ギターの弦はどこで売ってる?急な交換に困らない購入場所と選び方を徹底解説

ギターの弦はどこで売ってる?急な交換に困らない購入場所と選び方を徹底解説

ギターを弾く人にとって、弦が切れる瞬間って本当に焦りますよね!
特にライブ直前や練習中に「プツン」と切れてしまったとき、「こんな時間にどこで売ってるんだろう?」と困った経験は、きっと誰にでもあるはず。

この記事では、急な弦切れでもすぐに手に入る実店舗から、お得に買い置きできるネット通販まで、ギター弦の購入場所を徹底的に解説していきます。
さらに、エレキ、アコギ、クラシックといったギターの種類ごと、また音色を左右するゲージ(太さ)や素材についても、わかりやすく選び方のポイントをご紹介しますね!
もう弦切れでパニックになるのは卒業しましょう!

・ギター弦が「今すぐ欲しい!」ときに買える実店舗リスト
・楽器専門店と大型チェーン店の品揃えを徹底比較!
・コンビニや100円ショップでギター弦は売っている?
・ホームセンターや家電量販店の楽器コーナーの実態
・アコギ・エレキ・クラシック:ギターの種類別に見る弦の選び方
  1. ギター弦が「今すぐ欲しい!」ときに買える実店舗リスト
  2. 楽器専門店と大型チェーン店の品揃えを徹底比較!
    1. 楽器専門店(島村楽器、イシバシ楽器など)に行くべき理由
    2. 大型チェーン店(家電量販店、ディスカウント店)を利用する際の注意点
  3. コンビニや100円ショップでギター弦は売っている?
    1. 100円ショップで手に入るのは「ウクレレ弦」や「簡易的なもの」まで
  4. ホームセンターや家電量販店の楽器コーナーの実態
    1. ホームセンターは「楽器」よりも「メンテナンス」用品が中心
    2. 家電量販店の楽器コーナーは「定番」と「入門」が中心
  5. アコギ・エレキ・クラシック:ギターの種類別に見る弦の選び方
    1. エレキギター弦(スチール弦)
    2. アコースティックギター弦(ブロンズ弦)
    3. クラシックギター弦(ナイロン弦)
  6. 知っておきたい!ギター弦の太さ(ゲージ)が演奏性に与える影響
    1. 細い弦(ライトゲージ、スーパーライトゲージなど)の特徴
    2. 太い弦(ミディアムゲージ、ヘヴィゲージなど)の特徴
  7. 【素材別】サウンドの違いを知るエレキギター弦の選び方
    1. 定番中の定番!ニッケル(Nickel Plated Steel)
    2. 明るくシャープ!ステンレス(Stainless Steel)
    3. ヴィンテージな温かさ!ピュアニッケル(Pure Nickel)
  8. 【素材別】キラキラ感と温かさ!アコースティックギター弦の選び方
    1. 伝統的な響き!80/20ブロンズ弦
    2. 明るく長持ち!フォスファーブロンズ弦
  9. 長持ちする?コーティング弦とノンコーティング弦のメリット・デメリット
    1. コーティング弦の最大メリットは「長寿命」
    2. ノンコーティング弦の良さは「生のサウンド」と「コスパ」
  10. 初心者におすすめ!ギター弦の二大定番メーカーと特徴
    1. 世界のスタンダード「D’Addario(ダダリオ)」
    2. コストパフォーマンス最強!「ERNIE BALL(アーニーボール)」
  11. ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリット
    1. 圧倒的な品揃えと価格の比較しやすさ
    2. 買い置きやまとめ買いに最適
    3. ユーザーレビューで客観的な評価がわかる
  12. 買いだめするならコレ!お得なパック弦の賢い選び方
    1. 「3セットパック」や「まとめ買い」を選ぶ基準
      1. 基準1:必ず「普段使っているゲージ」を選ぶ
      2. 基準2:長寿命なコーティング弦も選択肢に入れる
      3. 基準3:セール時期を狙って購入する
  13. 弦交換のタイミングは?切れる前に知っておくべきサイン
    1. 音色の劣化(くすみやサスティンの減少)
    2. チューニングの不安定さ
    3. 視覚的な劣化(錆や変色)
    4. 交換頻度の目安
  14. 【モモストア解説】失敗しない!弦交換の基本手順と注意点
    1. 弦交換に必要な道具
    2. 基本の弦交換手順(エレキギターの場合)
      1. 古い弦を外す(一度にすべて外してもOK)
      2. ギターをクリーニングする
      3. 新しい弦を張る
      4. チューニングと安定化
  15. 買い置きにおすすめ!Amazon・楽天で買える定番弦パック
    1. エレキギター弦の定番パック
    2. アコースティックギター弦の定番パック
  16. エレキギター弦の巻き方(ワウンド)によるサウンドの違い
    1. 最も一般的!ラウンドワウンド(Round Wound)
    2. ジャズに最適!フラットワウンド(Flat Wound)
    3. その他の巻き方:ハーフラウンド(Half Round)など
  17. アコギ弦の巻線構造の違い:フォークギター弦とシルク&スティール
    1. スタンダードなフォークギター弦(ブロンズ系)
    2. 優しい弾き心地!シルク&スティール弦
  18. 弦交換時の裏技!弦の寿命を延ばすための日常メンテナンス
    1. 演奏後の「汗拭き取り」を習慣にする
    2. 弦専用クリーナーを週に一度使う
    3. 湿度管理を徹底する
  19. エレキギター弦を選ぶ際の「巻線構造」の違い:ラウンドコアとヘックスコア
    1. 現代の主流!ヘックスコア(Hex Core)
    2. ヴィンテージな響き!ラウンドコア(Round Core)
  20. 弦が切れる原因と、切れないようにするための対策
    1. 弦が切れる主な原因トップ3
      1. 原因1:ペグ(糸巻き)部分での金属疲労
      2. 原因2:ブリッジ(サドル)部分の摩耗
      3. 原因3:フレット(特にローフレット)の消耗
    2. 弦切れを防ぐための対策
  21. ギター弦の処分方法:環境に優しく捨てるには?
    1. 自治体のルールを確認するのが基本
    2. 安全な捨て方と梱包の工夫
    3. メーカーによるリサイクルプログラムも存在する
  22. Amazonとメルカリ:新品・中古弦の購入先としての比較
    1. 新品弦を確実に手に入れる「Amazonなどの大手通販」
    2. 掘り出し物を探す「メルカリなどのフリマサイト」
  23. アコギ・エレキ別!おすすめのギター弦人気メーカーリスト
    1. アコースティックギター弦の人気メーカー
    2. エレキギター弦の人気メーカー
  24. エレキギター弦の張りと弾き心地を左右する「スケール」の知識
    1. ロングスケールとミディアムスケールの違い
    2. 自分のギターに合った弦の選び方
  25. アコースティックギター弦のゲージとサウンドの関係性
    1. ゲージ別に見るメリット・デメリット
    2. アコギの弦選びの重要な注意点
  26. ギター弦の音色と弾き心地をさらに追求する:プレーン弦の素材
    1. キラキラ感が強い「ハイカーボンスチール」
    2. スタンダードでバランスの良い「スチール」
  27. エレキギターの巻弦に見られる「ボールエンド」の構造と役割
    1. ボールエンドの基本的な役割
    2. Fenderの「ブレットエンド」とは?
  28. ギター弦の交換時に合わせて揃えたい便利グッズ
    1. 電動ストリングワインダー
    2. 弦の滑りを良くする「指板潤滑剤」
    3. 指板クリーニング用オイル(レモンオイルなど)
  29. まとめ:あなたのギター弦のベストな販売場所はここ!
    1. 【状況別】ベストな購入場所

ギター弦が「今すぐ欲しい!」ときに買える実店舗リスト

momo-store.jp

「今すぐ!」ギター弦が必要になった場合、真っ先に駆け込めるのが実店舗ですよね。
自宅の近くにどんなお店があるかを知っておくと、緊急時でも慌てずに済みます。

弦の品揃えや価格は店舗によって大きく異なりますが、モモストアが調べた結果、主に以下の場所でギター弦が販売されています。

販売場所 特徴・メリット デメリット・注意点
楽器専門店 品揃えが圧倒的に豊富。スタッフに専門的なアドバイスが聞ける。 店舗数が少ない。夜遅くまで営業していないことが多い。
大型家電量販店 楽器コーナーがある場合が多い。ポイントが使える。 品揃えは初心者向けに限定されがち。専門知識のある店員が少ないことも。
総合ディスカウント店 (ドン・キホーテなど)深夜まで営業しており急な時に便利。 取り扱いがない店舗もある。種類がごく限られている。
大型雑貨店 (東急ハンズ、ロフトなど)文具やホビー用品と一緒に陳列されていることがある。 専門店ではないため、取り扱いは一部の定番品のみ。
リサイクルショップ/中古楽器店 稀に掘り出し物や中古のセットが見つかることがある。 新品弦の取り扱いは少ない。品質や鮮度が保証されない。

特に重要なのは、楽器専門店(島村楽器、イシバシ楽器など)大型ディスカウント店(ドン・キホーテなど)を覚えておくことです。
専門店は品揃えと確実性で安心ですが、夜間の緊急時にはディスカウント店の存在が心強い味方になりますよ。
まずはご自宅や職場、練習スタジオの近くにある店舗をチェックしておきましょう!

