60円切手が売ってない?どこで買える?代用品や使い道まで徹底調査!
「あれ?60円切手がどこにも売ってない…」そう思って検索された方も多いのではないでしょうか?
実は、現在の郵便料金体系では、60円切手は主要な役割を終えているため、ほとんどの場所で見かけることがありません。
この記事では、60円切手が見当たらない理由から、もし手に入れたい場合の具体的な購入場所、さらにはお手持ちの60円切手を賢く活用する裏技まで、徹底的に解説していきますね!
・60円切手が「売ってない」と言われる本当の理由とは?
・現在の郵便料金で「60円」の切手が必要になるケースを解説
・60円切手の代わりになる賢い料金調整テクニック
・今すぐ60円切手を入手できる可能性が高い場所【郵便局・コンビニ以外】
・持っている60円切手は無駄にならない!正しい使い方と活用方法
- 60円切手が「売ってない」と言われる本当の理由とは?
- 現在の郵便料金で「60円」の切手が必要になるケースを解説
- 60円切手の代わりになる賢い料金調整テクニック
- 今すぐ60円切手を入手できる可能性が高い場所【郵便局・コンビニ以外】
- 持っている60円切手は無駄にならない!正しい使い方と活用方法
- 60円切手をフリマアプリやネットオークションで買う時の注意点
- 【意外と知らない】切手は「差額」を組み合わせて貼っても大丈夫?
- 60円切手を他の額面の切手やハガキと交換できるサービスについて
- 切手の価値は額面だけじゃない!コレクションとしての「60円切手」の魅力
- 60円切手が使える郵送物や手紙の最新ルール
- 郵便局以外で切手を買うメリット・デメリットを徹底比較
- 60円切手の製造はもう終了?今後の切手料金はどうなる?
60円切手が「売ってない」と言われる本当の理由とは?

まず、あなたが「60円切手が見つからない」と感じているのは、決して勘違いではありません。
コンビニエンスストアはもちろん、切手を取り扱っている多くの郵便局でも、店頭のラインナップから60円切手が姿を消しているのが現実です。
この状況の根本的な原因は、郵便料金の大幅な改定にあります。
郵便料金改定による「60円」の役割の終焉
切手には、その額面が郵便物やハガキの基本料金として設定されていることが重要です。
かつて、ハガキの料金が50円だった時代、60円切手は特定サイズの定形外郵便や、書留などのオプション料金の「調整役」として販売されていました。 しかし、2014年以降、消費税率の変更などに伴い、郵便料金は段階的に値上げされてきました。
| 時期 | 主な料金(ハガキ) | 主な料金(定形郵便25gまで) |
|---|---|---|
| ~2014年3月 | 50円 | 80円 |
| 2014年4月~ | 52円 | 82円 |
| 2017年6月~ | 62円 | 82円 |
| 2019年10月~ | 63円 | 84円 |
| 現在 | 63円 | 84円 |
見ての通り、現在の基本料金には「60円」という額面が単体で当てはまるものが存在しません。
最も近いのはハガキの63円ですが、60円切手を貼っただけでは3円不足してしまいます。
郵便事業者は、最も需要が高く、利用頻度の多い額面を切手の主軸として製造・販売します。
60円という額面が、基本料金から外れたことで、需要が激減し、必然的に製造・販売ラインナップから外されていったのです。
「売ってない」=「基本的に製造されていない」
これが、あなたが60円切手を見つけられない最大の理由だと理解してください。
ただし、全く存在しないわけではありません。後述しますが、記念切手や特殊切手として発行されたもの、あるいは郵便局の古い在庫として残っている可能性はゼロではありませんが、通常の切手として販売されていることは、まずありませんよ。
最新の郵便料金については、日本郵便の公式サイトで確認するのが確実です。
郵便料金の最新情報はこちらから確認できます。
現在の郵便料金で「60円」の切手が必要になるケースを解説
60円切手が基本料金としては使えないとわかっても、「それでも何かの拍子に必要になるのでは?」と疑問に思うかもしれませんね。
実は、基本料金には該当しないものの、特定の状況下では60円切手が非常に便利な「脇役」として活躍することがあります。
不足料金を埋めるための「差額調整」としての役割
60円切手の最も重要な使い道は、現在の料金体系における「不足分」を埋めることです。
現在のハガキの料金は63円、定形郵便物(25g以内)は84円です。
もし、あなたが手元に古い切手や額面が低い切手をたくさん持っているなら、この60円切手が大活躍します。
【活用例1:ハガキの場合】
- もし50円切手(旧料金)を持っている場合:
50円 + 10円切手 + 3円切手(合計63円) - もし52円切手を持っている場合:
52円 + 10円切手 + 1円切手(合計63円)
このように、細かい額面で調整する手間が発生します。
しかし、もし60円切手を持っていたらどうでしょう?
