ピアッシングニードルはどこで手に入る?安全な購入場所と使い方を徹底解説!
ピアスをセルフで開けたいと思ったとき、「ニードル」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
病院で使われるものと同じような針で開ける方法は、ピアッサーよりも安全で痛みも少ないと言われています。
でも、いざニードルを探してみると、「どこで売ってるの?」「薬局で買える?」といった疑問が次々と出てきますよね。
この記事では、ピアッシングニードルを安全かつ確実に手に入れる方法を、実店舗からネット通販まで詳しく解説していきます!
・ドラッグストアや薬局でピアッシングニードルは買える?(市販の可能性)
・ドン・キホーテでニードルは買える?店舗での取り扱い状況と注意点
・安全・確実に手に入れるなら断然ネット通販!主要サイトを比較
・専門店の「ボディピアスショップ」で購入するメリット・デメリット
- ピアッシングニードルはそもそもどこに売ってる?販売場所の全体像
- ドラッグストアや薬局でピアッシングニードルは買える?(市販の可能性)
- ドン・キホーテでニードルは買える?店舗での取り扱い状況と注意点
- 安全・確実に手に入れるなら断然ネット通販!主要サイトを比較
- 専門店の「ボディピアスショップ」で購入するメリット・デメリット
- 医療機関(病院)でニードルを使ったピアッシングは可能なのか?
- ニードルとピアッサー(ピアスガン)の違いを徹底比較!どっちを選ぶべき?
- ニードルの正しい選び方!太さ(Gゲージ)と長さの重要性
- ニードルを使ったピアッシングの危険性と注意点(セルフの落とし穴)
- ニードルと一緒に買うべき必須のピアッシング準備アイテム
- ニードルをネット通販で購入する際の安全な業者の見分け方
- ピアッシングニードルの平均的な価格帯と安すぎる商品のリスク
- 【Q&A】ニードルに関するよくある疑問と不安を解消!
ピアッシングニードルはそもそもどこに売ってる?販売場所の全体像

ピアッシングニードルを探しているあなたがまず知っておきたいのは、「ニードル」は一般的な商品ではないということです。そのため、コンビニや一般的な雑貨店で気軽に手に取って購入することはできません。
主にニードルが販売されているのは、医療行為やボディピアスに関連する専門性の高い場所に限られています。
ニードルの主な販売ルートは、大きく分けて以下の3つになります。
- ネット通販:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイト
- 専門店:ボディピアス専門店やタトゥーショップなど
- 医療機関:美容外科や皮膚科などのクリニック(ピアッシング施術の場合)
ニードルは、単なる針ではなく、滅菌処理が施され、ピアッシング専用に設計されたものでなければ、感染症などの大きなリスクを伴います。安易に手に入れようとせず、必ず信頼できる販売元から購入することが大前提となります。
ニードルの販売は法律で規制されているのか?
ニードルが普通の店舗に並ばない理由の一つに、その専門性とリスクがあります。ニードルは医療器具として扱われることが多く、販売には特定の許可や規制が関わってきます。例えば、ピアッサー(ピアスガン)は医療機器として規制対象となりますが、ニードル自体も、その使用目的や構造から、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の対象となる場合があります。
特に、ニードルを業として他者に使用する行為は、医師法に抵触する可能性があり、厳しく規制されています。もちろん、個人が自己責任で使うために購入することは一般的に問題ありませんが、販売側はその使用目的を考慮しなければなりません。
そのため、販売元は購入者が医療目的でなく、自己使用目的であることを前提として販売しています。詳細な法規制を知りたい場合は、厚生労働省の情報を確認してみるのも良いでしょう。 ピアッシングニードルの販売に関する法規制について調べる
【結論】
ニードルは、薬機法上の規制があるため、雑貨のようにどこでも売られているわけではありません。しかし、ボディピアス専門の通販サイトや専門の実店舗であれば、個人使用目的で購入することは可能です。
購入場所を選ぶ際の最重要ポイントは「滅菌済みであること」と「信頼できる販売元であること」。この点を常に意識しておきましょう。
中古品やフリマアプリでの購入は絶対に避けるべき理由
少しでも安くニードルを手に入れたいと考える方もいるかもしれませんが、中古品やフリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)での購入は絶対に避けてください。
その理由は、ニードルは一度開封された時点で滅菌状態が保証されないためです。見た目は綺麗でも、空気中の細菌が付着している可能性があり、そのまま使用すると感染症や炎症を引き起こすリスクが極めて高くなります。
| 購入方法 | 滅菌状態 | リスク |
| 新品・正規販売店 | 完全に滅菌済み(個包装) | 極めて低い |