楽器専門店と大型チェーン店の品揃えを徹底比較!

ギター弦を探すとき、「とにかく種類が欲しい」のか、「とりあえず安く手に入ればいい」のかで、行くべきお店は変わってきます。
ここでは、楽器専門店と、家電量販店やディスカウントストアといった大型チェーン店の品揃えと特徴を具体的に比較してみましょう。

楽器専門店(島村楽器、イシバシ楽器など)に行くべき理由

楽器専門店は、ギタリストにとっての聖地です。最大のメリットは、何と言っても品揃えの幅と深さにあります。
エレキ、アコギはもちろん、クラシックギター、ウクレレ、ベースなど、あらゆる種類の弦が揃っています。

さらに、ゲージ(太さ)のラインナップも豊富で、定番のライトゲージから、ジャズ向けのフラットワウンド、ドロップチューニング用のヘヴィゲージまで、専門店ならではの細かいニーズに応えることができます。

専門知識を持つスタッフに相談できるのも大きなメリットです。
「今使っている弦よりサスティンを伸ばしたい」「最近チョーキングがしんどいから、ちょっと細くしたい」といった具体的な悩みを伝えれば、最適なメーカーやゲージを提案してくれますよ。
初心者の方はもちろん、音作りや弾き心地にこだわる中級者以上の方こそ、専門店を利用すべきです。

大型チェーン店(家電量販店、ディスカウント店)を利用する際の注意点

一方、ヨドバシカメラやビックカメラなどの大型家電量販店や、ドン・キホーテなどのディスカウントストアも一部の店舗で弦を扱っています。
これらのメリットは、立地の良さや営業時間の長さ、ポイント制度の利用ができる点です。

しかし、品揃えは楽器専門店に比べてかなり限定的です。
ほとんどの場合、エレキギター弦とアコースティックギター弦の「定番メーカーのライトゲージ」程度に絞られています。
特定の弦、例えば「エリクサーのカスタムライトゲージ」や「ダダリオのNYXLシリーズ」など、銘柄指定で探している場合は、見つからない可能性が高いです。

【結論】

  • こだわりたい、相談したい場合: 楽器専門店
  • 急いでいる、とにかく定番品で良い場合: 大型チェーン店

と使い分けるのが賢明です。

コンビニや100円ショップでギター弦は売っている?

「本当に困ったとき、コンビニで売ってたら助かるのにな…」そう思ったことはありませんか?
全国どこにでもあるコンビニや、圧倒的な安さが魅力の100円ショップについて、ギター弦の取り扱い状況をモモストアが調査しました。

残念ながら、大手コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど)でギター弦が販売されているケースは、ほぼありません。
コンビニは食料品や日用品、雑誌などがメインの商品構成であり、ギター弦は「緊急性の高い日用品」とは見なされていないためです。

どうしても夜中に弦が必要になった場合は、先述した24時間営業や深夜まで営業しているディスカウントストアを探す方が確実です。

では、100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)はどうでしょうか?

100円ショップで手に入るのは「ウクレレ弦」や「簡易的なもの」まで

100円ショップでは、ギター弦そのものの取り扱いは、今のところ非常に稀です。
しかし、ウクレレ弦や、楽器メンテナンス用品(クロス、ピック、カポタストなど)は販売されていることがあります。

特にウクレレ弦は比較的見つけやすいですが、ギター弦とは構造も素材も異なるため、代用はできません。

以前は、ダイソーなどで簡易的なギター弦が販売されていたという情報もありますが、これらは基本的におもちゃや非常に安価な入門ギター向けであり、本格的な演奏に耐えられる品質ではないことが多いです。
大切なギターに張るには、音色や耐久性の面で不安が残りますので、避けるのが無難でしょう。

もし100円ショップで何か代用できるものがあるとしたら、それはギターピックかもしれません。
材質や厚さのバリエーションは少ないですが、緊急時には十分使えますよ。

ホームセンターや家電量販店の楽器コーナーの実態

大規模なホームセンター(カインズ、コーナン、DCMなど)や、大型の家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)も、広い売り場面積を活かして様々な商品を扱っています。
これらの店舗の楽器関連の取り扱い状況はどうなっているのでしょうか?

ホームセンターは「楽器」よりも「メンテナンス」用品が中心

ホームセンターは工具やDIY用品、園芸用品がメインであり、残念ながらギター弦が常時販売されている店舗は少ないです。

しかし、楽器の「メンテナンス用品」に目を向けると、意外な掘り出し物が見つかることがあります。
例えば、ギターのフレット磨きに使える目の細かいスチールウールや、ボディの掃除に使うマイクロファイバークロス、接点復活剤などは、DIYコーナーやカー用品コーナーで見つかることがあります。

あくまで「弦」を探す場所としては期待薄ですが、「弦交換ついでにギターを綺麗にしたい」という目的であれば、ホームセンターも活用できます。

家電量販店の楽器コーナーは「定番」と「入門」が中心

大型の家電量販店は、近年、本格的な楽器コーナーを設けている店舗が増えてきました。
特に、デジタル楽器や電子ピアノの隣に、エレキギターやアコースティックギター、関連アクセサリーを置いていることが多いです。

ここでは、先ほども触れたように、ERNIE BALL(アーニーボール)D’Addario(ダダリオ)といった世界的定番メーカーのライトゲージ(.010-.046や.012-.053など)が主流です。

【家電量販店のメリットとデメリット】

メリット デメリット
ポイント還元がある。 専門的な質問に答えられる店員が少ない。
立地が良くアクセスしやすい。 種類が非常に限定的(ほぼ定番ゲージのみ)。
営業時間がある程度長い。 クラシックギター弦や特殊ゲージの取り扱いはない。

「とにかく手持ちのギターに張る定番の弦が必要」という場合には便利ですが、自分のこだわりたい音色や特殊なセッティングを求める方は、やはり専門店かネット通販を利用するのがおすすめです。

アコギ・エレキ・クラシック:ギターの種類別に見る弦の選び方

弦は、ギターの種類によって材質も構造も全く異なります。
間違った弦を張ると、ギターを壊してしまう原因にもなりかねませんので、ここは必ずチェックしておきたい重要なポイントです!

エレキギター弦(スチール弦)

エレキギター弦は、スチール(鉄)の芯線にニッケルやステンレスなどの巻線が巻かれているのが一般的です。
磁性体である必要があるため、磁石の力で音を拾う「ピックアップ」との相性が非常に重要になります。

  • 材質:ニッケル、ステンレスなど
  • 特徴:細めのゲージが多く、テンション(張り)が弱めでチョーキングしやすい。
  • 音色:ニッケルは温かくバランスが良い、ステンレスはシャープでブライト。

アコースティックギター弦(ブロンズ弦)

アコースティックギター弦は、芯線にブロンズ(銅合金)が巻かれているのが主流です。
ギター本体の振動で音を出すため、より豊かで響きのある音色が求められます。

  • 材質:80/20ブロンズ、フォスファーブロンズなど
  • 特徴:エレキ弦より太く、テンションが強い。生音の響きを重視。
  • 音色:80/20ブロンズはフラットで落ち着いた音、フォスファーブロンズはキラキラと明るく長持ちしやすい。

クラシックギター弦(ナイロン弦)

クラシックギター(ガットギター)は、芯線がナイロンでできています。
エレキやアコギに比べてテンションが非常に弱く、指先に優しいのが特徴です。

  • 材質:ナイロン、カーボン、シルバーメッキ銅線(巻弦)
  • 特徴:柔らかく、指弾きに適している。
  • 音色:温かく、丸みのある優しいトーン。

【絶対にやってはいけないこと】
アコースティックギターやクラシックギターに、エレキギター弦を張ることです。
エレキ弦は磁性を帯びているためピックアップで音を拾えますが、構造上の相違から楽器本体への負担や音色の違和感が大きく、最悪の場合、ギターのネックなどに悪影響を及ぼす可能性があります。必ずギターの種類に合った弦を選んでくださいね!