| 送るもの | 現行料金 | 60円切手の活用方法 |
|---|---|---|
| ハガキ | 63円 | 60円切手 + 3円切手 |
| 定形郵便(25gまで) | 84円 | 60円切手 + 24円切手 (例: 10円×2枚 + 4円) |
| 定形外郵便(100gまで、規格内) | 140円 | 60円切手 + 80円切手 |
他の切手と組み合わせて貼るだけで、面倒な計算や、たくさん切手を貼る手間が減ります。特に3円や4円といった細かい切手が手元にない場合、60円というまとまった額面は非常に便利です。
結論として、60円切手は「現在の料金を完成させるためのパーツ」として需要があるのです。
海外郵便の料金調整にも便利
また、国際郵便の料金は、送る国や重量、送付方法(航空便、船便など)によって非常に細かく設定されています。
例えば、国際eパケットやEMSではない、通常の手紙(定形郵便物)を海外に送る場合、その料金は数十円単位で変動します。
海外へ送る航空便の料金が例えば「130円」だったと仮定します。
- 84円切手 + 46円分の切手(例: 10円×4枚 + 3円×2枚)
という組み合わせも可能ですが、ここで60円切手があれば、
- 60円切手 + 70円切手(例: 50円 + 20円)
というように、組み合わせがしやすくなります。国際郵便を頻繁に利用する人にとって、60円という額面は、料金をスムーズに構成するための「隠れた名脇役」として重宝されることがあります。
こうした料金調整の視点を持つと、60円切手が「売ってない」中でも、価値があることが再認識できますね。手元にある方は、ぜひ大切にとっておきましょう。
60円切手の代わりになる賢い料金調整テクニック
60円切手が必要な状況(例えば、84円の定形郵便を送りたいが、63円切手と20円切手しか持っていない場合など)に直面したとき、「60円切手がないから送れない!」と焦る必要は全くありません。
郵便には、額面を細かく組み合わせて、必要な料金を満たすための「切手組合せの自由」が認められています。
このセクションでは、60円切手がなくても、現行切手だけでスマートに料金を調整するテクニックをご紹介します。
最も簡単で推奨される「現行切手の組み合わせ」
現在、郵便局やコンビニで最も手に入りやすい切手は、以下の3種類が中心です。
| 切手の額面 | 主な用途 | 60円の代用としての組み合わせ |
|---|---|---|
| 84円 | 定形郵便(25gまで) | なし。基本切手として使用。 |
| 63円 | 通常ハガキ | なし。基本切手として使用。 |
| 10円 | 差額調整用 | 10円 × 6枚(最も分かりやすい) |
| 1円、2円、3円、5円 | 細かい差額調整用 | 50円 + 10円、あるいは63円 – 3円(但しこれは交換が必要) |
ここで注目してほしいのが、「10円切手」を複数枚使うというテクニックです。
例えば、140円の定形外郵便を送るとして、手元に84円切手しかない場合、不足額は56円です。
56円分を調整するために、10円切手を5枚と、6円分(例:3円切手2枚)を組み合わせれば簡単に解決します。
「60円切手がない!」という時の代用として、最も手軽で間違いがないのは、10円切手を6枚貼るという方法です。
特殊な状況でのスマートな切手の選び方
郵便窓口で料金を支払う際に、切手を購入する場合は、以下の方法が最もスムーズです。
