視界スッキリ!度付きゴーグルはどこで買える?購入場所と失敗しない選び方を徹底解説

視界スッキリ!度付きゴーグルはどこで買える?購入場所と失敗しない選び方を徹底解説

水泳をするとき、プールの底が見えなくて不安になったり、壁との距離がわからずぶつかりそうになったりした経験はありませんか?
特に視力が悪い方にとって、水中での視界不良は楽しさや安全性を大きく損なう原因になってしまいます。

そんな悩みを一気に解決してくれるのが、「度付きゴーグル」です。
しかし、「どこで買えるのか」「どう選べば失敗しないのか」がわからず、購入をためらっている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、筆者モモストアが、度付きゴーグルが買える実店舗からネット通販まで、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に解説します。
さらに、メガネやコンタクトとは違う正しい度数の選び方や、快適に泳ぐための機能性まで、購入前に知っておきたい情報をすべて網羅しました。
この記事を読めば、あなたにぴったりの最高の度付きゴーグルがきっと見つかりますよ!

この記事でわかること(目次代わりにご活用ください)
・度付きゴーグルはどこで買える?主な販売場所を徹底比較
・実店舗での購入メリットとデメリット:眼鏡店・スポーツ用品店
・オンライン通販での購入メリットとデメリット:Amazon・楽天・Yahoo!
・度付きゴーグルを選ぶ前に!種類とタイプを知ろう
・度数の選び方が超重要!メガネやコンタクトと違う?
  1. 度付きゴーグルはどこで買える?主な販売場所を徹底比較
    1. 実店舗の種類と特徴:フィッティング重視なら絶対ココ
    2. オンライン通販の魅力:安さと在庫の豊富さ
  2. 実店舗での購入メリットとデメリット:眼鏡店・スポーツ用品店
    1. 眼鏡専門店(JINS, Zoff, 眼鏡市場など)の強み
    2. スポーツ用品店(ゼビオ、デポなど)の選び方
  3. オンライン通販での購入メリットとデメリット:Amazon・楽天・Yahoo!
    1. 通販の最大のメリット「在庫と価格」
    2. 通販で失敗しないためのチェックリスト
  4. 度付きゴーグルを選ぶ前に!種類とタイプを知ろう
    1. 組み立て式(セパレート)と一体型の違い
      1. 組み立て式(セパレートタイプ)
      2. 一体型(完成品タイプ)
    2. フィットネス用と競泳用の違い
      1. フィットネス用(クッション付き)
      2. 競泳用(ノンクッション・低抵抗)
  5. 度数の選び方が超重要!メガネやコンタクトと違う?
    1. なぜメガネより弱めを選ぶべきなのか
    2. 度数換算の目安と簡単な自己診断方法
    3. テストレンズを試すべき理由
  6. 乱視や左右差がある場合の対応方法とオーダーメイド
    1. 既製品ゴーグルで乱視を補正する方法
    2. 左右で度数が違う場合の注意点
  7. 視界を快適にするレンズカラーの選び方と使用シーン
    1. 屋内プールに最適なクリア・ブルー系
      1. クリア(透明)
      2. ライトスモーク・ライトブルー系
    2. 屋外や海で活躍するスモーク・ミラー加工
      1. スモーク(グレー)系
      2. ミラー加工レンズ
      3. オレンジ・イエロー系
  8. 曇り止めやUVカットなど、必須の機能性チェックポイント
    1. 曇り止め効果を長持ちさせるコツ
    2. UVカット機能の重要性
  9. 人気ブランド別!SWANS、VIEW、arenaのおすすめモデル特徴
    1. SWANS(スワンズ):国産ならではのフィット感
    2. VIEW(タバタ):コスパとカスタマイズ性
    3. arena(アリーナ):競泳に強いプロ仕様
  10. 子ども用の度付きゴーグルを選ぶ際の注意点と適正サイズ
    1. 子どもの成長に合わせた選び方
    2. ゴーグル嫌いをなくすための工夫
  11. 価格帯別で比較!予算に合わせた選び方と高コスパモデル
    1. 2,000円以下の高コスパモデル
    2. 5,000円前後のカスタムモデル
    3. 10,000円以上のハイエンド・オーダーメイドモデル
  12. プール以外でも使える?度付きゴーグル(スキー、バイクなど)
    1. 度付きスキー・スノーボードゴーグルとの違い
    2. 度付き水中マスク(ダイビング)との違い
  13. 購入後のメンテナンス:長持ちさせるためのお手入れ方法
    1. 曇り止め効果を復活させる方法
    2. 正しい保管方法で劣化を防ぐ
  14. 度付きゴーグルの保証と修理について知っておきたいこと
    1. 部品交換で済むケース
    2. 返品・交換の条件とメーカー保証
  15. まとめ:失敗しない度付きゴーグル選びの決定版

度付きゴーグルはどこで買える?主な販売場所を徹底比較

momo-store.jp

度付きゴーグルを探し始めたとき、「メガネ屋さん?それともスポーツ用品店?」と、まず迷ってしまいますよね。
結論から言うと、度付きゴーグルが購入できる場所は主に次の3つに分けられます。

【主な購入場所3パターン】

  1. 実店舗(メガネ・コンタクト専門店):JINS、Zoff、眼鏡市場、メガネの愛眼など
  2. 実店舗(スポーツ用品店):スーパースポーツゼビオ、スポーツデポ、アルペン、大型スーパー(イオンなど)
  3. オンライン通販:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、メーカー公式オンラインショップ

それぞれの場所には、「試着のしやすさ」「度数の豊富さ」「価格帯」において、大きな違いがあります。まずはそれぞれの場所の特徴を把握し、ご自身の視力や予算、重視したいポイントに合わせて購入先を絞り込むのがおすすめです。