知っておきたい!ギター弦の太さ(ゲージ)が演奏性に与える影響

ギター弦の太さは「ゲージ(Gauge)」と呼ばれ、演奏のしやすさや音質を決定づける非常に重要な要素です。
同じギターでも、ゲージが変わるだけで弾き心地やサウンドが劇的に変化します。

エレキギター弦の場合、一番細い1弦の太さ(インチ)で表記されることが多く、例えば「.009~.042」は「スーパーライトゲージ」、「.010~.046」は「ライトゲージ(レギュラーゲージ)」と呼ばれます。

細い弦(ライトゲージ、スーパーライトゲージなど)の特徴

細い弦は、張力(テンション)が弱いため、少ない力で弦を押さえることができます。
初心者や女性、手の力が弱い方には、まず細い弦(エレキならスーパーライト、アコギならエクストラライトなど)がおすすめです。

メリット:

  • 押弦が楽で、指が痛くなりにくい。
  • チョーキングやビブラートがしやすい。
  • 繊細で、きらびやかなサウンドになりやすい。

デメリット:

  • 音に迫力が出にくい。
  • 強く弾きすぎると音がビビりやすい。
  • チューニングが不安定になりやすい。

太い弦(ミディアムゲージ、ヘヴィゲージなど)の特徴

太い弦は、張力が強いため、押さえるのに力が必要になりますが、その分得られるサウンドの恩恵は大きいです。
特にロックやブルースなど、力強いサウンドを求める方に向いています。

メリット:

  • パワフルで太いサウンドが得られる。
  • サスティン(音の伸び)が向上する傾向がある。
  • ダウンチューニング(半音下げなど)でもテンションを保ちやすい。

デメリット:

  • 押弦に力が要り、指が疲れやすい。
  • チョーキングが非常に重くなる。
  • ネックへの負担が増えるため、ギターによっては調整が必要。

まずはギター購入時に張られていたゲージを基準に、「もっと弾きやすくしたいなら細く」「もっと力強い音にしたいなら太く」と、少しずつ試していくのが上達への近道です。

【素材別】サウンドの違いを知るエレキギター弦の選び方

エレキギター弦の多くは、スチール製の芯線に、様々な素材の巻線(ワウンド)を巻いて作られています。
この巻線の素材こそが、ギターの音色を大きく左右するポイントです。
主な素材ごとの特徴を知って、あなたの目指すサウンドに合った弦を選んでみましょう!

定番中の定番!ニッケル(Nickel Plated Steel)

エレキギター弦で最もポピュラーなのが、ニッケルメッキが施されたスチール弦です。
ほとんどのギターメーカーが出荷時にこのニッケル弦を張っており、「迷ったらコレ」と言えるスタンダードな存在です。

特徴:

  • サウンド:温かみがあり、バランスが取れたサウンド。主張しすぎず、ジャンルを選ばないオールマイティさがあります。
  • 弾き心地:素材が比較的柔らかく、指への馴染みが良い。
  • 価格:コストパフォーマンスに優れており、頻繁に交換する方にも最適。

おすすめのギタリスト:
初めて弦交換をする初心者、ロック、ポップス、ブルースなど幅広いジャンルを弾く方。

明るくシャープ!ステンレス(Stainless Steel)

ステンレススチールを使用した弦は、ニッケルよりも硬い素材です。

特徴:

  • サウンド:シャープでパリッとした、エッジの効いたブライトなサウンド。サスティンが長く、音抜けが良いのが特徴です。
  • 耐久性:ニッケルよりも錆びにくく、長持ちする傾向があります。
  • 弾き心地:硬質な素材のため、少しザラザラとした感触があり、指との摩擦がニッケルより強く感じられることも。

おすすめのギタリスト:
メタルやハードロックなど、歪ませたサウンドで音の粒立ちを際立たせたい方。

ヴィンテージな温かさ!ピュアニッケル(Pure Nickel)

現代のニッケルメッキ弦とは異なり、純粋なニッケルで作られた弦は、1950年代~60年代のヴィンテージギターのトーンを再現したいギタリストに愛用されています。

特徴:

  • サウンド:甘くメロウで、ミッドレンジが強調された温かいトーン。現代的なハイゲインなサウンドより、クリーンやクランチサウンドで真価を発揮します。
  • 弾き心地:非常に柔らかく、手に馴染みやすい。

おすすめのギタリスト:
ブルース、ジャズ、クラシックロックなど、ヴィンテージなサウンドを追求する方。

【素材別】キラキラ感と温かさ!アコースティックギター弦の選び方

アコースティックギターは、その弦の素材が音色に直結します。なぜなら、エレキギターのようにピックアップで音を拾うのではなく、弦の振動がボディ全体を響かせることで音が出るからです。
主に使われるブロンズ系の素材によって、サウンドキャラクターは大きく二分されます。

伝統的な響き!80/20ブロンズ弦

「80/20ブロンズ」とは、銅が80%、錫が20%の割合で配合された合金を指します。
アコギ弦の中で最もスタンダードな素材であり、多くのギターに初期状態で張られています。

特徴:

  • サウンド:フラットで落ち着いた、バランスの取れた音色。張った直後は比較的ブライトですが、すぐに落ち着き、太く温かいサウンドに変化します。
  • メリット:価格が比較的安価で、様々なメーカーから発売されているため手に入れやすい。
  • デメリット:音の劣化がフォスファーブロンズよりも早い傾向がある。

おすすめのギタリスト:
弾き語り、ストローク(コード弾き)をメインにする方、クセのない標準的なサウンドを求める方。

明るく長持ち!フォスファーブロンズ弦

ブロンズ合金に少量のリン(フォスファー)を添加した素材です。
現在では最も人気が高く、愛用者が多い素材となっています。

特徴:

  • サウンド:高域の倍音成分が多く、キラキラと華やかで明るいサウンドが特徴。音の立ち上がりが速く、一音一音がはっきり聞こえます。
  • メリット:80/20ブロンズよりも耐久性が高く、音色の劣化が緩やかで長持ちする傾向があります。
  • デメリット:80/20ブロンズよりやや高価であること。

おすすめのギタリスト:
フィンガーピッキング(指弾き)、ソロギター、そしてとにかくクリアで明るい音色を求める方。
高級ギターメーカーが工場出荷時の弦として採用することも多く、アコギ弦選びで迷ったら、まずはフォスファーブロンズを試してみるのがおすすめです。

長持ちする?コーティング弦とノンコーティング弦のメリット・デメリット

ギター弦を頻繁に交換するのは、意外と手間もお金もかかりますよね。
そこで登場したのが「コーティング弦」という選択肢です。
弦の表面を薄い皮膜で覆うことで、耐久性を高めた画期的な弦ですが、従来の「ノンコーティング弦」と比べて、どのような違いがあるのでしょうか。

コーティング弦の最大メリットは「長寿命」

コーティング弦の代表格といえば、エリクサー(Elixir)でしょう。
弦にコーティングが施されていることで、以下のようなメリットがあります。

【コーティング弦のメリット】

  • 驚異的な長寿命:汗、皮脂、汚れ、サビなどから弦を保護するため、ノンコーティング弦の3倍〜5倍も長持ちすると言われています。交換頻度が激減し、トータルでかかるコストと手間を削減できます。
  • 常にクリーンなサウンド:弦が劣化しにくいため、張った直後のフレッシュでクリーンなサウンドを長く維持できます。
  • スムーズな弾き心地:コーティングによって弦の表面が滑らかになり、運指時のノイズが軽減される場合があります。

【コーティング弦のデメリット】

  • 高価格:ノンコーティング弦に比べると、1セットあたりの価格は高くなります。
  • 音色の違和感:コーティングの種類によっては、「生音」感が損なわれたり、特定の音域がマスキングされたりする場合があります。最近は技術が進み、違和感は少なくなっていますが、ノンコーティング派のギタリストも根強くいます。

