軟骨ピアッサーは薬局で売ってる?購入前に知っておくべき選び方と注意点を徹底解説
軟骨ピアスを開けたいけれど、どこでピアッサーを買えばいいか迷っていませんか?
「薬局で売っているなら手軽でいいけど、本当に置いてあるの?」「種類や価格はどれくらい?」といった疑問を持つ方は多いはずです。
筆者(モモストア)も初めて軟骨ピアスを開けるとき、同じように悩みました。軟骨は耳たぶと違ってデリケートなので、ピアッサー選びから開け方、アフターケアまで慎重に進めたいですよね。
この記事では、薬局での販売状況から、失敗しないためのピアッサーの選び方、安全な開け方、トラブル対処法まで、詳しく解説していきます。
これを読めば、安心して軟骨ピアッシングにチャレンジできますよ!
まず、この記事で解説するポイントはこちらです。
・軟骨ピアッサーを取り扱っている薬局・ドラッグストアの具体例
・ドン・キホーテやロフトなどバラエティショップの販売状況
・軟骨ピアッサーの値段はどのくらい?価格帯を徹底調査
・ピアッサーを選ぶ上で絶対に失敗しないためのチェックポイント
- 薬局やドラッグストアで軟骨ピアッサーは購入できる?
- 軟骨ピアッサーを取り扱っている薬局・ドラッグストアの具体例
- ドン・キホーテやロフトなどバラエティショップの販売状況
- 軟骨ピアッサーの値段はどのくらい?価格帯を徹底調査
- ピアッサーを選ぶ上で絶対に失敗しないためのチェックポイント
- 軟骨ピアッシングをセルフで行う際のデメリットとリスク
- 安全にピアッシングするための準備と正しい開け方
- 軟骨ピアッシング後のアフターケア方法と注意点
- トラブル発生!化膿や痛みが引かない場合の対処法
- 軟骨ピアッサーは通販サイト(Amazon、楽天など)で買うのが最もおすすめな理由
- 軟骨ピアッサーに関するよくある質問(Q&A)
- 軟骨ピアッシングは病院で開けるべき?専門家による施術のメリット
- まとめ:自分に合ったピアッサーを見つけて安全に軟骨ピアスを楽しもう
薬局やドラッグストアで軟骨ピアッサーは購入できる?

「軟骨ピアッサーが欲しい!」と思ったとき、まず思い浮かぶのが身近な薬局やドラッグストアではないでしょうか。
結論から言うと、大手ドラッグストアや一部の薬局では、軟骨ピアッサーを取り扱っている可能性が高いです。
ただし、ここで重要なポイントがいくつかあります。
販売には「薬剤師」または「登録販売者」が必須条件
軟骨ピアッサーは、厳密には「管理医療機器」に分類されます。これは、人の体に直接使用するものであり、使い方を間違えると健康被害につながる可能性があるからです。そのため、薬局やドラッグストアで販売する際には、薬剤師または登録販売者の資格を持つスタッフが常駐している必要があります。
つまり、24時間営業の店舗でも、深夜や早朝など薬剤師・登録販売者が不在の時間帯は、たとえ商品が陳列されていても購入できないケースがあるんです。
「せっかくお店に行ったのに買えなかった…」とならないためにも、訪問する前に電話で確認するのが最も確実な方法と言えます。特に軟骨用は耳たぶ用に比べて取り扱いが少ないため、「軟骨用ピアッサーの在庫があるか」そして「薬剤師(または登録販売者)がいる時間帯か」の2点を確認するようにしてくださいね。
耳たぶ用と軟骨用を間違えないように注意!