実店舗の種類と特徴:フィッティング重視なら絶対ココ

実店舗の最大の魅力は、なんといっても「実際に試着できること」「専門家に相談できること」です。
特にゴーグルは顔の形によって水が入り込んだり、締め付けが強すぎたりと、フィット感が命!
初めて購入する方や、特殊な度数の方、お子様のゴーグルを選ぶ方には、実店舗での購入を強くおすすめします。

【実店舗での購入がおすすめな人】

  • 初めて度付きゴーグルを買う方
  • 顔のサイズが小さめ・大きめでフィット感が不安な方
  • 左右の視力に大きな差があるなど、度数に不安がある方
  • 店員さんに直接相談したい方
主な実店舗の比較
購入場所 得意なこと 価格帯(目安) 主な取り扱いブランド
メガネ専門店 視力測定、高度な度数相談、オーダーメイド 5,000円~15,000円 オリジナル、SWANSなど
スポーツ用品店 試着・フィッティング、定番ブランドの品揃え 3,000円~8,000円 SWANS、VIEW、arena、Speedo
大型スーパー 低価格帯、子ども用、手軽な購入 1,000円~4,000円 シーズンもの、プライベートブランド

オンライン通販の魅力:安さと在庫の豊富さ

「仕事や子育てで忙しくてなかなかお店に行けない」「とにかく安く手に入れたい」という方には、オンライン通販が最適です。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングでは、実店舗には並ばないような多様なブランドやモデルが販売されており、自宅にいながらにして幅広い選択肢の中から選ぶことができます。

【オンライン通販での購入がおすすめな人】

  • すでに自分の度数やフィットするブランドを知っている方
  • 価格を重視し、少しでも安く購入したい方
  • 近くに専門店や大型スポーツ店がない方
  • レビューを参考に、じっくり選びたい方

ただし、通販では試着ができないため、事前の情報収集とサイズ確認が必須です。特にメーカーやモデルによって同じ「大人用」でもサイズ感が大きく異なるため、不安な場合は先に実店舗で試着してから、通販で安く購入するというのも賢い方法です。

「自分の度数をもう一度チェックしたいけど、眼科に行く時間がない…」という方は、通販サイトでもらえる視力目安表をダウンロードして確認するという方法もありますよ。

実店舗での購入メリットとデメリット:眼鏡店・スポーツ用品店

実店舗での購入は、通販にはない安心感とサポート体制が魅力です。ここでは、特に主要な購入場所である「眼鏡専門店」と「スポーツ用品店」に絞って、その特徴と選び方を深掘りしていきましょう。

眼鏡専門店(JINS, Zoff, 眼鏡市場など)の強み

眼鏡専門店の一番の強みは、何と言っても「視力に関するプロフェッショナルがいる」ことです。
度付きゴーグルは水中で使うため、空気中で使うメガネと同じ度数では見え方にズレが生じます。

専門店のスタッフは、そのズレを考慮した上で、お客様一人ひとりに最適な度数を提案してくれます。
特に、左右で視力が大きく違う方や、乱視が強い方、遠視の方など、既製品では対応が難しいケースでは、専門店のサポートは不可欠です。

【眼鏡専門店での購入のメリット】

  • 正確な視力測定と度数提案:水中で最適な見え方になるよう、度数を調整してくれます。
  • オーダーメイド対応:特殊な度数や乱視補正など、細かなカスタマイズが可能です。(店舗やブランドによる)
  • フィッティングの調整:鼻ベルトやストラップの調整をプロが行ってくれます。
  • 安心の保証体制:万が一合わなかった場合の保証や、パーツ交換のサポートが手厚いことが多いです。

ただし、デメリットとしては、スポーツ用品店に比べて「ゴーグルのデザインやブランドの選択肢が少ない」ことや、「価格がやや高くなる傾向がある」点が挙げられます。オーダーメイドの場合は、受け取りまでに数日〜数週間かかることもありますので、急いでいる場合は事前に納期を確認しましょう。

スポーツ用品店(ゼビオ、デポなど)の選び方

スポーツ用品店は、SWANSやVIEW、arena、Speedoといった主要なスイミングゴーグルブランドの品揃えが豊富なのが特徴です。
特に、レンズとベルトを別々に購入し、自分で組み立てる「組み合わせ式」の既製品が多く並んでいます。

【スポーツ用品店での購入のメリット】

  • 豊富なブランドとデザイン:最新モデルや人気カラーなど、選択肢が多いです。
  • テストレンズの設置:多くの店舗で、度数を確認するための「テストレンズ」が用意されています。
  • 即日持ち帰り可能:既製品や組み合わせ式なら、その日のうちに持ち帰ることができます。

スポーツ用品店で選ぶ際のポイントは、「必ずテストレンズを試すこと」です。
水中で快適に見えるように、メガネの度数よりも0.5~1.0程度弱い度数を試してみるのが鉄則です。少しぼやけるくらいが、水中でちょうど良く見えることが多いですよ。

店員さんは水泳用品全般のプロですが、メガネの専門家ではない場合もあるため、度数の選び方については自分でしっかりと知識を持っておくか、事前に眼科やメガネ店で視力情報を確認しておくと安心です。
実際に多くのブランドのテストレンズを試して比較したい方は、最寄りのスポーツ用品店の在庫状況をチェックしてみましょう。

オンライン通販での購入メリットとデメリット:Amazon・楽天・Yahoo!