- 「〇〇(料金)円分、切手でお願いします」と伝える。
(例:84円送りたいので「84円分の切手をください」と伝えるのが基本です。) - 「差額調整用の切手をいくつかください」と伝える。
(この場合、郵便局員さんが10円、20円などの切手を組み合わせて渡してくれます。)
自分で郵便局の窓口に行けるのであれば、わざわざ60円切手を探す必要はありません。
しかし、自宅で手持ちの切手だけで済ませたい場合は、「大きな額面の切手1枚+細かい調整切手」の組み合わせを常に意識しましょう。
例えば、140円送りたいなら、140円切手を探すのではなく、
- 84円切手(定形郵便用) + 56円分の調整切手
- 94円切手(定形郵便50gまで用) + 46円分の調整切手
のように、手持ちの切手の在庫を考慮しながら、最も枚数が少なくなるように組み合わせを考えるのが、賢いテクニックと言えます。
今すぐ60円切手を入手できる可能性が高い場所【郵便局・コンビニ以外】
前述の通り、60円切手は現行の主力商品ではないため、コンビニや多くの郵便局では販売されていません。
しかし、「どうしてもコレクションしたい」「昔のデザインの60円切手が欲しい」という方のために、現在でも60円切手が入手できる可能性が高い、具体的な場所と方法をご紹介します。
金券ショップ・切手専門の販売店
これが、最も確実性の高い方法の一つです。
金券ショップや、切手コレクター向けの専門販売店には、過去に発行されたさまざまな額面やデザインの切手が在庫として残っています。
- 販売価格:
基本的に額面(60円)より少し安く販売されていますが、記念切手や希少価値の高いデザインの場合は、額面を超える価格がつくこともあります。 - 注意点:
店舗によって在庫状況が大きく異なります。大きなチェーン店や、切手を専門に扱っている店舗を探すのがベストです。
ネットオークション・フリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)
個人間で売買されるプラットフォームでは、不要になった古い切手が、大量に、またはセットとして出品されていることがよくあります。
特に、まとめて購入できる「切手シート」や「額面合計〇〇円分」といったセット販売の中に、60円切手が混ざっているケースが多いです。
| プラットフォーム | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| メルカリ・ラクマ | 安価で手に入りやすい、セット販売が多い | 額面割れ、送料がかかる、未使用品か確認が必要 |
| ヤフオク! | 希少な記念切手が出品されることが多い | 競りになるため価格が高騰するリスクがある |
購入する際は、必ず「未使用品であること」と「裏の糊が劣化していないこと」を写真で確認しましょう。使用済みの切手や、糊が剥がれてしまっている切手は、郵便物に使用できません。
また、郵便局では、現在でも「特定切手」や「ふるさと切手」として、様々な額面の特殊切手が発行されることがあります。過去の在庫が残っている可能性もありますので、もしお近くに大きな郵便局がある場合は、窓口で尋ねてみるのも手ですよ。 特定切手(記念切手)の販売情報はこちら。
持っている60円切手は無駄にならない!正しい使い方と活用方法
「昔買った60円切手が何枚か残っているけど、もう使えないの?」
結論から言うと、全く問題なく使えます!