ノンコーティング弦の良さは「生のサウンド」と「コスパ」

従来のノンコーティング弦は、弦本来の音が最大限に引き出されるという魅力があります。

【ノンコーティング弦のメリット】

  • 本来のトーン:弦が持つ生の振動やトーンがダイレクトに伝わり、コーティングによる音色への影響が全くありません。
  • 低価格:非常に安価なものが多く、コストを気にせず頻繁に交換したいプロやヘビーユーザーに適しています。

【ノンコーティング弦のデメリット】

  • 短寿命:汗や湿気の影響を受けやすく、すぐに音がくすみ、錆びやすいです。
  • 頻繁な交換が必要:弾く頻度にもよりますが、早ければ1週間~2週間で交換が必要になることもあります。

どちらが良い、という絶対的な答えはありません。
「音質の劣化を気にせず長く使いたい」ならコーティング弦を、「いつでも新品のフレッシュな音で弾きたい」ならノンコーティング弦を、という基準で選んでみてください。

初心者におすすめ!ギター弦の二大定番メーカーと特徴

ギター弦のメーカーは数多くありますが、世界中のプロアマ問わず圧倒的な支持を得ている「二大巨頭」と呼べるメーカーがあります。
初心者の方は、まずはこの二大メーカーの定番商品から試すのが、失敗しない弦選びの最短ルートです。

世界のスタンダード「D’Addario(ダダリオ)」

ダダリオは、ニューヨークを拠点とする世界最大の弦メーカーの一つです。
多くのギターメーカーが出荷時の標準弦として採用していることからも、その品質と信頼性が伺えます。

【D’Addarioの主な特徴】

  • バランスの良さ:サウンドはブライトすぎず、落ち着いたバランスの取れたトーンが特徴。ジャンルを問わず使いやすいです。
  • 高い安定性:品質が安定しており、チューニングが狂いにくく、長寿命な傾向があります。
  • 革新的な技術:エレキ弦の「NYXL」シリーズは、独自の高炭素スチール合金を採用し、従来の弦よりも強度とチューニングの安定性を飛躍的に向上させています。

【定番シリーズ】

エレキ弦 XL Nickel Wound(最もスタンダードなニッケル弦)
アコギ弦 EJ16 Phosphor Bronze(世界で最も売れているアコギ弦の一つ)

D’Addarioのギター弦を検索してみる

コストパフォーマンス最強!「ERNIE BALL(アーニーボール)」

アーニーボールは、多くのロックスターが愛用していることで知られる、カリフォルニア発祥のブランドです。
そのパッケージデザインも目を引く、個性的でエッジの効いたメーカーです。

【ERNIE BALLの主な特徴】

  • 煌びやかなサウンド:張り替えた直後の明るく、煌びやかなクリアなサウンドがギタリストから愛されています。
  • 優れたコストパフォーマンス:ダダリオと並んで品質が高いにも関わらず、比較的安価で手に入りやすいのが魅力。
  • 豊富なゲージ:「Slinky(スリンキー)」という愛称で知られるシリーズは、スーパーライトからヘヴィまで、ゲージのラインナップが非常に豊富です。

【定番シリーズ】

エレキ弦 Regular Slinky(レギュラーゲージの超定番。世界中で愛用されています)
アコギ弦 Earthwood 80/20 Bronze(トラディショナルな温かいサウンド)

ERNIE BALLのギター弦を検索してみる

まずは、この二大メーカーの定番ゲージを試してみて、「ダダリオは落ち着いた音」「アーニーボールはキラキラした音」という自分なりの印象を持つことが、弦探しの第一歩になりますよ。

ネット通販(Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング)で購入するメリット

緊急時には実店舗が心強いですが、普段使いの弦は、やはりネット通販で買うのが一番賢い方法です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトには、実店舗にはない大きなメリットがたくさんあります。

圧倒的な品揃えと価格の比較しやすさ

ネット通販は、実店舗では扱いきれないほどの膨大な種類のギター弦を取り扱っています。
ニッチなメーカーの特殊なゲージや、海外メーカーの最新モデルも簡単に見つけることができます。

また、価格競争が激しいため、実店舗よりも安く購入できるケースが多いのも魅力です。
Amazonではプライム会員特典、楽天やYahoo!ショッピングではポイントアップセールを利用すれば、さらにお得に買い物ができます。

買い置きやまとめ買いに最適

弦は消耗品ですから、必要な時に切れてしまうと困りますよね。
ネット通販なら、「3セットパック」「10セットパック」といった大容量のまとめ買い商品が豊富に用意されています。

「どうせ使うものだから」とまとめ買いしておけば、1セットあたりの単価がグッと下がり、ストック切れの心配もなくなります。

ユーザーレビューで客観的な評価がわかる

初めての弦を試すとき、「本当にこの弦の音っていいの?」と不安になることがあります。
通販サイトには、実際に購入し使用したユーザーのレビューが数多く寄せられています。

「〇〇というギターとの相性が良い」「コーティングが長持ちした」「特定のジャンルに合っている」など、専門店の店員さんからだけでは得られない、客観的な意見を参考にできるのは、ネット通販ならではの強みです。

もちろん、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入すれば、信頼性の高い正規品が手に入るので安心です。
特に急がない場合は、ご自宅でじっくり吟味してネットで購入するのが、最も賢い弦の買い方と言えるでしょう。

買いだめするならコレ!お得なパック弦の賢い選び方

ギターの弦は消耗品ですから、定期的な交換が欠かせません。
どうせなら少しでも安く、お得に手に入れたいですよね。
そこでモモストアがおすすめするのが、メーカーが提供している「パック弦」を利用した買いだめです。
バラで1セットずつ買うよりも、トータルコストが格段に安くなりますよ。

「3セットパック」や「まとめ買い」を選ぶ基準

パック弦は、メーカーやブランドにもよりますが、「3セットパック」や「10セットパック」などが主流です。
賢く選ぶための基準は以下の通りです。

基準1:必ず「普段使っているゲージ」を選ぶ

お得だからといって、普段使わないゲージ(太さ)のパックを買ってしまうと、弾き心地や音色に違和感があり、結局使い切れないことがあります。
「このゲージなら絶対に使える」という確信のあるものだけをパックで購入しましょう。
新しいゲージを試したい場合は、まずは1セットだけ購入して試すのが鉄則です。

基準2:長寿命なコーティング弦も選択肢に入れる

「エリクサー」のようなコーティング弦は、ノンコーティング弦のパックよりも単価が高くなりますが、交換頻度が少なく済むため、トータルでのコストパフォーマンスに優れています。
特に、アコースティックギターの弦は劣化しやすいので、長寿命なコーティング弦のパックを選ぶメリットは大きいです。

基準3:セール時期を狙って購入する

Amazonのプライムデーや楽天スーパーセール、Yahoo!ショッピングの超PayPay祭など、大手通販サイトのセール時期は、パック弦がさらに割引される大チャンスです。
消耗品だからこそ、セールを狙って購入する習慣をつけておくと、年間を通して大きな節約になりますよ。

例えば、D’Addarioの定番エレキ弦「XL Nickel Wound」の3セットパックや、ERNIE BALLの「Slinky」シリーズのまとめ買いなどは、非常に人気が高く、セール時にはすぐ売り切れてしまうこともあるので、要チェックです。

弦交換のタイミングは?切れる前に知っておくべきサイン

ギター弦は切れてから交換するのではなく、切れる前に定期的に交換することが、ギターの最高のコンディションを保つ秘訣です。
弦が劣化すると、以下のようなサインが現れます。これらのサインを見逃さないようにしましょう。

音色の劣化(くすみやサスティンの減少)

最もわかりやすいサインは、音色の変化です。
新しい弦はキラキラとした張りのあるサウンドですが、古くなると徐々に音がくすみ、高音域の倍音が失われ、こもったような音になります。

また、サスティン(音の伸び)が悪くなり、音がすぐに減衰してしまうのも劣化のサインです。
特にアコースティックギターは、弦の劣化が音色に与える影響が大きいため、この変化に気づいたら交換を検討しましょう。

チューニングの不安定さ

弦が古くなり錆びてくると、弦の表面が均一ではなくなり、正確な振動ができなくなります。
その結果、チューニングが安定しにくくなり、すぐに音程が狂ってしまうようになります。
「最近、チューニングしてもすぐに音がズレるな」と感じたら、それは弦の寿命が来ている証拠かもしれません。