近年、度付きゴーグルはAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでの購入が非常に一般的になっています。
実店舗にはないメリットがたくさんありますが、一方で失敗しないための注意点もあります。モモストアが詳しく解説しますね。

通販の最大のメリット「在庫と価格」

通販サイトの最大の魅力は、なんといっても「いつでも、どこからでも購入できる手軽さ」「圧倒的な価格競争力」です。
実店舗ではシーズンによって在庫が偏ることがありますが、通販なら最新モデルから型落ちのお買い得品まで、年間を通して豊富な在庫から選べます。

【通販サイトの具体的なメリット】

  • 価格が安い:実店舗よりも低価格で販売されていることが多く、セールやポイントアップを利用すればさらにお得に購入できます。
  • 種類が豊富:国内ブランドだけでなく、海外のマイナーなブランドや、日本では手に入りにくい度数(例:遠視用)なども見つかることがあります。
  • 口コミ・レビューを参照できる:実際に購入した人の使用感やフィット感、耐久性などのリアルな意見を参考にできるため、選びやすくなります。
  • 左右別度数対応モデルが多い:組み合わせ式の商品の場合、左右の度数を自分で選んでカートに入れられるシステムが整っているサイトが多いです。

筆者のモモストアも、一度実店舗で試着してフィット感を確認した上で、価格の安い通販サイトで購入することが多いです。特にSWANSやVIEWのような定番ブランドは、通販サイトでモデル名を検索すれば簡単に最安値を見つけることができます。

通販で失敗しないためのチェックリスト

手軽で便利な通販ですが、最大のデメリットは「試着ができない」ことです。顔に合わないゴーグルを購入してしまうと、水漏れや不快感の原因になり、せっかくのスイミングが台無しになってしまいます。

通販で購入する前に、以下のチェックリストを必ず確認してください。

通販購入時の失敗防止チェックリスト
チェック項目 詳細 確認方法
度数 メガネの度数より弱いか(-0.5〜-1.0程度) 眼科やメガネ店で正確な度数を確認
サイズ 特に鼻ベルトの幅とアイカップの大きさ メーカーの公式サイトでサイズ表を確認、レビューを参考にする
鼻ベルト 調節可能か、予備パーツの有無 交換式の鼻ベルトが付属しているか確認
返品・交換 商品到着後、フィットしなかった場合の対応 購入先のショップの返品ポリシーを事前に読む
瞳孔間距離(PD) オーダーメイドモデルや左右別度数対応モデルで求められることがある メガネの処方箋やPD測定アプリなどを使って確認

特に重要なのは「返品・交換ポリシー」です。
水着や下着と同様に、ゴーグルは衛生用品のため、一度開封したり使用したりすると返品不可となるケースがほとんどです。しかし、一部の親切なショップでは「未開封・未使用」であればサイズ交換に応じてくれるところもありますので、必ずチェックしておきましょう。

「サイズが合うか不安だけど、このモデルが欲しい!」という場合は、思い切って実店舗に問い合わせて、試着のみさせてもらうのも一つの手かもしれませんね。

度付きゴーグルを選ぶ前に!種類とタイプを知ろう

度付きゴーグルと一口に言っても、その構造や用途によってさまざまな種類があります。
自分のスイミングレベルや使用目的に合ったタイプを選ばないと、せっかく買っても快適に使えない、ということになりかねません。ここでは、主要な構造と用途による違いをわかりやすく解説します。

組み立て式(セパレート)と一体型の違い

度付きゴーグルの最も大きな構造の違いは、レンズと鼻ベルト、ストラップが一体になっているか、バラバラになっているかです。

組み立て式(セパレートタイプ)

レンズ(アイカップ)と鼻ベルト、ストラップ(パーツキット)が別売りになっており、自分で組み立てるタイプです。
現在、市販されている度付きゴーグルの多くがこのセパレートタイプを採用しています。

  • メリット:左右で異なる度数を選べるため、両目の視力に差がある方に最適です。また、鼻ベルトのサイズも選べるモデルが多く、細かいフィット感の調整が可能です。
  • デメリット:自分で組み立てる手間がかかります。パーツごとに購入するため、一体型よりもわずかに割高になることがあります。

一体型(完成品タイプ)

レンズがフレームに固定されており、鼻ベルトやストラップも調整可能な状態でパッケージ化されているタイプです。

  • メリット:開封後すぐに使える手軽さが魅力です。価格が安価なモデルが多く、初心者やお子様にもおすすめです。
  • デメリット:基本的に左右同じ度数しか選べません。また、鼻ベルトの交換や調整の自由度が低い場合があります。

【モモストアの選び方アドバイス】
ご自身の左右の視力差が小さい(±0.5以内)で、手軽さを求めるなら一体型。
左右で度数が違う、または細かいフィット感を追求したいなら、必ず組み立て式(セパレート)を選びましょう。

フィットネス用と競泳用の違い

度付きゴーグルは、使う目的によっても大きくデザインが異なります。

フィットネス用(クッション付き)

スイミングスクールや健康のための水泳、レジャーなどで使用する、最も一般的なタイプです。
特徴は、レンズ周りに厚めのクッション材(ガスケット)が付いていることです。

  • 特徴:肌への圧迫感が少なく、長時間の着用でも目の周りが痛くなりにくいです。水中での視界は広いモデルが多く、快適性を重視しています。
  • おすすめ:水泳初心者、お子様、長時間のスイミングを楽しむ方、目の周りにゴーグルの跡をつけたくない方。

競泳用(ノンクッション・低抵抗)

タイムを競う競技者や、本格的なトレーニングを行う方向けのタイプです。
特徴は、水の抵抗を最小限に抑えるため、クッション材がないか、極薄になっている点です。

  • 特徴:アイカップが小さく、目の周りの皮膚に直接触れることで、水の抵抗を極限まで減らします。フィット感が非常にタイトで、水が入りにくい構造になっていますが、その分、圧迫感は強めです。
  • おすすめ:大会に出る方、本格的にタイムを縮めたい方。

もしあなたが趣味で水泳を楽しむレベルなら、まずは「フィットネス用」の組み立て式を選ぶのが、快適さと実用性のバランスが取れていて一番おすすめです。競泳用は見た目はかっこいいですが、長時間使用すると痛みを感じる方も多いので注意してくださいね。

より詳しいモデルごとの違いについては、競泳とフィットネスの違いを解説しているサイトも参考にしてみてください。

度数の選び方が超重要!メガネやコンタクトと違う?

