ブラントンは本当に終売（廃盤）になった？現在の状況と代替銘柄を徹底解説！

「ブラントン（Blanton’s）」というバーボンウイスキーについて、「終売になった」「もう買えない」という噂を聞いて、この記事にたどり着いた方が多いのではないでしょうか？
人気の銘柄だけに、終売の噂は愛好家にとって大問題ですよね。

モモストアが、ブラントンの現在の正確な状況と、定価で手に入れるための裏技、そして残念ながら入手できなかった場合のおすすめの代替銘柄まで、徹底的に調査しました。
この記事を読めば、あなたの疑問はきっと解決しますよ！

ブラントンは本当に「終売（廃盤）」したのか？最新の状況を解説

結論からお伝えすると、ブラントンは世界的に「終売（廃盤）」になったわけではありません。
しかし、日本の市場、特に定価で流通している正規販売ルートにおいては、非常に「品薄」で、「実質的に入手困難」な状態が続いています。

定義: 終売と品薄の違い

「終売（廃盤）」とは、メーカーがその商品の製造・販売を完全に停止することを指します。
例えば、化粧品や食品などで、需要の低下や原材料の都合でラインナップから姿を消す場合がこれに当たります。

一方、「品薄」や「休売」は、製造は続いているものの、需要に供給が追いつかない状態、または一時的に市場への出荷をストップしている状態を指します。

ブラントンの場合、後者の「極度の品薄状態」にあるというのが正確な表現です。

• 終売ではない理由: アメリカ本国（バッファロー・トレース蒸留所）では、ブラントンは現在も製造・販売が継続されています。
• 終売と誤解される理由: 日本国内の正規輸入代理店（現在はアサヒビール）による割り当て量が極端に少なく、店頭に並ぶことがほとんどないため、「もう日本には入ってこない」と誤解されてしまっているのです。

そのため、ブラントンを見かけなくなったのは、あなたやモモストアの探し方が悪いわけではなく、市場全体の供給バランスが崩れてしまったことが原因だと理解しておきましょう。

日本市場と世界市場の違い

特に日本のウイスキー市場は、世界的なバーボン人気の高まりの影響を強く受けています。
ブラントンは元々、日本で特に人気が高かった銘柄であり、その品質の高さから海外のバーボン愛好家からの需要も爆発的に増えました。

この結果、限られた生産量の中で、日本市場への割り当てが相対的に減少し、以前のように安定して供給されることが難しくなっています。

ブラントンは「シングルバレル」という製法を採用しているため、大量生産が難しく、この需給のミスマッチが深刻化しています。このシングルバレルの製法については、後ほど詳しく解説しますが、手間と時間がかかる分、生産量を急に増やすことができないのです。

現地の情報などを確認しても、終売の告知は一切ありませんので、噂に惑わされず、「今、手に入れるのが極めて難しいお酒」として認識するのがベストです。

＜ブラントンの現在の状況まとめ＞

状態	世界的に終売ではない（製造継続中）
日本市場	極度の品薄状態（実質、定価での入手は困難）
原因	世界的なバーボン需要の増加とシングルバレルの生産量の限界

入手が難しい現状ではありますが、諦めるのはまだ早いです。引き続き、正規ルートでの入手法や、手に入らなかった場合の代替案を一緒に見ていきましょう。

なぜブラントンは品薄になった？背景にある2つの大きな理由

ブラントンがこれほどまでに品薄になり、プレミア価格でしか手に入らなくなった理由には、大きく分けて2つの背景があります。
それは、外部要因である「ウイスキーブーム」と、内部要因である「シングルバレルの特殊な製法」です。
この状況を理解することで、今後ウイスキーを選ぶ際の参考にもなりますよ。

世界的なウイスキーブームの影響

まず、ブラントンだけでなく、多くの人気ウイスキーが品薄になっている最大の原因は、世界的なウイスキーブーム、特にアメリカのバーボンウイスキーに対する需要の高まりです。

アメリカ国内だけでなく、ヨーロッパ、アジア圏でもバーボンの人気が急上昇しており、ブラントンをはじめとするプレミアムバーボンは奪い合いの状態になっています。

特に日本は、ブラントンの生みの親であるマスターディスティラー、故エリント・T・ブラントン大佐の功績を称え、ブラントンを世界に先駆けてリリースした国でもあり、愛着を持つファンが多いのも特徴です。（外部リンク1：バッファロー・トレース蒸留所）