日本で発行された切手は、たとえ何十年前のものであっても、額面が変更されない限り、その金額分の価値を永久に持ち続けます。これが切手の素晴らしい点です。
60円切手を有効活用するための実践的な方法
60円切手を無駄なく、かつスマートに使うには、現在の郵便料金との「差額」を意識するだけです。
ハガキを送る時(63円)
最も分かりやすい活用法です。
ハガキの現行料金63円に対して、60円切手を使えば、不足額はたったの3円。
60円切手1枚 + 3円切手1枚 = 63円(ハガキ料金)
もし3円切手が手元になければ、1円切手を3枚でもOKです。しかし、3円切手は郵便局で少額ながら販売されているので、これを数枚持っておくと非常に便利です。
定形郵便(25gまで)を送る時(84円)
定形郵便の現行料金84円に対して、60円切手を使えば、不足額は24円です。
60円切手1枚 + 20円切手1枚 + 4円切手1枚 = 84円
この組み合わせだと、切手は3枚で済みます。もし60円切手がなければ、84円分の切手を4~5枚貼ることになるかもしれませんから、手間と見た目のスマートさが段違いです。
複数枚の60円切手を組み合わせる
もし大量に60円切手があるなら、まとめて使うことで、より大きな金額の郵便物に対応できます。
| 使用枚数 | 合計金額 | 対応できる郵送物(例) |
|---|---|---|
| 60円切手 × 2枚 | 120円 | 定形外郵便(50gまで)の120円、またはそれ以下。 |
| 60円切手 × 3枚 | 180円 | 定形外郵便(150gまで)の140円や、特定記録郵便の差額調整など。 |
切手の枚数に制限はありませんので、料金さえ満たしていれば、60円切手のみで120円分、180円分としても使用できますよ。
ただし、切手を貼るスペースには注意が必要です。あまりに多くの切手を貼りすぎると、郵便物のサイズによっては貼る場所に困ることもあります。封筒の表側、左上に集中して貼るようにしましょう。
60円切手をフリマアプリやネットオークションで買う時の注意点
先ほど、フリマアプリやネットオークションが60円切手の有力な購入先だとご紹介しましたが、個人間での取引には、実店舗にはない特有のリスクと注意点が存在します。賢くお得に購入するために、以下の点を必ずチェックしてください。
「未使用品」の確認と「裏糊」の状態
郵便局で使用できる切手は、「未使用品」であることが絶対条件です。
- 使用済み切手:
消印が押されたり、一部破れていたりするものは、切手としては使えません。これらは「コレクション用」として売られていることが多いため、商品説明をよく読んでください。 - 裏糊の状態:
古い切手の場合、裏面の糊(のり)が劣化していることがあります。特に、水に濡れた跡があったり、変色していたりする切手は、水をつけても封筒に貼ることができず、両面テープなどで貼る必要が出てきます。これは郵便局の推奨する使い方ではないため、できる限り糊がしっかり残っているものを購入しましょう。
写真で裏面を確認できない場合は、出品者に「裏面の状態が分かる写真を追加してください」と依頼するのが賢明です。
額面割れ価格での購入を目指す
60円切手は、現在、郵便局で通常販売されていませんが、希少価値がある記念切手でない限り、額面以上の価値は持ちません。
- 目標価格:
基本的には、額面(60円)より安く購入することを目指しましょう。フリマアプリでは、大量の切手シートが額面の90%~95%程度の価格で売られていることが多いです。 - 送料に注意:
切手の価格が安くても、送料がかかることで結果的に割高になってしまうことがあります。購入前に、送料込みの総額が、額面(60円)を大幅に超えていないか確認してください。
切手を貼って送る際のフリマアプリのルール
フリマアプリで売買された商品を発送する際、切手を貼って送る方も多いでしょう。
例えば、メルカリでは「ゆうゆうメルカリ便」や「らくらくメルカリ便」など、追跡・補償サービスのある発送方法が推奨されていますが、これらは原則として切手での支払いはできません。
切手を使うのは、ご自身で郵便局窓口やポストから送る「普通郵便」の場合のみです。
匿名配送や補償サービスが必要な場合は、切手ではなく専用のバーコードやQRコードを使った発送サービスを利用しなければならないので、用途を間違えないようにしましょう。 フリマアプリの郵便物規定を確認する。
【意外と知らない】切手は「差額」を組み合わせて貼っても大丈夫?