度付きゴーグル選びで最も重要で、かつ多くの人が疑問に思うのが「度数の選び方」です。
結論から言うと、普段使っているメガネやコンタクトレンズと全く同じ度数を選ぶのは、ほとんどの場合で推奨されません。

なぜメガネより弱めを選ぶべきなのか

度付きゴーグルは、私たちが慣れ親しんでいるメガネとは、以下の2つの点で大きく異なります。

理由1:水による屈折率の変化

私たちは普段、空気中で生活し、空気を通して物を見ていますが、水の中では状況が一変します。
水は空気よりも光の屈折率が高いため、水中に目を開けると、実際よりも物が大きく、そして近くに見えます(これが魚眼レンズ効果です)。
ゴーグルを装着すると、ゴーグルと目の間に水(または空気)の層ができますが、この屈折率の変化と、水中で遠くを見ることの少なさから、メガネと同じ度数だと「強すぎる」と感じてしまうのです。

理由2:使用目的の違い

メガネは日常生活(遠くの看板から手元のスマホまで)で広い範囲を見るために作られています。
一方、度付きゴーグルは、主にプールや海で「泳ぐ」ことに特化しています。水中では、遠くの景色を厳密に見るよりも、プールの壁やレーンのライン、数メートル先の他者を認識できれば十分です。

度数が強すぎる「過矯正」の状態になると、頭痛、めまい、眼精疲労の原因となります。
そのため、度付きゴーグルでは、「普段のメガネの度数よりも0.5〜1.0程度弱い度数」を選ぶのが一般的なガイドラインとされています。

【度数選びの目安】

度数選びの基本ガイドライン
普段のメガネの度数 推奨されるゴーグルの度数(目安) 備考
-2.00 -1.50 または -1.00 0.5〜1.0段階下げる
-4.50 -4.00 または -3.50 0.5〜1.0段階下げる
-8.00(強度の近視) -7.00 程度 極端に下げすぎると危険なため、眼科医に相談推奨

度数換算の目安と簡単な自己診断方法

スポーツ用品店では、通常、度数が0.5刻み(例:-2.0、-2.5、-3.0)の既製品が並んでいます。
自分で度数を選ぶ場合の簡単な自己診断方法として、「テストレンズ」を使うか、「視力目安表」を使う方法があります。

① テストレンズで試す

これが最も確実な方法です。店頭に設置されているテストレンズを片目ずつ当てて、3m程度離れた位置にある「視力目安表の0.7~0.8」の文字がギリギリはっきり見える度数を選ぶのが理想的です。
この際、「1.0や1.2までくっきり見える」度数は強すぎる(過矯正)なので避けてください。

② 処方箋から換算する

メガネの処方箋を持っている方は、その「SPH(球面度数)」を基準に考えましょう。
ただし、コンタクトレンズの度数は角膜上の値で、メガネとは計算が異なるため、コンタクトの度数をそのままゴーグルに適用するのはやめましょう。必ずメガネの度数(または眼科で確認したゴーグル用の度数)を参考にしてください。

テストレンズを試すべき理由

度付きゴーグルは、基本的に水中で使うものですから、頭痛がしないか、疲れないかが非常に重要です。
テストレンズを試す際は、ただ一瞬つけて見るだけでなく、10分程度そのまま装着してみてめまいや頭痛の兆候がないかを確認してください。

もし購入後に違和感があった場合、返品・交換が難しいのがゴーグルの特徴です。
特に初めて度付きゴーグルを購入する方は、面倒でも必ず実店舗に行き、専門店のスタッフやテストレンズを使って、慎重に度数を選ぶようにしてくださいね。

乱視や左右差がある場合の対応方法とオーダーメイド

「自分は乱視が入っているんだけど…」「右目と左目の度数が全然違う!」といった、複雑な視力を持つ方は、既製品の度付きゴーグル選びに不安を感じるかもしれません。
しかし、ご安心ください。現在の度付きゴーグルは、多くのニーズに対応できる選択肢が用意されています。

既製品ゴーグルで乱視を補正する方法

残念ながら、一般的な既製品の度付きゴーグルには、乱視(CYL/円柱度数)を直接補正するレンズはほとんどありません。
乱視がある場合、水中でクリアな視界を得るためには、以下のいずれかの方法を取る必要があります。

1.等価球面値で対応する

これは、乱視の度数を近視の度数に換算して、最も近い度数の既製品ゴーグルを選ぶ方法です。
計算式は以下の通りです。

【等価球面値の計算式】
(球面度数)+(円柱度数)÷ 2 = 等価球面値

例えば、メガネの処方箋が「S: -3.00、C: -1.00」の場合、
-3.00 + (-1.00) ÷ 2 = -3.50 となります。

この場合、既製品のゴーグルは-3.50に近い度数(例:水中で弱めることを考慮して-3.00など)を選ぶことになります。この換算は複雑なため、必ず眼科医やメガネ店の専門スタッフに相談して行ってください。自己判断は避けましょう。

2.オーダーメイド(カスタムメイド)を選ぶ

「水中でも完璧にクリアな視界が欲しい」「乱視が強すぎて等価球面値では対応できない」という場合は、オーダーメイドの度付きゴーグルを選ぶのが最善です。
メガネ専門店やSWANSなどの一部のメーカーでは、近視、遠視、乱視、さらには瞳孔間距離(PD)に合わせて、完全にカスタムメイドのレンズを製作してくれます。

価格は高くなりますが、最高の快適性と視界を得られるため、競技者や長時間の使用が多い方には、強くおすすめできます。

左右で度数が違う場合の注意点

左右の視力が異なる、いわゆる「不同視」の方にとって、度付きゴーグルはとてもありがたい存在です。
組み立て式のゴーグルを選べば、アイカップ(レンズ)を左右別々の度数で組み合わせることができます。

