

目標:音量、サスティン、演奏性のバランスが良いこと。多くの曲に対応できること。
おすすめゲージ:エレキ:Light(.010-.046) / アコギ:Light(.012-.053)

理由:このゲージは、エレキギター、アコースティックギターともに「標準」とされる太さです。メーカーもこのゲージを基準に音色を設計していることが多いため、ギター本来のバランスの良いサウンドが得られます。迷ったら、このゲージを選べば失敗はありません。多くのプロギタリストも、この「ライトゲージ」をメインに使用しています。

シミュレーション3:ブルース・ジャズ・ダウンチューニング(音の迫力重視)

目標:太いサウンド、豊かなサスティン、ダウンチューニング時のテンション確保。
おすすめゲージ:エレキ:Medium(.011-.049)以上 / アコギ:Medium(.013-.056)

理由:太い弦は、押さえるのに力が必要ですが、その分振動質量が大きく、音量・音圧が大幅に向上します。特にブルースやジャズでは、太く温かいトーンが求められますし、メタル系で半音下げなどのダウンチューニングをする場合は、弦が緩くなりすぎるのを防ぐために、太いゲージが必須となります。ただし、ネックへの負荷も大きくなるため、不安な場合は必ずプロに相談してから導入しましょう。

このように、自分の演奏スタイルに合わせてゲージを選ぶことが、弦選びで失敗しないための鍵となります。まずは標準から試して、少しずつ自分にとっての「ベストな太さ」を見つけていく過程も、ギター演奏の楽しみの一つですよ。新しいゲージを試す際は、必ず「ギター弦ゲージ シミュレーション」で検索して、他のギタリストの意見も参考にしてみましょう。

ギター弦の音をデジタルで残す!レコーディングと弦の関係

ギタリストの中には、「レコーディングのときだけ、普段と違う弦を張る」というこだわりを持っている人がいます。これはなぜでしょうか?実は、ギター弦のコンディションや種類は、レコーディングにおける「音の鮮度」や「ミックスのしやすさ」に直結する非常に重要な要素だからです。このH2では、レコーディングとギター弦の関係、そしてデジタルで最高の音を残すための弦の選び方について解説します。

レコーディング前の「新品弦交換」は常識

プロのレコーディング現場では、通常、レコーディングの直前、または当日にすべてのギターの弦を新しいものに交換します。これは、録音された音は修正が非常に難しいため、最高のコンディションで音を記録するためです。

  • 理由1:音の立ち上がり(アタック)の鮮度:新しい弦は、古い弦に比べて振動がよりクリアで、音の立ち上がりが速いです。これにより、ミックスダウンしたときにギターの音が埋もれにくく、存在感のあるサウンドになります。
  • 理由2:高音域の倍音:新品の弦は、古い弦にはない「キラキラ」とした高音域の倍音を豊富に含んでいます。この倍音は、音をデジタルで記録する上で非常に重要であり、楽曲全体に明るさや広がりを与えます。
  • 理由3:ピッチの安定性:古い弦はチューニングが狂いやすいため、演奏中にわずかなピッチのズレが発生しやすいです。新品の弦であれば、ピッチが安定しやすく、正確なレコーディングが可能になります。

レコーディング用弦の選び方

「じゃあ、レコーディングのときはどの弦を選べばいいの?」という疑問が生まれますよね。レコーディングでは、以下の2つのアプローチがあります。

アプローチ 推奨される弦 メリット
① 徹底的な鮮度重視 ノンコーティング弦(D’Addario EXL、Ernie Ball Slinkyなど) コーティング層がない分、最も生々しく、パワフルな音が録れる。ただし、レコーディング中もすぐに劣化していくため、頻繁な交換が必要。
② 一定品質の維持重視 コーティング弦(Elixir、D’Addario XTなど) レコーディングセッションが長期間に及ぶ場合でも、音質の変化が少なく、品質を維持しやすい。

最終的には、その曲の求める音色によりますが、モモストアとしては、レコーディング本番の数時間前に、新品のノンコーティング弦に交換することを推奨します。そして、交換後すぐに何度もチョーキングなどを行い、新しい弦の初期の伸びを落ち着かせてから録音に臨むのが、プロの現場での常套手段です。

ギター弦の保管術:ストック品の寿命を延ばす方法

ギター弦は消耗品であり、常にストックを持っておくことは賢明なギタリストの証です。しかし、ストックしている弦も、保管方法によってはパッケージを開ける前に既に劣化していることがあります。これは、弦の金属が空気中の水分(湿気)や酸素によって酸化(サビ)してしまうためです。ここでは、ストック品の弦をフレッシュな状態に保つための、モモストア流の究極の保管術を伝授します。

真空パックは最強の保存方法

最近の高級な弦(D’AddarioのNYXLなど)は、個別の弦が窒素ガスを充填した「気密性の高い袋」に入っていることが多いです。これは、弦の鮮度を保つための最も効果的な方法だからです。