視覚的な劣化(錆や変色)

弦をよく見てみましょう。

  • 巻弦(太い弦)の巻線部分に、赤茶色の錆や緑色の変色が見られる。
  • フレットと接する部分(特にローポジション)が平らにつぶれたり、黒ずんだりしている。
  • プレーン弦(細い弦)が指の跡で黒く汚れている。

これらは、弦の表面のメッキが剥がれたり、汗や皮脂によって金属が腐食し始めているサインです。
この状態の弦を使い続けると、フレット(ギターのネックにある金属の棒)を傷つけてしまう原因にもなりますので、見つけたらすぐに交換が必要です。

交換頻度の目安

一般的な目安としては、以下のようになります。

弦の種類 交換頻度(演奏頻度による目安)
ノンコーティング弦 2週間〜1ヶ月ごと
コーティング弦 3ヶ月〜半年ごと
プロやヘビーユーザー 毎日〜週に1回

もちろん、これはあくまで目安です。あなたが「音が気持ちよくない」と感じたときが、最も正確な交換のタイミングです。

【モモストア解説】失敗しない!弦交換の基本手順と注意点

弦交換は面倒くさいと感じるかもしれませんが、慣れてしまえば10~15分程度で完了する、ギターリストにとって必須のスキルです。
正しい手順といくつかの注意点を知っておけば、初めての方でも失敗なく交換できますよ!

弦交換に必要な道具

弦交換をスムーズに行うために、以下の道具を揃えておきましょう。

  • 新しいギター弦:当然ですが、交換したいゲージとタイプの新しい弦。
  • ストリングワインダー:ペグ(糸巻き)を素早く回すための道具。手回し式と電動式があります。電動式があると作業効率が格段にアップします。
  • ニッパー(ストリングカッター):余分な弦を切るためのもの。切れ味の良いものがおすすめです。
  • ブリッジピン抜き(アコギの場合):アコギの弦をブリッジから外すための専用工具。ストリングワインダーに付属していることが多いです。
  • クロス:弦交換時にボディや指板をクリーニングするためのもの。

 

基本の弦交換手順(エレキギターの場合)

弦交換は、「古い弦を緩めて外す」→「ギターを掃除する」→「新しい弦を張る」という3ステップで構成されます。

古い弦を外す(一度にすべて外してもOK)

ペグを回して弦を緩め、テンションが完全に無くなったら、ニッパーで弦を切断し、ペグから弦を抜き取ります。
【注意点】
「ネックへの負担を減らすため1本ずつ交換すべき」という意見もありますが、現代のギターは丈夫なので、基本的に全ての弦を一度に外してしまっても問題ありません。全て外した方が、ボディや指板を隅々まで掃除できます。

ギターをクリーニングする

弦が全て外れているこのタイミングが、日頃できないギターのメンテナンスチャンスです。

  • 指板(フレットボード)の汚れを専用クリーナーやオイルで拭き取る。
  • ボディ全体をクロスで優しく拭き、ホコリや手垢を取り除く。

新しい弦を張る

ブリッジ側(ボディ側)に弦を通し、ペグの穴に通します。
【重要なポイント:巻きつけ方】
ペグのポスト(軸)に弦を巻き付ける際、「ポストの穴に通してから、たるみを少し作り、そのたるみがポストの下側に巻き付くようにする」のが基本です。
巻きが多すぎるとチューニングが不安定になり、少なすぎると弦が緩んでしまいます。巻き数は2〜3周程度が目安です。

チューニングと安定化

ペグを回して基準の音程(レギュラーチューニングなど)に合わせます。
新しい弦は伸びやすいため、チューニングがすぐに狂います。弦を指で軽く引っ張って伸ばす作業(ストレッチ)を何度か行い、チューニングが安定するまで調整を繰り返しましょう。

最初は時間がかかるかもしれませんが、何度も交換することで、必ず上達しますよ!
詳しい弦交換の手順を動画で検索してみる

買い置きにおすすめ!Amazon・楽天で買える定番弦パック

頻繁に交換する方はもちろん、弦切れの不安から解放されたい方も、お得なパック弦を買い置きしておきましょう。
ここでは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販でいつでも手に入りやすい、信頼できる定番弦のまとめ買いパックをご紹介します。

エレキギター弦の定番パック

エレキギター弦は、特にライトゲージ(.010-.046)とスーパーライトゲージ(.009-.042)がまとめ買いの対象となります。

1. ERNIE BALL / Regular Slinky 3セットパック(.010-.046)

  • 特徴:エレキ弦の「ど定番」レギュラースリンキーの3セット。コストパフォーマンスが非常に高く、癖のないサウンドはどんなジャンルにも対応します。
  • 適している人:多くのギターリストにとっての基準となる弦をストックしておきたい人。

2. D’Addario / EXL110-3D 3セットパック(.010-.046)

  • 特徴:ダダリオの定番ニッケルワウンド弦の3セット。チューニングの安定性や耐久性に優れており、バランスの取れた落ち着いたサウンドが魅力です。
  • 適している人:弦交換時に手間をかけたくない人、音質の安定性を重視する人。

3. Elixir / NANOWEB Custom Light 3セットパック(.009-.046)

  • 特徴:驚異的な長寿命を誇るエリクサーのコーティング弦。ノンコーティングのような自然なトーンが特徴のNANOWEBです。
  • 適している人:交換頻度を極限まで減らしたい人、常にクリーンな音色を保ちたい人。

アコースティックギター弦の定番パック

アコギ弦は、特にフォスファーブロンズのライトゲージ(.012-.053)がまとめ買いの対象です。

1. D’Addario / EJ16-3D 3セットパック(Phosphor Bronze Light)

  • 特徴:世界で最も使われているアコギ弦の一つ。キラキラとしたブライトなサウンドが特徴のフォスファーブロンズ弦で、非常に安定した人気があります。
  • 適している人:明るくクリアなアコギサウンドを求めるすべての人。

2. Martin / MA540T Authentic Acoustic Treated 3セットパック(Phosphor Bronze Light)

  • 特徴:アコースティックギターの名門マーティン純正の弦。わずかにコーティングが施され、耐久性と自然な音色を両立しています。
  • 適している人:マーティンギターを使っている人、純正の確かな品質を求める人。

これらのパック弦は、通販サイトで検索すれば、すぐに見つけることができますよ。ぜひチェックしてみてください。
ギター弦のパックを通販で探してみる

エレキギター弦の巻き方(ワウンド)によるサウンドの違い

エレキギター弦には、芯線に巻線を巻く「巻き方(ワウンド)」にもいくつかの種類があり、これも音色と演奏性に大きく影響します。
普段何気なく使っている弦が、どのタイプなのかを知っておくと、より音作りが楽しくなりますよ。

最も一般的!ラウンドワウンド(Round Wound)

現在、エレキギター弦の約9割がこのラウンドワウンドだと言われています。
巻線の断面が丸い形状をしており、芯線に巻き付けたときに表面にわずかな凹凸(ザラザラ感)が残ります。

特徴:

  • サウンド:サスティンに優れ、倍音成分を豊富に含んだ、明るくきらびやかなサウンド。最も一般的なエレキギターの音色を出すことができます。
  • 弾き心地:表面のザラザラ感が強く、指の移動時にキュッキュッというノイズ(フィンガーノイズ)が出やすい。

ジャズに最適!フラットワウンド(Flat Wound)

巻線の断面が平らな形状をしており、巻かれた後も弦の表面が非常に滑らかでツルツルしています。

特徴:

  • サウンド:甘くメロウで、落ち着いた温かいトーン。倍音が少なく、アタック音が控えめなため、ジャズやブルースのギタリストに特に愛用されています。
  • 弾き心地:表面が滑らかなため、フィンガーノイズがほとんど出ず、運指がスムーズ。

その他の巻き方:ハーフラウンド(Half Round)など

ラウンドワウンドとフラットワウンドの中間的な特性を持つのが、ハーフラウンドワウンドです。
これは、ラウンドワウンド弦を張った後に、表面を研磨して滑らかにしたものです。

特徴:

  • サウンド:ラウンドワウンドほどのブライトさはないが、フラットワウンドよりもクリアな、バランスの取れたトーン。
  • 弾き心地:適度な滑らかさがあり、フィンガーノイズも軽減されています。

もし今あなたが使っているエレキ弦の音に「少し明るさが足りないな」と感じたら、別のメーカーのラウンドワウンドを試してみる。逆に「音がシャープすぎる」と感じたら、ピュアニッケルやフラットワウンドを試してみる、というように、巻き方を変えてみるのも楽しいですよ!