| 中古品・フリマアプリ | 滅菌保証なし(開封済み・素人保管) | 極めて高い(感染症の危険) |
ピアッシングは皮膚に穴を開ける行為であり、衛生的でなければなりません。安全なピアッシングのためには、多少費用がかかっても、未開封で滅菌処理が確実に行われている新品のニードルを正規のルートで購入するようにしましょう。
ドラッグストアや薬局でピアッシングニードルは買える?(市販の可能性)
日常的に利用するドラッグストアや薬局は、医療品や衛生用品が並んでいるため、「もしかしたらニードルも売っているかも?」と期待してしまいますよね。しかし、残念ながら、ほとんどのドラッグストアや薬局ではピアッシングニードルは市販されていません。
ニードルが売っていない主な理由としては、以下の点が挙げられます。
- 医療器具としての取り扱い:ニードルは用途が限定され、販売に専門知識を要する場合があるため、一般の小売店では取り扱いが難しいです。
- 需要の低さ:ピアスを開けるためのニードルを日常的に購入する人は少なく、店舗側としても在庫を抱えるメリットがありません。
- トラブル回避:ニードルの使用には技術が必要であり、店舗側が使用方法に関する責任やトラブル対応を避けたいという側面もあります。
代わりに、ドラッグストアで手に入るものとして、「ピアッサー(ピアスガン)」や「消毒液」、「化膿止め軟膏」など、ピアッシングに関連する商品は多数販売されています。ピアッサーで開けることを検討している場合は、ドラッグストアは有力な購入先となります。
「医療用注射針」との決定的な違いを理解しよう
薬局や医療関連の店舗で、注射針を見かけることはあるかもしれませんが、これをピアッシングニードルとして代用するのは絶対にやめてください。
| 種類 | 形状・構造 | ピアッシングへの適性 |
| ピアッシングニードル | 太さに対して内腔が広く、ピアスを通しやすい構造。カテーテル(筒状)付きが多い。 | ◎最適(ピアッシング専用設計) |
| 医療用注射針 | 薬液注入を目的とした形状で、内腔が細い。非常に鋭利。 | ×不適(出血や組織損傷のリスク大) |
ピアッシングニードルは、針を抜いた後に開けた穴にスムーズにピアスを挿入できるように設計されています。一方、注射針は皮膚組織を切るような構造になっておらず、無理にピアスを入れようとすると皮膚を傷つけたり、穴が塞がったりする原因になります。安易に他の針で代用せず、必ずピアッシング専用のニードルを使用しましょう。
購入する前に知っておきたいピアッサーとの使い分け
ドラッグストアで見かけるピアッサーは、ニードルとは全く異なる仕組みでピアスホールを開けます。
ニードルは「穴を開けながらピアスを装着する」のに対し、ピアッサーは「瞬時にピアスを押し込んで穴を開ける」構造です。
どちらが良いかは、開ける部位や求める仕上がりによって変わってきます。
- 耳たぶ(ロブ):ピアッサーでも比較的簡単に開けられますが、ニードルの方が組織への負担が少ないとされています。
- 軟骨(ヘリックス、トラガスなど):ピアッサーは軟骨を砕いてしまう可能性があるため、ニードルが強く推奨されます。
ニードルの使い方に慣れていない場合は、専門の知識を持った人にアドバイスをもらうか、不安な場合は皮膚科などの医療機関での施術を検討してください。
ドラッグストアでの購入が難しい場合は、後述のネット通販が最も有力な選択肢となります。
ドン・キホーテでニードルは買える?店舗での取り扱い状況と注意点
何でも揃うイメージの強いドン・キホーテなら、ニードルも売っているのでは?と考える方は多いでしょう。実際に、ドン・キホーテは雑貨や化粧品、アクセサリーなど幅広い商品を取り扱っています。特に、ピアスやピアッサーに関しては、多くの店舗で一定のコーナーが設けられていることが多いです。
しかし、結論から言うと、ドン・キホーテでピアッシング専用の「ニードル」が販売されているケースは極めて稀です。店舗によっては、「ピアッサー」や「ファーストピアス」などは置いてありますが、医療器具に近い扱いとなるニードルは、ほぼ取り扱いがないと考えて良いでしょう。
これは、ドン・キホーテが「日用品・雑貨」を中心とする小売店であり、ニードルのような専門性の高い商品を扱うには、衛生管理や薬機法上のリスクが高すぎるためと考えられます。
ドンキで手に入るピアッシング関連商品とニードルの違い
ドン・キホーテでピアス関連商品を探す際、見つかるのは主に以下のアイテムです。
| 商品名 | 目的 | ニードルとの違い |
| ピアッサー | 瞬時に穴を開け、ファーストピアスを装着する | バネ式で瞬間的に力を加える。穴の形が不安定になりやすい。 |
| ファーストピアス | 開けた穴を安定させるためのピアス | ニードルとセットではない。ニードルはピアスを装着する道具。 |
| 消毒液・ケア用品 | ピアッシング後のケア | ニードル使用の前後で必須のアイテム。 |
ドン・キホーテでケア用品を揃えるのは非常に便利ですが、ニードル本体の購入は期待せず、他の専門ルートを探すのが賢明です。
ドンキ以外でニードルが売ってそうな実店舗の可能性
では、ドン・キホーテ以外でニードルを扱っている可能性がある実店舗はどこでしょうか?