以前は日本向けに安定した供給量がありましたが、今やその「割り当て」が世界各国で奪い合われる形になり、結果として日本への入荷量が激減してしまったのです。
これは、日本の人気アイドルが世界でブレイクしてしまい、国内のライブチケットが取れなくなる現象に似ているかもしれませんね。

蒸留所の生産体制と樽の熟成期間

次に、ブラントン独自の製法が、品薄をさらに深刻化させている内部要因です。
ブラントンは、多くのバーボンが複数の樽の原酒を混ぜて味を均一化するのに対し、「シングルバレル（単一の樽）」からボトリングされる、非常に珍しい製法で作られています。

この製法により、樽ごとの個性豊かな味わいが楽しめるのが魅力なのですが、裏を返せば、生産量を簡単に増やせないという制約があります。

具体的には、

• ブラントンとして採用される樽は、貯蔵庫の中でも特に熟成の進みが良い、特定のエリアにある「H倉庫」で熟成された原酒に限られています。
• 一つ一つの樽の味わいを確かめながらボトリングするため、熟練の職人の手間と時間が非常にかかります。
• ウイスキーは、最低でも数年以上の熟成期間が必要です。たとえ今、需要が急増したとしても、すぐに出荷できるウイスキーの量には限界があるのです。

この2つの理由、「世界的な人気」と「手間のかかるシングルバレル製法」が絡み合い、ブラントンは今、「幻のバーボン」と呼ばれるほどの希少品になってしまったわけです。
しかし、その希少性が、ブラントンの持つ特別な価値を高めているとも言えますね。

ブラントンの正規代理店での購入は可能？定価で手に入れる方法

ブラントンを一番お得に、そして安心して手に入れたいなら、やはり「正規代理店ルート」で定価購入することを目指すべきです。
現在の国内正規代理店はアサヒビールですが、彼らを経由して市場に流通するルートは、非常に狭き門となっています。

抽選販売の実施状況

現在、ブラントンのように品薄状態のウイスキーの多くは、実店舗やオンラインストアで、「抽選販売」という形で消費者に届けられています。
これは、販売元が公平性を保ち、高額転売を防ぐための対策でもあります。

• 主要デパート系オンラインストア: 大手の百貨店やデパートのオンラインストアでは、不定期ですが抽選販売を実施することがあります。日頃からサイトをチェックするか、メールマガジンに登録して情報を見逃さないようにしましょう。
• 酒販チェーン店の会員サービス: 「やまや」や「ビックカメラ」などの大手酒販チェーン店では、ポイントカード会員やアプリ会員限定で、ブラントンを含む人気ウイスキーの抽選を行うことがあります。
• 酒専門店の公式SNS: 小規模でも熱心なファンを持つ酒専門店が、SNS（特にTwitterやInstagram）でゲリラ的に抽選販売の告知を出すこともあります。

重要なのは、「いかに早く情報をキャッチするか」です。
特に抽選販売は、応募期間が短い場合が多いので、日々の情報収集を欠かさないことが成功の鍵となります。

主要なデパート・酒販店での入荷情報

「抽選ではなく、実店舗に並ぶことはないの？」という疑問もあるかと思います。結論から言えば、「ゼロではないが、非常に稀」です。

デパートや大型酒販店では、たまにブラントンが「極少数」入荷することがあります。

＜定価購入のための行動リスト＞

場所	具体的な行動
主要デパートの酒売場	定期的に訪問し、店員さんに「ブラントンが入荷する見込みはあるか」と直接尋ねてみる。顔なじみになることで、情報をもらえる可能性も。
大型リカーショップ	オンライン抽選だけでなく、店舗独自の抽選や、ごく稀に店頭に並ぶタイミングを狙う。開店直後の時間が狙い目。
地域密着型の酒屋	大きなチェーン店よりも、昔ながらの小さな酒屋に意外な在庫が眠っているケースがあります。諦めずに声をかけてみる価値あり。