アコギ弦の巻線構造の違い:フォークギター弦とシルク&スティール

アコースティックギター弦も、エレキ弦と同様に、巻線の素材だけでなく、芯線と巻線の構造によって音色が異なります。
特に、フォークギタリストに人気のある「シルク&スティール」弦は、通常の弦とは全く異なる構造を持っています。

スタンダードなフォークギター弦(ブロンズ系)

一般的なアコースティックギター(フォークギター)の弦は、スチール製の六角形(ヘキサゴナル)の芯線に、ブロンズやフォスファーブロンズの巻線がしっかりと巻きつけられています。

特徴:

  • 構造:芯線に巻線がしっかり食い込むため、テンションが強く、振動効率が高く、大きな音量とサスティンを生み出します。
  • サウンド:パワフルで、ストローク(コード弾き)でかき鳴らしたときに存在感のあるサウンド。
  • デメリット:テンションが強いため、指に負担がかかりやすい。

ほとんどのメーカーの弦がこの構造を採用しており、最もアコギらしいサウンドが得られる定番です。

優しい弾き心地!シルク&スティール弦

「シルク&スティール(またはフォーク弦)」は、芯線と巻線の間に絹(シルク)やナイロンなどの繊維を挟み込んだ特殊な構造を持っています。

特徴:

  • 構造:繊維がクッションの役割を果たすため、弦のテンション(張り)が通常のブロンズ弦に比べて格段に弱くなります。
  • サウンド:温かく、非常にメロウ(まろやか)なトーン。音量は控えめですが、繊細で独特の深みがあるサウンドです。
  • メリット:テンションが弱いので、指への負担が非常に軽く、弾きやすい。古いギターやネックに負担をかけたくないギターにも適しています。

おすすめのギタリスト:
フィンガーピッキングをメインにする方、ジャズやボサノバ、ブルースなど、温かいトーンを求める方、そして指の力が弱い初心者や女性にも強くおすすめできます。
ただし、音量が小さくなるため、バンドでの演奏には不向きな点に注意が必要です。

弦交換時の裏技!弦の寿命を延ばすための日常メンテナンス

新しい弦を張っても、すぐに音が劣化したり、錆びたりするのはもったいないですよね。
日常のちょっとしたお手入れをするだけで、弦の寿命は格段に延びます。
モモストアが実践している、弦の寿命を延ばすための簡単な裏技をご紹介します!

演奏後の「汗拭き取り」を習慣にする

弦が劣化する最大の原因は、手の汗や皮脂による錆です。
演奏後、必ず行うべきことは、乾いたマイクロファイバークロスで弦を一本一本丁寧に拭き取ることです。

特に指板と接する部分や、ピックアップの上など、指が触れた部分は念入りに拭きましょう。
この一手間をかけるだけで、弦の持ちは大きく変わります。

弦専用クリーナーを週に一度使う

乾拭きだけでは取りきれない、弦の溝に入り込んだ汚れを落とすために、弦専用のクリーナー(指板潤滑剤など)を定期的に使いましょう。

これらをクロスに少量染み込ませて弦を拭くと、滑りも良くなり、サビの発生を強力に抑えてくれます。
ただし、使いすぎると指板に悪影響を与えることもあるため、使用方法を守って使いすぎないように注意が必要です。

湿度管理を徹底する

ギター本体だけでなく、弦にとっても湿度は大敵です。
特に日本の梅雨時期などは、空気中の水分が金属である弦を急速に錆びさせます。

  • ギターケースにしまう:弾き終わったら必ずケースにしまい、外気に触れる時間を減らす。
  • 乾燥剤・湿度調整剤を使う:ケースの中にギター用の乾燥剤や湿度調整剤(シリカゲルなど)を入れておく。

これは弦だけでなく、大切なギター本体のコンディションを保つためにも非常に重要です。
もし弦が錆びてしまったら、残念ですが、それは交換のサインです。
無理に使わず、新しい弦に交換してあげましょう!

エレキギター弦を選ぶ際の「巻線構造」の違い:ラウンドコアとヘックスコア

少しマニアックな話になりますが、エレキギター弦の「芯線」の形状も、弦のトーンと耐久性に大きく関わってきます。
芯線には主に「ヘックスコア」と「ラウンドコア」の2種類があり、特に音色にこだわるギタリストは、この違いを把握しておくと弦選びがより深くなりますよ。

現代の主流!ヘックスコア(Hex Core)

ヘックスコアは、芯線の断面が六角形(ヘックス)になっている構造です。
現在、ダダリオやアーニーボールなど、ほとんどのメーカーの弦がこのヘックスコアを採用しています。

特徴:

  • 構造:六角形の角に巻線(ワウンド)がしっかりと噛みつくため、巻線が緩みにくく、弦の耐久性が高い。
  • サウンド:テンション(張り)が強めで、音の立ち上がりが速く、明るくクリアなトーン。現代のロックやポップスに適した音色です。
  • メリット:チューニングの安定性が高く、大量生産に向いているため、価格も比較的安価です。

ヴィンテージな響き!ラウンドコア(Round Core)

ラウンドコアは、芯線の断面が丸形(ラウンド)になっている構造です。
こちらは、ヘックスコアが主流になる以前の、ヴィンテージな弦によく見られました。

特徴:

  • 構造:巻線が丸い芯線に巻きついているだけなので、張りが弱く、テンション(張り)が柔らかい。
  • サウンド:サスティンが長く、コンプレッション(音の圧縮感)が少なく、温かく柔らかなトーン。
  • デメリット:芯線に巻線が固定されにくいため、弦交換時に巻線がほどけないように注意が必要。

「DR(ディーアール)」などのメーカーが、このラウンドコアの弦を積極的に製造しており、ヴィンテージギターや、よりアコースティックな響きを求めるギタリストに根強い人気があります。
特に手が疲れやすいと感じる方は、ラウンドコアの弦を一度試してみる価値がありますよ。

弦が切れる原因と、切れないようにするための対策

ライブ中やレコーディング中など、一番切れてほしくない瞬間に限って弦が切れてしまう…というのは、ギタリストの永遠の悩みです。
弦が切れる原因はいくつかあり、その対策を知っておくだけで、弦切れのリスクを大幅に減らすことができます。

弦が切れる主な原因トップ3

弦が切れる場所は、ほとんどの場合、決まっています。

原因1:ペグ(糸巻き)部分での金属疲労

最も切れやすい場所の一つが、ペグのポスト(軸)に巻き付いている部分です。
特に弦交換時の巻き方が悪く、無理な角度で弦が曲がっていると、この部分に強い負荷がかかり、チューニングを繰り返すうちに金属疲労を起こして切れてしまいます。

原因2:ブリッジ(サドル)部分の摩耗

エレキギターやアコースティックギターの弦が、ブリッジのサドル(弦が乗っている部分)を通過する際、サドルにバリや鋭い角があると、弦が削られて切れてしまいます。
また、サドルが摩耗して溝が深くなっている場合も、弦が動きにくくなり、切れやすくなります。

原因3:フレット(特にローフレット)の消耗

特にチョーキング(ベンディング)を多用するギタリストの場合、弦とフレットが擦れることで弦が徐々に削られます。
また、フレットの端にバリが出ていると、弦が横に滑るときに引っかかって切れることがあります。これは、特に古いギターで起こりやすい現象です。

弦切れを防ぐための対策

これらの原因を踏まえて、日頃から以下の対策を行っておきましょう。

  • 正しい弦交換を覚える:ペグへの巻き数を適正にし、無理な角度で弦を曲げないようにしましょう。(前述の「弦交換の基本手順」を参照)
  • サドルの確認と調整:弦交換のたびに、サドルに鋭い角がないか、目視で確認しましょう。もしバリがある場合は、楽器店に相談して、サドルの溝を滑らかにしてもらうのが一番安全です。
  • 演奏後の拭き取り:汗や皮脂による錆を防ぐため、演奏後は必ず弦を拭き取りましょう。錆びた弦は金属疲労を起こしやすくなります。

「よく同じ弦ばかり切れる」という場合は、必ずギター本体に原因がある可能性が高いので、一度プロの楽器店に相談するのがベストですよ。
弦切れの原因と対策をさらに詳しく調べてみる

ギター弦の処分方法:環境に優しく捨てるには?