  • 弦の寿命=「パッケージを開ける前の期間」+「パッケージを開けてからの期間」です。
  • 真空パックや気密性の高い袋に入っている弦は、パッケージを開ける前の劣化を極限まで抑えています。

もし、あなたが安価な弦や、気密性の低い紙パッケージの弦をまとめ買いした場合は、以下の方法で自分で保管環境を改善しましょう。

モモストア流!カスタム保管術

市販の弦のパッケージをそのまま信用せず、さらに一手間加えることで、ストック品の寿命は格段に延びます。

ステップ 具体的な方法 効果
1. 個別梱包の徹底 パッケージから取り出し、一本ずつ(またはセットごと)をジップロックなどの気密性の高い袋に入れる。この際、できるだけ中の空気を抜く。 外部の湿気やホコリの侵入を物理的にシャットアウトする。
2. 乾燥剤の併用 ジップロックの中に、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れる。これは特に湿気の多い日本の環境では必須です。 袋の中に残ったわずかな湿気も吸収し、酸化をさらに遅らせる。
3. 冷暗所での保管 直射日光やエアコンの風が当たらない、温度変化の少ない暗い場所(例:押し入れの奥、引き出しの中)に保管する。 温度変化による結露(袋の内側に水滴がつく現象)を防ぎ、金属の劣化を抑える。

冷蔵庫での保管は絶対に避けてください。冷蔵庫から取り出した際、急激な温度変化で外気に触れると、弦の表面に結露(水滴)が発生し、一瞬で錆びる原因となってしまいます。

弦は生き物であり、保管方法一つで音の寿命が変わります。せっかくまとめ買いしたストックを無駄にしないためにも、この「三重防護」の保管術を実践してみてください。

エレキ弦の錆び対策:演奏中・演奏後のひと手間で寿命を延ばす

エレキギター弦の寿命を縮める最大の敵、それは「錆び」です。錆びは音色をくすませるだけでなく、演奏時に指を滑りにくくし、フレットの摩耗を早める原因にもなります。特に手の汗が多い方、夏場の湿度が高い時期には、新品の弦でもすぐに赤茶色のサビが出てしまうことがあります。ここでは、演奏中と演奏後に行うべき、錆び対策の「ひと手間」をご紹介します。

演奏中の錆び対策:汗をこまめに拭き取る

手の汗は、塩分を含んだ「弦のサビの元」です。演奏中に指板や弦に汗が溜まった状態が続くと、あっという間に弦は酸化していきます。

  • 定期的な拭き取り:演奏の合間、曲間、休憩時間などに、乾いたマイクロファイバークロスで弦を優しく拭き取りましょう。特に、汗が溜まりやすい手首に近い部分や、低音弦の巻き弦の溝を意識して拭き取ることが大切です。
  • 汗止めの活用:手の汗が尋常ではないほど多い場合は、ドラッグストアなどで売っている「手のひら用の制汗剤」を少量塗布するか、演奏中にタオルやリストバンドを活用するのも効果的です。

演奏後の錆び対策:クリーナーと乾燥の徹底

演奏後のメンテナンスこそが、弦の寿命を左右します。このひと手間を惜しまないことが、コーティング弦に頼らずとも弦を長持ちさせる最大の秘訣です。

手順 内容 注意点
1. 乾拭き 演奏後すぐに、乾いたクロスで弦全体と指板を丁寧に拭き上げる。指板裏の汚れも忘れずに。 力を入れすぎると、かえって汚れを弦の巻き線に押し込んでしまうので、優しく拭く。
2. 弦用クリーナー 週に1~2回、弦専用のクリーナーや潤滑剤を布に少量付けて、弦を磨くように拭く。 指板に付着しても問題ない成分か確認してから使用する。
3. ケース内乾燥 ギターをケースにしまう際は、必ず乾燥剤(シリカゲル)を入れるか、除湿された部屋で保管する。 湿度が高すぎる場所(押し入れの奥など)は、絶対に避ける。

コーティング弦を使っている方も、このメンテナンスは欠かせません。コーティングはあくまで金属本体を守りますが、コーティングの上に付着した汚れは音色を劣化させます。日々の「拭き取り」習慣を身につけることが、ギタリストとしての賢い振る舞い方と言えるでしょう。この習慣があるかないかで、弦の寿命は2倍以上変わることも珍しくありません。

エレキギターの弦交換:裏通しとフロイドローズの特殊な対処法

エレキギターの中には、一般的なギターとは異なる特殊な構造を持つものがあり、それらは弦交換にも特別な対処法が必要です。特に「裏通し(ストリングスルー)」構造を持つギターや、「フロイドローズ」と呼ばれるロック式トレモロユニットを持つギターは、初心者の方にとって大きな壁となることがあります。ここでは、それらの特殊なギターの弦交換時の注意点を解説します。