薬局でピアッサーを見つけることができても、陳列されているのはほとんどが「耳たぶ用」です。軟骨用ピアッサーは、耳たぶ用とは構造が異なり、軟骨を安全に貫通させるための強度や針の長さが計算されています。
耳たぶ用ピアッサーで無理に軟骨を開けようとすると、途中で止まってしまったり、軟骨に大きなダメージを与えてしまったりと、トラブルの原因になります。
パッケージに必ず「軟骨用」「ヘリックス用」といった表記があるかを確認してください。もし不安な場合は、必ず店舗スタッフに尋ねましょう。間違ったピアッサーで開けてしまうと、後悔することになりかねませんよ。
【軟骨ピアッサーの販売に必要な条件】
| 条件 | 詳細 | 注意点 |
| 管理医療機器の取り扱い許可 | 販売店舗が医療機器販売の許可を得ている | 全ての薬局・ドラッグストアにあるわけではない |
| 有資格者の常駐 | 薬剤師または登録販売者がいる時間帯であること | 深夜・早朝は購入できない可能性がある |
| 在庫の確認 | 軟骨用(ヘリックス用など)の在庫があること | 耳たぶ用と間違えないよう品番等で確認 |
このように、薬局での購入は手軽ですが、いくつかのハードルがあることを覚えておきましょう。
軟骨ピアッサーを取り扱っている薬局・ドラッグストアの具体例
それでは、具体的にどのような薬局やドラッグストアで軟骨ピアッサーが手に入る可能性が高いのかを見ていきましょう。
もちろん、店舗の規模や地域、在庫状況によって違いはありますが、ここでは比較的取り扱いが多いとされるチェーン店をピックアップします。
マツモトキヨシ、スギ薬局、ココカラファインなどの大手チェーン
全国展開している大手ドラッグストアチェーンは、一般的に商品の品揃えが豊富です。
特に、都市部の大型店舗や調剤薬局併設の店舗では、軟骨ピアッサーが置かれていることが多い傾向にあります。具体的な取り扱い実績が報告されているのは以下のチェーンです。
- マツモトキヨシ(マツキヨ): 一部の大型店で軟骨用ピアッサー(主にセーフティピアッサーなどの人気ブランド)の取り扱いがあることがあります。
- スギ薬局: 比較的品揃えが良く、耳たぶ用と並んで軟骨用のピアッサーを見かけることがあります。
- ココカラファイン: 地域によってはピアッサーコーナーが充実している店舗があり、軟骨用も探しやすいかもしれません。
- ウェルシア: 24時間営業の店舗もありますが、前述の通り購入には有資格者の在籍時間帯を狙う必要があります。
ただし、再三になりますが、小型店舗や地域に根ざした個人薬局では、在庫リスクや需要の少なさから、軟骨用ピアッサーの取り扱いがない場合がほとんどです。事前に確認の電話をすることをおすすめします。
(参考情報: Google検索で「マツモトキヨシ ピアッサー 軟骨 在庫」で検索してみると、最新の販売情報や口コミが見つかるかもしれませんよ。)
購入時の在庫確認をスムーズに行うコツ
電話で確認する際、「軟骨ピアッサーありますか?」と聞くだけでは、「えーっと、確認します…」と時間がかかってしまうことがあります。
スムーズに確認してもらうためのコツは、メーカー名と商品名(または品番)を伝えることです。
例えば、「JPSのセーフティピアッサーの軟骨用(ヘリックス)はありますか?」というように具体的に尋ねることで、店員さんも在庫をすぐに確認できます。人気のあるメーカーや商品は以下の通りです。
- JPS(ジェイピーエス): セーフティピアッサー、チタン製など種類豊富。信頼性が高い。
- サージカルステンレス316L: 金属アレルギー対応の素材を使ったピアッサー。
- ピアチェーレ: 樹脂製や医療用ステンレスを使ったものが主流。
もしメーカー名が分からなくても、「軟骨用で、ファーストピアスがチタン製のもの」など、素材や用途を明確に伝えるようにしましょう。
ドン・キホーテやロフトなどバラエティショップの販売状況
薬局以外にも、軟骨ピアッサーを探す場所として有力なのが、バラエティショップです。これらの店舗は、美容雑貨やアクセサリー類に力を入れているため、ピアッサーの品揃えも充実していることが多いです。
特に、若者向けのファッションアイテムを取り扱うお店では、ピアッサーの取り扱いも増える傾向にあります。
ドン・キホーテはピアッサーの宝庫?