一般的に可能性が高いのは、ボディピアス専門の雑貨店やアパレルショップです。特に若者向けのファッションビルに入っているような店舗で、ピアスだけでなく、タトゥー用品やボディ modification 関連のアイテムを扱う店なら、ニードルを販売している可能性があります。
ただし、これらの店舗でも「ピアッサーのみ」の取り扱いである場合も多いため、事前に電話で確認するか、確実なネット通販を利用する方が時間と労力の節約になります。
【実店舗購入の注意】
実店舗での購入は、「実物を見て、店員に相談できる」という大きなメリットがありますが、在庫や品質のバラつきが大きいのが難点です。特にニードルの場合は、店員さんが専門知識を持っているかどうかをしっかり見極めることが大切です。
安全・確実に手に入れるなら断然ネット通販!主要サイトを比較
ピアッシングニードルを購入する際の最も一般的で、安全、かつ確実な方法は、間違いなくネット通販です。
実店舗を探し回る手間もなく、自宅にいながらにして、専門業者から滅菌済みのニードルを簡単に手に入れることができます。
特に、以下の主要なECサイトでは、ボディピアス専門店が出店していることが多く、安心して購入できるニードルが豊富に揃っています。
| ECサイト | メリット | デメリット |
| Amazon | 配送が早く、価格競争が激しいため安いものも見つかる。レビューが多い。 | 粗悪な海外製品も紛れているため、業者選びが重要。 |
| 楽天市場 | 日本の大手ボディピアス専門店の出店が多く、安心感がある。ポイントが貯まる。 | 価格がAmazonより高めになる場合がある。 |
| Yahoo!ショッピング | TポイントやPayPayとの連携が強い。楽天同様、専門店が多い。 | サイト内の情報量が多すぎる場合がある。 |
どのサイトを選ぶにしても、重要なのは「ニードル」という商品自体がデリケートなものであるため、出店している業者の評判やレビューを必ずチェックすることです。
ネット通販でニードルを購入する際の注意点
ネット通販は便利ですが、その手軽さゆえにいくつか注意すべき点があります。
注意点1: 「滅菌済み」の記載を確認する
最も重要なのは、商品ページに「滅菌済み」「個包装」「医療用ステンレス製」などの記載があるかどうかです。特に、EOガス滅菌(エチレンオキサイドガス滅菌)などの具体的な滅菌方法が書かれていると、より信頼性が高いと言えます。滅菌の保証がないニードルは、たとえ未使用でも使用しないでください。
注意点2: カテーテル付きかどうかを確認する
ピアッシングニードルには、針を抜いた後も穴を維持するための「カテーテル(細いチューブ)」が付いているものが主流です。このカテーテルがあることで、ピアスをスムーズに挿入する手助けをしてくれます。カテーテルがないタイプのニードルは、ピアスの装着難易度が格段に上がるため、初心者の方は「カテーテル付き」を選ぶことを強くおすすめします。
注意点3: 発送元の情報と評価をチェックする
Amazonや楽天などのモール型ECサイトでは、様々な業者がニードルを販売しています。販売元の所在地や連絡先が明確であるか、また過去の購入者レビューで衛生面や品質に関する悪評がないかを必ず確認してください。
口コミは非常に重要です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのニードル評価を詳しく調べてみるのも良いでしょう。 主要ECサイトでのニードルのレビューを見てみる
Amazonプライムや楽天市場の速達で翌日配送も可能
すぐにニードルが欲しい!という場合でも、ネット通販は非常に強力です。特にAmazonプライム会員や、楽天市場の「あす楽」対応店舗を利用すれば、最短で翌日にはニードルを手に入れることができます。
実店舗を探し回る時間と交通費を考えると、ネット通販で迅速に、そして品質が保証された商品を購入する方が、総合的なメリットが大きいと言えるでしょう。
専門店の「ボディピアスショップ」で購入するメリット・デメリット
ニードルの購入先として、ネット通販と並んで確実なのが、「ボディピアス専門店」の実店舗です。特に、全国展開しているような有名店では、品質が確かなニードルやピアッシング用品が取り揃えられています。