「封筒に切手を何枚も貼るのは見た目が悪いし、本当に郵便局で受け付けてくれるの?」
これは、多くの方が抱く疑問だと思います。特に、60円切手のように細かい額面を組み合わせて使う場合、切手がベタベタと貼られた郵便物になってしまいがちです。
しかし、結論から言うと、切手を複数枚組み合わせて貼ることは、全く問題ありません。
日本郵便が認める切手の組み合わせルール
日本郵便の郵便約款には、切手の貼り方に関する明確なルールが定められています。
- 枚数の制限:
切手の枚数に上限はありません。理論上、1円切手を84枚貼って定形郵便を送ることも可能です。(ただし、郵便局側としては推奨していませんし、貼る手間が大変です。) - 合計額面のルール:
重要なのは、「貼られている切手の合計額面が、送りたい郵便物の料金以上であること」です。このルールさえ守られていれば、どんな額面の切手を組み合わせても有効です。
そのため、60円切手と24円切手を組み合わせて84円にする行為は、郵便局の公式ルールに則った、全く正しい使い方なのです。
多枚数貼り付けの際の「スマートな貼り方」
とはいえ、切手を雑多に貼ってしまうと、確かに見た目が良くありませんし、消印を押す作業も大変になります。
【スマートな貼り付け方のコツ】
- 左上に集約:
封筒の左上に、切手のためのスペースが確保されています。ここにすべての切手を収めるように貼りましょう。 - 額面を揃えて貼る:
できるだけ同じ額面(例:10円切手)を横一列に並べて貼ると、見た目が整います。 - 切手と料金のバランス:
メインの切手(例:84円切手)を大きく貼り、不足分(例:3円)を小さい切手で補うのが、最もスマートに見えます。60円切手もメインの切手として、他と組み合わせて使うと良いでしょう。
また、切手自体が古くて貼り付きにくい場合は、郵便局の窓口に持ち込めば、その場で郵便局員さんが糊付けしてくれるか、新しい切手に交換してくれます(手数料がかかる場合もあります)。
心配な場合は、ポストに投函するのではなく、窓口で確認してもらうのが一番安心ですね。 郵便約款(差額切手のルール)の詳細はこちらから。
60円切手を他の額面の切手やハガキと交換できるサービスについて
「手元に60円切手がたくさんあるけれど、郵便物をあまり送らないから使い道がない…」
そんな方のために、日本郵便には、持っている切手やハガキを別のものに交換できる便利なサービスがあります。これは、古い切手や書き損じたハガキを無駄にしないための、非常にありがたい制度です。
切手の交換サービス「郵便局の窓口」を活用する
60円切手は、原則として以下のものに交換が可能です。
【交換できる対象】
- 他の額面の切手:
63円切手、84円切手、その他の記念切手など、現在販売されている切手に交換できます。 - 通常ハガキ・往復ハガキ:
現行のハガキ(63円)に交換できます。 - レターパック・特定封筒:
レターパックライト(370円)やレターパックプラス(520円)など、特定封筒に交換することもできます。
ただし、この交換には手数料がかかります。
| 交換対象 | 手数料(切手1枚またはハガキ1枚あたり) |
|---|---|
| 切手を他の切手・ハガキに交換 | 5円 |
| ハガキを切手・ハガキに交換(書き損じ) | 5円 |
| レターパックを交換 | 42円 |
例えば、60円切手を63円ハガキに交換したい場合、
(60円切手の額面) + (不足額 3円) + (手数料 5円) = 合計 68円の支払いが必要です。
この不足額と手数料の合計を、現金で支払うか、または別の切手で支払うことができます。
交換の際の注意点と賢い利用法
手数料がかかるため、「交換した方が損なのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、以下の状況では交換サービスを利用するメリットが大きいです。
- 大量の古い切手がある場合:
60円切手を何十枚も持っていて、使い切るのが面倒な場合は、まとめて84円切手やレターパックに交換してしまえば、後の手間が大幅に省けます。 - 書き損じハガキがある場合:
年賀ハガキや官製ハガキを書き損じてしまった場合、これも切手や通常ハガキに交換できます。書き損じハガキは郵便局でしか価値がないため、切手に交換してしまえば、使用の自由度が上がります。