「ドンキ」の愛称で知られるドン・キホーテは、ピアッサーを探すなら最も有力な候補の一つです。
ドン・キホーテの多くは夜遅くまで営業しており、日中に薬局に行けない人にとっても便利です。コスメや美容雑貨が並ぶコーナーの一角に、ピアッサーやピアス関連の商品がまとめて陳列されていることが多いです。
ドン・キホーテでは、耳たぶ用だけでなく、軟骨用ピアッサー(ヘリックス用、トラガス用など)も比較的手に入りやすいのが大きなメリットです。ただし、ピアッサーは医療機器なので、こちらも薬剤師や登録販売者が必要な時間帯での購入になる可能性があります。念のため、お店で確認してみてください。
ロフト、PLAZA、東急ハンズなどでの取り扱い
生活雑貨やファッション性の高いアイテムを取り扱うバラエティショップでも、軟骨ピアッサーを見つけることができます。
- ロフト(Loft): 美容・健康雑貨のフロアに、JPSなどの信頼できるメーカーのピアッサーが並ぶことがあります。特に大型店では、医療用具に近いコーナーに置かれていることが多いです。
- PLAZA: こちらはファッション性が高いアクセサリーが中心のため、ピアッサー自体はあまり見かけないかもしれませんが、ピアッシング後の消毒液やケア用品の取り扱いはあります。
- 東急ハンズ: 工具や手芸用品のイメージが強いですが、健康・美容系のフロアにピアッサーの取り扱いがある店舗もあります。
これらの店舗で購入するメリットは、実際に商品を手に取ってパッケージのデザインや説明をじっくり確認できる点です。特に軟骨用ピアッサーは、耳たぶ用とは違う独特な形状をしているため、実物を見て確認できるのは安心感につながります。
薬局・バラエティショップでの購入のメリット・デメリット比較
どちらの場所も一長一短あります。自分の生活スタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。
| 場所 | メリット | デメリット |
| 薬局・ドラッグストア | 医療機器として信頼性が高い商品が多い 店舗によっては薬剤師に相談できる |
在庫がないことが多い 有資格者の在籍時間帯しか買えない |
| ドン・キホーテ・ロフト | 夜遅くまで開いている店舗が多い 軟骨用の種類が比較的多い |
店舗によって品揃えに大きな差がある 店舗スタッフが商品知識に疎い場合がある |
結局のところ、実店舗で購入する場合は、事前に電話で問い合わせるのが時間と労力の節約になります。無駄足になることを避けるためにも、ぜひ活用してくださいね。
軟骨ピアッサーの値段はどのくらい?価格帯を徹底調査
軟骨ピアッサーを買うにあたって、やっぱり気になるのが「値段」ですよね。
「高い方が安全なの?」「安いものでも大丈夫?」と悩む方もいるでしょう。
ここでは、軟骨ピアッサーの一般的な価格帯と、値段が変動する要素について詳しく解説します。結論から言うと、軟骨ピアッサーの価格帯は、だいたい1,500円~4,000円程度です。
主な価格帯と値段の決まり方
軟骨ピアッサーの値段は、主に以下の要因によって決まります。
- ファーストピアスの素材:
- 最も安価なのは、医療用ステンレス(サージカルステンレス)を使用したものです。価格帯は1,500円~2,500円程度。
- より金属アレルギーを起こしにくいチタン製や医療用ポリカーボネート(樹脂)製になると、2,000円~4,000円程度と少し高くなります。
- ピアッサーの機構(ワンタッチ式かそうでないか):
- 多くの軟骨ピアッサーは、一瞬で穴を開けられる「ワンタッチ式」を採用しており、これが価格のベースになります。
- 特殊な軟骨部位(インダストリアルなど)用の特殊なピアッサーは、さらに高価になることがあります。
- メーカーの信頼性・ブランド力:
- JPS(ジェイピーエス)などの医療器具を専門とする信頼性の高いメーカーの製品は、多少価格が高くても品質や滅菌処理がしっかりしているため人気があります。
薬局・ECサイト・バラエティショップでの価格差
同じ製品でも、販売場所によって価格が変動することがあります。
| 販売場所 | 価格傾向 | 特徴 |
| 薬局・ドラッグストア | 定価に近いことが多い | 価格競争が少なく、安定した価格。ポイントが貯まる場合がある。 |
| バラエティショップ | 定価または若干の割引 | トレンド商品として扱われるため、割引率は低い傾向。 |
| ECサイト(Amazon, 楽天など) | 最も安価になる可能性が高い | セールやポイントアップが頻繁にあるため、最安値を見つけやすい。まとめ買いで送料無料になる場合も。 |
特にECサイトでは、複数のショップが競合しているため、同じピアッサーでも数百円の差が出ることがあります。
「とにかく安く手に入れたい!」という方は、軟骨ピアッサーの価格比較サイトなどを利用して、購入前にチェックしてみることをお勧めします。
「安すぎる」ピアッサーには要注意!