ボディピアス専門店のメリット:知識豊富な店員が最大の強み
専門店でニードルを購入する最大のメリットは、知識豊富な店員さんに直接相談できることです。
- ゲージ(太さ)の相談:開けたい部位や装着したいピアスに合わせて、最適なニードルの太さ(14G、16Gなど)を提案してもらえます。
- 使い方のアドバイス:ニードルの使い方や、準備すべきもの(麻酔ジェル、クランプなど)について、具体的なアドバイスが聞けます。
- 品質の確認:パッケージの滅菌状態や素材(サージカルステンレスなど)を自分の目で見て確認できるため、安心感があります。
特に、セルフピアッシングが初めてで不安がある方にとって、専門店での対面での相談は、失敗やトラブルを避けるために非常に役立ちます。オンラインの情報だけでは得られない生のアドバイスを聞くことができるのは、実店舗ならではの大きなメリットと言えます。
専門店購入のデメリットと店舗を見つけるコツ
専門店での購入には、いくつかのデメリットも存在します。
| デメリット | 対策 |
| 店舗数が少ない | 主要都市の大型ファッションビルを中心に探す。 |
| 価格が高い場合がある | 人件費や店舗維持費があるため、ネット通販より割高になる可能性も。 |
| 在庫に偏りがある | マイナーなゲージや特殊なニードルは事前に電話で在庫確認を。 |
お住まいの地域に専門店があるかどうかは、Googleマップで「ボディピアス 専門店」と検索したり、全国にある有名ボディピアス専門店のリストを見て確認するのが手っ取り早いです。
全国にある有名ボディピアス専門店のリストを確認する
地方にお住まいで、近くに専門店がない場合は、無理に遠方まで足を運ぶよりも、やはり信頼できるネット通販を利用するのが最も現実的な選択肢となるでしょう。
医療機関(病院)でニードルを使ったピアッシングは可能なのか?
ニードルの使い方に自信がない、もしくはより安全性を最優先したい場合、最も推奨されるのは医療機関でのピアッシング施術です。これはニードルを購入する「場所」ではありませんが、ニードルを使ったピアッシングを最も安全に行える「場所」として知っておくべきです。
ニードルを使ったピアッシングを受け付けている主な医療機関は以下の通りです。
- 美容外科:最もピアッシングに慣れており、様々な部位や麻酔対応が可能です。
- 皮膚科:トラガスやヘリックスなどの軟骨も含め、衛生的な環境で施術を受けられます。
医療機関での施術は、ニードル自体も病院で使われているものを使用するため、衛生面や安全面はセルフピアッシングとは比較にならないほど高いです。施術後も、化膿や炎症などのトラブルが起きた場合にすぐに対応してもらえるという安心感があります。
病院で使われるニードルと市販のニードルの違い
病院で使われるニードルは、一般的に点滴の針として使われる「留置針(りゅうちしん)」や、ピアッシング専用に用意された器具が使用されます。市販のニードル(特にネットで販売されているもの)と構造的には似ていますが、以下の点で違いがあります。
| 項目 | 医療機関のニードル | 市販のニードル |
| 滅菌レベル | 最高レベルの医療用基準 | 業者により品質にばらつきがある |
| 麻酔 | 局所麻酔の使用が可能 | 麻酔は個人で用意する必要がある |
| 価格 | 施術費込みで高価(数千円~数万円) | 安価(数百円~千円程度) |
費用はかかりますが、「失敗したくない」「痛みを最小限に抑えたい」「軟骨を開けたい」という方には、医療機関での施術が最もおすすめの方法です。ニードルの購入場所を探す手間も省けます。
病院を選ぶ際の重要なポイント
ニードルでの施術を希望する場合、全ての病院が対応しているわけではありません。事前に電話やホームページで「ニードルでのピアッシングが可能か」、「軟骨の施術に対応しているか」、「麻酔の使用が可能か」を確認してから予約を取るようにしましょう。特に、麻酔は痛みを大きく軽減してくれるため、麻酔対応の有無は重要なチェックポイントです。
ニードルとピアッサー(ピアスガン)の違いを徹底比較!どっちを選ぶべき?