【左右別度数での選び方のポイント】

  1. 度数差は2.00以内を目安に:両目の度数差が大きすぎると、水中で両眼視する際に眼精疲労やめまいを起こしやすくなります。度数差はできるだけ2.00以内に抑えるのが、快適に使用するための目安です。
  2. 度数は「近視用」のみ:左右別度数で選べる既製品も、乱視には対応していません。あくまで近視・遠視の球面度数のみの対応となります。
  3. 購入時の確認:通販サイトでは「左右別度数対応モデル」であることを確認し、購入時に右目と左目の度数を間違えないように十分注意してカートに入れましょう。

特に左右差が大きい方は、必ず弱い度数で試してから購入してください。強い度数に慣れていないと、すぐに疲れてしまうことがあります。
もし左右の度数選びに少しでも不安を感じたら、無理せずお近くの眼科で相談してみるのが安全で確実な方法ですよ。

視界を快適にするレンズカラーの選び方と使用シーン

度付きゴーグルは、度数やフィット感だけでなく、レンズの「カラー」も非常に重要な選択肢です。
レンズカラーは、光の透過率や遮光性に影響を与え、使用する場所(屋内・屋外)や時間帯によって快適性が大きく変わります。

屋内プールに最適なクリア・ブルー系

多くのスイミングスクールや公営プールは、明るさが一定の屋内環境にあります。
屋内プールでの使用をメインに考えているなら、視界を妨げず、目を疲れさせにくいカラーを選ぶのが基本です。

クリア(透明)

  • 特徴:最も自然な見え方で、色調の変化がありません。光の透過率が高いため、明るい屋内プールや夜間のスイミングに最適です。
  • おすすめ:水泳初心者、お子様、屋内プール専用、自然な見え方を求める方。

ライトスモーク・ライトブルー系

  • 特徴:クリアに次いで視界が明るく、わずかにまぶしさを軽減してくれます。特にブルーは、プールの水の色と相性が良く、視界を鮮明に見せてくれる効果があります。
  • おすすめ:屋内プールで少しでも光を抑えたい方、視界の鮮明さを求める方。

屋外や海で活躍するスモーク・ミラー加工

屋外のプールや、日差しの強い海、トライアスロンなどで使用する場合は、目を紫外線や強い光から守るための遮光性の高いカラーや機能が必要です。

スモーク(グレー)系

  • 特徴:サングラスのように光を均一に遮断し、自然な色調を保ったまままぶしさを軽減してくれます。屋外での汎用性が高く、最も人気のあるカラーの一つです。
  • おすすめ:屋外プール、海、まぶしさに弱い方、視界の色を変えたくない方。

ミラー加工レンズ

  • 特徴:レンズの外側に鏡のような加工が施されており、光を強く反射してまぶしさを極限まで抑えます。外から目が見えにくくなるため、プライバシーを守りたい競泳選手にも人気です。
  • おすすめ:非常に日差しの強い環境、競技者、ファッション性を重視する方。

オレンジ・イエロー系

  • 特徴:コントラストを強調し、視界を明るく見せてくれる効果があります。曇りの日や、水が濁っている場所で威力を発揮します。
  • おすすめ:トライアスロンなど、天候の変化に対応する必要がある方、暗い場所での使用。

【モモストアからのアドバイス】
もしあなたが屋内と屋外の両方で使う予定があるなら、「スモーク系」または「ミラー加工されたライトブルー系」のモデルを選ぶと、多くのシーンで快適に使うことができますよ。一つのゴーグルですべての環境に対応するのは難しいので、使用頻度の高い場所に合わせて選びましょう。

レンズカラーの選び方で迷ったら、レンズカラーが水中にもたらす効果を解説した記事もチェックしてみてください。

曇り止めやUVカットなど、必須の機能性チェックポイント

度付きゴーグルを選ぶ際、度数やカラーの次にチェックしたいのが、快適なスイミングを支える「機能性」です。
特に「曇り止め」と「UVカット」は、クリアな視界と目の保護のために、絶対に欠かせない機能です。

曇り止め効果を長持ちさせるコツ

ゴーグルのレンズが曇ってしまうと、せっかく度付きを選んでも視界が遮られ、ストレスになりますよね。
ほとんどの度付きゴーグルには、レンズの内側に「くもり止め加工」が施されていますが、この効果は永久ではありません。

【曇り止め効果の持続期間と長持ちの秘訣】

一般的なゴーグルの曇り止め効果は、使用頻度にもよりますが、数ヶ月~半年程度で弱まっていくと言われています。
効果を長持ちさせるためには、以下の点に注意してください。

  • 内側をこすらない:レンズの内側には、くもり止め成分の膜が形成されています。指やタオルで内側をゴシゴシこすってしまうと、この膜が剥がれてしまい、曇り止め効果が一気に失われます。
  • 使用後は軽く水洗い:プールの消毒液(塩素)や、海水、化粧品、皮脂などがレンズに付着したまま乾燥すると、曇りの原因になります。使用後は真水でサッと軽く洗い流しましょう。
  • 自然乾燥させる:水洗い後は、直射日光の当たらない場所で陰干しをして、完全に自然乾燥させてください。

もし曇り止め効果が弱まってきたら、市販されている「スイミングゴーグル専用のくもり止め液(デミスト)」を使用しましょう。
ティッシュや布で塗るタイプではなく、レンズに垂らして水で軽くすすぐタイプのデミストが、レンズを傷つけにくくおすすめです。

UVカット機能の重要性

「プールは屋内だからUVカットは不要」と思われがちですが、これは大きな間違いです。
水面は光を反射するため、特に屋外プールや海では、紫外線が水面から反射して目に入り込み、目へのダメージは想像以上に大きいです。

また、屋内のプールであっても、窓から差し込む紫外線は目の老化や病気の原因になります。
現代のゴーグルはほとんどがUVカット機能付きですが、購入する際はパッケージや商品説明に「UVカット99%以上」「UVプロテクション」と記載されているかを必ず確認しましょう。