フリマアプリや一部のECサイトで、極端に安く売られているピアッサーを見かけることがあるかもしれません。
しかし、ピアッサーは滅菌処理が命の医療機器です。安すぎる製品の中には、滅菌状態が不十分だったり、ファーストピアスの素材表示が偽りだったりするリスクも考えられます。
軟骨ピアッシングはトラブルになりやすいからこそ、価格よりも品質と信頼性を優先して選ぶべきです。数千円をケチって感染症やケロイドなどの大きなトラブルを引き起こしては、治療費の方がはるかに高額になってしまいますよ。
ピアッサーを選ぶ上で絶対に失敗しないためのチェックポイント
ピアッサー選びは、軟骨ピアッシングの成功を左右する最も重要なステップです。
「どんなピアッサーを選べばいいの?」と迷うあなたのために、絶対に失敗しないためのチェックポイントを詳しく解説します。
軟骨用であること(ヘリックス、トラガスなどの表記を確認)
前述の通り、まず大前提として「軟骨用」のピアッサーを選んでください。
軟骨は耳たぶよりも厚く硬いため、耳たぶ用ではピアッシングに必要な貫通力が不足しています。
パッケージに記載されている「使用部位」の項目を必ず確認しましょう。よく見られる表記は以下の通りです。
- 軟骨用
- ヘリックス用(耳の上部の巻き込み部分)
- アウターコンク用(耳の外側の平らな部分)
- トラガス用(耳の穴の前の小さな軟骨)
多くの製品は「ヘリックス」などの軟骨の特定の部位に特化していることが多いですが、「軟骨用」と記載があれば、基本的な軟骨部位に使用可能です。
ファーストピアスの素材はチタンまたは医療用ステンレス
ファーストピアスは、穴が完成するまで数ヶ月間つけっぱなしにするため、素材選びが金属アレルギーや炎症のリスクを大きく左右します。
チタン(Titanium)
アレルギー対応素材の中でも、最も安全性が高いとされています。特に「純チタン」や「生体適合性チタン」といった表記があれば、アレルギーの心配はほとんどありません。価格は高めですが、初めて軟骨ピアスを開ける方やアレルギー体質の方に最もおすすめの素材です。
医療用ステンレス(サージカルステンレス316L)
医療現場でも使われる高品質のステンレスで、一般的にはアレルギーが出にくいとされています。コストパフォーマンスに優れており、多くのピアッサーに採用されています。ただし、ニッケルなどの微量の金属が含まれているため、極度の金属アレルギーの方は避けた方が無難かもしれません。
樹脂(医療用ポリカーボネート)
金属アレルギーの心配は全くありませんが、樹脂は金属に比べて表面が滑らかでなく、雑菌が付着しやすいというデメリットがあります。また、傷つきやすいため、ピアッシング後のホールが不安定になる可能性も指摘されています。
【ファーストピアスの素材比較】
| 素材 | アレルギーリスク | 価格帯 | 特徴 |
| チタン | ほぼなし(最も低い) | 高め | 最も安全性が高く、おすすめ |
| 医療用ステンレス316L | 低い | 標準 | コスパが良いが、重度のアレルギーには注意 |
| 医療用樹脂 | なし | 標準~安価 | 強度が弱く、雑菌付着のリスクがある |
ゲージ(ピアスの太さ)は14Gが一般的
ピアスの太さを示す単位を「ゲージ(G)」と言います。軟骨ピアッシングで最も一般的な太さは「14G(ゲージ)」です。
ゲージの数値は小さくなるほどピアスは太くなります。(例:14Gより12Gの方が太い)
ピアッサーで開ける場合、ほとんどの製品が14Gに設定されていますが、念のため確認しておきましょう。14Gで開けておけば、その後のセカンドピアス選びの選択肢も多く、困ることはありません。
滅菌状態を確認し、使用期限にも注意
ピアッサーは「完全滅菌処理済み」である必要があります。パッケージが開封されていないか、また「使用期限」が切れていないかも必ず確認してください。使用期限切れのピアッサーは、滅菌状態が保証されていないため、絶対に使用しないでください。
軟骨ピアッシングをセルフで行う際のデメリットとリスク
軟骨ピアッサーを使えば、自宅で手軽にピアッシングができますが、軟骨は耳たぶに比べてセルフピアッシングのリスクが高い部位です。
「自分で開けたいけど、ちょっと怖い…」という方は、以下のデメリットとリスクをしっかり理解した上で、慎重に判断してください。
耳たぶより痛みが強く、出血しやすい
軟骨は文字通り硬い骨の組織ですから、ピアッサーで貫通させる際には耳たぶよりも遥かに強い痛みを伴います。
痛みでピアッサーを最後まで押し込めなかったり、途中で手がブレてしまったりすると、貫通に失敗したり、軟骨を大きく傷つけてしまったりするリスクが高まります。
また、軟骨周辺には比較的太い血管が通っているため、耳たぶよりも出血量が多くなる傾向があります。大量に出血すると驚いてしまうかもしれませんが、清潔なガーゼでしっかり押さえて止血しましょう。
開ける位置の失敗・軟骨の粉砕リスク
軟骨ピアッシングの最も怖いリスクの一つが、軟骨そのものを傷つけてしまう「軟骨の粉砕」です。
軟骨を斜めに貫通させてしまうと、軟骨にヒビが入ったり、一部が砕けてしまったりすることがあります。これが原因で炎症が長期化したり、ケロイド(大きなしこり)の原因になったりするのです。
鏡を見ながらのセルフピアッシングでは、どうしても角度が不安定になりがちです。特にヘリックスの裏側など、見えにくい部分の角度調整は非常に難しくなります。失敗を避けるためには、マーキングを慎重に行い、ピアッサーを垂直に当てることが非常に重要です。
炎症・感染症が長期化しやすい
軟骨は耳たぶと比べて血流が少ないため、一度炎症や感染症を起こすと治りにくいという性質があります。
耳たぶなら数ヶ月で安定するところ、軟骨ピアスは安定までに半年から1年以上かかることも珍しくありません。この長い期間、毎日の適切なケアを怠ると、すぐに細菌が繁殖し、化膿や腫れを引き起こしてしまいます。
特に寝ている間にピアスを圧迫してしまったり、髪の毛が引っかかってしまったりといった外部からの刺激も大きなトラブルの原因になります。セルフピアッシングを行う場合は、その後のケアに細心の注意を払う覚悟が必要です。
安全にピアッシングするための準備と正しい開け方
デメリットとリスクを理解した上で、「それでも自分で開けたい!」という方へ、軟骨ピアッシングを安全かつスムーズに行うための準備と正しい手順をモモストアが解説します。
この手順を守るだけで、失敗のリスクを格段に減らすことができますよ!