弦交換を終えた後、古い弦の処分に困ることはありませんか?
ギター弦は金属でできていますから、一般的には「不燃ゴミ」として扱う自治体が多いですが、正しい処分方法を知っておくことは大切です。

自治体のルールを確認するのが基本

ギター弦は、エレキ弦であればニッケル、スチール、アコギ弦であればブロンズなどの合金でできています。
そのため、多くの自治体では「不燃ゴミ(燃えないゴミ)」、あるいは「金属ゴミ」として分類されます。

ただし、自治体によっては「30cm以上のものは粗大ゴミ」といった独自のルールを設けている場合もありますので、お住まいの地域のゴミ出しルールを必ず確認してください。

安全な捨て方と梱包の工夫

古い弦は、切った後の先端が非常に鋭利で危険です。そのままゴミ袋に入れてしまうと、袋が破けたり、収集員の方が怪我をしてしまったりする可能性があります。

安全に処分するために、以下の工夫をしましょう。

  • 小さく丸める:弦を指に巻きつかないよう注意しながら、小さく丸めてください。
  • テープで巻く:丸めた弦をガムテープやビニールテープでしっかりと巻き付け、先端が飛び出さないように固定します。
  • 紙に包む:さらに新聞紙や厚紙などで包み、「キケン」「針金」などのメモを貼っておくと、収集員の方への配慮になります。

 

メーカーによるリサイクルプログラムも存在する

環境意識の高いギタリストの中には、古い弦をリサイクルしたいと考える方もいるでしょう。
D’Addario(ダダリオ)などの大手メーカーは、使用済みの弦を回収し、リサイクルするプログラムを独自に展開していることがあります。

これは、エレキ弦などに含まれる金属を再利用するための取り組みです。もしお近くの楽器店がこのプログラムに参加していれば、持ち込むことで環境に優しい処分ができますよ。

Amazonとメルカリ:新品・中古弦の購入先としての比較

ギター弦の購入先として、新品を確実に手に入れたい場合はAmazonや楽天、中古品や格安品を探したい場合はメルカリなどのフリマサイトが選択肢に入ってきます。
それぞれのメリットとデメリットを比較して、賢く使い分けましょう。

新品弦を確実に手に入れる「Amazonなどの大手通販」

メリット:

  • 品質が保証された新品を確実に手に入れられる。
  • Amazonプライムなどを使えば、すぐに届く(当日〜翌日配送)。
  • まとめ買いパックやセール品が多く、トータルコストが安い。
  • メーカー正規品のため、偽物の心配がない。

デメリット:

  • 定価での購入となるため、掘り出し物のような「超格安」は見つけにくい。

掘り出し物を探す「メルカリなどのフリマサイト」

メリット:

  • 廃盤になった特殊な弦や、珍しいゲージなど、実店舗やAmazonでは見つからない弦が出品されていることがある。
  • タイミングによっては、新品未開封の弦を格安で手に入れられる可能性がある。

デメリット:

  • 品質の保証がない:弦は金属であるため、「新品未開封」と書かれていても、長期間保管されていた場合は錆びているリスクがある。
  • 購入後のトラブル(錆び、偽物、商品違いなど)は自己責任となる。
  • フリマサイトの送料や手数料が加算されるため、少量の場合はかえって割高になることがある。

【モモストアからのアドバイス】
ギター弦は消耗品であり、鮮度が命です。
メルカリで買う場合は、必ず出品写真でパッケージの状態や製造年(記載があれば)を確認し、未開封であっても「長期保管品ではないか」を慎重に判断することが大切です。
メインで使う弦は大手通販や専門店で新品を購入し、フリマサイトは「お試し」や「レアな弦探し」に留めるのが賢明ですよ。

アコギ・エレキ別!おすすめのギター弦人気メーカーリスト

二大定番メーカー(D’Addario、ERNIE BALL)の他にも、個性的で高品質な弦を製造しているメーカーはたくさんあります。
ここでは、アコースティックギター、エレキギターそれぞれで人気の高いメーカーをいくつかご紹介します。

アコースティックギター弦の人気メーカー

メーカー名 人気シリーズ 特徴
Elixir(エリクサー) NANOWEB、POLYWEB 圧倒的な長寿命を誇るコーティング弦。交換頻度を減らしたい人に絶大な人気。
Martin(マーティン) Authentic Acoustic アコギの老舗メーカー純正弦。ギター本来の自然な鳴りを引き出す素直なサウンド。
SIT(エスアイティー) SIT ACOUSTIC 「Stay In Tune」の名前の通り、チューニングの安定性に定評あり。比較的安価でコスパも良い。
Gibson(ギブソン) Masterbuilt Premium ギブソンギター愛用者向け。張りのある、骨太でパワフルなサウンドが特徴。

エレキギター弦の人気メーカー

メーカー名 人気シリーズ 特徴
Elixir(エリクサー) OPTIWEB、NANOWEB エレキ弦でも長寿命。OPTIWEBはノンコーティング弦に近い自然なトーンが人気。
GHS(ジーエイチエス) Boomers(ブーマーズ) 力強いロックサウンドを求めるギタリストに定番。音圧が高く、パンチがある。
Fender(フェンダー) Original Bullets ボールエンド(ブリッジ側)が弾丸型。サスティンが伸び、フェンダー系ギターとの相性が良い。
DR(ディーアール) PURE BLUES、TITE-FIT ハンドメイドに近い製法で、テンションが柔らかく、温かいトーンが特徴。

どのメーカーもそれぞれ独自の技術や哲学を持って弦を開発しています。
最初は定番から始めて、徐々に他のメーカーの弦を試して、ご自身のギターと演奏スタイルにベストマッチする「運命の弦」を見つけてくださいね!
その他の人気メーカーや弦を検索してみる

エレキギター弦の張りと弾き心地を左右する「スケール」の知識

ギター弦の太さ(ゲージ)が同じでも、ギターの「スケール(弦長)」が違うと、弾き心地や音の張りが大きく変わってきます。
ギター弦の販売場所や選び方の知識を深める上で、このスケールの知識は欠かせません。

スケールとは、ブリッジ(サドル)からナット(ヘッド側)までの弦が振動する長さのことです。
スケールが長ければ長いほど、弦のテンション(張り)が強くなり、短ければ短いほどテンションが弱くなります。

ロングスケールとミディアムスケールの違い

エレキギターでは、主に以下の2つのスケールが主流です。

1. ロングスケール(約648mm / 25.5インチ)

  • 代表的なギター:Fender Stratocaster, Telecasterなど
  • 特徴:弦の張りが強く、音の立ち上がりが速く、アタックが強調されたブライトなトーンが得られます。低音域も引き締まったクリアな音になります。
  • デメリット:チョーキングや押弦に力が必要になるため、手が小さい方や初心者には少し難しく感じられることがあります。

2. ミディアムスケール(約628mm / 24.75インチ)

  • 代表的なギター:Gibson Les Paul, SGなど
  • 特徴:弦の張りが弱く、温かく、まろやかなサウンドが得られます。チョーキングがしやすく、手が疲れにくいです。
  • デメリット:音の輪郭がロングスケールに比べてややぼやけやすく、テンションが弱いため、強くピッキングしすぎると音がビビりやすくなることがあります。

自分のギターに合った弦の選び方

もし、あなたのギターがロングスケールで「弾きにくいな」と感じていたら、弦のゲージをワンランク細いものに変更するだけで、ミディアムスケールに近い柔らかい弾き心地を得ることができます。

逆に、ミディアムスケールで「音が細すぎる」「低音が弱い」と感じたら、ワンランク太いゲージを試してみると、音に張りが出てパワフルなサウンドになります。

同じ「ライトゲージ」の弦でも、ギターのスケールによってテンションが全く違う、ということを覚えておくと、弦選びの幅が大きく広がりますよ!