【UVカット機能のチェックポイント】

UVカットと目の保護
機能 重要性 チェックする場所
UVカット 白内障や角膜炎など、目の病気を防ぐために必須。 パッケージの表記
抗菌・防カビ ゴーグルを清潔に保ち、肌トラブルを防ぐ。 クッションやストラップの素材
耐衝撃性 水中での事故や、落とした際の破損を防ぐ。(ポリカーボネート製が主流) レンズの素材

特に小さなお子様の場合、目は大人よりもデリケートです。
お子様用のゴーグルを選ぶ際は、デザインよりも機能性、特にUVカット機能を最優先してくださいね。

人気ブランド別!SWANS、VIEW、arenaのおすすめモデル特徴

度付きゴーグルは、国内や海外の主要なスイミング用品メーカーから多数販売されています。ここでは、特に人気が高く、信頼性の高い3大ブランドの特徴と、どのような人におすすめかをご紹介します。

SWANS(スワンズ):国産ならではのフィット感

SWANS(スワンズ)は、日本の「山本光学」が手がけるスポーツアイウェアブランドです。
長年にわたり日本人の頭や顔の形状を研究しており、その最大の魅力は「抜群のフィット感」にあります。
「海外ブランドのゴーグルは鼻が合わない…」と感じたことのある方は、ぜひSWANSを試してみてください。

  • 特徴:鼻ベルトの調節幅が広く、クッション性に優れたモデルが多いです。耐久性の高い素材を使用しており、長く愛用できる品質の良さも魅力です。オーダーメイド対応のラインナップも充実しています。
  • 代表的な度付きモデル:FO-1(フィットネス用)、SRXCL(競泳用・カスタマイズ可能)など。
  • おすすめな人:フィット感を重視する方、日本製の安心感を求める方、お子様用を探している方(キッズモデルも豊富)。

VIEW(タバタ):コスパとカスタマイズ性

VIEWは、株式会社タバタが展開するスイミングゴーグルブランドです。
VIEWのゴーグルは、高品質でありながら比較的手頃な価格帯で手に入るため、コストパフォーマンスを重視する方に絶大な人気を誇ります。

  • 特徴:レンズの種類が豊富で、特に度付きレンズのバリエーションが充実しています。左右別度数に対応した組み立て式の「V-500S」などは、最も人気のあるモデルの一つです。曇り止め効果が長持ちする技術にも定評があります。
  • 代表的な度付きモデル:V-500S(レンズ別売・組み立て式)、V-570S(一体型度付き)など。
  • おすすめな人:左右別度数を選びたい方、予算を抑えつつ品質も妥協したくない方、多機能なレンズを試したい方。

arena(アリーナ):競泳に強いプロ仕様

arena(アリーナ)は、フランス発祥のスイムウェアブランドで、世界中のトップスイマーから愛用されています。
度付きゴーグルにおいても、競泳向けの低抵抗(低抵抗)モデルに強みを持っています。

  • 特徴:流線形のデザインで水の抵抗を極限まで減らしたモデルが多いです。クッションが薄い、またはノンクッションの競泳用モデルが中心で、フィット感はタイトです。デザイン性が高く、かっこいいカラーリングが多いのも魅力。
  • 代表的な度付きモデル:AGL-4500C(レンズ別売・競泳用)、AGL-OCS2(パーツセット)など。
  • おすすめな人:本格的に競泳に取り組む方、抵抗を減らしてタイム向上を目指したい方、スタイリッシュなデザインを好む方。

どのブランドも度付きゴーグルを発売していますが、SWANSはフィット感、VIEWはコストと選択肢、arenaは競泳性能と、それぞれ得意な分野が異なります。
店頭で実際に手に取って、自分にぴったりの「相棒」を見つけてくださいね。

子ども用の度付きゴーグルを選ぶ際の注意点と適正サイズ

お子様がスイミングスクールに通う場合や、家族旅行で海やプールに行く場合、目の悪いお子様にとって度付きゴーグルは必須アイテムです。
大人用とは違い、子どものゴーグル選びには特有の注意点があります。

子どもの成長に合わせた選び方

子どものゴーグルを選ぶときに最も大切なのは、「サイズとフィット感」です。
顔のサイズに合わないゴーグルは、水が浸入するだけでなく、目の周りの骨を圧迫して痛みや不快感を与え、最悪の場合、ゴーグル嫌いになってしまうこともあります。

【子ども用ゴーグル選びの3つの鉄則】

  1. キッズ専用モデルを選ぶ:大人用モデルの小型版ではなく、子どもの顔の骨格に合わせて設計された「ジュニア用」や「キッズ用」を選びましょう。
  2. クッション付きを選ぶ:競泳用のノンクッションモデルは、肌に食い込んで痛いと感じやすいです。長時間の使用や快適性を考えると、柔らかいシリコン製のクッションが付いているフィットネス用がおすすめです。
  3. 鼻ベルトの調整が必須:子どもの顔は成長とともに変わります。鼻ベルトが複数サイズ付属しているか、交換・調整が可能なモデルを選び、現在の顔のサイズにぴったり合わせることが重要です。

また、度数についても、大人が使うゴーグルと同様に「メガネの度数より少し弱め」を選ぶのが基本です。
子どもの視力は特に変化しやすいため、できれば半年に一度は眼科で視力検査を受け、現在の視力に合わせてゴーグルの度数を変更するかを検討しましょう。

ゴーグル嫌いをなくすための工夫

子どもがゴーグルを嫌がる主な理由は、「痛い」「曇る」「水が入る」の3つです。 これらの問題を解決して、楽しくスイミングを続けるための工夫をご紹介します。

子どもがゴーグルを嫌がるときの対策
原因 対策 選び方のポイント
痛い・圧迫感 ストラップを緩めすぎず、正しい位置で優しく密着させる。 シリコンクッション付き、ストラップが太めのモデルを選ぶ。
曇る レンズの内側をこすらず、専用のくもり止め液を使う。 アンチフォグ効果が長持ちすると評判のブランドを選ぶ(VIEWなど)。
水が入る 鼻ベルトを顔の幅に合わせ、ストラップは後頭部の高い位置に固定する。 鼻ベルト交換式、フィッティング性の高いモデル(SWANSなど)を選ぶ。
デザインが嫌 子ども自身に色やデザインを選ばせる。 豊富なカラーバリエーションがあるモデルを選ぶ。