ニードルとピアッサーは、どちらもピアスホールを開けるための道具ですが、その構造と開け方は大きく異なります。ニードルを探している方も、改めてその違いを理解することで、本当に自分に合った方法を選ぶことができます。
穴を開けるメカニズムの違い
ニードル(穿孔)のメカニズム
ニードルは、非常に鋭利な刃先で皮膚を「切り開く(穿孔する)」ように穴を開けます。針がスムーズに組織を通過するため、組織へのダメージが最小限に抑えられます。開いた穴の形状も、ピアスが通りやすい円筒形になりやすく、ホールが安定しやすいというメリットがあります。
ピアッサー(衝撃)のメカニズム
ピアッサーは、バネなどの力を使ってピアスを「叩き込む(衝撃を与える)」ことで穴を開けます。針ではなく、ファーストピアスの先端が皮膚を貫通する形です。この衝撃により、皮膚組織が圧迫され、砕かれるようなダメージを受けることがあります。特に軟骨ではこのダメージが大きく、痛みや治りの遅延につながりやすいとされています。
メリット・デメリットの比較表
| 項目 | ニードル | ピアッサー |
| 痛み | 比較的少ない(切る痛み) | 強い(叩き込まれる衝撃) |
| ホール安定 | 早い・安定しやすい | 遅い・安定しにくい場合がある |
| 部位適性 | 耳たぶ、軟骨、ボディピアス全般 | 主に耳たぶのみ(軟骨は非推奨) |
| 難易度 | やや高い(角度調整など) | 低い(ワンタッチで完了) |
| 価格 | ニードル単体は安価 | ファーストピアス込みでやや高価 |
軟骨ピアッシングを考えている方は、ニードル一択です。耳たぶで手軽さを重視したいならピアッサー、ホール安定と痛みの少なさを重視したいならニードルを選ぶのがおすすめです。
ピアッサーの構造と安全性に関する詳細情報も確認しておくと、判断の助けになります。 ピアッサーの構造と安全性に関する詳細情報を見てみる
ニードルの正しい選び方!太さ(Gゲージ)と長さの重要性
安全にニードルを手に入れたら、次に重要なのは「正しいニードルを選ぶこと」です。ニードルには様々なサイズがあり、開けたい部位や装着したいピアスによって最適なサイズが異なります。サイズ選びを間違えると、ピアッシング後のトラブルに直結しますので、慎重に選びましょう。
ゲージ(G:Gauss)の選び方
ニードルの太さは「G(ゲージ)」という単位で表され、数字が小さいほど太くなります。
基本は「装着したいピアス」のワンサイズ上を選ぶ
ニードルで開けた穴に、ピアスをスムーズに通すため、装着予定のピアスよりワンサイズ太いニードルを選ぶのが基本です。ただし、近年はニードルの種類も増え、同じ太さ(同ゲージ)のニードルとピアスで問題なく装着できるものも多くなっています。迷ったら、販売店に「〇Gのピアスを通したい」と相談するのが最も確実です。
| ピアスゲージ | 推奨ニードルゲージ | 開ける部位の目安 |
| 18G(約1.0mm) | 16G または 18G | 一般的な耳たぶ |
| 16G(約1.2mm) | 14G または 16G | 軟骨(ヘリックス、トラガス) |
| 14G(約1.6mm) | 13G または 14G | へそピアス、舌ピアスなど |
ニードルの長さの重要性
ピアッシングニードルの長さも、成功率と安全性に大きく関わってきます。長すぎるニードルは貫通後のコントロールが難しく、短すぎるニードルは厚い皮膚を貫通できない可能性があります。
目安として、「開けたい部位の厚み+2cm程度の長さ」があるニードルを選ぶと、貫通後の操作がしやすくなります。ネット通販で販売されているニードルは、ピアッシングに適した長さ(約5cm)に設計されているものが多いので、特別な部位(分厚い軟骨など)以外は、標準的な長さのものを選べば問題ありません。
ニードルの材質も必ずチェック!