アコースティックギター弦のゲージとサウンドの関係性

アコースティックギター弦のゲージ選びは、エレキギター以上に慎重に行うべきです。
なぜなら、アコギは弦の振動がダイレクトにボディ全体を振動させるため、弦の太さが音量、音質、そしてギター本体のコンディションにまで影響するからです。

アコギ弦のゲージは、一般的に「エクストラライト」「カスタムライト」「ライト」「ミディアム」に分類されます。多くのギターに初期状態で張られているのは「ライトゲージ(.012-.053)」です。

ゲージ別に見るメリット・デメリット

ゲージ 1弦の太さ(目安) 特徴と適した演奏
エクストラライト .010 テンションが最も弱く、非常に弾きやすい。繊細な音色。初心者や手の力が弱い人、エレキからの持ち替えに最適。
カスタムライト .011 弾きやすさと音量のバランスが良い。ライトゲージが少し硬いと感じる人におすすめ。
ライト .012 最も標準的なゲージ。豊かな音量とクリアなトーンのバランスが取れている。
ミディアム .013 テンションが強く、押弦に力が必要。大音量とパワフルなトーン。ストロークやブルーグラスなどに最適。

アコギの弦選びの重要な注意点

アコギ弦選びで最も注意すべきは、ギターのネックへの負担です。

もしあなたのギターが古い、あるいは安価な入門機の場合、あまりに太い「ミディアムゲージ」などを張ると、弦の強い張力によってネックが反ってしまったり、ボディのブリッジが剥がれてしまったりするリスクがあります。

そのため、ギター本体の耐久性に自信がない場合は、「ライトゲージ」までに留めておくのが安全です。

音の好みと演奏性を両立させるためには、まずは「ライトゲージ」か「カスタムライト」を試してみて、ギターとの相性を確認し、そこから徐々に微調整していくのがベストな方法ですよ。

ギター弦の音色と弾き心地をさらに追求する:プレーン弦の素材

これまで、主に巻弦(ワウンド弦)の素材やゲージについて解説してきましたが、ギター弦の音色と弾き心地は、プレーン弦(巻かれていない、細い1~3弦など)の素材によっても変わってきます。

プレーン弦は、主に「ハイカーボンスチール(高炭素鋼)」か「スチール(一般鋼)」のどちらかで作られています。この違いが、ギターの「抜け」や「キラキラ感」に影響してくるんです。

キラキラ感が強い「ハイカーボンスチール」

ハイカーボンスチールは、一般的なスチールよりも炭素の含有量が多いため、より強度が高く、硬質な素材です。

特徴:

  • サウンド:非常にブライトで、キラキラとした高音域が際立つクリアなトーン。音の抜けが良く、ソロプレイやメロディラインを際立たせたいときに効果的です。
  • 耐久性:強度が高いため、弦が切れにくいというメリットもあります。

D’Addarioの「NYXL」シリーズなどは、このハイカーボンスチールを積極的に採用しており、その圧倒的なブライトさと耐久性で多くのプロから支持されています。

スタンダードでバランスの良い「スチール」

一般的なスチール製のプレーン弦は、ハイカーボンスチールよりもわずかに柔らかい特性を持っています。

特徴:

  • サウンド:バランスが取れており、耳障りになりすぎない、素直なトーン。多くの標準的なエレキ弦やアコギ弦で採用されています。
  • 弾き心地:ハイカーボンスチールほどではないものの、十分な強度とチューニング安定性を持っています。

ほとんどのメーカーは、このプレーン弦に錫メッキ(Tin Plated)を施しています。
これは錆を防ぐ目的と、弦の振動特性を調整するためです。

もし、あなたのギターのサウンドが「もう少し高音域が欲しい」と感じるなら、ハイカーボンスチールを採用した弦を選んでみるのが、手軽に音色を変化させる裏技ですよ!

エレキギターの巻弦に見られる「ボールエンド」の構造と役割

エレキギター弦のブリッジ側に付いている、丸い玉のような部品を「ボールエンド」と呼びます。
このボールエンドは、ただ弦を固定するためのものではなく、実は音色やチューニングの安定性にも関わる重要なパーツなんです。

ボールエンドの基本的な役割

ボールエンドの最も重要な役割は、弦をギターのブリッジ(またはテールピース)にしっかりと固定することです。

エレキギターの場合、弦はボディの裏側から通され、ボールエンドがブリッジの穴に引っかかって固定されます。

【ボールエンドの素材と音色の関係】
ボールエンドの素材は真鍮(ブラス)やスチールなどが使われますが、この素材が弦の振動をギター本体に伝える役割も担っています。

  • 真鍮製:温かく、太いサウンドに寄与する。
  • スチール製:ブライトで、サスティンが伸びる傾向がある。

メーカーによっては、ボールエンドを様々な色で色分けしているところもあります。
例えば、D’Addarioはボールエンドの色で何弦かを判別できるようになっています。弦交換時に「この弦、何弦だっけ?」となりにくいので、初心者には嬉しい工夫ですね!

Fenderの「ブレットエンド」とは?

通常の丸いボールエンドとは異なり、先端が弾丸(ブレット)のような形状になっているものもあります。
これは主にFender(フェンダー)純正の弦に見られる特徴です。

【ブレットエンドの特徴】

  • サスティンの向上:弾丸状のボールエンドがブリッジと密着することで、弦の振動をより効率的にボディに伝え、サスティン(音の伸び)が向上すると言われています。
  • フェンダーとの相性:特にヴィンテージスタイルのトレモロユニットを搭載したフェンダー系のギターとの相性が抜群です。

このように、ギター弦は巻線の素材やゲージだけでなく、末端の部品にまで様々な工夫が凝らされているんですね。
普段は気にしない部分かもしれませんが、色々な弦を試すときは、ぜひボールエンドの構造にも注目してみてください。

ギター弦の交換時に合わせて揃えたい便利グッズ

弦交換は、新しい弦とニッパー、ストリングワインダーがあればできますが、さらに便利なグッズを揃えておくと、作業効率が上がり、ギターのコンディションも向上します。
「ちょっとした手間」を解消してくれる、モモストアおすすめの便利グッズをご紹介します。

電動ストリングワインダー

手回し式のストリングワインダーでも十分ですが、電動式(電池式)のものがあると、作業時間が劇的に短縮されます。

特に、ギターを複数本持っている方や、ライブ前など急いで交換したい時には、この速さが手放せなくなりますよ。
メーカーによっては、ニッパーと一体型になっている便利な製品もあります。

弦の滑りを良くする「指板潤滑剤」

「弦が切れる原因と対策」でも触れましたが、弦の滑りが悪いと、運指時にストレスを感じたり、チューニングが不安定になったりします。

KURE 5-56のようなオイルは絶対に使ってはいけません。必ず楽器用の指板潤滑剤(Fret Fastなど)を使用しましょう。
これを弦に少量塗布するだけで、弦の滑りが良くなり、運指がスムーズになる上、弦の寿命も延びます。

指板クリーニング用オイル(レモンオイルなど)

弦を外したとき、指板が手垢や皮脂で真っ黒になっていることがあります。
この汚れを放置すると、木材の劣化を早める原因にもなりかねません。

指板専用のオイル(レモンオイルなど)をクロスに少量つけて指板を拭き上げると、汚れが取れるだけでなく、木材に潤いを与え、乾燥によるひび割れを防ぐ効果もあります。

特に乾燥しやすい冬場や、ローズウッドやエボニーといった指板材を使っているギターには、定期的なオイルアップが必要です。

これらのグッズは、ギター弦と同じく、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングの楽器コーナーで簡単に手に入ります。
せっかく新しい弦を張るのですから、同時にギター本体もケアしてあげましょう!
弦交換時に役立つ便利グッズを検索してみる

まとめ:あなたのギター弦のベストな販売場所はここ!

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

「ギターの弦はどこで売ってる?」という疑問から始まり、弦の種類や選び方、メンテナンス方法まで、幅広く解説してきました。

最後に、あなたの状況に合わせた「ベストな購入場所」を再確認しておきましょう。

【状況別】ベストな購入場所

状況 ベストな購入場所 理由
今すぐ!急いでいる 楽器専門店、深夜営業のディスカウント店 確実に在庫がある、または営業時間が長い。
こだわりたい、相談したい 楽器専門店(対面販売) 専門知識を持つスタッフに、音色やゲージの相談ができる。
普段使い、まとめ買いしたい Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング 圧倒的な品揃え、価格競争による安さ、ポイント利用。
とにかく安く済ませたい ネット通販のセール時、パック弦 1セットあたりの単価が最も安くなる。

ギター弦は消耗品ですが、あなたのサウンドの要となる非常に大切なパーツです。
自分のギターの種類、演奏スタイル、そして目指す音色にピッタリ合った弦を選ぶことで、ギターライフはさらに豊かで楽しいものになりますよ。

正しい弦を選び、こまめなメンテナンスを行い、最高のコンディションでギター演奏を楽しんでくださいね!

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