ただし、定価での購入は「運」の要素が非常に大きいため、一つのルートに固執せず、複数の情報を組み合わせて地道に探していく姿勢が大切です。

ブラントンを確実に入手したい！ECサイト（Amazon・楽天・Yahoo!）の在庫状況

「抽選販売は手間がかかるし、すぐに飲みたい！」という方にとって、最も確実な入手方法となるのが、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイトでの購入です。
ただし、ここで流通しているブラントンは、ほとんどが「プレミア価格」、つまり転売価格となっていることを理解しておく必要があります。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの価格帯

正規のブラントン「オリジナル シングルバレル」の定価（希望小売価格）は、7,000円〜8,000円台ですが、ECサイトではその数倍の価格で取引されることが一般的です。

• Amazon: 在庫は豊富ですが、最も価格が高騰しやすい傾向があります。手軽に購入できる分、価格競争も激しくなります。
• 楽天市場・Yahoo!ショッピング: 多くの酒販店が出店しており、価格帯は幅広いですが、やはりプレミア価格が中心です。ポイント還元を考慮すると、実質価格でAmazonよりも安くなる場合もあります。

価格を比較する際は、「送料込みの総額」で判断することが重要です。また、特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは、ショップによって価格が大きく異なりますので、複数の店舗を比較検討しましょう。

＜ECサイトでのブラントン価格帯（目安）＞

ECサイト	価格帯（定価約8,000円として）	特徴
Amazon	18,000円〜25,000円程度	即日配送が可能な場合が多く、利便性が高い。
楽天市場・Yahoo!	15,000円〜23,000円程度	ポイント還元率が高く、実質価格でお得になる可能性あり。

この価格帯は日々変動しており、特にイベントやボーナス時期には価格がさらに高騰する傾向があります。「どうしても今すぐ飲みたい」という強い希望がある場合は、ECサイトでの購入が最も手っ取り早い手段となります。

転売（プレミア）価格での購入の是非

プレミア価格で購入することには賛否両論ありますが、モモストアとしては、「自身の予算とウイスキーへの情熱を天秤にかける」ことが大切だと考えます。

購入を検討すべき方：

• ウイスキーをコレクションしており、ラインナップを揃えたいコレクターの方。
• ブラントンの味をどうしても試したい、または久しぶりに飲みたい方。
• 誕生日や記念日など、特別な日のためにすぐに用意したい方。

プレミア価格を出すのは抵抗があるかもしれませんが、その金額には「探す手間と時間」が含まれていると考えれば、納得できるかもしれません。

ただし、ECサイトで購入する際でも、「極端に価格が安い」「商品画像が不鮮明」なショップは避けるなど、信頼できる販売元を選ぶことが重要です。多くの場合、Amazonの販売元が「Amazon.co.jp」であるか、楽天市場のレビュー評価が高い店舗を選ぶのが安全です。

ブラントンはメルカリやフリマアプリで購入しても大丈夫？

ECサイト以外でブラントンを探す場所として、メルカリやラクマなどのフリマアプリも候補に挙がりますよね。
結論から言うと、フリマアプリでの購入は「自己責任」の要素が非常に強く、リスクを理解した上で利用する必要があります。
特にウイスキーのような高額な嗜好品は、フリマアプリではトラブルになるケースも少なくありません。

偽物・液面低下のリスク

フリマアプリでウイスキーを購入する際に最も警戒すべきなのは、「中身のすり替え」や「偽造品」、そして「保管状態の悪さによる品質低下」です。

• 偽物（すり替え）リスク: 空き瓶に別の安価なウイスキーを詰め替えて販売する、悪質な手口が存在します。ブラントンのボトルは特徴的なため、すり替えの被害に遭いやすいと言われています。
• 液面低下（メジャーなリスク）: ウイスキーは保存状態が悪いと、キャップの隙間からアルコールが蒸発し、液面が低下することがあります。これにより、ウイスキーの風味が変わったり、著しく価値が下がったりします。
• 温度変化による品質低下: 購入者が自宅で保管していた際、直射日光の当たる場所や高温になる場所に置いていた場合、ウイスキーの味や香りが劣化している可能性があります。