ニードルは体内に一時的に挿入されるものですから、材質にも細心の注意を払う必要があります。必ず「サージカルステンレス316L」や「チタン」など、医療現場でも使われるアレルギーフリーに近い素材で作られたものを選んでください。安価なニードルの中には、粗悪な金属が使われている場合があり、それが原因で金属アレルギーや炎症を引き起こす可能性があります。
ニードルを使ったピアッシングの危険性と注意点(セルフの落とし穴)
ニードルはピアッサーよりも安全性が高いと言われますが、それは「正しく使用した場合」に限られます。セルフピアッシングは医療行為ではありませんので、自己責任が伴います。特に初心者の方は、以下の危険性と注意点をしっかり理解しておく必要があります。
セルフピアッシングで最も恐れるべき「感染症」のリスク
ニードルでピアスを開ける際の最大の危険性は、感染症です。以下の要因が感染症を引き起こす原因となります。
- 不十分な滅菌:ニードル自体が滅菌済みでも、使用直前の皮膚や手、周辺器具の消毒が不十分な場合。
- カビや細菌の侵入:ニードルが皮膚を貫通する際に、皮膚の表面にいた常在菌やカビ菌などがホール内に押し込まれる場合。
- 不衛生な環境:風呂場やトイレなど、細菌が多い場所でピアッシングを行った場合。
ピアッシングを行う際は、必ず石鹸で手を洗い、消毒液(ジェル)で部位と器具を徹底的に消毒し、清潔なタオルやシートの上で行うようにしましょう。
神経や血管の損傷による危険性
特に耳の軟骨や顔周り、舌などの部位は、神経や太い血管が近くを通っています。誤った場所にニードルを刺してしまうと、激しい出血や麻痺などの深刻なトラブルにつながる可能性があります。
- 耳たぶ(ロブ):比較的安全ですが、ピアスの角度が斜めになると、ホールが安定しにくくなります。
- 軟骨(ヘリックス、インダストリアルなど):軟骨の裏側には神経が多く通っており、知識なく開けると激痛や麻痺が残るリスクがあります。
- トラガス、ダイス、ロック:複雑な形状の部位であり、セルフピアッシングは非常に難易度が高いです。
これらの危険性を避けるためにも、セルフピアッシングの知識を十分に得ること、そして少しでも不安がある場合は医療機関で施術を受けることを強くおすすめします。セルフピアッシングによる医療トラブル事例集を調べて、リスクを再認識しておきましょう。 セルフピアッシングによる医療トラブル事例集を見る
セルフでニードルを使う際の必須準備
ニードルを使ったピアッシングを成功させるためには、事前の準備が8割を占めます。
ピアッシング前のチェックリスト
- ニードル(滅菌済み、正しいゲージ)
- ファーストピアス(チタンまたはサージカルステンレス)
- 消毒液(皮膚用)
- マーキングペン(皮膚に印をつける)
- クランプ(皮膚を固定する器具。特に軟骨では必須)
- 清潔な手袋(ニトリル製推奨)
- 軟膏(ワセリンなど。ニードルの滑りを良くする)
特にクランプは、皮膚や軟骨をしっかりと固定し、ニードルをまっすぐ貫通させるために非常に役立ちます。これらの器具をしっかりと揃えることが、安全で痛みの少ないピアッシングへの第一歩です。
ニードルと一緒に買うべき必須のピアッシング準備アイテム
ニードルを購入しても、それ単体では安全なピアッシングはできません。ニードル以上に重要と言えるのが、周辺アイテムの準備です。ここでは、セルフピアッシングの成功率と安全性を格段に上げるための必須アイテムを紹介します。
アイテム1: クランプ(フォーセプス)で固定は必須
クランプ(フォーセプス)は、ピアスを開ける部位の皮膚や軟骨を挟んで固定するための医療用具です。これを使うことで、以下の大きなメリットが得られます。
- 角度のブレを防ぐ:ニードルを貫通させる際に、狙った角度を正確に維持できます。
- 痛みの軽減:皮膚を挟んで感覚を麻痺させることで、ピアッシング時の痛みが軽減されます。
- 出血量のコントロール:挟むことで圧力がかかり、万が一出血しても止血しやすい状態になります。
耳たぶはもちろん、特に軟骨を開ける際は、クランプがないとニードルの貫通が非常に難しくなります。ネット通販でも数百円から購入できるので、ニードルとセットで購入することを強くおすすめします。