ピアッシング前の最重要準備:位置のマーキング
ピアッシングの成否は、マーキングで8割決まると言っても過言ではありません。後悔しない位置を正確に決めましょう。
正しいマーキングの手順
- 鏡でチェック: 正面だけでなく、横や斜めからも鏡で見て、バランスの良い位置を探します。
- ピアッシング用マーカーで印: ピアッサーに付属しているマーカーペンや、油性アイライナーなどで開けたい正確な位置に点を打ちます。
- 立って、座って、寝転んでチェック: 体の向きや姿勢によって耳の形や位置が変わって見えることがあります。様々な角度から見て、その位置で本当に良いか確認しましょう。
- 垂直の確認: 耳の表と裏の両方から見て、点が軟骨を完全に垂直に貫通するライン上にあるかを何度もチェックします。斜めになると軟骨に負担がかかるため、ここは最も慎重に行ってください。
納得がいかなければ、何度でもアルコール消毒などで拭き取り、やり直してください。この作業に時間をかけることが、成功への鍵です。
ピアッサーを使った正しい軟骨の開け方
準備ができたら、いよいよピアッシングです。深呼吸をして、リラックスした状態で行いましょう。
開けるためのステップ
- 手の消毒: 石鹸で手を洗い、アルコール消毒液でしっかり消毒します。
- 耳の消毒: ピアッシング部位とその周辺を、アルコール綿などで軽く拭いて消毒します。
- ピアッサーのセット: ピアッサーの先端を、先ほどマーキングした点に正確に合わせます。このとき、裏側のキャッチも位置に合うか確認します。
- 一気に押し込む: ピアッサーを「ためらわずに、一気に、最後まで」押し込みます。軟骨は硬いので、耳たぶよりも力が必要です。途中でやめたり、ゆっくり力を加えたりすると、失敗や痛みの原因になります。
- 完了確認: 「カチッ」という音がして、ファーストピアスがピアッサーから自動で外れ、耳の表と裏に正しくセットされているかを確認します。
- ピアッサーの取り外し: ピアッサー本体をゆっくりと耳から離します。
もしピアッシングに失敗したら?
もしピアッサーの針が途中で止まってしまった、位置がずれてしまったなどの失敗が起こった場合、決して無理に押し込んだり、引き抜いたりしないでください。
最も安全な対処法は、ピアッサーを外して、すぐにピアスの穴を閉じることです。無理に貫通させようとすると、軟骨に深刻なダメージを与え、炎症や化膿がひどくなる可能性があります。
清潔なコットンなどで出血を抑え、すぐに病院(皮膚科または提携のピアススタジオ)に相談しましょう。無理に開けようとした穴は、しばらく時間をおいて完全に治癒してから再度チャレンジしてくださいね。
軟骨ピアッシング後のアフターケア方法と注意点
軟骨ピアッシングは、開けてからが本番です。アフターケアを怠ると、せっかく開けたピアスホールがトラブルを起こし、最悪の場合、ピアスを諦めざるを得なくなってしまいます。
ここでは、ホールが安定するまでの正しいケア方法と、日常生活で気をつけたいことを徹底的に解説します。
基本の消毒・洗浄:頻度と正しいやり方
軟骨ピアスのホールは、清潔に保つことが何よりも重要です。しかし、過度な消毒はかえってホールの治癒を妨げることを知っておきましょう。
正しいケアのステップ
- 朝晩2回の洗浄: シャワーの際などに、低刺激性の石鹸(ボディソープや洗顔料でOK)をよく泡立て、ホールとその周辺を優しく泡で包み込むように洗浄します。
- ピアスは外さない: ホールが完成するまで(目安として最低3ヶ月~6ヶ月)は、ファーストピアスを絶対外さないでください。洗浄の際も、ピアスはつけたまま行います。
- すすぎを徹底: 石鹸カスが残るとそれが刺激や雑菌の原因になるため、シャワーで泡を完全に洗い流します。
- 水分を拭き取る: 清潔なタオルやティッシュで、耳とその周辺の水分を優しく押し当てるようにして拭き取ります。濡れたままにしておくと雑菌が繁殖しやすくなります。
- 消毒液は使用しない: ピアッシング直後は病院でもらった消毒液を使うことがありますが、一般に売られている消毒液は刺激が強く、かえって治癒を遅らせることがあります。基本的には洗浄だけで十分です。
ピアスを無理に回す必要はありません。回すことでホール内部を傷つけ、出血や炎症の原因になることがあります。洗浄中に自然に動く程度で十分です。