これらのリスクを完全に避けることは難しいですが、購入前に出品者に質問を投げかけ、情報を得る努力は怠らないようにしましょう。

信頼できる出品者の見分け方

フリマアプリでも、信頼できる出品者を見分けるポイントはいくつかあります。

チェック項目	判断の基準
評価数・評価内容	「良い」評価が98%以上など、非常に高いこと。過去に酒類の取引実績があるか確認する。
液面写真の添付	必ず液面がはっきり写っている写真を要求しましょう。新品未開封品であっても、保管状況を確認する上で重要です。
購入経路の明記	「デパートで購入した」「抽選販売で当たった」など、どこで、いつ頃購入したのかを具体的に記載している出品者は信頼度が高いです。
価格の極端な安さ	ECサイトのプレミア価格よりも異常に安い場合は、上記のリスクを疑いましょう。相場価格からかけ離れた安値には注意が必要です。

モモストアが推奨するのは、「正規のECサイト」か「抽選販売」での購入ですが、フリマアプリを利用する際は、これらのポイントを厳守し、慎重に取引を進めてください。もし不安を感じたら、無理に購入せず、諦める勇気も大切です。

そもそもブラントン（Blanton’s）はどんなウイスキー？その魅力に迫る

「終売の噂」が立つほど人々を熱狂させるブラントンとは、一体どのようなウイスキーなのでしょうか？
ここでは、その卓越した品質とバーボン界での特別な地位について解説します。

シングルバレルの意味

ブラントン最大のアイデンティティは、先に触れた「シングルバレル（Single Barrel）」であることです。

• 一般的なバーボン: 複数（数十〜数百）の樽の原酒をブレンドし、常に一定の味に調整されます。これが「銘柄の味」となります。
• ブラントン（シングルバレル）: 一つの樽からのみボトリングされます。樽の番号、熟成庫の場所、ボトリングされた日付などがラベルに手書きで記されます。
  シングルバレルの詳細な製法を知ると、その希少性がより理解できます。（外部リンク2：シングルバレルの定義解説）

この製法のおかげで、ブラントンは一本一本が唯一無二の個性を持っています。
「樽の個性」がそのまま味わいに反映されるため、同じ銘柄でも、開栓するたびに新しい発見があるのが大きな魅力です。コレクターが同じブラントンを複数本購入する理由もここにあります。

テイスティングノートと飲み方

ブラントンはバーボンらしい力強さを持ちながらも、非常に繊細でエレガントなバランスが特徴です。
「フルーティで華やか」と表現されることが多い、非常に飲みやすいバーボンです。

＜ブラントン オリジナル シングルバレル（テイスティングノート）＞

香り	熟した果実（オレンジ、リンゴ）やハチミツ、バニラ。樽由来の芳醇なウッド香も感じられる。
味わい	口当たりは非常になめらか（スムース）。キャラメルやトフィーのような甘さと、スパイシーさのバランスが絶妙。
フィニッシュ	長く、心地よい余韻。後に残るバニラの甘みが特徴的。

この繊細な味わいを最大限に楽しむためには、飲み方にもこだわりたいところです。

おすすめの飲み方：

1. ストレート: ブラントン本来の香りと味、樽の個性を最もダイレクトに楽しむ方法です。少しずつ時間をかけて飲むことで、温度変化による味の変化も楽しめます。
2. トワイスアップ: ウイスキーと同量程度の常温の水を加えることで、香りがより開き、複雑な風味を感じやすくなります。
3. ロック: 大きめの氷（溶けにくいものがベスト）でゆっくりと冷やすことで、バーボンらしい力強さと清涼感を両立できます。

ハイボールももちろん美味しいですが、まずはストレートやトワイスアップで、その洗練された味を堪能してみてはいかがでしょうか。

ブラントンのラインナップ一覧！「黒」「ゴールド」は日本で手に入る？

ブラントンには、日本で最も知られる「オリジナル シングルバレル」以外にも、様々なラインナップが存在します。
しかし、これらの上位グレードは、オリジナル以上に日本国内での入手が困難となっており、その存在すら知らない方もいるかもしれません。

オリジナルと上位グレード（ゴールド、サファイア）の違い

ブラントンの主要なラインナップは、基本的にアルコール度数や熟成樽の選び方に違いがあります。

＜ブラントン ラインナップ比較＞

銘柄	アルコール度数	特徴・日本での入手難易度
オリジナル (Special Reserve)	46.5%	日本で最も流通しているスタンダード品。それでも極度の品薄。
ゴールド (Gold Edition)	51.5%	より高アルコールで芳醇な香りと味わい。日本国内での正規流通は極めて稀で、入手難易度：極高。
サファイア (Straight From The Barrel)	60%台（樽出し）	加水せず、樽からそのままボトリング。驚異的な強さと深み。海外限定品が多く、入手難易度：最高。
ブラック (Black Edition)	40%	「ブラック」として親しまれているが、主に日本市場向け（現在は輸出専用）。度数が穏やかで飲みやすい。

特に「ゴールド」や「サファイア」といった上位グレードは、ブラントンの真髄とも言える深く複雑な味わいを持っています。

ブラントンは元々、日本で先行販売された経緯もあり、その後のラインナップ展開も日本市場が重視されてきました。
しかし、現在ではゴールドやサファイアは日本国内での正規流通がほとんどなく、ECサイトでも超高額なプレミア価格でしか見かけることができません。

日本での流通量の比較

現在の日本市場での流通量は、オリジナルの品薄状態と比較しても、さらに厳しい状況です。

• オリジナル: 年に数回、抽選販売やゲリラ入荷が見られる。
• ブラック: 日本向けの流通は非常に少なく、見かけること自体が稀。
• ゴールド/サファイア: ほぼ流通しておらず、ECサイトや免税店（運が良ければ）での購入、または海外からの並行輸入品に頼るしかない。

もし、これらの上位グレードを見つけられたなら、それは非常に幸運な出会いだと思ってください。
オリジナルが手に入らないからといって、いきなり上位グレードを探すのは、難易度が非常に高いため、まずは代替品でバーボンの魅力を再確認するのがおすすめです。

ブラントンの「馬の栓（キャップ）」はコレクターアイテム？その秘密

ブラントンのボトルを特徴づけているものといえば、ボトルキャップの「馬と騎手」の飾りです。
これが単なる飾りではなく、世界中のウイスキー愛好家を熱狂させるコレクターズアイテムになっていることをご存知でしょうか？
ブラントンのファンなら、この秘密を知っておくと、より一層ボトルへの愛着が増しますよ。

8種類のアルファベットの謎

ブラントンのボトルキャップには、馬と騎手のデザインが施されていますが、よく見ると、騎手の足元にある台座にアルファベットが一文字刻印されています。

このアルファベットは、全部で8種類存在します。

• B・L・A・N・T・O・N・S

そう、これら8種類を集めると、銘柄名である「BLANTON’S」のスペルが完成するのです！
さらに、8種類のキャップはそれぞれ、馬の疾走しているポーズが異なっているのもポイントです。

この遊び心とデザイン性の高さから、ブラントンの空き瓶であっても、このキャップだけをコレクションしているファンも多いのです。

コンプリートの難易度

「BLANTON’S」の8文字をコンプリートすることは、ブラントン愛好家にとって一つのステータスとなっていますが、その難易度は非常に高いです。

なぜなら、どのアルファベットのキャップがボトルに付いてくるかは、ランダムだからです。

＜コンプリートの難易度が高い理由＞

1. ランダム性: キャップはランダムに装着されるため、同じ文字が連続して出てくることも珍しくありません。
2. ボトルの希少性: そもそもブラントンのボトル自体が手に入りにくいため、8本も集めるにはかなりの時間と費用がかかります。
3. 特定の文字の偏り: 一説には、特定の文字（特に「S」や「B」など）は他の文字よりも出にくいと言われることもあり、コンプリートの最後の1文字に苦労するファンが多いです。

もしあなたがブラントンを購入できたら、ぜひキャップの文字を確認し、記念として大切に保管しておくことをお勧めします。
また、フリマアプリなどでは、このキャップ単体で取引されていることもありますので、どうしてもコンプリートしたい方はチェックしてみると良いかもしれません。（ただし、偽物にも注意してください）
このキャップについての詳細な情報やコレクション方法については、専門のサイトで詳しく紹介されています。（外部リンク3：ブラントンのボトルキャップに関する情報サイト）

ブラントンが買えない今、おすすめの代替（類似）バーボンウイスキー

ブラントンが品薄である現状、いつ手に入るかわからないウイスキーを待ち続けるのは辛いですよね。
そこでモモストアがおすすめするのは、ブラントンと似た系統の味わいを持つバーボンを探して、まずはその魅力を楽しむことです。
「代わり」ではなく「ブラントンに通じる魅力を持つ銘柄」として、下記の3つをピックアップしました。

風味が似ている銘柄

ブラントンの特徴である「華やかさ」と「スムースな口当たり」を持ち合わせているバーボンは、実は他にも存在します。

＜ブラントンに味わいが近い銘柄＞

銘柄名	ブラントンとの類似点	コメント
メーカーズマーク	フルーティで甘く、口当たりがなめらか。	小麦を原料の一部に使用（ウイスキー用語で「ウェーテッド・バーボン」）しており、ブラントン同様に口当たりの良さが際立っています。
ウッドフォードリザーブ	樽由来のバニラやキャラメルの香りが豊か。	熟成にこだわっており、非常にバランスが良く、ブラントンに通じるエレガントなバーボンの魅力を感じられます。
フォアローゼズ シングルバレル	シングルバレル製法。スパイシーさと華やかさの共存。	ブラントンと同じシングルバレルなので、一本一本の個性が楽しめます。ブラントンよりもスパイシーさが際立つ傾向にあります。

特にメーカーズマークは、比較的安定して手に入りやすい銘柄であり、その飲みやすさから「バーボンの入り口」としても非常に優れています。
ブラントンを諦めるわけではなく、「ブラントンが来るまでの助走」として、これらの銘柄を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

手に入りやすいプレミアムバーボン

「ブラントン級のプレミアム感」を味わいたいけれど、手に入りやすさも重視したい方におすすめの銘柄もあります。

• ワイルドターキー レアブリード: 樽出しに近い度数（50%超）でありながら、非常にバランスが取れた味わい。ブラントンとは違った力強い魅力があります。
• ノブクリーク: 9年熟成で、しっかりとした熟成感と重厚な味わいが特徴。ストレートやロックで、その深みを堪能できます。

これらの銘柄は、ブラントンと同じくバーボンウイスキーの最高峰の一つとして位置づけられていますが、流通量があるため、正規価格に近い値段で比較的容易に購入することができます。
ブラントンと比較しながら飲み比べてみるのも、ウイスキーの楽しみ方の一つですよ。

ブラントン以外でバッファロー・トレース蒸留所のウイスキーを飲むには？

ブラントンを製造しているのは、アメリカの「バッファロー・トレース蒸留所」です。
この蒸留所は、ブラントン以外にも、世界的な人気と高い評価を得ている多くの銘柄を世に送り出しています。
「ブラントンの味のDNA」を持つ他のウイスキーを試してみるのも、ブラントン愛好家にとって非常に有意義な選択肢となります。

イーグルレアやバッファロー・トレースの現状

ブラントンと同じ蒸留所で作られているウイスキーには、以下のものがあります。

＜バッファロー・トレース蒸留所の主要銘柄＞

銘柄名	特徴	入手難易度
バッファロー・トレース	蒸留所の名を冠するスタンダードバーボン。滑らかでバニラのような風味。	比較的安定して流通しているが、人気上昇中で品薄になることも。
イーグルレア シングルバレル	ブラントン同様のシングルバレル。10年熟成。	ブラントンに次いで品薄状態。定価での入手は困難。
ウォーソーブレッド	ライ麦比率が高くスパイシー。	流通量は少なく、見かけたら即買い推奨。
レアドロップス	超限定品（アサヒビールの特設ページで確認できます）。（外部リンク4：アサヒビールのウイスキー紹介ページ）	一般市場にはほぼ流通せず。

注目すべきは、蒸留所の名を冠した「バッファロー・トレース」です。
ブラントンほどではありませんが、同蒸留所のバーボンらしいスムースさと豊かな香りは共通しており、現在の市場では最も手に入れやすい選択肢の一つです。

また、「イーグルレア」はブラントンと同様にシングルバレル製法を採用しており、ブラントンの味わいに非常に近いです。しかし、こちらも人気が急上昇しており、ブラントンと同じく品薄状態にあるため、見つけたらラッキー、というレベルになっています。

同じ蒸留所の系譜にある銘柄の魅力

バッファロー・トレース蒸留所は、「マッシュビル（Mash Bill）」と呼ばれる原料の配合比率によって、いくつかのグループに分けてバーボンを製造しています。

ブラントンは特定の「マッシュビル」から作られており、同じマッシュビルを使う他の銘柄を試すことで、ブラントンに通じる「共通の風味」を感じることができます。

例えば、イーグルレアやバッファロー・トレースなどは、ブラントンと似た系のマッシュビルを使用していると言われており、ブラントンが持つフルーティで甘い特徴を共有しています。

もしブラントンが入手困難で、「あの独特の風味が忘れられない」という場合は、まずはバッファロー・トレースを試飲してみることをモモストアは強くお勧めします。
同じ蒸留所の技術と伝統が生み出した、一貫した高品質なバーボン体験を堪能できるはずです。

諦めないで！ブラントンを定価で手に入れるための裏技・コツ

ここまで品薄の現状をお伝えしましたが、「どうしても定価でブラントンを手に入れたい！」という熱意を持っている方も多いと思います。
ここでは、モモストアが考える「定価購入の確率を上げるための、具体的な裏技とコツ」を詳しくご紹介します。

情報収集の重要性

現在のブラントンの販売は、「情報戦」と言っても過言ではありません。
どの店舗が、いつ、どれくらいの量を入荷するかの情報は、極めて秘匿性が高いですが、SNSやオンラインフォーラムを駆使することで、その断片を掴むことができます。

＜効果的な情報収集のポイント＞

1. Twitter（X）のリアルタイム検索: 「ブラントン 抽選」「ブラントン 入荷」などのキーワードで検索し、最新順でチェックします。数時間前のツイートでも、すでに遅い場合もあるため、常にウォッチすることが大切です。
2. 匿名掲示板・情報共有サイト: 一部のウイスキー愛好家が集まる掲示板では、入荷情報を共有していることがあります。ただし、誤情報も多いので、あくまで参考程度に。
3. 酒販店アカウントのフォロー: 大手・中堅の酒販店の公式SNSアカウント（特にInstagramやLINE公式アカウント）をすべてフォローし、通知をオンにしておきましょう。告知と同時に応募することが重要です。
4. メルマガ登録: 大手デパートや家電量販店の酒類オンラインストアのメルマガには、人気商品の抽選販売情報が含まれていることが多いです。

定価でブラントンを手に入れる人は、例外なくこれらの情報収集を徹底しています。
日々の生活の中で、数分間でも情報チェックに時間を割くことが、幸運を掴むための第一歩となります。

実店舗を巡る際のポイント

オンラインでの情報収集だけでなく、「足で稼ぐ」、つまり実店舗を巡る行動も非常に有効です。
特に、人気ウイスキーは、オンラインでの抽選に回さず、「上顧客への販売」や「店頭でのゲリラ販売」として扱う店舗も少なくありません。

• 平日の午前中を狙う: 土日祝日は競争率が上がります。平日の開店直後や、入荷が多いと言われる時間帯（午前中など）を狙って、主要な酒販店を訪れてみましょう。
• 顔と名前を覚えてもらう: 特定の酒販店に何度も足を運び、店員さんとコミュニケーションを取ることで、顔を覚えてもらいましょう。販売情報を直接教えてもらえる確率はゼロではありません。
• ブラントン以外の購入実績を作る: ブラントン以外にも、その店舗で取り扱っている他のウイスキーや酒類を購入することで、「上顧客」として認識されやすくなります。

また、地域密着型の小さな酒屋さんにも、在庫が隠れている可能性があります。
「どうせ置いていないだろう」と諦めずに、勇気を出して「ブラントンは入荷しないですか？」と尋ねてみることが大切です。店員さんとの会話が、思わぬ収穫につながるかもしれませんよ。

ブラントンの転売価格が急騰中！現在の市場価格はいくら？

ブラントンが品薄になった結果、その取引価格は正規の定価を遥かに超える「プレミア価格」で安定して推移しています。
この価格がどれくらいの水準にあるのか、そしてなぜ価格が変動するのかを知ることは、購入を検討する上で非常に重要です。

定価とプレミア価格の比較表

ブラントン オリジナル シングルバレルの価格を比較してみましょう。
※価格は執筆時点でのモモストアの調査に基づいています。市場状況により変動します。

＜ブラントン オリジナル シングルバレル 価格比較＞

購入ルート	価格帯（目安）	特徴
正規店（定価）	7,000円〜8,000円台	ほぼ抽選販売。在庫がほとんど市場に出ないため、幻の価格帯。
ECサイト（プレミア価格）	15,000円〜25,000円程度	最もよく見かける価格帯。業者やフリマでの転売品が中心。
BARでの一杯	1,500円〜2,500円程度	ボトル購入が難しいため、まずはBARで試飲するのが確実。

この表からもわかる通り、定価とECサイトでのプレミア価格には、2倍から3倍以上の大きな開きがあります。
特に、ギフトシーズンや年末年始などの需要が高まる時期には、さらに価格が高騰する傾向があります。

価格変動の要因

ブラントンのプレミア価格は、いくつかの要因によって常に変動しています。

• 円安・円高の影響: ブラントンはアメリカからの輸入ウイスキーなので、円安になると並行輸入品の仕入れ価格が上がり、結果としてECサイトでの販売価格も高騰します。
• 正規代理店の入荷量: 正規代理店からの入荷情報が出ると、一時的に市場価格が落ち着くこともありますが、その効果は短期間で終わることが多いです。
• 海外ウイスキーの受賞: 世界的なウイスキーコンテストなどでブラントンが受賞したり、関連銘柄が注目されたりすると、その人気に連動して価格が上昇します。

これらの価格変動を予測するのは非常に難しいですが、モモストアとしては、定価の3倍以上の価格になっている場合は、購入を一旦見送ることをお勧めします。
その予算で、先に紹介した「代替銘柄」の中から、2本〜3本の上質なバーボンを購入し、ブラントンの再入荷を待つ方が、賢明なウイスキーライフかもしれません。

ブラントンの最新の取引相場については、ウイスキー専門の価格比較サイトで日々チェックすることができます。（外部リンク5：ウイスキー専門の情報サイト/フォーラム）

【モモストア解説】ブラントンの今後の供給見通しとウイスキー市場の動向

最後に、モモストアが考えるブラントンの今後の供給見通しと、それを取り巻くウイスキー市場全体の動向について解説します。
「終売」の噂は事実ではありませんが、今後、以前のように手軽に買えるようになるのか、という点について見ていきましょう。

供給安定化の可能性

結論から言えば、「近い将来、以前のように安定供給される可能性は低い」とモモストアは見ています。
その理由は、ブラントン独自の製法と、世界的な需要の構造的な問題があるからです。

• シングルバレルの制約: 熟成庫の中でも最高の状態にある樽だけを選んでボトリングする製法は、手間と時間を要するため、急な増産ができません。
• 長期的な熟成: 仮に今、蒸留所が生産量を大幅に増やしたとしても、ブラントンとして出荷できるのは数年後、あるいは10年以上先になってしまいます。
• 世界の需要の継続: ウイスキー人気は一過性のブームではなく、高級酒として定着しつつあります。ブラントンは、今後も世界各国で奪い合いの状態が続く可能性が高いです。

しかし、絶望的というわけではありません。
正規代理店であるアサヒビールは、ブランドへの投資を続けており、少しずつでも日本市場への割り当て量を増やそうと努力していると見られます。

そのため、「突発的な抽選販売や、極少量の入荷」というチャンスは今後も継続すると考えられます。
モモストアとしては、この「ゲリラ的なチャンス」を逃さないための情報収集こそが、最も現実的なブラントンとの出会い方だと考えます。

最後に（まとめ）

ブラントンを巡る「終売」の噂は、その希少性と人気がゆえに生まれた誤解であることが分かりました。

＜ブラントン入手のモモストア最終提言＞

1. 最優先は情報戦: SNSやメルマガで抽選販売の情報を逃さないこと。これが定価入手の唯一の道です。
2. 次善の策はECサイト: プレミア価格を許容できるのであれば、Amazonや楽天市場で確実に入手できます。その際は、信頼できるショップを選びましょう。
3. 代替銘柄を楽しむ: ブラントンが手に入らなくても、メーカーズマーク、ウッドフォードリザーブ、バッファロー・トレースなど、ブラントンに通じる高品質なバーボンはたくさんあります。これらの銘柄を楽しむことで、ウイスキーの世界はさらに広がります。

ブラントンは、まさに「一期一会のウイスキー」です。
その希少な一本と出会える日を信じて、モモストアも引き続き情報を追いかけます。
あなたが最高のバーボンライフを送れるよう、心から応援しています！