アイテム2: ピアッシング用マーキングペンと消毒液
開けたい場所に正確な穴を開けるために、マーキングペンは欠かせません。普通のボールペンなどは不衛生なため、必ず専用のピアッシング用マーキングペン(または医療用のサージカルマーカー)を使用してください。
そして、ピアッシングの前後で最も重要なのが消毒です。アルコール消毒液やイソジンなどは刺激が強すぎる場合があるため、以下の消毒液が推奨されます。
推奨される消毒液
- マキロンなどの皮膚用消毒液:市販されており、手軽に入手可能です。
- ジェルタイプの麻酔:痛み軽減に役立ちますが、医師の処方が必要な場合があるため、個人輸入などで入手する場合は自己責任で。
ピアッシング前にニードル、クランプ、ファーストピアス、開ける部位の全てを徹底的に消毒しましょう。消毒が十分でないと、せっかくニードルを使っても感染症のリスクが跳ね上がります。
アイテム3: ファーストピアスと滑りを良くする軟膏
ニードルは穴を開けるための道具であり、ピアス自体ではありません。ニードルを抜いた後、すぐにファーストピアスを装着する必要があります。ファーストピアスは、ニードルと同じゲージ、またはワンサイズ下のゲージのものを用意しましょう。
また、ニードルを貫通させる直前には、ニードルの先端や開ける部位の皮膚にワセリンなどの軟膏を塗布すると、滑りが良くなり、摩擦による痛みを軽減できます。この軟膏は、ピアスの滑りを良くするだけでなく、皮膚を保護する役割も果たします。
これらのアイテムは、Amazonや楽天市場のボディピアス専門店で、ニードルとセットで購入できることが多いので、忘れずに準備してください。
ニードルをネット通販で購入する際の安全な業者の見分け方
ネット通販が最も有力な購入先であることを説明しましたが、Amazonや楽天市場には玉石混交のニードルが出回っています。粗悪な商品を選んでしまうと、感染症や金属アレルギーの原因になりかねません。ここでは、安全なニードルを販売している業者を見分けるためのチェックポイントを解説します。
チェックポイント1: 商品名・商品説明に専門用語があるか
信頼できるニードル販売業者は、商品に対して詳細な情報を提供しています。
- 「EOガス滅菌済み」「個包装」:最も重要な衛生管理の証拠です。
- 「サージカルステンレス316L」「チタン」:ニードルの材質が明確に記載されているか。
- 「カテーテル付き」「留置針タイプ」:ニードルの形状やタイプが具体的に記載されているか。
ただ単に「ピアス ニードル」としか書かれていない商品や、日本語がおかしい説明文の業者は、海外の粗悪な商品を扱っている可能性が高いため、避けるべきです。
チェックポイント2: 業者のレビューと評価を徹底的に見る
ECサイトのレビューは、その業者の信頼性を測る上で最も重要な情報源です。
チェックすべきレビューのポイント
- 衛生面に関する指摘がないか:「パッケージが破れていた」「開封されていた」などの指摘がある業者は即座に候補から外してください。
- 錆や不良品に関する報告がないか:「使ったらすぐに錆びた」「針先が丸い」などの品質に関する悪評がないか確認しましょう。
- カスタマーサポートの対応:質問への回答が迅速か、返品・交換に丁寧に対応しているかなど、サポート体制も重要です。
特に、5段階評価で4.0以上を維持し、ネガティブなレビューに業者が適切に返信しているようなところは、信頼できる可能性が高いです。
チェックポイント3: 販売元の所在地や連絡先が明確か
Amazonや楽天市場の場合、販売業者名をクリックすると、その業者の会社情報(所在地、代表者名、電話番号)が確認できます。
これらの情報が不明確であったり、海外の住所しか記載されていない場合は、万が一トラブルが発生した際の対応が期待できないため、購入を控えるべきです。日本の所在地を持つ、日本のボディピアス専門店が出店しているショップを選ぶのが、最も安全な選択肢となります。
ピアッシングニードルの平均的な価格帯と安すぎる商品のリスク
ニードルは非常に安価なイメージがあるかもしれませんが、適正価格を知っておくことで、粗悪な商品を見抜くことができます。適切な価格帯を知ることは、安全なピアッシングへの投資と考えるべきです。
ニードル1本あたりの一般的な価格帯