軟骨ピアスの安定を妨げる日常のNG行動
ケア以外にも、日々の生活の中で気をつけたいことがたくさんあります。
特に注意すべきNG行動
- 髪の毛や衣類で引っ掛ける: 髪を耳にかける、服を脱ぎ着する際、タオルで頭を拭くときなどにピアスを引っ掛けると、ホールが裂けたり、軟骨が炎症を起こしたりします。ピアッシングした側は、寝るときも注意が必要です。
- 寝ている間の圧迫: ピアッシングした方を下にして寝ると、軟骨に強い圧力がかかり、ホールの角度が歪んだり、治りが極端に遅くなったりします。できる限り仰向け、または開けていない方を下にして寝るようにしましょう。
- 頻繁に触る: 気になるかもしれませんが、触るのは洗浄時だけにしましょう。不潔な手で触れると、そこから雑菌が侵入し、感染症の原因になります。
- プールや温泉への入浴: ホールが完全に安定するまでは、雑菌が多いプールや温泉への入浴は避けましょう。水に浸かることで、感染リスクが高まります。
【軟骨ピアッシングのアフターケアまとめ】
| タイミング | ケア内容 | ポイント |
| 毎日(朝晩) | 低刺激石鹸で優しく洗浄 | ゴシゴシ洗わず、泡で包み込むように |
| 洗浄後 | 水分を優しく拭き取る | 濡れたまま放置しない |
| 就寝時 | ピアッシングしていない側を下にする | 圧迫はホールの安定を妨げる |
| 外出時 | 髪や衣類で引っ掛けないよう注意 | 触る回数を最小限に |
地道なケアですが、美しい軟骨ピアスを楽しむために、焦らず丁寧に取り組みましょう!
トラブル発生!化膿や痛みが引かない場合の対処法
どんなに注意していても、軟骨ピアスはトラブルが起こりやすい部位です。
「ホール周辺が腫れてきた…」「痛みが全然引かない…」と不安になったときの正しい対処法と、病院へ行く目安について解説します。
軽度の炎症(赤み・軽い腫れ)の場合
ピアッシング後、数日〜数週間は、軽度の赤みや腫れ、ジンジンとした痛みがあるのは正常な反応です。この段階は、体が傷を治そうとしている証拠なので、過度に心配する必要はありません。
対処法
- 冷却: 清潔なガーゼなどに包んだ保冷剤で、患部を優しく冷やします。冷やすことで、血管が収縮し、腫れや痛みを和らげる効果が期待できます。
- さらに徹底した洗浄: 一時的に洗浄の回数を増やす(朝晩の他に昼間にもう一度など)ことで、雑菌の繁殖を防ぎます。ただし、刺激を与えすぎないように、あくまで優しく行ってください。
- 市販の軟膏(抗生物質)の使用: 薬局などで手に入る、非ステロイド系の抗生物質入り軟膏を、綿棒などで薄く塗布するのも効果的です。ただし、これも自己判断せず、薬剤師に相談してから使用しましょう。
この段階で、ピアスを外してしまうと、ホールが塞がり、化膿した膿が中に閉じ込められてしまう可能性があるため、ピアスはそのままにしておきましょう。
病院へ行くべきサインと判断基準
次のような症状が出た場合、自己判断は危険です。迷わず皮膚科またはピアスに対応している病院へ行ってください。
危険な症状のチェックリスト
- 強い痛みと発熱: 耳全体が熱を持ち、ズキズキとした強い痛みが続き、微熱や全身倦怠感がある場合。
- 黄色や緑色の膿: 透明な分泌物ではなく、ドロっとした黄色や緑色の膿が出ている場合。これは細菌感染のサインです。
- 異常な腫れとしこり: 耳の形が変わるほど腫れ上がり、ピアスが皮膚に埋まりそうになっている、またはホールの周りに硬いしこり(肉芽腫やケロイドの初期段階)ができている場合。
- 痛みが2週間以上引かない: 適切なケアをしていても、痛みが長期間(2週間以上)続く場合。
特に軟骨の炎症がひどい場合、適切な治療を受けないと、軟骨が変形してしまう恐れ(軟骨炎の症状と治療法に関する検索結果も確認してみてください)があります。早めの受診が大切です。
病院での治療内容
病院では、症状に応じて以下のような治療が行われます。
- 抗生物質の処方: 内服薬(飲み薬)として、感染症の原因となっている細菌を抑える抗生物質が処方されます。
- 軟膏の処方: 炎症を抑えるステロイド剤や、抗生物質入りの軟膏が処方されます。
- 膿の排出: 腫れがひどく、膿が溜まっている場合は、切開して膿を出す処置(排膿)が行われることがあります。