裏通し(ストリングスルー)の弦交換

裏通し構造は、弦をギターのボディ裏側から通し、表側のブリッジの穴から出す方式です。これにより、弦の振動をよりダイレクトにボディに伝えることができ、サスティン(音の伸び)が向上すると言われています。

  • 交換のコツ:弦をボディ裏の穴に通す際、弦の先端が穴の中で迷子になりやすいのが難点です。
  • 対処法:新しい弦の先端を少しだけ曲げて、カーブを付けてから通すと、穴からスムーズに出てきやすくなります。また、ボディ裏の穴に光を当てて、しっかりと通す方向を確認しながら作業することが大切です。
  • 注意点:裏通しは、ボールエンド(弦の端の輪っか)がボディ裏の穴にしっかりと引っかからないと、チューニング時に抜けてしまうことがあります。しっかりと奥まで挿入したことを確認しましょう。

フロイドローズ(ロック式トレモロ)の弦交換

フロイドローズは、激しいアームダウンやアップでもチューニングが狂いにくい構造ですが、その分、弦交換の手順が非常に複雑です。ペグ側とブリッジ側の両方で弦を固定(ロック)する必要があります。

  • 特殊な手順:
    1. ブリッジ側で、ボールエンドを切り落とし、弦の先端を固定用ブロックで挟み込んでロックします。
    2. ペグ側でも、弦をペグに通した後、ロックナットで固定します。

    この作業には、専用の六角レンチが必須となります。

  • 注意点:フロイドローズは、弦の張力でブリッジ(フローティング)が浮いている状態を保っています。そのため、一度にすべての弦を外すと、ブリッジが沈み込んでしまい、元の状態に戻すのが大変になります。
  • 対処法:「1本ずつ」弦を交換するのが鉄則です。古い弦を1本外したら、すぐに新しい弦を張ってチューニングを安定させ、次の弦に移る、という手順を踏みましょう。

フロイドローズの弦交換は、慣れるまで時間がかかる作業です。最初はYouTubeなどの動画で手順をしっかりと確認しながら行うことをおすすめします。六角レンチなどの工具も、弦と一緒に楽器店やオンラインストアで購入できますので、必ず揃えておきましょう。

アコースティックギターの弦交換:ブリッジピンとペグへの巻き方

アコースティックギターの弦交換も、エレキギターとは異なるポイントがあります。特に、弦をブリッジに固定するためのブリッジピンの扱いや、ペグへの弦の巻き方が、音色とチューニングの安定性に直結します。正しい方法をマスターして、アコギ本来の豊かなサウンドを引き出しましょう。

ブリッジピンの正しい外し方と取り付け方

ブリッジピンは、弦のボールエンド(端の輪っか)をボディ内部で固定するための小さなパーツです。力任せに引っ張るとピンが折れたり、ブリッジを傷つけたりする原因になります。

  • 外し方:
    1. まずペグを緩め、弦の張力を完全に抜きます。
    2. ストリングワインダー一体型のブリッジピン抜き(神器3)の先端をピンの頭の下に差し込み、テコの原理で優しく引き抜きます。
    3. もしツールがない場合は、弦を少し引っ張り上げながら、指でピンを押し出すようにすると抜けやすくなります。
  • 取り付け方(重要):新しい弦を通す際は、弦のボールエンドがピンの先ではなく、ピンの溝の側面に引っかかるようにします。弦のボールエンドを、ピンで直接押し付けるのではなく、ピンとブリッジの間の「穴の壁」に固定させるイメージです。
  • ポイント:ピンを奥まで差し込む前に、弦を軽く引っ張り上げると、ボールエンドが穴の正しい位置で固定され、ピンがしっかりと収まりやすくなります。

ペグへの弦の巻き方:チューニングの安定化

ペグへの弦の巻き方が雑だと、せっかく新しい弦を張ってもすぐにチューニングが狂ってしまいます。ペグのポスト(軸)に、適切な回数だけ弦を巻き付けることが大切です。

  • 巻き数の目安:プレーン弦(1~2弦)は3~4巻き、巻き弦(3~6弦)は2~3巻きが理想的です。
  • 正しい巻き方:
    1. 弦をペグの穴に通した後、弦を張ってチューニングの音程から2音~3音分だけ緩ませた位置で、弦を折り曲げてからカットします。(この緩みが巻き数の余裕になります)
    2. 弦を巻く際、弦が重ならないように、そして「下巻き」になるように巻いていくことが重要です。下巻きとは、ペグの軸の下側に弦が巻かれていくことで、ポストが回転したときに、巻き始めの弦が巻き終わりの弦を「締める」方向に力が働き、ロック効果が生まれます。

巻き方をマスターすれば、チューニングの安定性が劇的に向上し、演奏中のストレスがなくなります。最初は面倒に感じるかもしれませんが、何度も練習して、スムーズな弦交換を目指しましょう。

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