特に、レンズカラーは子どもが自分で選ぶと愛着が湧きやすいです。
クリアやライトブルーなど、水中で明るく見えやすいカラーを選び、「水の中がよく見える!」という楽しさを体験させてあげましょう。
もし度付きゴーグルで対応できないほど乱視が強い場合は、子ども用の水泳時メガネ(水中では外すことを想定)や、度付き水中マスクも選択肢に入ってきます。

価格帯別で比較!予算に合わせた選び方と高コスパモデル

度付きゴーグルの価格帯は、安いものなら1,000円台から、オーダーメイド品なら10,000円を超えるものまで非常に幅広いです。
ご自身の使用目的と予算に合わせて、最適なモデルを選ぶためのヒントをご紹介します。

2,000円以下の高コスパモデル

「とりあえず一度試してみたい」「レジャーでたまに使う程度」という方には、2,000円以下の高コスパモデルがおすすめです。
この価格帯は、主に海外のノーブランド品や、大手通販サイトのプライベートブランド品、または一体型の既製品が中心となります。

  • 特徴:価格が安く手軽に試せます。ただし、度数のバリエーションが少なかったり、鼻ベルトの調整ができなかったりと、機能面や耐久性では劣る可能性があります。
  • 選び方:口コミ評価の高いものを選び、特に「水漏れ」に関するレビューがないかをしっかりチェックしましょう。左右同度数でOKの方におすすめです。

5,000円前後のカスタムモデル

最も選択肢が多く、品質と価格のバランスが取れているのが、この5,000円前後の価格帯です。
SWANS、VIEW、arenaといった主要ブランドの「組み立て式(セパレート)」がこれに該当します。

【価格内訳の例(VIEW V-500Sの場合)】

5,000円前後のカスタムモデルの価格内訳
パーツ 価格帯(目安) 合計(目安)
レンズ(片眼)× 2 1,500円~2,000円 × 2 3,000円~4,000円
パーツキット(鼻ベルト・ストラップ) 1,000円~1,500円 1,000円~1,500円
合計 4,000円~5,500円程度
  • 特徴:左右別度数対応、鼻ベルトの調整、豊富なレンズカラーなど、高いカスタマイズ性と機能性を備えています。スイミングを本格的に始める初心者から中級者まで、最もおすすめできる価格帯です。
  • 選び方:この価格帯なら、必ず実店舗で試着してから購入しましょう。フィット感の良さが、水中での快適性を大きく左右します。

10,000円以上のハイエンド・オーダーメイドモデル

「乱視補正が必要」「競技用で最高のパフォーマンスを追求したい」「とにかく眼に優しいものがいい」という場合は、この価格帯になります。

  • 特徴:乱視対応、ハイエンドな超強力な曇り止め加工、低抵抗デザイン、個々の瞳孔間距離(PD)に合わせたフルオーダーメイドなど、最高の技術が詰まっています。
  • 選び方:必ずメガネ店や専門メーカーの相談窓口を利用してください。正確な視力データ(処方箋)が必要になります。

プール以外でも使える?度付きゴーグル(スキー、バイクなど)

「度付きゴーグル」と聞いて、多くの方が思い浮かべるのはスイミングゴーグルですが、実はスキーやスノーボード、ダイビングなど、水泳以外のスポーツでも視力を補正するためのゴーグルやマスクがあります。
ここでは、それぞれの違いと、スイミングゴーグルとの互換性について解説します。

度付きスキー・スノーボードゴーグルとの違い

雪山用のゴーグルも度付きにすることができますが、構造はスイミングゴーグルとは全く異なります。

  • 構造:スキーゴーグルは、基本的に「インサート方式」を採用しています。度付きレンズを内側のフレームに装着し、その外側に大きなアウターレンズを被せる二重構造になっています。
  • 機能:広い視界、紫外線・吹雪からの保護、雪目防止、通気性による曇り止めが重視されます。
  • 互換性:スイミングゴーグルのレンズをスキーゴーグルとして使うことはできません。逆も同様です。

スキーやスノーボード用のインサートレンズは、メガネ店やスポーツ用品店で取り扱いがありますが、自分でインサートレンズを装着する手間があるため、最近は度付き対応のインナーフレームを装備したモデルが人気です。

度付き水中マスク(ダイビング)との違い

シュノーケリングやスキューバダイビングで使用する「水中マスク」にも度付きレンズを入れることができます。

  • 構造:顔全体を覆うように設計されており、鼻までマスク内に収まるのが特徴です。度付きレンズは、マスクのガラス部分に直接貼り付けたり、交換したりするタイプが主流です。
  • 機能:水深の変化による水圧に耐えられる強度、ノーズポケットによる耳抜き対応などが求められます。
  • 互換性:スイミングゴーグルと水中マスクは、水圧や用途が異なるため、レンズの互換性はありません。

水中マスクの場合、近視だけでなく老眼(遠近両用)に対応できるレンズを組み込めるモデルもあります。これは、水中でカメラの操作盤やダイビングコンピューターを見る必要があるためです。ダイビングをされる方は、専門のショップで相談してくださいね。

【スイミングゴーグルと他のゴーグルの違いまとめ】

用途別ゴーグルの違い
種類 主な用途 度付き方式 価格帯(目安)
スイミングゴーグル 水泳(プール、海辺) レンズ交換式(セパレート)/一体型 2,000円~8,000円
スキー・スノボゴーグル 雪上スポーツ インサート方式(内枠に度付きレンズを装着) 5,000円~20,000円
水中マスク ダイビング、シュノーケル レンズ交換式/貼り付け式 7,000円~30,000円