病院に行くのが億劫かもしれませんが、専門家の適切な治療を受けることが、結果的にホールを救い、早くピアスを楽しめるようになる一番の近道です。モモストアからのアドバイスとして、「これは変だな」と思ったら、すぐに予約を取ることを強くおすすめします。
軟骨ピアッサーは通販サイト(Amazon、楽天など)で買うのが最もおすすめな理由
ここまで、薬局やバラエティショップでの購入について解説してきましたが、実は筆者モモストアが最もおすすめしたい購入場所は、Amazonや楽天市場などの通販サイトです。
実店舗にはない、通販ならではの大きなメリットがあるからです。
圧倒的な品揃えと選びやすさ
実店舗では、軟骨ピアッサーの種類はせいぜい数種類しか置いていないことが多いですが、通販サイトでは、国内有名メーカーから海外の輸入ピアッサーまで、数えきれないほどの種類が販売されています。
「チタン製で、14Gの、ストーン付きのピアッサーが欲しい」といった具体的な条件で検索し、複数の商品を比較検討できるのは通販ならではの大きなメリットです。
- Amazon: 即日配送に対応している商品が多く、急いでいるときに便利。ユーザーレビューも豊富です。
- 楽天市場: ポイント還元率が高く、普段の買い物で楽天ポイントを貯めている方にはお得です。専門店が出店していることも多いです。
- Yahoo!ショッピング: PayPayユーザーには特におすすめ。ソフトバンク・ワイモバイルユーザーにはさらなるポイント還元があります。
様々なECサイトで、商品のレビューや評価をチェックできるため、信頼できるメーカーや、使いやすさが評価されているピアッサーを見つけやすいのも魅力です。(軟骨ピアッサーの人気ランキングを検索してみるのも良いでしょう。)
価格の安さとポイント還元
ECサイトは店舗運営費がかからない分、実店舗よりも安価に販売されていることが多いです。さらに、セール期間中やポイントアップキャンペーンを利用すれば、定価よりもかなりお得に購入できます。
また、通販でピアッサーを購入する際は、ピアッシング後のケア用品(消毒液、ピアスジェルなど)も一緒に購入できるため、送料を節約しながら必要なものをまとめて揃えられるのも大きな利点です。
フリマアプリ(メルカリなど)での購入は慎重に
フリマアプリのメルカリなどでもピアッサーが出品されていることがありますが、これには注意が必要です。
ピアッサーは「滅菌済みの管理医療機器」であり、開封済みはもちろん、未開封であっても個人間での転売品は、滅菌状態が保証されません。もし購入するなら、必ずAmazonや楽天市場などの公式の販売店や信頼できるショップから新品を購入するようにしてください。ピアッシングは自分の体を傷つける行為ですから、安全性だけは妥協しないようにしましょう。
軟骨ピアッサーに関するよくある質問(Q&A)
軟骨ピアッシングに関して、読者の方からよくいただく質問をQ&A形式でまとめました。
気になる疑問を解消して、安心してピアッシングに臨みましょう!
Q1. 軟骨ピアスを開けるのにベストな時期はありますか?
A. 軟骨ピアスは安定するまでに時間がかかるため、汗をかきにくく、雑菌が繁殖しにくい「秋~冬」の時期が最もおすすめです。
夏場は汗でホールが蒸れやすく、またプールや海水浴といった行事も多いため、感染症のリスクが高まります。もし夏に開ける場合は、こまめな洗浄と、汗をかいたら清潔なタオルで拭き取るなどの対策を徹底してください。
Q2. ピアッサーの他に準備しておくべきものは何ですか?
A. ピアッサー以外に準備しておくと安心なものは以下の通りです。
- 消毒液やピアス用ジェル: ピアッシング後のホールケアに使います。(刺激の少ないものが推奨)
- 鏡: 位置を確認するための手鏡と、全身が映る鏡があるとベストです。
- マーキングペン: ピアッサーに付属していない場合は、油性のアイライナーなどでも代用可能です。
- 清潔なガーゼ・ティッシュ: 出血時の止血や、ピアッシング後の水分拭き取りに使います。
- リラックスできる環境: 失敗を避けるためにも、静かで集中できる時間と場所を確保しましょう。
特に軟骨は痛みが強いため、開ける直前に耳たぶや周辺を冷やしておくと、一時的に痛覚を麻痺させることができ、痛みを和らげる効果が期待できます。(ピアッシングの痛みを和らげる方法も参考にしてみてください。)
Q3. 軟骨ピアスのファーストピアスはいつまでつけっぱなしですか?