【重要】一度交換に出した切手は戻せません。特に古い切手の中には、額面以上の価値を持つ「プレミア切手」が紛れている可能性があります。交換に出す前に、コレクションとしての価値がないか、一度チェックしてから窓口へ持っていくことをお勧めします。 切手交換サービスの詳細を確認する。
切手の価値は額面だけじゃない!コレクションとしての「60円切手」の魅力
60円切手は、郵便料金の主役の座を譲りましたが、その存在はコレクターにとっては非常に魅力的です。
「売ってない」からこそ、過去に発行された60円切手のデザインや背景には、日本の歴史や文化が凝縮されており、額面以上の価値を持つことがあります。
切手収集の奥深い世界:普通切手と記念切手の違い
切手には、大きく分けて「普通切手」と「記念切手・特殊切手」があります。
| 種類 | 特徴 | 60円切手の例 |
|---|---|---|
| 普通切手 | 常に販売される、デザインが統一された切手。 | 1990年代に発行されていた「オシドリ」の図柄など。 |
| 記念切手・特殊切手 | 特定のイベントやテーマに合わせて限定的に発行される切手。 | 国際博覧会記念、ふるさと切手、アニメ切手など、デザインが多様。 |
普通切手は、基本的に額面通りの価値しか持ちませんが、記念切手や特殊切手は、発行枚数が少なく、デザインの美しさやテーマの人気によって、時間の経過とともに価値が上がるものがあります。
特に、1990年代後半から2000年代初頭にかけて発行された60円の記念切手には、美しい風景や著名な美術品をモチーフにしたものが多く、切手収集家(フィラテリスト)の間で人気があります。
シートでの保管が価値を保つ秘訣
もし、あなたが手元に60円切手の「シート」を持っているなら、それはバラの切手よりも高い価値を持つ可能性があります。
切手シート(多くは10枚綴り)は、コレクションとして「完全な状態」と見なされ、バラの切手よりも高値で取引されることが多いからです。
- ヒンジ跡に注意:
切手収集家は、切手の裏に貼る「ヒンジ」という薄い紙を嫌います。ヒンジ跡があると、切手の価値は大幅に下がるため、もしコレクションとして保管する場合は、ヒンジを使わずに専用のストックブックに入れるようにしましょう。 - 日焼け・湿気に注意:
切手は紙製品ですから、直射日光や湿気に非常に弱いです。日焼けで色が褪せたり、湿気で裏糊が溶けたりすると、一気に価値が失われます。通気性の良い、暗所で保管することが重要です。
「もう使えない切手」ではなく、「歴史的な価値を持つアート作品」として見ると、60円切手の魅力はぐっと増しますね。
60円切手が使える郵送物や手紙の最新ルール
切手は使えるけれど、具体的にどのような郵送物に貼れば無駄にならないのか、最新の郵便ルールに沿って確認しておきましょう。
特に、定形外郵便や特殊な郵便物を送る際には、切手の額面が足りないと「料金不足」で戻ってきてしまうことがあるので、しっかり理解しておくことが大切です。
定形外郵便(規格内・規格外)の料金構成
60円切手が最も役立つのは、定形郵便(84円)やハガキ(63円)よりも重く、料金が高くなる定形外郵便を送る時です。
定形外郵便には、「規格内」と「規格外」があり、料金体系が異なります。
| 重さ | 規格内(A4サイズ・厚さ3cm以内) | 規格外(上記以外) | 60円切手活用例(不足額) |
|---|---|---|---|
| 50gまで | 120円 | 200円 | 120円なら60円×2枚 |
| 100gまで | 140円 | 220円 | 140円なら60円+80円 |
| 150gまで | 210円 | 300円 | 210円なら60円×3枚+30円 |
見ての通り、定形外郵便では120円、140円、210円といった料金が多く、60円の倍数に近い額面が多いため、60円切手は非常に使いやすい額面となります。
速達・書留などのオプション料金の足し算
通常郵便物の料金に加えて、「速達」や「書留」などのオプションを付けると、追加料金が発生します。
- 速達料金:
250gまでで290円が基本です。 - 簡易書留料金:
320円が基本です。
例えば、84円の定形郵便を簡易書留で送る場合、
84円(基本料金) + 320円(簡易書留料金) = 合計 404円
この404円分の切手を貼る際、手元に60円切手が何枚かあれば、
60円切手 × 6枚 = 360円
残り 44円分(例:20円×2枚 + 4円)
という風に、計算も簡単になり、貼る枚数も抑えられます。 オプション料金の金額が大きいほど、60円切手のような「中間の額面」が役立つ機会が増えますよ。