ピアッシングニードルは、1本あたり数十円から数百円程度で販売されていることが多いです。一般的な価格帯は以下のようになります。
| 購入方法 | 価格帯(1本あたり目安) | 特徴 |
| ネット通販(1本単位) | 100円~300円 | 送料がかかるため割高になる場合も。 |
| ネット通販(セット販売) | 5本で500円~1,000円(1本あたり100円~200円) | 最もコストパフォーマンスが良い。 |
| 専門店(実店舗) | 300円~500円 | 対面での安心感がある分、やや高め。 |
カテーテル付きや、品質に定評のあるサージカルステンレス製のニードルであれば、1本あたり100円から200円程度が妥当な価格と言えます。
「異常に安いニードル」の裏に潜むリスク
もし、ニードルが1本あたり数十円など、異常に安い価格で販売されているのを見かけたら、注意が必要です。
安すぎる商品には、以下のようなリスクが潜んでいます。
- 未滅菌のリスク:滅菌処理がされていない、または不完全なニードルである可能性が高いです。
- 材質の信頼性:医療用ステンレスではない、粗悪な金属が使われている可能性があり、金属アレルギーを引き起こすことがあります。
- 切れ味の悪さ:針先が鈍い、または適切に研磨されていないため、ピアッシング時に激しい痛みや組織の損傷を引き起こすことがあります。
ニードルのコストを削って感染症やトラブルを起こした場合、治療費の方がはるかに高くなります。ニードル選びは、安全への投資と考えて、適正な価格帯の信頼できる商品を選ぶようにしましょう。
【Q&A】ニードルに関するよくある疑問と不安を解消!
最後に、ニードルを探している方が抱きがちな、よくある疑問や不安について、モモストアがQ&A形式でまとめて解消していきます。ニードルの購入から使用まで、全てをクリアにしておきましょう。
Q1: ニードルを自分で使うのは違法ではないですか?
A: 個人が自己責任で、自分の体にピアッシングを行うことは違法ではありません。問題となるのは、医師免許を持たない人が他人に施術を行うこと(他人の体でニードルを使うこと)です。これは医師法違反にあたり、犯罪行為となります。
ただし、ニードルはデリケートな医療器具としての側面を持つため、購入・使用にあたっては常に自己責任を伴うことを忘れないでください。
Q2: ニードルに麻酔は必要ですか?麻酔はどこで手に入りますか?
A: 麻酔は必須ではありませんが、痛みを和らげるために使用されることが多いです。特に軟骨など痛みに弱い部位を開ける場合は、麻酔があると安心です。
麻酔薬は、原則として医師の処方が必要です。市販の痛み止めクリームなどを使用する方もいますが、効果は限定的です。最も確実なのは、医療機関で施術を受け、局所麻酔を使ってもらうことです。セルフで行う場合は、氷で部位を冷やし、痛覚を一時的に麻痺させる方法が一般的です。
Q3: ニードルで開けた後はどれくらいの期間で安定しますか?
A: ホールが安定するまでの期間は、開けた部位や体質によって大きく異なります。
- 耳たぶ(ロブ):早い人で1ヶ月~2ヶ月、通常は2ヶ月~3ヶ月程度。
- 軟骨(ヘリックスなど):非常に時間がかかり、6ヶ月~1年以上かかるのが一般的です。
ニードルで開けたホールは、ピアッサーで開けたホールよりも組織へのダメージが少ないため、治りが早い傾向にありますが、それでもファーストピアスは最低でも1ヶ月間は外さないようにしてください。この期間のケアを怠ると、せっかく開けたホールが化膿したり、安定しなくなったりする原因になります。
Q4: ニードルの処分方法はどうすれば良いですか?
A: 使用済みのニードルは、鋭利なゴミとして扱われるため、そのまま捨てるのは非常に危険です。ゴミ収集の作業員が怪我をする可能性があるため、以下の方法で処分してください。
安全な処分方法
- 針先を保護する:ニードルをペンチなどで折るか、針キャップや厚紙で厳重に包みます。
- 密閉する:ペットボトルや牛乳パックなどの厚手の容器に入れ、テープでしっかりと蓋をします。
- ゴミ出し:自治体のルールに従い、「キケン」や「針」などと明記して出します。医療廃棄物として回収する自治体もあるため、不安な場合は役所に確認してください。