A. 軟骨ピアスのファーストピアスは、最低でも3ヶ月、理想は6ヶ月~1年間はつけっぱなしにしてください。
耳たぶが約1ヶ月~2ヶ月で安定するのに対し、軟骨は治癒に時間がかかります。自己判断で早く外してしまうと、ホールが未完成のままピアスが抜けなくなり、ホール内で傷が悪化したり、ピアスが埋まったりする原因になります。
6ヶ月経過しても赤みや腫れ、分泌物がある場合は、さらに長期間(1年程度)つけ続ける必要があります。ファーストピアスはホールを完成させるための「治療器具」だと思って、焦らず付き合っていきましょう。
軟骨ピアッシングは病院で開けるべき?専門家による施術のメリット
セルフピアッシングは手軽で安価ですが、リスクを避けたい、絶対に失敗したくないという方は、最初から病院や専門のピアススタジオで開けてもらうことを検討しましょう。
費用はかかりますが、そのメリットは計り知れません。
メリット1:圧倒的な安心感と失敗のリスクゼロ
病院の皮膚科や形成外科では、医師や看護師といった専門家がピアッシングを行います。
最も大きなメリットは、「軟骨の粉砕や角度の失敗のリスクがほぼゼロ」になることです。医師は軟骨の構造を理解しており、適切な角度と位置を正確に見極めて開けてくれます。
また、麻酔(局所麻酔)を使用できる病院も多く、痛みをほとんど感じずに開けられるのも大きな魅力です。痛みに弱い方や、初めてのピアッシングで緊張している方には、特におすすめです。
メリット2:医療用の高品質なファーストピアスを使用
病院で使われるファーストピアスは、滅菌状態が完全に保証された医療用のもの(主にチタン製)です。自分で購入する市販品よりも、さらに高品質な素材を使用していることが多く、金属アレルギーや炎症のリスクを最小限に抑えられます。
また、病院によってはピアッシング代の中にファーストピアスの代金が含まれているため、自分でピアッサーを購入する手間も省けます。
メリット3:トラブル発生時の即座の対応
万が一、ピアッシング後にトラブルが発生しても、開けてもらった病院でそのまま治療を受けられるのは、非常に心強いポイントです。
セルフで開けた場合、トラブルが起こるたびに「どの病院に行けばいいんだろう…」と不安になりますが、病院ならその心配がありません。アフターケアのアドバイスも専門的な視点から受けられるため、ホール完成までの道のりがスムーズになります。
病院でのピアッシングの費用相場
病院での軟骨ピアッシングの費用は、片耳あたり5,000円~10,000円程度が相場です。これには、診察代、ピアッシング代、ファーストピアスの代金が含まれていることが一般的です。
市販のピアッサーが2,000円~4,000円程度であることを考えると、費用は上がりますが、「失敗のリスク」と「安心感」を買うと思えば、決して高い出費ではないはずです。
まとめ:自分に合ったピアッサーを見つけて安全に軟骨ピアスを楽しもう
軟骨ピアッサーの販売場所から、選び方、そして安全なピアッシングの方法について詳しく解説してきました。
最後に、今回の記事のポイントを再確認しましょう。
軟骨ピアッサー購入の最終チェックリスト
- 薬局・ドラッグストア: 取り扱いはあるが、店舗による差が大きい。薬剤師/登録販売者の在籍時間帯のみ購入可能。事前に電話確認が必須です。
- バラエティショップ(ドンキ・ロフト): 比較的品揃えが豊富で、夜遅くまで開いているため便利。
- ECサイト(Amazon・楽天): 種類が最も多く、価格も安いため最もおすすめ。信頼できるショップから新品を購入すること。
- ファーストピアスの素材: チタン製が最も安全。次いで医療用ステンレス316Lを選びましょう。
- セルフピアッシングのリスク: 痛み、軟骨の粉砕、炎症の長期化などリスクは高い。マーキングと垂直貫通を徹底すること。
- 最も安全な選択肢: 費用をかけても病院で開けてもらうのが最も安心。
軟骨ピアスは、耳たぶピアスと比べて少し難易度が上がりますが、その分おしゃれの幅が広がり、コーディネートのアクセントにもなります。
ピアッサー選びからアフターケアまで、焦らず、清潔に、そして慎重に進めることが成功の秘訣です。
ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりの軟骨ピアスライフを楽しんでくださいね!