郵便局以外で切手を買うメリット・デメリットを徹底比較
60円切手を探す中で、郵便局やコンビニ以外にも、様々な場所で切手が販売されていることに気づいたのではないでしょうか。例えば、金券ショップや、一部の大型書店、さらにはリサイクルショップでも見かけることがあります。
ここでは、郵便局以外で切手を購入する際のメリットとデメリットを、公平に比較していきます。
郵便局以外で購入するメリット
- 額面割れで購入できる可能性:
金券ショップやフリマアプリでは、切手を「額面よりも安い価格」、つまり割引価格で購入できる場合があります。これは、経費削減を考える企業や、節約をしたい個人にとって大きなメリットです。 - 廃版切手・記念切手の入手:
60円切手のように、現在では通常販売されていない古い切手や、過去の美しい記念切手を入手できるのは、郵便局以外の最大のメリットです。コレクターでなくても、デザイン性の高い切手は手紙に貼るだけで特別な気持ちになります。 - 夜間・休日の購入:
金券ショップなどは営業時間がありますが、フリマアプリなどは24時間いつでも探すことができます。郵便局の営業時間外に急いで切手が必要になった場合でも対応可能です。
郵便局以外で購入するデメリット
- 偽造品・使用済み切手のリスク:
フリマアプリやネットオークションでは、商品説明と違う切手が送られてきたり、巧妙に偽造された切手が紛れ込んでいるリスクがゼロではありません。特に、高額な切手を購入する際は注意が必要です。 - 裏糊の劣化:
古い切手は、保管状態によっては裏糊が乾いていたり、剥がれてしまっていたりする場合があります。貼る際にノリやテープが必要になるなど、手間が増える可能性があります。 - 確実性がない:
金券ショップやリサイクルショップは在庫が流動的です。特定の額面(60円切手など)が「必ずある」という確実性はありません。何店舗か回る手間や、ネットで検索する手間がかかります。
郵便局は「確実性と安心感」、郵便局以外は「価格の安さと希少な切手」を重視していると言えます。どちらを選ぶかは、あなたの目的次第ですが、特に60円切手を探している方は、後者の選択肢が有力となりますね。
60円切手の製造はもう終了?今後の切手料金はどうなる?
切手料金の改定によって、60円切手が「売ってない」状況になっていることはご理解いただけたかと思います。
では、今後、60円切手が再び製造・販売される可能性はあるのでしょうか?また、将来的な切手料金の動向はどうなるのでしょうか?
普通切手としての60円切手の未来
結論から言うと、現在の料金体系が続く限り、60円切手が「普通切手」として再び製造・販売される可能性は極めて低いと言えます。
これは、日本の郵便料金が、ハガキも定形郵便も60円という額面を避けた料金設定になっているからです。
- もし、ハガキ料金が60円に改定された場合:
→ 60円切手が主力切手として復活するでしょう。 - もし、定形外郵便の最軽量料金が60円になった場合:
→ 60円切手が差額調整用ではなく、基本料金切手として販売される可能性があります。
しかし、近年の動向から見ると、物価の上昇や人件費の高騰により、郵便料金は上昇傾向にあります。そのため、63円から60円に値下げされる可能性は、現在のところ考えにくいのが実情です。
今後の郵便料金改定の動向予測
郵便事業は、インターネットやメールの普及により、年々、利用者が減少傾向にあります。
サービスの維持や、安定的な運営のためには、定期的な料金改定は避けられないものと考えられます。
【今後の料金改定で予想されること】
- ハガキ料金の再度の値上げ:
63円から、さらに上の額面(例:65円や70円)への値上げは、今後も可能性として残ります。 - 定形外郵便の料金細分化:
定形外郵便の「規格内・規格外」の料金区分が、さらに細分化される可能性があります。これにより、より多くの額面の切手が必要になるかもしれません。 - デジタルサービスの強化:
切手を貼る手間が不要なデジタルサービスや、追跡サービスが標準装備された発送方法が、今後さらに推奨されていくでしょう。
切手は、その時代ごとの「郵便の価値」を反映するものです。60円切手が姿を消したことは、郵便サービスの形が変化していることの現れと言えるかもしれませんね。 しかし、切手自体が持つ「一度発行されたら永久に使える」という価値は不変です。手元にある60円切手は、歴史的な証拠としても、また料金調整のアイテムとしても、大切に保管し続けてくださいね。