購入後のメンテナンス:長持ちさせるためのお手入れ方法

お気に入りの度付きゴーグルを長く快適に使うためには、購入後のお手入れが非常に大切です。
特に、前述した「くもり止め効果」を維持するためには、ちょっとした手間を惜しまないことが重要になります。

曇り止め効果を復活させる方法

「最近、買ったばかりなのに曇りやすくなってきた…」と感じたら、まずはレンズに付着した汚れや油分をリセットしてみましょう。

【日常の簡単リセット法】

  1. 水につけて軽く揺らす:使用後は、塩素の含まれていない「真水(水道水)」にサッと通し、軽く振って水を切ります。
  2. 乾燥は「陰干し」で:直射日光はレンズやストラップのゴムの劣化を早めます。風通しの良い日陰で、完全に乾燥させてください。
  3. 内側は絶対触らない!:水滴が残っていると気になるかもしれませんが、レンズの内側(目と接する面)は絶対に指やタオルでこすらないでください。

【デミスト(くもり止め液)を使った復活法】

くもり止め効果が完全に弱まってしまった場合は、市販のデミストを使用します。筆者モモストアのおすすめは、VIEWの「スワイプ・アンチフォグ」など、塗り込み式ではないタイプです。
レンズの内側に液を1〜2滴垂らし、指で軽く広げた後、水でサッとすすいで乾燥させるだけで、曇り止め効果が強力に復活します。この方法なら、レンズを傷つける心配も少ないですよ。

正しい保管方法で劣化を防ぐ

ゴーグルを長持ちさせるには、保管方法も重要です。

  • 専用ケースに入れる:ゴーグルはバッグの中で他のものと当たると傷がつきやすいです。ゴーグル専用のケースに入れて保管することで、レンズの傷やストラップのねじれを防げます。
  • 高温・多湿を避ける:車のダッシュボードの上や、浴室などの高温多湿の場所に放置すると、レンズの変形やくもり止め加工の劣化、ストラップのゴムのベタつきが早まります。
  • 完全に乾燥させてからしまう:濡れたままケースにしまうと、カビや菌の繁殖の原因になります。必ず完全に乾燥させてから保管しましょう。

これらのメンテナンスを定期的に行うことで、ゴーグルの寿命は格段に延びます。
特にストラップや鼻ベルトのシリコンゴムは消耗品です。
もしゴムが切れたり硬くなったりした場合は、メーカーのオンラインショップやスポーツ用品店で交換部品が販売されていることが多いので、チェックしてみてください。

度付きゴーグルの保証と修理について知っておきたいこと

高額なオーダーメイド品や、お気に入りのモデルが破損してしまったとき、保証や修理対応があるかどうかは非常に気になるポイントです。
ここでは、度付きゴーグルに関する保証と修理の一般的な情報をお伝えします。

部品交換で済むケース

度付きゴーグルが使えなくなる原因のほとんどは、レンズ本体の破損ではなく、「ストラップや鼻ベルトの劣化・破損」です。
これらは消耗品であり、多くの主要メーカー(SWANS、VIEWなど)では、交換用の「パーツキット」が安価で販売されています。

  • 交換パーツの種類:鼻ベルト、ストラップ(ヘッドバンド)、ストラップアジャスター(留め具)など。
  • 交換のメリット:レンズ本体を買い替える必要がなく、安く簡単に新品同様の使い心地に戻せます。
  • 注意点:パーツキットはブランドやモデルごとに形状が異なるため、必ずご自身のゴーグルに対応しているかを確認してください。

もし、レンズに深い傷が入ってしまった場合は、組み立て式(セパレート)モデルであれば、片眼のレンズだけを買い替えることも可能です。これにより、両眼一式を買い直すよりも大幅にコストを抑えることができます。

返品・交換の条件とメーカー保証

度付きゴーグルは、特に初期不良を除き、使用後の返品・交換は非常に難しいのが現状です。

【返品・交換が難しい理由】

ゴーグルは直接肌に触れる衛生用品であるため、「サイズが合わなかった」「色が気に入らなかった」といった購入者都合による返品は、未開封・未使用の場合を除き、ほとんどのショップで受け付けてもらえません。オンライン通販で購入する場合は、事前に返品ポリシーをしっかり確認してください。

【メーカー保証について】

一般的なゴーグルには、メガネのような手厚い保証制度はありませんが、多くのメーカーでは「製造上の欠陥」や「購入直後の初期不良」については、無償で交換対応を行っています。
特に、高価なオーダーメイド品を購入した場合は、店舗やメーカー独自の保証制度が設けられていることがあります。購入時に「保証書」や「オーダー控え」を大切に保管し、保証内容について確認しておきましょう。

ゴーグルを長く使い続けるコツは、「壊れる前に消耗品を交換する」ことです。
ストラップが切れそうになる前に交換するなど、日頃のチェックとメンテナンスを忘れずに行いましょう。

まとめ:失敗しない度付きゴーグル選びの決定版

度付きゴーグルは、水中の世界をクリアにし、あなたのスイミングライフを格段に快適にしてくれる魔法のようなアイテムです。
今回の記事で解説したポイントを最後にまとめておきますので、購入の参考にしてくださいね。

【度付きゴーグル選び 4つの決定事項】

  1. 購入場所:初めて買うなら「実店舗」でフィッティングと度数を確認!安さ重視なら「オンライン通販」へ。
  2. 度数:必ず「メガネの度数より0.5〜1.0段階弱いもの」を選ぶこと。過矯正は頭痛の原因になります。
  3. タイプ:左右差があるなら「組み立て式(セパレート)」を、手軽さを求めるなら「一体型」を選びましょう。
  4. 機能:屋内でも「UVカット」は必須!「くもり止め」効果を長持ちさせるため、内側は絶対にこすらないようにしましょう。

これらの情報をもとに、あなたにぴったりの度付きゴーグルを見つけて、安全で楽しいスイミングライフを送ってくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました