クリスマスマーケットのおすすめは何？雑貨・フード・ドリンク人気商品徹底ガイド

いよいよクリスマスシーズンがやってきましたね！
キラキラと輝くイルミネーションの中で開催されるクリスマスマーケットは、冬の醍醐味ですよね。本場ヨーロッパのような雰囲気を味わえるこの場所で、「何を売っているんだろう？」「何を買うべき？」と迷う方も多いのではないでしょうか？
この記事では、クリスマスマーケットで絶対チェックすべき、人気の雑貨や伝統的なフード、温かいドリンクまで、モモストアが詳しくご紹介します。これを読めば、今年のマーケットが10倍楽しくなりますよ！

クリスマスマーケットで販売されている商品の種類と全体像

クリスマスマーケットと聞くと、まず何を思い浮かべますか？
多くの人がイメージするのは、きらびやかなイルミネーションと、美味しそうな食べ物の屋台かもしれませんね。でも、実はこのマーケットは、ただの屋台街ではなく、「アドベント（待降節）」というクリスマスの準備期間を楽しむための、生活雑貨や工芸品を買う場所としてヨーロッパで発達してきました。

大きく分けて、クリスマスマーケットで売られているのは以下の3つのカテゴリーです。

• 【雑貨・工芸品】：クリスマスツリーの飾り、木のおもちゃ、キャンドル、くるみ割り人形など、伝統的な装飾品やギフト。
• 【フード】：ソーセージ（ブラートヴルスト）、ポテト料理（カルトッフェルプッファー）、ラビオリに似たマウルタッシェンなど、ボリューム満点の温かい食事。
• 【ドリンク】：グリューワイン（ホットワイン）、プンシュ、ホットチョコレート、温かいビール（グリュービア）など、体を温めるための飲み物。

これらの商品は、ほとんどが手作りのものや、その地域特有のものが多く、大量生産品にはない温かみや、文化的な背景が詰まっています。
特に日本で開催されるマーケットでも、本場ドイツの職人さんが作った雑貨や、ドイツ直輸入の食材が並ぶことが多いんですよ。そのため、ちょっとした旅行気分を味わえるのも、クリスマスマーケットの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

また、近年はヨーロッパの伝統を守りつつも、日本の季節の食材を取り入れたり、和のテイストを加えた限定商品なども登場しており、訪れるたびに新しい発見があるのも楽しいポイントです。初めて行く方は、まずこの3つのカテゴリーを意識して、どの屋台を巡るか計画を立ててみると効率的に回れますよ！

そして、忘れてはいけないのが、会場限定のオリジナルマグカップです。これを手に入れるためにマーケットを訪れる人もいるほど、人気のアイテムとなっています。マグカップについては後ほど詳しく解説しますね。

クリスマスマーケットは、美味しいものを食べて、素敵な雑貨を見つけて、一年を締めくくる最高の場所になること間違いなしです！

絶対外せない！本場ドイツ由来の伝統的なクリスマス雑貨

クリスマスマーケットの真髄は、やはり本場ドイツの伝統が息づく美しい雑貨たちにあります。
これらは単なる装飾品ではなく、何百年も前から受け継がれてきた職人の技術と、クリスマスの物語を伝える大切な文化財とも言えるんです。

ザイフェン村発祥の木工芸品

ドイツのザイフェンという小さな村は、伝統的な木工芸品の産地として世界的に有名です。この村で作られるアイテムは、木製でありながら非常に繊細で、見ているだけで心が温まります。

ザイフェン工芸品の代表例

くるみ割り人形 (Nussknacker)	兵隊や王様をモチーフにした木製の人形。悪魔を追い払う守り神として、贈り物としても人気が高いアイテムです。
煙出し人形 (Räuchermännchen)	人形の下部にお香（コーンタイプ）をセットし、口から煙を出すユニークな人形。パイプをふかしているように見えるデザインが多く、冬の香りを楽しむために使われます。
クリッペ人形 (Krippenfiguren)	キリスト誕生のシーンを再現したジオラマ用フィギュア。木製や陶器製などがあり、家族で少しずつ集めていく文化があります。

これらの工芸品は、一つ一つ手作業で丁寧に作られているため、同じように見えても表情や色付けに個性があります。もし気に入ったものを見つけたら、それは一期一会の出会いかもしれません。高価に感じるかもしれませんが、何十年も大切に使える一生ものと考えれば、十分その価値がありますよ。

さらに、ザイフェン工芸品は、その歴史や製造工程を知ると、より一層愛着が湧くものです。
興味がある方は、ぜひ「ザイフェン村の歴史と工芸品」で調べてみてください。その深い背景を知ることで、購入した雑貨が、単なる飾りではなく、特別な思い出の品になりますよ。

モモストアも、こういった伝統工芸品には目がないのですが、マーケットで見かけるたびに、その緻密な作業に感心させられます。特に小さなオーナメントなどは、ギフトとしても喜ばれること間違いなしです！

くるみ割り人形や煙出し人形などドイツ工芸品の魅力

前述したドイツ工芸品のの中でも、「くるみ割り人形」と「煙出し人形」は、特にクリスマスの象徴として愛されています。
その魅力は、単に見た目が可愛いというだけでなく、深い意味と実用性を兼ね備えている点にあります。

くるみ割り人形の物語性

くるみ割り人形は、バレエ作品としても有名ですが、もともとは「魔除け」の意味合いを持つとされてきました。
兵隊や憲兵、王様といった威厳のある姿は、悪い精霊から家を守る守護神としての役割を期待されていたからです。マーケットで売られているものは、実際にくるみを割る機能を持つものもありますが、ほとんどは装飾用として作られています。

サイズも豊富で、手のひらに乗るミニサイズから、存在感抜群の50cmを超えるものまであります。コレクション性が非常に高く、毎年少しずつ買い足して、家の雰囲気を華やかにするのも楽しいクリスマスの過ごし方の一つです。

くるみ割り人形の選び方ポイント

モチーフ	兵隊、サンタクロース、職人、音楽家など、様々な職業やキャラクターがあります。自分の趣味や、贈る相手の職業にちなんだものを選ぶと特別感が増します。
色使い	伝統的な赤・青・緑の組み合わせが多いですが、近年は白やゴールドを基調としたモダンなデザインも登場しています。
製造元	ザイフェン村の有名な工房（例えば、クローネン社やミュラー社など）の製品は品質が高く、コレクターアイテムとして価値が上がることがあります。

 

煙出し人形の実用的な癒やし

一方、煙出し人形は、その名の通り、お香を焚くための実用的なアイテムです。
お香の優しい香りが、冬の寒い部屋を温かいムードで包み込んでくれます。キャラクターは、サンタや木こり、鉱夫など、素朴で親しみやすいものが中心です。

煙出し人形の最大の魅力は、その動作です。口からフワッと煙が立ち上る様子は、まるで人形が本当にパイプをふかしているようで、見ていて飽きません。この一風変わった工芸品は、日本ではなかなか手に入りにくいので、マーケットで見かけたらぜひ手にとってその仕組みを確かめてみてくださいね。

どちらの人形も、クリスマスの思い出を形にしてくれる素晴らしいお土産になります。

きらめくオーナメントとキャンドル！自宅を飾るアイテム

クリスマスマーケットの屋台を彩る、きらびやかなオーナメントとキャンドルは、自宅のクリスマスの準備に欠かせません。
特にオーナメントは、その素材やデザインが非常に多様で、マーケットの個性を最も反映している商品と言えるでしょう。

繊細なガラスオーナメント

ドイツのラウシャという地域は、ガラス工芸で知られており、手吹きのガラスオーナメントは非常に有名です。

• デザインの多様性：伝統的な球形だけでなく、果物、動物、乗り物、サンタクロースなど、あらゆるモチーフがガラスで作られています。
• 手描きの美しさ：一つ一つ職人が手描きで色付けしているため、光の当たり方によって見え方が変わり、まるで芸術品のような美しさがあります。

これらのオーナメントは衝撃に弱いため持ち帰りに注意が必要ですが、クリスマスツリーに飾るだけで、一気に本場ヨーロッパの雰囲気になります。毎年一つずつ集めていく「マイ・オーナメント」のコレクションは、家族の歴史を刻む素敵な習慣になりますよ。

リース、アドベントクランツ、キャンドルの意味

クリスマスマーケットでは、生木の葉を使ったリースやアドベントクランツ（アドベントの時期に使うリース）も多く販売されています。

クリスマスを彩るキャンドルとリース

アドベントクランツ	4本のキャンドルが飾られたリース。クリスマスの4週間前（アドベント）から毎週1本ずつ火を灯し、クリスマスを心待ちにする習慣に使われます。マーケットでは本物の木を使ったものが主流です。
キャンドル	蜜蝋で作られた天然のキャンドルや、火をつけると熱でくるくる回る仕組みの「ピラミッド」と呼ばれるキャンドルホルダーなどが人気です。蜂蜜の優しい香りが特徴のものもあります。
スノードーム	クリスマスマーケットの景色や、サンタクロースをモチーフにしたスノードームは、お土産としても定番です。飾るだけで冬のムードが漂います。

キャンドルは冬の夜を幻想的に演出し、リースは魔除けや永遠の命の象徴とされています。単に美しいだけでなく、それぞれに意味が込められていることを知ると、選ぶのがさらに楽しくなりますね。
自宅用だけでなく、親しい人への心温まるプレゼントとしてもおすすめです。

クリスマスマーケットの定番グルメ！ソーセージと肉料理

さあ、雑貨の次はマーケットのもう一つの主役、グルメについて語りましょう！
寒い冬の屋外でいただく温かいフードは、格別の美味しさです。クリスマスマーケットのフードと言えば、やはり「Wurst（ヴルスト/ソーセージ）」は外せません。

ボリューム満点！王道ブラートヴルスト

最もポピュラーなのが「Bratwurst（ブラートヴルスト）」。これはドイツの焼きソーセージのことで、マーケットでは炭火や鉄板で焼かれ、食欲をそそる香りを漂わせています。

• 提供方法：多くは、パン（Semmel/ゼンメル）に挟んだホットドッグスタイルで提供されます。大きめのソーセージが丸ごと一本入っていて、ボリューム満点です。
• 味付け：ケチャップやマスタード、ザワークラウト（キャベツの酢漬け）などをトッピングするのが一般的です。
• 地域性：ブラートヴルストは地域によって太さや長さ、使う肉の種類が異なります。例えば、ニュルンベルクのものは特に小さくて細いなど、食べ比べも醍醐味です。

このブラートヴルストを片手にグリューワインを飲むのが、クリスマスの定番スタイルですね！

その他のおすすめ肉料理と温かい食事

ソーセージ以外にも、ドイツやヨーロッパの温かい肉料理が楽しめます。

マーケットで人気の肉料理・温かい食事

カリーヴルスト (Currywurst)	焼いたソーセージに、カレー粉入りのケチャップソースをかけたもの。フライドポテトとセットで提供されることが多く、子供から大人まで大人気です。
フリカデレ (Frikadelle)	ドイツ風のハンバーグやミートボールのような料理。こちらもパンに挟んで提供されたり、プレート料理の一部として出てくることがあります。
スモークチキンレッグ	大きな骨付きのチキンレッグをスモークしたもの。香ばしくジューシーで、見た目も豪華なので、SNS映えもばっちりです。

どの料理も、寒い外で食べてもすぐに冷めないように、温かい状態で提供される工夫がされています。体を芯から温めて、お祭りの雰囲気をさらに満喫してくださいね。ただし、混雑時は熱い食べ物をこぼさないように注意して楽しみましょう！

寒い冬にぴったり！温かいスープやチーズ料理

肉料理もいいですが、やはり寒い日には体が温まるスープや、濃厚なチーズ料理も恋しくなりますよね。
クリスマスマーケットでは、ドイツだけでなく、ヨーロッパ各地の冬の味覚が楽しめます。モモストアが特に注目してほしいのは、パンを使った料理や、リゾットなどの炭水化物系です。

体を温めるスープとパン料理

ヨーロッパでは、スープをパンの器に入れて提供するスタイルが定番です。これは冷めにくく、食べ終わった後に器のパンまで食べられるという、一石二鳥のアイデアグルメです。

• シチューパン：ビーフシチューやクラムチャウダーなど、具材がゴロゴロ入った濃厚なシチューをパンに詰めたもの。最後まで温かく美味しくいただけます。
• ボルシチ：東欧の伝統的なスープで、じっくり煮込んだ牛肉と玉ねぎの旨味が凝縮されています。寒い場所では特に人気が高いメニューです。
• オニオングラタンスープ風：濃厚な玉ねぎのスープの上にチーズとパンが乗っていて、体がポカポカ温まる、フランスに近い地域で見かける料理です。

 

濃厚チーズがたまらない！人気サイドメニュー

また、チーズを使った料理も、グリューワインやビールによく合うため、多くの屋台で提供されています。

濃厚なチーズ・芋料理

ケーゼシュペッツレ (Käsespätzle)	ドイツ南部の伝統料理で、チーズソースを絡めた小さなパスタ（シュペッツレ）に、フライドオニオンをトッピングしたもの。ドイツ風マカロニ＆チーズといった感じで、リッチで満足感が高い一品です。
カルトッフェルプッファー (Kartoffelpuffer)	ドイツ風のじゃがいもパンケーキ。細切りにしたじゃがいもを揚げ焼きにしたもので、外はカリカリ、中はホクホク。サワークリームやリンゴソースを添えて食べることが多いです。
ラクレットチーズ	大きなチーズの塊を温め、溶けた部分をじゃがいもやパンにかけて提供する料理。濃厚なチーズの香りが食欲をそそります。

特にケーゼシュペッツレは、寒い冬に恋しくなる、心温まるソウルフードです。見かけたらぜひ挑戦してみてください。チーズ好きにはたまらないですよ！
これら濃厚な食事の写真を「クリスマスマーケットのフード」で検索して見ると、きっとお腹が空いてくるはずです！

忘れちゃいけない！スイーツ・焼き菓子系のおすすめ（レープクーヘンなど）

マーケットに来たら、甘いものは絶対に欠かせません！
ドイツの伝統的なクリスマス菓子は、スパイスやナッツ、ドライフルーツをたっぷり使い、日持ちするように作られているものが多く、お土産にも最適です。

クリスマス菓子の女王：レープクーヘン

「Lebkuchen（レープクーヘン）」は、ドイツのクリスマス菓子の代表格です。

• 特徴：ジンジャーブレッドに似た、スパイスの効いたソフトなクッキー・ケーキです。ハチミツやナッツ、オレンジピールなどが使われます。
• ハート型：マーケットで最も目立つのは、メッセージがアイシングで書かれた大きなハート型のレープクーヘン。首から提げる紐がついているものが多く、プレゼントや記念撮影用にも人気です。
• 産地：ニュルンベルク産のレープクーヘンは特に有名で、厳格なルールに基づいて製造されています。

このハート型のレープクーヘンは、食べるというよりは、お祭りの記念品として持ち帰る人が多いですね。好きな人へのメッセージが書かれたものを選んだり、自分でメッセージを入れてもらうカスタムサービスがある屋台もありますよ。

その他の人気スイーツ

レープクーヘン以外にも、焼き立ての温かいスイーツが多数並びます。

マーケットで楽しむ甘い誘惑

シュトーレン (Christstollen)	ドライフルーツとナッツがたっぷり入った、ドイツの伝統的な発酵菓子。表面に粉砂糖がまぶされており、日持ちがするため、クリスマスまでの期間に少しずつスライスして食べる習慣があります。
バウムクーヘン	木の年輪のような見た目が特徴のバウムクーヘンも、ドイツ発祥のお菓子です。マーケットでは、その場で作ってくれる実演販売もあります。
バームシュトリーツェル (Baumstriezel)	ハンガリー発祥の円筒状の焼き菓子で、表面にシナモンシュガーやココアなどがまぶされています。外はカリッと、中はモチモチの食感が楽しめます。
クレペス (Crêpes)	フランス発祥ですが、ヨーロッパのマーケットでは定番のクレープ。チョコレートやフルーツ、生クリームなどをたっぷりトッピングして、熱々をいただきます。

焼きりんごグリューワインなど、スイーツとドリンクが融合したメニューも人気があります。甘い香りが漂う屋台は、まさに冬の幸せな空間ですよ。寒い中での甘いものは、最高の癒やしになりますね！

心も体も温まる！ホットドリンク（グリューワイン、プンシュ）徹底解説

クリスマスマーケットでの体験を完璧にするためには、温かいドリンクは絶対に欠かせません！
イルミネーションの下で、湯気の立つマグカップを両手で包み込む瞬間こそ、冬の醍醐味ですよね。特にアルコール飲料は、体を芯から温めてくれます。

マーケットの主役！グリューワイン（Glühwein）

「Glühwein（グリューワイン）」は、クリスマスマーケットの代名詞的なドリンクです。

• 正体：赤ワインをベースに、シナモン、クローブ、スターアニス、オレンジピールなどのスパイスと砂糖を加えて温めたホットワインです。
• バリエーション：伝統的な赤ワインだけでなく、白ワインベース、フルーツフレーバー（チェリーやアップル）、さらには「シュス（Schuss）」と呼ばれるリキュールやラム酒を追加した、アルコール度数の高いバージョンもあります。
• 飲み方：一般的に、デポジット制のオリジナルマグカップに入れて提供されます。飲み終わったらマグカップを返却してデポジットを返してもらうか、記念に持ち帰ることもできます。

グリューワインは、屋台ごとに味付けやスパイスの配合が異なり、自分の「推しグリューワイン」を見つけるのも楽しみの一つです。

アルコールが苦手な方や子供向けドリンク

アルコールが苦手な方や、子供たちも楽しめるホットドリンクも豊富に用意されています。

ノンアルコールドリンクの定番

キンダープンシュ (Kinderpunsch)	「子供のプンシュ」という意味で、フルーツジュース（リンゴやベリー）にスパイスを加えた温かいノンアルコールパンチです。グリューワインと同じく、体を温める効果があります。
ホットチョコレート	生クリームやマシュマロをトッピングした濃厚なホットチョコレートは、寒い冬に最高の贅沢。特にサンタデコレーションがされたものは人気が高いです。
アイアープンシュ (Eierpunsch)	卵黄、砂糖、白ワイン、スパイスなどを温めたエッグノッグに近い飲み物。少しとろみがあり、甘くて濃厚な味わいです。

ちなみに、グリューワインは自宅でも簡単に作ることができます。興味がある方は「簡単グリューワインレシピ」をチェックして、マーケットの味を再現してみるのも楽しいですよ。

忘れちゃいけない！人気のお土産マグカップ＆限定グッズ

クリスマスマーケットに行ったら、必ず手に入れたいのが、会場限定のオリジナルマグカップです。
これは単なる飲み物の容器ではなく、その年のマーケットを象徴する大切な記念品であり、コレクションアイテムとして非常に価値が高いものです。

オリジナルマグカップの魅力とシステム

グリューワインやプンシュなどのホットドリンクは、ほとんどの場合、オリジナルの陶器製マグカップで提供されます。

• デポジット制：ドリンク代に加えて、マグカップ代（Pfand/プファンドと呼ばれるデポジット）が含まれています。飲み終わった後、カップを返却すればデポジットは戻ってきます。
• 記念品として持ち帰り：デポジットを放棄することで、カップをそのまま持ち帰ることができます。多くの人がこれを目的として購入します。
• デザイン：開催地（東京、大阪、横浜など）や、その年のテーマに合わせたデザインが施されており、毎年デザインが変わるため、コレクターズアイテムとなっています。

モモストアも毎年マーケットに行くたびに、違うデザインのマグカップを集めています。自宅でコーヒーを飲むときに使うと、マーケットの楽しい思い出が蘇ってきて、とても幸せな気分になりますよ。

その他のおすすめ限定グッズ

マグカップ以外にも、限定デザインのアイテムはたくさんあります。

持ち帰りたい限定アイテム

限定オーナメント	その年のマーケット名や開催地が刻印されたオーナメント。ツリーに飾れば、いつの年にどこに行ったかが一目でわかります。
クリスマスティー	シナモンやオレンジなどのスパイスがブレンドされた、マーケット限定のオリジナルブレンド紅茶やハーブティー。家で温かいティータイムを楽しめます。
オリジナルポストカード	会場の美しい景色や、その年のメインビジュアルがデザインされたカード。旅の思い出を記して、大切な人に送るのも素敵です。

これらの限定品は、マーケットが終了すると手に入らないものがほとんどなので、「これだ！」と思ったら迷わずに購入することをおすすめします。メルカリやオークションサイトで高値で取引されるものもあるので、見つけたらラッキーかもしれませんね！

日本で開催されるクリスマスマーケット限定！和の要素を取り入れた商品

近年、日本国内で開催されるクリスマスマーケットは、本場ヨーロッパの雰囲気を大切にしつつも、日本の季節感や文化を取り入れた独自の進化を遂げています。
これは、日本のマーケットならではの、ユニークで魅力的なポイントです。

日本の食材を活かしたフードとドリンク

伝統的なドイツ料理に加え、日本の冬の味覚やご当地グルメとコラボレーションしたメニューが登場しています。

• 和風アレンジのグリューワイン：日本酒や焼酎をベースにしたホットドリンクや、柚子、抹茶などの和のフレーバーを取り入れたグリューワイン風のドリンク。
• ご当地食材のトッピング：地元の野菜やブランド肉を使ったソーセージ、または日本の出汁を使ったスープなど、その土地の味を楽しめる屋台もあります。
• 季節のスイーツ：和栗を使ったモンブランや、いちご大福など、日本の冬の定番スイーツをクリスマス仕様にアレンジしたもの。

特に、日本酒を使ったホットカクテルなどは、普段お酒を飲まない方でも楽しめると人気を集めています。会場によっては、地元の酒蔵が出店していることもあるので、チェックしてみてください。

和モダンな雑貨と工芸品

雑貨に関しても、日本の職人さんやクリエイターが参加することで、新しい魅力が生まれています。

日本限定のユニークな商品

和紙のオーナメント	透け感や温かみのある和紙を使った、雪の結晶や動物モチーフのオーナメント。西洋のガラスとは違った、柔らかい光を放ちます。
風呂敷や手ぬぐい	クリスマス柄や冬のモチーフがデザインされた風呂敷や手ぬぐい。お土産を包むのに使ったり、タペストリーとして飾るのもおしゃれです。
陶器のマグカップ	日本の窯元が作った、手になじむ温かみのある陶器製マグカップ。洋風のデザインでありながら、質感は日本の伝統を感じさせます。

これらの和洋折衷の商品は、海外からの観光客にも非常に人気が高いそうです。日本のクリスマスマーケットならではの、特別な体験をぜひ楽しんでくださいね。

予算別！クリスマスマーケットでの賢い買い物のコツ

クリスマスマーケットは魅力的すぎて、つい財布の紐が緩みがちですが、事前に予算を立てておくことで、後悔のない買い物ができます。特に初めての方は、予算を3段階に分けて考えると計画的でおすすめですよ。

1,000円〜3,000円：食べ歩きとプチギフトを楽しむ

この予算帯は、主にフードとプチギフトに使うのが最適です。

• フード＆ドリンク：グリューワイン（約800〜1,200円）やソーセージ（約1,000〜1,500円）、ホットチョコレート（約800円）などが楽しめます。
• お土産：ミニサイズのキャンドル、キーホルダー、小さなレープクーヘン、ポストカードなど、職人さんの手作りの温かみを感じられる商品を選びましょう。

特に友人へのお土産としては、小分けにできるスパイス入りの焼き菓子や、限定デザインのティーバッグなどが喜ばれます。予算内で最大限楽しむためには、フードは一人で一つではなく、友達とシェアして色々な種類を試すのがおすすめです。

3,000円〜10,000円：記念マグカップと中級雑貨に投資する

この価格帯は、マーケットの目玉商品に手を出すのに最適な予算です。

この予算で買いたいアイテム

オリジナルマグカップ	デポジットを含めても、通常2,000円前後で手に入ります。毎年コレクションしている方は、必ずここで予算を確保しましょう。
ガラスオーナメント	手描きの美しいガラスオーナメントは、1つ3,000円〜5,000円程度のものが多く、自宅のツリーを一気に格上げしてくれます。
高級食材	日持ちするシュトーレンのホールサイズや、珍しいハチミツ、スパイスセットなど、グルメな方への贈り物としても最適です。

 

10,000円以上：一生ものの工芸品を購入する

くるみ割り人形や煙出し人形など、本格的なドイツ工芸品は10,000円を超えるものがほとんどです。
これらは数十年単位で愛用できるものなので、自分へのご褒美や、特別な記念の贈り物として購入を検討してみてください。

購入を決める前に、一度「本場ドイツのクリスマス工芸品」の相場を調べておくと、マーケットでの価格が適正か判断しやすくなりますよ。

【要確認】雑貨や食べ物・飲み物はAmazonや楽天でも買える？

「マーケットで見た商品、やっぱり買っておけばよかった！」と後悔すること、ありますよね。
特に期間が限られているマーケットでは、後から同じものを探すのは難しい場合が多いです。では、クリスマスマーケットで売られている商品は、オンライン通販で購入できるのでしょうか？

オンラインで購入できる可能性が高い商品

以下の商品は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入できる可能性が高いです。

• 量産されている雑貨：一般的なデザインのオーナメントや、LEDキャンドルなど、特定のブランド名が付いていない安価な輸入品。
• 有名ブランドの食品：デメアティーハウスなどの有名紅茶ブランドや、ジョンズブレンドのようなフレグランス系商品。これらは、限定パッケージでなければ、通常の販売ルートで購入可能です。
• グリューワインの素・ボトル：スパイスミックスや、すでにボトル詰めされたグリューワインは、冬のシーズンに合わせて酒類販売店やオンラインストアで販売されます。

特に、楽天市場やYahoo!ショッピングでは、ドイツや北欧の輸入雑貨を専門に扱うショップが、クリスマスシーズンに合わせて特設コーナーを設けることが多いです。

オンラインでの購入が難しい商品（マーケット限定品）

一方で、オンラインでの購入が非常に難しい、または不可能に近い商品もあります。

マーケット限定品

オリジナルマグカップ	前述の通り、その年の会場限定品なので、正規ルートでの再販はありません。中古品としてメルカリなどに出品されることはありますが、定価以上になることが多いです。
できたてのフード・ドリンク	ブラートヴルストやグリューワイン、シュペッツレなどの温かい料理は、その場で作って食べるからこそ価値があります。レトルトや冷凍品はありますが、現地の味を完全に再現するのは難しいでしょう。
一点ものの手作り工芸品	無名の職人さんが作った一点ものの木工品や手描きオーナメントは、その場でしか買えない「出会い」の商品です。

やはり、「出会った時に買う」というのが、マーケットショッピングの鉄則です。後悔しないためにも、少しでも気になったら、スマートフォンで「くるみ割り人形の通販」などのキーワードで価格比較だけしてみて、マーケットの価格が妥当であれば即決するのがおすすめです。

クリスマスマーケットを10倍楽しむための裏ワザと服装

クリスマスマーケットを訪れるにあたって、ただ行って楽しむだけでなく、ちょっとしたコツを知っているだけで、快適さが格段にアップしますよ！
ここでは、マーケットのプロが実践する裏ワザと、必須の服装についてご紹介します。

快適に楽しむための裏ワザ

 

• 平日の午前中を狙う：週末の夜間は最も混雑します。ゆっくりと雑貨を見て回りたいなら、平日の午前中や、オープン直後の時間帯が狙い目です。フードやドリンクも並ばずに買えることが多いです。
• 現金を用意しておく：最近はキャッシュレス対応の屋台も増えましたが、個人経営の小さな屋台では現金のみの対応という場所も少なくありません。スムーズな買い物のために、少額の現金（特に1,000円札や小銭）を用意しておくと便利です。
• マグカップをすぐゲット：デポジット制のマグカップは、購入したら最後まで持ち歩くことになります。最初に温かいドリンクを買ってマグカップを手に入れ、それをその後のドリンク購入にも使い回すのが賢い方法です。
• エコバッグを持参：雑貨や工芸品は壊れやすいものが多いです。衝撃から守るために、クッション性のある素材でできたエコバッグや、小さなプチプチを持参すると安心です。

 

寒さ対策は万全に！必須の服装アイテム

マーケットは基本的に屋外で開催されます。夜間や夕方は特に冷え込むため、防寒対策は最重要ポイントです。

マーケット必須の防寒アイテム

手袋・マフラー・帽子	特に手袋は、ホットドリンクを持つ手や、屋台で商品を選ぶ手を冷えから守るため必須です。指先が出せるタイプ（ミトンやフィンガーレス）だと、スマホ操作や小銭の出し入れがしやすいです。
貼るカイロ	背中の上部や腰、足の裏など、冷えやすい場所に貼っておくと、薄着でもかなり快適に過ごせます。
防水・防滑性のある靴	地面が濡れていたり、人混みで足元が不安定になったりすることもあります。ヒールの高い靴は避け、歩きやすく温かいブーツやスニーカーを選びましょう。

服装もクリスマスムードを意識して、赤や緑を取り入れたり、ファーやニットなどの温かい素材を選ぶと、気分も上がってマーケットがもっと楽しくなりますよ。さあ、万全の準備をして、クリスマスの魔法にかかりに行きましょう！

くるみ割り人形の起源と知っておきたい豆知識

クリスマスマーケットで一際目を引く「くるみ割り人形」ですが、その背景にある歴史や豆知識を知ると、見る目がさらに変わります。

くるみ割り人形の意外な起源

くるみ割り人形は、18世紀後半にドイツ東部のザイフェン村で誕生しました。当時の村は鉱山業が衰退しつつあり、住民が生活のために木工品を作り始めたのがきっかけです。

• 権力への皮肉：初期のくるみ割り人形は、兵隊や王様、憲兵などの権威的な姿をしていました。これは、当時の権力者への不満や風刺が込められていたという説があります。硬い殻（くるみ）を割る力強い姿に、庶民の願いが込められていたのかもしれません。
• 「くるみ」の意味：クリスマスの時期、くるみは幸運や生命力の象徴とされ、魔除けや豊穣を願うアイテムとして大切にされてきました。

単なるおもちゃではなく、実は深い歴史的背景を持つ工芸品なんですね。

くるみ割り人形をモチーフにした作品

くるみ割り人形が世界的に有名になったのは、やはりロシアの作曲家チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽『くるみ割り人形』の影響が非常に大きいです。

『くるみ割り人形』の主な要素

発表年	1892年（ロシア・サンクトペテルブルク）
物語	少女クララ（またはマーシャ）が、クリスマスにもらったくるみ割り人形が王子となって、ネズミの王様と戦い、お菓子の国へ導かれる幻想的な物語。
楽曲	「花のワルツ」や「金平糖の精の踊り」など、クリスマスシーズンにぴったりの美しい楽曲が有名です。

このバレエの成功により、くるみ割り人形は世界中でクリスマスの象徴として広く認知されるようになりました。マーケットで人形を見かけたら、ぜひその歴史と物語に思いを馳せてみてください。

グリューワインの起源と自宅で楽しむアレンジ方法

寒い冬に欠かせないグリューワインですが、これもまた長い歴史を持つ伝統的な飲み物です。その起源は古代ローマ時代にまで遡ると言われており、驚くほど古い歴史を持っています。

グリューワインのルーツ

温かいワインにスパイスを加えるという習慣は、古代ローマ人がヨーロッパを支配していた時代に、薬用や防寒のために飲まれていたのが始まりとされています。

• 中世の普及：中世ヨーロッパでは、スパイスやハーブがワインの風味を良くし、保存性を高めるために使われました。特に冬の寒い時期には、体を温める目的で広く飲まれるようになりました。
• 「Glühwein」の語源：「Glühwein」というドイツ語は、「Glühende Kohlen（燃える石炭）」でワインを温めていたことに由来するという説や、ワインに火をつけた時に青い炎（Glühen）が見えたことに由来するという説があります。

現代のクリスマスマーケットでは、この伝統的なレシピを受け継ぎつつ、飲みやすくアレンジされています。

自宅で楽しむ簡単アレンジ術

マーケットで飲んだグリューワインの味を家でも再現したい、という方も多いでしょう。市販のワインボトルでも、ひと手間加えるだけで簡単に本格的な味が楽しめます。

グリューワイン簡単アレンジレシピ

必要な材料	赤ワイン（安価なものでOK）、オレンジスライス（またはジュース）、シナモンスティック、クローブ、スターアニス、砂糖（またはハチミツ）。
作り方	すべての材料を鍋に入れ、沸騰させないように弱火で15分ほど温めます。沸騰させるとアルコールが飛びすぎるので注意しましょう。
おすすめアレンジ	オレンジの代わりにベリー系のジュースを使ったり、ラム酒を少量加えて「シュス」風にしたり、ハチミツで甘さを調整したりすると、自分好みの味になります。

市販のグリューワインスパイスセットを使えば、さらに手軽に作れます。お気に入りのマグカップに注いで、家でもマーケット気分を楽しんでくださいね。

オーナメントの種類とクリスマスツリーを飾るコツ

ツリーを彩るオーナメントは、クリスマスのワクワク感を高めてくれる大切なアイテムです。マーケットでは多種多様なオーナメントが売られていますが、その種類や飾り方にもちょっとしたコツがあります。

オーナメントの主な素材と特徴

マーケットで見られるオーナメントは、主に以下の3種類に大別されます。

• ガラス製：最も豪華で繊細。手吹きのものは高価ですが、光を反射してキラキラと輝き、ツリーを華やかに見せます。割れやすいため、取り扱いに注意が必要です。
• 木製：ドイツの伝統工芸品に多く見られる素材。温かみがあり、素朴な雰囲気が魅力です。子供部屋のツリーや、ナチュラルなインテリアによく合います。
• フェルト・布製：手芸品のような柔らかさがあり、手作り感を出したいときにおすすめ。万が一落ちても割れる心配がないため、小さなお子さんがいる家庭でも安心です。

これらの素材を混ぜて使うと、ツリーに奥行きと表情が生まれます。

ツリーを美しく飾るためのテクニック

クリスマスツリーを飾る際、ただオーナメントを吊るすだけではもったいない！プロが実践する飾り方のコツを少し取り入れてみましょう。

ツリーデコレーションの裏ワザ

奥から飾る	まずはツリーの「奥の方」の枝にオーナメントを吊るしましょう。外側の枝だけでなく、内側の枝にも飾ることで、立体感と奥行きが出て、ツリー全体がボリュームアップして見えます。
色味の統一	複数の色を使いすぎるとごちゃごちゃして見えがちです。テーマカラーを2〜3色に絞り（例：赤×ゴールド、シルバー×青）、それに沿ってオーナメントを選ぶと、統一感のある美しいツリーになります。
ライトの配置	オーナメントを飾る前に、まずライトを奥から手前へ、下から上へ巻きつけていきます。光が奥から漏れるようにすることで、ツリー全体が明るく、幻想的な雰囲気になります。

マーケットで手に入れた特別なオーナメントは、ツリーの「顔」となる、目線の高さの、一番良い位置に飾ってあげましょう。

ソーセージとビールだけじゃない！ドイツの食文化の深さ

クリスマスマーケットのフードは、ソーセージやポテトなど、豪快でわかりやすいものが多いですが、ドイツの食文化はそれだけではありません。地域によって異なる食の特色や、伝統的な調理法があります。

ドイツのパン（ブロート）文化

ドイツは「パンの国」と呼ばれるほど、パンの種類が豊富です。マーケットのホットドッグに使われるパンも、地域によって全く違います。

• ゼンメル (Semmel)：オーストリアやバイエルン地方でよく使われる、丸い小型のパン。外はパリッと、中はふっくらしています。
• ラウゲンブレッツェル (Laugenbrezel)：独特の茶色の皮と塩味が特徴のプレッツェル。ソーセージと一緒に食べることもありますし、チーズを挟んだサンドイッチ型も人気です。
• ライ麦パン (Roggenbrot)：全粒粉やライ麦を多く使った、ずっしりとしたパン。栄養価が高く、保存食としても優秀です。

マーケットでは、これらのパンを使った温かいサンドイッチや、ディップソースを添えたプレッツェルなども販売されており、パンの奥深さを感じることができます。

寒い地域ならではの保存食と調理法

ドイツの冬は非常に寒いため、昔から食料を保存するための知恵が発達してきました。

伝統的な調理法と食材

ザワークラウト (Sauerkraut)	キャベツの酢漬け。乳酸発酵させているため、保存性が高く、ソーセージや肉料理の付け合わせとして欠かせません。さっぱりとしており、脂っこい料理との相性が抜群です。
燻製（スモーク）	肉や魚を燻製することで、保存性を高め、独特の風味を加えます。マーケットのスモークチキンレッグや、燻製したチーズなどがこれにあたります。
じゃがいも料理	じゃがいもはドイツの主食の一つで、カルトッフェルプッファー（パンケーキ）や、ポテトとチーズを混ぜた「ポテトトリュフ塩」など、寒い冬にカロリーを摂取するための工夫がされています。

マーケットの屋台を巡るときは、ただ食べるだけでなく、「この料理はなぜこの時期に食べられるんだろう？」と少しだけ想像してみると、より深く現地の文化に触れることができますよ。

スイーツだけじゃない！キャンディーナッツとローストアーモンドの魅力

マーケットで最も甘く、香ばしい匂いを漂わせているのが、キャンディーナッツやローストアーモンドの屋台です。これらのナッツ類は、手軽な食べ歩きおやつとして大人気です。

ナッツの屋台から漂う誘惑の香り

「Gebrannte Mandeln（ゲブランテ・マンデルン）」、つまり「ローストアーモンド」は、ドイツのクリスマスマーケットに欠かせない定番中の定番です。

• 製法：アーモンドを砂糖、水、シナモンなどのスパイスと一緒に大きな銅製の釜でローストしたもの。砂糖がキャラメル化し、カリカリとした食感と香ばしさが生まれます。
• フレーバー：伝統的なシナモン味の他に、バニラ、ココア、コーヒー、さらにはウェディングケーキ味やベイリーズ（リキュール）味など、ユニークなフレーバーも登場しています。
• 提供方法：温かい状態で紙のコーンに入れて提供されることが多く、手に持ってマーケットを散策するのにぴったりです。

このナッツの香りは、マーケットの入り口付近からすでに漂っており、訪れた人を一気にクリスマス気分へと誘います。

他の温かいおやつ

ローストアーモンド以外にも、寒い冬にピッタリの温かいおやつがあります。

温かくて甘いスナック

ローストマロン（焼き栗）	「Gebrannte Maroni（ゲブランテ・マローニ）」と呼ばれる焼き栗も定番です。香ばしく焼き上げられた栗は、ホクホクとしており、甘さも控えめなので、甘すぎるものが苦手な方にもおすすめです。
シュネーバル（Schneeballen）	ドイツのローテンブルク発祥の「雪の玉」という意味のお菓子。細長く伸ばした生地を丸めて揚げたもので、上から粉砂糖やチョコレートがかけられています。
スライスフルーツのチョコがけ	いちごやバナナ、リンゴなどのスライスしたフルーツを、溶かしたチョコレートにディップしたもの。新鮮なフルーツと濃厚なチョコレートの組み合わせがたまりません。

キャンディーナッツは日持ちもするため、お土産として購入し、家で映画を見ながら楽しむのも素敵ですね。

アドベントクランツとカレンダーで楽しむクリスマスの準備

クリスマスマーケットは、クリスマス本番（12月25日）までの4週間を楽しむ「アドベント」の文化と深く結びついています。
マーケットで見かけるアドベントクランツやアドベントカレンダーは、クリスマスの期待感を高めるための大切なアイテムです。

アドベントクランツでカウントダウン

アドベントクランツは、リース状の飾りで、4本のキャンドルが飾られています。

• 使い方：クリスマス前の4週間の日曜日に、毎週一本ずつキャンドルに火を灯します。4本すべてに火が灯ったときが、クリスマスの到来を意味します。
• 素材：マーケットでは、生のモミの木やヒイラギなど、本物の植物を使ったものが多く販売されています。その場で作ってくれる屋台もありますよ。

本物のクランツは香りが良く、部屋に飾るだけでクリスマスの雰囲気が一気に高まります。ただし、火の取り扱いには十分注意してくださいね。

毎日が楽しみになるアドベントカレンダー

子供たちが特に楽しみにしているのが、アドベントカレンダーです。

アドベントカレンダーの特徴

仕組み	12月1日から24日までの日付の窓が付いており、毎日一つずつ窓を開けて、中に入っているお菓子やおもちゃを取り出す仕組みです。
中身	伝統的には小さなチョコレートが入っていますが、近年は化粧品、紅茶、ミニチュアフィギュアなど、大人向けの豪華なアドベントカレンダーも人気です。

マーケットの雑貨屋台でも、手作りのカレンダーや、工芸品を使ったカレンダーを見つけることができます。既製品ではなく、職人さんが作った一点ものを飾るのも素敵ですよ。

このように、クリスマスマーケットは、クリスマスの準備に必要なものすべてを提供してくれる場所なのです。アドベントの習慣を取り入れて、クリスマスまでの期間も存分に楽しんでくださいね。

【上級編】クリスマスマーケット発祥の地の知識

クリスマスマーケットを楽しむなら、そのルーツにも少しだけ目を向けてみませんか？起源を知っていると、マーケットの見え方がさらに奥深く、面白くなりますよ。

世界最古のクリスマスマーケット

クリスマスマーケットは、中世後期にドイツ語圏のヨーロッパや神聖ローマ帝国領内で始まったとされています。

• ドレスデン：世界最古のマーケットとして知られているのが、ドイツのドレスデンで開催される「シュトリーツェルマルクト」です。1434年に初めて記録された歴史を持ちます。
• ウィーン：オーストリアのウィーンでも1296年には「12月のマーケット」が開かれていた記録があり、これもまた非常に古い歴史を持っています。
• 初期の目的：もともとは、冬に必要な食料や必需品を買い溜めするための年末の市（いち）として開かれていました。その後、おもちゃ職人や菓子職人が出店するようになり、クリスマスギフトの購入場所へと変わっていきました。

 

日本とヨーロッパのマーケットの違い

日本で開催されるマーケットは、フードとドリンクが中心で、お祭りやイベント的な要素が強いのに対し、ヨーロッパのマーケットは、日々の暮らしに必要な雑貨や工芸品を買う、生活に根ざした場所という側面が強いです。

日本と本場のマーケットの比較

特徴	日本	ヨーロッパ（ドイツなど）
雰囲気	イベント性が高く、写真映えを意識した装飾が多い。	地域住民の生活の一部で、伝統と歴史を感じる素朴さがある。
フード	ドイツ料理＋和風アレンジ、多国籍なフード。	ソーセージ、グリューワインなど、地域に根ざした伝統料理が中心。
雑貨	輸入品に加え、日本のクリエイターの作品も多い。	地元の職人による手作りの木工品やガラス工芸品が主体。

日本にいながらにして、本場の雰囲気を味わえるのは本当に貴重な機会です。ぜひこの機会に、それぞれのマーケットの違いを楽しみながら、お気に入りの商品を見つけてくださいね。

マーケットで買うべき！グルメな方向けの保存可能な商品

マーケットではついつい食べ歩きに夢中になりがちですが、家でゆっくりと楽しめる、日持ちするグルメ商品もたくさん売られています。
「あの味をもう一度！」という時に助かる、保存食や調味料系のおすすめをご紹介します。

冬の食卓を彩る調味料・食材

 

• スパイスセット：グリューワイン用のミックススパイスや、お菓子作り用のシナモン、クローブなどのスパイスセット。通常のお店では見かけない珍しいスパイスが手に入ることもあります。
• ハチミツ：ヨーロッパでは、ハチミツが健康維持に欠かせない食材として愛されています。マーケットでは、地域限定のハチミツや、ハチミツを使ったスキンケア商品なども売られています。
• ジャム・チャツネ：ドライフルーツやベリーを使った自家製ジャムやチャツネ。パンやヨーグルト、肉料理のソースとしても活用できます。

これらの商品は、手書きのラベルや可愛い瓶に入っていることが多く、キッチンに置いておくだけでも絵になりますよ。

自宅で再現！冷凍・チルドの輸入食品

一部の大きなマーケットでは、ドイツ料理を自宅で再現できるような冷凍食品やチルド食品の販売もあります。

自宅用おすすめ保存食

ブラートヴルスト（生・冷凍）	本場の製法で作られたソーセージを、加熱前の状態で冷凍販売していることがあります。自宅で焼くだけで、マーケットの味を再現できます。
シュトーレン	前述の通り、シュトーレンは保存が効くお菓子です。大きなものだと数週間かけて少しずつ楽しめるので、自宅用としてもギフトとしても最適です。
瓶詰めのザワークラウト	ソーセージの付け合わせに欠かせないザワークラウトも、瓶詰めで販売されています。日本のものとは違った、本格的な酸味と食感が楽しめます。

これらの保存可能な食品は、年末年始にかけての家族の集まりにも大活躍します。お土産として持ち帰る際は、賞味期限と保存方法を必ず確認してくださいね。

子供が喜ぶ！おもちゃとノンアルコールドリンク

クリスマスマーケットは、大人だけでなく、子供たちにとっても夢のような場所です。子供たちが安全に、そして楽しく過ごせるような商品も豊富に揃っています。特に木のおもちゃやノンアルコールドリンクは必見です。

温かみのある木のおもちゃ

ドイツの伝統工芸品である木のおもちゃは、プラスチック製のおもちゃにはない温かみと耐久性があります。

• 種類：動物のパズル、木の電車、積み木、小さな木製の人形など、シンプルで想像力を刺激するおもちゃが中心です。
• 教育的価値：昔ながらのおもちゃは、電池を使わず、手で触って遊ぶものが多いので、子供の五感や創造性を育むのに最適だと言われています。

クリスマスマーケットで見つけるおもちゃは、子供への贈り物としてだけでなく、親から子へ受け継ぐ「思い出のおもちゃ」としても価値がありますよ。

子供も楽しめるホットドリンクとスイーツ

子供向けには、アルコールが入っていない温かいドリンクや、見た目が可愛いスイーツがたくさんあります。

キッズ向けおすすめメニュー

キンダープンシュ	前述の通り、フルーツジュースベースのホットドリンク。グリューワインと同じマグカップで提供されることが多く、子供たちも大人と同じ気分を味わえます。
ホットチョコレート	サンタやトナカイの形をしたマシュマロ、ジンジャーマンクッキーなどがトッピングされた豪華なホットチョコレートは、子供たちの一番人気です。
綿菓子・キャンディー	カラフルな綿菓子や、手作りのロリポップキャンディーも、子供たちの目を引きます。

これらの屋台では、子供向けに特別なデコレーションが施されていることが多いので、「今日は何を食べる？」と子供と一緒に屋台を選ぶ時間も、マーケットの楽しい思い出の一つになりますね。

SNS映えもバッチリ！マーケットのデコレーション雑貨

最近のクリスマスマーケットは、ただ商品を買う場所というだけでなく、美しい景色や装飾を楽しむ「フォトジェニックスポット」としても注目されています。
特にSNSで話題になるような、キラキラしたデコレーション雑貨をご紹介します。

光るデコレーションとLED雑貨

 

• 紙の星型ランタン (Herrnhuter Stern)：ドイツの伝統的な星型の照明で、立体的な形と温かい光が特徴です。マーケットの会場全体を飾るメインのデコレーションとして使われることもあります。
• LEDキャンドルやライトハウス：キャンドルの形をしたLEDライトや、雪景色や街並みを再現した「Lichthäuser（ライトハウス）」と呼ばれる陶器の置物。本物の火を使わないため安全で、幻想的な光の演出を楽しめます。

これらの雑貨は、自宅の窓辺や玄関先に飾るだけで、一気にマーケットのようなロマンチックな雰囲気を作り出すことができます。

SNSで人気のフォトジェニックなアイテム

 

SNS映えするアイテム

メッセージ入りレープクーヘン	ハート型の大きなクッキーに「Happy Christmas」や「Danke」などのメッセージがアイシングで書かれたもの。手に持って写真撮影する人が多いです。
サンタやキャラクターのマグカップ	グリューワイン用のマグカップの中には、サンタやトナカイの顔、スノーマンなどが立体的にデザインされたものがあり、写真の主役になります。
ジンジャーブレッドハウス	クッキーで作られた「お菓子の家」。精巧に作られたミニチュアハウスは、飾っておくだけで可愛らしく、子供たちの人気も集めます。

マーケットのイルミネーションを背景に、ホットドリンクや可愛い雑貨と一緒に写真を撮るのも、忘れられない思い出になります。ぜひ、#クリスマスマーケット のハッシュタグで、素敵な写真をシェアしてみてくださいね！

【意外と知らない】マーケットでの支払いとマナー

最後に、クリスマスマーケットを気持ちよく楽しむために知っておきたい、支払い方法や、ちょっとしたマナーについてモモストアからアドバイスさせていただきます。

支払い方法の傾向と準備

 

• 基本は現金（キャッシュ）：前述の通り、小規模な屋台や伝統工芸品を扱う職人さんのブースでは、今でも現金のみの取り扱いが多いです。事前に1,000円札や500円玉などの小銭を多めに用意しておくと、お会計がスムーズに進みます。
• キャッシュレス対応：大都市圏の大きなマーケットや、大手企業の出店ブースでは、クレジットカードや各種QRコード決済に対応しているところも増えています。ただし、電波状況によって使えないこともあるため、現金は保険として持っておきましょう。

 

グリューワインのマグカップに関するマナー

グリューワインを飲む際に使うデポジット制のマグカップには、少し特別なルールがあります。

マグカップのマナー

返却場所	基本的には、購入した屋台に返却するのがルールです。異なる屋台で返却を受け付けてくれることもありますが、まずは購入店を探しましょう。
カップ洗浄	カップを返却する際は、中身を空にして持っていきましょう。中身が残っていると、返却がスムーズにいかないことがあります。
持ち帰り	記念に持ち帰る場合は、特に手続きは不要です。デポジットを放棄するだけでOKです。

デポジット（Pfand）のシステムを理解しておけば、スムーズに飲み物を購入したり、記念品としてマグカップを持ち帰ったりできます。知っておくと、よりマーケットを楽しめますよ。